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JP5389471B2 - 鼻閉抑制剤 - Google Patents

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Description

本発明は、鼻閉を抑制する鼻閉抑制剤、アレルギー性鼻炎又は風邪症候群における鼻閉抑制剤、及び鼻閉に起因する睡眠障害及びいびきのうち少なくとも一方の症状を改善する改善剤に関する。より詳細には、抗ヒスタミン薬では抑制することが困難な即時相反応及び遅発相反応の鼻閉を抑制するのに有効な鼻閉抑制剤、アレルギー性鼻炎及び/又は風邪症候群、すなわち上気道のウイルス感染等で誘発される炎症により引き起こされる鼻閉を抑制する鼻閉抑制剤、並びに鼻閉に起因する睡眠障害改善剤及びいびき改善剤に関する。
アレルギー性鼻炎は、くしゃみ、鼻漏、鼻閉の3大症状を特徴とするI型アレルギー疾患であり、花粉等による抗原惹起直後にくしゃみ、鼻漏、鼻閉を誘発する即時相反応と惹起後4〜24時間に鼻閉を誘発する遅発相反応の2相性反応を示すことが知られている。従来、アレルギー性鼻炎の治療には、抗ヒスタミン作用を主作用とする抗アレルギー薬が投与されており、即時相反応におけるくしゃみ、鼻漏は強力に抑制するが、鼻閉症状、特に遅発相反応における鼻閉症状に対して効果が弱いとされている。近年の研究成果から、「鼻アレルギー診断ガイドライン2005年版」,(株)ライフサイエンス,(2006)第16頁(非特許文献1)には、鼻閉発症には、ヒスタミンの関与は少なく、ロイコトリエン(LTs)及びトロンボキサンA(TXA)が大きく関与することが記載されている。また、非特許文献1の第54頁〜第55頁には、現在、医療用医薬品における鼻閉を呈するアレルギー性鼻炎治療には、経口のLTs又はTXA拮抗薬を使用することが記載されているが、使用できる薬物は数種に限られる。
一方、一般薬におけるアレルギー性鼻炎もしくは風邪により誘発される鼻閉反応の抑制には、一時的な鼻粘膜の充血除去を目的として、プソイドエフェドリン等の血管収縮剤が使用されている。しかし、血管収縮剤を用いる療法は、炎症そのものを抑制するのではなくあくまで対症療法に過ぎない。
また、鼻閉は睡眠の質を著しく悪化させることが知られている。例えば、「睡眠障害の対応と治療ガイドライン」,(株)じほう,(2006)(非特許文献2)には、鼻閉は睡眠障害の原因となるいびきや睡眠時無呼吸症候群等を誘発及び増悪化させることが記載されている。しかし、鼻閉に起因する睡眠障害を改善する長期服用できる安全な薬剤は存在しない。そのため、安全かつ治療効果の高い鼻閉抑制剤の開発が望まれている。
「漢方薬理学」,(株)南山堂,(1997)(非特許文献3)には、ナンテンジツ(南天実)はメギ科の常緑低木ナンテン(Nandina Domestica)の白実または赤実を採ったものであり、ナンテンジツはアルカロイド類の有効成分を含み、一般的には鎮咳薬として用量1日5〜10g程度で用いられることが記載されている。ナンテンジツは生薬として長年に亘り使用され、使用実績があるため、ナンテンジツを有効成分とする薬剤は安全性が高いと考えられる。
特開2007−210909号公報(特許文献1)には、南天実エキスを有効成分とする抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤及び抗セロトニン剤が開示され、南天実エキスが、抗ヒスタミン作用及び抗セロトニン作用に基づく抗アレルギー作用に優れ、抗アレルギー剤として利用できることが記載されている。
しかし、前記非特許文献1に記載のように、抗ヒスタミン薬若しくは抗ヒスタミン作用を主作用とする抗アレルギー薬では鼻閉を有効に抑制することが困難である。
特開平11−12187号公報(特許文献2)には、イブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症剤と南天抽出物とを有効成分とする解熱鎮痛消炎剤が開示されている。特開2006−8540号公報(特許文献3)には、南天実抽出物と塩酸ブロムヘキシンとを含む風邪薬が開示され、特表2007−530620号公報(特許文献4)には、メロキシカム又はその薬学上許容される塩と、鎮咳薬、去痰薬及び抗HI−ヒスタミンから選択された医薬活性成分とを含む医薬組成物が開示され、鎮咳薬としてナンテンジツが例示されている。
しかし、ナンテンジツにアレルギー性鼻炎及び風邪症候群において誘発される鼻閉反応に対する治療効果、並びに鼻閉に起因するいびきや睡眠障害の改善作用があることは全く知られていない。
特開2007−210909号公報(特許請求の範囲、段落[0033]) 特開平11−12187号公報(特許請求の範囲) 特開2006−8540号公報(特許請求の範囲) 特表2007−530620号公報(特許請求の範囲)
鼻アレルギー診断ガイドライン2005年版,(株)ライフサイエンス,(2006)第16頁、第54頁〜第55頁 睡眠障害の対応と治療ガイドライン,(株)じほう,(2006) 漢方薬理学,(株)南山堂,(1997)
従って、本発明の目的は、鼻閉反応に対して、優れた治療効果のある鼻閉抑制剤を提供することにある。
本発明の他の目的は、アレルギー性鼻炎及び風邪症候群の少なくとも一方の症状における鼻閉を有効に抑制できる鼻閉抑制剤、鼻閉に起因する睡眠障害及びいびきの少なくとも一方の症状を改善するのに有効な改善剤を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、安全性の高い鼻閉抑制剤を提供することにある。
本発明者は、前記課題を解決するために鋭意研究した結果、ナンテンジツを有効成分とする製剤が、抗ヒスタミン薬では抑制困難な鼻閉反応に対して有効に抑制すること、鼻閉2相性反応の即時相反応および遅発相反応の双方に対して強力な抑制作用を有すること、特に、鼻閉2相性モデルにおいて、鼻閉2相性反応の即時相反応および遅発相反応の少なくとも一方の反応(特に双方の反応)に対して鼻閉を有意に抑制することを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、(1)ナンテンジツを有効成分とする鼻閉抑制剤、(2)ナンテンジツを有効成分とするアレルギー性鼻炎における鼻閉抑制剤、(3)ナンテンジツを有効成分とする風邪症候群における鼻閉抑制剤、(4)ナンテンジツの抽出エキスを含む前記鼻閉抑制剤、(5)鼻閉2相性反応の即時相反応および遅発相反応の少なくとも一方の反応に対して抑制作用を有する前記鼻閉抑制剤、(6)ナンテンジツを有効成分とし、鼻閉に起因する睡眠障害及びいびきのうち少なくとも一方の症状を改善する改善剤に関する。
本発明の鼻閉抑制剤は、ナンテンジツを有効成分とし、鼻閉症状の抑制に優れた効果を有する。特に、抗ヒスタミン薬若しくは抗ヒスタミン作用を主作用とする抗アレルギー薬では抑制することが困難な鼻閉を有効に抑制する。また、鼻閉2相性反応の即時相反応および遅発相反応の少なくとも一方の反応(特に双方の反応)に対して抑制作用を有する。そのため、アレルギー性鼻炎又は風邪症候群における鼻閉抑制剤、及び鼻閉に起因する睡眠障害及びいびきのうち少なくとも一方の症状を改善する改善剤としても有用である。
図1は試験例1の結果を示すグラフである。 図2は試験例2での用量依存性の結果を示すグラフである。 図3は試験例2での単回投与及び2連続投与の結果を示すグラフである。 図4は試験例3での結果を示すグラフである。
本発明の薬剤は、ナンテンジツを有効成分として含有する。ナンテンは果実の色が赤いナンテン(Nandina Domestica)、果実の色が白いナンテン(Nandina Domestica var. leucocarpa)のいずれであってもよく、赤実及び/又は白実のいずれを用いてもよい。ナンテンジツは粉末(生薬末)の形態で用いてもよいが、通常、エキス(抽出エキス、生薬エキス)の形態で使用する場合が多い。エキス(抽出エキス)の形態で使用する場合、ナンテンジツは、そのまま抽出に供してもよく、粉末、破砕物、切断物又は裁断物などの形態で抽出に供してもよい。未乾燥のナンテンジツを抽出に供してもよいが、通常、乾燥したナンテンジツを用いて抽出する場合が多い。
なお、ナンテンジツの粉砕物の通過スリット径は、1〜20mm、好ましくは2〜15mm(例えば、5〜10mm)程度であってもよい。ナンテンジツ(原生薬)の粉砕工程において、より細粉砕又は微粉砕すると、より多くの有効成分を効率的に抽出できる。しかし、細粉砕又は微粉砕すると、抽出後のろ過工程において、フィルターの目詰まりが発生することが多々あり、ろ過効率が低下する。また、ろ過に際して、自然ろ過ではなく、遠心ろ過、加圧ろ過、減圧ろ過などの特殊な装置を必要とする場合も想定される。このように、ナンテンジツ(原生薬)の細粉砕又は微粉砕は高活性エキスが得られやすい反面、エキス製造工程において高コストとなってしまう。一方、粗粉砕物ではろ過効率は改善できるものの、有効成分の抽出効率が低下する。本発明では、平均径(又は粉砕の通過スリット経)が5〜15mm、好ましくは7〜13mm程度のナンテンジツの粉砕物であっても、鼻閉抑制に有用な有効成分の抽出効率とろ過効率との双方を向上できる。
抽出エキスの調製に用いる抽出溶媒としては、水、低級アルコール類(メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノールなど)、多価アルコール類(エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリンなど)、エーテル類(エチルエーテル、プロピルエーテルなどの鎖状エーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランなどの環状エーテルなど)、セロソルブ類、カルビトール類、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチルなど)、ケトン類(アセトン、エチルメチルケトン、メチルイソブチルケトンなど)、炭化水素類(ヘキサンなどの脂肪族炭化水素類、シクロヘキサンなどの脂環族炭化水素類、トルエンなどの芳香族炭化水素類など)、ハロゲン化炭化水素類(メチレンクロライドなど)などが例示できる。これらの溶媒は単独で又は二種以上混合して使用してもよい。また、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水などを用いてもよく、超臨界流体や亜臨界流体(水や二酸化炭素、エチレン、プロピレン、メタノール、エタノール、アンモニアなどの超臨界流体や亜臨界流体)を用いてもよい。超臨界流体や亜臨界流体も1種又は2種以上組み合わせて使用できる。
これらの抽出溶媒の中でも、使用性や効果の点から、水、水溶性有機溶媒(C1−4低級アルカノール、アセトンなど)又はこれらの混合液を使用する場合が多く、水及び/又は水溶性低級アルカノール、例えば、水及び/又はエタノール(例えば、エタノール水溶液)など用いるのが好ましい。混合水溶液として使用する場合、水溶性有機溶媒(エタノールなど)の割合は、容積基準で、5〜80%(例えば、10〜70%、特に20〜50%)程度であってもよい。
ナンテンジツに対する抽出溶媒の割合は特に制限されず、例えば、乾燥ナンテンジツ1重量部に対して溶媒0.5〜1000重量部、好ましくは1〜500重量部、さらに好ましくは2〜100重量部(例えば、2〜75重量部、特に5〜50重量部)程度であってもよい。
抽出温度は特に制限されず、例えば、−30℃〜溶媒の沸点(例えば、120℃程度)の範囲から選択でき、低温(例えば、−20℃〜50℃程度)であってもよく、50〜120℃程度の加温又は加熱下で行ってもよい。さらに、抽出は溶媒の還流温度で行ってもよい。また、浸漬して抽出してもよく、剪断力(ホモジナイザー、撹拌機、超音波発生装置などによる剪断力)を作用させながら抽出してもよい。
前記溶媒によるナンテンジツの抽出物は、そのままの形態で使用してもよく、濃縮、噴霧乾燥などによる乾固物を溶媒(水や極性溶媒)に再度溶解して使用してもよい。また、抽出物(又は抽出液)や濃縮/乾固物は、生理活性を損なわない範囲で各種の処理、例えば、精製処理(脱色、脱臭、脱塩などの精製処理)、分画処理(カラムクロマトグラフィーなどによる分画処理)を施して使用してもよい。さらには、ナンテンジツの抽出物や濃縮/乾固物、その処理物(精製処理及び/又は分画処理物)は、凍結乾燥物であってもよく、凍結乾燥物は、用時に溶媒に溶解して使用してもよい。なお、抽出物(抽出エキス)は、乾燥固形分換算で抽出物を0.1〜90質量%(例えば、1〜75質量%、特に10〜60質量%)程度の割合で含む液状(粘稠液を含む)であってもよい。
本発明の製剤は、ナンテンジツを有効成分として含有する限り、単独で使用してもよく、他の活性成分(例えば、従来一般薬においてアレルギー性鼻炎薬、風邪薬に配合されている成分)と組み合わせて含有してもよい。また、ナンテンジツを有効成分とする本発明の製剤は、他の活性成分と併用投与してもよい。このような成分としては、例えば、抗炎症薬、解熱薬、鎮痛薬、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬、抗コリン薬、血管収縮剤、気管支拡張剤、鎮咳薬、去痰薬、抗ぜんそく薬、抗菌薬、抗生物質、ビタミン類などが例示できる。
本発明において、生薬(ナンテンジツ)は、通常、生薬末、生薬エキス(抽出エキス)などの形態で製剤に配合される。本発明の鼻閉抑制剤(又は改善剤)は、経口又は非経口投与製剤に調製され、経口投与製剤としては、錠剤、丸剤、顆粒剤、散剤、チュアブル錠、カプセル剤などの固形製剤、シロップ剤、ドリンク剤などの液剤などが例示でき、慣用的な方法で製造される。固形製剤の調製には、必要に応じて、種々の担体[例えば、賦形剤(糖類(糖アルコール類を含む)、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸など)、結合剤(ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなど)、崩壊剤(コーンスターチ、クロスカルメロースナトリウム、クロスポピドンなど)など]が使用でき、滑沢剤(ステアリン酸マグネシウムなど)を使用してもよい。また、必要であれば、胃溶性ポリマー、腸溶性ポリマー、不溶性ポリマーなどを用いてもよい。液剤の調製には、必要に応じて、担体(水、エタノールなど)、界面活性剤、溶解補助剤、緩衝剤などを使用することができる。さらに、本発明の製剤(鼻閉抑制剤又は改善剤)は、保存剤、香料、色素、甘味剤、嬌味剤、清涼化剤などを含んでいてもよい。
非経口投与製剤としては、スプレー剤などで鼻粘膜へ投与可能な粉末剤や液剤などが例示できる。
本発明の鼻閉抑制剤(又は改善剤)において、ナンテンジツの有効量は、症状の程度、年齢、投与経路などに応じて選択でき、経口投与形態では原生薬換算量として、1日量あたり、0.01〜100g、好ましくは0.1〜50g(例えば、0.5〜25g)、さらに好ましくは1〜10g(例えば、2〜8g)程度である。本発明の鼻閉抑制剤(又は改善剤)は、1日当たり1回又は2〜6回に分けて投与することができる。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
[ナンテンジツ抽出エキスの調製1]
ナンテンジツ原料(日本産)を粉砕し、スリット経3mmを通過した3mm破砕品を2kg計量し、容量20Lのステンレス製還流容器に投入し、30v/v%エタノール水溶液20Lを加えた。上記容器を還流装置にセットし、外浴90〜100℃において1時間還流抽出を行った。放冷後、遠心ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、軟エキス(乾燥減量:41.04%)626gを得た。
[ナンテンジツ抽出エキスの調製2]
ナンテンジツ原料(日本産)を粉砕し、スリット経10mmを通過した10mm破砕品を2kg計量し、容量20Lのステンレス製還流容器に投入し、30v/v%エタノール水溶液20Lを加えた。上記容器を還流装置にセットし、外浴90〜100℃において1時間還流抽出を行った。放冷後、遠心ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、軟エキス(乾燥減量:41.1%)855gを得た。
[試験例1]
モルモット鼻閉2相性反応に対するナンテンジツエキスの抑制作用
(1)陽性対照物質、被験物質および感作物質及び誘発物質
陽性対照物質として、抗ロイコトリエン作用を有する抗アレルギー薬「オノンカプセル112.5mg」(小野薬品工業(株)製)から抽出したプランルカスト 1/2HO(原末:純度98%以上)を用いた。陽性対照物質は、所定量を正確に秤量し、メノウ乳鉢に入れ、乳棒で粉砕した後、日本薬局方 注射用水(以下、注射用水)を用いて溶解した0.5%(w/v)メチルセルロース(MC,400cp)水溶液を徐々に加えて懸濁して調製した。
被験物質としての投与検体(ナンテンジツ)は、所定量を正確に秤量し、注射用水を加え、撹拌して調製した。
一方、感作物質及び誘発物質として、オバルブミン[Ovalbumin(OVA)](Sigma-Aldrich Corporation製)、水酸化アルミニウムゲル(Alum)(コスモバイオ(株)販売)を用い、日本薬局方 生理食塩液で濃度を調整した。
(2)使用動物
使用動物としてモルモット(Std: Hartley系,クリーン)を用いた。モルモット(体重297〜355g)は、固形飼料RC4(オリエンタル酵母工業(株)製)を、飲料水(公共水道水)をそれぞれ自由に摂取させ、7日間飼育した。この飼育の間に全ての個体に異常は認められなかった。体重を基に層別無作為に各群[対照(control)群(n=10)、プランルカスト群(n=8)、ナンテンジツ群(n=8)]に振り分け動物番号を付けた。
(3)投与
投与検体をディスポーザブルシリンジ及びフィーディングチューブを用いて強制的に2回経口投与した。ただし、陽性対照物質については1回の投与とした。また、投与時間は誘発の1時間及び4時間前とした。陽性対照物質は誘発の1時間前のみとした。
(4)鼻閉反応の誘発及び鼻腔抵抗の測定
(4-1)初回感作(0日)として、1mL中にOVA 1mg及びAlum 10mgを含有する生理食塩溶液((OVA 1mg+Alum 10mg)/mL)を、動物あたり1mL背部皮下に投与した。
(4-2)最終感作(7日後)として、初回感作1週間後、マイクロピペットを用いて10mg/mL OVA生理食塩溶液を20μLずつ両側の鼻腔内に投与した。
(4-3)最終感作1週間後にそれぞれ、マイクロピペットを用いて20mg/mL OVA生理食塩溶液を10μLずつ両側の鼻腔内に投与して抗原抗体反応(モルモット鼻閉2相性反応)を誘発した。
そして、誘発(OVA点鼻)前(又は誘発前日,誘発当日)、誘発10分後、3時間後及び5時間後の計4時点において、総合呼吸機能測定システム(Pulmos-I,MIPS社製)を用い、1回、それぞれ100呼吸以上の鼻腔抵抗(nasal airway resistance,nRaw)を測定した。100呼吸の平均値を各測定時間におけるnRawとした。なお、誘発前については、誘発前日及び当日に測定し、平均値をnRawとした。
また、誘発前のnRawに対する誘発10分、3時間及び5時間後におけるnRawの増加値を下記式で算出し、鼻閉反応に対する抑制を評価した。
nRaw増加値(cmHO・sec)=測定nRaw−誘発前のnRaw
得られた結果を平均値±標準誤差で表示し、統計学的処理を行った。すなわち、対照(control)群と被験物質群間をF検定により検定した。群間に有意な差が認められた場合(不等分散)はAspin−Welchの近似検定を行い、有意な差が認められない場合(等分散)はStudentのt検定(t-test)を行った。有意水準はいずれの検定も両側5%とし、5%と1%とを分けて表示した。
結果を図1に示す(図中、*は有意水準5%、**は有意水準1%を示す)。対照(control)群に対してナンテンジツ群は、鼻閉の即時相反応及び遅発相反応を有意に抑制した。また、その抑制の程度は、比較薬剤のプランルカストに匹敵する程強力であった。
[試験例2]
モルモット鼻閉2相性反応に対するナンテンジツエキスの用量依存性
試験例1と同様にして、陽性対照物質、被験物質および感作物質及び誘発物質を調製した。また、試験例1と同様にして、モルモット(Std: Hartley系,クリーン)を7日間飼育した。この飼育の間に全ての個体に異常は認められなかった。体重を基に層別無作為に各群[対照(control)2連続投与群(n=10)、ナンテンジツ2連続投与(2.5g/kg:原生薬換算)群(n=8)、ナンテンジツ2連続投与(5g/kg:原生薬換算)群(n=8)、ナンテンジツ2連続投与(10g/kg:原生薬換算)群(n=8)、ナンテンジツ単回投与(10g/kg:原生薬換算)群(n=8)]に振り分け動物番号を付けた。
投与検体をディスポーザブルシリンジ及びフィーディングチューブを用いて強制的に経口投与した。投与回数は単回投与又は2連続投与とした。また、投与時間は、誘発の1時間前及び4時間前とした。なお、単回投与は誘発の1時間前のみとした。
鼻閉反応は、試験例1と同様にして誘発した。すなわち、初回感作(0day)として、1mL中にOVA 1mg及びAlum 10mgを含有する生理食塩溶液((OVA 1mg+Alum10mg)/mL)を動物あたり1mL背部皮下に投与した。
また、最終感作(7day)として、初回感作1週間後、マイクロピペットを用いて10mg/mL OVA生理食塩溶液を20μLずつ両側の鼻腔内に投与した。
最終感作1週間後にそれぞれ、マイクロピペットを用いて20mg/mL OVA生理食塩溶液を10μLずつ両側の鼻腔内に投与して抗原抗体反応を誘発した。
そして、誘発(OVA点鼻)前(誘発前日,誘発当日)、誘発10分後、3及び5時間後の4つの測定ポイントにおいて、試験例1と同様にして鼻腔抵抗(nRaw)を測定し、各測定ポイントでのnRaw増加値(cmHO・sec)を算出した。
得られた結果を平均値±標準誤差で表示し、試験例1と同様にして統計学的処理を行ったところ、図2及び図3に示す結果を得た(図中、*は有意水準5%、**は有意水準1%を示す)。
図2及び図3から、ナンテンジツの投与量2.5〜10g/kg(原生薬換算)は鼻閉反応(即時相反応)に対して用量依存的な抑制作用を示した。また、ナンテンジツ10g/kg(原生薬換算)の単回投与と2連続投与との比較から、同等の抑制作用が得られたことから、ナンテンジツは鼻閉反応に対して即効性を有することが示された。
従って、ナンテンジツの生薬は、高用量プランルカストに匹敵する強力な鼻閉抑制作用を有することに加え、ナンテンジツの鼻閉抑制作用は用量依存的であることからコントロールしやすく、また単回投与においても2連投と同等の抑制作用が得られることから鼻閉反応抑制作用に対して即効性を有する。これらのことから、ナンテンジツを有効成分とする鼻閉抑制剤は、アレルギー性鼻炎、風邪症候群、鼻閉に起因する睡眠障害の治療に有効であることが示された。
[試験例3]
モルモット鼻閉2相性反応に対する各種ナンテンジツエキスの効力
試験例1と同様にして、被験物質および感作物質及び誘発物質を調製した。また、試験例1と同様にして、モルモット(Std: Hartley系,クリーン)を7日間飼育した。この飼育の間に全ての個体に異常は認められなかった。体重を基に層別無作為に各群[対照群(control)(n=10)、ナンテンジツ(3mm破砕)(5g/kg:原生薬換算)群(n=8)、ナンテンジツ(10mm破砕)(5g/kg:原生薬換算)群(n=8)]に振り分け動物番号を付けた。すべての薬物は経口により単回投与で行なった。
投与検体はディスポーザブルシリンジ及びフィーディングチューブを用いて強制的に経口投与により行なった。また、投与時間は誘発の1時間前とし、単回投与とした。
鼻閉反応は、試験例1と同様にして誘発した。すなわち、初回感作(0day)として、1mL中にOVA 1mg及びAlum 10mgを含有する生理食塩溶液((OVA 1mg+Alum10mg)/mL)を動物あたり1mL背部皮下に投与した。
また、最終感作(7day)として、初回感作1週間後、マイクロピペットを用いて10mg/mL OVA生理食塩溶液を20μLずつ両側の鼻腔内に投与した。
最終感作1週間後にそれぞれ、マイクロピペットを用いて20mg/mL OVA生理食塩溶液を10μLずつ両側の鼻腔内に投与して抗原抗体反応を誘発した。
そして、誘発(OVA点鼻)前(誘発前日,誘発当日)、誘発10分後、3及び5時間後の4つの測定ポイントにおいて、試験例1と同様にして鼻腔抵抗(nRaw)を測定し、各測定ポイントでのnRaw増加値(cmHO・sec)を算出した。また、遅発相反応についてはAUC:3〜5hrで示した。
得られた結果を平均値±標準誤差で表示し、試験例1と同様にして統計学的処理を行ったところ、図4に示す結果を得た(図中、*は有意水準5%、**は有意水準1%を示す)。
図4から、ナンテンジツ(3mm破砕品)及びナンテンジツ(10mm破砕品)のいずれのエキスも鼻閉反応の即時相反応(10min)及び遅発相反応(3〜5hr:AUC)に対して有意な抑制作用が確認された。また、抑制の程度は両エキスにおいて同程度であったことから、粗粉砕(10mm破砕品)のエキス抽出物においても高活性のエキスが得られる。従って、鼻閉抑制に有用であり、かつ安価で高活性なナンテンジツエキスを製造できる。
実施例1
軽質無水ケイ酸((有)ワイ・ケイ・エフ製)480g、ヒドロキシプロピルセルロース(日本曹達(株)製)336g、コーンスターチ(日本コーンスターチ(株)製)720g、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ(株)製「PH101」)1688.9gをバーチカルグラニュレーター(パウレック(株)製「FM−VG25型」)に仕込み、ブレード回転数200rpm、クロススクリュー回転数3000rpmで、ナンテンジツエキス2181.6g(固形分として1527.1g)及び精製水を加えて造粒した。得られた造粒物をパワーミル(昭和化学機械工作所(株)製 4mmφ×24mmのヘリーンボーン)で湿式整粒を行い、さらに流動層乾燥機(パウレック(株)製「FD−5S型」)で給気温度85℃、風量2.5m/minで排気温度55℃まで乾燥した。乾燥後、パワーミル(1.0mmφスクリーン)で整粒し、整粒末とした。得られた整粒末3960gにコーンスターチ19.7g、甘味剤としてアスパルテーム28.0g、アセスルファムカリウム14g、香料としてジンジヤーオイル微量及び香料の吸着剤としてサイリシア1.0gを添加し、タンブラー混合機(昭和化学機械工作所(株)製「TM−15型」)で混合し、3包当り2.1g(ナンテンジツエキスの原生薬として5000mg)の散剤を得た。
実施例2
軽質無水ケイ酸((有)ワイ・ケイ・エフ製)480g、ヒドロキシプロピルセルロース(日本曹達(株)製)336g、コーンスターチ(日本コーンスターチ(株)製)720g、クロスポビドン(BASF社製)240g、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ(株)製「PH101」)1448.9gをバーチカルグラニュレーター(パウレック(株)製「FM−VG25型」)に仕込み、ブレード回転数200rpm、クロススクリュー回転数3000rpmで、ナンテンジツエキス2181.6g(固形分として1527.1g)及び精製水を加えて造粒した。得られた造粒物をパワーミル(昭和化学機械工作所(株)製 4mmφ×24mmのヘリーンボーン)で湿式整粒を行い、さらに流動層造粒機(パウレック(株)製「FD−5S型」)で給気温度85℃、風量2.5m/minで排気温度55℃まで乾燥した。乾燥後、パワーミル(1.5mmφスクリーン)で整粒し、整粒末とした。得られた整粒末3960gにクロスポビドン216g、コーンスターチ77g、甘味剤としてアスパルテーム30.0g、アセスルファムカリウム15g、香料としてジンジヤーフレーバー微量及び香料の吸着剤としてサイリシア1.0g、ステアリン酸マグネシウム21gを添加し、タンブラー混合機(昭和化学機械工作所(株)製「TM−15型」)で混合し、ロータリー式打錠機コレクト19HUK(菊水製作所(株)製)を用い、1錠240mg,8.5mmφ、2段Rの杵で打錠圧9KN/杵で打錠し素錠を得た。
実施例3
実施例2で得られた素錠をロールグラニュレーター(日本グラニュレーター(株)製)で解砕、篩過し、3包当り2.16g(ナンテンジツエキスの原生薬として5000mg)の顆粒剤を得た。
実施例4
ナンテンジツ乾燥エキス(原生薬として5000mg)2272.5g、軽質無水ケイ酸((有)ワイ・ケイ・エフ製)150g、ヒドロキシプロピルセルロース(日本曹達(株製))180g、コーンスターチ(日本コーンスターチ(株)製)390g、マンニトール(メルク社製)240g、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ(株)製「PH101」)1087.5gをバーチカルグラニュレーター(パウレック(株)製「FM−VG25型」)に仕込み、ブレード回転数200rpm、クロススクリュー回転数3000rpmで精製水を加えて造粒した。得られた造粒物をパワーミル(昭和化学機械工作所(株)製 4mmφ×24mmのヘリーンボーン)で湿式整粒を行い、さらに流動層乾燥機(パウレック(株)製「FD−5S型」)で給気温度85℃、風量2.5m/minで排気温度55℃まで乾燥した。乾燥後、パワーミル(1.0mmφスクリーン)で整粒し、整粒末とした。得られた整粒末2880gにコーンスターチ89g、甘味剤としてアスパルテーム20、アセスルファムカリウム10g、香料としてl−メントール微量及びサイリシア1.0gを添加し、タンブラー混合機(昭和化学機械工作所(株)製「TM−15型」)で混合し、3包当り1.5gの散剤を得た。
本発明の製剤は、抗ヒスタミン薬若しくは抗ヒスタミン作用を主作用とする抗アレルギー薬では抑制することが困難な鼻閉反応、特に鼻閉2相性反応の即時相反応および遅発相反応の少なくとも一方の反応(特に双方の反応)に対して高い抑制効果を示す。そのため、アレルギー性鼻炎、風邪症候群などにおける鼻閉抑制剤として有効であるとともに、鼻閉に起因する睡眠障害及び/又はいびきを改善するのにも有効である。また、鼻閉は睡眠時の無呼吸症候群の原因となり、睡眠障害はうつ病や、心疾患、脳疾患などの循環器系疾患の原因ともなる。そのため、ナンテンジツを有効成分とする製剤は、これらの疾患の予防及び/又は治療にも有用である。

Claims (5)

  1. ナンテンジツを有効成分とする鼻閉抑制剤であって、鼻閉2相性反応の即時相反応および遅発相反応のうち少なくとも遅発相反応に起因する鼻閉症状を抑制する鼻閉抑制剤
  2. ナンテンジツを有効成分とするアレルギー性鼻炎における鼻閉抑制剤であって、鼻閉2相性反応の即時相反応および遅発相反応のうち少なくとも遅発相反応に起因する鼻閉症状を抑制する鼻閉抑制剤
  3. ナンテンジツを有効成分とする風邪症候群における鼻閉抑制剤であって、鼻閉2相性反応の即時相反応および遅発相反応のうち少なくとも遅発相反応に起因する鼻閉症状を抑制する鼻閉抑制剤
  4. ナンテンジツの抽出エキスを含む請求項1〜3のいずれかに記載の鼻閉抑制剤。
  5. ナンテンジツを有効成分とし、鼻閉に起因する睡眠障害及びいびきのうち少なくとも一方の症状を改善する改善剤であって、鼻閉2相性反応の即時相反応および遅発相反応のうち少なくとも遅発相反応に起因する前記症状を改善する改善剤
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