JP5333079B2 - 現像装置におけるトナー消費方法及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
本発明は、2成分現像装置におけるトナー消費方法及び画像形成装置に関するものである。
近年の複写機、レーザプリンタなどの画像形成装置においては、高画質化が求められると同時に高安定も望まれている。つまり、環境変動による画質の変化が少なく、また常に安定した画像を経時において提供していかなければならない。
従来より、非磁性トナーと磁性キャリアからなる2成分現像剤(以下、単に現像剤と記す)を現像剤担持体(以下、現像スリーブと記す)上に保持し、内包される磁極によって磁気ブラシを形成させ、現像スリーブと潜像担持体(以下、感光体と記す)とが対向する位置で現像バイアスを印加することにより現像を行う2成分現像方式が広く知られている。現像剤中のトナーは現像されることで消費され、トナー濃度を一定に保つためにトナーが補給される。このように現像器内のトナーは入れ替わっていくことになる。
しかしながら、画像面積率の低い画像を出力する場合、現像に用いられるトナーの量が少ない。つまりは、消費されるトナーの量が減ることになる。そのため、低画像面積率の画像を連続して出力し続けた場合には現像器内のトナーの入れ替えがわずかしか行われず、結果としてトナーが現像器内に存在する時間が長くなる。そのため長時間にわたって攪拌され、キャリアと摩擦帯電される。このように、長期的に攪拌を繰り返されストレスを与えられたトナーは、トナー内部にシリカや酸化チタンなどの外添剤が埋没したり、表面から離脱したりする現象が発生し、現像剤の流動性や帯電特性、さらにトナーとキャリア間の物理的付着力が変化する。このようなトナーは劣化トナーと呼ばれる。劣化トナーは帯電能力、電荷保持能力の低下による地肌汚れなどの問題を引き起こす原因となり、良好な画像を得られなくなることがある。また、低画像面積率の画像を連続して印刷する場合においては、現像器内のトナーの帯電量が高くなった結果、現像能力が低下し、画像濃度を維持することが困難となる。
上記したような画像面積率の低い画像の連続印刷時に生じる不具合の対策として、現像器内の劣化トナーを強制消費し、新たなトナーを補給し、現像器内のトナーを入れ替える方法が知られている。なお、この動作はトナーリフレッシュ動作と呼ばれる。
例えば、特開2008−216601号公報(特許文献1)には、転写紙間(前回の作像終了から今回作像開始の間の時間、または枚数)でトナー消費パターンを作成し、劣化したトナーを消費する方法が開示されている。
しかしながら、この方法は転写紙間でトナー消費パターンを作成するため面積が小さく、トナー消費量を十分に確保することが困難である。そのため、劣化トナーを十分に消費することができないと考えられる。また、トナー消費パターンの作成頻度を増やして消費量を増加させることもできるが、現像器内の劣化トナーの位置については何ら考慮されないため、効率良く劣化トナーを消費することができない。
また、特開2006−47651号公報(特許文献2)には、劣化トナーによる画像欠陥が起こった場合に、それを回復させるためのトナーリフレッシュモードの実行方法について開示されている。
この対策法では、まず、劣化トナーによる画像欠陥が生じているかを判断するために画像サンプルを印刷し、その画像サンプルの結果に応じてトナーリフレッシュモードを実行する。ここで、トナー消費動作を行う際には転写紙1枚相当の大きさのベタ画像パッチを作成することで劣化トナーを消費している。
また、特開2007−108623号公報(特許文献3)には、印刷している画像面積率が閾値より低い場合にリフレッシュ動作を実行することが記載されている。この対策法では、必要なトナーリフレッシュ量を消費するためにトナー消費パターンを複数回作成してトナー消費を行っている。
しかしながら、特許文献2及び特許文献3に記載されたように、転写紙間でのトナー消費パターンと比べて大きなトナー消費パターンを作成したり、複数回トナー消費パターンを作成しても、効率的に劣化トナーが消費されないことがある。トナー消費動作で一度に消費できる劣化トナーは現像器内の一部分である。そのため、劣化トナーが消費された箇所と残留している箇所が存在することになる。つまり、大きなトナー消費パターンを作成したり、複数回トナー消費パターンを作成したとしても、残留している劣化トナーが現像領域を通過するときにトナー消費を行わなければ、劣化トナーが現像器内に残留してしまうことになる。
以上のことから、トナー消費を行う際には現像器内の劣化トナーを効率よく排出できるように的確なタイミングでトナー消費動作を実行する必要があるが、従来はこれについて考慮されておらず、劣化トナーを効率よく排出できないという問題があった。
本発明は、従来の画像形成装置における上述の問題を解決し、現像器内の劣化トナーを的確なタイミングで消費することによって地肌汚れや画像濃度の低下を防ぎ、高品位の画像を安定的に維持することのできるトナーリフレッシュ方法および画像形成装置を提供することを課題とする。
前記の課題は、本発明により、2成分現像装置におけるトナー消費方法において、所定のトナー消費パターンを現像してトナー消費動作を実行したときの現像装置内のトナー濃度の変化をトナー濃度センサにより検知し、該検知したトナー濃度センサの出力波形における1周目の最大値と現像剤循環による2周目の最大値との間で、各回のトナー消費動作による前記トナー濃度センサの出力波形の位相がずれるように前記トナー消費パターンを複数回現像してトナー消費動作を実行し、前記各トナー消費動作によって生じるトナー消費波形を重ね合わせた合成波形の現像剤循環による2周目の変動波形を打ち消すようにトナー消費パターンを作成現像してトナー消費動作を行うことにより解決される。
また、前記合成波形の現像剤循環による2周目の変動波形の谷部に、前記変動波形を打ち消すためのトナー消費パターンによるトナー消費波形のピーク部が重なるように前記トナー消費動作を行うと好ましい。
また、前記合成波形の現像剤循環による2周目の変動波形の最小値の位置と、前記変動波形を打ち消すためのトナー消費パターンによるトナー消費波形の最大値の位置が略同じになるように前記トナー消費動作を行うと好ましい。
また、前記合成波形の元となるトナー消費パターンの作成現像回数をnとするとき、前記変動波形を打ち消すためのトナー消費パターンの作成現像回数は(n−1)回以下であると好ましい。
また、前記変動波形を打ち消すためのトナー消費パターンは、前記合成波形の元となるトナー消費パターンとは異なると好ましい。
また、前記合成波形の元となるトナー消費パターンと前記変動波形を打ち消すためのトナー消費パターンは、パターンの大きさが異なると好ましい。
また、前記合成波形の元となるトナー消費パターンと前記変動波形を打ち消すためのトナー消費パターンは、パターンの大きさが異なると好ましい。
また、前記合成波形の元となるトナー消費パターンと前記変動波形を打ち消すためのトナー消費パターンは、パターンの濃度が異なると好ましい。
また、前記合成波形の元となるトナー消費パターンと前記変動波形を打ち消すためのトナー消費パターンは、パターンの書き込み密度が異なると好ましい。
また、前記合成波形の元となるトナー消費パターンと前記変動波形を打ち消すためのトナー消費パターンは、パターンの書き込み密度が異なると好ましい。
また、トナー消費動作を行ったときに生じるトナー濃度の変動を打ち消すようにトナー補給動作を実行すると好ましい。
また、トナー消費動作におけるトナー濃度センサ出力波形の現像剤循環による1周目の消費波形部分に加えて2周目以降の消費波形部分に対しても前記トナー補給動作を実行すると好ましい。
また、トナー消費動作におけるトナー濃度センサ出力波形の現像剤循環による1周目の消費波形部分に加えて2周目以降の消費波形部分に対しても前記トナー補給動作を実行すると好ましい。
また、前記トナー補給動作は、トナー補給装置の補給速度を変更して行うと好ましい。
また、前記トナー補給動作は、トナー補給装置の駆動ON時間と駆動OFF時間を変更して行うと好ましい。
また、前記トナー補給動作は、トナー補給装置の駆動ON時間と駆動OFF時間を変更して行うと好ましい。
また、前記の課題は、本発明により、2成分現像装置を備え、請求項1〜12のいずれか1項に記載のトナー消費方法によりトナー消費動作を行う画像形成装置により解決される。
本発明のトナー消費方法によれば、現像剤循環の1周目のトナー消費動作で消費しきれなかった個所に対して現像剤循環の2周目でトナー消費動作を行い、劣化トナーを確実に消費することができる。
請求項2の構成により、変動波形のリップルを打ち消して効果的に劣化トナーを消費することができる。
請求項3の構成により、変動波形のリップルをよりフラットなものとすることができるため、さらに確実に劣化トナーを消費することが可能となる。
請求項3の構成により、変動波形のリップルをよりフラットなものとすることができるため、さらに確実に劣化トナーを消費することが可能となる。
請求項4の構成により、現像剤循環1周目でのリップルの谷部に対応する数のトナー消費パターンを作成現像することで、適切なトナー消費動作を行うことができる。
請求項5の構成により、必要以上にトナーを消費することなく、1周目のトナー消費動作によって消費しきれなかった劣化トナーに対して適切なトナー消費動作を行うことが可能となる。
請求項5の構成により、必要以上にトナーを消費することなく、1周目のトナー消費動作によって消費しきれなかった劣化トナーに対して適切なトナー消費動作を行うことが可能となる。
請求項6の構成により、パターンの大きさを異ならせることで2周目のトナー消費動作を適切に行うことができる。
請求項7の構成により、パターンの濃度を異ならせることで2周目のトナー消費動作を適切に行うことができる。
請求項7の構成により、パターンの濃度を異ならせることで2周目のトナー消費動作を適切に行うことができる。
請求項8の構成により、パターンの書き込み密度を異ならせることで2周目のトナー消費動作を適切に行うことができる。
請求項9の構成により、劣化トナーが消費された個所に対して的確なタイミングでトナー補給を行うことで、劣化トナーと新しいトナーを効率よく入れ替えることが可能となる。そのため効果的なトナーリフレッシュを行うことができ、地肌汚れや画像濃度の低下を防ぎ、高品位の画像を安定的に維持することが可能となる。
請求項9の構成により、劣化トナーが消費された個所に対して的確なタイミングでトナー補給を行うことで、劣化トナーと新しいトナーを効率よく入れ替えることが可能となる。そのため効果的なトナーリフレッシュを行うことができ、地肌汚れや画像濃度の低下を防ぎ、高品位の画像を安定的に維持することが可能となる。
請求項10の構成により、1周目のトナー消費波形だけではなく現像剤が循環して生じる2周目以降の消費波形に対してもトナー補給を行うことで、帯電量の低下を防ぎつつ、劣化トナーが消費された箇所にトナーを補給することが可能となり、効果的にトナーリフレッシュを行うことが可能となる。
請求項11の構成により、トナー補給装置の補給速度を変更し、単位時間当たりのトナー補給量を変更することで、トナー消費波形を打ち消すようにトナー補給動作を行うことができるため、劣化トナーと新しいトナーを確実に入れ替えることが可能となる。そのため効果的なトナーリフレッシュを行うことができる。
請求項12の構成により、トナー補給装置の動作時間と非動作時間を変更することで、トナー消費波形を打ち消すようにトナー補給動作を行うことができるため、劣化トナーと新しいトナーを確実に入れ替えることが可能となる。そのため効果的なトナーリフレッシュを行うことができる。
請求項13の画像形成装置によれば、現像装置内の劣化トナーを確実に消費することが可能となる。さらに劣化トナーを消費した個所に対してトナー補給動作を行うことができるため、劣化トナーと新しいトナーを効率よく入れ替えることが可能となる。そのため効果的にトナーリフレッシュを行うことができ、地肌汚れや画像濃度の低下を防ぎ、高品位の画像を安定的に維持することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明が適用される画像形成装置の一例であるフルカラープリンタの作像部を概略的に示す模式図である。この図に示すフルカラープリンタは、装置本体のほぼ中央部に4個の作像ユニット10(Y,C,M,Bk)を配設している。これら4個の作像ユニット10は、複数のローラに巻き掛けられた中間転写ベルト11の下側走行辺に沿って配置されている。
図1は、本発明が適用される画像形成装置の一例であるフルカラープリンタの作像部を概略的に示す模式図である。この図に示すフルカラープリンタは、装置本体のほぼ中央部に4個の作像ユニット10(Y,C,M,Bk)を配設している。これら4個の作像ユニット10は、複数のローラに巻き掛けられた中間転写ベルト11の下側走行辺に沿って配置されている。
各作像ユニット10は像担持体としての感光体ドラム1を具備している。この感光体ドラム1の周りには、帯電手段2、現像装置3、クリーニング手段4等が配置され、さらに各感光体ドラム1に対向する位置において中間転写ベルト11の内側に一次転写手段としての転写ローラ5が設けられている。なお、4個の作像ユニット10は同一構造に構成されており、各作像ユニットの現像装置で扱う現像剤の色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色に異なっている。そして、図の煩雑を避けるため、作像ユニット10Yを構成する機器にのみ符号を付し、他の作像ユニットを構成する機器の符号は省略する。また、中間転写ベルト11の上方には、各色作像ユニット10の現像装置3へ供給されるトナーを収納したトナーボトル6(Y,C,M,Bk)が配置されている。
4個の作像ユニット10の下方には光書き込み装置15が設けられている。光書き込み装置15は図示はしないがポリゴンミラーやミラー群等を有しており、光変調されたレーザ光を各色作像ユニットの感光体ドラム1の表面に照射する。光書き込み装置は、各作像ユニット10に個別に設けてもよい。
光書き込み装置15の下方には図示しない給紙カセットが配設される。その給紙カセットから給送された転写紙等の記録媒体(以下、用紙という)は、図示しない搬送ローラによってレジストローラ対16まで搬送される。そのレジストローラ対16の上方には、二次転写手段としての転写ローラ17が、中間転写ベルト11が掛け渡されるローラの一つである転写対向ローラ13に対向して設けられている。そして、二次転写部の上側には定着装置18が設けられている。なお、支持ローラ12に対向する位置に、中間転写ベルト11上の画像濃度を検知する光学センサ14が配置される。
上記のように構成された本例のフルカラープリンタにおける画像形成動作について簡単に説明する。
上記作像ユニット10の感光体ドラム1が図示しない駆動手段によって図中時計方向に回転駆動され、その感光体ドラム1の表面が帯電手段2によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された感光体表面には、光書き込み装置15からのレーザ光が照射され、これによって感光体ドラム1表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体ドラム1に露光される画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン、及び黒の色情報に分解した単色の画像情報である。このように形成された静電潜像に現像装置3から各色トナーが付与され、トナー像として可視化される。
上記作像ユニット10の感光体ドラム1が図示しない駆動手段によって図中時計方向に回転駆動され、その感光体ドラム1の表面が帯電手段2によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された感光体表面には、光書き込み装置15からのレーザ光が照射され、これによって感光体ドラム1表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体ドラム1に露光される画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン、及び黒の色情報に分解した単色の画像情報である。このように形成された静電潜像に現像装置3から各色トナーが付与され、トナー像として可視化される。
また、中間転写ベルト11が矢印で示すように図中反時計回りに走行駆動され、各作像ユニット10において一次転写ローラ5の作用により感光体ドラム1から中間転写ベルト11に各色トナー像が順次重ね転写される。このようにして中間転写ベルト11はその表面にフルカラーのトナー像を担持する。
なお、作像ユニット10のいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2色又は3色の画像を形成したりすることもできる。モノクロプリントの場合は、4個の作像ユニットのうち、図の一番右側のBkユニットを用いて画像形成を行う。
そして、トナー像を転写した後の感光体ドラム表面に付着する残留トナーは、クリーニング装置4によって感光体ドラム表面から除去され、次いでその表面が除電器(図示せず)の作用を受けて表面電位が初期化されて次の画像形成に備える。
一方、装置下部の給紙カセットから用紙が給送され、レジストローラ対16によって、中間転写ベルト11上に担持されたトナー像とのタイミングを取って二次転写位置に向けて送出される。本例では転写ローラ17には中間転写ベルト表面のトナー像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加され、これによって中間転写ベルト表面のトナー像が用紙上に一括して転写される。トナー像を転写された用紙は、定着装置18を通過するとき、熱と圧力によってトナー像が用紙に熔融定着される。定着された転写材は、装置本体の上面に構成された図示しない排紙トレイに排出される。
図2は、現像装置3を上方から見た状態を示す平断面図である。図2では、図の左側が図1のフルカラープリンタの装置奥側に、図の右側が装置手前側となる。
図1,2に示すように、現像装置3は現像剤担持体である現像ローラ31を備えており、この現像ローラ31は感光体ドラム1に対向するように配置される。また、現像装置3は第一スクリュー32及び第二スクリュー33からなる2連の搬送スクリューを備えている。この2本の搬送スクリュー32,33により、図2に太矢印で示すように現像装置内を現像剤が循環搬送される。
図1,2に示すように、現像装置3は現像剤担持体である現像ローラ31を備えており、この現像ローラ31は感光体ドラム1に対向するように配置される。また、現像装置3は第一スクリュー32及び第二スクリュー33からなる2連の搬送スクリューを備えている。この2本の搬送スクリュー32,33により、図2に太矢印で示すように現像装置内を現像剤が循環搬送される。
第一搬送スクリュー32が設置された部分では現像剤が現像ローラ31の表面に汲み上げられ、また、現像領域を通過した現像剤が戻される。そして、図1に示すように、第二スクリュー33側の現像剤室の下部に位置してトナー濃度センサ34が設けられている。トナー濃度センサ34としては、例えば現像器内のトナー透磁率を測定するものを使用する。また、第二スクリュー33側の現像剤室に連絡するトナー補給部35が設けられ、トナーボトル6からトナーが補給される。
図3はトナー濃度センサ34の出力特性を示すグラフであり、縦軸がトナー濃度センサの出力値で、横軸がトナー濃度である。このグラフから分かるように、トナー濃度センサ34は、現像器内のトナー濃度が高いほど出力値が小さくなる特性を有している。また、トナー濃度とトナー濃度センサの出力値の関係は直線近似することが可能である。
ここで、トナー濃度制御は、トナー濃度センサの出力値:Vtをトナー濃度の制御基準値:Vtrefと比較し、その差分に応じてトナー補給量を演算式から算出し、図示しないトナー補給装置を駆動することにより、トナー補給部35を通じて現像器中にトナーが補給される。
以下、本実施形態におけるトナーリフレッシュ動作について説明する。
図4は、A4横で全ベタ画像を現像し、その後トナー補給・消費をともに行わずに現像装置3の搬送スクリューを駆動し続けた場合のトナー濃度センサ34の出力値を示すグラフである。このグラフからわかるように、トナー消費を行うことでトナー濃度センサの出力値が変化している(このトナー消費パターンの作成によって生じるトナー濃度センサの出力値の変化を以後トナー消費波形と呼ぶ)。
図4は、A4横で全ベタ画像を現像し、その後トナー補給・消費をともに行わずに現像装置3の搬送スクリューを駆動し続けた場合のトナー濃度センサ34の出力値を示すグラフである。このグラフからわかるように、トナー消費を行うことでトナー濃度センサの出力値が変化している(このトナー消費パターンの作成によって生じるトナー濃度センサの出力値の変化を以後トナー消費波形と呼ぶ)。
トナー消費波形においてトナー濃度センサ出力値が高い(トナー濃度が低い)箇所がトナー消費パターンの作成によってトナーが消費された箇所である。逆にトナー濃度センサ出力値が低い(トナー濃度が高い)箇所はトナー消費が行われていない箇所である。このようにトナー消費波形より現像器内のトナー消費が行われた箇所を知ることができる。
また、トナー消費波形から、トナー濃度の変動には周期性があることが分かる。これは現像器内の現像剤が攪拌されながら搬送されることで常に現像器内を循環しているため、トナー消費を行われた箇所が現像器内を一周して再びトナー濃度センサの検知位置まで循環されたためである。その様子が図4に示す2つめの波形に現れている。すなわち、トナー消費パターンの作成によってトナーが消費されセンサ出力値が高くなった個所(1周目波形のピーク)が、循環周期経過後の2周目波形においても高い出力値を示している。
図5は、現像装置内のトナー濃度を変化させてA4横全ベタのトナー消費パターンを作成したものを同時に示したものである。ここではトナー濃度は3段階に変化させた。このグラフから分かるように、現像器内のトナー濃度が変化してもトナー消費波形はほぼ同じ波形である。
これらのことから、現像装置内におけるトナー消費が行われた箇所と現像剤が現像器内を一周する循環周期を把握することができる。図4において両矢印で示す区間が循環周期である。そのため、トナー消費が行われた箇所が再び現像領域に到達するタイミングを予め知ることができる。
上述したように、トナー消費波形においてトナー濃度センサ出力値が低い(トナー濃度が高い)箇所はトナー消費が行われていない箇所である。すなわち、劣化したトナーが消費されておらず現像器内に残留している状態である。そこで、この劣化トナーが残留している個所(部分)が現像領域に循環されてきたタイミングで、トナー消費パターンを現像するようにしてやれば、残留している劣化トナーを効率良く消費することができる。
図6は、トナー消費パターンを作成現像してトナー消費動作を行った時のトナー消費波形を示している。このようなトナー消費波形が得られた場合、1回目のトナー消費波形に対して位相をずらして2回目のトナー消費動作を行うと図7のようになる。このとき、トナー濃度が高い部分(劣化トナーが残っている部分)が残る場合がある。つまり、2回のトナー消費動作によっても、現像器内の劣化トナーを消費できない場合がある。
そのため、1回目のトナー消費波形の1周目のピーク値と2周目のピーク値との間で複数回トナー消費動作を行うことで、劣化トナーを確実に消費するようにする。
ここで複数回行うトナー消費波形のうち、最後のトナー消費波形の1周目のピーク部分が、1回目に(最初に)作成するトナー消費波形の2周目の波形のピーク部分に重ならないように作成することが望ましい。なぜなら、1回目のトナー消費動作において消費された箇所で再びトナー消費動作を行わないようにするためである。
ここで複数回行うトナー消費波形のうち、最後のトナー消費波形の1周目のピーク部分が、1回目に(最初に)作成するトナー消費波形の2周目の波形のピーク部分に重ならないように作成することが望ましい。なぜなら、1回目のトナー消費動作において消費された箇所で再びトナー消費動作を行わないようにするためである。
トナー消費動作を行う回数について図6を用いて説明する。
上記したように図6はトナー消費パターンを作成現像してトナー消費動作を行った時のトナー消費波形を示している。まず1周目のトナー消費波形の出力が上昇し始める位置から現像剤が循環して2周目のトナー濃度センサの出力値が上昇し始めるまでの時間Tを測定する。この時間Tは現像剤が現像器内を一周する循環周期と一致する。
上記したように図6はトナー消費パターンを作成現像してトナー消費動作を行った時のトナー消費波形を示している。まず1周目のトナー消費波形の出力が上昇し始める位置から現像剤が循環して2周目のトナー濃度センサの出力値が上昇し始めるまでの時間Tを測定する。この時間Tは現像剤が現像器内を一周する循環周期と一致する。
次に1周目の消費波形の幅であるt_sを求める。そして、T/t_sの計算を行い、商の小数点以下を切り捨てた値をトナー消費動作を行う回数とする。このようにして、トナー消費動作を行う回数を求めることで、時間Tの間に収まるように複数個のトナー消費波形を作成することができる。図8には、時間Tの間に3回のトナー消費動作を実行する例を示している。
また、トナー消費動作を行うタイミングは、時間Tをトナー消費動作を行う回数で割りその時間分前回のトナー消費動作実行開始から遅延させてトナー消費動作を実行させるようにすれば、時間Tの間で均等に分散してトナー消費動作を行うことが可能となる。ここで、その遅延時間をtdとする。図8に示すように、時間Tの間にトナー消費波形(1周目の消費波形)を収めるため、作成する最後の(3回目の)トナー消費波形の1周目のピーク部分が1回目の(最初の)トナー消費波形の2周目のピーク部分と重なることはない。
なお、トナー消費波形が現像器を1周循環する間を「1周目」、循環の2周目以降に作像するもの(の波形)を「2周目」と称する。
図9(a)では、1周目に3回トナー消費パターンを作成現像し、各トナー消費波形を重ね合わせた結果の合成波形を点線で示している。なお、1回目の波形は実線で、2回目の波形は一点鎖線で、3回目の波形は太実線で示している。
図9(a)では、1周目に3回トナー消費パターンを作成現像し、各トナー消費波形を重ね合わせた結果の合成波形を点線で示している。なお、1回目の波形は実線で、2回目の波形は一点鎖線で、3回目の波形は太実線で示している。
この合成波形(重ね合わせた結果)から分かるように、1回目のトナー消費動作によるトナー消費個所が現像器内を一周する間で均等に複数回トナー消費動作を行うことができるため、劣化トナーを確実に消費することが可能となる。
しかしながら、重ね合わせた結果の合成波形において、丸で囲んだ部分のようにトナー消費波形が低い(トナー濃度が高い)部分がある。この谷の部分は、劣化トナーが若干残留していることを示している。そのため、この合成波形のリップルを打ち消すようにトナー消費動作を再度行えば、劣化トナーを確実に消費することが可能となる。
そこで、合成波形における谷の部分(トナー濃度が高い部分)が現像領域に再度循環してきたタイミングで(現像剤循環における2周目の時点に対して)トナー消費動作を行う。これにより、確実に劣化トナーを消費することができる。なお、図9(b)及び(c)については後述するが、(b)は2周目で行うトナー消費動作によるトナー消費波形である。また、(c)は各トナー消費波形を重ね合わせた結果を示すものである。この(c)に示す波形より、2週目以降のリップルが小さくなっていること、すなわち、劣化トナーが確実に消費されている様子が分かる。
ここで、上記2周目にトナー消費動作を行う理由(トナー消費パターンの作成によって生じるトナー消費波形を重ね合わせた合成波形における谷の部分が循環して再度現像領域に達した2周目でトナー消費動作を行い劣化トナーを消費する理由)について説明する。
本実施例では、トナー消費パターンは図10に示すようなパターンを作成する。トナー消費パターンの副走査長さが各色のステーション間ピッチに収まるようにしている。このようにすれば、トナー消費パターンを重ならずに同時に作成することができる。そのため、他色の消費パターン作成のために遅延などを行う必要がなく余計な時間がかからなくなる。
また、トナー消費パターンを重ねて作成するとクリーニング部材に一度に入力されるトナー量が多くなるため、クリーニング部材への負担が大きくなる。そのため、クリーニング不良の点からも各色のトナー消費パターンは重ならないように作成することが望ましい。
図11は、最短のタイミングでトナー消費パターンを作成した場合におけるトナー消費波形と、各トナー消費波形を重ね合わせた結果の波形を表している。
ここで、Yのトナー消費パターンに注目して説明を行う。Yのトナー消費パターンを1回作成したら、次に最短でYのトナー消費パターンを作成する位置は1回目の消費パターンの作成位置から他の色の消費パターン分(3ステーション分)離れた場所となる。つまり、他色の消費パターンの場所ではYのトナー消費パターンを作成することができない。
ここで、Yのトナー消費パターンに注目して説明を行う。Yのトナー消費パターンを1回作成したら、次に最短でYのトナー消費パターンを作成する位置は1回目の消費パターンの作成位置から他の色の消費パターン分(3ステーション分)離れた場所となる。つまり、他色の消費パターンの場所ではYのトナー消費パターンを作成することができない。
各トナー消費波形を重ね合わせた点線からわかるように、トナー消費波形が低い部分が存在している。この部分は劣化トナーが残留していることを示している。このトナー消費波形のリップルを打ち消すようにトナー消費動作を行えば劣化トナーを消費することができる。
しかしながら、1周目の1回目のトナー消費パターンと2回目のトナー消費パターンの間ではYのトナー消費パターンを作成することができない。これは前術したように他の色とパターンが重ならないようにしているためである。
そこで、上記図9で説明したように、合成波形(重ね合わせたトナー消費波形)の低い部分(谷の部分)が現像器を循環した2周目でトナー消費波形の低い部分を打ち消すようにトナー消費パターンを作成する。
以上のようにすることで、現像剤循環における1周目でのトナー消費動作で消費しきれなかった箇所に対して現像剤循環の2周目でトナー消費動作を行うことが可能となるため、劣化トナーを確実に消費することが可能となる。
次に、現像剤循環における2周目の時点で作成するトナー消費パターンについて説明する。
上述したように、現像剤が1周循環する間にトナー消費動作を複数回行う場合にトナー消費波形の低下する部分も複数存在する。トナー消費波形が低下する位置は消費波形と消費波形を重ね合わせた間の部分となるため、トナー消費波形が低下する箇所は[作成する消費パターン数−1]となる。そのため、トナーリップルを打ち消すためには[1周目で作成するトナー消費パターン回数−1]回を2周目で作成すればよい。
上述したように、現像剤が1周循環する間にトナー消費動作を複数回行う場合にトナー消費波形の低下する部分も複数存在する。トナー消費波形が低下する位置は消費波形と消費波形を重ね合わせた間の部分となるため、トナー消費波形が低下する箇所は[作成する消費パターン数−1]となる。そのため、トナーリップルを打ち消すためには[1周目で作成するトナー消費パターン回数−1]回を2周目で作成すればよい。
また、現像剤循環の2周目で消費するトナー消費パターンは1周目に作成するパターンとは異なるパターンとするとよい。なぜなら、1周目の重ね合わせたトナー消費波形のリップルを打ち消す分だけのトナー消費を実行すればよいためである。1周目で作成したパターンと同じパターンを作成すると過剰にトナーが消費されトナー濃度のリップルが余計に大きくなる可能性がある。そのため、トナー消費波形のリップルを打ち消すのに適した量のトナー消費パターンを作成する必要がある。
図12は、トナー消費パターンの大きさを副走査方向に変化させたときのトナー消費波形を示すものである。トナー消費パターンは副走査方向に長い「A」パターンと短い「B」パターンを作成するものとする。このとき、主走査方向長さは「A」、「B」ともに同じ長さである。図において、「A」パターンのトナー消費波形を実線、「B」パターンのトナー消費波形は一点鎖線で示してある。
図12から「A」と「B」でピーク位置の振幅が異なるのが分かる。これは、トナー消費量が「B」パターンの方が少ないため、現像剤のトナー濃度の低下が小さいためである。また、現像剤が循環して生じる2周目の波形が上昇し始める位置は「A」、「B」ともに同じとなる。これは現像剤が1周する循環周期が同じためである。また、「B」は「A」と比べて消費波形の幅が狭くなり、またピーク位置がくるタイミングも早くなる。
図13は、トナー消費パターンの濃度を変更した場合のトナー消費波形を示すものである。「B」パターンは「A」パターンよりも濃度が低いものである。この場合、トナー消費量が「B」パターンの方が少ないため、消費波形の振幅が小さくなる。作成するパターンの面積は同じであるため、消費波形の幅は「A」と「B」で同じである。なお、作成するトナー消費パターンの濃度を変更するには現像ポテンシャルを変更すればよく、例えば(「B」パターン作成時の現像バイアス)<(「A」パターン作成時の現像バイアス)となるようにして濃度を変更すればよい。
図14は、トナー消費パターンの書込み密度を変更した場合のトナー消費波形を示すものである。「A」パターンはベタの消費パターン、「B」パターンはハーフトーンの消費パターンを作成している。図14の場合と同様に、「B」パターンは「A」パターンと比べてトナー消費量が少なくなるため、消費波形の振幅が小さくなる。
図15は消費パターンの大きさと濃度を変更した場合のトナー消費波形を示すものである。この図では、大きさと濃度の両方を「A」パターンから変更したものを「C」パターンとして示している。「C」パターンは「B」パターンとパターンの大きさは同じで濃度が低い。このようにパターンの大きさと濃度を組み合わせて変更することで消費波形の幅と振幅を同時に変更することができる。
上記したように、作成するトナー消費パターンの大きさや濃度、書込み密度を変更することで、トナー消費波形を変更することができる。そのため、1周目の重ね合わせたトナー消費波形のリップルを打ち消すのに適したトナー消費パターンを2周目で作成すれば、過剰にトナー消費を行うことなく適切なトナー消費動作を行うことが可能となる。
例えば、複数回作成する1周目のトナー消費波形を重ね合わせたトナー消費波形のリップルの幅が小さい場合には、2周目で作成するトナー消費パターンの副走査方向長さを短くすればよい。また、重ね合わせたトナー消費波形のリップルの振幅が小さい場合には消費パターンの濃度を低く、もしくは書込み密度を低く設定すれ振幅が小さいトナー消費波形を作成することが可能となる。
以上のように、複数回のトナー消費パターンの作成によって生じるトナー消費波形を重ね合わせた結果生じるトナー消費波形のリップルを打ち消すのに適したトナー消費パターンを作成すればよい。
図16に、現像剤循環の2周目で消費するトナー消費パターンの一例を示す。この図に示すトナー消費パターンは、図10に示したパターンに比べ、副走査方向長さを短くしたものである。
ところで、本実施例において、現像剤循環の1周目で作成するトナー消費パターンは毎回同じである。そのため、トナー消費波形を重ね合わせた際に生じるリップルの大きさも毎回同じとなる。つまりは、2周目でリップルを打ち消すために作成するトナー消費パターンも毎回同じとなる。
そのため、リップルを打ち消すのに適したトナー消費パターンを予め設定しておき、1周目の重ね合わせたトナー消費波形のトナー濃度センサ出力が低い部分(トナー濃度が高い部分)が現像領域に再度循環してきたタイミングで(現像剤循環における2周目の時点に対して)前記予め設定しておいたトナー消費パターンを作成現像してトナー消費動作を行えば、適切なトナー消費動作を行うことが出来、劣化トナーを確実に消費することが可能となる。
次に、2周目のトナー消費パターンの書込みタイミングについて前出の図9を用いて説明を行う。ここではトナー消費パターンを3回作成する場合について説明する。
図9(a)はトナー消費パターンを3回作成し、それぞれのトナー消費波形を重ね合わせた結果(合成波形)を点線で示している。なお、1回目のトナー消費波形は実線、2回目を一点鎖線、3回目を太実線で示している。また図9(b)は2周目のトナー消費パターンの作成によって生じるトナー消費波形を示している。2周目に行うトナー消費動作の回数は3−1=2回となり、2回トナー消費動作を行う。
図9(a)はトナー消費パターンを3回作成し、それぞれのトナー消費波形を重ね合わせた結果(合成波形)を点線で示している。なお、1回目のトナー消費波形は実線、2回目を一点鎖線、3回目を太実線で示している。また図9(b)は2周目のトナー消費パターンの作成によって生じるトナー消費波形を示している。2周目に行うトナー消費動作の回数は3−1=2回となり、2回トナー消費動作を行う。
まずトナー消費動作開始から最大値までの時間t1を測定する。上記したように2回目のトナー消費パターン作成を開始する時間はtdである。3回目のトナー消費パターンの作成を開始するタイミングは2回目のトナー消費パターンの作成開始からさらにtd遅延させた時間となる。
1回目のトナー消費波形の最大値と2回目のトナー消費波形の最大値の間の時間はtdとなる。2回目と3回目の間の時間も同様にtdとなる。現像剤の循環周期はTとする。
次に2周目で作成するトナー消費パターンにおいて、トナー消費パターンの書込み開始から、最大値までの時間tmを測定する。
ここで、図9(a)の3回のトナー消費波形を重ね合わせた合成波形が低下している位置(谷の位置)は、各回トナー消費波形の最大値と最大値のほぼ中間地点である。そのため、現像剤循環における2周目の時点において、最大値と最大値の中間地点にトナー消費波形の最大値がくるようにすれば、トナーリップルをよりフラットに打ち消すことができる。
ここで、図9(a)の3回のトナー消費波形を重ね合わせた合成波形が低下している位置(谷の位置)は、各回トナー消費波形の最大値と最大値のほぼ中間地点である。そのため、現像剤循環における2周目の時点において、最大値と最大値の中間地点にトナー消費波形の最大値がくるようにすれば、トナーリップルをよりフラットに打ち消すことができる。
1周目の重ね合わせたトナー消費波形の1つめの最小値(合成波形1周目の谷の部分が循環してできる2周目での谷の部分)に2周目で作成するトナー消費波形の最大値が重なるようにするには、1回目のトナー消費パターンの書込み開始をトリガとして、[t1+td/2+T−tm]=ta秒経過後に2周目のトナー消費パターンの書込みを開始すればよい。t1+td/2は重ね合わせたトナー消費波形の最小値の位置となる。その最小値が1周循環する時間はTである。そのためt1+td/2+T秒経過後に2周目で作成するトナー消費パターンのトナー消費波形の最大値が略重なるようにするにはtm秒前から2周目のトナー消費パターンの書込み開始すればよい。
1周目の重ね合わせたトナー消費波形の2つめの最小値は1つめからtd経過後となる。なぜなら、2回目と3回目のトナー消費波形の最大値の間となるためである。そのため、これを打ち消すためのトナー消費波形もta+td秒経過後にトナー消費パターンの作成を開始すればよい。
上記タイミングでトナー消費動作を行いトナー消費波形を重ね合わせた結果、すなわち(a)の3回のトナー消費動作と(b)の2周目で行う2回のトナー消費動作のそれぞれのトナー消費波形を重ね合わせた結果を図9(c)に示す。図9(c)に示す合成波形から分かるように、図9(a)で生じていたトナー消費波形のリップルが解消されている。
以上のように現像剤の2周目においてトナー消費動作を実行することで、劣化トナーが残留している部分でトナー消費動作を行えるため、より効果的に劣化トナーを消費することが可能となる。
以上が本実施形態におけるトナー消費動作についての説明である。なお、実際のトナーリフレッシュ動作では、劣化したトナーを消費するだけではなく、新しいトナーと入れ替えるためにトナー補給を行う必要がある。続いて、本実施形態におけるトナー補給動作について説明を行う。
図17は、トナー補給モータを駆動し(トナー補給動作を行い)、その後トナー補給・消費をともに行わずに搬送スクリューによる攪拌を行い、トナー濃度センサにより現像器内のトナー濃度を測定した結果である。図17のグラフから分かるように、トナー補給を行うとトナー濃度センサの出力値が低下するのが分かる(このトナー補給によって生じるトナー濃度センサの出力値の変化を以後トナー補給波形と呼ぶ)。このトナー補給波形は同じ量のトナー補給を行った場合には毎回ほぼ同じ波形となる。
図18は、本発明を適用しない場合の、トナー消費波形とトナー補給波形を同時に示したものである。ここで、現像装置内のトナー濃度センサ出力はトナー消費波形とトナー補給波形を足し合わせたものとなる。そのため、トナー濃度センサ出力値は太線のようになる。
なお、図18に示す場合にはトナー補給動作をトナー消費波形の立ち上がり部分で3回行っている。この場合、太線で示すようにトナー濃度センサ出力値に大きなリップルが発生している。これは、現像装置内のトナー濃度に変動があることを意味している。つまり、トナーが補給されてトナー濃度が高くなった箇所と、トナーが補給されずにトナー濃度が低い箇所が現像装置内で存在していることになる。
トナーリフレッシュ動作の目的は劣化トナーを消費し、その分新しいトナーを補給して入れ替えることである。そのため、トナー補給動作を適切に行わないと劣化トナーが消費されただけで新しいトナーとの入れ替えが行われない箇所が存在することになる。
一方、図19は、本発明を適用した場合を示すもので、トナー補給タイミングを変更し3回トナー補給を行った場合について、トナー濃度センサの出力値を示している。なお、このときトータルのトナー補給量は図18の場合と同じである。図19において、トナー消費波形とトナー補給波形を足し合わせた太線波形(トナー濃度センサ出力値に相当する)は、よりフラットとなっていることが分かる。
このようにトナー補給タイミングを変更すれば、トナー濃度リップルの発生を無くすことが可能となる。これは、トナー消費が行われた箇所にまんべんなくトナー補給が行われたことを意味している。つまり、劣化トナーが消費された場所に的確にトナー補給動作が行われたこととなる。
ここで、図19より、トナー消費波形の1周目の波形を打ち消すようにトナー補給動作を行えば、2周目以降ではトナー濃度が一定となっているのがわかる。そのため、2周目のトナー消費波形は生じなくなる(山が発生しなくなる)ため、2周目のトナー消費波形に関してはトナー補給を行う必要がない。
トナー消費動作を現像剤循環における2周目の時点で行う場合も同様に、トナー消費波形の1周目の波形を打ち消すようにトナー補給動作を行えばよい。
以上のことから、1周目のトナー消費波形を打ち消すようなタイミングでトナー補給動作を行えば劣化トナーが消費された箇所に新しいトナーを補給することができ、的確にトナーの入れ替えを行うことが可能となる。具体的なトナー補給動作については後述する。
以上のことから、1周目のトナー消費波形を打ち消すようなタイミングでトナー補給動作を行えば劣化トナーが消費された箇所に新しいトナーを補給することができ、的確にトナーの入れ替えを行うことが可能となる。具体的なトナー補給動作については後述する。
本実施形態において、トナーリフレッシュ動作で作成するトナー消費パターンは毎回同じ大きさのパターンを作成する。そのため、前述したようにトナー消費波形は毎回略同じ波形となる。つまり、消費されてトナー濃度の低い箇所が現像器内を循環しトナー補給口に到達するまでの時間も毎回略同じタイミングである。
以上のことから、トナー消費波形を打ち消すようなトナー補給タイミングは予め設定しておくことが可能となる。つまり、トナー消費パターンの書き込み開始をトリガにしてトナー消費波形を打ち消すタイミングでトナー補給動作を行うことが可能となる。
図20のトナー補給動作(a)に示すように、複数回行われるトナー消費動作によって生じるトナー消費波形それぞれを打ち消すようにトナー補給動作を実行すれば劣化トナーが消費された箇所に対して的確にトナー補給を行うことができるため、効果的にトナーリフレッシュを行うことができる。
1周目で作成するトナー消費パターンと2周目で作成するトナー消費パターンが異なる場合には、図21に示すように、それぞれのトナー消費パターンに対して消費波形を打ち消すようにトナー補給タイミングを予め設定しておき、トナー補給を実行すればよい。
なお、トナー消費波形を打ち消す方法は1周目のトナー消費波形に対してだけではなく、現像剤が循環して生じる2周目以降の消費波形に対しても行うようにしても良い。
例えば、高温高湿環境の場合、現像剤中に多く水分を含むために電荷が放出されやすくなりトナーの帯電量が低下する。このような状況において、前記したように1周目のトナー消費波形を打ち消すようにトナー補給を行った場合、現像剤が現像器内を1周する間に多くのトナーが現像器内に補給されることになる。多くのトナーが補給されるとトナーとキャリアが接触する機会が減り帯電量が高くなりにくくなる。そのため、帯電量を上げるためにはなるべく分散してトナーを補給する必要がある。
そこで、例えば1周目のトナー消費波形を打ち消すために必要なトナー補給量の半分だけを補給しておき、2周目で残りの半分を補給するようにする。このような補給を行えば、トナーとキャリアが接触する機会が増え帯電量を高くする効果が得られる。
図20のトナー補給動作(b)は、必要なトナー補給量を1周目のトナー消費波形と2周目のトナー消費波形に分けて補給動作を実施したものである。このように2周目以降のトナー補給タイミングとしては本来1周目で行うはずのタイミングを現像剤が1周循環する分遅延させて補給を行うようにすればよい。そうすれば、1周目のみで補給する場合と同様に劣化トナーの消費位置に対して的確に補給動作を行うことができる。
以上のように、トナー補給を行うことで帯電量の低下を防ぎつつ、劣化トナーが消費された箇所にトナーを補給することが可能となり、効果的にトナーリフレッシュを行うことが可能となる。
次に、トナー補給装置の回転速度を変更し、単位時間あたりのトナー補給量を変更することができるシステムを用いた場合のトナー補給方法ついて説明する。
このようなトナー補給システムではトナー補給装置の回転速度を速くすれば、単位時間あたりの補給量は多くなり、トナー補給装置の回転速度を遅くすれば、単位時間当たりの補給量を少なくすることができる。前記したようにトナー消費波形は予め分かっている。そのため図22の補給装置回転駆動(c)に示すように、トナー消費波形を打ち消すように単位時間当たりのトナー補給量(トナー補給装置の回転速度)を変更してトナー補給を行えば、劣化トナーが消費された箇所に対して的確にトナー補給を行うことが可能となる。これにより、効果的なトナーリフレッシュを行うことができる 次に、トナー補給装置の単位時間当たりの補給量は一定で、トナー補給駆動のON時間とOFF時間を可変とすることができるシステムを用いた場合のトナー補給方法について説明する。
このようなトナー補給システムではトナー補給装置の回転速度を速くすれば、単位時間あたりの補給量は多くなり、トナー補給装置の回転速度を遅くすれば、単位時間当たりの補給量を少なくすることができる。前記したようにトナー消費波形は予め分かっている。そのため図22の補給装置回転駆動(c)に示すように、トナー消費波形を打ち消すように単位時間当たりのトナー補給量(トナー補給装置の回転速度)を変更してトナー補給を行えば、劣化トナーが消費された箇所に対して的確にトナー補給を行うことが可能となる。これにより、効果的なトナーリフレッシュを行うことができる 次に、トナー補給装置の単位時間当たりの補給量は一定で、トナー補給駆動のON時間とOFF時間を可変とすることができるシステムを用いた場合のトナー補給方法について説明する。
このようなトナー補給システムの場合、1回の補給動作時間(補給モータを駆動させてから停止させるまでの時間)を変更することでトナー補給量を変更することができる。具体的にはON時間が長いほどトナー補給量は多くなり、ON時間が短いほどトナー補給量は少なくなる。
そのため、図22のトナー補給動作(d)に示すように、トナー消費波形を打ち消すようにトナー補給駆動のON時間を変更してトナー補給を行い、劣化トナーが消費された箇所に対して的確にトナー補給を行うことができる。
上記のように、1回目のトナー消費動作によるトナー消費箇所が現像器内を一周する間で均等に複数回トナー消費動作を行うことができるため、確実に劣化トナーを消費することが可能となる。また、劣化トナーが消費された箇所に対して的確なタイミングでトナー補給を行うことで、劣化トナーと新しいトナーを効率よく入れ替えることが可能となる。そのため効果的なトナーリフレッシュを行うことができ、地肌汚れや画像濃度の低下を防ぎ、高品位の画像を安定的に維持することが可能となる。
続いて本実施形態における、トナーリフレッシュ動作について図23のフローチャートを用いて説明する。
まず、現像モータの走行距離を取得する(S1)。これは、現像モータの駆動時間を取得し、モータの回転速度からモータ駆動距離(走行距離)を算出し取得する。
まず、現像モータの走行距離を取得する(S1)。これは、現像モータの駆動時間を取得し、モータの回転速度からモータ駆動距離(走行距離)を算出し取得する。
次に、累積画像面積[cm^2]を取得する(S2)。ここで、累積画像面積は次の式1によって求める。すなわち、転写紙1枚毎に書き込んだ画像面積を取得し、1枚印刷する毎に書き込んだ画像面積分を累積していく。
累積画像面積=前回までの累積画像面積+今回の画像面積・・・(式1)
なお、式1の画像面積の単位はすべて[cm^2]である。
累積画像面積=前回までの累積画像面積+今回の画像面積・・・(式1)
なお、式1の画像面積の単位はすべて[cm^2]である。
例えば、高画像面積の印刷を連続して行った場合には累積画像面積の値は大きくなり、一方で低画像面積の印刷を連続して行った場合には累積画像面積は小さい値となる。具体例としては、1枚の画像面積が50[cm^2]の印刷を連続して10枚印刷すると、累積画像面積は500[cm^2]となる。
そして、必要リフレッシュ画像面積の算出を行う(S3)。必要リフレッシュ画像面積とは現像器内のトナーが劣化しないためには現像モータの走行距離に対してどのくらいのトナーを消費する必要があるかを画像面積で表した値であり、以下の式2で定義される。
必要リフレッシュ画像面積[cm^2]=現像モータ走行距離[m]×必要リフレッシュ閾値[cm^2/m]−累積画像面積[cm^2]・・・(式2)
必要リフレッシュ画像面積[cm^2]=現像モータ走行距離[m]×必要リフレッシュ閾値[cm^2/m]−累積画像面積[cm^2]・・・(式2)
式2の必要リフレッシュ閾値とは現像モータの走行距離に対してどのくらいのトナーを消費する必要があるかを意味している。この値はトナーが劣化しないために必要なトナー消費量を予め実験などにより算出しておく。この必要リフレッシュ閾値に現像モータ走行距離を乗ずることで必要なトナー消費量を算出することができる。ただし、印刷を行っている際には印刷された画像面積に応じてトナーが消費される。そのため、必要なトナー消費量から実際に消費したトナーの差を求めることで、トナーが劣化しないためには、あとどのくらいのトナー消費量が必要かを求めることができる。この値が必要リフレッシュ画像面積である。
ここで、累積画像面積の値によっては必要リフレッシュ面積の値が負になることがある。その場合にはトナーが劣化しないために必要な消費量以上にトナーが消費されているため、トナー消費動作が必要ないと判断することができる。
必要リフレッシュ画像面積の算出について具体的な数値例を用いて以下に説明する。
取得した現像モータの走行距離が90[m]で累積画像面積が600[cm^2]であったとし、必要リフレッシュ閾値が25[cm^2/m]であるとすると、必要リフレッシュ画像面積は以下のように求められる。
必要リフレッシュ画像面積=90×25−600=1650[cm^2]
よって、画像面積1650[cm^2]のトナーを消費する必要がある。
取得した現像モータの走行距離が90[m]で累積画像面積が600[cm^2]であったとし、必要リフレッシュ閾値が25[cm^2/m]であるとすると、必要リフレッシュ画像面積は以下のように求められる。
必要リフレッシュ画像面積=90×25−600=1650[cm^2]
よって、画像面積1650[cm^2]のトナーを消費する必要がある。
別の例として、取得した走行距離が90[m]で必要リフレッシュ閾値が25[cm^2/m]で累積画像面積が3000[cm^2]であったとすると、
必要リフレッシュ画像面積=90×25−3000=−750[cm^2]
と求められる。
必要リフレッシュ画像面積=90×25−3000=−750[cm^2]
と求められる。
必要リフレッシュ画像面積の値が負の場合は印刷動作において十分にトナーが消費されているためトナーリフレッシュ動作が必要ないと判断することができる。
以上のようにして、今回の必要リフレッシュ画像面積を算出する。そして、前回までの必要リフレッシュ面積に今回算出したリフレッシュ面積を加算し累積リフレッシュ面積とする(S4)。
累積リフレッシュ画像面積[cm^2]=累積リフレッシュ画像面積[cm^2]+必要リフレッシュ画像面積[cm^2]・・・(式3)
以上のようにして、今回の必要リフレッシュ画像面積を算出する。そして、前回までの必要リフレッシュ面積に今回算出したリフレッシュ面積を加算し累積リフレッシュ面積とする(S4)。
累積リフレッシュ画像面積[cm^2]=累積リフレッシュ画像面積[cm^2]+必要リフレッシュ画像面積[cm^2]・・・(式3)
そして、リフレッシュ動作の実行判定を行う(S5)。S4で求めた累積必要リフレッシュ画像面積の値と所定のリフレッシュ実行判定閾値の値を比較して、累積必要リフレッシュ画像面積の値が所定のリフレッシュ実行判定閾値以上であった場合にリフレッシュ動作に移行する。
すなわち、S5においてトナーリフレッシュ実行判定の結果、実行必要の場合にはS6に進み、トナーリフレッシュ動作を実行する。ここで、トナー消費パターンは毎回同じパターンを作成するようにする。本実施例では、トナー消費パターンは前出の図10で示すようなパターンを作成する。トナー消費パターンの副走査長さが各色のステーション間ピッチに収まるようにしている。このようにすれば、トナー消費パターンを重ならずに同時に作成することができる。そのため、他色の消費パターン作成のために遅延などを行う必要がなく余計な時間がかからなくなる。
また、トナー消費パターンを重ねて作成するとクリーニング部材に一度に入力されるトナー量が多くなるため、クリーニング部材への負担が大きくなる。そのため、クリーニング不良の点からも各色のトナー消費パターンは重ならないように作成することが望ましい。
現像剤循環周期の2周目で作成するトナー消費パターンは前出の図16で示すようなパターンである。このように図10と異なるトナー消費パターンを作成する。図16のパターンでは副走査方向長さを変更することでトナー消費量を減少させ、トナー消費波形を重ね合わせた結果生じるリップルをフラットにするためのトナー消費波形が得られるトナー消費パターンとなっている。
なお、トナー消費パターンは現像装置内の劣化トナーが十分に消費できる回数作成する。現像装置や作成するトナー消費パターンの大きさなどにより作成回数を変化させる。
続いて、前述したようにトナー補給動作を実行し(S6)、劣化トナーが消費された箇所に対してトナー補給動作を行う。トナー補給はトナー消費波形を打ち消すように行うため、トナー消費動作と並列して実行される。
トナー消費動作とトナー補給動作の両方が終了したら、トナーリフレッシュ動作実行終了とし、S7において、累積リフレッシュ画像面積の更新を行う。次の式4に示すように累積リフレッシュ画像面積からトナー消費した分の画像面積を減算する。
累積リフレッシュ画像面積[cm^2]=累積リフレッシュ画像面積[cm^2]−トナー消費画像面積[cm^2]・・・(式4)
累積リフレッシュ画像面積[cm^2]=累積リフレッシュ画像面積[cm^2]−トナー消費画像面積[cm^2]・・・(式4)
S7での処理が終了したら、もしくはS5においてトナーリフレッシュ動作が実行不要と判定された場合にはS8において、S3で必要リフレッシュ画像面積を算出する際に仕様した、現像モータ走行距離、累積画像面積の値を0クリアして終了となる。
以上が本実施形態におけるトナーリフレッシュ動作となる。このように現像モータの走行距離と印刷している画像面積の累積値に応じて必要なリフレッシュ画像面積を算出することで、現像剤の状態はトナーリフレッシュ動作が必要であるかどうか判定することができる。
また、トナーリフレッシュ動作では、現像装置内の劣化トナーが消費された箇所を把握することで残留した劣化トナーを確実に消費することができる。その結果として、画像濃度の低下を防ぎ、高品位の画像を安定的に維持することが可能となる。
以上、本発明を図示例により説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、1周期の間に実施するトナー補給動作の回数は3回に限らず、適宜な回数を設定可能である。また、現像剤循環の2周目でトナー補給動作を実施する場合の回数も1周目で実施した回数に応じて適宜設定されるものである。
現像装置各部の構成や画像形成装置の作像部の構成も任意であり、タンデム式における各色プロセスカートリッジの並び順などは任意である。また、タンデム式に限らず、一つの感光体の周囲に複数の現像装置を配置したものや、リボルバ型現像装置を用いる構成も可能である。また、3色のトナーを用いるフルカラー機や、2色のトナーによる多色機、あるいはモノクロ装置にも本発明を適用することができる。もちろん、画像形成装置としてはプリンタに限らず、複写機やファクシミリ、あるいは複数の機能を備える複合機であっても良い。
1 感光体ドラム
3 現像装置
6 トナーボトル
10 作像ユニット
11 中間転写ベルト
15 光書き込み装置
18 定着装置
31 現像ローラ
32 第一スクリュー
33 第二スクリュー
34 トナー濃度センサ
35 トナー補給部
3 現像装置
6 トナーボトル
10 作像ユニット
11 中間転写ベルト
15 光書き込み装置
18 定着装置
31 現像ローラ
32 第一スクリュー
33 第二スクリュー
34 トナー濃度センサ
35 トナー補給部
Claims (13)
- 2成分現像装置におけるトナー消費方法において、
所定のトナー消費パターンを現像してトナー消費動作を実行したときの現像装置内のトナー濃度の変化をトナー濃度センサにより検知し、該検知したトナー濃度センサの出力波形における1周目の最大値と現像剤循環による2周目の最大値との間で、各回のトナー消費動作による前記トナー濃度センサの出力波形の位相がずれるように前記トナー消費パターンを複数回現像してトナー消費動作を実行し、
前記各トナー消費動作によって生じるトナー消費波形を重ね合わせた合成波形の現像剤循環による2周目の変動波形を打ち消すようにトナー消費パターンを作成現像してトナー消費動作を行うことを特徴とするトナー消費方法。 - 前記合成波形の現像剤循環による2周目の変動波形の谷部に、前記変動波形を打ち消すためのトナー消費パターンによるトナー消費波形のピーク部が重なるように前記トナー消費動作を行うことを特徴とする、請求項1に記載のトナー消費方法。
- 前記合成波形の現像剤循環による2周目の変動波形の最小値の位置と、前記変動波形を打ち消すためのトナー消費パターンによるトナー消費波形の最大値の位置が略同じになるように前記トナー消費動作を行うことを特徴とする、請求項1又は2に記載のトナー消費方法。
- 前記合成波形の元となるトナー消費パターンの作成現像回数をnとするとき、
前記変動波形を打ち消すためのトナー消費パターンの作成現像回数は(n−1)回以下であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のトナー消費方法。 - 前記変動波形を打ち消すためのトナー消費パターンは、前記合成波形の元となるトナー消費パターンとは異なることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のトナー消費方法。
- 前記合成波形の元となるトナー消費パターンと前記変動波形を打ち消すためのトナー消費パターンは、パターンの大きさが異なることを特徴とする、請求項5に記載のトナー消費方法。
- 前記合成波形の元となるトナー消費パターンと前記変動波形を打ち消すためのトナー消費パターンは、パターンの濃度が異なることを特徴とする、請求項5又は6に記載のトナー消費方法。
- 前記合成波形の元となるトナー消費パターンと前記変動波形を打ち消すためのトナー消費パターンは、パターンの書き込み密度が異なることを特徴とする、請求項5に記載のトナー消費方法。
- トナー消費動作を行ったときに生じるトナー濃度の変動を打ち消すようにトナー補給動作を実行することを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載のトナー消費方法。
- トナー消費動作におけるトナー濃度センサ出力波形の現像剤循環による1周目の消費波形部分に加えて2周目以降の消費波形部分に対しても前記トナー補給動作を実行することを特徴とする、請求項9に記載のトナー消費方法。
- 前記トナー補給動作は、トナー補給装置の補給速度を変更して行うことを特徴とする、請求項9又は10に記載のトナー消費方法。
- 前記トナー補給動作は、トナー補給装置の駆動ON時間と駆動OFF時間を変更して行うことを特徴とする、請求項9又は10に記載のトナー消費方法。
- 2成分現像装置を備え、請求項1〜12のいずれか1項に記載のトナー消費方法によりトナー消費動作を行うことを特徴とする画像形成装置。
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