JP5419364B2 - 射出成形システム、射出成形方法 - Google Patents
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この欠陥を防止するために、射出充填、保圧、冷却、型開閉といった一連の工程において、金型の媒体通路に、型開き後から樹脂の充填完了までの間に加熱媒体を供給して金型を加熱し、樹脂の充填完了後から型開きまでの間に冷却媒体を供給して金型を冷却する成形方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。これにより、予め樹脂の熱変形温度以上の温度まで加熱した金型に溶融樹脂を充填して樹脂表面の固化を遅らせ、樹脂の充填後、金型を樹脂のガラス転移温度、又は、熱変形温度以下まで冷却してから型開きを行うことができ、上記のような欠陥の発生を抑えることができる。
また水蒸気は微妙な温度制御が容易でないことから一般には目標温度に対し過剰な高温の過熱蒸気が用いられている。このため、金型温度が目標温度に到達した時点においては、既に余剰な熱量を水蒸気から金型に供給してしまっている。更に射出時の溶融樹脂からの熱供給によって金型の温度は上昇することからも、温度コントロールを正確に行うことが困難となっている。
また、金型によって、言い換えれば成形する製品によって、成形サイクルタイムも異なることがある。成形サイクルタイムが短くなればなるほど、加熱媒体を十分に加熱するのは困難になる。加熱媒体が十分な熱量を持っていなければ、金型の加熱により、加熱媒体の温度は大きく低下し、変動は大きくなる。
この他、トラブル等により装置の動作が停止した場合、停止中にも加熱媒体は加熱されるため、停止後に装置を作動させると、加熱媒体は十分に加熱されている。しかし、装置が安定動作している間は、加熱媒体の加熱時間が短くなるため、装置が停止して加熱媒体が加熱された後に装置を作動させた場合に比較すると加熱媒体温度は低くなる。
また、加熱媒体が蒸気である場合、蒸気は装置専用に供給されるのではなく、工場内の他の装置、設備等との共用として供給される場合がある。この場合、他の装置での蒸気の使用状況などによって、成形装置に供給される蒸気の温度も変動する。
このように、供給される加熱媒体の温度はさまざまに変動するため、これに伴ってサイクル毎にオーバーシュートの度合いも変わり得る。
オーバーシュートが生じると、成形に要するサイクルタイムが長くなり、生産効率の低下を招くとともに、過度の加熱によって、得られる成形品にバリやヒケ等の不良が発生し、品質低下にも繋がる。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、加熱時における金型温度のオーバーシュートを確実に防ぐことのできる射出成形システム、射出成形方法を提供することを目的とする。
ここで、金型の昇温度合いを示す係数は、微小時間における金型の温度変化量と、加熱媒体の温度または圧力と、金型の温度とに基づいて求めることができる。なお、加熱媒体が熱水の場合は熱水の温度を用い、蒸気の場合は温度もしくは圧力を用いる。蒸気において圧力を用いる際には、蒸気圧線図から温度に換算し制御に用いる。このように、予め実測した金型を加熱したときの昇温度合いに基づき、金型の温度変化予想曲線を生成し、この温度変化予想曲線に基づいて加熱媒体の供給を停止することで、精度良い温度コントロールを行える。
上記のように、温度変化予想曲線に基づいて加熱媒体の供給を停止するステップにて、温度変化予想曲線上で金型温度が目標温度に到達する時間から補正加熱遅れ時間分だけ差し引いた時間に到達したときに、加熱媒体の供給を停止する。
また、金型の昇温度合いを示す係数は、予め加熱媒体により金型を加熱したときの時間に対する金型の昇温度合いを示す線図の傾きとすることができる。
また、温度変化予想曲線に基づいて加熱媒体の供給を停止して射出成形を行うときに、時間に対する金型の昇温度合いを計測して、係数と加熱遅れ時間の計測値とを更新するステップをさらに備え、2サイクル目以降の成形サイクルにおいては、温度変化予想曲線を生成するステップにて、直前の成形サイクルで更新した係数と加熱遅れ時間の計測値とから、加熱媒体により加熱したときの温度変化予想曲線を生成することもできる。
以上のように、射出成形中にも金型の昇温度合いを計測し、温度変化予想曲線を順次更新していくことで、より精度の良い制御が行える。
〔第一の実施の形態〕
図1は、本実施の形態における射出成形システム10の概略構成を説明するための図である。本実施の形態においては、加熱媒体として熱水を用いる例を挙げる。
図1に示すように、射出成形システム10の型締装置は、基台11に固定ダイプレート12が固設され、固定ダイプレート12に固定側金型13が取り付けられている。固定側金型13に対向する可動側金型14は、固定ダイプレート12に対向して配置された可動ダイプレート15に取り付けられている。可動ダイプレート15は、基台11に敷設されたガイドレール16にガイドされ、リニアベアリングを介して固定ダイプレート12に対向して移動可能とされている。型開閉のための可動ダイプレート15の移動には電動ボールねじ17が用いられる。
射出シリンダ21の射出スクリュ21bは、移動フレーム24に取り付けられた射出スクリュ回転駆動モータ26によって回転駆動され、射出シリンダ21内の樹脂の回転送り出しと可塑化を行う。
加熱媒体供給装置33は、加熱媒体を図示しないポンプによって熱媒体供給管32Iを通して熱媒体通路30、31に送り込むとともに、熱媒体通路30、31を経た加熱媒体を、熱媒体排出管32Oを通して加熱媒体供給装置33に循環させる。
冷却媒体供給装置34は、冷却媒体を図示しないポンプによって熱媒体供給管32Iを通して熱媒体通路30、31に送り込むとともに、熱媒体通路30、31を経た冷却媒体を、熱媒体排出管32Oを通して加熱媒体供給装置33に循環させる。
また、図2に示したように、熱媒体供給管32Iには、管内の熱媒体の温度を検出するための熱電対等の熱媒体温度センサ41と、熱媒体の圧力を検出するための圧力センサ42とが設けられている。これら熱媒体温度センサ41、圧力センサ42で検出した熱媒体の温度、圧力の信号は金型温度制御装置70に送られる。
図3は、一連の射出成形サイクル中における温度変化を示した図である。なおここで、射出成形制御装置50においては、固定側金型13、可動側金型14の温度(金型温度)をコントロールするため、図3においては金型温度の変化を示したが、キャビティ温度も実質的に等価である。
型締から昇圧の工程においては、金型温度制御装置70で媒体切替装置60を制御して、加熱媒体供給装置33で加熱された加熱媒体を熱媒体供給管32Iに送り込み、固定側金型13、可動側金型14を加熱する。
樹脂が冷却固化し、金型キャビティ内に成形品が形成された後は、可動側金型14は固定側金型13との型締結合を解いて型開きする。続いて、さらに可動側金型14を移動用の電動ボールねじ17の作動により固定側金型13から離し、成形品を取出す。
この後は、上記と同様のサイクルを繰り返すことで、成形品を順次射出成形することができる。
このとき、図4に示すように、金型温度制御装置70では、加熱を開始して以降、金型温度センサ40で検出される金型温度Tmと、熱媒体温度センサ41で検出される金型入口における加熱媒体の温度Tinについて、経過時間に対する変化を計測し、その計測結果を記憶する(ステップS101)。
この金型昇温曲線L1を微小時間ごとに区切ると、それぞれの微小時間における金型温度変化量ΔTmと、そのときの固定側金型13、可動側金型14の入口における加熱媒体の温度Tinと、金型の温度Tmとの間には、次式の関係が成り立つと仮定する。
ΔTm=a(Tin−Tm)dt ・・・(1)
ここで、aは伝熱を簡易に扱うための総括伝熱係数(伝熱面積、熱抵抗、比熱、重量等をすべて一括した係数)に相当するものとする(以下、係数と略称する。)。
これにより、図5(a)に示したような金型昇温曲線L1から、微小時間ごとの係数aが多数得られる。なお、実際の処理においては、図5(a)に示したような金型昇温曲線L1を描く必要はなく、金型温度制御装置70における演算処理によりaを求めてもよい。
平均係数a’の算出には、様々な方法があるが、例えば、
1)加熱開始から、金型温度上昇を停止するまでの間の全て区間における係数aの平均値、
2)例えば(Tin−Tm)<50℃となる区間内における係数aの平均値、
3)(加熱開始時における金型温度Tm+10)℃〜(加熱停止時における金型温度Tm−10)℃の区間における係数aの平均値、
等を採用することができる。
例えば1)の手法によれば、加熱開始直後及び加熱停止直前においては、係数aが不安定な傾向を示しやすい。また、2)の手法によれば、加熱媒体の温度によって、係数aが安定している場合と不安定な場合とがある。これらに対し、3)の手法によれば、比較的安定した係数aをサンプリングすることができる。もちろん、平均係数a’の算出方法には、適宜これ以外の方法を用いても良い。
射出成形を行う際には、固定側金型13および可動側金型14を装着する。そして、図6に示すように、装着された固定側金型13および可動側金型14に関連付けられた平均係数a’を呼び出す(ステップS201)。
また、この時点における金型温度センサ40の金型温度Tmと、熱媒体温度センサ41の加熱媒体の温度Tinを検出する(ステップS202)。
任意の時間τ1における金型温度Tm1は下式により演算される。τ1を微小時間毎に変化させながら演算することにより昇温予想曲線L2を求めることができる。ここでTm0はτ=0の時の金型温度を表す。
ts=t1−τ”
とする。
このとき、加熱遅れτ”は、前記の実測した加熱遅れτ’を元に、以下のように設定される。
τ”=τ’+α
ただしここで、αは任意の補正値であり、例えばα=0とすると、
τ”=τ’
となる。つまり、この例では、加熱を開始してから加熱を停止するまでの時間tsは、
ts=t1−τ’
となる。
次いで、昇温予想曲線L2において、加熱を開始してから時間tsだけ経過した時点での温度TH’を取得し、その温度TH’を、加熱媒体の供給を停止すべき温度として設定する。
金型温度制御装置70は、熱媒体温度センサ41での検出値が温度TH’に到達したら、媒体切替装置60を制御して加熱媒体の供給を停止する(ステップS206、207)。
これにより、1サイクル目の射出成形が完了する。
次サイクルでは、図4のステップS102〜S106と同様、金型温度制御装置70においては、ステップS208で記憶した直前の射出サイクルで得た加熱媒体温度Tin、金型温度Tmの計測結果から演算を行って金型昇温曲線L1を新たに取得し(ステップS210)、微小時間ごとの係数aを算出し(ステップS211)、さらに平均係数a’を算出し(ステップS212)、これを一時的に記憶する。また、1サイクル目に加熱を開始して以降の、実際に金型温度Tmが上昇し始めるまでの加熱遅れτ'を算出し、その算出結果を記憶する(ステップS213)。
つまり、予め実測を行うことで得た平均係数a’、加熱遅れτ’を、1サイクル目の結果によって更新する。
また、金型昇温曲線L1、平均係数a’、加熱遅れτ’、昇温予想曲線L2、加熱媒体の供給を停止すべき温度TH’等は、少なくとも直前の数サイクル分を記録することができる。さらに、必要に応じて、記憶した数サイクル分の金型昇温曲線L1、平均係数a’、加熱遅れτ’、昇温予想曲線L2、加熱媒体の供給を停止すべき温度TH’等をモニタ等に表示させ、工程の管理に用いることもできる。
次に、本発明にかかる射出成形システム10の第二の実施の形態について説明する。ここで、第二の実施の形態の射出成形システム10は、加熱媒体に蒸気を用いることとする。なお、以下の説明においては、第一の実施の形態と異なる構成を中心と説明し、前記第一の実施の形態と共通する構成については同符号を付してその説明を省略する。
ここで、加熱媒体に蒸気を用いる場合は、前記第一の実施の形態において加熱媒体の温度を検出する熱媒体温度センサ41に代えて圧力センサ42で蒸気の圧力を検出し、検出した圧力から蒸気温度を求める。
加熱媒体供給装置33は、加熱媒体である蒸気を図示しないポンプによって熱媒体供給管32Iを通して熱媒体供給管32Iに送り込むとともに、熱媒体通路30、31を経た加熱媒体を、熱媒体排出管32Oを通して加熱媒体供給装置33に循環させる。
冷却媒体供給装置34は、冷却媒体を図示しないポンプによって熱媒体供給管32Iを通して熱媒体通路30、31に送り込むとともに、熱媒体通路30、31を経た冷却媒体を、熱媒体排出管32Oを通して加熱媒体供給装置33に循環させる。
加熱媒体供給装置33、冷却媒体供給装置34、空気供給装置35からの加熱媒体、冷却媒体、空気の熱媒体供給管32Iへの供給は、金型温度制御装置70で媒体切替装置60を制御することで切り替えるようになっている。
空気によるパージを行わない場合、加熱から冷却に切り替える際、冷却を開始しようとして冷却水を送りこんでも、冷却水の送り込みを開始する時点では金型の手前の熱媒体供給管32I内に蒸気が残っているため、この蒸気が熱媒体通路30、31内に流れ込むことで金型が加熱されてしまう。その結果、冷却に時間がかかり、サイクルタイムが長期化する。
そこで、上記のように空気供給装置35から空気を送り込んで残存している蒸気をパージすることで、その後に冷却水を送り込めば速やかに冷却を開始することができ、サイクルタイムの長期化を防ぐことができる。このため、空気を送り込むタイミングは、蒸気によって金型が目標温度THに到達して以降、冷却を開始するまでの保温過程中に行うのが好ましい。
まず、射出成形システムには、三菱重工業株式会社製の450MEII(型締力450ton)を、金型にはテスト用金型、射出する成形材料にはポリカーボネイトとABS樹脂を用いた。
射出成形システムに装着するテスト用金型を加熱する目標温度THは120℃とした。
そして、加熱媒体として用いる熱水の温度を、様々な要因によって変動し得ることを想定して、150℃(実施例1)、170℃(実施例2)の2通りとした。
冷却媒体には20℃の水を用いた。
平均係数a’=0.125、
加熱遅れτ’=2.5sec
であった。
そして、この平均係数a’、加熱遅れτ’を用い、図6の手法で加熱停止タイミングの制御を行いながら、図3に示すような温度プロファイルで射出成形を行った。ただし、加熱遅れτ”=τ’+αにおいて、補正値α=0secとした。
また、20回での射出成形で得られた射出成形品20個を外観検査し、バリやヒケ等の不良の発生数を検査した。
表1に示すように、本発明の手法を適用した実施例1、2ではオーバーシュート量が0〜3℃、0〜6℃であったのに対し、比較例1〜3では、0〜8℃、0〜15℃、3〜20℃となっており、本発明の手法により加熱媒体の供給を停止するタイミングを制御することで、オーバーシュート量を抑えることができることが確認された。
また、成形サイクルも、実施例1、2では60〜65秒、48〜52秒であったのに対し、比較例1〜3では、60〜75秒、48〜70秒、47〜70秒であり、本発明の手法により加熱媒体の供給を停止するタイミングを制御することで、成形サイクルが長くなるのを抑えることができることが確認された。
品質検査においても、実施例1、2では不良品が生じていないのに対し、比較例2、3でオーバーシュート量の大きかったサイクルにおいてヒケ不良が3個、4個と生じており、本発明の手法により加熱媒体の供給を停止するタイミングを制御することで、品質を向上できることが確認された。
これにより、必要に応じて加熱遅れτ”の補正値αを適切に設定することで、オーバーシュート量、成形サイクルを抑えて、高精度の金型温度制御を行い、短時間での成形を行うことができる。
また、本発明の手法として、図4、図6に具体的な制御の流れを示したが、制御の詳細については同様の目的であれば適宜の変更を加えることが可能である。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
Claims (8)
- 金型を開閉する型締装置、および前記金型のキャビティに成形材料を射出する射出装置を備えた射出成形機と、
前記キャビティを加熱するため前記金型に形成された熱媒体通路に加熱媒体を供給する加熱媒体供給装置と、
前記キャビティを冷却するため前記熱媒体通路に冷却媒体を供給する冷却媒体供給装置と、
前記加熱媒体供給装置、前記冷却媒体供給装置における前記加熱媒体、前記冷却媒体の供給タイミングを制御する加熱・冷却タイミング制御装置と、を備え、
前記加熱・冷却タイミング制御装置では、
予め前記加熱媒体により前記金型を加熱したときの時間に対する、加熱を開始して以降、実際に金型温度が上昇し始めるまでの加熱遅れ時間を含む、前記金型の昇温度合いを計測して、その計測結果に基づき、前記金型の昇温度合いを示す係数を算出する第1ステップと、
前記加熱遅れ時間の計測値を補正して補正加熱遅れ時間を算出する第2ステップと、
前記係数と前記加熱遅れ時間の計測値とに基づいて、前記加熱媒体により加熱したときの前記金型の温度変化予想曲線を生成する第3ステップと、
前記温度変化予想曲線に基づいて前記金型温度が目標温度に到達する時間から前記補正加熱遅れ時間分だけ差し引いた時間に到達したときに、前記加熱媒体の供給を停止する第4ステップと、
を実行することを特徴とする射出成形システム。 - 前記第1ステップ、前記第2ステップ、前記第3ステップ、および前記第4ステップは、射出成形のサイクル毎に行われ、
前記第3ステップでは、直前のサイクルで得られた前記係数および前記加熱遅れ時間の計測値に基づいて、前記温度変化予想曲線を生成することを特徴とする請求項1に記載の射出成形システム。 - 前記金型の昇温度合いを示す係数は、微小時間における前記金型の温度変化量と、前記加熱媒体の温度または圧力と、前記金型の温度とに基づいて求められることを特徴とする請求項1または2に記載の射出成形システム。
- 前記金型の昇温度合いを示す係数は、予め前記加熱媒体により前記金型を加熱したときの時間に対する前記金型の昇温度合いを示す線図の傾きであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の射出成形システム。
- 前記温度変化予想曲線に基づいて前記加熱媒体の供給を停止して射出成形を行うときに、前記時間に対する前記金型の昇温度合いを計測して、前記係数と前記加熱遅れ時間の計測値とを更新するステップをさらに備え、
2サイクル目以降の成形サイクルにおいては、前記温度変化予想曲線を生成するステップにて、直前の成形サイクルで更新した前記係数と前記加熱遅れ時間の計測値とから、前記加熱媒体により加熱したときの前記温度変化予想曲線を生成することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の射出成形システム。 - 前記係数、前記加熱遅れ時間の計測値、前記金型の昇温度合いを示す曲線、前記金型の温度変化予想曲線の少なくとも一つを表示する表示部をさらに備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の射出成形システム。
- 前記加熱媒体として蒸気を用いる場合、前記冷却媒体供給装置で前記冷却媒体を供給するに先立ち、前記熱媒体通路内の前記加熱媒体を押し出してパージするための空気を前記熱媒体通路に供給する空気供給装置をさらに備えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の射出成形システム。
- 射出成形機に取り付けた金型に形成された熱媒体通路に加熱媒体を供給することで前記金型を加熱するとともに、前記熱媒体通路に冷却媒体を供給して前記金型を冷却して射出成形を行う射出成形方法であって、
予め前記加熱媒体により前記金型を加熱したときの時間に対する、加熱を開始して以降、実際に金型温度が上昇し始めるまでの加熱遅れ時間を含む、前記金型の昇温度合いを計測して、その計測結果に基づき、前記金型の昇温度合いを示す係数を算出する第1ステップと、
前記加熱遅れ時間の計測値を補正して補正加熱遅れ時間を算出する第2ステップと、
前記係数と前記加熱遅れ時間の計測値とに基づいて、前記加熱媒体により加熱したときの前記金型の温度変化予想曲線を生成する第3ステップと、
前記温度変化予想曲線に基づいて前記金型温度が目標温度に到達する時間から前記補正加熱遅れ時間分だけ差し引いた時間に到達したときに、前記加熱媒体の供給を停止する第4ステップと、を備えることを特徴とする射出成形方法。
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