JP5317814B2 - Steam turbine - Google Patents
Steam turbine Download PDFInfo
- Publication number
- JP5317814B2 JP5317814B2 JP2009107341A JP2009107341A JP5317814B2 JP 5317814 B2 JP5317814 B2 JP 5317814B2 JP 2009107341 A JP2009107341 A JP 2009107341A JP 2009107341 A JP2009107341 A JP 2009107341A JP 5317814 B2 JP5317814 B2 JP 5317814B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steam
- pipe
- casing
- inner casing
- turbine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 claims abstract description 3
- 238000001816 cooling Methods 0.000 claims description 46
- 239000012530 fluid Substances 0.000 claims description 42
- 210000004907 gland Anatomy 0.000 claims description 5
- 239000011810 insulating material Substances 0.000 claims description 3
- 238000007599 discharging Methods 0.000 claims 1
- 230000008646 thermal stress Effects 0.000 abstract description 9
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 7
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Abstract
Description
本発明は、外部ケーシングと内部ケーシングとからなる二重構造のケーシングを備える蒸気タービンに関する。 The present invention relates to a steam turbine including a double-structure casing including an outer casing and an inner casing.
高温の蒸気が導入される蒸気タービンにおいては、ケーシング構造を、外部ケーシングと内部ケーシングを備える二重構造にする場合がある(例えば、特許文献1参照。)。このような構造の場合、第1段動翼の排気蒸気が、グランドラビリンス部を介して、内部ケーシングと外部ケーシングの間を流通する。 In a steam turbine into which high-temperature steam is introduced, the casing structure may be a double structure including an outer casing and an inner casing (see, for example, Patent Document 1). In the case of such a structure, the exhaust steam of the first stage moving blade flows between the inner casing and the outer casing via the ground labyrinth portion.
また、上記したようなケーシング構造を備える蒸気タービンにおいて、例えば、蒸気入口管を二重管構造とし、外管と内管との間に、例えば、内部ケーシングと外部ケーシングの間を流通する蒸気を冷却用蒸気として導入する技術が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。この場合、外管と内管との間を流通する冷却用蒸気の温度と、内管内を流通する、例えば、ボイラからの蒸気の温度との差は大きい。 Further, in the steam turbine having the casing structure as described above, for example, the steam inlet pipe has a double pipe structure, and steam flowing between the outer casing and the inner pipe, for example, between the inner casing and the outer casing is used. A technique for introducing as cooling steam is disclosed (for example, see Patent Document 2). In this case, the difference between the temperature of the cooling steam that flows between the outer pipe and the inner pipe and the temperature of the steam that flows through the inner pipe, for example, from a boiler is large.
上記した従来の蒸気入口管を二重管構造とする蒸気タービンにおいて、外管と内管との間を流通する冷却用蒸気の温度と、内管内を流通する蒸気、すなわち蒸気タービンを駆動する蒸気の温度との差が大きい場合、この温度差によって蒸気入口管、特に内管に生じる熱応力が過大になるという問題がある。 In the steam turbine having the above-described conventional steam inlet pipe having a double pipe structure, the temperature of the cooling steam that flows between the outer pipe and the inner pipe, and the steam that flows in the inner pipe, that is, the steam that drives the steam turbine When the temperature difference is large, there is a problem that the thermal stress generated in the steam inlet pipe, particularly the inner pipe, becomes excessive due to this temperature difference.
そこで、本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、蒸気タービンに流入する蒸気の温度条件によらず、高温の蒸気が流通する蒸気入口管において生じる熱応力を抑制することができる蒸気タービンを提供することを目的とする。 Therefore, the present invention has been made to solve the above problem, and suppresses thermal stress generated in the steam inlet pipe through which high-temperature steam flows regardless of the temperature condition of the steam flowing into the steam turbine. An object is to provide a steam turbine that can be used.
上記目的を達成するために、本発明の一態様によれば、外部ケーシングと内部ケーシングとから構成される二重構造のケーシングと、前記内部ケーシングの入口部の内側に設けられ、蒸気を第1段動翼へ導出させるノズルボックスと、前記内部ケーシングを貫通し、前記外部ケーシングの入口部と前記ノズルボックスの入口部とを連通するように設けられ、内管および外管からなる二重管で、かつ前記内管と前記外管との間の両端部が封止された、外部からの蒸気が導入される蒸気入口管と、前記内部ケーシング内に貫設され、複数段の動翼が植設されたタービンロータと、前記内部ケーシングに、前記タービンロータの軸方向に前記動翼と交互に配設された複数段の静翼と、膨張仕事をしながら前記内部ケーシング内を流動し、最終段の動翼を通過した蒸気を前記内部ケーシング内から外部に導く排気流路とを具備することを特徴とする蒸気タービンが提供される。 In order to achieve the above object, according to one aspect of the present invention, a double-structure casing composed of an outer casing and an inner casing, and an inner side of an inlet portion of the inner casing, the first steam is provided. A double pipe consisting of an inner pipe and an outer pipe, which is provided so as to pass through the inner casing and the inlet portion of the outer casing and the inlet portion of the nozzle box. And a steam inlet pipe into which steam from the outside is introduced, sealed at both ends between the inner pipe and the outer pipe, and a plurality of stages of blades are implanted in the inner casing. A turbine rotor installed therein, a plurality of stages of stationary blades alternately arranged with the moving blades in the axial direction of the turbine rotor in the inner casing, and flowing in the inner casing while performing expansion work. Stage movement A steam turbine the steam has passed through, characterized by comprising an exhaust passage leading to the outside from within the inner casing is provided.
本発明の蒸気タービンによれば、蒸気タービンに流入する蒸気の温度条件によらず、高温の蒸気が流通する蒸気入口管において生じる熱応力を抑制することができる。 According to the steam turbine of the present invention, thermal stress generated in the steam inlet pipe through which high-temperature steam flows can be suppressed regardless of the temperature condition of the steam flowing into the steam turbine.
以下、本発明の一実施の形態を図を参照して説明する。 Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の蒸気タービン10の断面を示す図である。図2は、外部ケーシング21の入口部21aからノズルボックス27までの断面を拡大して示した図である。
(First embodiment)
FIG. 1 is a diagram illustrating a cross section of a
図1に示すように、蒸気タービン10は、内部ケーシング20とその外側に設けられた外部ケーシング21とから構成される二重構造のケーシングを備えている。また、内部ケーシング20内に動翼22が植設されたタービンロータ23が貫設されている。このタービンロータ23は、ロータ軸受24によって回転可能に支持されている。
As shown in FIG. 1, the
また、内部ケーシング20の内側面には、タービンロータ23の軸方向に動翼22と交互になるように静翼25が配設されている。タービンロータ23と各ケーシングとの間には、作動流体である蒸気の外部への漏洩を防止するために、グランドラビリンス部26a、26b、26c、26dが設けられている。
Further,
また、図1および図2に示すように、内部ケーシング20の入口部20aには、ノズルボックス27が設けられている。ノズルボックス27は、内部ケーシング20とタービンロータ23との間(すなわち内部ケーシング20の入口部のうちの内側部分)に配置され、内部ケーシング20の出口部に第1段静翼25a(第1段ノズル)を備える。そしてノズルボックス27へ供給された蒸気は第1段静翼25a(第1段ノズル)を介して第1段動翼22aへ導かれる。そして本実施の形態では、外部ケーシング21の入口部21aと、内部ケーシング20の入口部20aに設けられたノズルボックス27の入口部27aとを連通するように蒸気入口管40が内部ケーシング20を貫通して設けられている。
As shown in FIGS. 1 and 2, a
この蒸気入口管40は、内管41および外管42からなる二重管構造で構成され、かつ内管41と外管42との間の両端部が封止部材43によって封止され密閉されている。また、蒸気入口管40の一端側は、外部ケーシング21の入口部21aの内部ケーシング20側に形成された、外部ケーシング21の蒸気入口の口径よりも大きな口径を有する拡大口径部からなる凹部50に、複数のシールリング45を介して挿入されている。なお、蒸気入口管40の内管41の内径は、外部ケーシング21の蒸気入口の口径と同じか、あるいは若干大きくなるように構成されることが好ましい。また、蒸気入口管40は、複数のシールリング45を介して挿入されることで固定され、例えば、蒸気入口管40の軸方向の移動が抑制される。
The
また、内管41、外管42および封止部材43によって密閉された空間46には、内管41と外管42との間の熱移動を抑制し、内管41および外管42それぞれの内壁面と外壁面における温度差を小さくするために、空気やその他のガス、あるいは高温雰囲気でも使用可能なセラミック基断熱材などを充填して断熱材とすることが好ましい。また、内管41、外管42および封止部材43によって密閉された空間46を真空状態としてもよい。
Further, in the
ここで、複数のシールリング45を、蒸気入口管40の外管42に嵌合するシールリング45と、外部ケーシング21の入口部21aの凹部50の側壁に嵌合するシールリング45とから構成し、それぞれを蒸気入口管40の軸方向に互い違いに積層した構造とすることが好ましい。このようなシールリング45の積層構造を備えることで、この部位における蒸気のシールを確実なもとすることができる。さらに、これらの径の異なる2種類のシールリング45を用いるに際し、各シールリング45と上下方向に隣接するシールリング45との当接面をテーパ状に形成したり、2種類のシールリングを異なる線膨張係数を有する材料で構成してもよい。このような構成とすることで、この部位における蒸気のシールをより確実とすることができる。
Here, the plurality of
また、蒸気入口管40の一端側の端面は、外部ケーシング21の入口部21aの凹部50を構成する底部50aに当接されている。すなわち、蒸気入口管40は、外部ケーシング21の外側に露出されることなく、蒸気タービン10内に収容されている。
Further, the end face on one end side of the
一方、蒸気入口管40の他端側は、複数のシールリング45を介してノズルボックス27の入口部27aの内壁に挿入されている。ここでも、上記したシールリング45の積層構造を備え、蒸気のシールを確実なもとすることが好ましい。また、蒸気入口管40の他端は、自由端となっており、蒸気入口管40の軸方向に伸縮可能となっている。
On the other hand, the other end side of the
また、内部ケーシング20の蒸気入口管40が貫通する開口部においても、内部ケーシング20と蒸気入口管40との間に、複数のシールリング45を介在させている。ここでも、上記したシールリング45の積層構造を備え、蒸気のシールを確実なもとすることが好ましい。また、主蒸気を蒸気タービン10に導入する主蒸気管28は、外部ケーシング21の入口部21aの端部に接合されている。
In addition, a plurality of
さらに、蒸気タービン10は、膨張仕事をしながら内部ケーシング20内の蒸気通路を流動し、最終段の動翼22を通過した作動流体である蒸気を内部ケーシング20内から蒸気タービン10の外部に導く排気流路29を備えている。
Further, the
次に、蒸気タービン10における蒸気の動作について説明する。
Next, the operation of steam in the
主蒸気管28から蒸気タービン10内に導入された蒸気は、蒸気入口管40を通りノズルボックス27に導かれる。ノズルボックス27に導かれた蒸気は、ノズルボックス27内の第1段静翼(第1段ノズル)25aから第1段動翼22aに向けて導出される。そして、ノズルボックス27から導出された蒸気は、内部ケーシング20に配設された静翼25とタービンロータ23に植設された動翼22との間の蒸気通路を通り、タービンロータ23を回転させる。膨張仕事をしながら内部ケーシング20内を流動し、最終段の動翼22を通過した蒸気は、排気流路29を通り蒸気タービン10の外部へ排気される。
The steam introduced into the
また、ノズルボックス27から第1段動翼22aに向けて導出された蒸気の一部は、タービンロータ23と、ノズルボックス27側の内部ケーシング20との間のグランドラビリンス部26aをタービンロータ23の軸方向に沿って外側に向かって流れ、内部ケーシング20と外部ケーシング21との間に流出する。そして、外部ケーシング21の入口部21aと、内部ケーシング20の入口部20aとの間の間隙30において、内部ケーシング20と外部ケーシング21との間に流出した蒸気は、蒸気入口管40の外管42に接触し、蒸気入口管40、特に外管42を冷却する。
Further, a part of the steam derived from the
第1の実施の形態の蒸気タービン10によれば、蒸気入口管40を二重管構造とすることで、内管41内に主蒸気管28からの高温の蒸気が流れ、外管42が内部ケーシング20と外部ケーシング21との間に流出した蒸気によって冷却される場合でも、内管41と外管42との間の熱移動を抑制し、内管41および外管42それぞれの内壁面と外壁面における温度差を小さくすることができる。そのため、蒸気入口管40、すなわち内管41および外管42のそれぞれに発生する熱応力を抑制することができる。また、蒸気入口管40は、内管41と外管42との間の両端部が封止され密閉されているので、内管41と外管42との間に、例えば、内部ケーシング20と外部ケーシング21との間に流出した蒸気が流入することはない。そのため、内管41および外管42それぞれの内壁面と外壁面における温度差を小さく維持することができる。
According to the
また、蒸気入口管40を、外部ケーシング21の入口部21aおよびノズルボックス27の入口部27aにシールリング45を介して嵌め込む、スリーブ構造とすることで、高温高圧の蒸気が、内部ケーシング20と外部ケーシング21との間に流入することを防止することができる。また、このスリーブ構造とすることで、例えば、内部ケーシング20や外部ケーシング21が蒸気入口管40の軸方向へ変形した場合でも、高温高圧の蒸気が内部ケーシング20および外部ケーシング21の間に漏洩することを防止することができる。
Further, the
(第2の実施の形態)
上記した第1の実施の形態の蒸気タービン10では、例えば、高圧タービンのように内部ケーシング20の入口部にノズルボックス27を備えた構成を例示して説明したが、本発明に係る構成は、例えば、中圧タービンのようなノズルボックスを備えない蒸気タービンに適用することもできる。ここでは、ノズルボックスを備えない蒸気タービンに、上記した蒸気入口管40を備えた一例について説明する。
(Second Embodiment)
In the
図3は、第2の実施の形態の蒸気タービン11の断面を示す図である。なお、第1の実施の形態の蒸気タービン10の構成と同一の構成部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略または簡略する。
FIG. 3 is a diagram illustrating a cross section of the steam turbine 11 according to the second embodiment. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the component same as the structure of the
図3に示した蒸気タービン11において、蒸気入口管40の一端側は、外部ケーシング21の入口部21aの内部ケーシング20側に形成された凹部50に、複数のシールリング45を介して挿入されている。なお、蒸気入口管40は、複数のシールリング45を介して挿入されることで固定され、例えば蒸気入口管40の軸方向の移動が抑制される。また、蒸気入口管40の一端側の端面は、外部ケーシング21の入口部21aの凹部50を構成する底部50aに当接されている。すなわち、蒸気入口管40は、外部ケーシング21の外側に露出されることなく、蒸気タービン11内に収容されている。
In the steam turbine 11 shown in FIG. 3, one end side of the
一方、蒸気入口管40の他端側は、複数のシールリング45を介して内部ケーシング20の入口部20aの内壁に挿入されている。また、蒸気入口管40の他端は、自由端となっており、蒸気入口管40の軸方向に伸縮可能となっている。
On the other hand, the other end side of the
この蒸気タービン11では、再熱蒸気管31から蒸気タービン11内に導入された蒸気は、蒸気入口管40を通り内部ケーシング20内に導かれる。内部ケーシング20に導かれた蒸気は、内部ケーシング20に配設された静翼25とタービンロータ23に植設された動翼22との間の蒸気通路を通り、タービンロータ23を回転させる。膨張仕事をしながら内部ケーシング20内を流動し、最終段の動翼22を通過した蒸気は、排気流路29を通り蒸気タービン11の外部へ排気される。
In the steam turbine 11, the steam introduced into the steam turbine 11 from the
また、第1段静翼25aから第1段動翼22aに向けて導出された蒸気の一部は、タービンロータ23と、第1段静翼25a側の内部ケーシング20との間のグランドラビリンス部26aをタービンロータ23の軸方向に沿って外側に向かって流れ、内部ケーシング20と外部ケーシング21との間に流出する。そして、外部ケーシング21の入口部21aと、内部ケーシング20の入口部20aとの間の間隙30において、内部ケーシング20と外部ケーシング21との間に流出した蒸気は、蒸気入口管40の外管42に接触し、蒸気入口管40、特に外管42を冷却する。
Further, a part of the steam derived from the first stage
このように構成された第2の実施の形態の蒸気タービン11においても、蒸気入口管40を二重管構造とすることで、前述した第1の実施の形態の蒸気タービン10における作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
Also in the steam turbine 11 of the second embodiment configured as described above, the
すなわち、蒸気入口管40を二重管構造とすることで、内管41に再熱蒸気管31からの高温の蒸気が流れ、外管42が内部ケーシング20と外部ケーシング21との間に流出した蒸気によって冷却される場合でも、内管41と外管42との間の熱移動を抑制し、内管41および外管42それぞれの内壁面と外壁面における温度差を小さくすることができる。そのため、蒸気入口管40、すなわち内管41および外管42のそれぞれに発生する熱応力を抑制することができる。また、蒸気入口管40は、内管41と外管42との間の両端部が封止され密閉されているので、内管41と外管42との間に、例えば、内部ケーシング20と外部ケーシング21との間に流出した蒸気が流入することはない。そのため、内管41および外管42それぞれの内壁面と外壁面における温度差を小さく維持することができる。
That is, by making the steam inlet pipe 40 a double pipe structure, high-temperature steam from the
また、蒸気入口管40を、外部ケーシング21の入口部21aおよび内部ケーシング20の入口部20aにシールリング45を介して嵌め込む、スリーブ構造とすることで、高温高圧の蒸気が、内部ケーシング20と外部ケーシング21との間に流入することを防止することができる。また、このスリーブ構造とすることで、例えば、内部ケーシング20や外部ケーシング21が蒸気入口管40の軸方向へ変形した場合でも、高温高圧の蒸気が内部ケーシング20および外部ケーシング21の間に漏洩することを防止することができる。
Further, the
(第3の実施の形態)
図4は、第3の実施の形態の蒸気タービン12における、外部ケーシング21の入口部21aからノズルボックス27までの断面を拡大して示した図である。なお、第1の実施の形態の蒸気タービン10の構成と同一の構成部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略または簡略する。
(Third embodiment)
FIG. 4 is an enlarged view showing a cross section from the
第3の実施の形態の蒸気タービン12は、第1の実施の形態の蒸気タービン10における蒸気入口管40と、外部ケーシング21の入口部21aの凹部50を構成する側壁50bとの間に、冷却用作動流体を流通させるための冷却用作動流体流路を構成した以外は、第1の実施の形態の蒸気タービン10の構成と同じである。
The
図4に示すように、蒸気入口管40の一端側の端部は、外部ケーシング21の入口部21aの内部ケーシング20側に形成された、外部ケーシング21の蒸気入口の口径よりも大きな口径を有する拡大口径部からなる凹部50に、複数のシールリング45を介して挿入されている。なお、蒸気入口管40は、複数のシールリング45を介して挿入されることで固定され、蒸気入口管40の軸方向の移動が抑制される。また、凹部50に挿入された蒸気入口管40において、その端部を除く部分の蒸気入口管40と、凹部50を形成する側壁50bとの間には、所定の幅を有する空間が形成される。
As shown in FIG. 4, the end on one end side of the
また、蒸気入口管40の一端側の端部、すなわち複数のシールリング45を備える部分よりも内部ケーシング20側の外部ケーシング21には、上記した所定の幅を有する空間と連通する開口60が形成されている。すなわち、外部ケーシング21の入口部21aと、内部ケーシング20の入口部20aとの間の間隙30から、上記した所定の幅を有する空間を介して開口60に連通する通路が形成されている。この通路は、冷却用作動流体流路として機能し、例えば、タービンロータ23と、ノズルボックス27側の内部ケーシング20との間のグランドラビリンス部26aを通り、内部ケーシング20と外部ケーシング21との間に流出した、ノズルボックス27から導出された蒸気の一部が冷却用作動流体として流通する。このように、上記した冷却用作動流体流路を冷却用作動流体が流通することで、蒸気入口管40および外部ケーシング21を冷却することができる。
In addition, an
次に、蒸気タービン12における蒸気の動作について説明する。
Next, the operation of steam in the
主蒸気管28から蒸気タービン12内に導入された蒸気は、蒸気入口管40を通りノズルボックス27に導かれる。ノズルボックス27に導かれた蒸気は、ノズルボックス27内の第1段静翼25a(第1段ノズル)から第1段動翼22aに向けて導出される。そして、ノズルボックス27から導出された蒸気は、内部ケーシング20に配設された静翼25とタービンロータ23に植設された動翼22との間の蒸気通路を通り、タービンロータ23を回転させる。膨張仕事をしながら内部ケーシング20内を流動し、最終段の動翼22を通過した蒸気は、排気流路29を通り蒸気タービン12の外部へ排気される。
The steam introduced into the
また、ノズルボックス27から第1段動翼22aに向けて導出された蒸気の一部は、タービンロータ23と、ノズルボックス27側の内部ケーシング20との間のグランドラビリンス部26aをタービンロータ23の軸方向に沿って外側に向かって流れ、内部ケーシング20と外部ケーシング21との間に流出する。内部ケーシング20と外部ケーシング21との間に流出した蒸気の一部は、外部ケーシング21の入口部21aと、内部ケーシング20の入口部20aとの間の間隙30から、上記した冷却用作動流体流路を流通し、外部ケーシング21の入口部21aの開口60から外部に排出される。冷却用作動流体流路を流通する蒸気は、冷却用作動流体として機能し、蒸気入口管40、特に、蒸気入口管40の外管42を冷却する。さらに、冷却用作動流体流路を流通する蒸気は、外部ケーシング21を冷却する。
Further, a part of the steam derived from the
ここで、外部ケーシング21の入口部21aの開口60から外部に排出される蒸気は、例えば、排気流路29、または排気流路29を通過した蒸気が流れる流路に供給されてもよい。また、外部ケーシング21の入口部21aの開口60から外部に排気される蒸気を図示しない配管などにより回収し、蒸気タービンプラントの各部に供給する構成とすることも可能である。
Here, the vapor | steam discharged | emitted from the
第3の実施の形態の蒸気タービン12によれば、蒸気入口管40を二重管構造とすることで、内管41内に主蒸気管28からの高温の蒸気が流れ、外管42が冷却用作動流体流路を流通する蒸気によって冷却される場合でも、内管41と外管42との間の熱移動を抑制し、内管41および外管42それぞれの内壁面と外壁面における温度差を小さくすることができる。そのため、蒸気入口管40、すなわち内管41および外管42のそれぞれに発生する熱応力を抑制することができる。また、蒸気入口管40は、内管41と外管42との間の両端部が封止され密閉されているので、内管41と外管42との間に、例えば、内部ケーシング20と外部ケーシング21との間に流出した蒸気が流入することはない。そのため、内管41および外管42それぞれの内壁面と外壁面における温度差を小さく維持することができる。
According to the
また、冷却用作動流体流路を流通する蒸気によって、蒸気入口管40、特に、蒸気入口管40の外管42の冷却を促進することができる。さらに、冷却用作動流体流路を流通する蒸気によって、外部ケーシング21を冷却することができるので、外部ケーシング21に生じる熱応力を抑制することができる。
Moreover, the cooling of the
また、蒸気入口管40を、外部ケーシング21の入口部21aおよびノズルボックス27の入口部27aにシールリング45を介して嵌め込む、スリーブ構造とすることで、高温高圧の蒸気が、内部ケーシング20と外部ケーシング21との間に流入することを防止することができる。また、このスリーブ構造とすることで、例えば、内部ケーシング20や外部ケーシング21が蒸気入口管40の軸方向へ変形した場合でも、高温高圧の蒸気が内部ケーシング20および外部ケーシング21の間に漏洩することを防止することができる。
Further, the
ここで、上記した冷却用作動流体流路を備える構成は、前述した第1の実施の形態の蒸気タービン10や第2の実施の形態の蒸気タービン11に適用することもできる。この場合においても、上記した第3の実施の形態の蒸気タービン12における作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
Here, the structure provided with the above-mentioned working fluid flow path for cooling can also be applied to the
なお、第3の実施の形態の蒸気タービン12の構成は、上記した構成に限られるものではない。
In addition, the structure of the
図5は、タービンロータ冷却用作動流体を導入する導入配管70を備えた、第3の実施の形態の蒸気タービン12の断面を示す図である。
FIG. 5 is a view showing a cross section of the
第3の実施の形態の蒸気タービン12において、図5に示すように、例えば、内部ケーシング20の蒸気入口管40側のグランドラビリンス部26aに、タービンロータ23を冷却するためのタービンロータ冷却用作動流体を導入する導入配管70を備えてもよい。
In the
導入配管70は、外部ケーシング21を貫通し、導入配管70の一端が内部ケーシング20に形成された、グランドラビリンス部26aに貫通する貫通口71に接続されている。なお、貫通口71は、内部ケーシング20に複数形成されてもよい。貫通口71が複数形成された場合には、各貫通口71に対応して導入配管70が設けられる。また、導入配管70の他端(図示しない)は、タービンロータ冷却用作動流体を供給する供給源(図示しない)に接続されている。ここで、タービンロータ冷却用作動流体を供給する供給源としては、特に限定されるものではないが、例えば、他の蒸気タービンから抽気した蒸気などが挙げられる。なお、導入配管70に供給されるタービンロータ冷却用作動流体は、例えば、流量調整弁(図示しない)などで流量が調整される。
The
導入配管70を介して内部ケーシング20に形成された貫通口71からグランドラビリンス部26aに供給されたタービンロータ冷却用作動流体は、グランドラビリンス部26aをタービンロータ23の軸方向に沿って外側および内側(ノズルボックス27側)に向かって流れ、タービンロータ23の表面を冷却する。一方、グランドラビリンス部26aをタービンロータ23の軸方向に沿って外側に向かって流れたタービンロータ冷却用作動流体は、内部ケーシング20と外部ケーシング21との間に流出する。内部ケーシング20と外部ケーシング21との間に流出したタービンロータ冷却用作動流体の一部は、外部ケーシング21の入口部21aと、内部ケーシング20の入口部20aとの間の間隙30から、上記した冷却用作動流体流路を流通し、外部ケーシング21の入口部21aの開口60から外部に排出される。冷却用作動流体流路を流通する蒸気は、冷却用作動流体として機能し、蒸気入口管40、特に、蒸気入口管40の外管42を冷却する。さらに、冷却用作動流体流路を流通する蒸気は、外部ケーシング21を冷却する。
Turbine rotor cooling working fluid supplied to the
このように、導入配管70を介してタービンロータ冷却用作動流体をグランドラビリンス部26aに供給することで、タービンロータ23を冷却することができる。また、導入配管70を介してタービンロータ冷却用作動流体をグランドラビリンス部26aに供給することで、蒸気入口管40、特に、蒸気入口管40の外管42の冷却を促進することができる。さらに、導入配管70を介してタービンロータ冷却用作動流体をグランドラビリンス部26aに供給することで、外部ケーシング21の冷却を促進することができるので、外部ケーシング21に生じる熱応力を抑制することができる。
In this manner, the
また、導入配管70を介してグランドラビリンス部26aに供給されるタービンロータ冷却用作動流体の流量を調整することで、冷却用作動流体流路に流通させる蒸気流量を適正な流量に調整することができる。
Further, by adjusting the flow rate of the working fluid for cooling the turbine rotor supplied to the
ここで、上記したタービンロータ冷却用作動流体を導入する導入配管70を備える構成は、前述した第1の実施の形態の蒸気タービン10や第2の実施の形態の蒸気タービン11に適用することもできる。この場合においても、上記したタービンロータ冷却用作動流体を導入する導入配管70を備える、第3の実施の形態の蒸気タービン12における作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
Here, the configuration including the
以上、本発明を一実施の形態により具体的に説明したが、本発明はこれらの実施の形態にのみ限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。 Although the present invention has been specifically described above with reference to the embodiments, the present invention is not limited to these embodiments, and various modifications can be made without departing from the scope of the invention.
10、11、12…蒸気タービン、20…内部ケーシング、20a、21a、27a…入口部、21…外部ケーシング、22…動翼、22a…第1段動翼、23…タービンロータ、24…ロータ軸受、25…静翼、25a…第1段静翼、26a…グランドラビリンス部、27…ノズルボックス、28…主蒸気管、29…排気流路、30…間隙、31…再熱蒸気管、40…蒸気入口管、41…内管、42…外管、43…封止部材、45…シールリング、46…空間、50…凹部、50a…底部、50b…側壁、60…開口、70…導入配管、71…貫通口。
DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記内部ケーシングの入口部の内側に設けられ、蒸気を第1段動翼へ導出させるノズルボックスと、
前記内部ケーシングを貫通し、前記外部ケーシングの入口部と前記ノズルボックスの入口部とを連通するように設けられ、内管および外管からなる二重管で、かつ前記内管と前記外管との間の両端部が封止された、外部からの蒸気が導入される蒸気入口管と、
前記内部ケーシング内に貫設され、複数段の動翼が植設されたタービンロータと、
前記内部ケーシングに、前記タービンロータの軸方向に前記動翼と交互に配設された複数段の静翼と、
膨張仕事をしながら前記内部ケーシング内を流動し、最終段の動翼を通過した蒸気を前記内部ケーシング内から外部に導く排気流路と
を具備することを特徴とする蒸気タービン。 A double-structured casing composed of an outer casing and an inner casing;
A nozzle box that is provided inside the inlet portion of the inner casing and guides the steam to the first stage blade;
A double pipe comprising an inner pipe and an outer pipe provided through the inner casing and communicating with the inlet of the outer casing and the inlet of the nozzle box , and the inner pipe and the outer pipe. A steam inlet pipe into which steam from the outside is introduced, sealed at both ends between,
A turbine rotor penetrating into the inner casing and having a plurality of stages of blades implanted therein;
In the inner casing, a plurality of stages of stationary blades arranged alternately with the moving blades in the axial direction of the turbine rotor;
A steam turbine comprising: an exhaust passage that flows in the inner casing while performing expansion work and guides the steam that has passed through the rotor blades of the final stage from the inside of the inner casing to the outside.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009107341A JP5317814B2 (en) | 2009-04-27 | 2009-04-27 | Steam turbine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009107341A JP5317814B2 (en) | 2009-04-27 | 2009-04-27 | Steam turbine |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010255542A JP2010255542A (en) | 2010-11-11 |
JP5317814B2 true JP5317814B2 (en) | 2013-10-16 |
Family
ID=43316717
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009107341A Active JP5317814B2 (en) | 2009-04-27 | 2009-04-27 | Steam turbine |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5317814B2 (en) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5558396B2 (en) * | 2011-03-24 | 2014-07-23 | 株式会社東芝 | Steam turbine |
DE102012209549A1 (en) * | 2012-06-06 | 2013-12-12 | Siemens Aktiengesellschaft | Coolant bypass line for a gas turbine |
JP6013288B2 (en) * | 2012-07-20 | 2016-10-25 | 株式会社東芝 | Turbine and power generation system |
JP6639514B2 (en) * | 2015-10-23 | 2020-02-05 | 東芝エネルギーシステムズ株式会社 | Axial turbine |
KR101641281B1 (en) * | 2016-01-13 | 2016-07-21 | 한전원자력연료 주식회사 | Solidification agent for solidifying radioactive waste including alumina cement and solidifying method for radioactive waste using the same |
DE102016215770A1 (en) * | 2016-08-23 | 2018-03-01 | Siemens Aktiengesellschaft | Outflow housing and steam turbine with discharge housing |
JP2018188997A (en) * | 2017-04-28 | 2018-11-29 | 株式会社東芝 | Steam turbine plant, assembly method of the same and steam supply piping |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0621521B2 (en) * | 1983-06-10 | 1994-03-23 | 株式会社日立製作所 | Main structure of steam turbine main steam inlet |
JPS63166601U (en) * | 1987-04-21 | 1988-10-31 | ||
JP4455254B2 (en) * | 2004-09-30 | 2010-04-21 | 株式会社東芝 | Steam turbine and steam turbine plant provided with the same |
-
2009
- 2009-04-27 JP JP2009107341A patent/JP5317814B2/en active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010255542A (en) | 2010-11-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5317814B2 (en) | Steam turbine | |
JP5433183B2 (en) | Steam turbine and steam turbine plant system | |
JP5917324B2 (en) | Turbine and turbine operating method | |
KR101239792B1 (en) | Steam turbine, and method for the operation of a steam turbine | |
JP5865204B2 (en) | Axial turbine and power plant | |
JP5367497B2 (en) | Steam turbine | |
US20110085892A1 (en) | Vortex chambers for clearance flow control | |
JP5692966B2 (en) | Method and apparatus for cooling rotating parts inside a steam turbine | |
JP2014020509A (en) | Seal device, axial flow turbine, and power-generating plant | |
JP2011085136A (en) | Turbomachine rotor cooling | |
JP5756886B2 (en) | Steam turbine with thrust balance piston | |
JP6163299B2 (en) | Steam turbine, blade and method | |
JP2009047123A (en) | Steam turbine | |
JP2012062828A (en) | Steam turbine | |
JP2009047122A (en) | Steam turbine | |
JP6637455B2 (en) | Steam turbine | |
JP2006104951A (en) | Steam turbine | |
US9732621B1 (en) | Air riding seal with purge cavity | |
JP2006017016A (en) | Steam turbine casing and steam turbine | |
JP5784417B2 (en) | Steam turbine | |
JP5808173B2 (en) | Steam turbine | |
JP2010261457A (en) | Method and apparatus for turbine engine | |
JP7414580B2 (en) | turbine | |
KR101855001B1 (en) | System for turbine's cooling and blocking leakage | |
JP2013221510A (en) | Shaft sealing system for steam turbine |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120215 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20120614 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121012 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121023 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121219 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130611 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130709 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5317814 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |