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JP5367382B2 - 船舶の電源システム - Google Patents

船舶の電源システム Download PDF

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JP5367382B2
JP5367382B2 JP2009001939A JP2009001939A JP5367382B2 JP 5367382 B2 JP5367382 B2 JP 5367382B2 JP 2009001939 A JP2009001939 A JP 2009001939A JP 2009001939 A JP2009001939 A JP 2009001939A JP 5367382 B2 JP5367382 B2 JP 5367382B2
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Description

本発明は、船舶の電源システムに関する。
船舶において、船舶推進機に備えられた三相交流発電機により発電した電流を、船舶の推進機の制御システムに電力を供給する主機バッテリを含む主機電気系統と、船舶の装備品等に電力を供給する補機バッテリを含む補機電気系統とのそれぞれに供給する電源システムを設けたものがある。近年では、船舶の装備品にはバウスラスタやエアコンディショナ等の使用電力量の大きい装置が含まれていることがあり、こうした装備品の負荷が増大すると補機電気系統側に発電した電流の大部分が流れ込んでしまい、主機バッテリ側の電圧が低下してしまうことがあった。
これに対して従来では、主機バッテリの電圧低下を検知した場合には補機電気系統への電流供給を止めて、主機バッテリの電圧低下を回避する技術を提案しているものがある(下記の特許文献1参照)。
特開2007−110855号公報
しかしながら、船舶にパワーステアリング装置等の瞬間的に大電流を必要とし、かつシステムの安全性の要求が高い作動装置(以下、パワステを例に挙げて説明する)を設けた場合には、ステアリングの操作に応じてステアリングモータを瞬時に動作させることが必要とされるが、上記の従来技術のように、主機バッテリの電圧低下を検知してから補機電気系統を切り離していると、ステアリングモータの駆動時には既に主機電気系統の電圧が低下してしまっているため、ステアリングモータの駆動性能が悪くなってしまうおそれがあった。
本発明の目的の一つは、主機電気系統の電圧低下を抑制し、主機電気系統に接続される作動装置を安定的に動作させることができる船舶の電源システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る船舶の電源システムは、船舶推進機に備えられる内燃機関の駆動に連動して発電する発電機と、前記発電機から出力される交流電流を直流電流に変換する整流回路と、前記整流回路から出力される直流電流により充電される第1の蓄電池を含み、前記船舶推進機を制御する制御システムに電力を供給する主機電気系統と、前記整流回路から出力される直流電流により充電される第2の蓄電池を含み、船舶に備えられる装備機器に電力を供給する補機電気系統と、前記主機電気系統に接続され、前記船舶推進機を作動させる作動装置と、前記作動装置への操作信号を検知する検知手段と、前記検知手段により検知された操作信号に基づいて、前記主機電気系統を前記補機電気系統に対して優先するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記主機電気系統を優先すると判定した場合に、前記補機電気系統への電流供給を制限する制限手段と、を含むことを特徴とする。
また、本発明の一態様では、前記制限手段により前記補機電気系統への電流供給を制限した後に、前記作動装置を駆動させることとする。
また、本発明の一態様では、前記検知手段により検知された操作信号に基づいて前記作動装置を駆動するための駆動電流量を算出する算出手段をさらに含み、前記制限手段は、前記算出手段により算出された駆動電流量に基づいて前記補機電気系統への電流供給を制限することとする。
また、本発明の一態様では、前記判定手段は、前記検知手段により検知される前記作動装置への操作信号の変化量が閾値以上である場合に、前記主機電気系統を前記補機電気系統に対して優先すると判定することとする。
また、本発明の一態様では、前記作動装置は、前記船舶推進機を前記船舶の進行方向に対して左右に回動させるステアリングモータであることとする。
また、本発明の一態様では、前記検知手段により検知された操作信号に基づいて算出した前記ステアリングモータの制御目標の位置と、前記ステアリングモータの実位置との差が閾値以上である場合に、前記主機電気系統を前記補機電気系統に対して優先すると判定することとする。
また、本発明の一態様では、前記整流回路と前記補機電気系統との接続を制御する接続制御手段をさらに含み、前記制限手段は、前記接続制御手段を制御して前記補機電気系統への電流供給を停止させることとする。
本発明の一態様によれば、主機電気系統の電圧低下を抑制し、主機電気系統に接続される作動装置を安定的に動作させることができる。
本発明の一態様によれば、補機電気系統への電力供給を制限した状態で作動装置に電流を供給して駆動させることで、作動装置を安定動作させることができる。
本発明の一態様によれば、作動装置へ供給する駆動電流量に応じて補機電気系統への電流供給を制限することができる。
本発明の一態様によれば、作動装置への操作量に基づいて補機電気系統への電流供給を制限して、作動装置を安定動作させることができる。
本発明の一態様によれば、ステアリングモータへの電流供給を優先すると判定した場合に、補機電気系統への電流供給を制限して、ステアリングモータを安定動作させることができる。
本発明の一態様によれば、ステアリングモータの動作量に基づいて補機電気系統への電流供給を制限して、ステアリングモータを安定動作させることができる。
本発明の一態様によれば、主機電気系統側を優先すると判定した場合に、補機電気系統への電流供給を停止して、主機電気系統の電圧低下を抑制することができる。
本実施形態に係る船舶の構成図である。 船舶推進機の側面図である。 電源システムの電気配線図である。 制御システムの一例を示す図である。 第1の例に係る制御処理のフローチャートである。 第2の例に係る制御処理のフローチャートである。 第3の例に係る制御処理のフローチャートである。 第2の実施形態に係る電源システムの電気配線図である。
以下、本発明を実施するための好適な実施の形態(以下、実施形態という)を、図面に従って説明する。
図1には、本実施形態に係る船舶10の構成図を示す。図1に示されるように、船舶10は、オープンデッキタイプの船体12の前部にステアリングハンドル14、計器16、シート18等を備えた操縦席が設けられ、船尾にはクランプブラケットを介して船舶推進機30が搭載されている。また、船舶10には、例えば、計器16、照明40、魚群探知機42、GPSアンテナ44、バウスラスタ46、ビルジポンプ48等の各種のアクセサリ(装備機器)が装備されている。さらに、船体12のデッキの下には、船舶推進機30を制御する制御システムに電力を供給する主機バッテリ(本発明の第1の蓄電池に相当する)50と、各種のアクセサリに電力を供給する補機バッテリ(本発明の第2の蓄電池に相当する)60等を含む電気系統が配備されている。
船舶推進機30は、船舶10の推進機として機能し、船舶推進機30のケース32内には内燃機関と、内燃機関の動作を制御するエンジンコントロールユニット(ECU)と、内燃機関の動力を水面下に没入されたプロペラに伝達する動力伝達手段と、船舶推進機30の姿勢を上下、左右に変化させる各種モータ、内燃機関の駆動に連動して発電する発電機等が備えられている。
図2は、船舶推進機30の側面図であり、船舶推進機30のケース32内部に設けられた装置の一部を点線により示した。図2に示すように、船舶推進機30には、内燃機関70と、内燃機関70の動力を回転運動として取り出すクランクシャフト72と、クランクシャフト72の回転動力をプロペラシャフト76に伝達するドライブシャフト74と、プロペラシャフト76に接続されるプロペラ78とが備えられており、プロペラ78が回転することで船舶10の推進力を発生させている。
また、船舶推進機30には、内燃機関70の下部に配置されECUの制御に応じて動作するシフトモータ80と、シフトモータ80により回動されるシフトシャフト82と、シフトシャフト82の回動によりドライブシャフト74と噛み合わされるギヤを前進ギヤ86、後進ギヤ88、又はニュートラルに切り替えるシフト切替装置90とが備えられており、前進、中立(ニュートラル)、後進(バック)を切り替えている。
さらに、船舶推進機30には、船体12との取付位置付近にパワーチルト・トリム装置が備えられており、両端を船体12と船舶推進機30とにそれぞれ連結して取り付けられたパワーチルト・トリムモータ92をECUの制御に応じて伸縮することにより、船体12に対して船舶推進機30をチルト軸回りに上下方向に回動させている。なお、トリムとは、主として高速走行時等に用いられ小さい傾斜角領域での動作であり、チルトとは、浅瀬低速走行時や船体12を陸揚げする際等に用いられる大きな傾斜角領域での動作である。
そして、船舶推進機30には、船体12との取付位置付近にステアリングモータ(本発明の作動装置に相当する)94が備えられており、ステアリングモータ94をECUの制御に応じて動作させることにより、船舶推進機30を船体12の進行方向に対して左右に回動させている。船体12の操船席に設けられたステアリングハンドル14の操作量は、ステアリングハンドル14に設けられたセンサにより検知され、検知された操作量がワイヤを介してECUに伝達される。そして、ECUでは伝達された操作量に基づいて駆動信号を生成し、生成した駆動信号をステアリングモータ94に出力してステアリングモータ94が駆動する。
発電機96は、内燃機関70のクランクシャフト72に連動して回転するフライホイールマグネト98を含み構成される三相交流発電機である。発電機96による発電された電流は、上記のECUを含む船舶推進機30の制御システムに供給される他、船舶10に備えられた照明40やバウスラスタ46等の補機(アクセサリ)にも供給される。以下、制御システム及び補機に電力を供給する電源システムの詳細について説明する。
図3には、本実施形態に係る電源システム100の電気配線図を示す。図3に示されるように電源システム100は、発電機96、整流回路102、主機電気系統104、補機電気系統106、及び電圧制御回路108を含み構成される。
整流回路102は、三相全波整流回路であり、第1の三相ブリッジ110と第2の三相ブリッジ112を備える。第1の三相ブリッジ110を構成する各アームには負極から正極に向けて順方向に直列接続するダイオード114が設けられており、第2の三相ブリッジ112を構成する各アームには正極をカソードとするダイオード116と、負極を陰極とするサイリスタ118とがそれぞれ設けられている。発電機96から出力される三相交流電流は、上記各アームの中間点に設けられた接続ノードに入力されて全波整流され、各三相ブリッジの正極と負極間に直流電圧を発生させるものである。
主機電気系統104は、船舶推進機30を制御する制御システム120と接続し、制御システム120に電力を供給する主機バッテリ50及び電気配線を含み構成され、整流回路102の第1の三相ブリッジ110と接続している。発電機96により出力される交流電流は、整流回路102により直流化されて制御システム120と主機バッテリ50に供給される。ステアリングモータ94は主機電気系統104に接続しており主機電気系統104から電力供給を受けるものであるが、ステアリングモータ94の駆動時の電気制御についての詳細は後述する。
補機電気系統106は、船舶10に備えられた照明40、バウスラスタ46等のアクセサリ(装備機器)よりなる負荷121と接続され、負荷121に電力を供給する補機バッテリ60、電気配線及び補機接続スイッチ(本発明の接続制御手段に相当する)122を含み構成され、整流回路102の第2の三相ブリッジ112と接続している。発電機96により出力される交流電流は、整流回路102により直流化されて負荷121と補機バッテリ60に供給される。補機電気系統106と整流回路102との接続点には補機接続スイッチ122が設けられており、補機接続スイッチ122は制御システム120に含まれるECU150により制御される。補機接続スイッチ122をオフすることにより発電機96からの補機電気系統106への電流供給が停止され、その間に発電された電流は主機電気系統104へ供給される。
電圧制御回路108は、第1の三相ブリッジ110及び第2の三相ブリッジ112の正極及び各接続ノードと接続し、主機バッテリ50や補機バッテリ60の電圧を測定すると共に、サイリスタ118のゲートと接続してサイリスタ118のオン、オフを制御することにより、整流回路102のダイオード116を流れる電流を制御し、バッテリーの充電制御等を行うものである。具体的には、電圧制御回路108は、主機バッテリ50又は補機バッテリ60について測定された電圧が満充電を表す閾値電圧を超えた場合には、サイリスタ118にゲート信号を出力してサイリスタ118をオンにする。こうして、発電機96から出力される電流は、整流回路102と発電機96との間で巡回してバッテリ側には電流が供給されないこととなり、各バッテリの過充電を防止することができる。
次に、図4に示された制御システム120の一例を参照しながら、制御システム120の動作について説明する。制御システム120は、ステアリングハンドル14、ハンドル制御部124、ECU150、モータドライバ126、ステアリングモータ94、位置検出センサ128を備え、各装置には主機電気系統104から駆動電力が供給される。
ステアリングハンドル14は、操船席に設けられた操舵装置であり、ステアリングハンドル14のハンドル軸のベース部分には操作量(例えば操作角)センサ(本発明の検知手段に相当する)124A及びハンドルモータ124Bを含むハンドル制御部124が設けられる。ハンドル制御部124は信号ケーブル130を介してECU150に接続されている。
ECU150は、CPU(中央処理装置)を含む船舶推進機30の制御装置であり、予めメモリ等に格納されたプログラムを読み込んで動作することで、本発明の判定手段、制限手段、算出手段等の各機能を実現するものである。具体的には、ECU150は操作量センサ124Aからの検出信号と、ステアリングモータ94の実位置を検出する位置検出センサ128からの検出信号とに基づいて操舵角を演算し、演算した操舵角をモータドライバ126に入力する。モータドライバ126は、ECU150から入力された操舵角に基づいて決定した駆動電流をステアリングモータ94に出力してステアリングモータ94を駆動させ、船舶推進機30を水平方向に回動させる。
さらにECU150は、船舶推進機30に設けたセンサ(図示無し)により船舶推進機30に作用する外力を検出し、検出した外力に基づいて、外力に対応してハンドルモータ124Bからステアリングハンドル14に作用させる反トルクの目標値を演算する。ECU150は、演算された目標値に基づいてハンドルモータ124Bを駆動してステアリングハンドル14に反力を付与する。
本実施形態では、ステアリングモータ94の駆動を開始する前に補機電気系統106の補機接続スイッチ122をオフして主機電気系統104への電流供給を優先することにより、ステアリングモータ94の駆動時に主機電気系統104の電圧が低下しないように制御する。以下、ステアリングハンドル14の操作信号を検知してからステアリングモータ94を駆動するまでのECU150の制御を、図5乃至図7に示されたフローチャートを参照しながら具体的に説明する。
図5には、第1の例に係るECU150の制御処理のフローチャートを示す。第1の例においては、ECU150は、操作量センサ124Aからの操作信号(電圧信号)の入力を受け(S101)、ステアリングモータ94の制御目標の位置を決定すると共に(S102)、位置検出センサ128からの位置検出信号(電圧信号)の入力を受けて(S103)、ステアリングモータ94の実位置を取得する(S104)。そして、ECU150は、ステアリングモータ94の制御目標の位置と実位置との差が閾値以上か否かを判断し(S105)、閾値以上であると判断する場合には(S105:Y)、ステアリングモータ94の駆動を決定すると共に(S106)、補機接続スイッチ122をオフにして(S107)、主機電気系統104を優先し補機電気系統106への電流の流入を抑える。
次に、ECU150は、ステアリングモータ94の制御目標の位置と実位置との差に基づいてステアリングモータ94の駆動電流量を算出し(S108)、算出した駆動電流量に基づいて主機電気系統104への電流供給量を決定すると共に(S109)、決定した電流供給量に基づいて補機接続スイッチ122を制御する(S110)。補機接続スイッチ122の制御は、例えばデューティ制御等により主機バッテリ50が所定の充電率(例えば50%)になるように補機接続スイッチ122のオンとオフとの期間を切り替えることとしてよい。
そして、ECU150は充電切り替えを待機してから(S111)、モータドライバ126に駆動命令を出力して(S112)、処理を終了する。なお、S105でステアリングモータ94の制御目標の位置と実位置との差が閾値未満であると判断された場合には(S105:N)、ECU150はステアリングモータ94の駆動停止を決定し(S113)、補機接続スイッチ122をオンにして(S114)、処理を終了する。
第1の例に係るECU150の制御処理では、ステアリングモータ94を駆動させると決定した直後に補機電気系統106への電流の供給を停止させ、主機バッテリ50の電圧低下を回避してからステアリングモータ94を駆動させることで、ステアリングモータ94を安定動作させることができる。また、ステアリングモータ94への駆動電流量に応じたデューティ制御により主機電気系統104と補機電気系統106に電流を振り分けることができる。
次に、図6に示されたフローチャートを参照しながら、第2の例に係るECU150の制御処理を説明する。図6に示されるように、ECU150は、操作量センサ124Aからの操作信号の入力を受け(S201)、入力される操作信号の変化量が閾値以上か否かを判断し(S202)、閾値以上と判断する場合には(S202:Y)、補機接続スイッチ122をオフにして(S203)、主機電気系統104を優先し補機電気系統106への電流の流入を抑える。
ECU150は、操作量センサ124Aからの入力に基づいてステアリングモータ94の制御目標の位置を決定すると共に(S204)、位置検出センサ128からの位置検出信号(電圧信号)の入力を受けて(S205)、ステアリングモータ94の実位置を取得する(S206)。そして、ECU150は、ステアリングモータ94の制御目標の位置と実位置との差が閾値以上か否かを判断し(S207)、閾値以上であると判断する場合には(S207:Y)、ステアリングモータ94の駆動を決定する(S208)。ECU150は、ステアリングモータ94の制御目標の位置と実位置との差に基づいてモータの駆動電流量を算出し(S209)、算出した駆動電流量に基づいてモータドライバ126に駆動命令を出力して(S210)、処理を終了する。また、S207でステアリングモータ94の制御目標の位置と実位置との差が閾値未満であると判断された場合には(S207:N)、ECU150はステアリングモータ94の駆動停止を決定し(S211)、補機接続スイッチ122をオンにして(S212)、処理を終了する。
第2の例に係るECU150の制御処理では、ステアリングハンドル14の操作に基づく操作信号の変化量が閾値以上である場合には、ステアリングモータ94の駆動判定を待たずに直ちに補機電気系統106への電流の供給を停止させることで主機電気系統104の電圧低下を回避することはもちろんのこと、ステアリングモータ94を安定的に、かつ第1の例よりも早い応答で動作させることができる。
次に、図7に示されたフローチャートを参照しながら、第3の例に係るECU150の制御処理を説明する。図7に示されるように、ECU150は、操作量センサ124Aからの操作信号(電圧信号)の入力を受け(S301)、ステアリングモータ94の制御目標の位置を決定すると共に(S302)、位置検出センサ128からの位置検出信号(電圧信号)の入力を受けて(S303)、ステアリングモータ94の実位置を取得する(S304)。そして、ECU150は、ステアリングモータ94の制御目標の位置と実位置との差が閾値以上か否かを判断し(S305)、閾値以上であると判断する場合には(S305:Y)、補機接続スイッチ122をオフにして(S306)、主機電気系統104を優先し補機電気系統106への電流の流入を抑える。
ECU150は、その後モータの駆動を決定し(S307)、ステアリングモータ94の制御目標の位置と実位置との差に基づいてモータの駆動電流量を算出し(S308)、算出した駆動電流量に基づいてモータドライバ126に駆動命令を出力して(S309)、処理を終了する。また、S307でステアリングモータ94の制御目標の位置と実位置との差が閾値未満であると判断された場合には(S307:N)、ECU150はステアリングモータ94の駆動を停止すると決定し(S310)、補機接続スイッチ122をオンにして(S311)、処理を終了する。
第3の例に係るECU150の制御処理では、ステアリングハンドル14の操作に基づくステアリングモータ94の制御目標位置と実位置との差が閾値以上であると判断される場合には、ステアリングモータ94の駆動判定を待たずに直ちに補機電気系統106への電流の供給を停止させるため、主機電気系統104の電圧低下を回避することはもちろんのこと、ステアリングモータ94を安定的に、かつ第1の例よりも早い応答で動作させることができる。
以上説明した本実施形態に係る電源システム100によれば、ステアリングモータ94を駆動させる前に補機電気系統106への電流の供給を制限して主機電気系統104に優先的に電流を供給することで、ステアリングモータ94の駆動の際に発生する突入電流による主機電気系統104の電圧低下を抑え、突入電流の後、定常的に消費される電流下においてもステアリングモータ94を安定して駆動することができる。
次に、第2の実施形態に係る電源システム100について説明する。図8には、第2の実施形態に係る電源システム100の電気配線図を示す。第2の実施形態では、整流回路102Aの第1の三相ブリッジ110Aの正極側の素子をスイッチング素子132(サイリスタ)とし、さらに第2の三相ブリッジ112Aの素子をスイッチング素子134(サイリスタ)とすることで、第1の実施形態における補機接続スイッチ122を代用している。第2実施形態に係る整流回路102Aのスイッチング素子(サイリスタ)132のゲートは電圧制御回路108に接続され、電圧制御回路108により制御される。また、電圧制御回路108は、ECU150からの補機電気系統106の接続/切断の制御信号を受けて、第2の三相ブリッジ112Aのスイッチング素子134をオン、オフする。なお、第2の実施形態におけるECU150の制御処理は上述した実施形態における処理と同様であるため説明を省略する。
以上説明した第2の実施形態に係る電源システム100によれば、整流回路102と補機電気系統106との間の補機接続スイッチ122を省くことができるため、部品数を削減することができる。部品数を削減できることは、船舶推進機30のように内部スペースが限られている場合には効果が高い。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。上記の実施形態ではステアリングモータ94を駆動させる場合の制御について説明したが、パワーチルト・トリムモータ92やシフトモータ80を駆動させる場合に補機電気系統106への電流供給を制限する制御を行ってもよいのはもちろんである。
10 船舶、12 船体、14 ステアリングハンドル、16 計器、18 シート、30 船舶推進機、40 照明、42 魚群探知機、44 GPSアンテナ、46 バウスラスタ、48 ビルジポンプ、50 主機バッテリ、60 補機バッテリ、70 内燃機関、72 クランクシャフト、74 ドライブシャフト、76 プロペラシャフト、78 プロペラ、80 シフトモータ、82 シフトシャフト、86 前進ギヤ、88 後進ギヤ、90 シフト切替装置、92 パワーチルト・トリムモータ、94 ステアリングモータ、96 発電機、98 フライホイールマグネト、100 電源システム、102,102A 整流回路、104 主機電気系統、106 補機電気系統、108 電圧制御回路、110,110A 第1の三相ブリッジ、112,112A 第2の三相ブリッジ、114,116 ダイオード、118 サイリスタ、120 制御システム、121 負荷、122 補機接続スイッチ、124 ハンドル制御部、124A 操作量センサ、124B ハンドルモータ、126 モータドライバ、128 位置検出センサ、130 信号ケーブル、132,134 スイッチング素子、150 ECU。

Claims (6)

  1. 船舶推進機に備えられる内燃機関の駆動に連動して発電する発電機と、
    前記発電機から出力される交流電流を直流電流に変換する整流回路と、
    前記整流回路から出力される直流電流により充電される第1の蓄電池を含み、前記船舶推進機を制御する制御システムに電力を供給する主機電気系統と、
    前記整流回路から出力される直流電流により充電される第2の蓄電池を含み、船舶に備えられる装備機器に電力を供給する補機電気系統と、
    前記主機電気系統に接続され、前記船舶推進機を作動させる作動装置と、
    前記作動装置への操作信号を検知する検知手段と、
    前記検知手段により検知された操作信号に基づいて、前記主機電気系統を前記補機電気系統に対して優先するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記主機電気系統を優先すると判定した場合に、前記作動装置を駆動させる前に前記補機電気系統への電流供給を制限して前記主機電気系統に優先的に電流を供給し、前記補機電気系統への電流供給を制限した後に、前記作動装置を駆動させる
    ことを特徴とする船舶の電源システム。
  2. 前記検知手段により検知された操作信号に基づいて前記作動装置を駆動するための駆動電流量を算出する算出手段をさらに含み、
    前記制限手段は、前記算出手段により算出された駆動電流量に基づいて前記補機電気系統への電流供給を制限する
    ことを特徴とする請求項1に記載の船舶の電源システム。
  3. 前記判定手段は、前記検知手段により検知される前記作動装置への操作信号の変化量が閾値以上である場合に、前記主機電気系統を前記補機電気系統に対して優先すると判定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の船舶の電源システム。
  4. 前記作動装置は、前記船舶推進機を前記船舶の進行方向に対して左右に回動させるステアリングモータである
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の船舶の電源システム。
  5. 前記検知手段により検知された操作信号に基づいて算出した前記ステアリングモータの制御目標の位置と、前記ステアリングモータの実位置との差が閾値以上である場合に、前記主機電気系統を前記補機電気系統に対して優先すると判定する
    ことを特徴とする請求項に記載の船舶の電源システム。
  6. 前記整流回路と前記補機電気系統との接続を制御する接続制御手段をさらに含み、
    前記制限手段は、前記接続制御手段を制御して前記補機電気系統への電流供給を停止させる
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の船舶の電源システム。
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