JP5404188B2 - 害虫忌避剤 - Google Patents
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項1.3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、3−メトキシ−1−ブタノール、1−メトキシ−2−ブタノール、イソステアリルグリセリルエーテル、POEオレイルエーテル(n=2或いはn=5);POEラウリルエーテル(n=2或いはn=4);POE(1)POP(4)セチルエーテル;1−ブタノール及び4−フェニル−1−ブタノールからなる群より選択される少なくとも一種を有効成分として含有する、ゴキブリに対する害虫忌避剤。
m2は、0以上の整数、好ましくは、0〜5、より好ましくは1〜4を示す。
但し、m1+m2は1以上を示す。
本発明の好ましい実施形態において、Yは、式
−CHR4−CR5R6−CH2−CH2−
[式中、R4は、水素、炭素数1〜4のアルキル基又はフェニル基を示す。
R5は、水素、ハロゲン原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示す。
R6は、水素、炭素数1〜4のアルコキシ基又はヒドロキシル基を示す。
R4が炭素数1〜4のアルキル基又はフェニル基の場合、R5及びR6は共に水素原子を示す。]
で示される、置換基を有していてもよい炭素数4〜8アルキレン基であり、
R6が水素又は炭素数1〜4のアルコキシ基の場合、R1は水素原子を示しかつR2はヒドロキシル基を示し、
R6がヒドロキシル基の場合、R1はアルコキシ基を示しかつR2は水素原子を示す。
−(CH2CH2CH2O)m1−(CH2CH2O)m2−CH2CH2−
[式中、m1は、0又は1を示す。
m1が0の場合、m2は1〜4の整数を示し、m1が1の場合、m2は3を示す。]
で表される基であり、
m1が0の場合、R1はオレイルオキシ基又はラウリルオキシ基を示しかつR2はヒドロキシル基を示し、
m1が1の場合、R1及びR2の一方はセチルオキシ基を示しかつ他方はヒドロキシル基を示す。
−CH2CH(OR3)CH2−
[式中、R3は、水素原子又はイソステアリル基を示す。]
で示される基であり、
R3が水素原子の場合、R1はイソステアリルオキシ基を示しかつR2はヒドロキシル基を示し、
R3がイソステアリル基の場合、R1及びR2は共にヒドロキシル基を示す。
種々の化合物を用いてチャバネゴキブリに対する忌避効力を評価した。
使用した化合物は、以下の通り:
チャバネゴキブリ30頭(♂/♀=15/15)を入れた、50cm×50cmの角バット(バットの高さ、25cm)の4隅に、対角線上に、透明樹脂製のシェルター(12×12×1cm)を設置した。対角線上の2つのシェルター内に¢10mmのペーパーディスクに検体を50μL滴下したものを1枚入れ、他のシェルターには無処理のペーパーディスクを入れた。暗室にて放置し、各シェルター内のゴキブリの数をカウントし定着阻害率を求めた。
[試験結果]
[検体]
使用した検体は以下の通り:
チャバネゴキブリ50頭(♂/♀=25/25)を入れた、50cm×50cmの角バット(バットの高さ、25cm)の対角線上4隅に、透明樹脂製のシェルター(上部φ12cm、高さ約10cmカップ)を4つ設置した。対角線上の2つのシェルター内にφ11cmのろ紙に検体を100mg処理したものを1枚入れ、他のシェルターには無処理のろ紙を入れた。暗室にて放置し、各シェルター内のゴキブリの数をカウントし定着阻害率を求めた。
[試験結果]
ソルフィット(株式会社クラレ商品名)及びこれ以外の二価アルコールのモノエーテルとして、3-メトキシ-3-メチル-1-フ゛タノールを用いて、忌避効果を評価した。
[試験方法]
50cm×50cmのバット(バットの高さ、25cm)にチャバネゴキブリ(♂/♀=25/25)を放し、φ9cm、容積200mLの透明樹脂製カップに4cm×1.5cmの出入ロを設けて4個設置した。対角線上の2つのカップに、後述の薬剤を10μL処理したφ1cmペーパーディスクを入れ、残りの2個は無処理とした。バット中央付近に中央は水と餌を入れた透明樹脂カップを1個ずつ設置した。24℃、50%RHの暗条件で一晩静置して定着数を数え、定着阻害率を求めた。
定着阻害率(%)=100×(無処理区数処−処理区数)/(無処理区数+処理区数)
[検体及び試験結果]
上記試験例で用いたソルフィット(株式会社クラレ商品名)以外のブタノール系化合物についても定着阻害効果を試験した。
使用した検体は以下の通り:
チャバネゴキブリ50頭(♂/♀=25/25)を入れた、50cm×50cmの角バット(バットの高さ、10cm)の4隅に、対角線上に、透明樹脂製のシェルター(上部φ12cm、高さ約10cmカップ)を設置した。対角線上の2つのシェルター内にφ10mmのペーパーディスクに検体を50μL滴下したものを1枚入れ、他のシェルターには無処理のペーパーディスクを入れた。暗室にて放置し、各シェルター内のゴキブリの数をカウントし定着阻害率を求めた。
[試験結果]
今回、供試したすべての化合物において定着阻止効果が認められた。したがって、炭素数4〜8のアルキレン基を有する一価アルコールまたは二価アルコールのモノエーテルが害虫忌避効果を有することが分かる。
各種エーテル化合物を用いて、害虫忌避効果を評価した。
使用した検体は以下の通り:
チャバネゴキブリ50頭(♂/♀=25/25)を入れた、50cm×50cmの角バット(バットの高さ、10cm)の対角線上、4隅に、シェルターとして縁を2×4cm切り欠いたKPカップの蓋(φ11cm)を逆さに4個設置した。対角線上の2つのシェルター内に検体を100mg/枚処理したφ110cmのろ紙を敷き、他の2つのシェルターは無処理とした。暗室にて放置し、各シェルター内のゴキブリの数をカウントし定着阻害率を求めた。
定着阻害率(%)=100×(無処理区数−処理区数)/(無処理区数+処理区数)
上記試験を2回行った。下記表9に記載の一晩後の定着数、及び定着阻害率は、いずれも2回の試験の平均値である。
[試験結果]
[検体]
使用した検体は以下の通り:
クロゴキブリ20頭(♂/♀=10/10)を入れた、50cm×50cmの角バット(バットの高さ、10cm)の対角線上、4隅に、透明樹脂製のシェルター(上部φ12cm、高さ約10cmカップ)を4個設置した。対角線上の2つのシェルター内にφ11cmのろ紙に検体を100mg処理したものを1枚入れ、他のシェルターには無処理のろ紙を入れた。暗室にて放置し、各シェルター内のゴキブリの数をカウントし定着阻害率を求めた。
[試験結果]
グリコールエーテル類のクロゴキブリに対する忌避試験を行った。本試験例は、検体を滴下するφ10mmのペーパーディスクとして、直径の小さいものを用いることにより、接触忌避のない条件で行った。
[検体]
使用した検体は以下の通り:
クロゴキブリ10頭(♂/♀=5/5)を入れた、33cm×44cmのバット(バットの高さ、10cm)の対角線上、4隅に、透明樹脂製のシェルター(上部φ8cm、高さ約4cmカップ)を4個設置した。対角線上の2つのシェルター内にφ10mmのペーパーディスクに検体を50μL滴下したものを1枚入れ、他のシェルターには無処理のペーパーディスクを入れた。暗室にて放置し、各シェルター内のゴキブリの数をカウントし定着阻害率を求めた。
[試験結果]
[検体]
使用した検体は以下の通り:
市販のバナナを数日間放置し、つぶした後、検体が3%、10%(W/W)になるように混合する。混合したもの1.5gを、φ6cm深さ5mmの透明樹脂性の容器にのせ、25cm×25cm×25cmのケージの中に置く(4〜5検体)。その中にキイロショウジョウバエを50匹放ち、2時間放置し、薬剤を処理したバナナ上及び近辺のハエの数を数えた。試験は2反復とし、その合計を示した。各検体の忌避率を下記表15に示す。
[試験結果]
ソルフィット(株式会社クラレ商品名)について、ディートと同程度又はそれ以上の高い忌避効果が確認された。これに対し、メチルセルソルブに関しては、非常に低い忌避効果しか認められなかった。
[検体]
使用した検体は以下の通り:
φ1cmのろ紙を半分に切り、検体が25mg、及び50mgになるように所定濃度に調製したアセトン溶液0.5mlを均一に塗布した。20分間風乾後、この処理ろ紙を残り半分の無処理のろ紙と並べてプラスティック容器上(KPカップの蓋)に置き、その上に、内面に炭酸カルシウムを塗布した円筒(直径6cm、高さ1.5cm)をろ紙の中央に置いた。その円筒内に供飼虫10頭を放飼し、20分後の薬剤処理紙上のアリの数を数えた。試験は2反復とし、その合計を示した。各検体の忌避率を下表に示す。
[試験結果]
下記表17に、各検体の接触的忌避効果を示す:
ソルフィット(株式会社クラレ商品名)を用いた場合、25mg及び50mgの両方の濃度において、ディートと同様の高い忌避効果が見られた。これに対し、メチルセルソルブを用いた場合、忌避効果は著しく劣っていた。これらのことから、本発明の害虫忌避剤が、アリに対して非常に高い忌避効果を有することが分かる。
[検体]
使用した検体は、以下の通り:
手のひらに、検体が100mg、300mgになるように検体を均一に塗布した。この手のひらをヒトスジシマカ雌成虫が30頭入ったケージ(25cm×25cm×25cm 高密度メッシュ)の一面にあて、1分間のランディング数をカウントした。試験は2反復とし、その合計を示した。各検体の忌避率を下表に示す。
[試験結果]
下記表19に、各検体の忌避効果を示す。
この試験でも、ソルフィット(株式会社クラレ商品名)を用いた場合、全ての濃度でディートよりも高い忌避効果が確認された。これに対し、メチルセルソルブ及びエチルセロソルブに関しては、忌避率は著しく低かった。これらのことから、本発明の害虫忌避剤は、カに対する忌避効果についても優れていることが分かる。
Claims (2)
- 3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、3−メトキシ−1−ブタノール、1−メトキシ−2−ブタノール、イソステアリルグリセリルエーテル、POEオレイルエーテル(n=2或いはn=5);POEラウリルエーテル(n=2或いはn=4);POE(1)POP(4)セチルエーテル;1−ブタノール及び4−フェニル−1−ブタノールからなる群より選択される少なくとも一種を有効成分として含有する、ゴキブリに対する害虫忌避剤。
- 前記請求項1に記載の害虫忌避剤を用いてゴキブリを忌避する、ゴキブリ忌避方法。
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