JP5352800B2 - 生体反応記録装置ならびに生体反応記録方法 - Google Patents
生体反応記録装置ならびに生体反応記録方法 Download PDFInfo
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Description
(社)日本臨床衛生検査技師会発行:"心電図・心機図検査の実際"(1996年11月1日2刷発行),第212頁、222頁
たとえば、測定用マイクロフォンを胸部につける位置が正しくないと波形が変わってしまうことは当然であるがこのほかに、検出された圧力センサーのデータ処理における測定者が設定する時定数によって波形が変わってしまう問題など多くの課題を解決して得られた心尖拍動図でなければ診断に役立たない。
(Z−1)
被検者疾病情報を入力
Z−1A :被検者による入力。
患者もしくは被験者みずから入力する。
目的:自己管理、予防的。
年齢、性別、身長、体重、血圧、既往歴等も必要なことを入力する。
Z−1B :専門医による入力
ペースメーカーの有無、 投薬情報、不整脈、心不全の有無などを入力する。
心尖拍動図の特徴点について説明する。図21は本発明の心尖拍動図測定器を用いて測定した左室機能が正常な被検者の心尖拍動図の例で、符号Rは心電図QRS波の頂点を表す。符号1は心音で1音を意味し、2は同じく心音で2音を意味する。符号X1は心電図、X2は心音図、X3は心尖拍動図を表す曲線、X4は心尖拍動図の曲線X3を横軸にとってある時間により微分した一次微分曲線を示す。
C―E時間(C点からE点までの時間)<125msecのときいに正常である。すなわち、このパラメータについては正常の範囲といえる。
125≦C―E時間<150msecは境界域で、要注意の病状である。
P点の存在は明らかに異常所見である。すなわち、左室収縮能が低下しているか、もしくは、中等度以上の左室肥大が存在する可能性が大である。
150msec<2−O時間<200msecを異常値とする。
O点より後で、O点から100msec以上離れた陽性極値はF点としては扱わない。
この状態を図21に記入したものが図23である。
図26は正常左室機能を有する52歳の男性の例である。C点E点S点O点F点がそれぞれ同定できている。わずかに上に凸の波形を示すA波を認め、C点まで上行し、陽性極値を持たないため、A点とC点は一致する。C点からE点までが125msec未満であり、正常と判定される。
図27は25歳の女性で正常左室機能を有する被検者の例である。A点C点E点S点O点F点がそれぞれ同定できている。A点は320ポイントである。C点は320ポイントである。これは若年者で左室収縮能が正常で、特に拡張能のよい例で認められる。O点が低値を示し、F波が急峻で、相対的にA点とC点が高値を示すためである。C点から125msec未満にE点が存在する。E点から下行波を呈する。2音より50msec未満に頂点Sを有する再上行波を認める。S点から下行波を示す。2音から150msec未満にO点を認める。O点から100msec未満にF点を認める。F点はC点より低値である。F点はわずかにオーバーシュートを示している。これは図21と同様に、正常左室機能を有する若年者によく認められる所見である。左室の柔軟性の良さを表している。微分波形X16において、X17―X18間隔は、C−O間隔の40%以上であるため、左室機能が保たれていることの1指標である。aはeの1/4未満であり、拡張末期の左房収縮力が異常に亢進していないことを示すデータである。fはeの1/2未満であり、拡張初期の左室荷重が増大していないことを示すデータである。またaがfより小さいことは正常所見である。
図28は心疾患の既往のない71歳の女性の心尖拍動図である。A点、C点、E点、S点、O点は識別できるが、F点は認めない。左室心筋の伸展性が低下していることを表している。左室拡張能の低下所見である。この所見は加齢に伴う年齢相応の生理的なものと考えられる。また、C点からE点までが125〜150msec未満であり、左室収縮能が低下しているか、もしくは、中等度以上の左室肥大が存在する可能性があり、要注意の状態である。微分波形X22において、X23―X24間隔は、C−O間隔の30%以上であるため、左室機能が保たれていることの1指標である。またa点の値がe点の値の4分の1以上から2分の1未満であるため左室拡張末期の負荷と思われ、境界域であり要注意である。fが存在しないため、aとの比較はできない。
図29は正常左室機能を有する30歳の女性の例である。
A点とC点ともに300ポイントを越えている。これは若年者で左室収縮能が正常で、特に拡張能のよい例で認められる。O点が低値を示し、F波が急峻で、相対的にA点とC点が高値を示すためである。一次微分曲線においてa点が低値であることは左房収縮が増強していないことを示す所見である。また、E点が比較的早期に尖鋭化しているのが認められ、かつE点付近に2峰性の波形(矢印)を認める。これは、左室の反時計方向回転の影響もしくは、1音の振動が伝わったことによる影響が考えられる。この所見単独では異常所見とは断定できない。比較的若年の正常左室機能の被検者によく認められ、また高度貧血状態、交感神経緊張状態、甲状腺機能亢進症および僧帽弁狭窄の患者でも認められることがある。
図30は高血圧を持つ70歳の男性の例である。A点は300ポイントを越えて高値を示している。C点は300ポイント未満で正常範囲である。E点とS点は正常である。C点からE点までが125〜150msec未満であり、左室収縮能が低下しているか、もしくは、中等度以上の左室肥大が存在する可能性があり、要注意の状態である。O点は2音の150msec未満で正常範囲である。F点は同定できない。このことは拡張初期の左室拡張障害を示唆している。またA点が高値であり、かつ一次微分曲線のa点がe点の2分の1以上を示していることは左房収縮の増強による拡張末期の左室拡張障害を示唆する。
図31は高血圧性心疾患による心不全を来たした30歳の男性の例である。ベッド上安静を強いられ、酸素吸入と心不全治療薬の点滴を受けているNYHA心機能分類(ニューヨーク心臓協会心機能分類)4度の状態での記録である。A点は490ポイントで、C点は310ポイントをしめしており、いずれの点も異常値である。
図32は、拡張型心筋症と診断された42歳男性の例である。ベッド上安静と酸素吸入を強いられているNYHA心機能分類4度の状態の記録である。A点とC点がともに高く、a点の高さはe点の2分の1以上である。拡張末期圧上昇と左房収縮増強が示唆される。またf点はe点の3分の2以上である。拡張初期と拡張末期に負荷がかかっていることが示されている。特にf点が高いことは重篤な心不全状態を示唆している。E点は明瞭であるが、S点は認めない。S点を認めないことは、左室収縮障害例もしくは、左室収縮能は保たれているが、中等度以上の左室肥大例の可能性が高い。
図33は虚血性心筋症の54歳の男性の例である。心不全で緊急入院し、ベッド上安静と酸素吸入を強いられている状態(NYHA心機能分類4度)の記録である。A点とC点はいずれも300ポイントを越える高い位置にある。a点はe点の4分の1から2分の1未満であり、左房収縮増強による左室拡張末期負荷が可能性が示唆され、C点が高値であることから、左室拡張末期圧が上昇していることが示唆される。収縮期波ではE点を認めず、P点を認め、左室収縮能低下もしくは中等度以上の左室肥大を示唆する所見である。S点を認めておらず、左室収縮能低下もしくは中等度以上の左室肥大を示唆する所見である。O点からF点までは急峻に立ち上がっており、F波はF点でオーバーシュートを呈している。54歳という年齢から考えて、このオーバーシュートの所見は左室拡張初期の荷重増大を示唆する。f点はe点の3分の2を越えており、左室拡張初期の荷重増大を示唆している。拡張期波と収縮期波のいずれにも異常所見があり重症心不全を疑わせる心尖拍動図波形である。
図34は拡張型心筋症の66歳の男性の例である。数メートルの平地歩行で息切れが出現しているNYHA心機能分類3度の状態での記録である。A点とC点はいずれも300ポイントを越えており、拡張末期の左室負荷が増大している可能性がある。a点はe点の4分の1から2分の1の間にあり、左房収縮増強の可能性がある。E波は丸みを帯びており、E点が不明瞭である。左室収縮能低下または左室肥大の可能性がある。S点は認めない。S点を認めないことは、左室収縮障害例もしくは、左室収縮能は保たれているが、中等度以上の左室肥大例の可能性が高い。F点はC点より低値であるが、f点はe点の3分の2を越えており、拡張初期の左室荷重の増大が疑われる。
図35は陳旧性心尖部心筋梗塞を有する57歳の男性の例である。NYHA心機能分類2度で、重労働以外の通常の生活が出来ている。A点が300ポイントで高値である。E点を認める。E点直前のノッチ(↑)は左室収縮時の反時計方向回転の影響もしくは、1音の振動が伝わったことによる影響が考えられる。S点を認めないことは、左室収縮障害例もしくは、左室収縮能は保たれているが、中等度以上の左室肥大例の可能性が高い。
図36は75歳の女性で、高血圧症と閉塞性動脈硬化症と陳旧性心尖部心筋梗塞の患者である。NYHA心機能分類2度である。明瞭な4音に一致してA点を認め、高さは300ポイントを越えており、またa点はe点の2分の1をはるかに越えている。左房収縮増強による左室拡張末期負荷が示唆される。C点は300ポイント未満である。収縮期波ではE点を認めず、P点を認める。左室収縮能低下もしくは中等度以上の左室肥大が疑われる。S点は認めず、左室収縮能低下もしくは中等度以上の左室肥大が疑われる。左室拡張末期負荷と左室収縮能低下あるいは中等度以上の左室肥大が考えられる心尖拍動図である。
図37は拡張型心筋症を持つ51歳の女性(NYHA心機能分類2度)の例である。日常生活は出来ているが、駅の階段は途中で休まないと登れない。A波は認めず、左房収縮による左室拡張末期負荷は少ないと思われる。また、E点が存在せず、P点が認められる。左室の収縮障害か中等度以上の左室肥大が示唆される。S点は認められるが、F点は認めない。左室心筋の伸展性の低下の所見であり、拡張初期の左室拡張能低下が示唆される。
図38は拡張型心筋症の66歳の女性の例である。日常生活においては、中等度以下の労作が可能なNYHA心機能分類2度である。A波はC点まで持続的に上昇しているため、定義上、A点とC点は同一となる。C点は150ポイント以下であり、またaも不明瞭で左房収縮による拡張末期の左室拡張障害の可能性は低いと思われる。E点ではなく、P点が認められる。左室収縮能低下もしくは、中等度以上の左室肥大を示唆する所見である。S点は認めない。この所見も左室収縮能低下もしくは中等度以上の左室肥大を示唆する所見である。O点とF点はいずれもかろうじて判別出来る程度に小さい。拡張初期の左室心筋の伸展性の低下の所見であり、左室拡張能低下を示唆する。
図39は陳旧性前壁中隔心筋梗塞で心不全(代償期)を呈する69歳の男性の例である。A波はC点までなだらかに上昇している。前述の定義より、A点とC点は同一となる。E点を認める。S点は認めないことより、左室収縮不全あるいは中等度以上の左室肥大を疑う。O点を辛うじて認める。F波およびF点は認めない。拡張初期の左室拡張能低下が示唆される。e点はみとめるがa点とf点はいずれも認めない。拡張初期の左房から左室への急速流入による負荷はないと考えられる。また、拡張末期の左房収縮増強による左室負荷もないと考えられる。
図40は陳旧性前壁中隔心筋梗塞で非代償性心不全を呈する68歳の男性の例である。A波がC点まで持続的に上昇しているため、A点とC点は同一となる。A点は高く、左室拡張末期負荷が疑われる。a点はe点の4分の1から2分の1の間にあり、左房収縮増強による左室負荷の可能性がある。E点を認めるが、S点は認めない。左室収縮不全あるいは中等度以上の左室肥大を疑う所見である。O点とF点は明瞭である。F波はオーバーシュートを呈している。68歳という年齢から考えて、このオーバーシュートの所見は左室拡張初期の荷重増大を示唆する。f点はe点の3分の2を越えており、左室拡張初期の荷重増大を示唆している。F点はC点より低いが、f点はe点の3分の2以上であり、拡張初期の左室荷重の増大を疑う所見である。図39の例と異なり、非代償性の心不全と推測される。
図41は、非閉塞性肥大型心筋症の70歳の男性である。労作時に息苦しさが出現する。A点、C点ともに300ポイント以下である。a点はe点の2分の1以上で左房収縮による拡張末期の左室拡張負荷が示唆される。1音の振動によると思われるノッチ(↓)が認められる。E点はなく、P点がある。また、S点は認めない。P点の存在と、S点がないことから、左室の収縮障害か中等度以上の左室肥大が示唆される。F点は認められないことより、拡張初期の左室拡張障害が疑われる。
図42は、非閉塞性肥大型心筋症の68歳の女性である。重労働以外の労作は可能である。A波がC点まで持続的に上昇しているため、A点とC点は同一となる。C点は300ポイント以下である。a点はe点の2分の1以上で左房収縮による拡張末期の左室拡張負荷が示唆される。E点はなく、P点がある。また、S点は認めない。P点の存在と、S点がないことから、左室の収縮障害か中等度以上の左室肥大が示唆される。F点は低値で、拡張初期の左室拡張障害が疑われる。
図43は高度の大動脈弁狭窄を有する72歳の女性である。A点とC点のいずれも高値であり、また一次微分曲線のa点がe点の2分の1以上を示していることは左房収縮の増強による拡張末期の左室拡張障害を示唆する。F点が低値であることは拡張早期の左室拡張障害を示唆する。
図44は重症の大動脈弁閉鎖不全を有する72歳の男性である。A点とC点のいずれも高値であり、また一次微分曲線のa点がe点の2分の1以上を示していることは左房収縮の増強による拡張末期の左室拡張障害を示唆する。S点は認めないため、左室収縮不全あるいは中等度以上の左室肥大を疑われる所見である。F点が不明であることは拡張早期の左室拡張障害を示唆する。この疾患の特徴は拡張期において、O点からA点まで持続的に上行する波形を呈することである。拡張期を通じて、大動脈から左室へ逆流する血液による左室圧上昇の影響が考えられる。
図45は中等度の僧帽弁狭窄を有する60歳の男性の例である。E点が早期に出現し、尖った形を呈しているのは、増強した1音の振動の影響が考えられる。左房収縮は、僧帽
弁狭窄によって、左室には伝わりにくい状態であるため、aは非常に低い値となっている。A点とC点はともに300ポイント未満であり、左室の拡張末期負荷の可能性は低い。拡張期において、狭窄した僧帽弁を介して左房から左室への血液が通過するため、急速流入波(F波)を認めず、A波まで持続的に上行する波を形成するのが僧帽弁狭窄の特徴である。
図46は高度の僧帽弁閉鎖不全を有し、心不全を来たした61歳の女性である。A点とC点はいずれも300ポイント未満である。a点はe点の4分の1から2分の1の間にあり、左房収縮による左室拡張末期の負荷が示唆される。E波は丸みを帯び、E点は不明瞭である。S点は存在しない。S点を認めないことは、左室収縮障害もしくは、左室収縮能は保たれているが、中等度以上の左室肥大の可能性が高い。左房から左室へ急速流入する大量の血液によってひき起こされる、オーバーシュートを伴う鋭いF波が重症僧帽弁閉鎖不全の特徴である。そのためf点が著明に高く、e点の3分の2を越えている。
1:左室肥大、虚血、線維化による左室心筋の伸展性低下。
2:鬱血性心不全。
3:高心拍出状態。
4:急性僧帽弁逆流。
101,502,512,522,532,552,556,560,564,568,572,576:心尖拍動図
102,103,104,553,557,561,565,569,573,577:心音図
105,554,558,562,566,570,574,578:心電図
110:拍動図測定用のトランスデューサー
111:圧力伝達部
112,122:ケース外周枠
113,123:ケース側面
114,124:リード線
120:心音図測定用のトランスデューサー
121:心音測定部
200:生体反応記録装置
201,201a,201b,301:圧力センサー
202,305a:心音センサー
203:心電図用センサー
211,212,213,231,241:配線
220,320:制御・測定データ処理部
230,330:記憶部
240,340:表示部
241a〜241c,242a〜242c,243a〜243c,244a〜244d,251a〜251c,252a〜252c,253a〜253c:圧力センサー部
245:圧力センサーの外周部の内壁
246,255:圧力センサーの外周部の外壁
247:空間部
248,258:基板
271〜287:処理ステップ、処理内容、機能等を説明するための符号
300:生体反応記録システム
305b:センサー
311,315a,315b,331,341,351:連絡手段
350:遠隔管理部
500,510,520,530:心機図
501,511,521,531,551,555,559,563,567,571,575:心尖拍動図の一次微分曲線
503,513,523,533:心音図
504,514,524,534:心電図
5011,5013,5014,5111,5113,5114,5211,5213,5214,5311,5313,5314:心尖拍動図の一次微分曲線のピーク
5031,5131,5231,5331:1音
5032,5132,5232,5332:2音
5333:3音と4音が重合した状態
5034,5134:4音
5041,5141,5241,5341:QRS波
5511,5551,5591,5631,5671:等容性収縮期における微分波形の極値
5514,5554,5594,5634,5674:A波の極値
A1〜A5:各心尖拍動図のA波(左心房収縮波)
d1〜d9,d31〜d3,d91:心尖拍動図の微分波形の特徴の例を説明する点
P1〜P9:圧力検出位置を示す符号
Claims (17)
- 生体の心尖拍動と右室拍動と左房拍動のうちの少なくとも1種類の拍動としての心拍動あるいは上行大動脈拍動あるいは肺動脈(肺動脈幹と中枢側肺動脈の少なくとも一方を含む)拍動あるいは腹部大動脈拍動あるいは肝拍動のうちの少なくとも1つの拍動図を作成することができる測定値を波動の反射の測定結果として検出することができる新規の生体反応記録装置であって、前記生体反応記録装置は、少なくとも1つの前記拍動の検出部位の動きを、波動の反射波動を利用して測定する反射波動検出センサーと測定されたデータを基に生体反応情報(以下、生体情報ともいう)を検出することができる演算処理部等のデータ処理手段と測定されたデータの少なくとも主要部分とデータ処理手段を用いて検出された生体情報あるいはデータ処理手段を用いて処理された情報あるいは処理途中の情報などのデータ(以下、データ処理手段を用いて検出された生体情報あるいはデータ処理手段を用いて処理された情報あるいは処理途中の情報などのデータを検出データともいう)のうちの少なくとも一種類を記憶することができる記憶手段と表示手段を有しているとともに、前記反射検出センサーは測定部位の複数箇所の測定データを区別して測定することができる複数の検出センサーから構成されており、前記反射検出センサーは前記測定する1つの拍動に関して生体の反射情報をそれぞれ測定することができ、前記記憶手段は前記複数箇所の測定データの少なくとも主要部分と前記検出データの少なくとも一方を記憶することができることを特徴とする生体反応記録装置。
- 生体の心尖拍動図を作成することができる測定値を圧力変化及び/あるいは波動の反射の測定結果として検出することができる新規の生体反応記録装置であって、前記生体反応記録装置は、少なくとも1つの前記拍動の検出部位の動きを、圧力変化として測定することができる圧力センサー及び/あるいは波動の反射を利用して測定する反射検出センサーと測定された信号等の増幅手段と測定されたデータを基に生体反応情報(以下、生体情報ともいう)を検出することができる演算処理部等のデータ処理手段と測定されたデータの少なくとも主要部分とデータ処理手段を用いて検出された生体情報あるいはデータ処理手段を用いて処理された情報あるいは処理途中の情報などのデータのうちの少なくとも一方を記憶することができる記憶手段(以下、データ処理手段を用いて検出された生体情報あるいはデータ処理手段を用いて処理された情報あるいは処理途中の情報などのデータを検出データともいう)と表示手段を有しているとともに、前記圧力センサー及び/あるいは反射検出センサーは測定部位の複数箇所の測定データを区別して測定することができる複数の検出センサーから構成されており、前記圧力センサー及び/あるいは反射検出センサーは前記測定する1つの拍動に関して生体の圧力及び/あるいは反射情報をそれぞれ測定することができ、前記記憶手段は前記複数箇所の測定データの少なくとも主要部分と前記検出データの少なくとも一方を記憶することができることを特徴とする生体反応記録装置。
- 請求項1または2に記載の生体反応記録装置において、前記表示手段に生体の健康状態に関する判定情報を表示することができることを特徴とする生体反応記録装置。
- 請求項3に記載の生体反応記録装置において、前記表示手段に、前記判定情報を健康、要注意1,要注意2,危険などの健康レベルを付して表示することができることを特徴とする生体反応記録装置。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の生体反応記録装置において、前記生体の健康状態に関する判定情報が、心電図と心音図と拍動図波形と拍動図波形の特徴点と拍動波形を時間で微分した一次微分データと前記一次微分データを時間で微分した二次微分データのうちの少なくとも2つにより判定した情報であることを特徴とする生体反応記録装置。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の生体反応記録装置において、1拍動期間において、心音図から2音(大動脈弁閉鎖音)を同定し、心尖拍動図波形において、時間軸(横軸)方向で、2音より前に存在し、2音との間隔が50msec未満の2音に最も近い陽性極値をS点とし、S点が存在すれば、高度の左室障害(収縮障害、拡張障害)の可能性は低いとし、S点が存在しなければ、左室拡張障害が示唆されるとし、及び/あるいは左室拡張障害とは別に左室収縮障害が示唆されるとし、及び/あるいは中等度以上の左室肥大があり、左室収縮が正常である例が疑われるとして情報処理を行うことを特徴とする生体反応記録装置。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の生体反応記録装置において、1拍動期間において、心音図から2音(大動脈弁閉鎖音)を同定し、心尖拍動図波形において、時間軸(横軸)方向で、2音より前に存在し、2音との間隔が50msec未満の2音に最も近い陽性極値をS点とし、心電図のQRS波の頂点付近に陰性極値が存在するときはその陰性極値点をC点とし、心電図のQRS波の頂点付近に陰性極値がない場合は、心電図のRから垂線を下ろし、その垂線と心尖拍動図波形が交わった点をC点とし、C点から150msec未満後の陽性極値をE点とし、E点もS点も存在しないときにC点から150msec以上遅れて、かつ、心音図の2音から50msec以上前に存在する陽性極値をP点としたとき、E点とS点が存在せずP点が存在する時は異常と判定して情報処理を行うことを特徴とする生体反応記録装置。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の生体反応記録装置において、前記生体反応記録装置が同一被測定生体の異なる複数の時期に測定された前記検出データと複数生体の少なくとも一方の統計データを記憶する統計データ記憶手段を有していることを特徴とする生体反応記録装置。
- 請求項1〜8のいずれかに記載の生体反応記録装置において、心尖拍動図の一次微分波形のe点からf点直前の最下点までの間の微分値が零の近傍に、微分波形のみから水平に推移すると判断できる区間があれば正常と判定し、水平に推移すると判断できる区間がなければ正常といえないと判定して情報処理を行うことを特徴とする生体反応記録装置。
- 請求項9に記載の生体反応記録装置において、心尖拍動図の一次微分波形のf点の直前の最下点の位置が、前記最下点の直前の微分値が零の点と前記最下点の直後の微分値が零の点との間の区間の前半部分に位置する場合は正常の左室拡張能を有すると判定して情報処理を行うことを特徴とする生体反応記録装置。
- 請求項1〜10のいずれか1項に記載の生体反応記録装置において、心音図から2音(大動脈弁閉鎖音)を同定し、時間軸(横軸)において、心尖拍動図波形において2音から50msec以上後で、心尖拍動図の最初の陰性極値をO点とし、2音からO点までの時間を2−O時間とし、2−O時間が150msec未満を正常とし、150msec以上から200msec未満を異常として情報処理を行うことを特徴とする生体反応記録装置。
- 請求項1〜11のいずれかに記載の生体反応記録装置において、O点から後に存在し、O点から150msec未満の最初の陽性極値をF点とし、O点からF点までの時間をO―F時間とし、O―F時間が100msec未満を正常とし、100msec以上で150msec未満を異常として情報処理を行うことを特徴とする生体反応記録装置。
- 請求項1〜12のいずれかに記載の生体反応記録装置において、左房収縮による陽性波をA波とし、A波の陽性極値をA点とし、心尖拍動図の一次微分波形におけるA波、E波およびF波の陽性ピーク値をそれぞれa点、e点、f点とし、各a点、e点、f点を相対値として比較し検討し、f点の高さがe点の高さの2分の1未満の時を正常と判定し、f点の高さがe点の高さの2分の1以上で、3分の2未満の時、境界域で要注意と判定し、f点の高さがe点の高さの3分の2以上で異常と判定して情報処理を行うことを特徴とする生体反応記録装置。
- 請求項1〜13のいずれかに記載の生体反応記録装置において、心尖拍動図および/またはその一次微分波形の各特徴点(A点、C点、E点、S点、O点、F点,a点,e点,f点)の少なくとも1つに関し、時相、高さに関して設定された所定の範囲を有しており、測定された各データがその範囲に入るか否かを判定する手段を有していることを特徴とする生体反応記録装置。
- 請求項1〜14のいずれかに記載の生体反応記録装置において、心尖拍動図および/またはその一次微分波形の各特徴点(A点、C点、E点、S点、O点、F点,a点,e点,f点)の少なくとも1つに関し、時相、高さに関する所定の範囲を測定者が入力して設定することができる手段を有しており、測定された各データがその範囲に入るか否かを判定する手段を有していることを特徴とする生体反応記録装置。
- 請求項1〜15のいずれかに記載の生体反応記録装置において、心尖拍動図および/またはその一次微分波形の各特徴点(A点、C点、E点、S点、O点、F点,a点,e点,f点)の少なくとも1つに関し、時相、高さに関する所定の範囲を測定者がタブレットなどを用いて図形として入力して設定することができる手段を有しており、測定された各データがその範囲に入るか否かを判定する手段を有していることを特徴とする生体反応記録装置。
- 請求項1〜16のいずれかに記載の生体反応記録装置において、前記生体反応記録装置は他の装置との送受信を行うことができる装置であることを特徴とする生体反応記録装置。
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