JP5380960B2 - 静電型スピーカ - Google Patents
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また、上述した課題を解決するために本発明は、導電性を有する第1電極と、導電性を有し、前記第1電極に対向して離間配置された第2電極と、導電性を有し、前記第1電極と前記第2電極との間において前記第1電極および前記第2電極と離間して配置された振動体と、前記第1電極の前記振動体に対向している面側と反対側に位置し、撥水性と音響透過性を有する第1撥水部材と、前記第1電極の前記振動体に対向している面側と反対側に位置し、音が通過する複数の貫通孔を備えた、可撓性を有する板状の金属部材である第1表面部材と、前記振動体と前記第1電極との間に位置し、絶縁性、弾性、および音響透過性を有する第1クッション材と、前記振動体と前記第2電極との間に位置し、絶縁性、弾性、および音響透過性を有する第2クッション材とを有し、前記第1クッション材および前記第2クッション材は、撥水性を有する静電型スピーカを提供する。
また、本発明においては、前記第2電極の前記振動体に対向している面側と反対側に位置し、撥水性と音響透過性を有する第2撥水部材と、前記第2電極の前記振動体に対向している面側と反対側に位置し、音が通過する複数の貫通孔を備えた、可撓性を有する板状の金属部材である第2表面部材とを有する構成であってもよい。
また、本発明においては、前記複数の貫通孔の最大径が0.5mm以下であり、前記第1表面部材の開口率が20%以上である構成であってもよい。
図1は本発明の実施形態に係る静電型スピーカ1の外観図、図2は静電型スピーカ1の断面図である。また、図3は静電型スピーカ1の分解斜視図である。図に示したように、この静電型スピーカ1は、振動体10、電極20U,20L、スペーサ30U,30L、およびクッション材40U,40Lを有している。また、静電型スピーカ1は、撥水部材80U,80Lと表面部材90U,90Lを有している。
なお、本実施形態においては、電極20U,20Lの構成は同じであり、スペーサ30U,30Lの構成は同じである。また、クッション材40U,40Lの構成は同じであり、撥水部材80U,80Lの構成は同じであり、表面部材90U,90Lの構成も同じである。このため、以下の説明において、各部材で符号に「U」が付されたものと符号に「L」が付されたものとを区別する必要が特に無い場合は「L」および「U」の記載を省略する。
また、図中の各構成要素の寸法は、構成要素の形状を容易に理解できるように実際の寸法とは異ならせてある。また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは図面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
まず、静電型スピーカ1を構成する各部の構成を説明する。振動体10は、例えば、PET(polyethylene terephthalate、ポリエチレンテレフタレート)またはPP(polypropylene、ポリプロピレン)などのフィルムの両面に、導電性を有する金属を蒸着あるいは導電性塗料を塗布したものであり、その厚さは数μm〜数十μm程度の厚さで形状は長方形となっている。
なお、本実施形態においては、振動体10はフィルムの両面に導電性を有する金属を蒸着あるいは導電性塗料を塗布したものとなっているが、フィルムの片面にのみ導電性を有する金属を蒸着あるいは導電性塗料を塗布したものであってもよい。また、振動体10はPETやPPに限定されず、他の合成樹脂のフィルムに導電性を有する金属を蒸着あるいは導電性塗料を塗布したものであってもよい。
クッション材40は、綿に熱を加えて圧縮したものであって空気の通過が可能となっており、その形状は矩形となっている。クッション材40は、絶縁性、弾性および音響透過性を有しており、外部から力を加えられると変形し、外部から加えられた力が取り除かれると元の形状に戻る。
なお、本実施形態においては、電極20のX方向およびY方向の長さは、振動体10のX方向およびY方向の長さより長くなっている。また、本実施形態においては電極20の片面に導電性を有する金属が蒸着されているが、両面に導電性を有する金属が蒸着または導電性塗料が塗布されていてもよい。また、電極20はPETに限定されず、他の合成樹脂のシートに導電性を有する金属を蒸着または導電性塗料塗布したものであってもよい。
なお、撥水部材80は、織物に撥水加工を施したものに限定されず、撥水加工が施された繊維を結合させた不織布であってもよい。また、撥水部材80で使用される繊維は、天然繊維や化学繊維など種々の繊維を用いることができる。
次に静電型スピーカ1の構造について説明する。
静電型スピーカ1においては、スペーサ30Uとスペーサ30Lは、スペーサ30Uの下面とスペーサ30Lの上面との間に振動体10の一辺を挟んで互いに固着されている。また、静電型スピーカ1においては、電極20Lは導電性を有する金属が蒸着されている面側を振動体10側に向けてスペーサ30Lの下面に固着され、電極20Uは導電性を有する金属が蒸着されている面側を振動体10側に向けてスペーサ30Uの上面に固着されている。
ここで、静電型スピーカ1においては、枠形のスペーサ30Lの内側にクッション材40Lが配置されており、クッション材40Lが振動体10と電極20Lとに接触している。また、枠形のスペーサ30Uの内側にもクッション材40Uが配置されており、クッション材40Uが振動体10と電極20Uとに接触している。
そして、電極20Uの上面には撥水部材80Uが固着され、撥水部材80Uの上面には表面部材90Uが固着されている。一方、電極20Lの下面には撥水部材80Lが固着され、撥水部材80Lの下面には表面部材90Lが固着されている。
また、この構成においては、各部材は上述したように可撓性があるため静電型スピーカ1を曲げて撓めることができる。
次に、静電型スピーカ1の電気的構成について説明する。図2に示したように、静電型スピーカ1は変圧器50、外部から音響信号が入力される入力部60、振動体10に対して直流バイアスを与えるバイアス電源70を備えたプッシュプル型の静電型スピーカである。バイアス電源70は、振動体10において導電性がある部分と、変圧器50の出力側の中点とに接続されており、電極20Uの金属部分(導電性がある部分)は変圧器50の出力側の一端に接続され変圧器50の出力側のもう一端には電極20Lの金属部分(導電性がある部分)が接続されている。また、変圧器50の入力側は入力部60に接続されている。この構成においては、入力部60に音響信号が入力されると入力された音響信号に応じた電圧が電極20に印加される。
次に、静電型スピーカ1の動作について説明する。
入力部60に音響信号が入力されると、入力された音響信号に応じた電圧が変圧器50から電極20Uと電極20Lに印加される。そして、印加された電圧によって電極20Uと電極20Lとの間に電位差が生じると、電極20Uと電極20Lとの間にある振動体10には、電極20Uと電極20Lのいずれかの側へ引き寄せられるような静電力が働く。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。
また、導電性を有する不織布を電極20とする場合、図4に示したようにX方向に整列した複数のポリエステルのフィラメントの上に、Y方向に整列した複数のポリエステルのフィラメントを並べ、X方向のフィラメントとY方向のフィラメントとを加熱により接着したシート状の不織布の片面または両面に導電性を有する金属をメッキして電極20を形成するようにしてもよい。
なお、電極20を布状とする構成においては、絶縁性を有する素材(例えばプラスチック)を板状に形成し表面から裏面に貫通した貫通孔を複数有する有孔部材を電極20と撥水部材80の間に配置してもよい。
なお、このようにスペーサ30、電極20、有孔部材および表面部材90が可撓性を備えず、静電型スピーカが可撓性を有しない構成においては、振動体10に張力を掛けて振動体10の四辺をスペーサ30Uとスペーサ30Lの間に挟んで振動体10をスペーサ30に固着するようにしてもよい。また、このように振動体10に張力を掛ける構成においてはクッション材40を配置しないようにしてもよい。
また、本発明に係る静電型スピーカにおいては、静電型スピーカを構成する各部材の形状は矩形に限定されるものではなく、多角形、円形、楕円形など、他の形状であってもよい。
Claims (5)
- 導電性を有する第1電極と、
導電性を有し、前記第1電極に対向して離間配置された第2電極と、
導電性を有し、前記第1電極と前記第2電極との間において前記第1電極および前記第2電極と離間して配置された振動体と、
前記第1電極の前記振動体に対向している面側と反対側に位置し、音が通過する複数の貫通孔を備えた、可撓性を有する板状の金属部材であって、撥水性を有する第1表面部材と、
前記振動体と前記第1電極との間に位置し、絶縁性、弾性、および音響透過性を有する第1クッション材と、
前記振動体と前記第2電極との間に位置し、絶縁性、弾性、および音響透過性を有する第2クッション材と
を有し、
前記第1クッション材および前記第2クッション材は、撥水性を有する
静電型スピーカ。 - 導電性を有する第1電極と、
導電性を有し、前記第1電極に対向して離間配置された第2電極と、
導電性を有し、前記第1電極と前記第2電極との間において前記第1電極および前記第2電極と離間して配置された振動体と、
前記第1電極の前記振動体に対向している面側と反対側に位置し、撥水性と音響透過性を有する第1撥水部材と、
前記第1電極の前記振動体に対向している面側と反対側に位置し、音が通過する複数の貫通孔を備えた、可撓性を有する板状の金属部材である第1表面部材と、
前記振動体と前記第1電極との間に位置し、絶縁性、弾性、および音響透過性を有する第1クッション材と、
前記振動体と前記第2電極との間に位置し、絶縁性、弾性、および音響透過性を有する第2クッション材と
を有し、
前記第1クッション材および前記第2クッション材は、撥水性を有する
静電型スピーカ。 - 前記第1表面部材が撥水性を有することを特徴とする請求項2に記載の静電型スピーカ。
- 前記第2電極の前記振動体に対向している面側と反対側に位置し、撥水性と音響透過性を有する第2撥水部材と、
前記第2電極の前記振動体に対向している面側と反対側に位置し、音が通過する複数の貫通孔を備えた、可撓性を有する板状の金属部材である第2表面部材と
を有する請求項1または請求項2に記載の静電型スピーカ。 - 前記複数の貫通孔の最大径が0.5mm以下であり、前記第1表面部材の開口率が20%以上である請求項1または請求項2に記載の静電型スピーカ。
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