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JP5402856B2 - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラム Download PDF

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JP5402856B2 JP2010150984A JP2010150984A JP5402856B2 JP 5402856 B2 JP5402856 B2 JP 5402856B2 JP 2010150984 A JP2010150984 A JP 2010150984A JP 2010150984 A JP2010150984 A JP 2010150984A JP 5402856 B2 JP5402856 B2 JP 5402856B2
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Description

本発明は、画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラムに関し、より特定的には、現像器内のトナーの滞留を防ぐためのトナー消費動作を実行する画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラムに関する。
電子写真式の画像形成装置には、スキャナ機能、ファクシミリ機能、複写機能、プリンタとしての機能、データ通信機能、およびサーバ機能を備えたMFP(Multi Function Peripheral)、ファクシミリ装置、複写機、プリンタなどがある。
画像形成装置は一般に、帯電した感光体を露光することにより感光体に静電潜像を形成し、現像器を用いてこの静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成し、トナー像を感光体から用紙に転写し、転写後のトナー像を用紙に定着することにより、用紙にドキュメントの印字を行う。
ところで、印字率が非常に少ないドキュメントの印字が続くと、現像器で消費されるトナーが非常に少なくなる。現像器で消費されるトナーが少なくなると、現像器内で滞留するトナーが多くなり、トナーの品質が劣化する。その結果、画像品質の劣化を引き起こすおそれが生じる。
特に、カラー画像形成装置をオフィスなどで使用する場合には、黒色のテキストが主に使われているドキュメントであって、ごく一部にのみカラーが使われているようなドキュメントを印字する場合が多い。このような使われ方が続くと、カラー画像形成装置のカラー用現像器において消費されるトナーは少なくなり、現像器内で滞留するトナーが劣化し、画像品質の劣化が顕著になる。
そこで、現像器で消費されるトナーが少ないことに起因する画像品質の劣化を防ぐために、印字率が非常に少ないドキュメントの印字が続く場合に、現像器内のトナーの滞留を防ぐ技術が提案されている。このような技術はたとえば下記特許文献1および2に開示されている。下記特許文献1には、画素カウンタにより現像剤消費検知を行ない、印字枚数平均の現像剤消費量を求める画像形成装置が提案されている。この画像形成装置は、現像剤消費量が所定値以下の場合には、感光ドラム上の非印字領域に現像剤を現像する(ドキュメントの印字範囲外でトナー消費を行う)ことにより、現像剤のリフレッシュを行なう。
しかし下記特許文献1の画像形成装置では、トナー消費動作(現像剤のリフレッシュ動作)により消費されたトナーはクリーニング装置で感光ドラム上から除去され、廃トナー収容部に回収される。このため、印字率が低くなりトナー消費動作が多くなると、廃トナー収容部への回収量が多くなり(廃トナー収容部の容量を圧迫し)、廃トナー収容部を頻繁に交換する必要があった。またユーザにとっては、廃トナー収容部の寿命が短くなることにより、廃トナー収容部に係るコストの上昇という不利益と、廃トナー収容部の交換頻度の増加という不利益とが発生する。
また下記特許文献2では、画像形成時に印字率の低いカラートナーを、そのカラートナーの印字部の他に黒色トナー(ブラックトナー)の印字部にも強制的に印字することにより、強制消費する技術が提案されている。この技術によれば、トナー消費動作により消費されたトナーは用紙への印字に使用され、廃トナー収容部に回収されないので、下記特許文献1の上記問題を解決することができる。
特開2001−75438号公報 特開2005−49672号公報
しかし特許文献2の技術には、黒色トナーの印字部に強制的に印字するカラートナーの量に制限がないので、黒色トナーの印字部にカラートナーを重ねすぎることにより定着不良が発生し、画像品質の劣化を引き起こすという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するものであり、その目的は、画像品質の劣化を抑止し得る画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラムを提供することである。
本発明の一の局面に従う画像形成装置は、印字データを取得するデータ取得手段と、データ取得手段で取得した印字データにおける黒色の印字率を取得する第1の印字率取得手段と、第1の印字率取得手段で取得した黒色の印字率が黒色の基準となる印字率より高い場合、データ取得手段で取得した印字データにおいて、黒色を印字する黒色画像部の少なくとも一部の黒色の画像濃度を低下させるように印字データを加工する第1の加工手段と、黒色画像部の少なくとも一部に黒色以外の色調を有するカラー画像を追加するように印字データを加工する第2の加工手段とを備える。
上記画像形成装置において好ましくは、データ取得手段で取得した印字データにおける黒色以外の色調を有する少なくともいずれかの色の印字率を取得する第2の印字率取得手段をさらに備え、第2の加工手段は、第2の印字率取得手段で取得したある色についての印字率が、その色の基準となる印字率よりも小さい場合に、その色の画像を黒色画像部に追加する。
上記画像形成装置において好ましくは、第1の印字率取得手段で取得した黒色の印字率が黒色の基準となる印字率以下の場合、第1の加工手段は黒色の画像濃度を低下しない。
上記画像形成装置において好ましくは、黒色画像部内から対象画像領域を決定する領域決定手段をさらに備え、第2の加工手段は、対象画像領域にカラー画像を追加する。
上記画像形成装置において好ましくは、領域決定手段は、データ取得手段で取得した印字データに基づいて、黒色のみで形成される領域であって黒色の画像濃度が基準となる濃度以上である領域を対象画像領域として決定する。
上記画像形成装置において好ましくは、領域決定手段は、データ取得手段で取得した印字データに基づいて、写真画像ではない領域を対象画像領域として決定する。
上記画像形成装置において好ましくは、第2の加工手段は、黒色の画像濃度を低下させた後の黒色画像部における黒色およびカラーの画像濃度を合わせた合計の画像濃度が基準となる画像濃度以下となるように、黒色画像部にカラー画像を追加する。
上記画像形成装置において好ましくは、第1の加工手段で加工された印字データに基づいて、黒色トナーを用いて現像を行う黒色現像手段をさらに備え、黒色現像手段の黒色の平均印字率が黒色の基準となる平均印字率より低い場合に、黒色現像手段は黒色トナーを強制的に消費し、第1の加工手段は、画像濃度を低下した後の黒色の印字率が黒色の基準となる平均印字率以上となるように黒色の画像濃度を低下させる。
上記画像形成装置において好ましくは、第2の加工手段で加工された印字データに基づいて、カラートナーを用いて現像を行うカラー現像手段をさらに備え、カラー現像手段のカラーの平均印字率がカラーの基準となる平均印字率より低い場合に、カラー現像手段はカラートナーを強制的に消費し、第2の加工手段は、カラー画像を追加後の印字データにおけるカラーの印字率がカラーの基準となる平均印字率以下となるようにカラー画像を追加する。
上記画像形成装置において好ましくは、第1の印字率取得手段はプリントジョブ単位で印字率を取得する。
本発明の他の局面に従う画像形成装置は、印字データを取得するデータ取得手段と、データ取得手段で取得した印字データにおいて、黒色を印字する黒色画像部の少なくとも一部に、黒色以外の色調を有するカラー画像を追加するように印字データを加工するカラー画像加工手段とを備え、カラー画像加工手段は、黒色画像部における黒色およびカラーの画像濃度を合わせた合計の画像濃度が基準となる画像濃度以下となるように、黒色画像部にカラー画像を追加する。
本発明のさらに他の局面に従う画像形成装置の制御方法は、印字データを取得するデータ取得ステップと、データ取得ステップにおいて取得した印字データにおける黒色の印字率を取得する第1の印字率取得ステップと、第1の印字率取得ステップにおいて取得した黒色の印字率が黒色の基準となる印字率より高い場合、データ取得ステップにおいて取得した印字データにおいて、黒色を印字する黒色画像部の少なくとも一部の黒色の画像濃度を低下させるように印字データを加工する第1の加工ステップと、黒色画像部の少なくとも一部に黒色以外の色調を有するカラー画像を追加するように印字データを加工する第2の加工ステップとを備える。
本発明のさらに他の局面に従う画像形成装置の制御プログラムは、印字データを取得するデータ取得ステップと、データ取得ステップにおいて取得した印字データにおける黒色の印字率を取得する第1の印字率取得ステップと、第1の印字率取得ステップにおいて取得した黒色の印字率が黒色の基準となる印字率より高い場合、データ取得ステップにおいて取得した印字データにおいて、黒色を印字する黒色画像部の少なくとも一部の黒色の画像濃度を低下させるように印字データを加工する第1の加工ステップと、黒色画像部の少なくとも一部に黒色以外の色調を有するカラー画像を追加するように印字データを加工する第2の加工ステップとをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、画像品質の劣化を抑止し得る画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラムを提供することができる。
本発明の一実施の形態における画像形成装置の構成を模式的に示す正面図である。 図1の作像ユニットの構成を模式的に示す正面図である。 印字データ展開部および装置制御部が実行するトナー消費動作処理を示すフローチャートの第1の部分である。 印字データ展開部および装置制御部が実行するトナー消費動作処理を示すフローチャートの第2の部分である。 印字データ展開部および装置制御部が実行するトナー消費動作処理を示すフローチャートの第3の部分である。 印字データ展開部および装置制御部が実行するトナー消費動作処理を示すフローチャートの第4の部分である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態における画像形成装置の構成を模式的に示す正面図である。なお図1では、一部の構成がブロック図で示されている。
図1を参照して、本実施の形態における画像形成装置1は、MFP(Multi Function Peripheral)であり、印字部2と、印字データ展開部3(プリント言語→印字データ展開部)と、装置制御部4と、操作パネル部5(オペレーションパネル)とを備えている。印字データ展開部3と装置制御部4とは相互に通信可能となっており、装置制御部4と操作パネル部5とは相互に通信可能となっている。
印字部2は、用紙搬送部10と、トナー像形成部20と、定着部30とを含んでいる。用紙搬送部10は、給紙ローラ101と、タイミングローラ102と、排紙ローラ103とを含んでいる。給紙ローラ101、タイミングローラ102、および排紙ローラ103の各々は、通紙経路Rの用紙搬送方向上流側(図1中下側、以降、上流側と呼ぶことがある)から用紙搬送方向下流側(図1中上側、以降、下流側と呼ぶことがある)へ向かってこの順序で配置されている。タイミングローラ102と排紙ローラ103との間には、トナー像形成部20の2次転写ローラ240(2次転写部)および定着部30が配置されている。なお、用紙搬送部10は、これら以外にも用紙を搬送するためなどに用いられるローラを有していてもよい。
画像形成装置1の下部に配置された用紙収容部40に装てんされた用紙は、印字時に、1枚ずつ用紙収容部40から給紙される。そして用紙は、給紙ローラ101およびタイミングローラ102によって2次転写ローラ240へ搬送され、トナー像が形成される。トナー像が形成された用紙は定着部30によってトナー像が定着され、排紙ローラ103によって本体排出口430から排出される。
トナー像形成部20は、いわゆるタンデム方式で、必要に応じてイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、およびブラック(B)のYMCBの4色の画像を合成し、用紙にカラー画像を形成する。トナー像形成部20は、4組の作像ユニット210Y、210M、210C、210B(以下、これらをまとめて作像ユニット210と呼ぶことがある。)と、1次転写ローラ220と、中間転写ベルト230(1次転写部)と、2次転写ローラ240と、露光部250と、4組のトナーボトル260Y、260M、260C、260B(以下、これらをまとめてトナーボトル260と呼ぶことがある。)などで構成されている。
作像ユニット210の各々は、中間転写ベルト230の直下に並置されている。作像ユニット210の各々は、中間転写ベルト230を挟んで、それぞれの作像ユニット210に対応する1次転写ローラ220と対向して配置されている。中間転写ベルト230は、環状であり、2つのローラ231、232の間に架けわたされている。中間転写ベルト230は、ローラ231および232の回転によって図1中A1で示す方向に回転駆動される。2次転写ローラ240は、中間転写ベルト230を挟んでローラ232と対向するように配置されている。中間転写ベルト230と2次転写ローラ240との間隔は、圧接離間機構(図示無し)により調整される。露光部250は、各作像ユニット210に対してレーザ光LB(図2)を走査可能に配置されている。トナーボトル260の各々は中間転写ベルト230の上に配置されている。
高電圧が印加された1次転写ローラ220の各々は、各作像ユニット210の感光体211(図2)上のトナー像を中間転写ベルト230に転写し、その中間転写ベルト230上に、用紙に形成する4色分のトナー像の鏡像を形成する(1次転写)。その後、高電圧が印加された2次転写ローラ240は、中間転写ベルト230に形成されたトナー像を用紙に転写し、用紙上にトナー像を形成する(2次転写)。
4つのトナーボトル260は、YMCB各色のトナーを収納している。トナーボトル260は、それぞれの駆動モータにより回転駆動され、内部に保管されているトナーを各作像ユニット210の現像器212(図2)に補給する。トナーの補給動作は、現像器212内のトナーが少なくなると行われる。
定着部30は、加熱ローラ310と、加圧ローラ320とを有している。加熱ローラ310は、加熱ローラ内部に設けられたIHコイルやヒータにより加熱される。定着部30は、加熱ローラ310と加圧ローラ320とでトナー像が形成された用紙を挟みながら搬送し、その用紙に加熱および加圧を行う。これにより、定着部30は、用紙に付着したトナーを熱に溶融させて用紙に定着させる。
図2は、図1の作像ユニットの構成を模式的に示す正面図である。
図2を参照して、作像ユニット210の各々は、感光体211(感光体211Y、211M、211C、211B)と、現像器212(現像器212Y、212M、212C、212B)と、クリーナ部213(クリーナ部213Y、213M、213C、213B)と、帯電チャージャ214(帯電チャージャ214Y、214M、214C、214B)とを含む。現像器212、クリーナ部213、および帯電チャージャ214の各々は、円筒形状の感光体211の周囲に配置されている。
トナー像形成部20において、感光体211は図2中矢印A2で示す方向に回転する。帯電チャージャ214は感光体211上に電荷を供給し、感光体211を一様に帯電させる。露光部250は、装置制御部4から伝達された印字データに基づいて、一様に帯電した感光体211上にレーザ光LBを走査する。これにより、感光体211上に潜像(静電潜像)が形成される。現像器212は、図2中矢印A3で示す方向に回転する現像ローラ212aによって、感光体211上にトナーを供給する。これにより、感光体211上の潜像が現像され、感光体211上にトナー像が形成される。
なお、感光体211上の残トナーはクリーナ部213によってクリーニングされ、図1中矢印A4で示すように、廃トナー搬送部460を通って廃トナー収容部450に回収される。同様に、中間転写ベルト230上の残トナーはクリーナ部233(1次転写クリーナ部)によってクリーニングされ、図1中矢印A5で示すように、廃トナー搬送部460を通って廃トナー収容部450に回収される。
再び図1を参照して、印字データ展開部3は、印字率取得部31と、画像領域判断部32と、画像データ加工部33とを含む。印字率取得部31は、黒色用現像器212B、イエロー用現像器212Y、マゼンタ用現像器212M、およびシアン用現像器212Cのそれぞれの印字量D_Black、D_Yellow、D_Magenta、およびD_Cyanと、現像ローラ212aの回転数R_Black、R_Yellow、R_Magenta、およびR_Cyanとを印字データから取得する。そして印字率取得部31は、上記の各色の印字量および現像ローラの回転数から、各色の印字率P_Black、P_Yellow、P_Magenta、およびP_Cyanを算出する。
ここで印字量D_Black、D_Yellow、D_Magenta、およびD_Cyanとは、印字データにおける各色の印字画素(各色のトナーのドットを形成すべき画素)の量に相当する。たとえば印字データの全画素に黒色を印字するような印字データの場合には、黒色の印字量D_Blackは最大値になり、他の印字量D_Yellow、D_Magenta、およびD_Cyanはゼロになる。現像ローラの回転数R_Black、R_Yellow、R_Magenta、およびR_Cyanとは、印字データのプリントに必要な各色の現像ローラの回転数を意味する。プリントする画像の面積が大きいほど(プリントする用紙の枚数が多いほど)現像ローラの回転数は増加する。さらに印字率P_Black、P_Yellow、P_Magenta、およびP_Cyanとは、印字データのプリントの際の、各色の現像ローラの単位回転数あたりの平均の印字量を表す。現像ローラの単位回転中に最大印字幅で全画素印字する場合には印字率は最大(100%)となる。
画像領域判断部32は、展開作業を行う際に印字データの画素ごとに文字属性、グラフィック属性、および写真属性等の属性を取得し、これらの属性とともに印字データの画像濃度を取得する。
画像データ加工部33は、印字率取得部31や画像領域判断部32の結果を基に、印字する画像データ(印字データ)を加工する。
装置制御部4は、たとえば画像形成装置の全体の動作を一括して制御する。装置制御部4は、積算回転数検出部(現像ローラ積算回転数検出部)41と記憶部42とを含む。積算回転数検出部41は、各色の現像器212における現像ローラ212aの積算回転数を検出する。記憶部42は、各色の現像器212における現像ローラ212aの積算回転数RTTL_Black、RTTL_Yellow、RTTL_Magenta、およびRTTL_Cyanと、各現像器212における現像ローラ212aの積算印字量DTTL_Black、DTTL_Yellow、DTTL_Magenta、およびDTTL_Cyanとを記憶する。ここで積算印字量DTTL_Black、DTTL_Yellow、DTTL_Magenta、およびDTTL_Cyanとは、積算印字量が直近でリセットされた時点からの印字データのプリントに要した各色の印字画素の量を積算した値である。積算回転数RTTL_Black、RTTL_Yellow、RTTL_Magenta、およびRTTL_Cyanとは、積算回転数が直近でリセットされた時点からの印字データのプリントに要した各色の現像ローラの回転数を積算した値である。
上述の機能を実現するために、印字データ展開部3および装置制御部4の各々は、HDDと、CPUと、ROMと、RAMと、ネットワークコントローラとを具備している。
HDDは、ネットワークコントローラを介して外部から送られたプリントデータなどのデータや、スキャナ部で読み取った印字データなどを記憶する。CPUは、所定の処理を行うことにより、ROMやRAMのデータの読み込みや、ROMやRAMへのデータの書き込みを行う。ROMは、たとえばフラッシュROM(Flash Memory)である。ROMには、トナー消費動作処理のためのプログラムを含む画像形成装置の動作を行うための各種プログラムと、各種固定データとが格納されている。ROMは、書換え不可能なものであってもよい。RAMは、CPUのメインメモリである。RAMは、CPUが制御プログラムを実行するときに必要なデータを記憶するためなどに用いられる。ネットワークコントローラは、CPUからの指示に従って、TCP/IPなどの通信プロトコルによって、LANなどを介して他のMFPやPCなどの外部機器60との通信を行う。
操作パネル部5は、液晶表示部などを含む。液晶表示部は、タッチパネルとなっており、液晶表示部から各種表示および各種設定を行うことが可能である。すなわち液晶表示部は、ユーザに案内画面を表示したり、操作ボタンを表示してユーザからのタッチ操作による指示を受け付けたりする。液晶表示部は装置制御部4により制御されて表示を行う。操作パネル部5の操作ボタンがユーザにより操作されると、操作パネル部5はその操作に応じた操作信号または所定のコマンドを装置制御部4に送信する。すなわち、ユーザは、操作パネル部5から操作を行うことにより、画像形成装置1に種々の動作を実行させることができる。
画像形成装置1は、現像器212内へのトナーの滞留による画像品質の劣化を防ぐために、現像器212の使用状況が所定の条件を満たす場合にトナー消費動作を実行する。画像形成装置1はトナー消費動作として、用紙へのトナー消費動作と、感光体211上の非印字領域(ドキュメントの印字範囲外の領域)へのトナー消費動作とを実行する(但し、用紙へのトナー消費動作は、ユーザによりトナー消費動作低減モードが選択されている場合にのみ実行される)。用紙へのトナー消費動作の際に画像形成装置1は、画像品質に影響の少ない画像領域を判断し、この画像領域における黒色の画像濃度が高い場合は、黒色の画像濃度を下げる画像加工を行い、またこの画像領域に重ねるカラー画像の画像濃度を管理する。以下、画像形成装置1の印字データ展開部3および装置制御部4が実行するトナー消費動作処理について説明する。
図3〜図6は、印字データ展開部および装置制御部が実行するトナー消費動作処理を示すフローチャートである。
図3を参照して、装置制御部4は初期化動作として、各色の現像ローラ212aの積算回転数および積算印字量をリセットする(S101)。この初期化動作は、たとえば、画像形成装置1に装着されている各色の現像ローラ212aを含む作像ユニット210が新品に交換された時など、初めて作像ユニット210が駆動される場合(初めて使用されると判断された場合)に実行される。
具体的に装置制御部4は、記憶部42で記憶している黒、イエロー、マゼンタ、およびシアンの各色の現像ローラ212aの積算回転数RTTL_Black、RTTL_Yellow、RTTL_Magenta、およびRTTL_Cyan、および積算印字量DTTL_Black、DTTL_Yellow、DTTL_Magenta、およびDTTL_Cyanのうち、初めて作像ユニット210が駆動される色に関する積算回転数および積算印字量の値を0に設定する。
続いて装置制御部4は、画像形成装置の制御に接続された外部機器60(図1)から装置制御部4が印字データ(画像データ)を取得したか(受け取ったか)否かを判別する(S103)。印字データを取得した場合には(S103でYES)、ステップS105へ進む。ステップS105において印字データ展開部3は、プリント言語形式からラスタデータ形式へ印字データを展開する。そして印字データ展開部3は、展開した各色の印字データに基づいて、その印字データのプリントに係る各色の印字量D_Black、D_Yellow、D_Magenta、およびD_Cyanと、その印字データのプリントに係る各色の現像ローラ212aの回転数R_Black、R_Yellow、R_Magenta、およびR_Cyanとを取得する(S105)。そして印字データ展開部3は、取得した各色の印字量と現像ローラ212aの回転数とに基づいて、それぞれ下記の式(1)〜(4)に従って印字データにおける各色の印字率P_Black、P_Yellow、P_Magenta、およびP_Cyanを算出(取得)する(S107)。この作業は印字率取得部31にて行われる。
P_Black=(D_Black/R_Black) ・・・(1)
P_Yellow=(D_Yellow/R_Yellow) ・・・(2)
P_Magenta=(D_Magenta/R_Magenta) ・・・(3)
P_Cyan=(D_Cyan/R_Cyan) ・・・(4)
なお印字データ展開部3は、各色の印字量D_Black、D_Yellow、D_Magenta、およびD_Cyanと、各色の現像ローラ212aの回転数R_Black、R_Yellow、R_Magenta、およびR_Cyanとをプリントジョブ単位で取得し、各色の印字率P_Black、P_Yellow、P_Magenta、およびP_Cyanをプリントジョブ単位で算出することが好ましい。
次に印字データ展開部3は、ユーザによりトナー消費動作低減モードが選択されているか否かを判断する(S109)。トナー消費動作低減モードが選択されている場合には(S109でYES)、トナー消費動作低減モードとして動作するために図4のステップS111へ進み、トナー消費動作低減モードが選択されていない場合には(S109でNO)、通常モードとして動作するために図5のステップS125へ進む。ユーザによるトナー消費動作低減モードの選択は、画像形成装置1に装備された操作パネル部5(オペレーションパネル)から受け付けたり、ユーザPCなどの外部機器60からユーザがプリント指示をする際に、プリンタドライバの画面にて受け付けたりすることが可能である。
ステップS111において、印字データ展開部3は、取得した印字データから対象画像領域を判定(決定)する。対象画像領域は、トナー消費動作軽減モードの制御対象となる画像領域であり、カラー画像が追加される画像領域である。対象画像領域は、黒色を印字する黒色画像部から決定される。対象画像領域は、特に黒色画像部のうち、(A)印字される画像が黒のみである画像領域(黒色のみを用いて形成される領域)、(B)黒色の画像濃度が基準となる濃度以上(たとえば最大の画像濃度に対して80%以上(黒色のみの隠蔽率で80%以上))である画像領域、および(C)画像の属性が写真属性以外である画像領域(写真画像ではない領域)のうち少なくともいずれか1つの条件を満足する画像領域から決定されてもよいし、全ての条件を満足する画像領域から決定されてもよい。上記(A)〜(C)の条件を設定することで、黒色以外の色調を有するイエロー、マゼンタ、シアン(以下、これらの色をカラーと記すことがある)のトナーを重ねても見た目の色の変化として現れ難い(色味の変化が小さい)高濃度の黒色画像部を、対象画像領域として決定(選択)することができる。対象画像領域を決定する作業は画像領域判断部32にて行われる。
次に印字データ展開部3は、ステップS107において求めた黒色の印字率P_Blackと、黒色の基準となる印字率PTH_Blackとを比較する(S113)。黒色の基準となる印字率PTH_Blackは任意に設定可能であるが、後述するステップS131において黒色の基準となる平均印字率PTH_Blackと同一であることが好ましい。黒色の印字率P_Blackが黒色の基準となる印字率PTH_Blackよりも高い場合(S113でYES)、印字データ展開部3は、対象画像領域の黒色の画像濃度を低下させるように(黒色を印字する画素数を減らすように)印字データを加工する(S115)。この作業は画像データ加工部33にて行われる。
ステップS115において黒色の画像濃度が低下される場合、画像濃度を低下した後の黒色の印字率P_Blackは、黒色の基準となる平均印字率PTH_Black以上であり(平均印字率PTH_Blackを下回らない範囲であり)、かつ、対象画像領域の黒色の画像濃度が基準となる濃度以上(たとえば最大の画像濃度に対して80%を下回らない範囲)であることが好ましい。このように、対象画像領域の黒色の画像濃度を可能な範囲で小さくすることで、消費される黒色トナー量を節約し、定着不良を起こすことなく黒色画像部にカラー画像を重ねることができ、できるだけ多くのカラートナーを重ねることができる。
画像データ加工部33にて印字データの加工が終了した後、印字データ展開部3は加工後の印字データにおける黒色の印字量D_Blackを再取得し(あるいは取得した黒色の印字量D_Blackを修正し)(S117)、ステップS119へ進む。
ステップS113において、黒色の印字率P_Blackが黒色の基準となる印字率PTH_Black以下である場合(S113でNO)、ステップS115およびS117の処理は省略され、印字データ展開部3は黒色の印字率を低下しない。これにより、必要以上に黒色の印字率が低くなるのを抑止することができる。この場合にはステップS119へ進む。
ステップS119において印字データ展開部3は、カラー各色の不足分の印字率P1UP_Yellow、P1UP_Magenta、およびP1UP_Cyanを計算する。これらの不足分の印字率は、カラー各色の基準となる印字率PTH_Yellow、PTH_Magenta、およびPTH_Cyanに対する、ステップS107において求められたカラー各色の印字率P_Yellow、P_Magenta、およびP_Cyanの不足分である。印字率PTH_Yellow、PTH_Magenta、およびPTH_Cyanは、後述するステップS133において実行されるトナー消費動作を行うか否かを判断する基準となる平均印字率PTH_Yellow、PTH_Magenta、およびPTH_Cyanと同一であってもよい。カラー各色の不足分の印字率P1UP_Yellow、P1UP_Magenta、およびP1UP_Cyanは、たとえば以下の式(5)〜(7)に従って計算される。但し、計算の結果が負の値となる場合には、その色に関する不足分の印字率P1UP_Yellow、P1UP_Magenta、およびP1UP_Cyanは0とされる。
P1up_Yellow=PTH_Yellow−P_Yellow ・・・(5)
P1up_Magenta=PTH_Magenta−P_Magenta ・・・(6)
P1up_Cyan=PTH_Cyan−P_Cyan ・・・(7)
続いて印字データ展開部3は、印字データの対象画像領域にカラー各色の印字データを形成(カラー画像を追加)するように、印字データを加工する(S121)。この作業は画像データ加工部33にて行われる。カラー各色の印字データの追加量は、カラー各色の不足分の印字率P1UP_Yellow、P1UP_Magenta、およびP1UP_Cyanに相当する分だけ印字率が増加するような追加量とされる。これにより、カラー各色の不足分の印字率に対応するカラートナーが消費され、カラー各色の印字率が補われる(増加される)。また、カラー各色の印字データを追加後の印字データにおけるカラーの印字率(P_Yellow+P1UP_Yellow、P_Magenta+P1UP_Magenta、およびP_Cyan+P1UP_Cyan)は、カラー各色の平均印字率PTH_Yellow、PTH_Magenta、PTH_Cyan以下となっている。これにより、必要以上にカラートナーが消費されるのを防ぐことができる。
ここで、対象画像領域に印字される全色(黒、イエロー、マゼンダ、シアン)合計の画像濃度(単位面積当たりの最大画素数)は、基準となる画像濃度(基準となる画素数)以下とされる。この基準となる画像濃度は、たとえば通常のカラー印字時の単位面積当たりの全色合計の最大の画像濃度(最大画素数、最大トナー量)である。したがってカラー各色の印字データの追加量には、上記の条件を満たすための上限値が設定される。このように上限値が設けられることで、単位面積当たりのトナー量が多くなりすぎることによる定着不良を防ぐことができる。
対象画像領域へのカラー各色の印字データの追加量が上述のように決定されることにより、カラーの印字率が低い場合には対象画像領域に塗布する単位面積当たりのカラートナーの現像量を増やし、トナー消費を多くすることができ、それにより現像器212内へのトナーの滞留を低減することができる。
続いて図5へ進み、印字データ展開部3は、ステップS121において対象画像領域にカラー画像が追加されたか否かを判断する(S122)。対象画像領域にカラー画像が追加された場合(S122でYES)、印字データ展開部3は加工後の印字データにおけるカラー各色の印字量D_Yellow、D_Magenta、D_Cyanを再取得し(あるいは取得したカラー各色の印字量D_Yellow、D_Magenta、D_Cyanを修正し)(S123)、ステップS125へ進む。
ステップS122において、対象画像領域にカラー画像が追加されない場合(S122でNO)、ステップS115において対象画像領域における黒色の画像濃度が低下されたか否かを判断する(S151)。対象画像領域における黒色の画像濃度が低下されない場合(S151でNO)、ステップS125へ進む。対象画像領域における黒色の画像濃度が低下された場合(S151でYES)、ステップS115において低下された対象画像領域における黒色の画像濃度が、元の画像濃度(ステップS103において印字データを取得した際の対象画像領域の黒色の画像濃度)に戻される(S153)。そして黒色の印字量D_Blackが、元の黒色の印字量(ステップS105において印字データを取得した際の黒色の印字量)に戻され(S155)てから、ステップS125へ進む。
ステップS125において装置制御部4は、印字部2を用いて、印字データ(印字データを加工した場合には加工後の印字データ、準備された画像データ)に従って印字動作(プリント)を行い、用紙に画像を形成する(S125)。印字動作の際にカラー各色の現像器212は、カラートナーを用いて加工後の印字データを現像するので、印字動作とともに用紙へのトナー消費動作が実行される。
次に装置制御部4は、印字動作に要した各色の印字量D_Black、D_Yellow、D_Magenta、およびD_Cyanの各々を、以下の式(8)〜(11)に従って各色の積算印字量DTTL_Black、DTTL_Yellow、DTTL_Magenta、およびDTTL_Cyanの各々に対して積算する。
TTL_Black(積算後)=DTTL_Black(積算前)+D_Black ・・・(8)
TTL_Yellow(積算後)=DTTL_Yellow(積算前)+D_Yellow ・・・(9)
TTL_Magenta(積算後)=DTTL_Magenta(積算前)+D_Magenta ・・・(10)
TTL_Cyan(積算後)=DTTL_Cyan(積算前)+D_Cyan ・・・(11)
また装置制御部4は、印字動作に要した各色の現像ローラ212aの回転数R_Black、R_Yellow、R_Magenta、およびR_Cyanを、以下の式(12)〜(15)に従って各色の現像ローラ212aの積算回転数RTTL_Black、RTTL_Yellow、RTTL_Magenta、およびRTTL_Cyanの各々に対して積算する(S127)。
TTL_Black(積算後)=RTTL_Black(積算前)+R_Black ・・・(12)
TTL_Yellow(積算後)=RTTL_Yellow(積算前)+R_Yellow ・・・(13)
TTL_Magenta(積算後)=RTTL_Magenta(積算前)+R_Magenta ・・・(14)
TTL_Cyan(積算後)=RTTL_Cyan(積算前)+R_Cyan ・・・(15)
積算後の積算印字量および積算回転数は、記憶部42で記憶される。
続いて装置制御部4は、予め決められたトナー消費動作の実行周期を定める回転数である基準回転数RCHKと、各色の現像ローラ212aの積算後の積算回転数RTTL_Black、RTTL_Yellow、RTTL_Magenta、およびRTTL_Cyanとを比較する(S129)。なお基準回転数RCHKとしては、通常A4サイズを100枚程度印字するのに要する現像ローラの積算回転数が設定されることが好ましい。
各色の現像ローラ212aの積算回転数RTTL_Black、RTTL_Yellow、RTTL_Magenta、およびRTTL_Cyanのうち少なくとも1つの積算回転数が基準回転数RCHKを上回っている場合には(S129でYES)、装置制御部4は、強制的なトナー消費動作が必要な現像器を判断し、その現像器に関する強制的なトナー消費動作を実行するために、図6のステップS131へ進む。一方、各色の現像ローラ212aの積算回転数RTTL_Black、RTTL_Yellow、RTTL_Magenta、およびRTTL_Cyanのうちいずれの積算回転数も基準回転数RCHK以下である場合には(S129でNO)、装置制御部4は、強制的なトナー消費動作を行うことなく、外部機器60からの次の印字データを待つために図3のステップS103へ進む。
ステップS131において装置制御部4は、各色の積算印字量DTTL_Black、DTTL_Yellow、DTTL_Magenta、およびDTTL_Cyanと、各色の現像ローラ212aの積算回転数RTTL_Black、RTTL_Yellow、RTTL_Magenta、およびRTTL_Cyanとに基づいて、トナー消費動作の実行周期での各色の積算印字率(DTTL_Black/RTTL_Black)、(DTTL_Yellow/RTTL_Yellow)、(DTTL_Magenta/RTTL_Magenta)、および(DTTL_Cyan/RTTL_Cyan)を求める。
ここで積算印字率(DTTL_Black/RTTL_Black)、(DTTL_Yellow/RTTL_Yellow)、(DTTL_Magenta/RTTL_Magenta)、および(DTTL_Cyan/RTTL_Cyan)とは、積算印字量および積算回転数の各々が直近でリセットされた時点からの印字データのプリントにおける、各色の現像ローラの単位回転数あたりの平均の印字量を表す。
そして装置制御部4は、下記の式(16)〜(19)に従って、求めた各色の積算印字率から、各色の平均印字率PTH_Black、PTH_Yellow、PTH_Magenta、およびPTH_Cyanに対する各色の不足分の印字率P2UP_Black、P2UP_Yellow、P2UP_Magenta、およびP2UP_Cyanを算出する。但し、計算の結果が負の値となる場合には、その色に関する不足分の印字率P2UP_Black、P2UP_Yellow、P2UP_Magenta、P2UP_Cyanは0とされる。
P2UP_Black=PTH_Black−(DTTL_Black/RTTL_Black) ・・・(16)
P2UP_Yellow=PTH_Yellow−(DTTL_Yellow/RTTL_Yellow) ・・・(17)
P2UP_Magenta=PTH_Magenta−(DTTL_Magenta/RTTL_Magenta) ・・・(18)
P2UP_Cyan=PTH_Cyan−(DTTL_Cyan/RTTL_Cyan) ・・・(19)
次に装置制御部4は、算出した不足分の印字率P2UP_Black、P2UP_Yellow、P2UP_Magenta、およびP2UP_Cyanの中で0でないものはあるかを判別する(S132)。ステップS132において、算出した不足分の印字率P2UP_Black、P2UP_Yellow、P2UP_Magenta、およびP2UP_Cyanの中で0でないものがある場合(S132でYES)、ステップS133において強制的なトナー消費動作が実行される。算出した不足分の印字率P2UP_Black、P2UP_Yellow、P2UP_Magenta、およびP2UP_Cyanがいずれも0である場合(S132でNO)、強制的なトナー消費動作は不要であるので、ステップS135へ進む。
ステップS133において装置制御部4は、算出した不足分の印字率P2UP_Black、P2UP_Yellow、P2UP_Magenta、およびP2UP_Cyanに相当する量のトナーを強制的に消費するためのトナー消費動作を、現像器212に実行させる(S133)。このトナー消費動作は、感光体211上の非印字領域(ドキュメントの印字範囲外の領域)へ、対応するトナーを現像器212から供給し、現像器212に供給されたトナーを廃トナー収容部450へ収納することにより実行される。なお、不足分の印字率が0である場合、その色に関するトナー消費動作は実行されない。つまり、不足分の印字率が0より大きい値となる色について、その値に応じたトナー消費動作が行われる。
ここで、ステップS125において用紙へのトナー消費動作が実行された場合には、用紙へのトナー消費動作によりトナー現像量は増加し、このトナー現像量の増加分はカラー各色の積算印字率(DTTL_Black/RTTL_Black)、(DTTL_Yellow/RTTL_Yellow)、(DTTL_Magenta/RTTL_Magenta)、および(DTTL_Cyan/RTTL_Cyan)に反映されている。したがって、用紙へのトナー消費動作を行うことにより、感光体211上の非印字領域へのトナー消費動作(滞留トナーの消費動作)の頻度を低減することができ、廃トナー収容部へ収納されるトナー量を低減することができる。
続いて装置制御部4は、各色の現像器212における現像ローラ212aの積算回転数および積算印字量をリセットする(S135)。具体的に装置制御部4は、記憶部42で記憶している各色の現像ローラ212aの積算回転数RTTL_Black、RTTL_Yellow、RTTL_Magenta、およびRTTL_Cyanの各々の値を0にし、各色の現像器212の積算印字量DTTL_Black、DTTL_Yellow、DTTL_Magenta、およびDTTL_Cyanの各々の値を0に設定する。その後、外部機器60からの次の印字データを待つために図3のステップS103へ進む。
[実施の形態の効果]
本実施の形態における画像形成装置は、黒色用現像器と、少なくとも1つのカラー用現像器とを有し、印字を行うドキュメントの情報に基づいて黒色用、カラー用のそれぞれの現像にかかる印字率を取得する手段を有し、印字率があらかじめ定められた基準の印字率より低いと判断された場合には、印字率に応じた用紙へのトナー消費動作を行う手段を有するカラー画像形成装置に関するものである。この画像形成装置において、印字率を取得する手段により取得されたカラー現像に係る印字率が、予め定められた基準の印字率より低い場合には、黒用画像部にカラー用トナーが重ねて印字される。また、合わせて印字率を取得する手段により取得された黒色現像にかかる印字率が、予め定められた基準の印字率より高い場合には、黒色現像に係る印字率が下げて印字されることを特徴とするものである。
また本実施の形態における画像形成装置は、カラー画像の印字率が低い場合には印字率を上げるために、印字する黒色画像部を解析し、カラートナーを重ねても見た目の色味の変化が小さい高濃度部にカラートナーを重ねて印字するものである。この画像形成装置は、重ねるトナーの最大量も通常の印刷の制御の際と同じ量に制限し、またできるだけ多くカラートナーを重ねることができるように、可能な範囲で黒画像の印字量を少なくするものである。
本実施の形態の画像形成装置によれば、印字しようとするドキュメントのカラー画像が低印字率の場合でも、黒色トナーで形成される黒色画像部のうち見た目の色の変化が目立ち難いところ(比較的高濃度の部分)にカラー画像を重ねて印字することで、画像品質を大きく低下させることなくカラー画像の印字率を上げることができ、カラー作像ユニットによる感光体上の非印字領域へのトナー消費動作の頻度を抑制することができる。これにより感光体上の非印字領域へのトナー消費動作による廃トナー(劣化トナー消費動作の頻度)が低減でき、これまでより廃トナー収容部の寿命低下を抑制できる。
また、カラー画像を重ねる画像領域として、画像品質に影響の少ない画像領域を判断し、黒用現像器にかかる印字率が高い場合は印字率を下げる画像加工を行い、重ねるカラー画像の印字量を管理することで、画像品質を大きく低下させることを防ぐことができる。黒画像部に重ねられるカラートナーは、従来では廃トナー収容部へ消費されていたものであるので、上記処理による印字可能枚数の低下は起こらない。
[その他]
図6のステップS133に示すトナーの消費動作はどのような形態で行われてもよい。またステップS133に示すトナーの消費動作が行われず、図5のステップS125における用紙の対象画像領域へのカラー画像の形成のみによって余分なトナーの消費が行われてもよい。
また、黒色画像部の画像濃度を低下させずに、黒色画像部における黒色およびカラーの画像濃度を合わせた合計の画像濃度が基準となる画像濃度以下となるように、カラー画像が追加されてもよい。
本実施の形態における処理は、ソフトウェアにより行なっても、ハードウェア回路を用いて行なってもよい。また、本実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザに提供することにしてもよい。プログラムは、CPUなどのコンピュータにより実行される。また、プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。
本実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像形成装置
2 印字部
3 印字データ展開部
4 装置制御部
5 操作パネル部
10 用紙搬送部
20 トナー像形成部
30 定着部
31 印字率取得部
32 画像領域判断部
33 画像データ加工部
40 用紙収容部
41 積算回転数検出部
42 記憶部
60 外部機器
101 給紙ローラ
102 タイミングローラ
103 排紙ローラ
210,210Y,210M,210C,210B 作像ユニット
211,211Y,211M,211C,211B 感光体
212,212Y,212M,212C,212B 現像器
212a 現像ローラ
213,213Y,213M,213C,213B,233 クリーナ部
214,214Y,214M,214C,214B 帯電チャージャ
220 1次転写ローラ
230 中間転写ベルト
231,232 ローラ
240 2次転写ローラ
250 露光部
260,260Y,260M,260C,260B トナーボトル
310 加熱ローラ
320 加圧ローラ
430 本体排出口
450 廃トナー収容部
460 廃トナー搬送部
LB レーザ光
R 通紙経路

Claims (13)

  1. 印字データを取得するデータ取得手段と、
    前記データ取得手段で取得した印字データにおける黒色の印字率を取得する第1の印字率取得手段と、
    前記第1の印字率取得手段で取得した黒色の印字率が黒色の基準となる印字率より高い場合、前記データ取得手段で取得した印字データにおいて、黒色を印字する黒色画像部の少なくとも一部の黒色の画像濃度を低下させるように印字データを加工する第1の加工手段と、
    前記黒色画像部の少なくとも一部に黒色以外の色調を有するカラー画像を追加するように印字データを加工する第2の加工手段とを備えた、画像形成装置。
  2. 前記データ取得手段で取得した印字データにおける黒色以外の色調を有する少なくともいずれかの色の印字率を取得する第2の印字率取得手段をさらに備え、
    前記第2の加工手段は、
    前記第2の印字率取得手段で取得したある色についての印字率が、その色の基準となる印字率よりも小さい場合に、その色の画像を前記黒色画像部に追加する、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1の印字率取得手段で取得した黒色の印字率が前記黒色の基準となる印字率以下の場合、前記第1の加工手段は黒色の画像濃度を低下しない、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記黒色画像部内から対象画像領域を決定する領域決定手段をさらに備え、
    前記第2の加工手段は、前記対象画像領域にカラー画像を追加する、請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記領域決定手段は、前記データ取得手段で取得した印字データに基づいて、黒色のみで形成される領域であって黒色の画像濃度が基準となる濃度以上である領域を前記対象画像領域として決定する、請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記領域決定手段は、前記データ取得手段で取得した印字データに基づいて、写真画像ではない領域を前記対象画像領域として決定する、請求項4または5に記載の画像形成装置。
  7. 前記第2の加工手段は、黒色の画像濃度を低下させた後の前記黒色画像部における黒色およびカラーの画像濃度を合わせた合計の画像濃度が基準となる画像濃度以下となるように、前記黒色画像部にカラー画像を追加する、請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記第1の加工手段で加工された印字データに基づいて、黒色トナーを用いて現像を行う黒色現像手段をさらに備え、
    前記黒色現像手段の黒色の平均印字率が黒色の基準となる平均印字率より低い場合に、前記黒色現像手段は黒色トナーを強制的に消費し、
    前記第1の加工手段は、画像濃度を低下した後の黒色の印字率が前記黒色の基準となる平均印字率以上となるように黒色の画像濃度を低下させる、請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記第2の加工手段で加工された印字データに基づいて、カラートナーを用いて現像を行うカラー現像手段をさらに備え、
    前記カラー現像手段のカラーの平均印字率がカラーの基準となる平均印字率より低い場合に、前記カラー現像手段はカラートナーを強制的に消費し、
    前記第2の加工手段は、カラー画像を追加後の印字データにおけるカラーの印字率が前記カラーの基準となる平均印字率以下となるようにカラー画像を追加する、請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記第1の印字率取得手段はプリントジョブ単位で印字率を取得する、請求項1〜9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 印字データを取得するデータ取得手段と、
    前記データ取得手段で取得した印字データにおいて、黒色を印字する黒色画像部の少なくとも一部に、黒色以外の色調を有するカラー画像を追加するように印字データを加工するカラー画像加工手段とを備え、
    前記カラー画像加工手段は、前記黒色画像部における黒色およびカラーの画像濃度を合わせた合計の画像濃度が基準となる画像濃度以下となるように、前記黒色画像部にカラー画像を追加する、画像形成装置。
  12. 印字データを取得するデータ取得ステップと、
    前記データ取得ステップにおいて取得した印字データにおける黒色の印字率を取得する第1の印字率取得ステップと、
    前記第1の印字率取得ステップにおいて取得した黒色の印字率が黒色の基準となる印字率より高い場合、前記データ取得ステップにおいて取得した印字データにおいて、黒色を印字する黒色画像部の少なくとも一部の黒色の画像濃度を低下させるように印字データを加工する第1の加工ステップと、
    前記黒色画像部の少なくとも一部に黒色以外の色調を有するカラー画像を追加するように印字データを加工する第2の加工ステップとを備えた、画像形成装置の制御方法。
  13. 印字データを取得するデータ取得ステップと、
    前記データ取得ステップにおいて取得した印字データにおける黒色の印字率を取得する第1の印字率取得ステップと、
    前記第1の印字率取得ステップにおいて取得した黒色の印字率が黒色の基準となる印字率より高い場合、前記データ取得ステップにおいて取得した印字データにおいて、黒色を印字する黒色画像部の少なくとも一部の黒色の画像濃度を低下させるように印字データを加工する第1の加工ステップと、
    前記黒色画像部の少なくとも一部に黒色以外の色調を有するカラー画像を追加するように印字データを加工する第2の加工ステップとをコンピュータに実行させる、画像形成装置の制御プログラム。
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