JP5414363B2 - 表示板 - Google Patents
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Description
図19に示したように、一般的なソーラーセルは4等分に分割された4面(A1、A2、A3、A4)に設けられていて、表示板の下面に配設される。そして、表示板を透過した透過光が4面(A1、A2、A3、A4)のそれぞれに均一量入射するのが最も発電効率を高める。このため、このソーラーセルの上面側に配設される表示板は、ソーラーセルの4面(A1、A2、A3、A4)に対応する部分、すなわち、12−6時ラインと9−3時ラインで4等分割した4面がそれぞれ均一量の光を透過するよう設計することが必要とされている。
図20は、従来技術における表示板としてのソーラーセルを備えた時計用文字板の構造を示す部分拡大断面図、図21は従来技術における表示板の構成部品で、複数の層が積層されてなる反射型偏光体を示す概略構成図である。
さらに、従来技術における表示板は、紫外線や、可視光線によって、変色し、さらに、湿度などが加わり、耐候性に劣るという問題もあった。
更に、表示板の表示板基体を透過性反射板で構成することで、薄型な表示板が得られる。
また、金属色調感や白さも出現可能であるので高級感が現れてくる。
また、透過性反射板の凹凸模様と透過性基板の凹凸模様とによって様々な模様を得ることができ、模様のバリエーションを増やして装飾性を高めることができる。また、立体感のある模様も得ることができる。
例えば、被覆層を光透過性着色層で構成すると表示板にカラー色が得られる。また、被覆層を拡散層で構成すると艶消しの表示板が得られる。また、被覆層をUV反射層やUV吸収層などで構成すると変色しない耐光性の良い表示板が得られると共に、耐候性も向上する。
下記の実施例1〜実施例12の表示板は、ソーラーセルと、このソーラーセルの視認側に設ける透過性反射板とを備えており、この透過性反射板の表面に凹凸状の模様を形成することによって、ソーラーセルの発電に充分な光量を供給し、ソーラーセルの十字線や濃紫色が目に見えないようにするとともに、装飾性に優れた薄型の表示板を実現したものである。さらに、金属表示板と同様の金属感や、白さ、明るさのある鮮明な色彩を有し高級感のある表示板を実現したものである。
なお、以下の各実施例において、同様な構成部材については、同一参照番号を付し、その詳細説明は省略する。
図1は実施例1の表示板を示しており、図1(a)は、平面図、図1(b)は、図1(a)のA−A断面図である。図2は表示板の光路図、図3は、表示板の製造工程を示す概略断面図である。
すなわち、符号10は、全体で本発明の表示板10を示している。この実施例1の表示板10は、ソーラーセル12と、このソーラーセル12の視認側に設けられた表示板基体を構成する透過性反射板14とを備えている。
透過性反射板14は、ポリエステル樹脂、ポリオレィン樹脂、ポリアミド樹脂等からできたフイルムを使用し、例えば、A層にポリエチレンテレフタレート(結晶性樹脂)のフイルムとB層にエチレンテレフタレート(非結晶性樹脂)のフイルムとを交互に複数層積層した構造のフイルムや、A層にポリエチレンナフタレートのフイルムとB層にナフタレンジカルボン酸とテレフタル酸とのコポリエステルのフイルムとを交互に複数層積層した構造のフイルムで構成されたものが開示されている。
また、透過性反射板14とソーラーセル12とは、互いの表面の外周部が粘着材または光拡散性を有する粘着剤(例えば、光拡散剤を含む基材入りの両面テープなど)や、接着剤等の固定部材26で固定されている。
なお、透過性反射板14とソーラーセル12とは、固定部材26を使用せずに、単に積層配置し時計用の中枠等で保持することもできる(以下の実施例においても同様である)。
なお、透過性反射板14の表面に、例えば、エンボスのような凹凸形状を有するものを用いれば、ソーラーセル12と透過性反射板14を配置した際に、干渉縞を防ぐことも可能である。
すなわち、先ず、図3(a)に示したように、表示板形状に打ち抜いた透過性反射板14を用意し、図3(b)に示したように、この透過性反射板14の視認側の表面14aに、光透過性着色層20を、例えば、印刷などによって形成する。
これにより、図1、図3(e)に示したように、透過性反射板14の視認側の表面のサークル状の凹凸状の模様16と、この凹凸状の模様16の表面の光透過性着色層20において、この模様16と同じサークル状の凹凸状の模様18とが一体的に形成される。
なお、上記実施例では、予め表示板形状に打ち抜いた透過性反射板14を用いたが、例えば、多数個の表示板10を一度で製造する場合には、多数個分の大きさの透過性反射板14を用いて、上記の製造工程を実施した後に、最後に、多数個の表示板形状に打ち抜いて製造するようにしても良い(以下の実施例においても同様である)。
この熱転写による凹凸状の模様22の幅の値は、特に限定されるものではないが、40〜60μmの範囲に設定することが好ましい。また、模様の深さの値についても適宜設定できるが、10〜20μmの範囲に設定することが好ましい。
なお、この場合、この光透過性着色層20は、上記のように、金属粉を透明なウレタン樹脂に混ぜ合わせてインク化し、印刷方法で形成する代わりに、様々な光透過性着色層20を用いることができ、何ら限定されるものではない。
従って、約7〜10μm程度の薄い膜厚にしてこれによる透過率が約10%程度低下する位にしてある。他の色を出したい場合は他の顔料を用いる。
金属被覆層としては、特に限定されるものではないが、例えば、金、銀、銅、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、チタンから選択した1種以上の金属、または、これらの金属から選択した2種以上の金属の合金から形成することができる。
さらに、金属酸化物被覆層としては、特に限定されるものではないが、例えば、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、ニオブ酸化物酸化チタン、酸化鉄、酸化スズ、酸化シリコン、酸化アルミニウムから選択した少なくとも1種の金属酸化物から形成することができる。
また、金属窒化物被覆層としては、特に限定されるものではないが、例えば、窒化ケイ素、窒化チタン、窒化ジルコニウムから選択した少なくとも1種の金属窒化物から形成することができる。
この場合、樹脂被覆層を形成する方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、印刷、スピンコート、または、塗装により形成することができる。
また、樹脂被覆層としては、上記の樹脂被覆層に用いた樹脂からなるラミネート樹脂フィルムにより形成することもできる。
また、光透過性着色層20の代わりに、UV反射層、UV吸収層を設けても同様の白色感と変色を防止する効果を得ることができる。
また、UV吸収層としては、特に限定されるものではないが、UV吸収層として、ラミネート材を用いる場合には、例えば、リンテック株式会社製の「ラグ プロテクト(製品名)」を用いることができる。さらに、UV吸収層として、インキを用いる場合には、株式会社セイコーアドバンス製の「SG429B オーバーコートクリヤー(製品名)」を用いることができる。
また、透過性反射板と透過性基板の少なくとも一方に、着色剤、拡散剤、UV反射剤、または、UV吸収剤の内少なくとも一つを含有させても上記で述べた効果と同じ効果を得ることができる。
さらに、この凹凸状の模様22は、表示板10の表面全体だけでなく、部分的に設けるようにすることも可能である。
表示板10に入射した光P1は、サークル状の凹凸状の模様22、すなわち、光透過性着色層20のサークル状の凹凸状の模様18、透過性反射板14の表面のサークル状の凹凸状の模様16を介して、透過性反射板14に入射する。
透過性反射板14を透過する光m1は、透過性反射板14を透過して、ソーラーセル12に入射する。
一方、透過性反射板14から反射される光n2は、透過性反射板14から反射されて、反射光P4となってソーラーセル12側に戻ってくる。このことによって、透過性反射板14に入射した光で、ソーラーセル12から反射されて透過性反射板14に戻ってくる光の量は非常に少なくなる。
以上のように、この実施例の表示板によれば、ソーラーセル12の十字線や濃紫色を完全に消し去るとともに、金属表示板と同様の金属感が得られ鮮明な模様が視認されるので、装飾性に優れた表示板を得ることができる。さらに、この実施例においては透過性反射板14の厚さの値を160μmとすることにより、薄型で高級感のある表示板を得ることができた。
さらに、表示板基体の少なくとも一方の表面が、被覆層である光透過性着色層20で被覆されているので、紫外線や、可視光線によって、変色することがなく、さらに、湿度などが加わっても、耐候性に優れている。
図4は、本発明の実施例2の表示板の断面図である。
この実施例の表示板10は、基本的には、実施例1の表示板10とその構成は同様であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
また、この透過性基板46のソーラーセル12と対向する側の表面には、プリズム反射面である凹凸状の模様48が形成されている。透過性基板46は射出成形で成形するが、その時、プリズム反射面である凹凸状の模様48も、金型から転写して同時に成形する。このプリズム反射面である凹凸状の模様48は、三角形のプリズム形状をなしており、サークル模様状または渦巻き模様状に形成する。更に、この透過性基板46には、耐光性を向上させるためUV吸収剤である有機系紫外線吸収剤が含有されている。
この透過性基板46のプリズム反射面である、凹凸状の模様48で反射される光や、ソーラーセル12からの反射光で、プリズム反射面である凹凸状の模様48を透過する光は、プリズム反射面が、サークル状や渦巻き状に形成されているので、一様な方向への反射にならず、四方に分散・散乱した状態の反射光になって、透過性反射板14を透過して外に放射される。
なお、この実施例では、透過性基板46のソーラーセル12と対向する側の表面には、プリズム反射面である凹凸状の模様48を形成したが、透過性基板46の視認側の表面、ソーラーセル12と対向する側の表面の少なくとも一方側に設ければ良く、特に限定されるものではない(以下の実施例においても同様である)。
また、透過性基板46としては、特に限定されるものではないが、例えば、光、電波などの所望の波長を透過する透過性を有する基板であればいずれも使用することができる(以下の実施例においても同様である)。
尚、透過性基板46のみにUV吸収剤を含有させたが透過性反射板14にUV吸収剤を含有させても同様の効果が得られることは言うまでもない。また、UV吸収剤を透過性基板46や透過性反射板14の両方に含有させても良いが、光が直接当たる部材のみに含有させれば下部の部材にも同様の効果が得られる。(実施例2において、光が直接当たる部材は、透過性基板46である。)また、透過性基板46と透過性反射板14の少なくとも一方の表面に、UV吸収層またはUV反射層を設けても同様の効果が得られ、耐光性や耐候性を著しく向上することができる。
図5は、本発明の表示板の別の実施例の製造工程を示す工程概略図である。
上記の実施例1では、表示板基体である透過性反射板14の表面に、被覆層である光透過性着色層20を施した後、凹凸状の模様22を一体的に形成したが、図5に示したような工程により表示板10を形成することも可能である。
しかも、この実施例では表示板10の外周部分には、光透過性着色層20の表面には模様が形成されておらず、凹凸状の模様22とは相違する模様32が、表示板10の外周部分に形成される。
図6は、本発明の表示板の別の実施例の製造工程を示す工程概略図である。
上記の実施例3では、予め、透過性反射板14の表面の外周部分に、部分的に模様32を形成し、表示板10の中央部分に、この模様32と異なる模様22を形成したが、この実施例では、予め、透過性反射板14の表面全面に模様32を形成し、表示板10の全面にこの模様32と同じ模様22を形成した。
そして、図6(b)に示したように、この透過性反射板14の視認側の表面14aに、光透過性着色層20を、例えば、印刷などによって形成する。
これにより、図6(e)に示したように、透過性反射板14の表面全面に模様32と、この凹凸状の模様32の表面の光透過性着色層20において、この模様32と同じ形状の凹凸状の模様18とが、一体的に形成される。
このように構成することによって、表示板基体である透過性反射板14の表面に予め形成された模様32と、透過性反射板14の表面に、被覆層である光透過性着色層20を施した後に形成された模様18とによって、重なった模様22が形成される。
図7は、本発明の表示板の別の実施例の製造工程を示す工程概略図である。
上記の実施例3では、予め、透過性反射板14の表面の外周部分に、部分的に模様32を形成し、表示板10の中央部分に、この模様32と異なる模様22を形成したが、この実施例では、予め、透過性反射板14の表面全面に模様32を形成し、表示板10の全面に、この模様32と異なる模様22を形成した。
そして、図7(b)に示したように、この透過性反射板14の視認側の表面14aに、光透過性着色層20を、例えば、印刷などによって形成する。
これにより、図7(e)に示したように、透過性反射板14の表面全面に模様32と、この凹凸状の模様32の表面の光透過性着色層20において、この模様32と異なる形状の凹凸状の模様22とが、一体的に形成される。
図8は、本発明の表示板の別の実施例の製造工程を示す工程概略図である。
上記の実施例3では、予め、透過性反射板14の表面の外周部分に、部分的に模様32を形成し、表示板10の中央部分に、この模様32と異なる模様22を形成したが、この実施例では、予め、透過性反射板14の表面の外周部分に、部分的に模様32を形成し、表示板10の全面に、この模様32と異なる模様22を形成した。
そして、図8(b)に示したように、この透過性反射板14の視認側の表面14aに、光透過性着色層20を、例えば、印刷などによって形成する。
そして、図8(e)の矢印で示したように、熱転写用押し型(金型)30を透過性反射板14の視認側の表面14aに形成された光透過性着色層20から離間する方向に移動させる。
これによって、光透過性着色層20においては、模様32と異なる形状の凹凸状の模様22が形成される。
このように構成することによって、表示板基体である透過性反射板14の表面に予め形成された模様32と、透過性反射板14の表面に、被覆層である光透過性着色層20を施した後に形成された模様22、36とによって、重なった模様が形成される。
図9は、本発明の表示板の別の実施例の製造工程を示す工程概略図である。
上記の実施例3では、予め、透過性反射板14の表面の外周部分に、部分的に模様32を形成し、表示板10の中央部分に、この模様32と異なる模様22を形成したが、この実施例では、予め、透過性反射板14の外周部分に模様32を形成し、表示板10の外周部分に、この模様32と同じ模様22aを形成するとともに、表示板10の中央部分に、この模様32と異なる模様22bを形成した。
そして、図9(b)に示したように、この透過性反射板14の視認側の表面14aに、光透過性着色層20を、例えば、印刷などによって形成する。
これにより、図9(e)に示したように、透過性反射板14の表面の外周部分に部分的に形成された模様32と、光透過性着色層20において、その外周部分に、この模様32と同じ凹凸状の模様22aを形成するとともに、中央部分に、この模様32と異なる凹凸状の模様22bとが、一体的に形成される。
また、透過性反射板14の中央部分の表面では、熱転写用押し型(金型)30の転写模様28bによって、透過性反射板14の外周部に形成された模様32とは異なる、透過性反射板14の模様34bと、光透過性着色層20の模様22bが重なり合って、鮮明な模様38が形成される。
図10は、本発明の実施例8の表示板の断面図である。この実施例の表示板10は、基本的には、実施例1の表示板10とその構成は同様であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
また、第1、第2の透過性反射板40、42とソーラーセル12とを、固定部材を使用せずに、単に積層配置し、時計用の中枠等で保持したものである。
また、第2の透過性反射板42は、表面に凹凸状の模様が形成されていない点が異なるだけで、光の透過と反射の作用等、その他の点については、実施例1で説明した透過性反射板14と同様であるため説明を省略する。
なお、光透過性着色層20の代わりに、拡散層を設けても同様の白色感を得ることができる。
この結果、高級感のある表示板を得ることができ、ソーラーセル12の色を完全に消し去ることができる。また、実施例6と同様の効果を得ることができる。
なお、この実施例8において、同じ種類の透過性反射板を2枚用いた実施例で説明したが、これに限定されるものではなく、3枚以上の複数の透過性反射板を用いることもできる。また、複数の異なる種類の透過性反射板を組み合わせて用いることも可能である。
図11は、本発明の実施例9の表示板の断面図であり、透過性反射板に、凹凸状の模様を形成するともに光透過性着色層を設けた実施例である。
この実施例の表示板10は、基本的には、実施例1の表示板10とその構成は同様であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
図11に示したように、この実施例の表示板は、ソーラーセル12と、このソーラーセル12の視認側に設ける透過性反射板14と、ソーラーセル12と透過性反射板14との間に配置される透過性基板46とを備えている。
透過性反射板14と格子状の凹凸状の模様16については、実施例1と同様であるので、詳細な説明は省略する。また、透過性反射板14と透過性基板46とは、互いの外周部が、粘着材または接着剤等の固定部材26aで固定されている。
また、光透過性着色層20は、銅金属粉を透明なウレタン樹脂に混ぜ合わせてインク化し、印刷方法で透過性反射板14の格子状の凹凸状の模様16の表面に形成している。
このプリズム反射面である凹凸状の模様48は、三角形のプリズム形状をなしており、サークル模様状または渦巻き模様状に形成する。
この高さは、金型の加工が容易で、且つ目に見える程度の寸法に形成するのが好ましい。
この透過性基板46のプリズム反射面である、凹凸状の模様48で反射される光や、ソーラーセル12からの反射光で、プリズム反射面である凹凸状の模様48を透過する光は、プリズム反射面が、サークル状や渦巻き状に形成されているので、一様な方向への反射にならず、四方に分散・散乱した状態の反射光になって、透過性反射板14を透過して外に放射される。
また、視認側から透過性反射板14の格子状の凹凸状の模様16が、はっきりと視認できる。さらに、この格子状の凹凸状の模様16は、下からの反射光を屈折させて散乱させる作用もある。
さらに、透過性基板46、透過性反射板14の表面に光透過性着色層、拡散層を設けることにより、鮮明な色彩や高級感のある白さを有する表示板を得ることができる。また、透過性基板や透過性反射板に着色剤や拡散剤を含有させることでも同様の効果が得られる。
図12は、本発明の実施例10の表示板を示す概略断面図、図13は、図12の表示板の光路図である。
この実施例の表示板10は、基本的には、実施例1の表示板10とその構成は同様であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
また、第1の透過性反射板50のストライプ状の凹凸状の模様16が形成されている、視認側の表面に、光透過性着色層20が設けられ、第2の透過性反射板52のソーラーセル12の対向する側の表面には、拡散層54が設けられている。
この実施例の表示板の製造方法は、2枚の透過性反射板50、52のブランク材である大判の透過性反射板基材を用い、2枚の透過性反射板基材の間に、透過性基板ブランク材を積層配置し、透過性基板ブランク材と2枚の透過性反射板基材とを、熱圧着法によって圧着固定し一体化する。
次に、一体化されている第1の透過性反射板基材の表面に、ストライプ状の凹凸状の模様16を形成し、その後、表示板形状に打ち抜き、一体化された第1、第2の透過性反射板50、52と、透過性基板46とを形成した。
他の色を出したい場合は他の顔料を用いる。また、蒸着方法で非常に薄い金属膜を形成しても良く、求める色に応じて適宜選択するのが好ましい。
また、第2の透過性反射板52の表面に設けた拡散層54は、粘着剤、接着剤、樹脂(透明インキ、透明塗料)等に、入射した光を拡散する機能を有する拡散剤を混入したもので、拡散剤の材料としては、粒状、粉末状、鱗片状、針状等のシリカ、ガラス、樹脂等を用いることができる。
第1の透過性反射板50に入射した光P1のうち、第1の透過性反射板50で反射される光は、第1の透過性反射板50から反射されて、反射光P2となって外に放射される。
第1の透過性反射板50で透過する光k1は、第1の透過性反射板50を透過して、透過性基板46に入射する。
第2の透過性反射板52に入射した光k1のうち、第2の透過性反射板52で反射される光n1は、第2の透過性反射板52から反射して透過性基板46を透過し、第1の透過性反射板50に入射する。そして、第1の透過性反射板50を透過する光は第1の透過性反射板50を透過して、反射光P3となって外に放射される。
これによって、第1の透過性反射板50に入射した光で、ソーラーセル12から反射されて第1の透過性反射板50に戻ってくる光の量は、非常に少なくなる。
また、ソーラーセル12で反射し、第2の透過性反射板52、透過性基板46を透過した反射光は、第2の透過性反射板52のソーラーセル側の表面に拡散層54が形成されているので、一様な方向への反射にならず、四方に分散・散乱した状態の反射光になって、第1の透過性反射板50に入射し、屈折されて外に放射される。
このように、この実施例の表示板は、光透過性着色層20、拡散層54を設けることにより、ソーラーセル12の色を完全に消し去るとともに、白さが一層増し、白色感が強調され、ストライプ状の凹凸状の模様16を、鮮明に視認することができる。
なお、この実施例においても、ソーラーセル12に供給する光量を簡単、かつ容易に調整することができ、製造コストを低減することができるとともに、表示板に形成する金属色および白色が、より強く現れるまでの調整が可能となる。
図14は、本発明の実施例11の表示板を示す概略断面図である。
この実施例の表示板10は、基本的には、実施例1の表示板10とその構成は同様であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例は、第1の透過性反射板に、凹凸状の模様を形成するとともに、光透過性着色層を設けた実施例である。
第1の透過性反射板50の透過性基板46と対向する側の表面に、ストライプ状の凹凸状の模様16を形成し、この凹凸状の模様16の表面に、光透過性着色層20を設けたものである。
また、透過性基板46、第1、第2の透過性反射板50、52、ソーラーセル12は、固定部材を使用せずに積層配置し、時計用の中枠等で保持されている。
また、反射光により、ストライプ状の凹凸状の模様16と、金属表示板と同様の金属感が明るく鮮明に視認される。さらに、第1の透過性反射板50のストライプ状の凹凸状の模様16が、透過性基板46の透明層を通して視認されることにより、塗装風で、奥行きのある立体的な表現ができる。
図15は、本発明の実施例12の表示板を示す概略断面図である。
この実施例の表示板10は、基本的には、図14に示した実施例11の表示板10とその構成は同様であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例は、図15に示した実施例11の表示板10の透過性基板46の上面、すなわち、視認側の表面に、凹凸状の模様58を形成した実施例である。
また、反射光により、第1の透過性反射板50のストライプ状の凹凸状の模様16と、透過性基板46の上面の凹凸状の模様58とが重なり、斬新な模様となるとともに、金属表示板と同様の金属感が明るく鮮明に視認される。
さらに、第1の透過性反射板50のストライプ状の凹凸状の模様16、透過性基板46の上面の凹凸状の模様58が、透過性基板46の透明層を通して視認されることにより、塗装風で、奥行きのある立体的な表現ができる。
なお、この場合、第1の透過性反射板50のストライプ状の凹凸状の模様16と、透過性基板46の上面の凹凸状の模様58とは、同じ模様とすることも異なる模様とすることも、部分的に異なる模様と同じ模様とするなど適宜模様の形状、配置位置を変更することもできる。
なお、この実施例では、透過性基板46の視認側の表面に、凹凸状の模様58を形成したが、透過性基板46の視認側の表面、透過性基板46のソーラーセル12側の表面のうち少なくとも一方の表面に凹凸状の模様58を形成すればよい。
また、各実施例においては、透過性基板を一つ用いた実施例で説明したが、これに限定されるものではなく、複数の透過性基板を用いることもできる。
さらに、上記実施例では、被覆層から表示板基体の表面にわたって、凹凸状の模様を形成した模様表面としたが、被覆層の厚さおよび加工条件(温度、圧力)によっては、被覆層のみに模様表面を形成するようにしてもよい。
図17に示したように、時計ケース153は、複数の部品に分割されており、この実施例では、時計ケース胴体151と、導電性の見返しリング165とに分割されている。
なお、図17において、符号174は、裏蓋154と時計ケース胴体151との間を、密封状態で封止するための防水パッキンである。
すなわち、本発明の表示板は、上記のようにソーラーセル駆動の無線機能付き時計などに用いた場合に、ソーラーセルの発電に充分な光量を供給し、ソーラーセルの十字線や濃紫色が目に見えないようにすることができる。
なお、上記の無線機能付き時計では、見返しリング165を有するタイプの無線機能付き時計について説明したが、見返しリング165を有しないタイプの無線機能付き時計にも適用できる。
このような構造にすると、アンテナ159がより時計の外表面に近づき、電波を受信し易くなる。
上述した実施例では、時刻情報を含む長波標準電波(搬送波)を受信し、その時刻情報に基づいて時刻を修正する無線機能を備えた電波時計について説明したが、本発明の表示板を適用する無線機能付き時計の構造は、パソコン通信機能、携帯電話機能や非接触式ICカード機能などの無線機能を備える時計にも適用され得る。
図18に示したソーラー時計は、見返しリング165の外周側面、つまり、中枠152に挟持される面側にソーラーセル157を設けた構成のものである。見返しリング165には拡散剤などを含有させて、視認側(見返しリング165の内周面側)からはソーラーセル157の濃紫色が直接見えないようにしている。
12 ソーラーセル
13 熱圧着領域
14、40、42、50、52 透過性反射板
14a 表面
16、18、22、22a、22b、32、34、34b、36、38、48、58 模様
20、56 光透過性着色層
24 時字
26、26a、26b 固定部材
28、28a、28b 転写模様
30 熱転写用押し型
44、54、102 拡散層
46 透過性基板
100 ソーラー時計用文字板
101 基材
103 偏光体
103 反射型偏光体
109 太陽電池
131 偏光性フイルム層(A層)
132 偏光性フイルム層(B層)
151 時計ケース胴体
152 中枠
153 時計ケース
154 裏蓋
157 ソーラーセル
159 アンテナ
160 ムーブメント
165 見返しリング
169、174 防水パッキン
Claims (1)
- 表示板基体を備えた表示板であって、前記表示板基体が、少なくとも1個の透過性基板と、少なくとも1個の透過性反射板をそれぞれ有し、該透過性反射板の少なくとも一方の表面に凹凸状の模様を有し、前記模様が、前記透過性反射板の少なくとも一方の表面に予め形成した模様と、この模様の上に設けた光透過性着色層に形成した模様であって、且つ、前記予め形成した模様と同じ模様と、前記予め形成した模様の上に設けた光透過性着色層に形成した模様であって、且つ、前記予め形成した模様と異なる模様とから形成されていることを特徴とする表示板。
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