JP5368126B2 - 車両の発熱部位異常検出システム、車両の発熱部位異常検出方法、プログラム - Google Patents
車両の発熱部位異常検出システム、車両の発熱部位異常検出方法、プログラム Download PDFInfo
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Description
図1に示す軸箱温度異常検出システム100は、軌道上を走行する車両の走行時に軸箱に異常が発生していることを検出するシステムである。
次に、軸箱温度異常検出システム100が実行する軸箱温度異常検出処理による異常検出結果を評価した結果について説明する。図3は同一列車内の軸箱温度を相対比較したデータの一例である。相対比較によって、通常であれば当該の軸箱の温度はこの程度であるという推定値を求め、その値を横軸にとり、縦軸には実際に測定した温度をプロットした。なお、このデータの母体は、「発明が解決しようとする課題」欄で示した図4のデータと同じものである。三角印で示されるのはC編成16号車の第4番軸を山側で支持する軸箱の表面温度であり、丸印で示されるのはC編成3号車の第4番軸を山側で支持する軸箱の表面温度である。図3に示すように、外気温からの温度上昇値で生じていたばらつきが大変よく収束していることが示されている。したがって、この方法によって、軸箱の異常な温度上昇を精度良く検出することが可能となる。
(1)このように本実施形態の軸箱温度異常検出システム100によれば、互いに同一条件下におかれていたと判断される軸箱同士であれば、車両の走行条件(速度変化、走行時間など)や気象条件(天候や降雨量、風速、風向など)が同一であったと判断しても差し支えないことを着目し、同一列車に搭載される複数個の軸箱の温度を相対的に比較することにより、複数個の軸箱温度の中から異常に温度の高い軸箱を検出する。このことにより、鉄道車両など軌道上を走行する車両に搭載され、車両の走行時などに軸箱に異常が発生していることを、車両の走行条件や気象条件の影響を受けずに、精度よく検出することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することが可能である。
Claims (12)
- 軌道上を走行する車両の走行時に発熱する部位である発熱部位に異常が発生していることを検出する車両の発熱部位異常検出システムであって、
前記発熱部位の表面温度値を測定する温度測定手段と、
前記温度測定手段によって測定された表面温度値から、互いに同一条件下におかれていたと判断される発熱部位の表面温度値を選択し、その選択されたすべての表面温度値からその温度傾向が同一である表面温度値をさらに選択し、その選択されたすべての表面温度値を代表する代表値を算出し、算出された値を列車基準値とする列車基準値算出手段と、
前記列車基準値算出手段によって前記列車基準値を算出する際に選択されたすべての表面温度値と前記列車基準値算出手段によって算出された列車基準値との差異をそれぞれ算出し、算出された値を測定温度差とする測定温度差算出手段と、
前記測定温度差算出手段によって算出されたすべての測定温度差のうち特定種別の発熱部位に対応する測定温度差を選択し、その選択されたすべての測定温度差を代表する代表値を算出し、算出された値を基準補正値とする基準補正値算出手段と、
前記列車基準値算出手段によって算出された列車基準値と前記基準補正値算出手段によって算出された基準補正値とを加算し、算出された値を推定温度値とする推定温度値算出手段と、
前記温度測定手段によって測定されたすべての表面温度値と前記推定温度値算出手段によって算出された推定温度値とを順に比較し、その比較結果に基づきその表面温度値に対応する発熱部位に異常が発生しているか否かを判定する異常判定手段と、
を備えることを特徴とする車両の発熱部位異常検出システム。 - 請求項1に記載の車両の発熱部位異常検出システムにおいて、
前記発熱部位が搭載される列車が同一である場合に、前記発熱部位が互いに同一条件下におかれていたと判断することを特徴とする車両の発熱部位異常検出システム。 - 請求項2に記載の車両の発熱部位異常検出システムにおいて、
前記発熱部位が搭載される列車が同一であり且つ前記発熱部位が前記車両の同一の側に設置される場合に、前記発熱部位が互いに同一条件下におかれていたと判断することを特徴とする車両の発熱部位異常検出システム。 - 請求項1〜請求項3の何れかに記載の車両の発熱部位異常検出システムにおいて、
搭載される車両が同一である発熱部位同士を温度傾向が同一であると判断することを特徴とする車両の発熱部位異常検出システム。 - 請求項1〜請求項3の何れかに記載の車両の発熱部位異常検出システムにおいて、
軸位が同一である発熱部位同士を温度傾向が同一であると判断することを特徴とする車両の発熱部位異常検出システム。 - 請求項1〜請求項5の何れかに記載の車両の発熱部位異常検出システムにおいて、
前記列車基準値算出手段は、当該列車基準値算出手段が選択したすべての表面温度値を代表する代表値として、当該列車基準値算出手段が選択したすべての表面温度値の中央値を算出することを特徴とする車両の発熱部位異常検出システム。 - 請求項1〜請求項5の何れかに記載の車両の発熱部位異常検出システムにおいて、
前記列車基準値算出手段は、当該列車基準値算出手段が選択したすべての表面温度値を代表する代表値として、当該列車基準値算出手段が同一列車内から所定の第一条件に基づき選択した発熱部位の表面温度値の中央値と、当該列車基準値算出手段が同一列車内から所定の第二条件に基づき選択した発熱部位の表面温度値の中央値との差をパラメータとし
、そのパラメータと表面温度値との相関関数を算出することを特徴とする車両の発熱部位異常検出システム。 - 請求項1〜請求項7の何れかに記載の車両の発熱部位異常検出システムにおいて、
前記基準補正値算出手段は、当該基準補正値算出手段が選択したすべての測定温度差を代表する代表値として、当該基準補正値算出手段が選択したすべての測定温度差の中央値を算出することを特徴とする車両の発熱部位異常検出システム。 - 請求項1〜請求項7の何れかに記載の車両の発熱部位異常検出システムにおいて、
前記基準補正値算出手段は、当該基準補正値算出手段が選択したすべての測定温度差を代表する代表値として、当該基準補正値算出手段が同一列車内から所定の第一条件に基づき選択した測定温度差の中央値と、当該基準補正値算出手段が同一列車内から所定の第二条件に基づき選択した測定温度差の中央値との差をパラメータとし、そのパラメータと測定温度差との相関関数を算出することを特徴とする車両の発熱部位異常検出システム。 - 請求項1〜請求項9の何れかに記載の車両の発熱部位異常検出システムにおいて、
前記温度測定手段は、前記車両が走行する軌道が敷設された地上側に、前記車両の両側方それぞれに対応して配置され、前記車両の側方に臨む前記発熱部位の放射熱を検知することにより前記発熱部位の表面温度値を測定すること
を特徴とする車両の発熱部位異常検出システム。 - 軌道上を走行する車両の走行時に発熱する部位に異常が発生していることを検出する車両の発熱部位異常検出方法であって、
測定された前記発熱部位の表面温度値から、互いに同一条件下におかれていたと判断される発熱部位の表面温度値を選択し、その選択されたすべての表面温度値からその温度傾向が同一である表面温度値をさらに選択し、その選択されたすべての表面温度値を代表する代表値を算出し、算出された値を列車基準値とし、
前記列車基準値を算出する際に選択されたすべての表面温度値と算出された列車基準値との差異をそれぞれ算出し、算出された値を測定温度差とし、
算出されたすべての測定温度差のうち特定種別の発熱部位に対応する測定温度差を選択し、その選択されたすべての測定温度差を代表する代表値を算出し、算出された値を基準補正値とし、
算出された列車基準値と算出された基準補正値とを加算し、算出された値を推定温度値とし、
測定されたすべての表面温度値と算出された推定温度値とを順に比較し、その比較結果に基づきその表面温度値に対応する発熱部位に異常が発生しているか否かを判定すること
を特徴とする車両の発熱部位異常検出方法。 - 請求項1〜9何れかに記載の車両の発熱部位異常検出システムにおける列車基準値算出手段、測定温度差算出手段、基準補正値算出手段、推定温度値算出手段および異常判定手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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