JP5318004B2 - 車両用電源システム - Google Patents
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Description
この発明は、車両用電源システムに関し、特に車両の制動エネルギの回生と車両の燃費向上とを実現できる車両用電源システムに関するものである。
従来の車両用電源システムは、車両の減速時に、エンジンにより駆動されてバッテリに給電する発電機の発電電圧を、車両の非減速時よりも高くするように構成し、車両の減速時には制動エネルギの回生を積極的に行い、車両の非減速時には発電機の発電電圧を下げることによりエンジンへの負荷を低減させて燃費の向上を図るようにしている(例えば、下記の特許文献1参照)。
上記の特許文献1記載の従来の車両用電源システムでは、発電機の発電電力をバッテリに直接供給してバッテリを充電するように構成されているので、発電機の発電電力を大きく変化させると、バッテリの寿命を縮めることにつながる。その結果、発電機の発電電力を高くする幅を大きくすることができず、バッテリの充電量を大きく増加できないという問題があった。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、バッテリの寿命の低下を抑えて発電機の発電電力を大きく変化できるようにしてバッテリの充電量の増加を図り、しかも、電源システム各部への電力配分を適切に制御できるようにして、電源システム各部への過負荷を防止して高効率化を図るとともに、車両の燃費向上を実現できる車両用電源システムを得ることを目的とする。
この発明による車両用電源システムは、エンジンにより駆動されて交流電力を発生する発電機と、この発電機で発生された交流電力を直流電力に整流して発電母線に出力する整流器と、車載負荷にバッテリ母線を介して電力を供給するバッテリと、上記発電機からの発電電力の変動を吸収する電気二重層コンデンサと、上記発電母線に入力端が、上記バッテリ母線に出力端がそれぞれ接続された第1DC/DCコンバータと、上記発電母線に入力端が、電気二重層コンデンサに出力端がそれぞれ接続された第2DC/DCコンバータと、上記第1、第2DC/DCコンバータを共に駆動制御して上記発電機の発電電力を上記バッテリおよび上記電気二重層コンデンサに充電させる制御回路とを備え、上記第1DC/DCコンバータは、入力電圧を所定の目標値に保つように制御される定電圧制御型のDC/DCコンバータ、または入出力間の昇降圧比を所定の目標比率に保つように制御される定昇降圧比制御型のDC/DCコンバータであり、上記第2DC/DCコンバータは、入力電流を所定の目標電流に保つ定電流型DC/DCコンバータであり、かつ、上記制御回路により制御される上記第2DC/DCコンバータの入力電流の目標値は、上記発電機の発電電力、発電母線電圧、バッテリ母線電圧、および上記電気二重層コンデンサの充電電圧または電圧目標値の内の少なくとも1つに基づき定められている、ことを特徴としている。
この発明によれば、発電機母線電圧を高く設定することが可能となり、発電電力を増大させることができるとともに、車両用電源システム各部への電力配分を適切に制御することが可能となり、燃費の改善と、電源システム各部への過負荷の防止、および長寿命化を同時に達成することができる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る車両用電源システムの構成を示すブロック図である。
図1はこの発明の実施の形態1に係る車両用電源システムの構成を示すブロック図である。
この実施の形態1の車両用電源システムは、図外のエンジンにより駆動されて交流電力を発生する発電機1と、発電機1で発生された交流電力を直流電力に整流して発電母線Aに出力する整流器2と、車載負荷3にバッテリ母線Bを介して電力を供給するバッテリ4と、発電機1からの回生電力の変動を吸収する電気二重層コンデンサ6と、発電母線Aに入力端が接続されると共にバッテリ母線Bに出力端が接続された第1DC/DCコンバータ5と、発電母線Aに入力端が接続されると共に電気二重層コンデンサ6に出力端が接続された第2DC/DCコンバータ7と、発電機1の発電電力Pa、発電母線Aに加わる発電母線電圧Va、バッテリ母線Bに加わるバッテリ母線電圧Vbなどを検出して、第1及び第2DC/DCコンバータ5及び7を制御する制御回路8とを備えている。
ここに、上記の発電機1は、例えば、界磁巻線を有するクローポール型回転子と、3相交流巻線を有する固定子と、レギュレータ回路とを備えたランデル型交流発電機である。また、整流器2は、三相全波整流回路により構成されて、発電機1の3相交流巻線に誘起される交流電力を直流電力に整流する。バッテリ4は、鉛蓄電池、ニッケル・カドミウム蓄電池などの二次電池であり、定格電圧は例えば14Vである。また、電気二重層コンデンサ6は、発電機1からの発電電力Paの変動を吸収してバッテリ4側への供給電力を平準化する役目を果たすものである。
図2に発電母線電圧Vaが14V(実線)、28V(一点鎖線)、42V(破線)のときの、発電機回転数と出力電力Paとの関係を示す。
図2から分かるように、発電母線電圧Vaが一定の場合、回転数が所定のミニマム値以下では発電電力はゼロであり、ミニマム値を超えると回転数が上がるのに伴って次第に発電電力Paが増大して一定値に収束する特性を有する。そして、同じ回転数の場合は、発電母線電圧Vaが高いほど、発電電力Paの収束値はより高くなる。また、発電母線電圧Vaが高いほど、発電電力がゼロになる回転数のミニマム値は大きい。
図2から分かるように、発電母線電圧Vaが一定の場合、回転数が所定のミニマム値以下では発電電力はゼロであり、ミニマム値を超えると回転数が上がるのに伴って次第に発電電力Paが増大して一定値に収束する特性を有する。そして、同じ回転数の場合は、発電母線電圧Vaが高いほど、発電電力Paの収束値はより高くなる。また、発電母線電圧Vaが高いほど、発電電力がゼロになる回転数のミニマム値は大きい。
ここで、第1DC/DCコンバータ5としては、入力端を所定の目標電圧に保つ定入力電圧型のDC/DCコンバータ、または、入出力電圧比を所定の目標電圧比に保つ定昇降圧比型のDC/DCコンバータが適用される。なお、この第1DC/DCコンバータ5は、入出力方向が逆にし得る双方向型のDC/DCコンバータを用いることもできる。
このような前者の定入力電圧型のDC/DCコンバータとしては、例えば入力端の電圧を目標電圧に保つようにフィードバック制御される降圧チョッパ回路など、一般的なDC/DCコンバータ主回路を用いることができる。
また、後者の定昇降圧比型のDC/DCコンバータとしては、降圧チョッパ回路のスイッチングデューティー比を所定の値に保つように制御したDC/DCコンバータや、あるいは、国際公開番号WO2008/032424号に開示されているようなコンバータが適用される。
この公報記載のコンバータは、例えば図3に示すように、複数のエネルギ移行用コンデンサと、複数のスイッチ素子、およびリアクトルを備え、スイッチ素子のオンオフ動作により、LC共振を利用してコンデンサ間で電荷を移行することにより、入出力端子間の電圧比を所定の整数比倍に保つ方式のものである。このコンバータは入出力端子間の電圧比が整数倍であるという制約はあるが、チョッパ型など一般的なDC/DCコンバータと比べ、大型のリアクトルが不要であるので、小型で非常に高い効率が得られるという特徴がある。なお、このコンバータの動作の詳細については、国際公開番号WO2008/032424号に詳しく説明されているので、ここでは説明を省略する。
ここで、(入力電圧の変化)/(入力電流の変化)を、第1DC/DCコンバータ5の入力インピーダンスとして考えると、この第1DC/DCコンバータ5は、電流に関わらず入力電圧を一定に保とうとするので、低い入力インピーダンスのDC/DCコンバータと見做すことができる。
一方、第2DC/DCコンバータ7としては、入力に流れる電流を所定の目標値に保つ定電流型のDC/DCコンバータを用いる。しかも、この第2DC/DCコンバータ7は、電気二重層コンデンサ6に対して充電と放電の両方向の動作を行う必要があるので、入出力方向が逆にし得る双方向のDC/DCコンバータであることが必須である。
このような双方向の定電流入力型のDC/DCコンバータとしては、例えば、図4に示すように、入力の電流を目標電流に保つようにフィードバック制御される昇降圧チョッパ回路など、一般的なDC/DCコンバータ主回路を適用することができる。
すなわち、図4に示す第2DC/DCコンバータ7において、電流検出器10で検出された入力電流の検出値信号i2iは、減算器11により入力電流目標値i2itと比較され、その誤差信号を電流制御ループ用PI制御器12に通すことによりデューティ信号を得、デューティ信号に従いPWM発生器13によってPWM信号を発生する。PWM信号はゲートドライブアンプを介して、FETやIGBTなどのスイッチ素子Q1H,Q1L,Q2H,Q2Lのゲートに入力され、各スイッチ素子子Q1H,Q1L,Q2H,Q2Lのオンオフを制御することにより、入出力電圧に関わらず、入力電流を一定の電流目標値に保ちつつ、出力に電力を伝える。
この第2DC/DCコンバータ7は、電圧に関わらず入力電流を一定に保とうと作用するので、高い入力インピーダンスのDC/DCコンバータと見做すことができる。
なお、ここでは第2DC/DCコンバータ7として、入力端に流れる電流を所定の目標値に保つものとしているが、第2DC/DCコンバータ7の入力電流と出力電流との関係は、入出力電圧とDC/DCコンバータの効率とによって1対1に定まるので、第2DC/DCコンバータ7の入力電流を制御する代わりに出力電流を制御しても良い。
なお、ここでは説明の便宜上、入出力端の一方、すなわち発電母線Aに繋がる側を「入力」と呼び、他方を「出力」と称しており、必ずしも電力の移行方向を表していない。例えば、第2DC/DCコンバータ7を介して電気二重層コンデンサ6を放電する場合は、電流は「出力」から流れ込んで「入力」から流れ出し、電力は「出力」側から「入力」側へ移行することになる。
さて、発電母線Aに、発電機1および整流回路2と、第1DC/DCコンバータ5と、第2DC/DCコンバータ7とを接続すると、発電機1および整流回路2の内部インピーダンスは第1DC/DCコンバータ5より十分高く、また、第2DC/DCコンバータ7も前述のように高い入出力インピーダンスを有しているので、発電母線電圧Vaは、最も入力インピーダンスの低い、第1DC/DCコンバータ5のみによって所定の値に設定することが可能となる。
すなわち、第1DC/DCコンバータ5として定電圧型のDC/DCコンバータを用いることにより、発電母線電圧Vaを所定の電圧に保つことが可能となり、定昇降圧比のDC/DCコンバータを用いることにより、発電母線電圧Vaを、バッテリ電圧の所定比倍の電圧に保つことが可能となる。このように、発電母線電圧Vaを一意に決めることができるのは、1つの回路接続点である発電母線Aに対し、低インピーダンスの第1DC/DCコンバータ5を接続する構成としたためである。
一方、発電機1の回転数と界磁電流が所定の値に決まると、図2に示した特性に従って発電機1の発電電力Paが決まり、さらに、上記のように第1DC/DCコンバータ5によって発電母線電圧Vaが設定されると、発電母線Aに出力される発電電流Iaも決まることになる。
このように、予め第1DC/DCコンバータ5によって発電母線電圧Vaを所定の値に設定し、これに伴って発電母線Aに出力される発電電流Iaが決まった状態で、第2DC/DCコンバータ7の入力電流I2iを所定の値に定めると、以降、第2DC/DCコンバータ7の出力電流I2o、すなわち電気二重層コンデンサ6に流れる電流、および第1DC/DCコンバータ5の入力電流I1iと出力電流I1oを、全て一意に決めることができる。このことを、図5を用いてさらに詳しく説明する。
まず、発電母線電圧Vaは、上述の通り第1DC/DCコンバータ5によって予め所定の値に決まっているとする。このときの発電機1の発電電力Paは、図2に示した関係から、発電母線電圧Vaと回転速度、界磁電流に応じて所定の値に決まるので、発電機1の出力電流Iaは、
Ia=Pa/Va (1)
となる。
Ia=Pa/Va (1)
となる。
ここで、第2DC/DCコンバータ7の入力電流をI2iに設定したとする。すると、第2DC/DCコンバータ7の出力電流I2oは、入力電圧(発電母線電圧)Vaと、出力電圧(電気二重層コンデンサ6の充電電圧)Vcと、第2DC/DCコンバータ7の効率η2とから次のように決まる。
すなわち、入力から出力に電力が移行するとき(すなわち、電気二重層コンデンサ6に充電するとき)の出力電流I2oは、
I2o=(Va×I2i×η2)/Vc (2)
となる。
I2o=(Va×I2i×η2)/Vc (2)
となる。
逆に、出力から入力に電力が移行するとき(すなわち、電気二重層コンデンサ6から放電するとき)の出力電流I2oは、
I2o=(Va×I2i)/(Vc×η2) (3)
となる。
I2o=(Va×I2i)/(Vc×η2) (3)
となる。
また、電気二重層コンデンサ6の充電電圧Vc(t)は、コンデンサ容量Cと、初期電圧Vc0と、第2DC/DCコンバータ7の出力電流I2oとの履歴より、次式で決まる。
Vc(t)={∫(I2o/C)dt}+Vc0 (4)
Vc(t)={∫(I2o/C)dt}+Vc0 (4)
一方、第1DC/DCコンバータ5の入力電流I1iは、
I1i=Ia−I2i (5)
となる。
I1i=Ia−I2i (5)
となる。
また、第1DC/DCコンバータ5の出力電流I1oは、バッテリ母線電圧Vbと、第1DC/DCコンバータ5の効率η1とにより次のように決まる。
すなわち、入力から出力に電力が移行するとき(すなわち、発電母線Aからバッテリ母線Bに電流を流すとき)の出力電流I1oは、
I1o=(Va×I1i×η1)/Vb (6)
となる。
I1o=(Va×I1i×η1)/Vb (6)
となる。
逆に、出力から入力に電力が移行するとき(すなわち、バッテリ母線Bから発電母線Aに電流を流すとき)の出力電流I1oは、
I1o=(Va×I1i)/(Vb×η1) (7)
となる。
I1o=(Va×I1i)/(Vb×η1) (7)
となる。
さらに、車載負荷3に流れる総電流をILとすると、バッテリ4から流れ出す電流Ibは、
Ib=IL−I1o (8)
となる。
Ib=IL−I1o (8)
となる。
なお、バッテリ母線電圧Vbは、略バッテリ4の内部電圧Vb0であるが、正確にはバッテリ4の内部抵抗Rbとバッテリ電流Ibに依存し、
Vb=Vb0−Rb×Ib (9)
となる。
Vb=Vb0−Rb×Ib (9)
となる。
以上のように、第1DC/DCコンバータ5によって発電母線電圧Vaが所定の値になるように設定し、これに伴って発電母線Aに出力される発電電流Iaが決まった状態で、第2DC/DCコンバータ7の入力電流I2iの値を制御することにより、車両用電源システムの各部に流れる電流を同時に制御することが可能となる。すなわち、入力電流I2iを適切な値に設定することにより、I2o、I1i、I1o、Ibが制御される。
これをエネルギフローの面から見ると、発電機1、電気二重層コンデンサ6、およびバッテリ4の各系統の3者の間のエネルギの授受を、第2DC/DCコンバータ7の入力電流I2iに基づいて制御していることになる。したがって、第2DC/DCコンバータ7の入力電流I2iを以下に説明するように適切に制御することにより、車両用電源システム各部への電力配分を制御し、燃費の改善と、電源システム各部への過負荷の防止、長寿命化を同時に達成することが可能となる。
次に、第2DC/DCコンバータ7の入力電流I2iを適切に制御する上で必要な前提となる第1DC/DCコンバータ5により決定される発電母線電圧Va、および第2DC/DCコンバータ7により決定される入力電流I2iを具体的にどの様に設定するかについて、以下に説明する。
まず、前者の発電母線電圧Vaについては、図2に示す特性を利用し、車両速度が速くて発電機1の回転数が高いときは発電母線電圧Vaがより高く、車両速度が遅くて発電機1の回転数が低いときは発電母線電圧Vaがより低くなるように、第1DC/DCコンバータ5を用いて設定する。例えば、図2において回転速度がα以下では発電母線電圧Vaを14Vに、回転速度がαからβの間では発電母線電圧Vaを28Vに、回転速度がβ以上のときは発電母線電圧Vaを42Vに設定する。このように設定することにより、発電機1の回転数に応じて最大の発電電力Paを得ることができる。
さらに、車両の加速・減速に対応して、車両を減速するときには、最大の発電電力Paが得られるように設定して回生エネルギをバッテリ4の充電用として有効利用する。また、加速するときや定速走行を行うときには、発電機1の界磁電流を制御するなどして、発電電力Paを減らす、あるいはゼロにすることにより、バッテリ4の充電よりも優先してエンジンの負荷を減らして燃費を向上させる。
次に、後者の第2DC/DCコンバータ7の入力電流I2iについては、前述のように、その設定値により電源システム各部の電流を制御して電力の配分を制御することが可能であるので、第2DC/DCコンバータ7に対する入力電流目標値I2itは、電源システム各部の様々な要因により定めることになる。このことは逆に、第1DC/DCコンバータ5よりも下流側の電力配分を決めれば、これに伴って第2DC/DCコンバータ7の入力電流I2iは自ずと決まることになる。そこで、ここでは、バッテリ4の寿命や車載負荷3に過負荷が生じないような必要な入力電圧を考慮し、バッテリ母線電圧Vbが常に一定に保たれるように、第2DC/DCコンバータ7の入力電流目標値I2itを、検出されるバッテリ母線電圧Vb、発電機1の出力電力値Pa、および発電母線電圧Vaに基づいて、以下の(a)〜(d)の手順に沿って決定する。
(a)バッテリ4の寿命や車載負荷3に必要な入力電圧を考慮して、バッテリ母線電圧Vbができるだけ変動せずに所定の目標値Vbtに一定に保たれるようにフィードバック制御するため、まず、バッテリ母線電圧Vbを一定に保つ上での第1DC/DCコンバータ5の出力電流目標値I1otを定める。
(b)次に、図外の電圧検出器で検出される発電母線電圧Vaとバッテリ母線電圧Vbとの比、すなわち第1DC/DCコンバータ5の昇降圧比に基づき、前述の(6)式の関係を用いて、上記の手順(a)で定めた第1DC/DCコンバータ5の出力電流目標値I1otを、第1DC/DCコンバータ5の入力電流目標値I1itに換算する。
(c)続いて、発電機1の回転数と界磁電流に基づいて得られる発電電力Paと、検出された発電母線電圧Vaとから、前述の(1)式に基づいて発電機1の出力電流Iaを求める。
(d)そして、第2DC/DCコンバータ7の入力電流目標値I2itを、上記の(b)、(c)の各手順でそれぞれ得られたI1itとIaとから、次式によって求める。
I2it=Ia−I1it (10)
I2it=Ia−I1it (10)
つまるところ、上記の(a)〜(d)の手順は、バッテリ母線電圧Vbが常に一定に保たれるように、第1DC/DCコンバータ5の出力電流目標値I1otを、第2DC/DCコンバータ7の入力電流目標値I2otに換算したことに相当する。
図6は、上記(a)〜(d)の手順を実現するために、制御回路8内に設けられる制御機能のブロック図である。
まず、図外の電圧検出器で検出されたバッテリ母線電圧Vbは減算器20によりバッテリ母線電圧目標値Vbtと比較され、その誤差を電圧制御用PI制御器21に入力することにより、第1DC/DCコンバータ5の出力電流目標値I1otを得る(上記の手順(a))。
次に、前述の(6)式に基づき、積算器22を用いてI1otとVb/(Va×η1)の積より第1DC/DCコンバータ5の入力電流目標値I1itを求める(上記の手順(b))。
一方、発電機1の回転数、界磁電流、および図外の電圧検出器で検出された発電母線電圧Vaに基づき、これらの値と発電機1の発電電力Paとの関係が予め設定登録されているLUT(Look Up Table)23を用いて発電機1から出力される発電電力Paを求める。次いで、この発電電力Paを除算器24を用い発電母線電圧Vaで除することにより発電電流Iaを求める(上記の手順(c))。
さらに、第2の減算器25を用い、(10)式に基づいて第2DC/DCコンバータ7の入力電流目標値I2itを導出する(上記の手順(d))。
そして、この入力電流目標値I2itを第2DC/DCコンバータ7の制御ブロックに入力し、入力電流の値I2iが入力電流目標値I2itとなるようにフィードバック制御する。
このようにして、第2DC/DCコンバータ7の入力電流目標値I2itを定め、第2DC/DCコンバータ7の入力電流I2iがこの入力電流目標値I2itになるようにフィードバック制御することにより、バッテリ母線電圧Vbをその目標値Vbtに漸近させて略一定に保つことができる。
そして、このバッテリ母線電圧目標値Vbtをバッテリ4の内部電圧Vb0の目標値(定格値)に一致するように設定すれば、バッテリ4がバッテリ母線電圧目標値Vbtまで充電された後は、バッテリ4への充放電電流をゼロに制御することができる。これにより、車載負荷3へ供給する電流ILに一致する電流を発電機1、発電母線A、第1DC/DCコンバータ5、およびバッテリ母線Bを経由して供給することができるので、バッテリ4への充放電を最小限とすることができ、バッテリ4の長寿命化を図ることができる。
このとき、バッテリ母線電圧Vbが常に一定に保たれるように、第1DC/DCコンバータ5の出力電流目標値I1otを、前述の(a)〜(d)の手順により、バッテリ母線電圧Vb、発電母線電圧Va、および発電機1の出力電力Paといった既知のパラメータに基づき、第2DC/DCコンバータ7の入力電流目標値I2otに換算して制御することにより、制御ループ内の不確定要素を廃し、制御系をより安定させることが可能となる。
また、発電機1は負荷電流に関わらず、減速時は発電量をより大きく、加速時は発電量をより小さく制御できるので、車両減速時の回生エネルギを有効に利用しつつ、バッテリ4への充放電電流を抑制し、燃費を向上させるとともにバッテリ4の長寿命化を図ることができる。
なお、上記の説明では、バッテリ母線電圧Vbを一定に保つように第1DC/DCコンバータ5の出力電流目標値I1otを定めたが、その代わりに、車載負荷3に流れる電流ILを検出し、それに一致するように第1DC/DCコンバータ5の出力電流目標値I1otを定めてもよい。この場合、第1DC/DCコンバータ5の出力電流目標値I1otから、第2DC/DCコンバータ7の入力電流目標値I2ioを導出する方法は、上述の方法と同じでよい。
実施の形態2.
図7は発明の実施の形態1に係る車両用電源システムの構成を示すブロック図であり、図1に示した実施の形態1と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
図7は発明の実施の形態1に係る車両用電源システムの構成を示すブロック図であり、図1に示した実施の形態1と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
第2DC/DCコンバータ7の出力電流(電流履歴)は、前述の(4)式に示したとおり、電気二重層コンデンサ6の充電電圧Vcにも影響し、後述するように、充電電圧Vcが大きくなり過ぎると寿命が短くなり、また、充電電圧Vcが少な過ぎると充放電電流Icが過大になるといった不都合を生じる。そこで、実施の形態2では、第2DC/DCコンバータ7の入力電流I2iを定めるに当たり、電気二重層コンデンサ6の電圧Vcも参照することとした。
具体的には、実施の形態1で説明したように、バッテリ母線電圧Vbが一定に保たれるように定めた上で、発電機1の発電電力Pa、発電母線電圧Va、およびバッテリ母線電圧Vbに基づいて、第2DC/DCコンバータ7の入力電流I2iを、前述の(a)〜(d)の手順に沿って設定し、さらに、以下に述べる(e)、(f)の手順によって電気二重層コンデンサ6の最大・最小充電電圧Vcmax,Vcminを定める。そして、電気二重層コンデンサ6の充電電圧Vcが最大・最小充電電圧Vcmax,Vcminで決まる上下範囲を逸脱しないように、第2DC/DCコンバータ7の入力電流I2iを制御、ないし制限する。
(e)最大充電電圧Vcmaxの設定
電気二重層コンデンサ6の最大充電電圧Vcmaxを、最大定格電圧や目標寿命に基づいて予め設定しておき、この設定した最大定格電圧を超えないように第2DC/DCコンバータ7の入力電流I2iを制御する。
電気二重層コンデンサ6の最大充電電圧Vcmaxを、最大定格電圧や目標寿命に基づいて予め設定しておき、この設定した最大定格電圧を超えないように第2DC/DCコンバータ7の入力電流I2iを制御する。
電気二重層コンデンサ6の最大定格電圧は、種類にもよるが、例えば単セルあたり2.5Vであり、コンデンサユニット内でセルを複数直列に接続することにより、ユニットあたりの最大定格電圧が決まる。さらに、電圧を軽減して使用することにより寿命は長くなり、例えば0.1V電圧を下げる毎に、寿命が2倍になる、といったような経験則がある。したがって、定格電圧時の定格寿命と電圧軽減による長寿命化の経験則より、目標寿命を満たすように最大充電電圧Vcmaxを定める。
そして、最大充電電圧Vcmaxを超えそうになった場合、電気二重層コンデンサ6の過充電を防ぐために、第2DC/DCコンバータ7の入力電流I2iを減らす、あるいはゼロにする。その際、発電電力Paが一定であると、電気二重層コンデンサ6は発電機1からの発電電力Paを一時的に吸収する役目を果たさなくなるので、バッテリ母線Bへの出力電流が増大する。特に、車両の減速時は、既述のようにできるだけ大きな回生電力が得られるように発電機1をおよび発電母線電圧Vaを制御するので、バッテリ母線Bへの出力電流Iioが過大となり、バッテリ母線電圧Vbが上昇したり、バッテリ4を劣化させたりする恐れがある。
そこで、電気二重層コンデンサ6の充電電圧Vcが最大充電電圧Vcmaxを超えそうになった場合には、第2DC/DCコンバータ7の入力電流I2iの制御から、発電機1の界磁電流の制御に切替えて、車両の加速・減速に関わらず発電電力Paを負荷電流に見合う値まで減らすようにする。その際、同時に第1DC/DCコンバータ5を制御することにより、発電機1の発電母線電圧Vaを下げ、モータの回転数が高い場合でも小さな発電電力が得られるようにしてもよい。
(f)最小充電電圧Vcminの設定
電気二重層コンデンサ6への瞬時充放電電力は、電気二重層コンデンサ6の(充電電圧Vc)×(充放電電流Ic)で決まる。充放電電力を所定の値とすると、充電電圧Vcが低すぎると充放電電流Icが過大となる。瞬時充放電電力の最大値は発電機1の最大出力電力と考えられるので、発電機1の最大出力電力と、電気二重層コンデンサ6の最大定格充放電電流、または第2DC/DCコンバータ7の最大出力電流定格値のいずれか低い方に基づき、電気二重層コンデンサ6の最小充電電圧Vcminを定め、この電圧を下回らないように第2DC/DCコンバータ7の入力電流I2i(電気二重層コンデンサ6から発電母線A側への放電電流)を制御する。
電気二重層コンデンサ6への瞬時充放電電力は、電気二重層コンデンサ6の(充電電圧Vc)×(充放電電流Ic)で決まる。充放電電力を所定の値とすると、充電電圧Vcが低すぎると充放電電流Icが過大となる。瞬時充放電電力の最大値は発電機1の最大出力電力と考えられるので、発電機1の最大出力電力と、電気二重層コンデンサ6の最大定格充放電電流、または第2DC/DCコンバータ7の最大出力電流定格値のいずれか低い方に基づき、電気二重層コンデンサ6の最小充電電圧Vcminを定め、この電圧を下回らないように第2DC/DCコンバータ7の入力電流I2i(電気二重層コンデンサ6から発電母線A側への放電電流)を制御する。
この最小充電電圧Vcminは、あまり高く設定すると、電気二重層コンデンサ6に充放電可能なエネルギ量が減ってしまうので、例えば最大充電電圧Vcmaxの1/2〜1/4程度に設定する。そして、電気二重層コンデンサ6の最小充電電圧Vcminを下回りそうになった場合には、電気二重層コンデンサ6の充電電圧Vcがさらに低下しないように、電気二重層コンデンサ6からの電流の流出を止めるが、それでもさらに漏れ電流等により電気二重層コンデンサ6の電圧が少しずつ下がっていく場合があるので、これを補償する程度の充電電流を流すようにする。
このとき、既述のように車両の加速時に発電を停止したままだと、バッテリ母線Bへの電力の供給が止まり、バッテリ母線電圧Vbが低下したり、バッテリ4から車載負荷3に流れる電流ILが過大となったり、バッテリ4の充電量が低下したりする。
そこで、電気二重層コンデンサ6の充電電圧Vcが最大充電電圧Vcminを下回りそうになった場合には、第2DC/DCコンバータ7の入力電流I2iの制御から、発電機1の界磁電流の制御に切替えて、車両の加速・減速に関わらず発電電力Paを負荷電流に見合う値まで増大させるようにする。その際、同時に第1DC/DCコンバータ5を制御することにより、発電母線電圧Vaの電圧を上げてより大きな発電電力Paが得られるようにしてもよい。
図8は、実施の形態1で説明した前述の(a)〜(d)の手順、およびこの実施の形態2として上記(e)、(f)で説明した手順を実現するために、制御回路8内に設けられる制御機能のブロック図である。以下、図8において、実施の形態1で説明した図6の機能ブロック図との構成の相違点について説明する。
第2減算器25で得られる第2DC/DCコンバータ7の入力電流目標値I2itは、リミッタ30により、最大値と最小値が制限される。ここで、第2DC/DCコンバータ7の入力電流目標値I2itにおいて、正のときは発電母線Aから電気二重層コンデンサ6に向かって電流が流れる場合の大きさを、また、負のときは電気二重層コンデンサ6から発電母線Aに電流が流れる場合の大きさを、それぞれ表す。
図外の電圧検出器で検出された電気二重層コンデンサ6の充電電圧Vcは、両比較器31,32により、予め設定された最大充電電圧Vcmax、最小充電電圧Vcminと比較される。
このとき、電気二重層コンデンサ6の充電電圧Vcが最大充電電圧Vcmaxを超えた場合には、入力電流I2iの最大値として“0”を設定する、すなわち、電気二重層コンデンサ6に電流が流入しないように制限をかける。
また、電気二重層コンデンサ6の充電電圧Vcが最小充電電圧Vcminを下回った場合には、入力電流I2iの最小値として正の値であるIchgを設定する。すなわち、電気二重層コンデンサ6から電流が流出しないように制限をかけるとともに、電気二重層コンデンサ6の漏れ電流によって充電電圧Vcがさらに下がらないように充電を行う。Ichgは、漏れ電流を補償する程度の小さな値でよい。
リミッタ30は、第2DC/DCコンバータ7の入力電流目標値I2itにリミットがかかっているとき(すなわち、電気二重層コンデンサ6の電圧Vcが最大充電電圧Vcmaxを超えた場合や、最小充電電圧Vcminを下回った場合)、そのことを知らせる信号LimONをイネーブル付きバッファ34に対してイネーブル信号として出力する。
バッファ34がイネーブルになると、界磁制御用PI制御器33の出力がバッファ34を通過するようになるので、界磁制御用のフードバック制御系が機能し始める。すなわち、図外の電圧検出器で検出されたバッテリ母線電圧Vbとバッテリ電圧目標値Vbtとの誤差信号は、界磁制御用PI制御器33により界磁信号に変換され、イネーブルとなったバッファ34を通過して発電機1に対して界磁制御信号として出力される。これにより、電気二重層コンデンサ6への充放電が無くても、車載負荷3の電力需要に見合った発電電力Paが得られるようにフィードバック制御される。
すなわち、制御回路8は、前述のように、電気二重層コンデンサ6の充電電圧Vcが最大充電電圧Vcmaxを超えた場合には、発電機1の界磁電流を制御して、車両の加速・減速に関わらず発電電力Paを負荷電流に見合う値まで減らすようにする。また、電気二重層コンデンサ6の充電電圧Vcが最小充電電圧Vcminを下回った場合には、発電機1の界磁電流を制御して、車両の加速・減速に関わらず発電電力Paを負荷電流に見合う値まで増大させる。
ただし、この場合、車両の加速・減速に応じて発電電力Paが増減されるため、これに伴って燃費を向上させる効果は一時的に失われることになる。そのため、あくまでも電気二重層コンデンサ6の電圧範囲(Vcmin〜Vcmax)を超えないようにするための一時的な処置として行う。
以上のように、この実施の形態2によれば、電気二重層コンデンサ6の充電電圧Vcを参照して、予め設定した最大・最小充電電圧Vcmax,Vcminの範囲を超えないように第2DC/DCコンバータ7の入力電流I2iを制御するとともに、第1DC/DCコンバータ5および発電機1を協調させて制御することにより、最大・最小充電電圧Vcmax,Vcminの範囲内では実施の形態1に示したように、車両の加速・減速に応じて発電電力Paを増減することにより燃費を向上させつつ、最小・最大充電電圧Vcmax,Vcminに近づいた場合でも、電気二重層コンデンサ6や第2DC/DCコンバータ7に過電圧、過電流が加わることを防ぎつつ、バッテリ系統に対して負荷電流に応じた適正な電流を供給することが可能となり、バッテリ4の長寿命化を図ることができる。
1 発電機、2 整流器、3 車載負荷、4 バッテリ、
5 第1DC/DCコンバータ、6 電気二重層コンデンサ、
7 第2DC/DCコンバータ、8 制御回路、A 発電母線、B バッテリ母線。
5 第1DC/DCコンバータ、6 電気二重層コンデンサ、
7 第2DC/DCコンバータ、8 制御回路、A 発電母線、B バッテリ母線。
Claims (6)
- エンジンにより駆動されて交流電力を発生する発電機と、
上記発電機で発生された交流電力を直流電力に整流して発電母線に出力する整流器と、
車載負荷にバッテリ母線を介して電力を供給するバッテリと、
上記発電機からの発電電力の変動を吸収する電気二重層コンデンサと、
上記発電母線に入力端が、上記バッテリ母線に出力端がそれぞれ接続された第1DC/DCコンバータと、
上記発電母線に入力端が、電気二重層コンデンサに出力端がそれぞれ接続された第2DC/DCコンバータと、
上記第1、第2DC/DCコンバータを制御する制御回路と、
を備え、
上記第1DC/DCコンバータは、入力電圧を所定の目標値に保つように制御される定電圧制御型のDC/DCコンバータ、または入出力間の昇降圧比を所定の目標比率に保つように制御される定昇降圧比制御型のDC/DCコンバータであり、
上記第2DC/DCコンバータは、入力電流を所定の目標値に保つ定電流型DC/DCコンバータであり、
かつ、上記制御回路により制御される上記第2DC/DCコンバータの入力電流の目標値は、上記発電機の発電電力、発電母線電圧、バッテリ母線電圧、および上記電気二重層コンデンサの充電電圧または電圧目標値の内の少なくとも1つに基づき定められている車両用電源システム。 - 上記制御回路は、上記第2DC/DCコンバータの入力電流を、上記バッテリ母線電圧が所定の値に保たれるようにフィードバック制御するものである請求項1に記載の車両用電源システム。
- 上記第2DC/DCコンバータの入力電流の目標値は、バッテリ母線電圧を一定に保つようにフィードバック制御により設定される第1DC/DCコンバータの目標出力電流を、バッテリ母線電圧、発電母線電圧、および発電機の出力電力に基づき、上記第2DC/DCコンバータの入力電流の目標値に換算することによって定められるものである請求項2に記載の車両用電源システム。
- 上記制御回路は、上記第2DC/DCコンバータの入力電流の目標値を、上記電気二重層コンデンサの充電電圧が予め設定された電圧範囲から逸脱しないように制限する請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の車両用電源システム。
- 上記電気二重層コンデンサの充電電圧が、上記電圧範囲の上限および下限に達した場合には、上記制御回路は、車両の加速・減速に関わらず、上記バッテリ母線電圧を所定の値に保つように、上記発電機の発電電力を制御する請求項4に記載の車両用電源システム。
- 上記制御回路は、上記発電機の発電電力を、車両の加速時よりも減速時により大きな電力を発生させるように制御する請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の車両用電源システム。
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