JP5377480B2

JP5377480B2 - 手動ピストンを備えた使い捨て注射器

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Publication number: JP5377480B2
Application number: JP2010517283A
Authority: JP
Inventors: ルドルフ・マトゥーシュ
Original assignee: エルテーエスローマンテラピー−ジステーメアーゲー
Priority date: 2007-07-24
Filing date: 2008-06-19
Publication date: 2013-12-25
Anticipated expiration: 2028-06-19
Also published as: EP2170438B1; EP2170438A1; AR067644A1; JP2010534092A; CN101720240B; US8372035B2; WO2009012855A1; US20100106090A1; TW200920433A; DE102007034871A1; CN101720240A; BRPI0814344A2; KR20100053509A

Description

本発明は、ハウジングを有し、この中またはその上に、少なくとも或る領域で、少なくとも１つの機械的なスプリング・エネルギ蓄積部、少なくとも随時に活性成分を満たすことができる少なくとも１つのシリンダ・ピストン・ユニット、少なくとも１つのピストン作動プランジャおよび少なくとも１つの作動ユニットが配置してあり、スプリング・エネルギ蓄積部が、少なくとも１つのプレストレスド（prestressed）・スプリング付勢式要素を包含し、ピストン作動ラムの少なくとも一部が、スプリング・エネルギ蓄積部とシリンダ／ピストン・ユニットのピストンとの間に位置しており、シリンダ・ピストン・ユニットのピストンが、プレストレスド・スプリング要素と共に、ポンプ・ロッドを介して個別に移動されることができ、ピストン作動プランジャが、中央ボアを有し、この中央ボアをポンプ・ロッドが貫通している無針使い捨て注射器に関する。

特許文献１が、特に、このような注射器を開示しており、この注射器は、スプリング式プレストレスド・ピストン作動プランジャを有し、これが、注射器作動の際に、シリンダ・ピストン・ユニット内を案内されるピストン−ピストン・ロッドの剛性の組み合わせ体に作用する。一体形のピストン・ロッドは、注射器のハウジング後端を越えて突出するまで後方へ移動し続ける。ピストン・ロッドの後端によって、ピストンを手で別個に移動させることができる。ここでは、シリンダ・ピストン・ユニットのシリンダの内部は滅菌状態で封鎖することはできず、ピストン・ロッド全体が注射中に移動する。
特許文献２、嵌合注射針保護手段および恒久一体型の戻りロッドを有する複雑で非対称的に構成した使い捨て注射針付き注射器を記載している。戻りロッドは、薬剤チャンバのピストンを手動で移動させるのに使用することができる。注射操作を開始するときに、戻りロッドは可塑変形によって切り離される。ここでは、薬剤チャンバは、滅菌状態で封鎖することはできない。

米国特許第ＵＳ２００１／００５１７８９Ａ１号米国特許第２００３／０１０５４３０Ａ２号

したがって、本発明は、シリンダ・ピストン・ユニットを組み立て済みの状態で充填することができるモジュール式の使い捨て注射器を開発するという課題を取り扱う。この注射器は、その最小構成寸法でほんの少数の構成要素のみを有し、取り扱い易い上にしっかりした装着および機能を保証する。注射液剤は、手動充填式注射器でも最高２年間滅菌状態に保たれ得る。

この課題は、特許請求の範囲の主請求項の特徴によって達成される。そのため、ポンプ・ロッドは、ピストンまたはピストンのピストン・ロッドに解放自在に連結するとよい。シリンダ・ピストン・ユニットのシリンダは、ピストンとシリンダの間に位置するシリンダ内部を滅菌閉鎖することができる後方シーリング要素を有する。

本発明は、ここでは、たとえば無針使い捨て注射器を提供する。そのシリンダ・ピストン・ユニットは、スプリング・エネルギ蓄積部に張力を付与したときに手動ポンプ移動によって充填することができる。この目的のために、ポンプ・ロッドは、注射器内に配置したシリンダ・ピストン・ユニットのピストン内に外側から連結し、それによって、ピストンをポンプ・ロッドによって移動させることができる。適正な充填の後、シリンダ・ピストン・ユニットは、滅菌ストッパを用いて再び滅菌状態に封鎖することができる。適切であるならば、ポンプ・ロッドは、ハウジングとの連結を外し、ハウジングから引き抜く。シリンダ・ピストン・ユニットのシーリング要素の特殊な配置によって、充填液は、滅菌状態に封鎖されたままとなる。

本発明のさらなる詳細は、特許請求の範囲の独立請求項および概略的に図示した実施形態についての以下の説明から明らかになろう。

ポンピング可能な２本の圧縮バーおよびピストンを備えた使い捨て注射器を示している。図１と同じであるが、手作業で充填したシリンダを示している。図１と同じであるが、ポンプ・ロッド（仮想状態）なしで、解錠作動状態を示している。図２と同じであるが、その後の薬剤放出状態を示している。錠止位置で変形した２本の圧縮バーを備えた使い捨て注射器を示している。図５と同じであるが、注射針を装填した状態を示している。図６と同じであるが、解錠作動状態（仮想状態）を示している。図７と同じであるが、空になったシリンダを示している。図５と同じであるが、注射器の中心線まわりに９０度回転させた状態を示している。図９の直径方向の図であるが、ラベルは示していない。ポンピング可能な２つの引張りフックおよびピストンと共に錠止位置にある使い捨て注射器を示している。図５の詳細拡大図である。図５の別の詳細拡大図である。図１０の詳細拡大図である。

図１〜４は、恒久的に装填したスプリング・エネルギ蓄積部を有する使い捨て注射器を３つの異なった状態で示す簡略主要スケッチを示している。図示の使い捨て注射器は、ハウジング（１０）と、たとえば注射液剤を予め充填したシリンダ・ピストン・ユニット（１００）と、ピストン作動プランジャ（６０）と、スプリング・エネルギ蓄積部としてのねじ圧縮ばね（５０）とからなる。また、作動要素（８２）および保持要素（９０）がハウジング（１０）上に配置してある。シリンダ・ピストン・ユニット（１００）の前端は、プラグ（１２８）と組み合わせたシーリング・キャップ（１２０）によってシールしてある。シリンダ・ピストン・ユニット（１００）は、シリンダ（１０１）内で別体のポンプ・ロッド（１４ｃ）によって動かすことができるピストン（１１１）を有する。

ハウジング（１０）は、底部が開いていて、高くなったフロア（３９）を有するポット状の中空体である。ハウジング（１０）は、図３に示すように、たとえば、中間領域、外殻領域（３１）に２つの対向した窓様の開口（３３）を有する。それぞれ１つの開口（３３）の下縁には圧縮バー（２１）が関節連結してある。フロア（３９）は中央ボア（３８）を有する。

圧縮バー（２１）は、ここではほんの例示として、ドラグヒンジとして配置してあり、ハウジング（１０）上にスプリング付勢式要素（５２）によって支持してある。スプリング付勢式要素（５２）は、図１〜４に示すように、作動要素（８２）に対して少なくともほぼ半径方向外方へ支持ロッド（２１）を押圧しており、図１〜４では、支持ロッド（２１）は、カム（２２）を介して作動要素（８２）に載っている。カム（２２）は、圧縮バー（２１）のそれぞれの上方自由端の下方、たとえば、５〜２０ミリメートルのところに位置していてもよい。圧縮バー（２１）は、図５〜８に示すようにハウジング（１０）に形成してある場合、弾力性のある梁として外向きにばね圧をかける。

両方の圧力応力のかかった圧縮バー（２１）は、図１に示すように、ピストン作動プランジャ（６０）をそのプランジャ・ディスク（７３）上のプレストレスド位置に保持する。この目的のために、圧縮バー（２１）は、それらの支持面(２３)によってプランジャ・ディスク（７３）上に支持されている。支持面(２３)とプランジャ・ディスク（７３）上の対応する部位との間におけるそれぞれの接触面の寸法は、２〜２０ｍｍ²の領域にある。

中心線（５）から反対の側では、各圧縮バー（２１）は、そのカム（２２）上に接触面（２４）を有する。

ハウジング（１０）の下方領域には、シリンダ・ピストン・ユニット（１００）を留めるためのホルダが設けてある。

図示実施形態では、シリンダ・ピストン・ユニット（１００）は、注射液剤（１）で満たされた透明なシリンダ（１０１）を包含し、この中に、ピストン（１１１）が前方位置で着座している。シリンダ（１０１）は、後方に向って延び、たとえば、環状溝で終わっているシリンダ内壁面（１０９）を有する。半径方向においてピストン（１１１）に緊密に係合しているシーリング要素（１０５）が環状溝内に着座している。大部分をピストン（１１１）のみが占有している空のシリンダ内側スペース（１１０）は、シーリング要素（１０５）によって滅菌状態に封鎖されている。環状溝の背後で、シリンダ（１０１）は、後方に移動したピストン（１１１）が接触することができない程度まで拡大している。

後端面に、ピストン（１１１）は、たとえば、中央の円錐台形のくぼみ（１１５）を有し、このくぼみ内にポンプ・ロッド（１４０）がテーパ付きのねじ山（１４１）によって螺合している。ポンプ・ロッド（１４０）は、最小の力でピストン（１１１）から解放することができる。

ハウジング（１０）内のピストン（１１１）上方には、ピストン作動プランジャ（６０）が、たとえば、ピストンに接触せずに、たとえばシリンダ（１０１）の上方領域において下端を側方に案内されるように配置してある。ピストン作動プランジャ（６０）は、たとえば、ポンプ・ロッド（１４０）が移動する中央ボア（６３）を有する。

図１によれば、ハウジング（１０）の下半分は、スリーブ状の作動要素（８２）によって囲まれている。作動要素（８２）は、ハウジング（１０）の半径方向外面（１３）上に長さ方向に移動するように装着してある。作動要素（８２）の後端は尖った縁（８５）を有する。図１によれば、縁（８５）の下方で、カム（２２）の外側接触面（２４）が、作動要素（８２）の内壁面（５９）にしっかりと接触している。

たとえば、縁（８５）付近で、作動キャップ（８１）が作動要素（８２）に取り付けてあり、これはハウジング（１０）の後端を完全に取り囲んでいる。作動キャップ（８１）は、ポンプ・ロッド（１４０）を通すための中央ボア（８７）を有する。作動キャップ（８１）は、注射器が作動したときにカム（２２）を受け入れる周囲拡大領域（８３）を包含する。また、圧縮バー（２１）１つ当たりに非回転式対称形作動要素（８２）が設けてある場合には、この拡大領域（８３）の代わりに部分的に拡大した領域または覆われていない開口を設けてもよい。

ハウジング（１０）に対して、拡大領域（８３）は、起動操作中に外向き圧力付与の圧縮バー（２１）がそれぞれのカム（２２）を引込めさせることができるように正確に位置決めし、寸法決めしてある。拡大領域（８３）の内側輪郭は、たとえば、リターン側面（８４）を有するチャネルであり、このリターン側面は、注射器の中心線（５）に直角な平面を提供する。

ここでは、ハウジング（１０）内に配置したピストン作動プランジャ（６０）は、２つの領域に分かれている。下方領域はピストン・スライド（７６）である。ピストン・スライド（７６）の直径は、シリンダ（１０１）の後方領域の内径部よりもいくらか小さい。ピストン・スライド（７６）の前方下端はピストン（１１１）に直接作用する。

ピストン作動プランジャ（６０）の上方領域、すなわちプランジャ・ディスク（７３）は、平らなディスクであり、少なくとも或る領域では円筒形であり、その外径は、外殻領域（３１）におけるハウジング（１０）の内径よりも数十分の１ミリメートルである。下方前面（７４）は、ピストン・スライド（７６）まわりに配置したカラー面（７５）を有する。カラー面（７５）は、円錐台形の表面であり、その頂角は、約１００〜１３０度、好ましくは１２０度である。円錐台形表面の仮想上の先端は、ピストン・スライド（７６）の領域における中心線（５）上に位置する。カラー面（７５）は球状に湾曲したものであってもよい。

ピストン・スライド（７６）は、もちろん、プランジャ・ディスク（７３）から別体の構成要素として設計してもよい。この目的のために、ピストン・スライド（７６）は、ハウジング（１０）の内壁に位置する。

ねじ圧縮ばね（５０）が、プランジャ・ディスク（７３）とハウジング（１０）の上方フロア（３９）との間にプレストレスド状態で着座している。ねじ圧縮ばね（５０）の弾性力は、プランジャ・ディスク（７３）を経て圧縮バー（２１）に伝えられる。カラー面（７５）の傾斜のために、圧縮バー（２１）は、ベベル歯車の要領で半径方向外方に押される。剥離スリーブ（８２）がこの半径方向の力を着実に支持する。

作動要素（８２）の前端にはシーリング・キャップ（１２０）が取り付けてあり、これはシリンダ・ピストン・ユニット（１００）の下方部分を取り囲んでいる。シーリング・キャップ（１２０）は、前端面に、たとえば、ルアー・テーパ・ボアを有するアダプタ開口部（１２７）を有する。このアダプタ開口部（１２７）は、外側にテーパの付いたプラグ（１２８）によって滅菌状態にシールされている。ここでは、シーリング・キャップ（１２０）は、ハウジング（１０）の下方領域に装着してある。シーリング・キャップ（１２０）とスリーブ状作動要素（８２）は、少なくとも或る領域において接着ラベル（９１）で包まれている。接着ラベル（９１）は、主要部分（９２）と、引き裂きバンデロール（９４）と、キャップ部分（９３）とを備えている。引き裂きバンデロール（９４）は、所定の破断部（９６）、たとえば、ミシン目または連続した薄材料部分によってラベル部分（９２、９３）に連結している。したがって、引き裂きバンデロール（９４）は、作動要素（８２）とシーリング・キャップ（１２０）との間にある組立ジョイント部を覆って位置し、直立した引き裂きタブ（９５）で終わっている。

部分（８２）、（１２０）を分離している組立体ジョイント部の領域に耐引き裂き性の引張り手段を有する全面接着ラベルも用いることができる。引張り手段、たとえば、ねじ山、プラスチック・ストリップ、細いワイヤ等はラベルを超えて片側に突出する。引張り手段を取り外すと、ラベルは特に組立体ジョイント部の領域においてゆるまる。

使い捨て注射器を使用することができるようにするためには、まず、シリンダ・ピストン・ユニット（１００）を満たさなければならない。この目的のために、アダプタ開口部（１２７）からストッパ（１２８）を取り外し、ホース・アダプタ（１３７）と取り替える。ホース・アダプタ（１３７）は、ポンプ・ホース（１３８）を有する。ポンプ・ホース（１３８）の場合、ピストン（１１１）をポンプ・ロッド（１４０）によって引き戻すことによって注射液剤（１）が、開けた薬剤アンプルからシリンダ（１０１）内に吸引される。吸引された注射液剤（１）の量は、ポンプ・ロッド（１４０）上に位置するスケール（１４８）を見て制御することができる。吸引操作は、気泡がシリンダ（１０１）内に吸い込まれたときに完了する。気泡は、公知の要領、たとえば、ピストン（１１１）をわずかに引き戻すことによって取り除かれる。次いで、シーリング・キャップ（１２０）を上にして注射器を保持する。シーリング・キャップ（１２０）に設けた２つの窓（１２６）は制御目的に役立つ（図１０参照）。次いで、たとえば、ポンプ・ロッド（１４０）をピストン（１１１）のくぼみ（１１５）から外し、ハウジング（１０）から引き抜く。

注射器を作動させるためには、引き裂きバンデロール（９４）を取り外し、シーリング・キャップ（１２０）と作動要素（８２）との間の接着連結部を破断させる。次いで、シーリング・キャップ（１２０）およびホース・アダプタ（１３７）を取り外す。次いで、使い捨て注射器を注射部位にあてがう。こうして、図３に示すように、作動要素（８２）をシリンダ・ピストン・ユニット（１００）の方向へ押すことができる。この作業中、作動要素（８２）は、ハウジング（１０）の外壁面（１３）上を下方へ直線的に、したがって、注射部位の方向へ摺動する。圧縮バー（２１）の接触面（２４）が、縁（８５）上を摺動し、スプリング付勢要素（５０）の力の下に半径方向外方へ撥ね、拡大領域（８３）内に解放される。ピストン作動プランジャ（６０）は、図４に示すように、下向きに妨害なく急速移動する。そして、シリンダ（１００）が空になる。

ハウジング（１０）上での作動要素（８２）の線形摺動の代わりに螺旋運動を与えてもよい。この場合、作動要素（８２）およびハウジング（１０）は、たとえば、スライド・ブロックと運動リンクを介して互いに向って案内される。必要であれば、ハウジング（１０）と作動要素（８２）の間で完全な回動運動を生じさせることによってトリガ作動を実現することもできる。この場合、ピボット軸線は中心線（５）となる。

図５〜１０は、図１〜４に示す原理の実施形態を示している。ここでは、耐力構成要素は一体型ハウジング（１０）である。ハウジング（１０）は、射出成形によって、たとえば、ガラス繊維補強ポリアミドから作ってある。ハウジング（１０）は、管状に延びた形状を有し、２つの機能領域、すなわち、上方外殻領域（３１）と下方固定領域（４１）とに分かれている。

ほぼ管状の外殻領域（３１）は、頂部のところで、たとえば、図７に示すように、ボア（３８）を貫いて形成した水平なフロア（３９）によってシールしてある。外殻領域（３１）の下方半分には２本の背中合わせに形成した圧縮バー（２１）が設置してある。圧縮バー（２１）の形成部位は固定領域（４１）のすぐ上方である。それぞれの圧縮バー（２１）を形成するために、外殻部分（３１）の下方領域に、個々の圧縮バーを側部および頂部で取り囲む幅の狭い、少なくとも約Ｕ字形のギャップを設ける。約８０％の長さにわたって、圧縮バー（２１）は、ハウジング（１０）の壁の壁厚部および弯曲部を有する。この領域は、とりわけ、ばね弾性屈曲性梁（２８）としても機能し、鎌状横断面を有する。

必要であれば、この屈曲性梁（２８）の一部を矩形横断面として屈曲性梁の縁領域での使用から発生する曲げ応力を減らすこともできる。図８において、圧縮バー（２１）は、非変形状態で示してある。

ここでは、個々の圧縮バー（２１）の自由上端には、半径方向外方に突出するカム（２２）が形成してあり、このカムは、少なくとも１つの支持面(２３)と１つの接触面（２４）を有する。図５によれば、圧力のかけられた使い捨て注射器のプランジャ・ディスク（７３）は、そのカラー面（７５）を介して支持面(２３)上に位置する。ここでは、くさび面の機能を満たす支持面（２３）は、１２０度の頂角を有する円錐台形表面の形を有する。

少なくとも接触領域において、圧縮バー（２１）すなわちカラー面（７５）は、セラミック外装を持っていてもよい。必要であれば、カラー面（７５）は、たとえば、そこに円錐台形表面を持つワッシャを固着することによって補強する。

カム（２２）の接触面（２４）は、図８に示すように、円錐体の一部であり、その最大直径は、たとえば、ハウジング（１０）の外径よりも３〜４ミリメートル大きい。使い捨て注射器に圧力をかけたとき、接触面（２４）は、スリーブ状の作動要素（８２）の内壁面（５９）と接触する。必要であれば、表面圧力を最小限に抑えるために、接触面（２４）が、図５、６に示すように、内壁面（５９）に対応する湾曲を有する。

圧縮バー（２１）に代わるものとして、図１１に示すように、引張りバーを使用することも可能である。これらの引張りバー（２１）は、ハウジングの上方領域に一体に形成する。スプリング・エネルギ蓄積部（５０）に張力をかけたとき、引張りバーは、上方からピストン作動プランジャ（６０）のプランジャ・ディスク（７３）に係合する。注射器を作動させたときに、外方に回動する引張りバー（２１）に充分な自由空間を与えるために、この変形例での作動キャップ（８２）は、少なくともいくつかの領域において、円錐台形の外殻として構成する。

外殻部分（３１）の下には、図７に示すように、組み込み可能なシリンダ・ピストン・ユニット（１００）を収容する固定領域（４１）が設けてある。固定領域（４１）は、たとえば、中心線（５）に対して平行に整合した８つのスプリング・フック(４２) を包含する。スプリング・フック（４２）は、それぞれ、シリンダ・ピストン・ユニット（１００）をぴったりと受け入れることができる少なくとも二重側面後方グリップを有する。後方グリップ(４２)の対向する側面（４３、４４）は、図７に示すように、たとえば、１２７度の角をなす。下方側面（４４）は４５度の円錐角を有し、その円錐先端は、ノズル（１０６）の方向に見て、前端（１７）下方で中心線５上に位置する。スプリング・フック(４２)の長さおよび弾性率は、それの可塑変形なしにシリンダ（１０１）を組み込むことができるように設定する。

据え付け中にスプリング付勢式要素（５０）および作動要素（８２）のピストン作動プランジャ（６０）と共にハウジング（１０）をしっかりと固定することができるように、ハウジング（１０）は、カム（２２）間の領域にレンズ状の隆起（１６）（図９参照）を有し、この隆起（１６）を介して、ハウジング（１０）は作動要素（８２）の縁（８５）に係合している。

シリンダ（１０１）は、たとえば、透明な厚肉ポットであり、その外壁（少なくとも部分的に円筒形）は、必要なところでたとえば円周方向ラッチング・リブ（１０２）を支え、このラッチング・リブ（１０２）は、寸法安定性をもってスプリング・フック（４２）の後部グリップの側面（４３、４４）に当接する。シリンダ（１０１）の背面の領域において、シーリング要素（１０５）を受け入れるためのカラー（１１９）がシリンダ内壁面（１０９）の上端に位置している。適切であるならば、カラーは、フォーム・フィット状態で少なくともシーリング要素の一部を取り囲む半径方向の、環状の丸みの付いた溝であってもよい。あるいは、または、それに加えて、シーリング要素（１０５）はシリンダに接着してもよい。シーリング要素（１０５）は、図示実施形態ではＯリングとして示してある。しかしながら、シーリング要素（１０５）は、クワァッド・リング、リップ・シールまたは別の均等なシーリング要素であってもよい。

シリンダ（１０１）のボア（その円筒形フロアが少なくともほぼピストン前面の輪郭に一致している）の中心には短い円筒形の、ノズル状ボア（１０６）が設けてある。ノズル状ボア（１０６）の直径は、約０．１〜０．５ミリメートルである。このボア（１０６）は、その直径の５倍までの長さとなっている。ボア（１０６）は、シリンダ（１０１）のフロア側前方外端（１０３）の円筒形または円錐形のくぼみ（１０７）で終わっている。くぼみ（１０７）は、ルアー・テーパ付きボアの前部１〜２ミリメートル分を少なくともほぼ構成する。この前端（１０３）は、さらに、接着リング（１０４）と嵌合して適用安全性を高めてもよい。

シリンダ（１０１）は、たとえば、非晶質熱可塑性シクロオレフィン・コポリマー（ＣＯＣ）で作る。この材料は、実質的に水蒸気に対して不透過性であり、注射液剤の長期間にわたる保管を可能にする。

ロッドなしピストン（１１１）が、たとえば、シリンダ（１０１）の円筒形または円錐形のボア内に着座している。少なくともほぼ円錐形の前端面のところに、たとえばテフロン（登録商標）誘導体、テトラフルオロエチレン／ヘキサフルオロエチレン・コポリマー（ＦＥＰ）で作ったピストン（１１１）は、シールリング（１１４）または恒久弾性シーリング化合物を受け入れるための軸線方向環状溝（１１２）を有する。ピストン（１１１）の長さは、挿入後のピストン（１１１）（図５、８または９参照）が後方頂縁を超えて少なくとも１ミリメートル突出するように選ぶ。ピストン（１１１）の中間領域は細くなっている。この細くなった領域は、ピストン全長の約３０％に相当する長さを有する。狭くなる領域の直径は、液剤を受け入れているシリンダ内側スペース（１１０）の領域においてシリンダの最大内径よりも１６〜２０％小さい。細くなった領域と前部（すなわち、図示実施例では底部）ピストン領域との間に位置している前方移行部は、たとえば、３５〜４０度の円錐角を有する。他方の、後方移行部は、３５〜９０度の円錐角を有する。

ピストン（１１１）の後方（たとえば、円錐形の）端面（１１３）には、ポンプ・ロッド（１４０）と連結するための、フロア（１１８）（図１２参照）を有する中央円錐形ピストンくぼみ（１１５）がある。このピストンくぼみ（１１５）の円錐角は、たとえば、１度である。特に図１２に示す下端のところに、ポンプ・ロッド（１４０）は、ピストン（１１１）に連結するための円錐形のＶ形ねじ（１４１）を有する。Ｖ形ねじ（１４１）の円錐角は、たとえば、６度である。ポンプ・ロッド（１４０）をピストンくぼみ（１１５）内へ螺合させたとき、Ｖ形ねじ（１４１）のねじ山ピッチは必要なカウンタねじ山に係合する。ポンプ・ロッド（１４０）の前端がフロア（１１８）を円錐台形の端面（１４５）の細い先端と接触させたときに回転螺合操作が完了する。

図１３は、ポンプ・ロッド（１４０）とピストン（１１１）の連結部として、において少なくとも１つの部分的なピッチ（１１６）またはカムが配置されているピストンくぼみ（１１５）内に係合する円錐台形ねじ山（１４２）を示している。図示の部分ピッチ（１１６）は、横断面（すなわち、中心線（５）に対して垂直な面）において、３０〜６０度にわたって延びている。ポンプ・ロッド（１４０）からピストン（１１１）に伝えられるべき軸線方向力は、部分ピッチ（１１６）を介してのみ伝えられる。製造技術の理由で、長円形孔（１１７）が部分ピッチ下方に設けてある。

連結目的に使用される両方の別体のねじ山（１４１、１４２）は、最低限のねじ込み・ねじ出し力だけでよい。他の着脱可能な連結手段（たとえば、キー／キー穴システムまたは簡単なキャッチ・システム）を使用してもよいことはもちろんである。

ポンプ・ロッド（１４０）は、たとえば、その長さのほとんどに沿って一定の横断面を有する。図示実施形態におけるポンプ・ロッド（１４０）の最大直径は、およそ２ミリメータである。そして、たとえば、ガラス繊維で補強されたポリアミドから作ってある。作動キャップ（８１）のボア（８７）から突出する後端のところには、２つの異なった段階的なスケール（１４８）、（１４９）を有する（特に図１４参照）。スケール（１４８）は、シリンダ（１０１）が７ミリメートルの平均内径を有するシリンダ・ピストン・ユニット（１００）用であり、他方のスケール（１４９）が６ミリメートルの内径を有するシリンダ（１０１）用である。異なったサイズのシリンダ（１０１）は、交互に注射器に挿入することができる。

両方のスケール（１４８、１４９）は、それぞれ、水平分割マークを有する。これらの分割マークは、中心線（５）に対して垂直に向いた平面にある。各分割マークは、たとえば、ポンプ・ロッドの円周の半分の長さを有する。１つのスケール（１４８、１４９）の分割マークは互い上下に並んでいる。分割マークは、たとえば、白色または黒色に着色してあってもよいし、ポンプ・ロッドにノッチとして形成してもよい。分割マークの代わりに、ドットまたは数字を使用してもよい。

適切であるならば、ポンプ・ロッド（１４０）の後端は、構造（たとえば横方向または長手方向の溝、溝彫りなど）を備えていてもよい。この横断面は、平坦な領域を持っていてもよいし、ピストン作動プランジャ（６０）を貫いて延びる領域よりも大きな直径を持っていてもよい。

図９によれば、特に、大きい方のシリンダに割り当てた前方スケール（１４８）は、シリンダ（１４６）の半分分だけ長くなっていて割り当てをはっきりとさせている。フロア（８６）のレベルに直接位置している２つの下方分割マークは、それぞれのシリンダ（１０１）の公称体積を示している。いずれの場合においても、上方分割マークは、ピストン（１１１）がシリンダ（１０１）内に完全に押し込まれていることを示す。スケール（１４８、１４９）の他の分割マークの各々は、たとえば、０．１ミリリットルを表している。

使い捨て注射器のスプリング・エネルギ蓄積部（５０）または駆動ユニットは、ピストン（１１１）とフロア（３９）の間に配置してある。

スプリング・エネルギ蓄積部（５０）は、プランジャ・ディスク（７３）を有するピストン作動プランジャ（６０）上に配置したねじ圧縮ばねである。スプリング・エネルギ蓄積部（５０）は、スペーサ・スリーブ（１９）を介してハウジング（１０）の上方フロア（３９）上に支持されている。弾性応力付与ピストン作動プランジャ（６０）は、プランジャ・ディスク（７３）によってハウジング（１０）の圧縮バー（２１）に支持されている。

プランジャ・ディスク（７３）上方に、ピストン作動プランジャ（６０）はパイロット・ピン（６２）を有し、これはねじ圧縮ばね（５０）を案内するか、または、またはねじ圧縮ばね（５０）によって案内される。パイロット・ピン（６２）から突出するプランジャ・ディスク（７３）の下方中央にはピストン・スライド（７６）が設けてあり、使い捨て注射器を作動させたときにピストン（１１１）に作用する。ピストン・スライド（７６）は、円錐台形の、前方へ湾曲した前端（７７）を有する（特に図７参照）。この前端（７７）は、ピストン（１１１）の対応した形状の端面と接触する。両方の円錐体は、少なくともほぼ同じ円錐角を有する。

この実施形態においては、ピストン・スライド（７６）は、ピストン（１１１）上方、たとえば、２〜４ミリメートルで終わっている。ピストン作動プランジャ（６０）は、上半分がほぼ円筒形である貫通ボア（６３）を有し、下半分は底部に向って円錐形に細くなっている。下方前端（７７）の領域において、ボアは、ピストン・ロッドの外径よりもわずか１〜２／１０ミリメートル大きい。

図５および図７〜１０は、ほぼ完全にハウジングを取り囲む作動ユニット（８０）を有する圧縮バー式注射器を示している。作動要素（８２）は、作動ユニット（８０）の一部として、ここでは作動スリーブでもある。ほぼ円筒形の作動スリーブ（８２）は、たとえばＡＢＳで作ってあり、その前端のところに、内側の縁（８５）を有する戻り側面（８４）を有する。ハウジング（１０）の後端を取り囲んでいる作動キャップ（８１）は作動要素（８２）に固着してある。作動キャップ（８１）は、この目的のために、作動要素（８２）の後端を覆って押し付ける。

図６においては、作動キャップ（８１）の後端は図示の都合上でのみ省略してある。後方に開いている作動キャップ（８１）の後縁は、注射器が作動していないとき、すなわち、注射器が錠止位置（８）にあるとき、ハウジング・フロア（３９）と同じレベルまたはその下方に位置する。

戻り側面（８４）の直ぐ上方において、拡大領域（８３）が作動キャップ（８１）に設けてある。この拡大領域（８３）上方において、作動キャップ（８１）は、ハウジング（１０）の外壁（１３）と摺動自在に係合している。

作動要素（８２）上に作動キャップ（８１）を固着するために、作動要素（８２）は、たとえば、環状溝（５６）を有し、この環状溝内に作動キャップ（８１）の周囲ウェブまたは戻り止めカム（５５）が係合している。適切であるならば、組み立てを容易にするために、作動キャップ（８１）の一部は、たとえば、２つの長手スリットを有する。

作動要素（８２）の下方領域で外壁には、図１０に示すようないくつかの円周方向溝（５７）、または別の類似の構造が設けてある。溝（５７）は、たとえば、互いから等距離隔たっており、作動要素（８２）の長さの１０〜３０ミリメートルにわたって延びている。

シリンダ・ピストン・ユニット（１００）のシリンダ（１０１）上の作動要素（８２）の前方下端（５８）には中央シーリング・キャップ（１２０）が載っている。シーリング・キャップの少なくともほぼ円筒形の外面は、前面（５８）付近で作動要素（８２）の同様に円筒形の外面と同じ直径を有する。

シーリング・キャップ（１２０）は、シリンダ・ピストン・ユニット（１００）の少なくとも下４分の１を緊密嵌合して取り囲むビーカーである。ポット領域（１２５）のところで、シーリング・キャップ（１２０）の一部は、シリンダ（１０１）の円筒形外壁上で、かつ、接着リング剤（１０４）を取り付けた前方下端（１０３）上に位置する。

図５、６、９〜１１におけるシーリング・キャップ（１２０）は、或る領域でシリンダ（１０１）を取り囲んでいると同時に作動要素（８２）上に載っているばかりでなく、図９に示すようにハウジング（１０）の下方前端（１７）上に支持されてもいる。この目的のために、シーリング・キャップ（１２０）は、上方前端（１２１）付近に、いくつかの、たとえば、５つの接触リンク（１２２）を有し、これらの接触リンク（１２２）は、中心線（５）に対して平行に内壁面上に配置してある。接触リンク（１２２）は、シリンダ（１０１）の外壁面と接触する。

ポット領域（１２５）は、図６に示すように、２つの背中合わせの窓（１２６）を有する。これらの窓（１２６）は、ピストン（１１１）の少なくとも直径に一致する幅を有する。窓（１２６）の下縁、すなわち、ワッシャ状の足部（１２８）に最も近い縁は、円筒形フロア（１０８）のレベルに位置している。シリンダ充填量は、窓（１２６）を使用して、特に透過光で点検することができる。たとえば、円錐台形のチューブ部片が、ワッシャ状足部（１２９）上のアダプタ開口（１２７）として一体に形成してある。アダプタ開口（１２７）は、内壁面のところに、少なくとも部分的に、ルアー・テーパ・ボアを有する。図５、９、１０によれば、アダプタ開口（１２７）は、滅菌状態に封鎖してある。

円筒形の作動要素（８２）は、その全長にわたって接着ラベル（９１）で包んである。接着ラベル（９１）そのものは、たとえば、片面の或る領域を接着剤で被覆した紙またはフィルム・ストリップである。１つの層において、フィルム・ストリップは、たとえば、シーリング・キャップ（１２０）および作動要素（８２）の化合物を一回取り囲んでいる。初期ファスナ（９０）として、フィルム・ストリップは、ミシン目（９６）に沿って互いに分離することができる３つの別体のストリップを包含する。上方ストリップは主要部分（９２）であり、中間ストリップは長さ２〜３センチメートルの切り取りタブ（９５）を有する引き裂きバンデロール（９４）であり、下方ストリップはキャップ部分（９３）である。主要部分（９２）およびキャップ部分（９３）は接着剤層を有し、これを使って作動要素（８２）に取り付ける。

図６によれば、注射針（１３５）を用いてシリンダ（１０１）を満たす。注射針（１３５）は、二重円錐体アダプタ（１３１）を介してアダプタ開口（１２７）内に着座する。アダプタ開口（１２７）は、くぼみ（１０７）と共に、少なくともほぼルアー・テーパ・ボアを形成する。充填目的のためには、ピストン（１１１）をポンプ・ロッド（１４０）によって引き戻し、吸引作用を生じさせる。ピストン（１１１）の細くなった領域がシーリング要素（１０５）を通過するときでも、後方シーリング要素（１０５）はカラー（１１９）上の位置に固定されたままである。ピストン（１１１）がその後方位置（図６参照）に達したときに、シーリング要素（１０５）は、再び、ピストン（１１１）と滅菌／漏洩防止要領で半径方向に係合する。シーリング要素（１１４）、（１０５）の組み合わせにより、ピストン（１１１）のポンプ運動中でも滅菌シリンダ内スペース（１１０）を確保できる。

シリンダ（１０１）を満たした後、適切であるならば、空気を除去した後、アダプタ開口（１２７）は、くぼみ（１０７）と共に、再び、滅菌ストッパ（１２８）によって滅菌状態に前端を封鎖し、充填済みの注射器の暫定的な保管を可能にすることができる。

使い捨て注射器を使うためには、引き裂きバンデロール（９４）を、切り取りタブ（９５）によって主要部分（９２）およびキャップ部分（９３）の全周にわたって切り離す。ここで、作動要素（８２）の溝（５７）が見えるようになる。次に、図７に示すように、シーリング・キャップ（１２０）をシリンダ（１０１）から下向きに剥ぎ取る。次に、注射器を注射部位に押し付け、スリーブ状の作動要素（８２）を注射部位の方向に下向きに押す。圧縮バー（２１）が実際の開始位置に向って外向きに弾力的に曲がる。この時点で、カム（２２）が縁（８５）を越えて拡大領域（８３）に向って外向きに摺動する。圧縮バー（２１）（もはや変形していない）は、ピストン作動プランジャ（６０）を解放し、その結果、ピストン（１１１）が急激に下方に動かされ、図８に示すようにシリンダ（１０１）を空にする。ピストン（１１１）の前方移動中、後方シーリング要素が（１０５）が細くなったピストン領域を通り過ぎるときに制動作用がなくなるのでピストンの摩擦が減少する。

万が一注射器が作動しない場合には、注射針（１３５）によって注射液剤を適用してもよい。この目的のために、注射針（１３５）は、二重円錐体アダプタ（１３１）を用いてくぼみ（１０７）内に留める。ポンプ・ロッド（１４０）をピストン（１１１）のくぼみ（１１５）に螺合させたとき（図６参照）、従来の使い捨て注射器と同様にこの注射器を使用することができる。

この変形実施形態においては、スプリング付勢式要素（５０）を除いて、すべての構成要素は、中心線（５）を含む平面に対して対称的および／または鏡面対称的に回転可能に配置することができる。

ピストン作動プランジャ（６０）がハウジング（１０）内を真っ直ぐに、少なくとも或る領域において、最小の間隙をもって案内され、ピストン作動プランジャ（６０）が適切な曲げ強さを有する注射器の場合、２つまたはそれ以上の圧縮バー（２１）の代わりにただ１つの圧縮バー（２１）を用いてもよい。

図に示した変形例においては、圧縮バー（２１）とプランジャ・ディスク（７３）との間の個々の接触ゾーンは、互いに接触しながら摺動する表面(２３)、（７５）として設計してある。或る特定の構成においては、個々の圧縮バー（２１）の各表面(２３)にローラを取り付けてもよい。注射器がプランジャ・ディスクの表面（７５）上で作動したときに、このローラがころ軸受として作用してほとんど摩擦なしとなる。

スプリング付勢式要素（５０、５２）を除いて、必要な場合には、ピストンプレートおよびたとえば支持体バー（２１）の利用できる軸受ローラを除いて、先に説明した使い捨て注射器のすべての部分は、プラスチックまたはプラスチック状材料またはゴム状の材料で作る。

１注射液剤；薬剤
５注射器の中心線（長さ方向）
６（８２）の作動方向、下向きの運動方向矢印
８錠止位置
９作動位置、トリガ作動位置
１０ハウジング、一体成形
１３外面（円筒形）
１６隆起（レンズ状）
１７前方端、前方、下方
１９スペーサ・スリーブ
２１圧縮バー、支持ロッド；引張りバー
２２カム
２３支持面
２４接触面
２５後方グリップ側面
２８屈曲梁
３１外殻領域
３３開口
３８ボア
３９フロア
４１シリンダ・ピストン・ユニットの固定領域
４２スプリング・フック
４３側面（上方）
４４側面（下方）
５０スプリング付勢式要素、ねじ圧縮ばね、スプリング・エネルギ蓄積部
５１ワッシャ（偏平）
５２（２１）上のスプリング付勢式要素
５５戻り止めカム
５６（８２）の環状溝
５７（８２）の溝
５８（８２）の前端
５９（８２）の内壁面
６０ピストン作動プランジャ
６２パイロット・ピン
６３ボア、貫通孔
７３プランジャ・ディスク
７５カラー面（円錐形）
７６ピストン・スライド
７７ピストン・スライド前端（円錐形）
８０作動ユニット
８１作動キャップ
８２作動要素
８３拡大領域
８４戻り側面
８５縁（鋭い縁）
８６キャップ・フロア
８７ボア
９０初期ファスナー、バンデロール、保持要素
９１接着ラベル
９２（９１）の主要部分
９３（９１）のキャップ部分
９４引き裂きバンデロール
９５切り取りタブ
９６ミシン目、所定の破断点
１００シリンダ・ピストン・ユニット
１０１シリンダ
１０２ラッチング・リブ
１０３前端
１０４接着リング
１０５シーリング要素
１０６ボア、ノズル
１０７前端のくぼみ
１０８円筒形フロア
１０９シリンダ内壁面
１１０シリンダ内スペース
１１１ピストン
１１２環状溝
１１３前方端、後部；円錐体
１１４シーリング・リング、シール、シーリング要素
１１９（１０１）上のカラー
１２０シーリング・キャップ、接着シール
１２１前端、頂部
１２２接触リンク
１２５ポット領域
１２６窓、両側
１２７アダプタ開口
１２８プラグ
１２９足部（フランジ状）
１３１二重円錐体アダプタ
１３５注射針
１３７ホース・アダプタ
１３８ポンプ・ホース
１４０ポンプ・ロッド
１４１テーパ付きのねじ山、Ｖ形ねじ
１４２特殊なねじ山、テーパ付きのねじ山
１４５端面（円錐台形）
１４６半分のシリンダ
１４７肩部（小シリンダ用）
１４８マーク、大きい方のシリンダ用半ノッチ
１４９マーク、小さな方のシリンダ用の半ノッチ

Claims

ハウジング（１０）を有し、このハウジング内またはその上に、各々少なくとも或る領域において、少なくとも１つの機械的なスプリング・エネルギ蓄積部、少なくとも随時に活性薬剤を満たすことができる少なくとも少なくとも１つのシリンダ・ピストン・ユニット（１００）、少なくとも１つのピストン作動プランジャ（６０）および少なくとも１つの作動ユニット（８０）が配置してあり、スプリング・エネルギ蓄積部（５０）が、少なくとも１つのプレストレスド・スプリング付勢式要素を包含し、ピストン作動プランジャ（６０）の少なくとも一部が、スプリング・エネルギ蓄積部（５０）とシリンダ・ピストン・ユニット（１００）のピストン（１１１）との間に位置しており、シリンダ・ピストン・ユニット（１００）のピストン（１１１）が、ポンプ・ロッド（１４０）を介して、プレストレスド・スプリング要素から独立して移動され得、ピストン作動プランジャ（６０）が中央ボア（６３）を有し、この中央ボア（６３）をポンプ・ロッド（１４０）が貫通しており、ポンプ・ロッド（１４０）が、外側からピストン（１１１）、または、ピストン（１１１）のピストン・ロッドに解放自在に連結することができ、シリンダ・ピストン・ユニット（１００）のシリンダ（１０１）が、シーリング要素（１０５）を有し、このシーリング要素（１０５）が、シリンダ内壁面（１０９）の後方領域に配置してあり、ピストン（１１１）とシリンダ（１０１）の間に位置するシリンダ内部（１１０）の滅菌閉鎖を可能にしており；
ハウジング（１０）が、少なくとも１つの圧縮フックまたは引張りフック（２１）を有し、これが各々その自由端の領域に少なくとも１つの支持面(２３)を有し、そこにピストン作動プランジャ（６０）が載っており、圧縮フックまたは引張りフック（２１）の錠止位置が、錠止位置（８）に位置した作動要素（８２）によって確保され、作動要素（８２）が、シーリング・キャップ（１２０）上にしっかりと載る錠止位置（９）を有し、作動要素（８２）が、トリガ作動位置（９）を有し、ピストン作動プランジャ（６０）が解放されたときに圧縮フックまたは引張りフックの横向きの後退を行わせ；
作動要素（８２）がハウジングの（１０）一部を囲んでおり、かつハウジング（１０）の外面（１３）上を長さ方向に移動するように装着されている、無針使い捨て注射器。
ポンプ・ロッド（１４０）が、その後端で、ハウジング（１０）から突出しており、１つまたはそれ以上のスケール（１４８、１４９）を有することを特徴とする、請求項１に記載の使い捨て注射器。
スケール（１４８、１４９）が、いくつかの分割マークを包含し、１つの分割マークが、シリンダ（１０１）の公称体積に対応し、１つの分割マークが、ゼロ・マークであり、他の分割マークが、公称体積の小分量を表していることを特徴とする、請求項２に記載の使い捨て注射器。
ポンプ・ロッドの後端が、２つのスケール（１４８、１４９）を有し、第１のスケール（１４８）が、大きい横断面を有するシリンダ（１０１）用に設けてあり、第２のスケール（１４９）が、小さな横断面を有するシリンダ（１０１）用に設けてあることを特徴とする、請求項１または２に記載の使い捨て注射器。
シーリング要素（１０５）がピストン（１１１）と半径方向に係合していることを特徴とする、請求項１に記載の使い捨て注射器。
ピストン（１１１）が中間領域で細くなっていることを特徴とする、請求項１に記載の使い捨て注射器。
ピストン作動プランジャ（６０）が、スプリング付勢式要素（５０）からそれたその前端の少なくとも或る領域に、平らなくさび形面または或る領域に円錐台形面（７４、７５）を有することを特徴とする、請求項１に記載の使い捨て注射器。
各々の圧縮フックまたは引張りフック（２１）と共に、ピストン作動プランジャ（６０）が、スプライン歯車を形成しており、ここで、軸線方向弾性力方向が、半径方向支持力方向にそらされることを特徴とする、請求項１に記載の使い捨て注射器。
各々の圧縮フックまたは引張りフック（２１）が、各々ハウジング（１０）上に形成してあり、弾性屈曲梁（２８）を表していることを特徴とする、請求項１に記載の使い捨て注射器。