JP5370640B2 - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents
画像形成装置および画像形成方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5370640B2 JP5370640B2 JP2008260335A JP2008260335A JP5370640B2 JP 5370640 B2 JP5370640 B2 JP 5370640B2 JP 2008260335 A JP2008260335 A JP 2008260335A JP 2008260335 A JP2008260335 A JP 2008260335A JP 5370640 B2 JP5370640 B2 JP 5370640B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- image
- lubricant
- image carrier
- charging
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Cleaning In Electrography (AREA)
- Electrophotography Configuration And Component (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Description
ACローラ帯電方式において、AC周波数が高いとフィルミングが発生する可能性が高いが、帯電均一性が高くなる。しかしながら、AC周波数が低すぎると、帯電ハザードは少ないものの画質の低下を引き起こしてしまう。したがって、AC周波数を画質の低下が起こらない限界の域まで下げることで、AC周波数低減による画質の低下と帯電ハザードが起因となるフィルミングによる画質の低下をともに抑制し、高画質が得られるようになる。
これによりキャリアの帯電付与性低下が無くなり、トナー飛散を防ぐことができ、経時で安定な画像が得られることを可能とした。
(1):像担持体表面を帯電させる帯電工程と、前記像担持体上に露光することによって潜像を書き込む露光工程と、前記像担持体上に書き込まれた潜像にトナーを現像して可視像を形成する現像工程と、前記可視像を直接または中間転写体を介して記録媒体に転写する転写工程と、記録媒体に転写された転写像を定着させる定着工程と、前記像担持体上の転写残トナーをクリーニングするクリーニング工程と、前記像担持体に滑剤を塗布する滑剤塗布工程と、前記滑剤塗布工程で塗布した滑剤を像担持体表層に一様に引き伸ばす滑剤引き伸ばし工程と、を少なくとも有する二成分現像方式の画像形成方法において、前記帯電工程は、像担持体に対し、非接触でAC帯電により帯電し、前記ACは、6.5〜8.5cycle/mmのAC周波数であって、前記クリーニング工程は、ブレード状のクリーニング部材で行われ、前記滑剤塗布工程は、前記クリーニング工程の後に位置し、前記滑剤引き伸ばし工程は、像担持体にカウンタ方向で当接された滑剤引き伸ばし部材で行われ、前記トナーは、トナー母粒子表面に少なくとも3種の外添剤が付着されていて、前記3種の外添剤は、BET比表面積値が20〜40m2/gの疎水性シリカ微粒子と、BET比表面積値が40〜80m2/gの疎水性酸化チタン微粒子と、BET比表面積値が130〜300m2/gの疎水性シリカ微粒子であることを特徴とする画像形成方法である。
以下、本発明に係る画像形成方法について各構成ごとに詳細に説明する。
本発明において、画像形成装置用トナー(以下、単にトナーとも称する。)は、水系造粒により作製されるトナー母粒子に少なくとも3種以上の外添剤が付着されてなり、前記3種の外添剤は、BET比表面積値が20〜40m2/gの疎水性シリカ微粒子と、BET比表面積値が40〜80m2/gの疎水性酸化チタン微粒子と、BET比表面積値が130〜300m2/gの疎水性シリカ微粒子である。
水系造粒により作製されるトナー母粒子は、少なくともトナー組成物及び/又はトナー組成物前駆体を含む油相及び/又はモノマー相を水系媒体に分散及び/又は乳化して造粒してなり、前記トナー組成物は、少なくとも層状無機鉱物が有する層間のイオンの少なくとも一部を有機物イオンで変性した層状無機鉱物を有することが好ましい。
以下に、トナーの構成材料及び製造方法について説明する。
本発明において用いる層状無機鉱物である層間イオンの少なくとも一部を有機物イオンで変性した変性層状無機鉱物について説明する。
層状無機鉱物は厚さ数nmの層が重ね合わさってできている無機鉱物の事を言い、有機物イオンで変性するとはその層間に存在するイオンに有機物イオンを導入することを言う。これを広義にはインターカレーションという。層状無機鉱物としては、スメクタイト族(モンモリロナイト、サポナイトなど)、カオリン族(カオリナイトなど)、マガディアイト、カネマイトが知られている。変性層状無機鉱物はその変性された層状構造により親水性が高い。その為、層状無機鉱物を変性すること無しに水系媒体中に分散して造粒するトナーに用いると、水系媒体中に層状無機鉱物が移行し、トナーを異形化することが出来ない。ところが、層状無機鉱物を変性することにより、親水性が高くなり、かかる変性無機鉱物は、トナーの製造時に微細化すると共に異形化し、トナー粒子の表面部分に特に多く存在し、電荷調節機能を果たすと共に、低温定着にも貢献する。
下記一般式(1)は例えばハイテノール330T(第一工業製薬社製)が挙げられる。
R1(OR2)nOSO3M
測定装置の条件は、後述の酸価の測定と同様とする。
試料0.5gを100mlのメスフラスコに精秤し、これにアセチル化試薬5mlを正しく加える。その後100℃±5℃の浴中に浸して加熱する。1〜2時間後フラスコを浴から取り出し、放冷後水を加えて振り動かして無水酢酸を分解する。更に分解を完全にするため再びフラスコを浴中で10分間以上加熱し放冷後、有機溶剤でフラスコの壁を良く洗う。この液を電極を用いてN/2水酸化カリウムエチルアルコール溶液で電位差滴定を行いOH価を求める(JISK0070−1966に準ずる。)。
本発明においてトナーに用いる離型剤(ワックス)としては、融点が50〜120℃の低融点のワックスが、バインダー樹脂との分散の中でより離型剤として効果的に定着ローラとトナー界面との間で働き、これにより定着ローラにオイルの如き離型剤を塗布することなく高温耐オフセットに対し効果を示す。
なお、本発明におけるワックスの融点は、示差走査熱量計(DSC)による最大吸熱ピークとした。
本発明で用いる着色剤としては、公知の染料及び顔料が全て使用でき、例えば、カーボンブラック、ニグロシン染料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミュウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、ハンザイエロー(GR、A、RN、R)、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カドミュウムレッド、カドミュウムマーキュリレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファイセーレッド、パラクロルオルトニトロアニリンレッド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントファストスカーレット、ブリリアントカーンミンBS、パーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、F4RH)、ファストスカーレットVD、ベルカンファストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソールルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカーミン6B、ポグメントスカーレット3B、ボルドー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コバルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトボン及びそれらの混合物が使用できる。着色剤の含有量はトナーに対して通常1〜15重量%、好ましくは3〜10重量%である。
マスターバッチの製造またはマスターバッチとともに混練される結着樹脂としては、先にあげた変性、未変性ポリエステル樹脂の他にポリスチレン、ポリp−クロロスチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレン及びその置換体の重合体;スチレン−p−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体などのスチレン系共重合体;ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、エポキシ樹脂、エポキシポリオール樹脂、ポリウレタン、ポリアミド、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、脂肪族又は脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラフィンワックスなどが挙げられ、単独あるいは混合して使用できる。
本発明において、トナーは、必要に応じて帯電制御剤を含有してもよい。帯電制御剤としては公知のものが使用でき、例えばニグロシン系染料、トリフェニルメタン系染料、クロム含有金属錯体染料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体または化合物、タングステンの単体または化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸金属塩及び、サリチル酸誘導体の金属塩等である。具体的にはニグロシン系染料のボントロン03、第四級アンモニウム塩のボントロンP−51、含金属アゾ染料のボントロンS−34、オキシナフトエ酸系金属錯体のE−82、サリチル酸系金属錯体のE−84、フェノール系縮合物のE−89(以上、オリエント化学工業社製)、第四級アンモニウム塩モリブデン錯体のTP−302、TP−415(以上、保土谷化学工業社製)、第四級アンモニウム塩のコピーチャージPSY VP2038、トリフェニルメタン誘導体のコピーブルーPR、第四級アンモニウム塩のコピーチャージ NEG VP2036、コピーチャージ NX VP434(以上、ヘキスト社製)、LRA−901、ホウ素錯体であるLR−147(日本カーリット社製)、銅フタロシアニン、ペリレン、キナクリドン、アゾ系顔料、その他スルホン酸基、カルボキシル基、四級アンモニウム塩等の官能基を有する高分子系の化合物が挙げられる。
結着樹脂は以下の方法などで製造することができる。ポリオール(PO)とポリカルボン酸(PC)を、テトラブトキシチタネート、ジブチルチンオキサイドなど公知のエステル化触媒の存在下、150〜280℃に加熱し、必要により減圧としながら生成する水を溜去して、水酸基を有するポリエステルを得る。次いで40〜140℃にて、これにポリイソシアネート(PIC)を反応させ、イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマー(A)を得る。さらにこのAにアミン類(B)を0〜140℃にて反応させ、ウレア結合で変性されたポリエステル(UMPE)を得る。この変性ポリエステルの数平均分子量は、1000〜10000、好ましくは1500〜6000である。PICを反応させる際およびAとBを反応させる際には、必要により溶剤を用いることもできる。使用可能な溶剤としては、芳香族溶剤(トルエン、キシレンなど);ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど);エステル類(酢酸エチルなど);アミド類(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなど)およびエーテル類(テトラヒドロフランなど)などのイソシアネート(PIC)に対して不活性なものが挙げられる。ウレア結合で変性されていないポリエステル(PE)を併用する場合は、水酸基を有するポリエステルと同様な方法でPEを製造し、これを前記UMPEの反応完了後の溶液に溶解し、混合する。
(水系媒体中でのトナー製造法)
本発明で用いる水系媒体としては、水単独でもよいが、水と混和可能な溶剤を併用することもできる。混和可能な溶剤としては、アルコール(メタノール、イソプロパノール、エチレングリコールなど)、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、セルソルブ類(メチルセルソルブなど)、低級ケトン類(アセトン、メチルエチルケトンなど)などが挙げられる。
分散剤を使用した場合には、該分散剤がトナー母粒子表面に残存したままとすることもできる。
本発明におけるトナーは、二成分系現像剤として用いることができる。この場合には、磁性キャリアと混合して用いれば良く、現像剤中のキャリアとトナーの含有比は、キャリア100重量部に対してトナー1〜10重量部が好ましい。磁性キャリアとしては、粒子径20〜200μm程度の鉄粉、フェライト粉、マグネタイト粉、磁性樹脂キャリアなど従来から公知のものが使用できる。また、被覆材料としては、アミノ系樹脂、例えば尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ユリア樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂等があげられる。またポリビニルおよびポリビニリデン系樹脂、例えばアクリル樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリスチレン樹脂およびスチレンアクリル共重合樹脂等のポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル等のハロゲン化オレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂およびポリブチレンテレフタレート樹脂等のポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ弗化ビニル樹脂、ポリ弗化ビニリデン樹脂、ポリトリフルオロエチレン樹脂、ポリヘキサフルオロプロピレン樹脂、弗化ビニリデンとアクリル単量体との共重合体、弗化ビニリデンと弗化ビニルとの共重合体、テトラフルオロエチレンと弗化ビニリデンと非弗化単量体とのターポリマー等のフルオロターポリマー、およびシリコーン樹脂等が使用できるものとして挙げられる。また必要に応じて、導電粉等を被覆樹脂中に含有させてもよい。導電粉としては、金属粉、カーボンブラック、酸化チタン、酸化錫、酸化亜鉛等が使用できる。これらの導電粉は、平均粒子径1μm以下のものが好ましい。平均粒子径が1μmよりも大きくなると、電気抵抗の制御が困難になる。
本発明におけるトナーの平均円形度は、0.925〜0.970が好ましく、0.945〜0.965がより好ましい。なお、円形度は、試料の投影面積と等しい面積を有する円の周囲長を試料の周囲長で除した値である。トナー中の円形度が0.925未満である粒子の含有量は、15個数%以下であることが好ましい。平均円形度が0.925未満であると、満足できる転写性やチリのない高画質画像が得られないことがあり、0.970を超えると、ブレードクリーニング等を採用している画像形成装置では、感光体上、転写ベルト上等でクリーニング不良が発生し、画像上の汚れが発生することがある。例えば、写真画像等の画像面積率の高い画像を形成する場合、給紙不良等で未転写画像を形成したトナーが感光体上に蓄積して画像の地汚れが発生したり、感光体を接触帯電させる帯電ローラ等を汚染して、本来の帯電能力を発揮できなくしたりすることがある。
また詳細は後述するが、小粒径で粒子径の揃ったトナーではクリーニング性に関しては困難を生じるため、円形度が0.950以下の粒子が全トナー粒子の20〜80個数%あることが好ましい。
本発明におけるトナーは、体積平均粒径(Dv)と個数平均粒径(Dn)との比(Dv/Dn)は、1.00〜1.30が好ましく、このことが高解像度、高画質のトナーを得ることを可能とする。更に、二成分現像剤においては、長期にわたるトナーの収支が行われても、現像剤中のトナーの粒子径の変動を少なくするとともに、現像装置における長期の攪拌においても、良好で安定した現像性を可能とする。Dv/Dnが1.30を超えてしまうと、個々のトナー粒子の粒径のバラツキが大きく、現像の際などでトナーの挙動にバラツキが発生し、微小ドットの再現性を損なってしまうことになり、高品位な画像は得られなくなる。さらに好ましくは、Dv/Dnは1.00〜1.20の範囲であり、より良好な画像が得られる。
多色現像で転写せしめるフルカラー複写機を用いた場合においては、白黒複写機に用いられる一色の黒トナーの場合と比較し感光体上のトナー量が増加し、従来の不定形トナーを用いただけでは転写効率を向上させることが困難であるため、転写効率を向上させる目的で球形に近いトナーが用いられる。更に通常の不定形トナーを用いた場合には、感光体とクリーニング部材との間や中間転写体とクリーニング部材との間、及び/又は、感光体と中間転写体間でのズリ力や摺擦力のために感光体表面や中間転写体表面にトナーの融着やフィルミングが発生して転写効率が悪化しやすい。フルカラー画像の生成においては4色のトナー像が均一に転写されにくく、さらに、中間転写体を用いる場合には、色ムラやカラーバランスの面で問題が生じやすく、高画質のフルカラー画像を安定して出力することは容易ではない。
本発明では、トナーの2μm以下粒子率及び円形度、平均円形度はフロー式粒子像分析装置FPIA−2000(東亜医用電子株式会社製)により計測できる。具体的な測定方法としては、容器中の予め不純固形物を除去した水100〜150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスフォン酸塩を0.1〜0.5ml加え、更に測定試料を0.1〜0.5g程度加える。試料を分散した懸濁液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、分散液濃度を3000〜1万個/μlとして前記装置によりトナーの形状及び分布を測定することによって得られる。
トナーの平均粒径及び粒度分布はカーコールターカウンター法による。トナー粒子の粒度分布の測定装置としては、コールターカウンターTA−IIやコールターマルチサイザーII(いずれもコールター社製)が挙げられる。本発明においてはコールターカウンターTA−II型を用いて、個数分布、体積分布を出力するインターフェイス(日科技研)及びPC9801パーソナルコンピューター(NEC製)を接続し測定した。
本発明のさらなる検討によれば、耐熱保存性を維持しつつ、より低温定着性を効果的に発揮し、プレポリマーによる変性後の耐オフセット性を付与するには、プレポリマーのTHF可溶分の重量平均分子量が1,000〜30,000であることが好ましい。これは、1,000未満ではオリゴマー成分が増加するため耐熱保存性が悪化し、30,000を超えると立体障害によりプレポリマーによる変性が不十分となり耐オフセット性が悪化するためである。
本発明による分子量はGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)により次のように測定される。40℃のヒートチャンバー中でカラムを安定させ、この温度におけるカラムに、溶媒としてTHFを毎分1mlの流速で流し、試料濃度として0.05〜0.6重量%に調製した樹脂のTHF試料溶液を50〜200μl注入して測定する。試料の分子量測定に当たっては、試料の有する分子量分布を、数種の単分散ポリスチレン標準試料により、作成された検量線の対数値とカウント数との関係から算出した。検量線作成用の標準ポリスチレン試料としては、例えば、Pressure Chemical Co.あるいは東洋ソーダ工業社製の分子量が6×102、2.1×103、4×103、1.75×104、5.1×104、1.1×105、3.9×105、8.6×105、2×106、4.48×106のものを用い、少なくとも10点程度の標準ポリスチレン試料を用いるのが適当である。また、検出器にはRI(屈折率)検出器を用いる。
また、第一の結着樹脂であるポリエステル樹脂の酸価を1.0〜50.0(KOHmg/g)にすることにより、塩基化合物添加による粒径コントロール、低温定着性、耐高温オフセット性、耐熱保存性、帯電安定性などのトナー特性をより高品位にすることが可能である。つまり、酸価が50.0(KOHmg/g)を超えると結着樹脂前駆体の伸長または架橋反応が不十分となり、耐高温オフセット性に影響が見られ、また、1.0(KOHmg/g)未満では、製造時の塩基化合物による分散安定効果が得られず、また変性ポリエステルの伸長または架橋反応が進みやすく、製造安定性に問題が生じるためである。
JIS K0070−1992に記載の測定方法に準拠して以下の条件で測定を行う。 試料調整は、ポリエステル0.5gをTHF120mlに添加して室温(23℃)で約10時間撹拌して溶解した後、更にエタノール30mlを添加して試料溶液とする。
あらかじめ標定されたN/10苛性カリ〜アルコール溶液で滴定し、アルコールカリ液の消費量から次の計算で酸価を求める。
(ただしNはN/10KOHのファクター)
測定装置 :電位差自動滴定装置 DL-53 Titrator(メトラー・トレド社製)
使用電極 :DG113−SC(メトラー・トレド社製)
解析ソフト:LabX Light Version 1.00.000
装置の校正:トルエン120mlとエタノール30mlの混合溶媒を使用する。
測定温度 :23℃
Stir
Speed[%]25
Time[s]15
EQP titration
Titrant/Sensor
TitrantCH3ONa
Concentration[mol/L]0.1
Sensor DG115
Unit of measurement mV
Predispensing to volume
Volume [mL]1.0
Wait time [s] 0
Titrant addition Dynamic
dE(set) [mV] 8.0
dV(min) [mL] 0.03
dV(max) [mL] 0.5
Measure mode Equilibrium controlled
dE [mV] 0.5
dt [s] 1.0
t(min) [s] 2.0
t(max) [s] 20.0
Recognition
Threshold 100.0
Steepest jump onlyNo
Range No
Tendency None
Termination
at maximum volume [mL] 10.0
at potential No
at slope No
after number EQPs Yes
n = 1
comb. termination conditions No
Evaluation
Procedure Standard
Potential 1 No
Potential 2 No
Stop for reevaluation No
また、本発明においては、変性後のポリエステル樹脂すなわち結着樹脂の主成分の耐熱保存性能は、変性前のポリエステル樹脂のガラス転移点に依存するため、第一のポリエステル樹脂のガラス転移点を35℃〜65℃に設計することが好ましい。つまり、35℃未満では、耐熱保存性が不足し、65℃を超えると低温定着に悪影響を及ぼす。
本発明におけるガラス転移点Tgの測定は、理学電機社製のRigaku THRMOFLEX TG8110により、昇温速度10℃/minの条件にて理学電機社製TG−DSCシステムTAS−100を使用して測定される。
本発明のさらなる検討によれば、トナー酸価は低温定着性、耐高温オフセット性に対して、結着樹脂酸価より重要な指標であることが判明した。本発明では、トナー酸価は未変性ポリエステルの末端カルボキシル基に由来する。トナーとしての低温定着性(定着下限温度、ホットオフセット発生温度など)を制御するために、トナーの酸価を0.5〜40.0(KOHmg/g)にすることが好ましい。つまり、トナー酸価が40.0(KOHmg/g)を超えると変性ポリエステルの伸長または架橋反応が不十分となり、耐高温オフセット性に影響が見られ、また、0.5(KOHmg/g)未満では、製造時の塩基化合物による分散安定効果が得られず、変性ポリエステルの伸長または架橋反応が進みやすく、製造安定性に問題が生じるためである。
トナーの酸価は具体的には上記ポリエステル樹脂の酸価の測定方法に準拠して決定される。THF不溶分がある場合、前記トナーの酸価は、THFを溶媒として酸価を測定した時の酸価の値を言う。
JIS K0070−1992に記載の測定方法に準拠して以下の条件で測定を行う。試料調整:トナー0.5g(酢酸エチル可溶成分では0.3g)を前記ポリエステルの代わりに用いて行った。
次に、本発明に用いられる外添剤について説明する。
本発明に用いられる外添剤は、トナー母粒子に付着せしめることで、トナーの流動性、現像性、帯電性等を付与することができる。
200mlのビーカーに水50mlを入れ、さらに0.2gの外添剤微粒子を添加する。そして、マグネットスターラーで緩やかに攪拌しつつ、滴下時に先端が水中に浸漬されたビューレットからメタノールを加え、浮かんでいる外添剤微粒子が沈み始め、完全に沈んだ時の滴下メタノールのml数を読み、次式から求める。
BET比表面積測定は例えばTriStar3000(島津製作所株式会社製)を用いてBET法(相対圧と吸着した窒素量の関係を求めBET理論に基づき、1g中の表面積を求める方法)により算出される。なお、これらの測定は試料表面の不純物、特に水分を取り除くため前処理脱ガス専用ユニットバキュプレップ061(島津製作所株式会社製)として真空脱気を24時間行い、不純物を取り除く工程を要する。
前記滑剤は、感光体や一次転写媒体に残存する転写後の現像剤を除去するために前記トナーに添加され、あるいは、感光体表面に塗布されて用いられるもので、例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸等の脂肪酸金属塩、ポリメチルメタクリレート微粒子、ポリスチレン微粒子等のソープフリー乳化重合により製造されたポリマー微粒子、などが挙げられる。該ポリマー微粒子は、比較的粒度分布が狭いものが好ましく、体積平均粒径が0.01〜1μmのものが好適である。塗布して用いる場合は、円柱状、角柱状等の形状で、さらには感光体に対して充分な長さを有した形状が好ましい。
本発明において、画像形成装置は、帯電工程と、露光工程と、現像工程と、転写工程と、定着工程と、クリーニング工程と、滑剤塗布工程と、滑剤引き伸ばし工程とを有し、必要に応じて、除電工程、リサイクル工程、制御工程等の工程をさらに有してもよい。
本発明において像担持体の線速は300mm/sec以上が好ましい。
図1に、本発明で用いられる画像形成装置の一例を示す。画像形成装置100Aは、像担持体としてのドラム状の感光体10と、帯電手段としての帯電ローラ20と、露光手段としての露光装置30と、現像手段としての現像装置40と、中間転写体50と、クリーニング手段としてのクリーニング装置60と、除電手段としての除電ランプ70とを備え、さらに後述する不図示の滑剤塗布手段と、滑剤引き伸ばし手段とを備える。
図2に、本発明で用いられる画像形成装置の他の例を示す。画像形成装置100Bは、現像ベルト41を備えず、感光体10の周囲に、ブラック現像ユニット45K、イエロー現像ユニット45Y、マゼンタ現像ユニット45M及びシアン現像ユニット45Cが対向して配置されている以外は、画像形成装置100Aと同様の構成を有し、同様の作用効果を示す。なお、図3において、図2におけるものと同じものは、同符号で示した。また、本実施の形態では、後述する不図示の滑剤塗布手段と、滑剤引き伸ばし手段とを備える。
図3に、本発明で用いられる画像形成装置の他の例を示す。画像形成装置100Cは、タンデム型カラー画像形成装置である。画像形成装置100Cは、複写装置本体150と、給紙テーブル200と、スキャナ300と、原稿自動搬送装置400とを備えている。複写装置本体150には、無端ベルト状の中間転写体50が中央部に設けられている。そして、中間転写体50は、図中、時計回りに移動することができるように、支持ローラ14、15及び16に張架されている。支持ローラ15の近傍には、中間転写体50上に残留したトナーを除去するための中間転写体クリーニング装置17が配置されている。支持ローラ14及び15により張架された中間転写体50には、その搬送方向に沿って、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4色の画像形成手段18が対向して並置されたタンデム型現像器120が配置されている。タンデム型現像器120の近傍には、露光装置21が配置されている。中間転写体50のタンデム型現像器120が配置された側と反対側には、二次転写装置22が配置されている。二次転写装置22は、無端ベルトである二次転写ベルト24が一対のローラ23に張架されていて、二次転写ベルト24上を搬送される記録紙と中間転写体50は、互いに接触可能である。二次転写装置22の近傍には定着装置25が配置されている。定着装置25は、無端ベルトである定着ベルト26と、定着ベルト26に押圧して配置された加圧ローラ27を備えている。
ここで、滑剤塗布手段及び滑剤引き伸ばし手段の構成について説明する。
上記した画像形成装置の第1〜3の実施の形態には、上述のとおり感光体10の回転方向から順に、帯電ローラ20、転写帯電器62が設けられている。さらに、転写帯電器62から感光体10回転方向下流には、クリーニングブレード60、滑剤塗布手段12、滑剤引き伸ばし手段13が順に設けられている。
転写帯電器62と感光体10との圧接部においてトナーによる可視像が記録媒体または中間転写ベルトに転写されるが、転写されずに残った転写残トナーや、その他感光体10に付着した異物がクリーニングブレード60によりクリーニングされる。
次いで、不図示の駆動手段により回転される滑剤塗布手段12が、該滑剤付与手段に圧接して設けられた滑剤12を削り取る。削り取られた滑剤の一部は、回転する滑剤塗布手段12の表面に付着した状態で連れまわり、感光体10表面まで運ばれて付着する。
感光体10の表面に付着した滑剤は、感光体10に圧接して設けられた滑剤引き伸ばし手段13により引き伸ばされて感光体10の表面に均一に塗布される。
これにより、感光体10とトナーとの付着力を低減させることができる。
尚、実施例1〜4および比較例1〜6に用いる外添剤には、下記外添剤A〜Gを使用した。
外添剤B:BET比表面積 90m2/g、疎水化度65%の疎水性シリカ微粒子
外添剤C:BET比表面積140m2/g、疎水化度45%の疎水性シリカ微粒子
外添剤D:BET比表面積 68m2/g、疎水化度61%の疎水性酸化チタン微粒子
外添剤E:BET比表面積 30m2/g、疎水化度60%の疎水性酸化チタン微粒子
外添剤F:BET比表面積 35m2/g、疎水化度76%の疎水性シリカ微粒子
外添剤G:BET比表面積 12m2/g、疎水化度67%の疎水性シリカ微粒子
外添剤H:BET比表面積 28m2/g、疎水化度69%の疎水性シリカ微粒子
本実施例にて使用したトナーの製造方法を示す。
(未変性ポリエステル樹脂の合成)
冷却管、攪拌機及び窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物229部、ビスフェノールAプロピオンオキサイド3モル付加物529部、テレフタル酸208部、アジピン酸46部及びジブチルスズオキシド2部を投入し、常圧下、230℃で8時間反応させた。次に、10〜15mmHgの減圧下で5時間反応させた後、反応槽中に無水トリメリット酸44部を添加し、常圧下、180℃で2時間反応させて、未変性ポリエステル樹脂(1)を合成した。
得られた未変性ポリエステル樹脂(1)は、数平均分子量が2500、重量平均分子量が6700、ガラス転移温度が43℃、酸価が25mgKOH/gであった。
水1200部、カーボンブラックPrintex35(デクサ社製;DBP吸油量=42ml/100mg、pH=9.5)540部及び未変性ポリエステル樹脂(1)1200部を、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)を用いて混合した。二本ロールを用いて、得られた混合物を150℃で30分混練した後、圧延冷却し、パルペライザー(ホソカワミクロン社製)で粉砕して、マスターバッチ(1)を調製した。
撹拌棒及び温度計をセットした反応容器中に、未変性ポリエステル樹脂(1)378部、カルナバワックス110部、サリチル酸金属錯体E−84(オリエント化学工業社製)22部及び酢酸エチル947部を仕込み、撹拌下、80℃まで昇温し、80℃で5時間保持した後、1時間かけて30℃まで冷却した。次に、反応容器中に、マスターバッチ(1)500部及び酢酸エチル500部を仕込み、1時間混合して原料溶解液(1)を得た。
得られた原料溶解液(1)1324部を反応容器に移し、ビーズミルのウルトラビスコミル(アイメックス社製)を用いて、0.5mmジルコニアビーズを80体積%充填し、送液速度が1kg/時、ディスク周速度が6m/秒の条件で3パスして、C.I.ピグメントレッド及びカルナバワックスを分散させ、ワックス分散液(1)を得た。
次に、ワックス分散液(1)に未変性ポリエステル樹脂(1)の65重量%酢酸エチル溶液1324部を添加した。上記と同様の条件でウルトラビスコミルを用いて1パスして得られた分散液200部に、少なくとも一部にベンジル基を有する第4級アンモニウム塩で変性した層状無機鉱物モンモリロナイト(クレイトンAPA Southern Clay Products社製)1.0部を添加し、T.K.ホモディスパー(特殊機化工業社製)を用いて、30分間攪拌し、トナー材料の分散液(1)を得た。
直径20mmのパラレルプレートを備えたパラレルプレート型レオメータAR2000(ディー・エイ・インスツルメント・ジャパン社製)を用いて、ギャップを30μmにセットし、トナー材料の分散液に対して、25℃において、せん断速度30000秒−1で30秒間せん断力を加えた後、せん断速度を0秒−1から70秒−1まで20秒間で変化させた時の粘度(粘度A)を測定した。また、パラレルプレート型レオメータAR2000を用いて、トナー材料の分散液に対して、25℃において、せん断速度30000秒−1で30秒間せん断力を加えた時の粘度(粘度B)を測定した。
冷却管、撹拌機及び窒素導入管の付いた反応容器中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物682部、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物81部、テレフタル酸283部、無水トリメリット酸22部及びジブチルスズオキシド2部を仕込み、常圧下、230℃で8時間反応させた。次に、10〜15mHgの減圧下で、5時間反応させて、中間体ポリエステル樹脂を合成した。
得られた中間体ポリエステル樹脂は、数平均分子量が2100、重量平均分子量が9500、ガラス転移温度が55℃、酸価が0.5mgKOH/g、水酸基価が51mgKOH/gであった。
次に、冷却管、撹拌機及び窒素導入管の付いた反応容器中に、中間体ポリエステル樹脂410部、イソホロンジイソシアネート89部及び酢酸エチル500部を仕込み、100℃で5時間反応させて、プレポリマー(1)を合成した。得られたプレポリマーの遊離イソシアネート含有量は、1.53重量%であった。
撹拌棒及び温度計をセットした反応容器中に、イソホロンジアミン170部及びメチルエチルケトン75部を仕込み、50℃で5時間反応させ、ケチミン化合物を合成した。得られたケチミン化合物のアミン価は、418mgKOH/gであった。
反応容器中に、トナー材料の分散液(1)749部、プレポリマー(1)115部及びケチミン化合物2.9部を仕込み、TK式ホモミキサー(特殊機化製)を用いて5000rpmで1分間混合して、油相混合液(1)を得た。
撹拌棒及び温度計をセットした反応容器中に、水683部、反応性乳化剤(メタクリル酸のエチレンオキシド付加物の硫酸エステルのナトリウム塩)エレミノールRS−30(三洋化成工業社製)11部、スチレン83部、メタクリル酸83部、アクリル酸ブチル110部及び過硫酸アンモニウム1部を仕込み、400rpmで15分間撹拌し、乳濁液を得た。乳濁液を加熱して、75℃まで昇温して5時間反応させた。次に、1重量%過硫酸アンモニウム水溶液30部を添加し、75℃で5時間熟成して、樹脂粒子分散液を調製した。
本発明においては、トナー材料液の分散質粒径、分散粒径分布の測定に「マイクロトラックUPA−150」(日機装社製)を用いて測定し、解析ソフト「マイクロトラック パーティクルサイズ アナライザ−Ver.10.1.2−016EE」(日機装社製)を用いて解析を行った。具体的にはガラス製30mlサンプル瓶にトナー材料液、次いでトナー材料液作製に用いた溶媒を添加し、10重量%の分散液を調製した。得られた分散液を「超音波分散器W−113MK−II」(本多電子社製)で2分間分散処理した。
測定するトナー材料液に用いた溶媒でバックグラウンドを測定した後、前記分散液を滴下し、測定器のサンプルローディングの値が1〜10の範囲となる条件で分散粒子径を測定した。本測定法は分散粒子径の測定再現性の点から測定器のサンプルローディングの値が1〜10の範囲となる条件で測定することが重要である。前記サンプルローディングの値を得るために前記分散液の滴下量を調節する必要がある。
分布表示:体積、粒径区分選択:標準、チャンネル数:44、測定時間:60sec、測定回数:1回、粒子透過性:透過、粒子屈折率:1.5、粒子形状:非球形、密度:1g/cm3、溶媒屈折率の値は日機装社発行の「測定時の入力条件に関するガイドライン」に記載されている値のうちトナー材料液に用いた溶媒の値を用いた。
水990部、樹脂粒子分散液83部、ドデシルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウムの48.5重量%水溶液エレミノールMON−7(三洋化成工業社製)37部、高分子分散剤カルボキシメチルセルロースナトリウムの1重量%水溶液セロゲンBS−H−3(第一工業製薬社製) 135部及び酢酸エチル90部を混合撹拌し、水系媒体を得た。
水系媒体1200部に、油相混合液867部を加え、TK式ホモミキサーを用いて、13000rpmで20分間混合して、分散液(乳化スラリー)を調製した。
次に、撹拌機及び温度計をセットした反応容器中に、乳化スラリー(1)を仕込み、30℃で8時間脱溶剤した後、45℃で4時間熟成を行い、分散スラリー(1)を得た。
得られた濾過ケーキに10重量%塩酸を加えて、pHを2.8に調整し、TK式ホモミキサーを用いて12000rpmで10分間混合した後、濾過した。
さらに、得られた濾過ケーキにイオン交換水300部を添加し、TK式ホモミキサーを用いて12000rpmで10分間混合した後、濾過する操作を2回行い、最終濾過ケーキを得た。
得られた最終濾過ケーキを、循風乾燥機を用いて45℃で48時間乾燥し、目開き75μmメッシュで篩い、トナー母粒子を得た。
作製したトナーを下記操作1〜9を順に行い画像評価した。
操作1.評価に用いるトナー、装置を全て25℃、50%環境室に1日放置。
操作2.画像形成装置A(帯電AC周波数7.3cycle/mm、感光体線速300mm/sec、クリーニング工程の後に滑剤塗布工程を行う、滑剤引き伸ばし工程有り)のPCUのトナーを全て除去し、現像装置中にキャリアのみを残す。
操作3.キャリアのみになった現像装置中に、サンプルとなるブラックトナーを28g投入し、トナー濃度7%の現像剤を400g作成する。
操作4.画像形成装置本体に、現像装置を装着し、現像スリーブ線速300mm/sで、現像装置のみを5分間空回しさせる。
操作5.現像スリーブ、感光体ともに狙いの線速でトレーリングで回転させ、感光体上のトナー0.6±0.05mg/cm2となるように帯電電位、現像バイアスを調整した。
操作6.クリーニングブレードは、Imagio neo C600市販品PCU搭載のクリーニングブレード1枚のみとし、その弾性率は70%、厚さは2mm、カウンタで像担持体に対する当接角度は20°とした。
操作7.上記現像条件において、転写率が96±2%となるよう、転写電流を調整。
操作8.上記設定値を用いて、通紙方向に4cm、通紙幅方向に25cmの帯を入れたチャート(図6)を1000枚出力した。
操作9.10枚目、1000枚目の画像を目視評価によりランク付けした。
実施例1において外添剤Fを外添剤Hに変更し、画像形成装置を画像形成装置B(帯電AC周波数6.9cycle/mm、感光体線速350mm/sec、クリーニング工程の後に滑剤塗布工程を行う、滑剤引き伸ばし工程有り)に変更した以外は、実施例1と同様に行った。
実施例1における外添剤の混合工程を変更した。具体的には、外添剤Fを母粒子100部に対して1.5部添加し、20Lヘンシェルミキサ(三井鉱山株式会社製)にて周速33m/sにて5分間混合した。ついで外添剤Dを0.8部投入して同様に周速33m/sで4分間混合した。さらに外添剤A0.9部を投入し、同様に周速28m/sにて4分間混合とし、画像形成装置Aの帯電AC周波数7.3cycle/mmを8.3cycle/mmとした以外は実施例1と同様に行った。
画像形成装置を画像形成装置E(帯電AC周波数7.5cycle/mm、感光体線速260mm/sec、滑剤塗布工程の後にクリーニング工程を行う、滑剤引き伸ばし工程有り)に変更した以外は、実施例1と同様に行った。
実施例1において外添剤Fを添加しない以外は、実施例1と同様に行った。
実施例1において外添剤Aを外添剤Bに変更した以外は、実施例1と同様に行った。
実施例1において外添剤Dを外添剤Eに変更した以外は、実施例1と同様に行った。
実施例1において外添剤Fを外添剤Gに変更した以外は、実施例1と同様に行った。
画像形成装置を画像形成装置C(帯電AC周波数9.1cycle/mm、感光体線速230mm/sec、滑剤塗布工程の後にクリーニング工程を行う、滑剤引き伸ばし工程無し)に変更した以外は、実施例1と同様に行った。
画像形成装置を画像形成装置D(帯電AC周波数6.1cycle/mm、感光体線速260mm/sec、滑剤塗布工程の後にクリーニング工程を行う、滑剤引き伸ばし工程無し)に変更した以外は、実施例1と同様に行った。
尚、評価結果は◎、○、△、×の順で画質の良さを表している。(◎が最も良く、×が最も悪い)
10K ブラック用感光体
10Y イエロー用感光体
10M マゼンタ用感光体
10C シアン用感光体
11 滑剤
12 滑剤塗布手段
13 滑剤引き伸ばし手段
14、15、16 支持ローラ
17 中間転写体クリーニング装置
18 画像形成手段
20 帯電ローラ
21 露光装置
22 二次転写装置
23 ローラ
24 二次転写ベルト
25 定着装置
26 定着ベルト
27 加圧ベルト
28 シート反転装置
30 露光装置
32 コンタクトガラス
33 第1走行体
34 第2走行体
35 結像レンズ
36 読み取りセンサ
40 現像装置
41 現像ベルト
42K、42Y、42M、42C 現像剤収容部
43K、43Y、43M、43C 現像剤供給ローラ
44K、44Y、44M、44C 現像ローラ
45K ブラック用現像器
45Y イエロー用現像器
45M マゼンタ用現像器
45C シアン用現像器
49 レジストローラ
50 中間転写体
51 ローラ
52 手差しトレイ
53 手差し給紙路
55 切り換え爪
56 排出ローラ
57 排出トレイ
58 コロナ帯電器
59 帯電器
60 クリーニング装置(クリーニングブレード)
61 現像器
62 転写帯電器
63 感光体クリーニング装置
64 除電器
70 除電ランプ
80 転写ローラ
90 クリーニング装置
95 記録紙
100A、100B、100C 画像形成装置
110 ベルト式定着装置
120 タンデム型現像器
130 原稿台
142a、142b 給紙ローラ
143 ペーパーバンク
144 給紙カセット
145a、145b 分離ローラ
146 給紙路
147 搬送ローラ
148 給紙路
150 複写装置本体
200 給紙テーブル
300 スキャナ
400 原稿自動搬送装置
Claims (7)
- 像担持体表面を帯電させる帯電工程と、前記像担持体上に露光することによって潜像を書き込む露光工程と、前記像担持体上に書き込まれた潜像にトナーを現像して可視像を形成する現像工程と、前記可視像を直接または中間転写体を介して記録媒体に転写する転写工程と、記録媒体に転写された転写像を定着させる定着工程と、前記像担持体上の転写残トナーをクリーニングするクリーニング工程と、前記像担持体に滑剤を塗布する滑剤塗布工程と、前記滑剤塗布工程で塗布した滑剤を像担持体表層に一様に引き伸ばす滑剤引き伸ばし工程と、を少なくとも有する二成分現像方式の画像形成方法において、
前記帯電工程は、像担持体に対し、非接触でAC帯電により帯電し、
前記ACは、6.5〜8.5cycle/mmのAC周波数であって、
前記クリーニング工程は、ブレード状のクリーニング部材で行われ、
前記滑剤塗布工程は、前記クリーニング工程の後に位置し、
前記滑剤引き伸ばし工程は、像担持体にカウンタ方向で当接された滑剤引き伸ばし部材で行われ、
前記トナーは、トナー母粒子表面に少なくとも3種の外添剤が付着されていて、
前記3種の外添剤は、BET比表面積値が20〜40m2/gの疎水性シリカ微粒子と、BET比表面積値が40〜80m2/gの疎水性酸化チタン微粒子と、BET比表面積値が130〜300m2/gの疎水性シリカ微粒子であることを特徴とする画像形成方法。 - 前記像担持体の線速は、300mm/sec以上であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
- 前記トナーは、トナー母粒子表面に前記BET比表面積値が20〜40m2/gの疎水性シリカ微粒子を混合付着させ、その後前記BET比表面積値が40〜80m2/gの疎水性酸化チタン微粒子を混合付着させ、さらにその後前記BET比表面積値が130〜300m2/gの疎水性シリカ微粒子を混合付着させることにより得られることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成方法。
- 前記トナー母粒子は、少なくともトナー組成物及び/又はトナー組成物前駆体を含む油相及び/又はモノマー相を水系媒体に分散及び/又は乳化して造粒してなり、前記トナー組成物は、少なくとも層間のイオンの少なくとも一部を有機物イオンで変性した層状無機鉱物を含有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成方法。
- 前記3種の外添剤のいずれも疎水化度が50〜90%であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成方法。
- 像担持体と、該像担持体表面を帯電させる帯電手段と、前記像担持体上に露光することによって潜像を書き込む露光手段と、前記像担持体上に書き込まれた潜像にトナーを現像して可視像を形成する現像手段と、前記可視像を直接または中間転写体を介して記録媒体に転写する転写手段と、記録媒体に転写された転写像を定着させる定着手段と、転写し切れなかった前記像担持体上の転写残トナーをクリーニングするクリーニング手段と、前記像担持体に滑剤を塗布する滑剤塗布手段と、該滑剤塗布手段で塗布した滑剤を前記像担持体表層に一様に引き伸ばす滑剤引き伸ばし手段と、を少なくとも有する二成分現像方式の画像形成装置において、
前記帯電手段は、前記像担持体に対し、非接触のAC帯電ローラであり、
前記クリーニング手段は、ブレード状のクリーニング部材であり、
前記滑剤塗布手段は、前記像担持体の回転方向における前記クリーニング手段の後方に配置され、
前記滑剤引き伸ばし手段は、前記像担持体に対してカウンタ方向で当接されていて、
前記現像手段は、少なくとも現像ユニットを有し、
該現像ユニットは、二成分現像剤を収容し、
該二成分現像剤は、キャリアと、トナー母粒子表面に少なくとも3種の外添剤が付着されたトナーと、からなり、
前記3種の外添剤は、BET比表面積値が20〜40m2/gの疎水性シリカ微粒子と、BET比表面積値が40〜80m2/gの疎水性酸化チタン微粒子と、BET比表面積値が130〜300m2/gの疎水性シリカ微粒子であることを特徴とする画像形成装置。 - 前記像担持体の線速は、300mm/sec以上であることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008260335A JP5370640B2 (ja) | 2007-11-30 | 2008-10-07 | 画像形成装置および画像形成方法 |
US12/276,827 US8377620B2 (en) | 2007-11-30 | 2008-11-24 | Image forming apparatus, image forming method, and toner for image forming apparatus |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007311280 | 2007-11-30 | ||
JP2007311280 | 2007-11-30 | ||
JP2008260335A JP5370640B2 (ja) | 2007-11-30 | 2008-10-07 | 画像形成装置および画像形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009151279A JP2009151279A (ja) | 2009-07-09 |
JP5370640B2 true JP5370640B2 (ja) | 2013-12-18 |
Family
ID=40920439
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008260335A Expired - Fee Related JP5370640B2 (ja) | 2007-11-30 | 2008-10-07 | 画像形成装置および画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5370640B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5506325B2 (ja) * | 2009-10-22 | 2014-05-28 | キヤノン株式会社 | トナー |
JP2013117673A (ja) * | 2011-12-05 | 2013-06-13 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置及び画像形成方法 |
JP2016188963A (ja) * | 2015-03-30 | 2016-11-04 | 三菱化学株式会社 | 画像形成方法 |
JP6834734B2 (ja) * | 2017-04-13 | 2021-02-24 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4037021B2 (ja) * | 1998-11-12 | 2008-01-23 | 株式会社リコー | 静電荷像現像用トナー及び画像形成方法 |
JP4065514B2 (ja) * | 2002-10-02 | 2008-03-26 | キヤノン株式会社 | トナーおよび画像形成方法 |
JP2005070276A (ja) * | 2003-08-22 | 2005-03-17 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置、プロセスカートリッジ及びこれらに用いるトナー |
JP2007248868A (ja) * | 2006-03-16 | 2007-09-27 | Casio Electronics Co Ltd | 電子写真用トナーの製造方法 |
JP4966061B2 (ja) * | 2006-03-17 | 2012-07-04 | 株式会社リコー | トナーおよび画像形成装置 |
-
2008
- 2008-10-07 JP JP2008260335A patent/JP5370640B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009151279A (ja) | 2009-07-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4676890B2 (ja) | トナーの製造方法及びトナー | |
JP5146661B2 (ja) | トナーの製造方法及びトナー | |
JP2008233256A (ja) | 静電荷像現像用トナー、トナー入り容器、現像剤、画像形成装置、プロセスカートリッジ及び該トナーの製造方法 | |
JP2008262171A (ja) | 静電荷像現像用トナー、画像形成装置及びプロセスカートリッジ | |
JP5196120B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー及び該トナーを用いた画像形成方法と装置 | |
JP4871170B2 (ja) | トナーの製造方法 | |
JP2012032829A (ja) | トナー、現像剤、画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP5152638B2 (ja) | トナーの製造方法 | |
JP2008233402A (ja) | トナー、並びに現像剤、トナー入り容器、プロセスカートリッジ、画像形成方法及び画像形成装置 | |
JP2009133959A (ja) | 静電荷像現像用トナー及び該トナーを用いた画像形成方法と装置 | |
JP5152646B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー及び製造方法、該トナーを用いた画像形成方法 | |
JP4879145B2 (ja) | 電子写真現像剤用キャリアと電子写真現像剤、及び画像形成方法、プロセスカートリッジ、画像形成装置 | |
JP2009265311A (ja) | トナーの製造方法 | |
JP5141954B2 (ja) | トナー、トナー入り容器、現像剤、画像形成装置、プロセスカートリッジ及び画像形成方法 | |
JP5370640B2 (ja) | 画像形成装置および画像形成方法 | |
JP2009134061A (ja) | トナーの製造方法 | |
JP2010097201A (ja) | トナーおよび画像形成方法 | |
JP2008216561A (ja) | 電子写真現像剤用キャリアと電子写真現像剤、及び画像形成方法、プロセスカートリッジ、画像形成装置 | |
JP5085246B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー及びその製造方法ならびに該トナーを用いた画像形成方法 | |
JP4825721B2 (ja) | 電子写真現像剤、画像形成方法、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 | |
JP2006220673A (ja) | トナー、現像剤、現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置 | |
JP2012118362A (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
JP2008233117A (ja) | 静電荷像現像用トナー及び画像形成装置 | |
JP4627233B2 (ja) | トナーの製造方法及びトナー母体粒子の製造方法 | |
JP2009300733A (ja) | 静電荷像現像用トナーの製造方法、トナー、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110811 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121212 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121218 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130416 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130611 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130821 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130903 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5370640 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |