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JP5413549B2 - 薄膜トランジスタパネルおよびその製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタパネルおよびその製造方法 Download PDF

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JP5413549B2 JP2006319909A JP2006319909A JP5413549B2 JP 5413549 B2 JP5413549 B2 JP 5413549B2 JP 2006319909 A JP2006319909 A JP 2006319909A JP 2006319909 A JP2006319909 A JP 2006319909A JP 5413549 B2 JP5413549 B2 JP 5413549B2
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Description

この発明は薄膜トランジスタパネルおよびその製造方法に関する。
従来の薄膜トランジスタパネル(例えば、特許文献1参照)は、絶縁基板を備えている。絶縁基板の上面にはゲート電極が設けられている。ゲート電極を含む絶縁基板の上面にはゲート絶縁膜が設けられている。ゲート電極上におけるゲート絶縁膜の上面には真性酸化亜鉛(ZnO)からなる半導体薄膜が設けられている。半導体薄膜の上面全体には保護膜が設けられている。それらの上面全体には上層絶縁膜が設けられている。
半導体薄膜の両側における上層絶縁膜および保護膜には2つのコンタクトホールが設けられている。各コンタクトホールを介して露出された半導体薄膜の上面およびその周囲における上層絶縁膜の上面にはn型酸化亜鉛からなるオーミックコンタクト層が設けられている。各オーミックコンタクト層の上面にはソース電極およびドレイン電極が設けられている。
特開2006−100760号公報(図1)
上記従来の薄膜トランジスタパネルでは、製造するとき、半導体薄膜の上面全体に保護膜を形成し、半導体薄膜の両側における保護膜にその間の間隔および当該間隔に直交する方向の寸法によりチャネル長およびチャネル幅を決定する2つのコンタクトホールを形成しているので、エッチングされやすい真性酸化亜鉛からなる半導体薄膜にサイドエッチングが生じても、保護膜に形成された2つのコンタクトホールによって決定されるチャネル長およびチャネル幅に寸法変化が生じることはなく、加工精度を良くすることができる。
しかしながら、上記従来の薄膜トランジスタパネルでは、保護膜下の半導体薄膜にサイドエッチングが生じると、保護膜の周辺部がひさし状となり、保護膜を上層絶縁膜で覆うと、保護膜の周辺部のひさし下つまり半導体薄膜の周囲に空洞が生じ、上層絶縁膜の堆積不足でカバレッジの悪い部分から薬液が空洞の部分に染み込み、真性酸化亜鉛からなる半導体薄膜が溶けることがあることがあるということが分かった。
そこで、この発明は、ゲート電極に対応する部分における半導体薄膜の周囲に空洞が生じないようにすることができる薄膜トランジスタパネルおよびその製造方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る薄膜トランジスタパネルは、絶縁基板と、前記絶縁基板上に相対向して設けられたソース電極およびドレイン電極と、前記ソース電極および前記ドレイン電極上に設けられた2つのオーミックコンタクト層と、前記ソース電極、前記ドレイン電極および前記2つのオーミックコンタクト層を含む前記絶縁基板上に設けられた半導体薄膜と、前記半導体薄膜上に設けられたゲート絶縁膜と、前記2つのオーミックコンタクト層の相対向する部分上における前記ゲート絶縁膜上に設けられたゲート電極と、前記ゲート電極を含む前記ゲート絶縁膜上に設けられたオーバーコート膜と、前記オーバーコート膜上に前記オーバーコート膜、前記ゲート絶縁膜および前記半導体薄膜に設けられたコンタクトホールを介して前記ソース電極に接続されて設けられた画素電極とを有し、前記半導体薄膜が、前記コンタクトホールが形成された部分以外の全域に形成されていることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明に係る薄膜トランジスタパネルは、請求項1に記載の発明において、前記半導体薄膜下において前記ソース電極、前記ドレイン電極および前記2つのオーミックコンタクト層を含む前記絶縁基板上に、前記ゲート電極に対応する部分に開口部を有し、且つ、前記半導体薄膜のコンタクトホールに対応する部分にコンタクトホールを有する下層絶縁膜が設けられ、前記画素電極は前記オーバーコート膜、前記ゲート絶縁膜、前記半導体薄膜および前記下層絶縁膜に設けられたコンタクトホールを介して前記ソース電極に接続されていることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明に係る薄膜トランジスタパネルは、請求項2に記載の発明において、前記ゲート絶縁膜、前記オーバーコート膜および前記下層絶縁膜は同一の材料によって形成されていることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明に係る薄膜トランジスタパネルは、請求項1または2に記載の発明において、前記半導体薄膜は酸化亜鉛からなることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明に係る薄膜トランジスタパネルは、請求項1または2に記載の発明において、前記オーミックコンタクト層はITOからなることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明に係る薄膜トランジスタパネルの製造方法は、絶縁基板上にソース電極およびドレイン電極を相対向して形成する工程と、前記ソース電極および前記ドレイン電極上に2つのオーミックコンタクト層を形成する工程と、前記ソース電極、前記ドレイン電極および前記2つのオーミックコンタクト層を含む前記絶縁基板上に半導体薄膜を形成する工程と、前記半導体薄膜をパターン化せずに、前記半導体薄膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜をパターン化せずに、前記2つのオーミックコンタクト層の相対向する部分上における前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極を含む前記ゲート絶縁膜上にオーバーコート膜を形成する工程と、前記ソース電極に対応する部分における前記オーバーコート膜、前記ゲート絶縁膜および前記半導体薄膜にコンタクトホールを形成する工程と、前記オーバーコート膜上に画素電極を前記オーバーコート膜、前記ゲート絶縁膜および前記半導体薄膜のコンタクトホールを介して前記ソース電極に接続させて形成する工程と、を有することを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明に係る薄膜トランジスタパネルの製造方法は、絶縁基板上にソース電極およびドレイン電極を相対向して形成する工程と、前記ソース電極および前記ドレイン電極上に2つのオーミックコンタクト層を形成する工程と、前記ソース電極、前記ドレイン電極および前記2つのオーミックコンタクト層を含む前記絶縁基板上に、前記2つのオーミックコンタクト層の相対向する部分に対応する部分に開口部を有し、且つ、前記ソース電極に対応する部分にコンタクトホールを有する下層絶縁膜を形成する工程と、前記下層絶縁膜の開口部内およびコンタクトホール内を含む前記下層絶縁膜上に半導体薄膜を形成する工程と、前記半導体薄膜をパターン化せずに、前記半導体薄膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜をパターン化せずに、前記2つのオーミックコンタクト層の相対向する部分上における前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極を含む前記ゲート絶縁膜上にオーバーコート膜を形成する工程と、前記ソース電極に対応する部分における前記オーバーコート膜、前記ゲート絶縁膜および前記半導体薄膜にコンタクトホールを形成する工程と、前記オーバーコート膜上に画素電極を前記オーバーコート膜、前記ゲート絶縁膜、前記半導体薄膜および前記下層絶縁膜のコンタクトホールを介して前記ソース電極に接続させて形成する工程と、を有することを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明に係る薄膜トランジスタパネルの製造方法は、請求項7に記載の発明において、前記下層絶縁膜、前記ゲート絶縁膜および前記オーバーコート膜は同一の材料によって形成することを特徴とするものである。
請求項9に記載の発明に係る薄膜トランジスタパネルの製造方法は、請求項6または7に記載の発明において、前記半導体薄膜は酸化亜鉛によって形成することを特徴とするものである。
請求項10に記載の発明に係る薄膜トランジスタパネルの製造方法は、請求項6または7に記載の発明において、前記オーミックコンタクト層はITOによって形成することを特徴とするものである。
この発明によれば、ソース電極、ドレイン電極および2つのオーミックコンタクト層を含む絶縁基板上に半導体薄膜を設け、半導体薄膜上にゲート絶縁膜を設け、2つのオーミックコンタクト層の相対向する部分上におけるゲート絶縁膜上にゲート電極を設けているので、ゲート電極下の全域およびその周囲に半導体薄膜が設けられ、したがってゲート電極に対応する部分における半導体薄膜の周囲に空洞が生じないようにすることができる。
(第1実施形態)
図1はこの発明の第1実施形態としての薄膜トランジスタパネルの断面図を示す。この薄膜トランジスタパネルはガラス基板(絶縁基板)1を備えている。ガラス基板1の上面の相対向する所定の2箇所にはアルミニウム、クロム、ITO等からなるソース電極2およびドレイン電極3が設けられている。ソース電極2およびドレイン電極3の相対向する側の各上面およびその各近傍のガラス基板1の上面にはITOからなるオーミックコンタクト層4、5が設けられている。
ソース電極2、ドレイン電極3およびオーミックコンタクト層4、5を含むガラス基板1の上面には真性酸化亜鉛からなる半導体薄膜6が設けられている。ここで、酸化亜鉛とは、ZnOのみならず、ZnOの他、Mg、Cd等を含むZnO系全体を意味するものである。半導体薄膜6の上面には窒化シリコン等からなるゲート絶縁膜7が設けられている。
2つのオーミックコンタクト層4、5の相対向する部分上におけるゲート絶縁膜7の上面の所定の箇所にはアルミニウム、クロム、ITO等からなるゲート電極8が設けられている。ここで、ソース電極2、ドレイン電極3、オーミックコンタクト層4、5、ゲート電極8下の半導体薄膜6、ゲート絶縁膜7およびゲート電極8により、薄膜トランジスタ9が構成されている。
ここで、上記構成の薄膜トランジスタ9では、ゲート電極8下の全域およびその周囲に半導体薄膜6が設けられているが、ゲート電極8に電圧が印加されると、ゲート電界がかかる領域がゲート電極8下の全域(点線で囲まれた領域)となり、この部分における半導体薄膜6のみにキャリアが効果的に誘起されるので、薄膜トランジスタして動作することが可能である。
ゲート電極8を含むゲート絶縁膜7の上面には窒化シリコン等からなるオーバーコート膜10が設けられている。オーバーコート膜10の上面の所定の箇所にはITO等の透明導電材料からなる画素電極11が設けられている。画素電極11は、オーバーコート膜10およびゲート絶縁膜7に設けられたコンタクトホール12および半導体薄膜6に設けられたコンタクトホール13を介してソース電極2に接続されている。
次に、この薄膜トランジスタパネルの製造方法の一例について説明する。まず、図2に示すように、ガラス基板1の上面の相対向する所定の2箇所に、スパッタ法により成膜されたアルミニウム等からなる金属膜をフォトリソグラフィ法によりパターニングすることにより、ソース電極2およびドレイン電極3を形成する。
次に、ソース電極2およびドレイン電極3の相対向する側の各上面およびその各近傍のガラス基板1の上面に、スパッタ法により成膜されたITO膜をフォトリソグラフィ法によりパターニングすることにより、オーミックコンタクト層4、5を形成する。
次に、ソース電極2、ドレイン電極3およびオーミックコンタクト層4、5を含むガラス基板1の上面に、プラズマCVD法により、真性酸化亜鉛からなる半導体薄膜6および窒化シリコンからなるゲート絶縁膜7を連続して成膜する。
次に、ゲート絶縁膜7の上面の所定の箇所に、スパッタ法により成膜されたアルミニウム等からなる金属膜をフォトリソグラフィ法によりパターニングすることにより、ゲート電極8を形成する。次に、ゲート電極8を含むゲート絶縁膜7の上面に、プラズマCVD法により、窒化シリコンからなるオーバーコート膜10を成膜する。
次に、図3に示すように、オーバーコート膜10の上面に、フォトリソグラフィ法により、レジスト膜21を形成する。この場合、ソース電極2の所定の箇所に対応する部分、すなわち、図1に示すコンタクトホール12、13形成領域に対応する部分におけるレジスト膜21には開口部22が形成されている。
次に、レジスト膜21をマスクとしてオーバーコート膜10およびゲート絶縁膜7を連続してエッチングすると、図4に示すように、レジスト膜21の開口部22に対応する部分におけるオーバーコート膜10およびゲート絶縁膜7にコンタクトホール12が形成される。
この場合、コンタクトホール12を介して半導体薄膜6の表面が露出される。そこで、窒化シリコンからなるオーバーコート膜10およびゲート絶縁膜7のエッチング方法としては、オーバーコート膜10およびゲート絶縁膜7のエッチング速度は速いが、真性酸化亜鉛からなる半導体薄膜6をなるべく侵さないようにするために、六フッ化イオウ(SF6)を用いた反応性プラズマエッチング(ドライエッチング)が好ましい。
次に、レジスト膜21をレジスト剥離液を用いて剥離する。この場合、オーバーコート膜10およびゲート絶縁膜7のコンタクトホール12を介して露出された半導体薄膜6の表面がレジスト剥離液に曝されるが、この曝された部分はゲート電極8に対応する部分(実質的なデバイスエリア)以外であるので、別に支障はない。
次に、図5に示すように、オーバーコート膜10をマスクとして半導体薄膜6をエッチングすると、オーバーコート膜10およびゲート絶縁膜7のコンタクトホール12に対応する部分における半導体薄膜6にコンタクトホール13が形成される。このとき、オーバーコート膜10およびゲート絶縁膜7のコンタクトホール12の周囲における半導体薄膜6にサイドエッチングが生じても、このサイドエッチングが生じた部分はゲート電極8に対応する部分(実質的なデバイスエリア)以外であるので、別に支障はない。
ここで、真性酸化亜鉛からなる半導体薄膜6のエッチング液としては、サイドエッチングを少なくするため、アルカリ水溶液を用いてもよい。例えば、水酸化ナトリウム(NaOH)30wt%未満水溶液、好ましくは2〜10wt%水溶液を用いる。エッチング液の温度は、5〜40℃、好ましくは室温(22〜23℃)とする。
次に、図1に示すように、オーバーコート膜10の上面の所定の箇所に、スパッタ法により成膜されたITO等の透明導電材料からなる画素電極形成用膜をフォトリソグラフィ法によりパターニングすることにより、画素電極11をオーバーコート膜10、ゲート絶縁膜7および半導体薄膜6のコンタクトホール12、13を介してソース電極2に接続させて形成する。かくして、図1に示す薄膜トランジスタパネルが得られる。
このようにして得られた薄膜トランジスタパネルでは、ゲート電極8下の全域およびその周囲に半導体薄膜6を形成しているので、ゲート電極8下の全域に形成された半導体薄膜6の周囲に空洞が形成されることがなく、ゲート絶縁膜7の堆積不足でカバレッジが悪くなることはなく、薄膜トランジスタ9の信頼性を損なわないようにすることができる。また、ゲート電極8下の全域に形成された半導体薄膜6の周囲に空洞がないため、ゲート電極8下がゲート電界がかかる位置であっても、当該部分で絶縁破壊が生じないようにすることができる。
ところで、上記構成の薄膜トランジスタパネルでは、ソース電極2、ドレイン電極3およびオーミックコンタクト層4、5を含むガラス基板1の上面に半導体薄膜6を形成しているので、ドレイン電極3に接続されたドレイン配線(図示せず)の上面にも半導体薄膜6が形成されている。この結果、ガラス基板1上に形成されたドレイン配線と他の配線との積層状態によっては、半導体薄膜6に起因する予想もしない経路でのリークパスが形成されるおそれがある。そこで、次に、このような不都合を解消することができるこの発明の第2実施形態について説明する。
(第2実施形態)
図6はこの発明の第2実施形態としての薄膜トランジスタパネルの断面図を示す。この薄膜トランジスタパネルにおいて、図1に示す薄膜トランジスタパネルと異なる点は、半導体薄膜6下においてソース電極2、ドレイン電極3および2つのオーミックコンタクト層4、5を含むガラス基板1の上面に窒化シリコン等からなる下層絶縁膜14を設けた点である。
この場合、下層絶縁膜14において、ゲート電極8に対応する部分には開口部15が設けられ、半導体薄膜6のコンタクトホール13に対応する部分にはコンタクトホール16が設けられている。開口部15は、2つのオーミックコンタクト層4、5の相対向する部分間の間隔よりも大きくなっている。コンタクトホール16は半導体薄膜6のコンタクトホール13よりも小さくなっている。
次に、この薄膜トランジスタパネルの製造方法の一例について説明する。まず、図7に示すように、ガラス基板1の上面の相対向する所定の2箇所に、スパッタ法により成膜されたアルミニウム等からなる金属膜をフォトリソグラフィ法によりパターニングすることにより、ソース電極2およびドレイン電極3を形成する。
次に、ソース電極2およびドレイン電極3の相対向する側の各上面およびその各近傍のガラス基板1の上面に、スパッタ法により成膜されたITO膜をフォトリソグラフィ法によりパターニングすることにより、オーミックコンタクト層4、5を形成する。
次に、ソース電極2、ドレイン電極3およびオーミックコンタクト層4、5を含むガラス基板1の上面に、プラズマCVD法により、窒化シリコンからなる下層絶縁膜14を成膜する。次に、フォトリソグラフィ法により、2つのオーミックコンタクト層4、5の相対向する部分に対応する部分における下層絶縁膜14に開口部15を形成し、且つ、ソース電極2の所定の箇所に対応する部分における下層絶縁膜14にコンタクトホール16を形成する。
次に、下層絶縁膜14の開口部15内およびコンタクトホール16内を含む下層絶縁膜16の上面に、プラズマCVD法により、真性酸化亜鉛からなる半導体薄膜6および窒化シリコンからなるゲート絶縁膜7を連続して成膜する。
次に、ゲート絶縁膜7の上面の所定の箇所に、スパッタ法により成膜されたアルミニウム等からなる金属膜をフォトリソグラフィ法によりパターニングすることにより、ゲート電極8を形成する。次に、ゲート電極8を含むゲート絶縁膜7の上面に、プラズマCVD法により、窒化シリコンからなるオーバーコート膜10を成膜する。
次に、図8に示すように、オーバーコート膜10の上面に、フォトリソグラフィ法により、レジスト膜21を形成する。この場合も、ソース電極2の所定の箇所に対応する部分、すなわち、図6に示すコンタクトホール12、13形成領域に対応する部分におけるレジスト膜21には開口部22が形成されている。
次に、レジスト膜21をマスクとしてオーバーコート膜10およびゲート絶縁膜7を連続してエッチングすると、図9に示すように、レジスト膜21の開口部22に対応する部分におけるオーバーコート膜10およびゲート絶縁膜7にコンタクトホール12が形成される。
この場合も、コンタクトホール12を介して半導体薄膜6の表面が露出される。そこで、窒化シリコンからなるオーバーコート膜10およびゲート絶縁膜7のエッチング方法としては、オーバーコート膜10およびゲート絶縁膜7のエッチング速度は速いが、真性酸化亜鉛からなる半導体薄膜6をなるべく侵さないようにするために、六フッ化イオウ(SF6)を用いた反応性プラズマエッチング(ドライエッチング)が好ましい。
次に、レジスト膜21をレジスト剥離液を用いて剥離する。この場合も、コンタクトホール12を介して露出された半導体薄膜6の表面がレジスト剥離液に曝されるが、この曝された部分はゲート電極8に対応する部分(実質的なデバイスエリア)以外であるので、別に支障はない。
次に、図10に示すように、オーバーコート膜10をマスクとして半導体薄膜6をエッチングすると、オーバーコート膜10およびゲート絶縁膜7のコンタクトホール12に対応する部分における半導体薄膜6にコンタクトホール13が形成される。このとき、コンタクトホール12の周囲における半導体薄膜6にサイドエッチングが生じても、このサイドエッチングが生じた部分はゲート電極8に対応する部分(実質的なデバイスエリア)以外であるので、別に支障はない。
次に、図6に示すように、オーバーコート膜10の上面の所定の箇所に、スパッタ法により成膜されたITO等の透明導電材料からなる画素電極形成用膜をフォトリソグラフィ法によりパターニングすることにより、画素電極11をコンタクトホール12、13、16を介してソース電極2に接続させて形成する。かくして、図6に示す薄膜トランジスタパネルが得られる。
このようにして得られた薄膜トランジスタパネルでは、半導体薄膜6下においてソース電極2、ドレイン電極3および2つのオーミックコンタクト層4、5を含むガラス基板1の上面に下層絶縁膜14を形成しているので、ドレイン電極3に接続されたドレイン配線(図示せず)と半導体薄膜6との間に下層絶縁膜14が介在され、したがって半導体薄膜6に起因する予想もしない経路でのリークパスが形成されないようにすることができる。
ところで、下層絶縁膜14は、ゲート絶縁膜7に求められるような厳しい特性要求はなく、単に、半導体薄膜6とドレイン配線(図示せず)との間を絶縁することができればよく、その材料は特に限定されない、ただし、下層絶縁膜14にコンタクトホール16を形成するためのエッチング工程は、オーバーコート膜10およびゲート絶縁膜7にコンタクトホール12を形成するためのエッチング工程と共通性がある方が好ましく、したがって下層絶縁膜14の材料はオーバーコート膜10およびゲート絶縁膜7と同一の材料が好ましく、具体的には窒化シリコン、酸窒化シリコン、酸化シリコン等が好ましい。
この発明の第1実施形態としての薄膜トランジスタパネルの断面図。 図1に示す薄膜トランジスタパネルの製造方法の一例において、当初の工程の断面図。 図2に続く工程の断面図。 図3に続く工程の断面図。 図4に続く工程の断面図。 この発明の第2実施形態としての薄膜トランジスタパネルの断面図。 図6に示す薄膜トランジスタパネルの製造方法の一例において、当初の工程の断面図。 図7に続く工程の断面図。 図8に続く工程の断面図。 図9に続く工程の断面図。
符号の説明
1 ガラス基板
2 ソース電極
3 ドレイン電極
4、5 オーミックコンタクト層
6 半導体薄膜
7 ゲート絶縁膜
8 ゲート電極
9 薄膜トランジスタ
10 オーバーコート膜
11 画素電極
12、13 コンタクトホール
14 下層絶縁膜
15 開口部
16 コンタクトホール

Claims (10)

  1. 絶縁基板と、前記絶縁基板上に相対向して設けられたソース電極およびドレイン電極と、前記ソース電極および前記ドレイン電極上に設けられた2つのオーミックコンタクト層と、前記ソース電極、前記ドレイン電極および前記2つのオーミックコンタクト層を含む前記絶縁基板上に設けられた半導体薄膜と、前記半導体薄膜上に設けられたゲート絶縁膜と、前記2つのオーミックコンタクト層の相対向する部分上における前記ゲート絶縁膜上に設けられたゲート電極と、前記ゲート電極を含む前記ゲート絶縁膜上に設けられたオーバーコート膜と、前記オーバーコート膜上に前記オーバーコート膜、前記ゲート絶縁膜および前記半導体薄膜に設けられたコンタクトホールを介して前記ソース電極に接続されて設けられた画素電極とを有し、前記半導体薄膜が、前記コンタクトホールが形成された部分以外の全域に形成されていることを特徴とする薄膜トランジスタパネル。
  2. 請求項1に記載の発明において、前記半導体薄膜下において前記ソース電極、前記ドレイン電極および前記2つのオーミックコンタクト層を含む前記絶縁基板上に、前記ゲート電極に対応する部分に開口部を有し、且つ、前記半導体薄膜のコンタクトホールに対応する部分にコンタクトホールを有する下層絶縁膜が設けられ、前記画素電極は前記オーバーコート膜、前記ゲート絶縁膜、前記半導体薄膜および前記下層絶縁膜に設けられたコンタクトホールを介して前記ソース電極に接続されていることを特徴とする薄膜トランジスタパネル。
  3. 請求項2に記載の発明において、前記ゲート絶縁膜、前記オーバーコート膜および前記下層絶縁膜は同一の材料によって形成されていることを特徴とする薄膜トランジスタパネル。
  4. 請求項1または2に記載の発明において、前記半導体薄膜は酸化亜鉛からなることを特徴とする薄膜トランジスタパネル。
  5. 請求項1または2に記載の発明において、前記オーミックコンタクト層はITOからなることを特徴とする薄膜トランジスタパネル。
  6. 絶縁基板上にソース電極およびドレイン電極を相対向して形成する工程と、
    前記ソース電極および前記ドレイン電極上に2つのオーミックコンタクト層を形成する工程と、
    前記ソース電極、前記ドレイン電極および前記2つのオーミックコンタクト層を含む前記絶縁基板上に半導体薄膜を形成する工程と、
    前記半導体薄膜をパターン化せずに、前記半導体薄膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜をパターン化せずに、前記2つのオーミックコンタクト層の相対向する部分上における前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極を含む前記ゲート絶縁膜上にオーバーコート膜を形成する工程と、
    前記ソース電極に対応する部分における前記オーバーコート膜、前記ゲート絶縁膜および前記半導体薄膜にコンタクトホールを形成する工程と、
    前記オーバーコート膜上に画素電極を前記オーバーコート膜、前記ゲート絶縁膜および前記半導体薄膜のコンタクトホールを介して前記ソース電極に接続させて形成する工程と、
    を有することを特徴とする薄膜トランジスタパネルの製造方法。
  7. 絶縁基板上にソース電極およびドレイン電極を相対向して形成する工程と、
    前記ソース電極および前記ドレイン電極上に2つのオーミックコンタクト層を形成する工程と、
    前記ソース電極、前記ドレイン電極および前記2つのオーミックコンタクト層を含む前記絶縁基板上に、前記2つのオーミックコンタクト層の相対向する部分に対応する部分に開口部を有し、且つ、前記ソース電極に対応する部分にコンタクトホールを有する下層絶縁膜を形成する工程と、
    前記下層絶縁膜の開口部内およびコンタクトホール内を含む前記下層絶縁膜上に半導体薄膜を形成する工程と、
    前記半導体薄膜をパターン化せずに、前記半導体薄膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜をパターン化せずに、前記2つのオーミックコンタクト層の相対向する部分上における前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極を含む前記ゲート絶縁膜上にオーバーコート膜を形成する工程と、
    前記ソース電極に対応する部分における前記オーバーコート膜、前記ゲート絶縁膜および前記半導体薄膜にコンタクトホールを形成する工程と、
    前記オーバーコート膜上に画素電極を前記オーバーコート膜、前記ゲート絶縁膜、前記半導体薄膜および前記下層絶縁膜のコンタクトホールを介して前記ソース電極に接続させて形成する工程と、
    を有することを特徴とする薄膜トランジスタパネルの製造方法。
  8. 請求項7に記載の発明において、前記下層絶縁膜、前記ゲート絶縁膜および前記オーバーコート膜は同一の材料によって形成することを特徴とする薄膜トランジスタパネルの製造方法。
  9. 請求項6または7に記載の発明において、前記半導体薄膜は酸化亜鉛によって形成することを特徴とする薄膜トランジスタパネルの製造方法。
  10. 請求項6または7に記載の発明において、前記オーミックコンタクト層はITOによって形成することを特徴とする薄膜トランジスタパネルの製造方法。
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