JP5412841B2 - 赤外線遮蔽膜形成用分散液と赤外線遮蔽膜形成用塗布液、赤外線遮蔽膜と赤外線遮蔽光学部材、および、プラズマディスプレイパネル用多層フィルターとプラズマディスプレイパネル - Google Patents
赤外線遮蔽膜形成用分散液と赤外線遮蔽膜形成用塗布液、赤外線遮蔽膜と赤外線遮蔽光学部材、および、プラズマディスプレイパネル用多層フィルターとプラズマディスプレイパネル Download PDFInfo
- Publication number
- JP5412841B2 JP5412841B2 JP2009008673A JP2009008673A JP5412841B2 JP 5412841 B2 JP5412841 B2 JP 5412841B2 JP 2009008673 A JP2009008673 A JP 2009008673A JP 2009008673 A JP2009008673 A JP 2009008673A JP 5412841 B2 JP5412841 B2 JP 5412841B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- infrared shielding
- shielding film
- fine particles
- plasma display
- forming
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
- Optical Filters (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
Description
赤外線遮蔽材料微粒子が溶媒中に分散された分散液により構成され、未硬化でかつ水酸基タイプのアクリル系粘着樹脂が使用時に添加される赤外線遮蔽形成用分散液において、
一般式WyOz(但し、Wはタングステン、Oは酸素、2.2≦z/y≦2.999)で表記されるタングステン酸化物微粒子、または/および、一般式MxWyOz(但し、Mは、H、He、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類元素、Mg、Zr、Cr、Mn、Fe、Ru、Co、Rh、Ir、Ni、Pd、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Al、Ga、In、Tl、Si、Ge、Sn、Pb、Sb、B、F、P、S、Se、Br、Te、Ti、Nb、V、Mo、Ta、Re、Be、Hf、Os、Bi、Iの内から選択される1種類以上の元素、Wはタングステン、Oは酸素、0.001≦x/y≦1、2.2≦z/y≦3)で表記される複合タングステン酸化物微粒子により上記赤外線遮蔽材料微粒子が構成されると共に、炭酸亜鉛、酸化亜鉛、酸化マグネシウムから選択された典型金属化合物が上記溶媒に含まれていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明に係る赤外線遮蔽膜形成用分散液において、
上記タングステン酸化物微粒子または/および複合タングステン酸化物微粒子が、一般式WyOz(但し、Wはタングステン、Oは酸素、2.45≦z/y≦2.999)で表記される組成比のマグネリ相を含むことを特徴とし、
請求項3に係る発明は、
請求項1または2に記載の発明に係る赤外線遮蔽膜形成用分散液において、
一般式MxWyOzで表記される上記複合タングステン酸化物微粒子が、六方晶、正方晶若しくは立方晶の結晶構造の1つ以上を含むことを特徴とし、
請求項4に係る発明は、
請求項3に記載の発明に係る赤外線遮蔽膜形成用分散液において、
上記M元素が、Cs、Rb、K、Tl、In、Ba、Li、Ca、Sr、Fe、Snの内の1種類以上を含み、かつ、六方晶の結晶構造を有することを特徴とする。
赤外線遮蔽膜形成用塗布液において、
請求項1〜4のいずれかに記載の赤外線遮蔽膜形成用分散液に、未硬化でかつ水酸基タイプのアクリル系粘着樹脂と、エポキシ系架橋剤、金属キレート系架橋剤、イソシアネート系架橋剤から選択された1種以上の硬化剤が添加されて成ることを特徴とし、
請求項6に係る発明は、
請求項5に記載の発明に係る赤外線遮蔽膜形成用塗布液において、
上記アクリル系粘着樹脂が、アクリル酸エステル骨格を備え、かつ、水酸基を主な架橋基に持つことを特徴とする。
赤外線遮蔽膜において、
プラズマディスプレイパネル用多層フィルターの第一基材面上またはプラズマディスプレイパネル面上に請求項5または6に記載の赤外線遮蔽膜形成用塗布液を塗布して塗布膜を形成し、かつ、この塗布膜をエージング処理して得られた粘着性を具備することを特徴とし、
請求項8に係る発明は、
赤外線遮蔽光学部材において、
上記第一基材と、この第一基材面上に形成された請求項7に記載の赤外線遮蔽膜とで構成されることを特徴とし、
請求項9に係る発明は、
プラズマディスプレイパネル用多層フィルターにおいて、
粘着性を具備する請求項7に記載の赤外線遮蔽膜を多層フィルターの第二基材面上に貼付することを特徴とし、
請求項10に係る発明は、
請求項9に記載の発明に係るプラズマディスプレイパネル用多層フィルターにおいて、
上記赤外線遮蔽膜内に、電磁波遮蔽機能を有するメッシュまたは/および繊維状の金属層若しくは金属含有層が埋め込まれていることを特徴とし、
また、請求項11に係る発明は、
プラズマディスプレイパネルにおいて、
請求項10に記載のプラズマディスプレイパネル用多層フィルターが設けられていることを特徴とする。
上記タングステン酸化物微粒子または/および複合タングステン酸化物微粒子と、炭酸亜鉛、酸化亜鉛、酸化マグネシウムから選択された典型金属化合物が混在することで、これ等酸化物微粒子が水酸基タイプのアクリル系粘着樹脂中に均一に分散されるため、高い可視光透過率と近赤外線吸収性を維持したままヘイズの悪化を防止することが可能となる。
未硬化でかつ水酸基タイプのアクリル系粘着樹脂が使用時に添加される本発明に係る赤外線遮蔽膜形成用分散液は、4〜89重量部の溶媒中に、一般式WyOzで表記されるタングステン酸化物微粒子および一般式MxWyOzで表記される複合タングステン酸化物微粒子から選択される1種以上の赤外線遮蔽材料微粒子を10〜80重量部含み、かつ、上記赤外線遮蔽材料微粒子に対して、炭酸亜鉛、酸化亜鉛、酸化マグネシウムから選択された1〜50重量の典型金属化合物、同じく上記赤外線遮蔽材料微粒子に対して1〜40重量部のアクリル系高分子分散剤が添加された分散液である。また、上記タングステン酸化物微粒子および複合タングステン酸化物微粒子の平均分散粒径は800nm以下であることが望ましく、より好ましくは平均分散粒径が100nm以下がよい。
赤外線遮蔽膜形成用分散液に用いる上記溶媒は、未硬化でかつ水酸基タイプのアクリル系粘着樹脂の架橋反応を阻害しないことが求められる。アクリル酸エステル骨格を備えかつ水酸基を主な架橋基に持つ水酸基タイプのアクリル系粘着樹脂は、エポキシ系架橋剤、金属キレート系架橋剤、イソシアネート系架橋剤から選択された1種以上の硬化剤によって、アクリル系の高分子同士が架橋して硬化する。
本発明において適用される赤外線遮蔽材料微粒子は、上述したように一般式WyOz(但し、Wはタングステン、Oは酸素、2.2≦z/y≦2.999)で表記されるタングステン酸化物微粒子、または/および、一般式MxWyOz(但し、Mは、H、He、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類元素、Mg、Zr、Cr、Mn、Fe、Ru、Co、Rh、Ir、Ni、Pd、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Al、Ga、In、Tl、Si、Ge、Sn、Pb、Sb、B、F、P、S、Se、Br、Te、Ti、Nb、V、Mo、Ta、Re、Be、Hf、Os、Bi、Iの内から選択される1種類以上の元素、Wはタングステン、Oは酸素、0.001≦x/y≦1、2.2≦z/y≦3)で表記される複合タングステン酸化物微粒子により構成される。
一般式WyOzで表記されるタングステン酸化物微粒子または/および一般式MxWyOzで表記される複合タングステン酸化物微粒子は、上述した水酸基タイプのアクリル系PSA(粘着樹脂)と相溶性が悪く、これ等酸化物微粒子と粘着樹脂を混合した際に酸化物微粒子の凝集が起こり、酸化物微粒子を粘着樹脂中に均一分散させることが困難となる。しかし、タングステン酸化物微粒子または/および複合タングステン酸化物微粒子と、炭酸亜鉛、酸化亜鉛、酸化マグネシウムから選択された典型金属化合物を混在させた場合、これ等酸化物微粒子を水酸基タイプのアクリル系粘着樹脂中へ均一に分散させることが可能となる。上記典型金属化合物が、タングステン酸化物微粒子または/および複合タングステン酸化物微粒子と上記粘着樹脂との相溶性を向上させる働きがあるためと考えられる。
本発明に係る赤外線遮蔽膜形成用分散液には高分子分散剤が含まれることが好ましい。上記分散液に高分子分散剤が添加されることにより、赤外線遮蔽膜用分散液の経時変化による分散安定性を向上させることが可能となる。そして、高分子分散剤の中でも、上述したアクリル系高分子分散剤は、水酸基タイプのアクリル系粘着樹脂と相溶性がよく、赤外線遮蔽膜としたとき光学特性(ヘイズ)に悪影響を及ぼさない特徴がある。上記アクリル系高分子分散剤としては、酸価0〜23mgKPH/g、アミン価30〜50mgKPH/gのアクリル系高分子分散剤が好ましい。一般的なアクリル系高分子分散剤は、アミン価が上記数値量のものが多く、酸価をもたせたものは少ない。
本発明に係る赤外線遮蔽膜は、未硬化でかつ水酸基タイプのアクリル系粘着樹脂と、エポキシ系架橋剤、金属キレート系架橋剤、イソシアネート系架橋剤から選択された1種以上の硬化剤を上述した赤外線遮蔽膜形成分散液に添加して赤外線遮蔽膜形成塗布液を構成し、この赤外線遮蔽膜形成用塗布液をプラズマディスプレイパネル用多層フィルターの第一基材面上またはプラズマディスプレイパネル面上に塗布して塗布膜を形成しかつこの塗布膜をエージング処理して得られる。尚、赤外線遮蔽膜において粘着性を有する赤外線遮蔽膜を赤外線遮蔽粘着膜と言うことがある。以下、具体的に説明する。
水酸基タイプのアクリル系粘着樹脂は、アクリル酸エステル骨格を備えかつ水酸基を主な架橋基に有している。具体的には、アクリル酸アルキルエステルまたは/およびメタクリル酸アルキルエステル(a−1)が挙げられ、この(a−1)と共重合可能な水酸基を有するモノマー(a−2)を重合して成るポリマーでもよく、上記(a−1)または/および(a−2)と共重合可能なその他のモノマー(a−3)を含有していてもよい。
(a−1):アクリル酸アルキルエステルおよびメタクリル酸アルキルエステル
上記アクリル酸アルキルエステルとしては、アクリル酸のC1〜15の直鎖、分岐鎖または環状アルキルエステルが挙げられる。例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n-プロピル、アクリル酸-t-ブチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n-ブチル、アクリル酸-sec-ブチル、アクリル酸-t-ブチル、アクリル酸-n-ペンチル、アクリル酸イソアミル、アクリル酸-n-ヘキシル、アクリル酸-n-ヘプチル、アクリル酸-n-オクチル、アクリル酸-2-エチルヘキシル、アクリル酸ノニル、アクリル酸デシル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸イソボニル、アクリル酸シクロヘキシル等が挙げられる。
(a−2):(a−1)と共重合可能な水酸基を有するモノマー
上記(a−1)と共重合可能な水酸基を有するモノマーとしては、アクリル酸-2-ヒドロキシエチル、メタクリル酸-2-ヒドロキシエチル、アクリル酸-2-ヒドロキシプロピル、メタクリル酸-2-ヒドロキシプロピル、アクリル酸-3-ヒドロキシブチル、メタクリル酸-3-ヒドロキシブチル、アクリル酸-2-ヒドロキシ-3-クロロプロピル、メタクリル酸-2-ヒドロキシ-3-クロロプロピル、アクリル酸-2-ヒドロキシ-3-フェノキシプロピル、メタクリル酸-2-ヒドロキシ-3-フェノキシプロピル等の水酸基含有モノマーが例示される。
(a−3):(a−1)または/および(a−2)と共重合可能なその他のモノマー
上記(a−1)または/および(a−2)と共重合可能なその他のモノマーとしては、粘着性を向上させるため少量の付加が行われることもあり、例えば、1以上のカルボキシル基を分子内に有する不飽和結合を有する化合物が挙げられる。例えば、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル-β-カルボキシエチル、メタクリル酸-β-カルボキシエチル、アクリル酸-5-カルボキシペンチル、メタクリル酸-5-カルボキシペンチル、コハク酸モノアクリロイルオキシエチルエステル、ω-カルボキシポリカプロラクトンモノアクリレート、ω-カルボキシポリカプロラクトンモノメタクリレート、イタコン酸、クロトン酸、フマル酸、マレイン酸等のカルボキシル基含有モノマーが挙げられる。
上記硬化剤としては、例えば、エポキシ系架橋剤、金属キレート系架橋剤、イソシアネート系架橋剤から選択された硬化剤が挙げられる。
本発明に係るプラズマディスプレイパネル用多層フィルターは、プラズマディスプレイパネルに適用されると共に、本発明に係る赤外線遮蔽光学部材が組み込まれた多層フィルターである。また、多層フィルターとは、赤外線遮蔽膜、電磁波遮断膜、外力吸収層等複数の基材(上述した第一基材、第二基材等を含む)を積層して構成されるもので、上記赤外線遮蔽膜、電磁波遮断膜、外力吸収層等が被成膜体を具備する場合には、赤外線遮蔽膜本体と被成膜体から成る赤外線遮蔽膜、電磁波遮断膜本体と被成膜体から成る電磁波遮断膜、外力吸収層本体と被成膜体から成る外力吸収層等により構成される。そして、複数の基材で構成される多層フィルター(積層体)は、各基材の構成材料を含んだ塗布液等をプラズマディスプレイパネル面上に直接塗布する等して多層フィルター(積層体)を形成する場合、複数の基材で構成される別体の多層フィルター(積層体)を予め作製し、この多層フィルター(積層体)をプラズマディスプレイパネル面上に貼付する等して多層フィルター(積層体)を形成する場合、あるいは、これ等方法を適宜組み合わせて多層フィルター(積層体)を形成する場合等がある。
上記Cs0.33WO3粉末(住友金属鉱山社製)を20.0重量部、メチルイソブチルケトン(関東化学社製)を64.0重量部、アクリル系高分子分散剤A(アミン価42mgKPH/g、固形分40%)を16.0重量部混合し、かつ、メディアミルにて粉砕分散処理して平均粒径80nmの赤外線遮蔽材料微粒子(Cs0.33WO3粉末)が分散された赤外線遮蔽膜形成用分散液Aを得た。
上記Cs0.33WO3粉末(住友金属鉱山製)を10.0重量部、遷移金属化合物である水酸化ニッケル(関東化学社製)を1重量部、トルエン(関東化学社製)を79.0重量部、および、アクリル系高分子分散剤A(アミン価42mgKPH/g、固形分40%)を10.0重量部混合し、かつ、ペイントシェーカーにて粉砕分散処理して平均粒径120nmの赤外線遮蔽材料微粒子(Cs0.33WO3粉末)が分散された赤外線遮蔽膜形成用分散液Eを得た。
上記Cs0.33WO3粉末(住友金属鉱山製)を10.0重量部、遷移金属化合物である酸化コバルト(関東化学社製)を1重量部、トルエン(関東化学社製)を79.0重量部、および、アクリル系高分子分散剤A(アミン価42mgKPH/g、固形分40%)を10.0重量部混合し、かつ、ペイントシェーカーにて粉砕分散処理して平均粒径120nmの赤外線遮蔽材料微粒子(Cs0.33WO3粉末)が分散された赤外線遮蔽膜形成用分散液Fを得た。
(1)実施例1においては、アクリル系高分子分散剤Aを用いてCs0.33WO3粉末が分散された赤外線遮蔽膜形成用分散液Aに、別途調製した典型金属化合物としての炭酸亜鉛が分散された典型金属化合物分散液Aを加えて赤外線遮蔽膜形成用分散液Bを調製し、かつ、この赤外線遮蔽膜形成用分散液Bに未硬化で水酸基タイプのアクリル系PSA等を添加して実施例1に係る赤外線遮蔽膜形成用塗布液Aを調製している。
(2)また、Cs0.33WO3粉末と典型金属化合物(酸化亜鉛、酸化マグネシウム)が共に分散された赤外線遮蔽膜形成用分散液C、Dに、未硬化で水酸基タイプのアクリル系PSA等を添加して調製された実施例2、3に係る赤外線遮蔽膜形成用塗布液C、Dも、目視評価で白濁もなく透明性に優れかつ赤外線遮蔽材料微粒子のCs0.33WO3も均一分散されている。従って、これ等の赤外線遮蔽膜形成用塗布液C、Dを用いて形成された赤外線遮蔽層C、Dはヘイズが低くかつ優れた可視光透過性を具備している。
12 表示電極
13 誘電体ガラス層
14 酸化マグネシウム(MgO)からなる保護層
15 背面ガラス基板(バックプレート)
16 アドレス電極
17 隔壁
18 蛍光体層
19 放電ガスを封入する放電空間
Claims (11)
- 赤外線遮蔽材料微粒子が溶媒中に分散された分散液により構成され、未硬化でかつ水酸基タイプのアクリル系粘着樹脂が使用時に添加される赤外線遮蔽形成用分散液において、
一般式WyOz(但し、Wはタングステン、Oは酸素、2.2≦z/y≦2.999)で表記されるタングステン酸化物微粒子、または/および、一般式MxWyOz(但し、Mは、H、He、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類元素、Mg、Zr、Cr、Mn、Fe、Ru、Co、Rh、Ir、Ni、Pd、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Al、Ga、In、Tl、Si、Ge、Sn、Pb、Sb、B、F、P、S、Se、Br、Te、Ti、Nb、V、Mo、Ta、Re、Be、Hf、Os、Bi、Iの内から選択される1種類以上の元素、Wはタングステン、Oは酸素、0.001≦x/y≦1、2.2≦z/y≦3)で表記される複合タングステン酸化物微粒子により上記赤外線遮蔽材料微粒子が構成されると共に、炭酸亜鉛、酸化亜鉛、酸化マグネシウムから選択された典型金属化合物が上記溶媒に含まれていることを特徴とする赤外線遮蔽膜形成用分散液。 - 上記タングステン酸化物微粒子または/および複合タングステン酸化物微粒子が、一般式WyOz(但し、Wはタングステン、Oは酸素、2.45≦z/y≦2.999)で表記される組成比のマグネリ相を含むことを特徴とする請求項1に記載の赤外線遮蔽膜形成用分散液。
- 一般式MxWyOzで表記される上記複合タングステン酸化物微粒子が、六方晶、正方晶若しくは立方晶の結晶構造の1つ以上を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の赤外線遮蔽膜形成用分散液。
- 上記M元素が、Cs、Rb、K、Tl、In、Ba、Li、Ca、Sr、Fe、Snの内の1種類以上を含み、かつ、六方晶の結晶構造を有することを特徴とする請求項3に記載の赤外線遮蔽膜形成用分散液。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の赤外線遮蔽膜形成用分散液に、未硬化でかつ水酸基タイプのアクリル系粘着樹脂と、エポキシ系架橋剤、金属キレート系架橋剤、イソシアネート系架橋剤から選択された1種以上の硬化剤が添加されて成ることを特徴とする赤外線遮蔽膜形成用塗布液。
- 上記アクリル系粘着樹脂が、アクリル酸エステル骨格を備え、かつ、水酸基を主な架橋基に持つことを特徴とする請求項5に記載の赤外線遮蔽膜形成用塗布液。
- プラズマディスプレイパネル用多層フィルターの第一基材面上またはプラズマディスプレイパネル面上に請求項5または6に記載の赤外線遮蔽膜形成用塗布液を塗布して塗布膜を形成し、かつ、この塗布膜をエージング処理して得られた粘着性を具備することを特徴とする赤外線遮蔽膜。
- 上記第一基材と、この第一基材面上に形成された請求項7に記載の赤外線遮蔽膜とで構成されることを特徴とする赤外線遮蔽光学部材。
- 粘着性を具備する請求項7に記載の赤外線遮蔽膜を多層フィルターの第二基材面上に貼付することを特徴とするプラズマディスプレイパネル用多層フィルター。
- 上記赤外線遮蔽膜内に、電磁波遮蔽機能を有するメッシュまたは/および繊維状の金属層若しくは金属含有層が埋め込まれていることを特徴とする請求項9に記載のプラズマディスプレイパネル用多層フィルター。
- 請求項10に記載のプラズマディスプレイパネル用多層フィルターが設けられていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009008673A JP5412841B2 (ja) | 2009-01-19 | 2009-01-19 | 赤外線遮蔽膜形成用分散液と赤外線遮蔽膜形成用塗布液、赤外線遮蔽膜と赤外線遮蔽光学部材、および、プラズマディスプレイパネル用多層フィルターとプラズマディスプレイパネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009008673A JP5412841B2 (ja) | 2009-01-19 | 2009-01-19 | 赤外線遮蔽膜形成用分散液と赤外線遮蔽膜形成用塗布液、赤外線遮蔽膜と赤外線遮蔽光学部材、および、プラズマディスプレイパネル用多層フィルターとプラズマディスプレイパネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010163574A JP2010163574A (ja) | 2010-07-29 |
JP5412841B2 true JP5412841B2 (ja) | 2014-02-12 |
Family
ID=42579994
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009008673A Expired - Fee Related JP5412841B2 (ja) | 2009-01-19 | 2009-01-19 | 赤外線遮蔽膜形成用分散液と赤外線遮蔽膜形成用塗布液、赤外線遮蔽膜と赤外線遮蔽光学部材、および、プラズマディスプレイパネル用多層フィルターとプラズマディスプレイパネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5412841B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5305050B2 (ja) * | 2011-04-14 | 2013-10-02 | 住友金属鉱山株式会社 | 熱線遮蔽微粒子含有組成物の製造方法および熱線遮蔽微粒子含有組成物、当該熱線遮蔽微粒子含有組成物を用いた熱線遮蔽膜および当該熱線遮蔽膜を用いた熱線遮蔽合わせ透明基材 |
JP5983198B2 (ja) * | 2011-09-09 | 2016-08-31 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 光学用粘着剤、光学用粘着シート及び積層体 |
JP5896685B2 (ja) * | 2011-10-21 | 2016-03-30 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 熱遮蔽用積層体及びその製造に用いられる積層フィルム |
KR101795191B1 (ko) | 2012-07-11 | 2017-11-07 | 스미토모 긴조쿠 고잔 가부시키가이샤 | 열선 차폐 분산체의 제조방법, 열선 차폐 분산체, 및 열선 차폐체 |
KR101830059B1 (ko) | 2013-12-27 | 2018-02-20 | 코오롱글로텍주식회사 | 전자파 차폐용 코팅 조성물 |
CN107109164B (zh) * | 2015-01-27 | 2019-06-21 | 哈利玛化成株式会社 | 粘合剂组合物和粘合片 |
JP6610660B2 (ja) | 2015-03-31 | 2019-11-27 | コニカミノルタ株式会社 | 近赤外線遮蔽フィルム、その製造方法及び粘着剤組成物 |
WO2017073691A1 (ja) * | 2015-10-30 | 2017-05-04 | 住友金属鉱山株式会社 | 粘着剤層、近赤外線遮蔽フィルム、合わせ構造体、積層体、及び粘着剤組成物 |
JP6142945B2 (ja) * | 2016-05-18 | 2017-06-07 | 住友金属鉱山株式会社 | 中間層を構成する熱線遮蔽膜、および、中間層を構成する熱線遮蔽膜の製造に用いる熱線遮蔽微粒子分散液および熱線遮蔽微粒子分散粉 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4586970B2 (ja) * | 2004-11-30 | 2010-11-24 | 住友金属鉱山株式会社 | プラズマディスプレイパネル用近赤外線吸収フィルター、及びこれを用いたプラズマディスプレイパネル |
JP2007140098A (ja) * | 2005-11-18 | 2007-06-07 | Teijin Dupont Films Japan Ltd | ディスプレイ用光学フィルム |
JP2008191395A (ja) * | 2007-02-05 | 2008-08-21 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | プラズマディスプレイパネル用近赤外線吸収フィルター及びプラズマディスプレイパネル |
JP2008209485A (ja) * | 2007-02-23 | 2008-09-11 | Dainippon Printing Co Ltd | プラズマディスプレイ用シート状複合フィルタ、及びその製造方法 |
JP2008304798A (ja) * | 2007-06-08 | 2008-12-18 | Bridgestone Corp | 近赤外線遮蔽フィルタ、ディスプレイ用光学フィルタ、これを用いたディスプレイ及びプラズマディスプレイパネル |
-
2009
- 2009-01-19 JP JP2009008673A patent/JP5412841B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010163574A (ja) | 2010-07-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5412841B2 (ja) | 赤外線遮蔽膜形成用分散液と赤外線遮蔽膜形成用塗布液、赤外線遮蔽膜と赤外線遮蔽光学部材、および、プラズマディスプレイパネル用多層フィルターとプラズマディスプレイパネル | |
JP5176492B2 (ja) | 近赤外線吸収粘着体、プラズマディスプレイパネル用近赤外線吸収フィルターおよびプラズマディスプレイパネル | |
JP5692499B2 (ja) | 赤外線遮蔽材料微粒子分散液と赤外線遮蔽粘着膜形成用塗布液、赤外線遮蔽粘着膜と赤外線遮蔽光学部材、および、プラズマディスプレイパネル用多層フィルターとプラズマディスプレイパネル | |
JP4586970B2 (ja) | プラズマディスプレイパネル用近赤外線吸収フィルター、及びこれを用いたプラズマディスプレイパネル | |
JP4463272B2 (ja) | 透明積層体 | |
CN102015905B (zh) | 用于形成透明膜的组合物和层合透明膜 | |
JP4666226B2 (ja) | プラズマディスプレイパネル用近赤外線吸収フィルター及びその製造方法、並びにプラズマディスプレイパネル | |
JP2009258581A (ja) | プラズマディスプレイパネル用近赤外線吸収フィルターとその製造方法およびプラズマディスプレイパネル | |
CN101530018A (zh) | 具有近红外屏蔽功能和透明性的电磁波屏蔽膜、包括该电磁波屏蔽膜的滤光片和等离子显示面板 | |
TWI421316B (zh) | 透明導電膜形成用組成物、透明導電膜及顯示器 | |
JP2010079145A (ja) | 赤外線吸収積層体、及び光学フィルタ | |
JP5109841B2 (ja) | 赤外線遮蔽膜形成用分散液と赤外線遮蔽膜形成用塗布液、赤外線遮蔽膜と赤外線遮蔽光学部材、および、プラズマディスプレイパネル用多層フィルターとプラズマディスプレイパネル | |
JP2007316336A (ja) | プラズマディスプレイパネル用近赤外線吸収フィルター及びその製造方法、並びにプラズマディスプレイパネル | |
JP2009271515A (ja) | 近赤外線遮蔽体、及びこれを用いたディスプレイ用光学フィルタ | |
JP2011007894A (ja) | 光学フィルタ、及びこれを用いたディスプレイ用光学フィルタ | |
JP2013125266A (ja) | ディスプレイ用光学フィルタおよびディスプレイ装置 | |
JP2010008818A (ja) | プラズマディスプレイパネル用近赤外線吸収フィルター及びプラズマディスプレイパネル | |
JP6607396B2 (ja) | 近赤外線吸収性粘着剤組成物とその製造方法、および、近赤外線吸収性粘着フィルム | |
JP2008300393A (ja) | ディスプレイ用電磁波遮蔽フィルタ、複合フィルタ、及びその製造方法 | |
JP2010250047A (ja) | 近赤外線吸収フィルム | |
JP2008191395A (ja) | プラズマディスプレイパネル用近赤外線吸収フィルター及びプラズマディスプレイパネル | |
JP5682404B2 (ja) | 画像表示装置用粘着フィルタ及び画像表示装置 | |
JP2005272588A (ja) | 近赤外線吸収組成物、およびそれを使用して成る近赤外線吸収積層体 | |
JP2009224591A (ja) | 電磁波遮蔽フィルタ、及び画像表示装置 | |
KR101167226B1 (ko) | 투명 적층체 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110825 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130723 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130924 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131015 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131028 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5412841 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |