JP5397064B2 - 反射防止層の製造方法及び反射防止層を用いた有機エレクトロニクス素子 - Google Patents
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Description
本発明の微粒子から成る反射防止層に用いられる微粒子は、金属、金属塩、金属酸化物、炭素材料、シラン材料、化合物半導体、有機導電性材料等から成る、粒子径が100nm以下の微粒子であり、好ましくは1〜50nmの粒子径であれば、光散乱することなく高い透過率が得られ好ましい。粒子の形状は、光散乱による反射光が小さければ如何なる形状も好ましく用いることができ、球形、楕円形、多角形、棒状、ワイヤー状、円盤状等の形を用いることができる。また、屈折率は1.1〜2.5程度が好ましく、1.1〜2.0程度がさらに好ましい。
導電体としては、一部の金属の金属塩も使用可能である。具体的には、塩化アルミニウム、塩化第1及び第2錫、塩化クロム、塩化ニッケル、塩化第1及び第2アンチモン、塩化第1及び第2鉄、硝酸銀、塩化セシウム、三塩化インジウム、塩化第1セリウム、四塩化セレン、塩化第2銅、塩化マンガン、塩化第2白金、四塩化タングステン、オキシ二塩化タングステン、タングステン酸カリウム、塩化第2金、オキシ塩化ジルコニウム、塩化亜鉛等の各種の金属塩が例示できる。また、水酸化インジウム、ケイタングステン酸等の水酸化物または酸化物等も使用可能である。
半導体としては、例えば、C、Si、Ge、Sn、GaAs、InP、GeN、ZnSe、PbSnTe等があり、半導体酸化金属や光半導体金属、光半導体酸化金属も使用可能である。好ましくは、酸化チタン(TiO2)の他に、ZnO、SrTiOP3、CdS、CdO、CaP、InP、In2O3、CaAs、BaTiO3、K2NbO3、Fe2O3、Ta2O3、WO3、NiO、Cu2O、SiC、SiO2、MoS3、InSb、RuO2、CeO2等が使用されるが、Na等で光触媒能を不活性化したものが望ましい。
誘電体としては、強誘電体であるチタン酸バリウム(PZT)いわゆるSBT、BLTや、次に挙げるPLZT−(Pb、La)(Zr、Ti)O3、SBT、SBTN−SrBi2(Ta、Nb)2O9、BST−(Ba、Sr)TiO3、LSCO−(La、Sr)CoO3、BLT、BIT−(Bi、La)4Ti3O12、BSO−Bi2SiO5等の複合金属が使用可能である。また、有機ケイ素化合物であるシラン化合物、シリコーン化合物、いわゆる有機変性シリカ化合物、また、有機ポリマー絶縁膜アリレンエーテル系ポリマー、ベンゾシクロブテン、フッ素系ポリマーパリレンN、またはF、フッ素化アモルファス炭素等の各種低誘電材料も使用可能である。
表面が過酸化された酸化チタン微粒子の好ましい製造方法例を以下に示すが、本発明においては上述した機能が得られれば、微粒子の組成及び製造方法はこれに限らない。
本発明においては、前記調製した微粒子を界面活性剤または分散剤の存在下、分散した状態の分散液を調製し、塗布工程にて基材上に製膜することが好ましい。
本発明では、基体表面と複合体との間に中間層が存在してもよい。特に、基体表面に有機ケイ素化合物を含有する複合体層を形成する場合、シラン化合物を含む中間層を予め基体上に形成することが好ましい。この中間層は、Si−O結合を大量に含有するため、複合体層の強度や基体との密着性を向上することが可能になる。また、前記中間層は、基体への水分の浸入を防止する機能をも有している。
本発明で好ましく用いることができる外部刺激処理としては、上述した活性な微粒子を固着させる方法であれば如何なる外部刺激処理も好ましく用いることができるが、本発明においては、フレキシブルな基板にダメージを与えないように、基板上に形成された微粒子からなる反射防止層に対し、局所的なエネルギー付与が可能な方法を用いることを特徴とする。つまりは、従来のオーブンやホットプレート等を使った加熱手段では、反射防止層を形成させるために、基材も同様にして加熱されるため、基材にダメージが与えられるため好ましくなかった。
本発明において、好ましく用いることができるプラズマ処理について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、本発明では、プラズマ処理としてはフレームプラズマ処理、コロナ放電処理、大気圧プラズマ処理、プラズマ処理を対象とするが、以下、大気圧プラズマ処理をプラズマ処理の代表として取り上げ説明する。
メーカー 周波数 製品名
神鋼電機 3kHz SPG3−4500
神鋼電機 5kHz SPG5−4500
春日電機 15kHz AGI−023
神鋼電機 50kHz SPG50−4500
ハイデン研究所 100kHz* PHF−6k
パール工業 200kHz CF−2000−200k
パール工業 400kHz CF−2000−400k
等の市販のものを挙げることができ、いずれも使用することができる。
メーカー 周波数 製品名
パール工業 800kHz CF−2000−800k
パール工業 2MHz CF−2000−2M
パール工業 13.56MHz CF−5000−13M
パール工業 27MHz CF−2000−27M
パール工業 150MHz CF−2000−150M
等の市販のものを挙げることができ、いずれも好ましく使用できる。
本発明で用いられる好ましいマイクロ波処理としては、0.3GHz〜50GHzの周波数を持つマイクロ波を用いることが好ましく、携帯通信で用いられる0.8GHz及び1.5GHz帯、2GHz帯、アマチュア無線、航空機レーダー等で用いられる1.2GHz帯、電子レンジ、構内無線、VICS等で用いられる2.4GHz帯、船舶レーダー等に用いられる3GHz帯、その他ETCの通信に用いられる5.6GHz等は全て電磁波の範疇に入る電磁波等が好ましいが、さらに好ましくは、マイクロ波(周波数0.3GHz〜50GHz)であることが好ましい。
本発明で好ましく用いることができる外部刺激処理として、紫外線照射処理を挙げることができる。紫外線照射の方法は、高圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、キセノンランプ、重水素ランプ、LEDランプ、エキシマーランプ等如何なる装置を用いても良いが、好ましくは紫外線の光の波長が150〜400nmの紫外線を含む光を照射できる装置を用いることが好ましく、より好ましくは、180〜365nmの紫外線を含む光を照射できる装置が好ましい。より好ましくは上述した紫外線を中心とした光であって、それ以外の光によって照射する対象が熱されることが無いランプが好ましく、高圧水銀ランプ、LEDランプ、エキシマーランプ等がより好ましい。
本発明に係る有機太陽電池素子(有機PV素子)は、第1の電極と第2の電極との間に、両者に挟まれた光電変換層として、p型半導体材料とn型半導体材料を含む層を有し、光照射によって励起子がp/n界面に移動しキャリアに電荷分離することで起電力を発生する素子である。
本発明に係る発電層(バルクヘテロジャンクション層)に用いられるp型半導体材料としては、種々の縮合多環芳香族低分子化合物や共役系ポリマー・オリゴマーが挙げられる。
本発明に係るバルクヘテロジャンクション層に用いられるn型半導体材料としては、特に限定されないが、例えば、フラーレン、オクタアザポルフィリン等、p型半導体のパーフルオロ体(パーフルオロペンタセンやパーフルオロフタロシアニン等)、ナフタレンテトラカルボン酸無水物、ナフタレンテトラカルボン酸ジイミド、ペリレンテトラカルボン酸無水物、ペリレンテトラカルボン酸ジイミド等の芳香族カルボン酸無水物やそのイミド化物を骨格として含む高分子化合物等を挙げることができる。
正孔注入・輸送層、電子ブロック層に用いられる材料としては、フタロシアニン誘導体、ヘテロ環アゾール類、芳香族三級アミン類、ポリビニルカルバゾール、ポリエチレンジオキシチオフェン/ポリスチレンスルホン酸(PEDOT:PSS)等に代表される導電性高分子等の高分子材料が、また、発光層に用いられる、例えば、4,4′−ジカルバゾリルビフェニル、1,3−ジカルバゾリルベンゼン等のカルバゾール系発光材料、(ジ)アザカルバゾール類、1,3,5−トリピレニルベンゼン等のピレン系発光材料に代表される低分子発光材料、ポリフェニレンビニレン類、ポリフルオレン類、ポリビニルカルバゾール類等に代表される高分子発光材料等が挙げられる。
電子注入・輸送層材料としては、種々のn型材料を用いることができる。本発明の有機エレクトロニクス素子に好ましく用いることができる材料の例としては、8−ヒドロキシキノリナートリチウム、ビス(8−ヒドロキシキノリナート)亜鉛等の金属錯体化合物もしくは以下に挙げられる含窒素五員環誘導体がある。即ち、オキサゾール、チアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾールもしくはトリアゾール誘導体が好ましい。具体的には、2,5−ビス(1−フェニル)−1,3,4−オキサゾール、2,5−ビス(1−フェニル)−1,3,4−チアゾール、2,5−ビス(1−フェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−(4′−tert−ブチルフェニル)−5−(4″−ビフェニル)1,3,4−オキサジアゾール、2,5−ビス(1−ナフチル)−1,3,4−オキサジアゾール、1,4−ビス[2−(5−フェニルオキサジアゾリル)]ベンゼン、1,4−ビス[2−(5−フェニルオキサジアゾリル)−4−tert−ブチルベンゼン]、2−(4′−tert−ブチルフェニル)−5−(4″−ビフェニル)−1,3,4−チアジアゾール、2,5−ビス(1−ナフチル)−1,3,4−チアジアゾール、1,4−ビス[2−(5−フェニルチアジアゾリル)]ベンゼン、2−(4′−tert−ブチルフェニル)−5−(4″−ビフェニル)−1,3,4−トリアゾール、2,5−ビス(1−ナフチル)−1,3,4−トリアゾール、1,4−ビス[2−(5−フェニルトリアゾリル)]ベンゼン等が挙げられる。
各有機材料層(機能層)の形成方法としては、蒸着等により形成できるが、製膜速度の点から塗布及び印刷等が好ましい。
本発明に係る第1の電極は、陰極、陽極は特に限定せず、素子構成により選択することができるが、好ましくは透明電極を陽極として用いることである。例えば、陽極として用いる場合、好ましくは380〜800nmの光を透過する電極である。材料としては、4eVより大きな(深い)仕事関数を持つものが適しており、例えば、インジウムチンオキシド(ITO)、SnO2、ZnO等の透明導電性金属酸化物、金、銀、白金等の金属薄膜、金属ナノワイヤー、カーボンナノチューブ等を用いることができる。
本発明に係る第2の電極は陰極、陽極は特に限定せず、素子構成により選択することができるが、好ましくは透明電極を陽極として用いることである。例えば、陰極として用いる場合、好ましくは仕事関数が4eV以下(浅い)の金属、合金、電気伝導性化合物及びこれらの混合物を電極物質とするものが用いられる。このような電極物質の具体例としては、ナトリウム、ナトリウム−カリウム合金、マグネシウム、リチウム、マグネシウム/銅混合物、マグネシウム/銀混合物、マグネシウム/アルミニウム混合物、マグネシウム/インジウム混合物、アルミニウム/酸化アルミニウム(Al2O3)混合物、インジウム、リチウム/アルミニウム混合物、希土類金属等が挙げられる。これらの中で、有機層との電気的な接合、及び酸化等に対する耐久性の点から、これら金属とこれより仕事関数の値が大きく(深く)安定な金属である第二の金属との混合物、例えば、マグネシウム/銀混合物、マグネシウム/アルミニウム混合物、マグネシウム/インジウム混合物、アルミニウム/酸化アルミニウム(Al2O3)混合物、リチウム/アルミニウム混合物、アルミニウム単独等が好適である。
本発明の有機エレクトロニクス素子に用いられる基材(以下、基板とも呼ぶ)は、起電力を発生させるための光を透過させることが可能な、即ち入射する光の波長に対して透明な部材であることが好ましい。本発明で用いることができる基材の例としては、フレキシブルな基材であることが特徴であり、樹脂基板や金属ホイル等が好適に挙げられるが、軽量性と柔軟性の観点から透明樹脂フィルムを用いることが望ましい。
作製した有機光電変換素子が大気中の酸素、水分等で劣化しないように、有機EL素子や有機太陽電池素子では、公知の手法によって封止することが好ましい。例えば、薄膜のアルミニウム、酸化ケイ素、酸化アルミニウム等のガスバリア層が形成されたプラスチックフィルムと有機エレクトロニクス素子上を接着剤やUV硬化・熱硬化樹脂等で封止接着し貼合する手法、ガスバリア性の高い有機高分子材料(ポリビニルアルコール等)をスピンコートする方法、ガスバリア性の高い無機薄膜(酸化ケイ素、酸化アルミニウム等)または有機膜(パリレン等)を真空下や大気下でスパッタ法やCVD法等で堆積する方法、及びこれらを複合的に積層する方法等を挙げることができる。
《反射防止層付き基板S−101の作製》
強く撹拌した純水に四塩化チタン(関東化学社製、特級)をゆっくり滴下して5質量%の水溶液1000mlを準備した。5質量%アンモニア水をゆっくり滴下しながらpHを7.0に調整し、続けて沈殿物を含む液を純水で3回洗浄し500mlの分散液を得た。室温で15時間撹拌した後、続けて信越シリコーン社製活性剤KF−6013を3g加え、微粒子の分散液Em01を得た。
反射防止層付き基板S−101の作製において、分散液Em01をワイヤーバーを用いて同様に塗布した後、基板を150℃に保ったまま100Wの高圧水銀ランプを2分間照射した以外は、同様にして反射防止層付き基板S−102を作製した。
反射防止層付き基板S−101の作製において、分散液Em01をワイヤーバーを用いて同様に塗布した後、基板を予め80℃に保ったまま下記プラズマ照射条件1に従って、プラズマ照射処理を行った以外は、同様にして反射防止層付き基板S−103を作製した。
プラズマ照射装置:図2に示す装置を使用
第1電源電力:ハイデン研究所PHF−6k(100kHz)
第2電源電力:パール工業CF−5000−13M(13.56MHz)
キャリアガス:窒素(大気圧下)
反応性ガス:酸素(窒素に対して5体積%)
印加出力:1.0W/cm2
電極部温度調節:80℃
処理時間:20秒
《反射防止層付き基板S−104の作製》
塩化錫(II)2水和物(関東化学社製)を0.6質量%溶解した水溶液を準備し、強く撹拌したまま四塩化チタン(関東化学社製、特級)をゆっくり滴下して5質量%の水溶液1000mlを準備した。5質量%アンモニア水をゆっくり滴下しながらpHを7.0に調整し、続けて沈殿物を含む液を純水で3回洗浄し500mlの分散液を得た。室温で15時間撹拌した後、続けて信越シリコーン社製活性剤KF−6013を3g加え、酸化錫を含む微粒子の分散液Em02を得た。
強く撹拌した純水に四塩化チタン(関東化学社製、特級)をゆっくり滴下して5質量%の水溶液1000mlを準備した。5質量%アンモニア水をゆっくり滴下しながらpHを7.0に調整し、続けて沈殿物を含む液を純水で3回洗浄し500mlの分散液を得た。次に前記分散液を5℃前後に冷却し、撹拌しながら35質量%過酸化水素水30mlをゆっくり加え、そのまま15時間反応させ、続けて信越シリコーン社製活性剤KF−6013を3g加え、過酸化された微粒子の分散液Em03を得た。
反射防止層付き基板S−105の作製において、分散液Em03をワイヤーバーを用いて同様に塗布した後、基板を150℃に保ったまま100Wの高圧水銀ランプを2分間照射した以外は、同様にして反射防止層付き基板S−106を作製した。
反射防止層付き基板S−105の作製において、分散液Em03をワイヤーバーを用いて同様に塗布した後、基板を予め80℃に保ったまま下記プラズマ照射条件2に従って、プラズマ照射処理を行った以外は、同様にして反射防止層付き基板S−107を作製した。
プラズマ照射装置:図2に示す装置を使用
第1電源電力:ハイデン研究所PHF−6k(100kHz)
第2電源電力:パール工業CF−5000−13M(13.56MHz)
キャリアガス:窒素(大気圧下)
反応性ガス:酸素(窒素に対して5体積%)
印加出力:1.0W/cm2
電極部温度調節:80℃
処理時間:20秒
《反射防止層付き基板S−108の作製》
塩化錫(II)2水和物(関東化学社製)を0.6質量%溶解した水溶液を準備し、強く撹拌したまま四塩化チタン(関東化学社製、特級)をゆっくり滴下して5質量%の水溶液1000mlを準備した。5質量%アンモニア水をゆっくり滴下しながらpHを7.0に調整し、続けて沈殿物を含む液を純水で3回洗浄し500mlの分散液を得た。次に前記分散液を5℃前後に冷却し、撹拌しながら35質量%過酸化水素水30mlをゆっくり加え、そのまま15時間反応させ、続けて信越シリコーン社製活性剤KF−6013を3g加え、酸化錫を含む過酸化された微粒子の分散液Em04を得た。
塩化銅(II)2水和物(関東化学社製)を0.5質量%溶解した水溶液を準備し、強く撹拌したまま四塩化チタン(関東化学社製、特級)をゆっくり滴下して5質量%の水溶液1000mlを準備した。5質量%アンモニア水をゆっくり滴下しながらpHを7.0に調整し、続けて沈殿物を含む液を純水で3回洗浄し500mlの分散液を得た。次に前記分散液を5℃前後に冷却し、撹拌しながら35質量%過酸化水素水30mlをゆっくり加え、そのまま15時間反応させ、続けて信越シリコーン社製活性剤KF−6013を3g加え、酸化銅を含む過酸化された微粒子の分散液Em05を得た。
反射防止層付き基板S−109の作製において、分散液Em05をワイヤーバーを用いて同様に塗布した後、基板を150℃に保ったまま100Wの高圧水銀ランプを2分間照射した以外は、同様にして反射防止層付き基板S−110を作製した。
反射防止層付き基板S−109の作製において、分散液Em05をワイヤーバーを用いて同様に塗布した後、基板を予め80℃に保ったまま下記プラズマ照射条件3に従って、プラズマ照射処理を行った以外は、同様にして反射防止層付き基板S−111を作製した。
プラズマ照射装置:図1に示す装置を使用
第1電源電力:ハイデン研究所PHF−6k(100kHz)
第2電源電力:パール工業CF−5000−13M(13.56MHz)
キャリアガス:窒素(大気圧下)
反応性ガス:酸素(窒素に対して5体積%)
印加出力:1.0W/cm2
電極部温度調節:80℃
処理時間:20秒
《反射防止層付き基板S−112の作製》
塩化銅(II)2水和物(関東化学社製)0.5質量%と、塩化錫(II)2水和物(関東化学製)0.6質量%とを混合溶解した水溶液を準備し、強く撹拌したまま四塩化チタン(関東化学社製、特級)をゆっくり滴下して5質量%の水溶液1000mlを準備した。5質量%アンモニア水をゆっくり滴下しながらpHを7.0に調整し、続けて沈殿物を含む液を純水で3回洗浄し500mlの分散液を得た。次に前記分散液を5℃前後に冷却し、撹拌しながら35質量%過酸化水素水30mlをゆっくり加え、そのまま15時間反応させ、続けて信越シリコーン社製活性剤KF−6013を3g加え、酸化銅と酸化錫を含む過酸化された微粒子の分散液Em06を得た。
反射防止層付き基板S−111の作製において、PENシートの片面に反射防止層を製膜した後、それとは異なる反対側の面に対しても同様にして反射防止層を製膜することで、両面に反射防止層を形成した以外は、同様にして反射防止層付き基板S−113を作製した。
作製した反射防止層付き基板S−101〜S−113について、下記評価を行った。
反射率の評価方法として透過率で代用した。透過率が高いほど、反射防止性が高いことを示す。分光透過率測定装置(UVPC−3000:島津製作所製)を用いて、室温における波長550nmの光に対する厚さ方向の直線透過率を測定した。
上記作製した反射防止層付き基板を、屋外の地面から下端が1500mmの高さに垂直に取り付け、東京都内で4〜6月の3ヶ月間屋外曝露した後、上記透過率評価と同様にして透過率を測定した。
3インチφの紙製芯を用意し、上記作製した反射防止層付き基板について、表裏を1セットとして、50セット巻きつけた後、1mの長さについてクラックの有無を目視で確認し、以下の基準で評価した。
△:クラックが1〜5箇所に見られる
×:クラックが6箇所以上見られる
評価の結果を表1に示す。
《有機太陽電池パネルOPV−1の作製》
〔第1の電極の形成〕
実施例1で作製した反射防止層付き基板S−105の反射防止層の反対面にバリア層を形成した後、真空環境条件で厚さ140nmのITO(インジウムチンオキシド)をスパッタリング法により製膜を行い、10mm×100mmの大きさの第1の電極を一定間隔で12列形成した。
(正孔輸送層の形成)
ポリエチレンジオキシチオフェン・ポリスチレンスルホネート(PEDOT/PSS、Bayer社製 Bytron P AI 4083)を40質量%に対し、純水30質量%、イソプロパノール30質量%で希釈した溶液を正孔輸送層形成用塗布液として、上述した第1の電極を含むPEN基板上に塗布した。塗布はスリットコーターを使用し乾燥後の厚みが30nmになるように製膜し、続けて150℃で30分間乾燥・加熱処理し正孔輸送層を形成した。
前記正孔輸送層上に、クロロベンゼンにP3HT(プレクトロニクス社製:レジオレギュラーポリ−3−ヘキシルチオフェン)とPCBM(フロンティアカーボン社製:6,6−フェニル−C61−ブチリックアシッドメチルエステル)を3.0質量%になるように1:0.8で混合した溶液を調製し、乾燥膜厚が90nmになるようにスリットコーターを使用して塗布を行い、室温で放置して乾燥させた。上記一定間隔で作製した第1の電極間を、拭き取り部材を接触させて拭き取り除去し、続けて、150℃で15分間加熱処理を行い、光電変換層を形成した。
前記作製した基板を真空蒸着チャンバーに搬送し、5×10−4Paまで減圧した真空条件にて、LiF(シグマアルドリッチ社製)を厚さ0.6nm蒸着製膜し、陰極バッファ層(電子注入層)を積層した。
引き続き、同真空度のまま、蒸着法にてマスクパターン製膜し、アルミニウムを使用して厚さ100nmのアルミニウムからなる第2の電極(陰極)を形成した。
次いで、作製した素子において、12列直列で接続した最左端の第1の電極からなる部位(有機層をパターニング除去した領域)、最右端の第2の電極と繋がったリード部を除き、その内部の領域に紫外線硬化型の液状接着剤(エポキシ系樹脂)を複数のノズルから滴下して塗設した。
有機太陽電池パネルOPV−1の作製において、反射防止層付き基板S−105を実施例1で作製した反射防止層付き基板S−106〜S−113に換えた以外は、同様にして有機太陽電池パネルOPV−2〜OPV−9を作製した。
上記作製した有機太陽電池パネルについて、ソーラーシミュレーターを用い、AM1.5Gフィルター、100mW/cm2の強度の光を照射し、I−V特性を評価し、特性値として、短絡電流密度Jsc(mA/cm2)及び開放電圧Voc(V)、フィルファクターffから式1を用いてエネルギー変換効率η(%)を得た。エネルギー変換効率は、OPV−1のエネルギー変換効率を100とする相対値で表す。なお、短絡電流密度は、有機太陽電池パネルの有効発電部に相当する面積で規格化して算出した。
評価の結果を表2に示す。
31 大気圧プラズマ処理容器
32 放電空間
36 角筒型電極
40 電界印加手段
41 第1電源
42 第2電源
43 第1フィルター
44 第2フィルター
50 ガス供給手段
51 ガス発生装置
52 給気口
53 排気口
60 電極温度調節手段
64 ガイドロール
65 ニップロール
68、69 仕切板
F 基材
G′ 処理排気口
36a 角筒型電極
36A 金属母体
36B 誘電体被覆層
Claims (9)
- 樹脂基材の少なくとも片面に、表面が過酸化された微粒子を含む分散液を塗布する工程と、外部刺激処理によって前記微粒子を固着させる工程とを少なくとも含むことを特徴とする反射防止層の製造方法。
- 前記分散液が、少なくとも導電体と、誘電体または半導体からなる微粒子を含有することを特徴とする請求項1に記載の反射防止層の製造方法。
- 前記分散液が、少なくともマイクロ波を吸収する金属または金属酸化物からなる微粒子を含有し、かつ、前記外部刺激処理がマイクロ波照射処理であることを特徴とする請求項1または2に記載の反射防止層の製造方法。
- 前記外部刺激処理が、プラズマ放電処理、マイクロ波照射処理、紫外線照射処理から選ばれる処理であることを特徴とする請求項1または2に記載の反射防止層の製造方法。
- 前記外部刺激処理が、大気圧または大気圧に近い気圧で、酸素の存在下に行うプラズマ放電処理であることを特徴とする請求項4に記載の反射防止層の製造方法。
- 前記外部刺激処理が、雰囲気中の酸素濃度が18体積%以上、50体積%の条件下で行う紫外線照射処理であることを特徴とする請求項4に記載の反射防止層の製造方法。
- 前記樹脂基材が、フレキシブルな基材であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の反射防止層の製造方法。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の反射防止層の製造方法で作製した反射防止層を有することを特徴とする有機エレクトロニクス素子。
- 前記樹脂基材の両面に前記反射防止層が形成されていることを特徴とする請求項8に記載の有機エレクトロニクス素子。
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