JP5321327B2 - 放熱型環境センサ - Google Patents
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Description
(1)放熱性が依存する(所定の)環境値を検知するための環境値検知用感温抵抗素子及び温度補償用感温抵抗素子を備えた環境センサにおいて、
少なくとも、第1の主面側に形成される熱検知部及び第2の主面側に形成される温度補償部がサーミスタ材料からなるセラミック素体と、
前記熱検知部に設けられ、前記熱検知部のサーミスタ材料を前記環境値検知用感温抵抗素子として用いるための熱検知部電極と、
前記温度補償部に設けられ、前記温度補償部のサーミスタ材料を前記温度補償用感温抵抗素子として用いるための温度補償部電極と、
を備え、
前記セラミック素体の前記熱検知部と前記温度補償部との間に断熱部が設けられた構造とする。
また、一般的な積層セラミック部品と同様の方法により容易に製造でき低コスト化が図れる。
また、セラミック素体に外部電極を形成することによって表面実装可能な放熱型環境センサが構成できる。
空気は全ての物質の中で最も熱伝導率が低いため、空洞を形成することにより断熱作用が最も大きくなる。
この構成により、前記空洞部の周囲に配置される多孔質の層によって断熱作用が高まり、熱検知部の実質的な熱容量がより小さくなる。
この構成により、空洞を形成する場合に比べて、サーミスタ素体の抗折強度が高くなる。
このように異なる電位に接続される熱検知部電極が、間にセラミック層を挟んで厚み方向に重なるように対向配置すると、熱検知部電極間の抵抗値を低く設定できるため、高いSN比特性を得られる。
この構造により、熱検知部の熱容量が小さくなり、さらに熱検知部と温度補償部との間の断熱がより向上する。
図2は第1の実施形態に係る放熱型環境センサ101の断面図である。放熱型環境センサ101は、放熱型環境センサ本体となる負特性(NTC)サーミスタセラミックスで構成されるセラミック素体30、熱検知部電極21,22、温度補償部電極26,27、外部電極23,24,28、及び空洞部25を備えている。
図3は前記放熱型環境センサ101をセラミックの積層構造で構成する際の各セラミックグリーンシートの構成図(積み図)である。図3において、層S1には後の焼成によって熱検知部電極21になる内部電極用ペースト21P、層S2には後の焼成によって熱検知部電極22になる内部電極用ペースト22Pがそれぞれ形成されている。層S7には後の焼成によって温度補償部電極26になる内部電極用ペースト26P、層S8には後の焼成によって温度補償部電極27になる内部電極用ペースト27Pがそれぞれ形成されている。さらに層S9にはビア電極用の電極ペースト29Pが形成されている。また、層S4,S5には穴が形成され、その穴内に焼成することによって揮発する材料、例えば、バインダ等の有機物やカーボンペースト等の充填物25Pが形成されている。
先ず、遷移金属酸化物であるMn3O4、NiO、Co3O4、Fe2O3等を所定量秤量し、次いで該秤量物をジルコニア等の粉砕媒体が内有されたボールミルに投入して十分に湿式粉砕し、その後、所定の温度で仮焼してセラミック粉末を作製する。
実装基板PWB上のランドLに対して放熱型環境センサ101が表面実装されている。実装基板PWB上のランドLから外部電極23,24にかけて半田Sのフィレットが形成されている。
このように放熱量の違いによる抵抗変化を熱検知部電極21,22および外部電極23,24を通じて測定することで、環境値を検知することができる。
図8(A)は前記抵抗ブリッジ回路への通電電流の波形図、図8(B)は熱検知部及び温度補償部の温度変化の波形図、図8(C)は熱検知部及び温度補償部のサーミスタの抵抗値変化の波形図、図8(D)は前記放熱型環境センサ回路の出力電圧の波形図である。
前記放熱型環境センサ回路の出力電圧は、図8(D)に表れているように、通電開始時to以降は、熱検知部と温度補償部のサーミスタの抵抗値の変化に応じて変位するが、熱検知部と温度補償部の熱的平衡に伴い、出力電圧も安定化する。時刻t1で環境値が変化すると、前記熱検知部のサーミスタの抵抗値Rsと温度補償部のサーミスタの抵抗値Rnに応じた出力電圧となる。時刻t2で環境値が再び変化すると、前記熱検知部のサーミスタの抵抗値Rsと温度補償部のサーミスタの抵抗値Rnに応じて出力電圧は再び変化する。
図9は第2の実施形態に係る放熱型環境センサをセラミックの積層構造で構成する際の各セラミックグリーンシートの構成図(積み図)である。図9において、層S1には後の焼成によって熱検知部電極21になる内部電極用ペースト21P、層S2には後の焼成によって熱検知部電極22になる内部電極用ペースト22Pがそれぞれ形成されている。層S7には後の焼成によって温度補償部電極26になる内部電極用ペースト26P、層S8には後の焼成によって温度補償部電極27になる内部電極用ペースト27Pがそれぞれ形成されている。また、層S4,S5には穴が形成され、その穴内に焼成することによって揮発する材料、例えば、バインダ等の有機物やカーボンペースト等の充填物25Pが形成されている。
図12は第3の実施形態に係る放射型環境センサ103の断面図である。放射型環境センサ103は、NTCサーミスタセラミックスのセラミック素体30、熱検知部電極21,22、外部電極23,24、空洞部25、及び多孔質部31を備えている。
図13(A),図13(B)は第4の実施形態に係る放射型環境センサ104,105の断面図である。放射型環境センサ104は、NTCサーミスタセラミックスのセラミック素体30、熱検知部電極21,22、外部電極33,34,35,28及び空洞部25を備えている。図13(B)においては、空洞部25の周囲に多孔質部31を設けている。
そのため、熱検知部と温度補償部とをさらに断熱することができ、熱検知部の熱容量をさらに小さくできる。
L…ランド
PWB…実装基板
S…半田
S1〜S9…層
21,22…熱検知部電極
23,24…外部電極
25…空洞部
26,27…温度補償部電極
28…外部電極
29…ビア電極
30…セラミック素体
31…多孔質部
33,34,35…外部電極
101〜105…放射型環境センサ
Claims (8)
- 放熱性が依存する環境値を検知するための環境値検知用感温抵抗素子及び温度補償用感温抵抗素子を備えた環境センサにおいて、
少なくとも、第1の主面側に形成される熱検知部及び第2の主面側に形成される温度補償部がサーミスタ材料からなるセラミック素体と、
前記熱検知部に設けられ、前記熱検知部のサーミスタ材料を前記環境値検知用感温抵抗素子として用いるための熱検知部電極と、
前記温度補償部に設けられ、前記温度補償部のサーミスタ材料を前記温度補償用感温抵抗素子として用いるための温度補償部電極と、
を備え、
前記セラミック素体の前記熱検知部と前記温度補償部との間に断熱部が設けられた放熱型環境センサ。 - 前記断熱部は前記セラミック素体に設けられた空洞である、請求項1に記載の放熱型環境センサ。
- 前記セラミック素体のうち前記断熱部の周縁を構成している周縁部は多孔質の部材である、請求項2に記載の放熱型環境センサ。
- 前記断熱部は多孔質の部材で構成された、請求項1に記載の放熱型環境センサ。
- 前記セラミック素体は複数のセラミック層を備え、前記熱検知部電極は、前記セラミック層を介して部分的に重なり合っている、請求項1〜4のうちいずれかに記載の放熱型環境センサ。
- 前記熱検知部電極に導通する外部電極と、前記温度補償部電極に導通する外部電極とは、熱的に分離された状態で前記セラミック素体の外面に配置された、請求項1〜5のうちいずれかに記載の放熱型環境センサ。
- 前記熱検知部電極に導通するビア電極及び前記温度補償部電極に導通するビア電極は、前記セラミック素体の上下方向に非接続状態に配置された、請求項1〜5のうちいずれかに記載の放熱型環境センサ。
- 前記セラミック素体を発熱させる、または加熱する手段を備えた、請求項1〜7のいずれかに記載の放熱型環境センサ。
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