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JP5317307B1 - 虫処理具、およびその使用方法 - Google Patents

虫処理具、およびその使用方法 Download PDF

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JP5317307B1
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Abstract

【課題】虫を廃棄など処理しようとする場合において、虫に起因する視覚的かつ触覚的な不快感をその処理者に生じさせないようにする。
【解決手段】虫処理具は、軸方向の一端部の開口が処理開口4とされ、他端部の開口が操作開口5とされて自由状態で所定形状を保持する筒形状体2と、面方向のほぼ中央に位置する一部分8aが処理開口4の外方からこの処理開口4を通り筒形状体2の内部空間10を操作開口5に向かって移動可能とされるシート8と、一端部がシート8の一部分8aに連結され、他端部がわが操作開口5を通し筒形状体2の外部に突出可能とされる操作部9とを備える。操作開口5から突出した操作部9の他端部がわが筒形状体2の外方に向けて引張Aされるとき、シート8の外縁部がわ8bの各部が筒形状体2の内面を摺動しつつ互いに圧接させられて、シート8の一部分8aと外縁部がわ8bとが筒形状体2の内部空間10に収容可能とされる。
【選択図】図1

Description

本発明は、虫を廃棄など処理しようとする場合において、虫に起因する視覚的かつ触覚的な不快感をその処理者に生じさせないようにした虫処理具、およびその使用方法に関するものである。
屋内、屋外を問わず多種の虫が存在しており、これらのうちには人に不快感を与えたり、衛生上の問題を生じさせたりするものがある。そこで、従来より、それらの虫の忌避剤や殺虫剤が種々提案され、更に、殺虫処理後などの虫の死骸や動きの遅い虫を処理するための虫処理具が、下記特許文献1,2に示されるように提案されている。
上記各公報のうち、特許文献1のものによれば、虫処理具は、軸方向の一端部の開口が十字の切り込みを入れた閉封口とされる一方、他端部の開口が切り目を入れた回収口とされた筒と、上記閉封口がわに設けられ、2枚折りされた紙状の害虫捕捉部と、上記筒の内部空間を貫通し、一端部が上記害虫捕捉部に連結される糸とを備えている。
そして、虫の処理者による上記虫処理具の使用時には、まず、処理者が上記害虫捕捉部に害虫を押し付けて、この害虫を上記害虫捕捉部に付着させる。次に、上記糸の他端部を上記筒の外方に引張する。すると、この引張に連動した上記害虫捕捉部に害虫がくるまれて上記筒の中に取り込まれる。そして、これをゴミ箱に捨てれば、害虫の処理が終ることとされる。
一方、上記特許文献2のものによれば、虫処理具は、軸方向の両端部がそれぞれ開口する筒状箱部と、この筒状箱部に挿入され、上下面に窓があけられた容器状の引出し部とを備えている。
そして、虫の処理者による上記虫処理具の使用時には、まず、処理者が上記筒状箱部から一部分が引き出された引出し部の窓にゴキブリを収める。次に、この引出し部の上記一部分をゴキブリと共に上記筒状箱部に押し込む。すると、上記引出し部と共に上記ゴキブリが上記筒状箱部内に格納される。そして、これをゴミ箱に捨てれば、ゴキブリの処理が終ることとされる。
なお、虫を傷付けずに捕獲する捕獲器として、下記特許文献3のものが提案されている。この公報のものによれば、上記捕獲器は、パイプ形状の支持シャフトと、この支持シャフトに挿入される桿と、上記支持シャフトの外部において上記桿の一端部に取り付けられる可撓性カゴ形状のシート部と、このシート部の開口に沿うよう設けられ、この開口を円形状に保形する線状部とを備えている。
そして、上記捕獲器により使用者が虫を捕獲する場合には、まず、虫の上にシート部を被せ、次に、桿の他端部を引っ張って上記支持シャフト内に上記線状部の一部分を引き込む。すると、この線状部の一部分は上記支持シャフトの内面に圧接することとなって上記線状部が全体的に変形し、これにより、上記シート部の開口が閉鎖させられる。そして、この際、閉鎖させられるシート部の中に虫が傷付くことなく閉じ込められることとされる。
特開2011−217720号公報 特開2012−187071号公報 米国公開特許番号2002/0194772
ところで、前記した特許文献1の虫処理具の使用時には、虫の処理者は、まず、上記害虫捕捉部に害虫を押し付けて付着させる必要がある。しかし、このように害虫を押し付ける際には、上記害虫からの特有の感触が処理者に伝わるおそれがある。
しかも、上記害虫捕捉部への害虫の付着は、この害虫が有する体毛・触覚に頼るものであり、また、上記したように糸を引張して害虫を付着させた害虫捕捉部を筒の中に取り込むとき、上記害虫捕捉部は害虫を単にくるんでいるだけである。このため、芋虫のように体毛を有しない害虫や、もがくだけの力が残っている害虫の場合には、上記害虫捕捉部から容易に剥離して不意に落下するおそれがある。そして、この場合には、処理者は上記のように落下した害虫を改めて目視せざるを得ない結果となる。
また、前記した特許文献2の虫処理具の使用時には、まず、虫の処理者に対し、上記引出し部の窓にゴキブリを収めることが要求されるが、このように窓にゴキブリを収める期間中、処理者はゴキブリに手の指が触れないよう精度よく目視を続ける必要がある。しかも、ゴキブリが死骸であるとしても、その脚が上記窓を越えて突出していたり、仮に、もがくだけの力が残っていて不意に脚を動かしたりする場合には、上記窓に近い手の指にゴキブリの足が不意に触れてしまうおそれがある。
また、前記した特許文献3の虫の捕獲器の使用時には、前記したように、まず、虫の上にシート部を被せ、次に、桿を引っ張って上記線状部を変形させつつ上記シート部の開口を閉鎖し、この閉鎖されたシート部の中に虫を閉じ込めるが、このように虫をシート部の中に閉じ込めるときには、このシート部の開口の開口縁部や線状部が上記虫を挟み付けて潰さないよう、この虫を上記シート部を通し視認したり、上記虫を挟み付けているか否かを上記桿を引っ張る手で触覚的に検知したりする必要があると考えられる。そして、特に、上記虫が高さの低いゴキブリや芋虫のような場合には、上記視認や触覚的な検知は、より注意深い感覚により行う必要があると考えらる。
よって、上記特許文献1〜3のいずれの虫処理具や捕獲器の場合にも、その使用時には、処理者に対し視覚的かつ触覚的な不快感を与えてしまうおそれが多分に残されている。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、種々の虫のうち、主に死骸となったものや、動きの遅いものを廃棄など処理しようとする場合において、虫に起因する視覚的かつ触覚的な不快感をその処理者に生じさせないようにし、かつ、この虫の処理が容易にできるようにすることである。
請求項1の発明は、軸方向の一端部の開口が処理開口4とされ、他端部の開口が操作開口5とされて自由状態で所定形状を保持する筒形状体2と、面方向のほぼ中央に位置する一部分8aが上記処理開口4の外方からこの処理開口4を通り上記筒形状体2の内部空間10を上記操作開口5に向かって移動可能とされるシート8と、一端部が上記シート8の一部分8aに連結され、他端部がわが上記操作開口5を通し上記筒形状体2の外部に突出可能とされる操作部9とを備え、上記操作開口5から突出した上記操作部9の他端部がわが上記筒形状体2の外方に向けて引張Aされるとき、上記シート8の外縁部がわ8bの各部が上記筒形状体2の内面を摺動しつつ互いに圧接させられて、上記シート8の一部分8aと外縁部がわ8bとが上記筒形状体2の内部空間10に収容可能とされたことを特徴とする虫処理具である。
請求項2の発明は、上記筒形状体2を、その軸方向で上記処理開口4がわから操作開口5がわに向かうに従い断面積が漸減するよう形成したことを特徴とする請求項1に記載の虫処理具である。
請求項3の発明は、上記操作開口5を狭めるよう上記筒形状体2の他端部の端縁部に環形状体6を取り付けたことを特徴とする請求項1、もしくは2に記載の虫処理具である。
請求項4の発明は、長手方向の一端部が上記筒形状体2を支持する一方、他端部がわが虫Bの処理者C用の把持部とされる剛性の支持バー20と、この支持バー20に沿って延びると共に、この支持バー20に沿う方向で上記筒形状体2に接近、離反可能となるよう設けられる操作長尺材21と、この操作長尺材21における上記筒形状体2がわの端部と上記筒形状体2の操作開口5から突出した上記操作部9の他端部がわとを互いに連結、離脱可能とさせる連結具22とを備えたことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1つに記載の虫処理具である。
請求項5の発明は、請求項1に記載の虫処理具の使用方法であって、
まず、処理対象となる虫Bを上記シート8で覆うと共に、このシート8を介し上記虫Bを上記筒形状体2の処理開口4の開口縁部で囲繞してこの筒形状体2で覆い、
次に、上記筒形状体2の操作開口5を通し上記操作部9の他端部がわを上記筒形状体2の外方に向けて引張Aすることにより、この筒形状体2の内部空間10に上記シート8の一部分8aと外縁部がわ8bとを虫Bと共に収容させるようにしたことを特徴とする虫処理具の使用方法である。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号や図面番号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、軸方向の一端部の開口が処理開口とされ、他端部の開口が操作開口とされて自由状態で所定形状を保持する筒形状体と、面方向のほぼ中央に位置する一部分が上記処理開口の外方からこの処理開口を通り上記筒形状体の内部空間を上記操作開口に向かって移動可能とされるシートと、一端部が上記シートの一部分に連結され、他端部がわが上記操作開口を通し上記筒形状体の外部に突出可能とされる操作部とを備え、上記操作開口から突出した上記操作部の他端部がわが上記筒形状体の外方に向けて引張されるとき、上記シートの外縁部がわの各部が上記筒形状体の内面を摺動しつつ互いに圧接させられて、上記シートの一部分と外縁部がわとが上記筒形状体の内部空間に収容可能とされている。
このため、上記虫処理具を用いての虫の処理時には、まず、この虫を上記シートで広く覆うと共に、このシートを介し上記虫を上記筒形状体で覆うことができることから、虫の処理時の当初において、この虫を処理者の視界から、より確実に消すことができる。よって、上記虫に起因する視覚的な不快感が処理者に生じることは、より確実に防止される。
また、処理者が上記操作開口から突出した上記操作部の他端部がわを上記筒形状体の外方に向けて引張するとき、上記したように、シートの外縁部がわの各部は上記筒形状体の内面を摺動しつつ互いに圧接させられて、上記シートの一部分と外縁部がわとが上記筒形状体の内部空間に収容可能とされている。
このため、上記したように虫をシートおよび筒形状体で覆った状態で、上記操作開口から突出した上記操作部の他端部がわを引張すると、上記筒形状体の内部空間で互いに圧接させられる上記シートの外縁部がわの各部によって上記虫が挟み付けられ、かつ、この状態で上記内部空間の奥がわに送り込まれることから、この虫は、上記シートの外縁部がわと共に上記筒形状体の内部空間に、より確実に、かつ、安定した状態で収容される。よって、上記筒形状体の内部空間に上記シートの外縁部がわと共に虫を収容するとき、この虫が上記筒形状体の内部空間から不意に落下することは防止され、つまり、このように落下する虫を処理者が改めて目視することは防止される。この結果、上記虫に起因する視覚的な不快感が処理者に生じることは、更に確実に防止される。
しかも、前記したように操作部の他端部がわを引張して、上記筒形状体の内部空間に虫を収容するとき、この筒形状体を把持する処理者と虫との間には、上記シートの外縁部がわに加え、自由状態で所定形状を保持するものであって、ある程度の剛性を有する筒形状体が介在し、もしくは上記操作部が介在する。よって、上記虫からの特有の感触が処理者に伝わることは、より確実に防止されて、上記虫に起因する触覚的な不快感が処理者に生じることは、より確実に防止される。
更に、上記したように、筒形状体の内部空間にはシートの一部分と外縁部がわとが共に収容可能とされていることから、上記筒形状体の長さは、上記シートの外縁部がわのみを収容するものに比べて、より長くなる。このため、上記したように、上記操作開口から突出した上記操作部の他端部がわを上記筒形状体の外方に向けて処理者が一方の手で引張するとき、上記筒形状体における操作開口がわの端部を上記処理者が他方の手で把持することとすれば、上記筒形状体の長さが長い分、この筒形状体を把持する上記他方の手を上記虫から遠く離すことができる。よって、処理者は上記虫をより遠くに離して見ることができ、つまり、上記虫に起因する視覚的な不快感が処理者に生じることは、更に確実に防止される。
また、上記シートの一部分と虫を挟み付けた上記シートの外縁部がわとは共に上記筒形状体の内部空間に収容可能とされるため、上記虫を挟み付けているシートが処理者によって容易に見えることは上記筒形状体によって、より確実に抑制される。よって、上記筒形状体内で上記シートに挟み付けられた虫に起因して上記シートを介し視覚的な不快感が処理者に生じることは、より確実に防止される。
そして、上記したように虫処理具を用いて虫を処理するときには、まず、この虫をシートおよび筒形状体で覆い、次に、上記操作開口から突出した上記操作部を引張すれば、上記虫は筒形状体内にシートと共に収容されて処理可能とされるのであり、このような操作は簡単であることから、上記虫処理具による虫の処理は容易にできる。
請求項2の発明は、上記筒形状体を、その軸方向で上記処理開口がわから操作開口がわに向かうに従い断面積が漸減するよう形成している。
このため、前記したように操作部の他端部がわを引張して、シートの外縁部がわを虫と共に筒形状体の内部空間に収容するとき、上記シートの外縁部がわの各部は、上記操作開口がわに進むに従い互いにより強く圧接させられ、その分、上記虫を、より強固に挟み付ける。よって、上記虫は、上記シートの外縁部がわと共に更に安定した状態で筒形状体の内部空間に収容され、この結果、上記虫が上記筒形状体の内部空間から不意に落下することは、より確実に防止される。
請求項3の発明は、上記操作開口を狭めるよう上記筒形状体の他端部の端縁部に環形状体を取り付けている。
このため、前記したように操作部の他端部がわを引張することにより、シートの一部分が上記筒形状体の内部空間において上記環形状体の近傍に達したときには、この環形状体がストッパとして働くことにより、上記操作部の他端部がわのそれ以上の引張が阻止される。よって、上記シートの一部分が上記操作開口を容易に通り抜けてしまうことは防止されて、上記シートの一部分と虫を挟み付けている外縁部がわとは上記筒形状体の内部空間に、より確実に収容可能とされる。
請求項4の発明は、長手方向の一端部が上記筒形状体を支持する一方、他端部がわが虫の処理者用の把持部とされる剛性の支持バーと、この支持バーに沿って延びると共に、この支持バーに沿う方向で上記筒形状体に接近、離反可能となるよう設けられる操作長尺材と、この操作長尺材における上記筒形状体がわの端部と上記筒形状体の操作開口から突出した上記操作部の他端部がわとを互いに連結、離脱可能とさせる連結具とを備えている。
このため、虫処理具の使用時には、上記筒形状体の処理開口を通しその内部空間に上記シートの一部分と操作部とを挿入すると共に、上記筒形状体の操作開口に上記操作部の他端部がわを通す一方、上記筒形状体を上記遠隔操作具の支持バーの一端部に支持させ、上記操作部の他端部がわと上記操作長尺材とを連結具により連結する。
次に、処理者が支持バーを把持し、例えば、処理者から離れて位置する天井面の虫に上記支持バーを介し組み合わせ体を接近させる。その後の虫処理具による虫の処理操作は、前記と同様であるが、上記操作部の他端部がわの引張は、上記操作長尺材の引張によりすることができる。なお、前記床面上や壁面における虫も上記と同様に処理することができる。
よって、上記遠隔操作具の支持バー、操作長尺材、および連結具によれば、処理者から離れて位置する虫の処理が容易にできる。
請求項5の発明は、請求項1に記載の虫処理具の使用方法であって、請求項1の前記効果と同様の効果が生じる。
実施例1を示し、虫処理具の側面部分断面部分破断図であって、虫処理具の使用方法の前段を示す図でもある。 実施例1を示し、虫処理具の使用方法の前段を示す部分側面断面図である。 実施例1を示し、虫処理具の使用方法の中段を示す斜視図である。 実施例1を示し、図3のIV−IV線矢視断面図である。 実施例1を示し、虫処理具の使用方法の後段を示す側面部分断面図である。 実施例1を示し、虫処理具の他の使用方法を示す側面断面図である。 実施例2を示し、(a)は、虫処理具の斜視図、(b)は、虫処理具を折り畳んでコンパクトな収納状態にした図である。
本発明の虫処理具に関し、種々の虫のうち、主に死骸となったものや、動きの遅いものを廃棄など処理しようとする場合において、虫に起因する視覚的かつ触覚的な不快感をその処理者に生じさせないようにし、かつ、この虫の処理が容易にできるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための形態は、次の如くである。
即ち、虫処理具は、軸方向の一端部の開口が処理開口とされ、他端部の開口が操作開口とされて自由状態で所定形状を保持する筒形状体と、面方向のほぼ中央に位置する一部分が上記処理開口の外方からこの処理開口を通り上記筒形状体の内部空間を上記操作開口に向かって移動可能とされるシートと、一端部が上記シートの一部分に連結され、他端部がわが上記操作開口を通し上記筒形状体の外部に突出可能とされる操作部とを備える。上記操作開口から突出した上記操作部の他端部がわが上記筒形状体の外方に向けて引張されるとき、上記シートの外縁部がわの各部が上記筒形状体の内面を摺動しつつ互いに圧接させられて、上記シートの一部分と外縁部がわとが上記筒形状体の内部空間に収容可能とされている。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例1を添付の図1〜6に従って説明する。
図1〜5において、符号1は虫処理具であり、この虫処理具1は筒形状体2を備える。この筒形状体2は、その軸心3に沿った軸方向の一端部の開口が処理開口4とされ、他端部の開口が操作開口5とされる。上記筒形状体2は紙製とされ、その自由状態において所定形状を保持するよう全体的にある程度の剛性を有し、その一方、外力によって弾性や塑性変形可能なものとされる。
上記処理開口4は、上記軸心3に沿った方向で見た平面視(図4)で、長円形(楕円形含む、以下同じ)とされる。一方、上記操作開口5は平面視で、上記処理開口4の短軸長さよりも短い直径の円形とされる。また、上記筒形状体2は、その軸方向で上記処理開口4がわから操作開口5がわに向かうに従い断面積が漸減する円錐台筒形状とされる。
上記操作開口5を挟めるよう上記筒形状体2の他端部の端縁部に環形状体6が取り付けられる。この環形状体6は上記筒形状体2と同様の紙製とされる。上記環形状体6は上記筒形状体2の他端部を補強して、その剛性を向上させる。
なお、上記処理開口4および操作開口5は、それぞれ円形、長円形、もしくは正方形などの多角形のいずれであってもよく、これらの中間的な形状であってもよい。また、上記筒形状体2は全体として円錐台筒形状をなしているが、角錐台形状としてもよく、また、軸方向の一部分のみを円錐台や角錐台筒形状としてもよい。また、上記筒形状体2は、その軸方向の各部断面が互いに同形同大のものであってもよい。
また、上記筒形状体2および環形状体6は、それぞれその材質を紙製や樹脂製として使い捨てのものとしてもよいが、ある程度弾性変形可能な硬質樹脂性や金属板製として、繰り返し使用が可能なものとしてもよい。
また、上記虫処理具1は、平面視で正方形状をなすシート8を備えている。そして、図1中二点鎖線と、図2〜5とで示すように、上記シート8は、その面方向のほぼ中央に位置する一部分8aが、上記筒形状体2の処理開口4を通り上記筒形状体2の内部空間10を上記操作開口5に向かって移動可能とされる。
また、上記虫処理具1は、一端部が上記シート8の一部分8aに連結され、他端部がわが上記操作開口5を通し上記筒形状体2の外部に突出可能とされる操作部9を備えている。この操作部9は、上記操作開口5を貫通するよう延び、弾性的に撓み可能な樹脂製の棒材9aと、この棒材9aの一端部と上記シート8の一部分8aとを連結させる、カシメ環や上記棒材9aの一端部に形成され上記シート8の一部分8aに掛止されるフックなどの連結具9bと、上記棒材9aの他端部に一体的に形成され、この他端部を上記筒形状体2の内部空間10から上記操作開口5を通して上記筒形状体2の外部に突出させたとき、上記棒材9aの他端部を上記操作開口5の開口縁部に掛止させる弾性的に撓み可能なフック形状の掛止部9cとを有している。
なお、上記シート8は平面視で長方形など多角形であってもよく、円形であってもよい。また、上記シート8は、面方向の各部のそれぞれにおいて撓みや屈曲の変形が容易にできる薄紙、不織布、合成繊維、天然繊維、ビニールなどの樹脂フィルムや、これらを積層や合成したものが適用可能である。また、この場合、シート8は起毛状のものや各目が小さい網状のもののように、表面が粗面であることが好ましい。更に、上記シート8は、これを所定形状となるよう変形させたとき、それ自体がその形状をある程度保持するような自己保形性を有するものが好ましい。
また、上記操作部9の棒材9aは硬質のゴムや金属製であってもよく、この棒材9aの断面は円形や矩形(板形状)であってもよい。また、この棒材9aはロープ(紐)、ワイヤー、ケーブルなどの可撓性索条体であってもよい。また、上記連結具9bは、上記虫処理具1の使用に際し、上記シート8の一部分8aと操作部9の一端部とを連結可能とするフック、ピンチ具、もしくはクリップのようなものであってもよい。
図3〜5において、上記操作開口5を通し上記操作部9の他端部がわが上記筒形状体2の外方に向けて引張Aされるとき、上記シート8の外縁部がわ8bは上記処理開口4がわから操作開口5がわに向けて上記筒形状体2の内面と上記処理開口4の開口縁部とをそれぞれ摺動する。そして、この場合、上記シート8の外縁部がわ8bの各部は、上記筒形状体2の内面と処理開口4の開口縁部とからのそれぞれの反力により互いに圧接させられて、上記シート8の一部分8aと外縁部がわ8bとが共に上記筒形状体2の内部空間10に収容可能とされている。なお、このようにシート8を筒形状体2の内部空間10に収容したとき、上記シート8が全て上記内部空間10に収容される必要はなく、上記一部分8aが上記操作開口5を通し筒形状体2の外部に露出されてもよい。
ここで、上記シート8は、その面方向で上記一部分8aから外縁部に向かうに従い体積が増加するものであることから、上記したように、操作部9の他端部がわの引張Aにより、上記筒形状体2の処理開口4を通し上記シート8の外縁部がわ8bが上記筒形状体2の内面を上記操作開口5に向かって摺動しつつ筒形状体2の内部空間10に収容されるとき、上記シート8の外縁部がわ8bの各部は互いに自動的に圧接させられる。
上記虫処理具1の使用時には、まず、図1中実線および二点鎖線と、図2とで示すように、処理対象となる虫Bを処理しようとする処理者Cが、上記虫処理具1のシート8の一部分8aと操作部9とを、上記筒形状体2の処理開口4を通して上記筒形状体2の内部空間10に挿入し、かつ、上記操作部9の他端部がわを上記操作開口5を通し外部に突出させる。上記操作部9の掛止部9cが上記操作開口5を通り抜けるとき、上記掛止部9cは一旦弾性的に撓んだ収縮変形した後、元の形状に戻り、上記操作開口5の開口縁部の外面に掛止される。この際、上記シート8の外縁部がわ8bは上記筒形状体2の処理開口4の開口縁部に軽く圧接する。このようにして、これら筒形状体2、環形状体6、シート8、および操作部9により一体化された組み合わせ体14を形成する。
ここで、上記虫Bは、特にその処理者Cなど人にとって視覚的かつ触覚的に不快感を生じさせ、衛生上問題のあるもので、例えば、ゴキブリ、蜘蛛、芋虫、毛虫、蜂、蝉、蛾、バッタ、カマキリ、百足、ミミズなどが挙げられる。また、この虫Bの処理の当初において、この虫Bの勢いがあまりに大きい場合には、予め、水生や油性の殺虫剤をスプレーして、少なくとも、その勢いをある程度に弱めることが好ましい。
次に、上記組み合わせ体14におけるシート8の外縁部がわ8bを上記筒形状体2の軸心3から離れる方向に拡がるよう展開させた状態とする。次に、処理者Cが上記組み合わせ体14の筒形状体2における上記操作開口5がわの端部を軽く指で挟むよう把持し、上記組み合わせ体14を床面16上の虫Bに接近させる。そして、この虫Bを、その上方から上記組み合わせ体14のシート8で覆うと共に、このシート8の外縁部がわ8bを介し上記虫Bを上記筒形状体2の処理開口4の開口縁部で囲繞してこの筒形状体2で覆う。
上記の場合、筒形状体2の処理開口4の大きさに比べて虫Bがあまりに小さい場合や、虫Bが芋虫のようにゴキブリなどに比べて長い場合には、例えば、図2と、図3中一点鎖線とで示すように上記筒形状体2における上記処理開口4がわの部分を処理者Cが手で把持して、その把持力を大きくする。そして、この把持力により、図2中一点鎖線で示すように、上記筒形状体2を弾性もしくは塑性変形させ、これにより、処理開口4の短軸を短くさせる一方、処理開口4の長軸を長くさせて上記処理開口4を上記虫Bの大きさや形状に対応させればよい。
上記のようにすれば、上記操作開口5の開口縁部により上記シート8の外縁部がわ8bを介し上記虫Bを軽く挟み付けることが容易にでき、この結果、上記筒形状体2の内部空間10への虫Bの収容が、より確実に容易にできる。また、上記の場合、上記処理開口4の開口縁部と床面16との間の隙間は、上記シート8の外縁部がわ8bにより軽く閉じることが好ましい。
次に、図3,4で示すように、上記組み合わせ体14における筒形状体2の操作開口5から突出した操作部9の他端部がわを処理者Cが指で挟み、上記組み合わせ体14における筒形状体2の操作開口5を通し上記操作部9の他端部がわを上記筒形状体2の外方に向けて引張Aする。すると、上記シート8の外縁部がわ8bの各部が上記床面16上を上記処理開口4に向かって摺動すると共に、上記筒形状体2の内面を上記操作開口5に向かって摺動する。そして、この際、上記シート8の外縁部がわ8bの各部は、上記処理開口4の中央域で互いに集合させられるため、このように処理開口4の中央域で互いに集合させられるシート8の外縁部がわ8bの各部によって上記虫Bが挟み付けられる。
次に、図5で示すように、操作部9の他端部がわを更に引張Aすれば、上記シート8の一部分8aが筒形状体2の内部空間10において上記操作開口5および環形状体6の近傍に達すると共に、上記虫Bを挟み付けているシート8の外縁部がわ8bの各部が、上記筒形状体2の内面からの反力を受けて互いに圧接しながら、この筒形状体2の内部空間10に収容される。この際、上記環形状体6はストッパとして働くことにより、上記シート8の一部分8aのそれ以上の引張Aが阻止されて、このシート8の一部分8aも上記筒形状体2の内部空間10に収容される。
なお、上記筒形状体2の内部空間10に収容した虫Bが大きくもがくような場合には、上記筒形状体2の操作開口5を通し、水生や油性の殺虫剤をスプレーし、しばらく間をおくようにしてもよい。
そして、その後、処理者Cは、上記操作部9の他端部がわを把持し、虫処理具1を吊り下げた状態で、この虫処理具1と共に虫Bをビニール製のごみ袋に入れるなどして廃棄したり、上記筒形状体2の内部空間10からシート8と共に虫Bを排出して、この虫Bを屋外の庭などに投棄したり逃がしたりしてやれば、上記虫処理具1の使用による虫Bの処理ができる。
なお、上記したように虫処理具1を用いて虫Bを処理するとき、上記筒形状体2、シート8、および操作部9により組み合わせ体14を形成する以前に、まず、シート8で虫Bを覆い、次に、このシート8を上記筒形状体2で覆うと共に、上記操作部9の他端部がわを上記筒形状体2の操作開口5を通し外部に突出させるようにしてもよい。このようにする場合には、上記操作部9の掛止部9cは設けなくてもよい。
上記虫処理具1の具体例を挙げれば、次のようなものである。
即ち、虫処理具1により処理しようとする主たる虫Bがクロゴキブリである場合には、筒形状体2の処理開口4の長軸の長さを上記虫Bの一般的な大きさ(25〜30mm)よりもわずかに大きい寸法35〜45mmにすると共に、筒形状体2の高さを70〜100mmとし、上記シート8を、屋内の床上の塵や人の抜け毛を拭き取り可能な化学雑巾に使用されるような不織布として、自由状態での厚さを1〜2mmとし、かつ、一辺の長さが150〜200mmの正方形状とすることが好ましい。なお、上記筒形状体2の処理開口4の長軸(径寸法)の長さや高さは、上記シート8の材質、形状、大きさ、および厚さに応じて適宜設定すればよい。
上記構成によれば、虫処理具1は、軸方向の一端部の開口が処理開口4とされ、他端部の開口が操作開口5とされて自由状態で所定形状を保持する筒形状体2と、面方向のほぼ中央に位置する一部分8aが上記処理開口4の外方からこの処理開口4を通り上記筒形状体2の内部空間10を上記操作開口5に向かって移動可能とされるシート8と、一端部が上記シート8の一部分8aに連結され、他端部がわが上記操作開口5を通し上記筒形状体2の外部に突出可能とされる操作部9とを備え、上記操作開口5から突出した上記操作部9の他端部がわが上記筒形状体2の外方に向けて引張Aされるとき、上記シート8の外縁部がわ8bの各部が上記筒形状体2の内面を摺動しつつ互いに圧接させられて、上記シート8の一部分8aと外縁部がわ8bとが上記筒形状体2の内部空間10に収容可能とされている。
このため、上記虫処理具1を用いての虫Bの処理時には、まず、この虫Bを上記シート8で広く覆うと共に、このシート8を介し上記虫Bを上記筒形状体2で覆うことができることから、虫Bの処理時の当初において、この虫Bを処理者Cの視界から、より確実に消すことができる。よって、上記虫Bに起因する視覚的な不快感が処理者Cに生じることは、より確実に防止される。
また、処理者Cが上記操作開口5から突出した上記操作部9の他端部がわを上記筒形状体2の外方に向けて引張Aするとき、上記したように、シート8の外縁部がわ8bの各部は上記筒形状体2の内面を摺動しつつ互いに圧接させられて、上記シート8の一部分8aと外縁部がわ8bとが上記筒形状体2の内部空間10に収容可能とされている。
このため、上記したように虫Bをシート8および筒形状体2で覆った状態で、上記操作開口5から突出した上記操作部9の他端部がわを引張Aすると、上記筒形状体2の内部空間10で互いに圧接させられ、かつ、この状態で上記内部空間10の奥がわに送り込まれる上記シート8の外縁部がわ8bの各部によって上記虫Bが挟み付けられることから、この虫Bは、上記シート8の外縁部がわ8bと共に上記筒形状体2の内部空間10に、より確実に、かつ、安定した状態で収容される。よって、上記筒形状体2の内部空間10に上記シート8の外縁部がわ8bと共に虫Bを収容するとき、この虫Bが上記筒形状体2の内部空間10から不意に落下することは防止され、つまり、このように落下する虫Bを処理者Cが改めて目視することは防止される。この結果、上記虫Bに起因する視覚的な不快感が処理者Cに生じることは、更に確実に防止される。
しかも、前記したように操作部9の他端部がわを引張Aして、上記筒形状体2の内部空間10に虫Bを収容するとき、この筒形状体2を把持する処理者Cと虫Bとの間には上記シート8の外縁部がわ8bに加え、自由状態で所定形状を保持するものであって、ある程度の剛性を有する筒形状体2が介在し、もしくは上記操作部9が介在する。よって、上記虫Bからの特有の感触が処理者Cに伝わることは、より確実に防止されて、上記虫Bに起因する触覚的な不快感が処理者Cに生じることは、より確実に防止される。
更に、上記したように、筒形状体2の内部空間10にはシート8の一部分8aと外縁部がわ8bとが共に収容可能とされていることから、上記筒形状体2の長さは、上記シート8の外縁部がわ8bのみを収容するものに比べて、より長くなる。このため、上記したように、上記操作開口5から突出した上記操作部9の他端部がわを上記筒形状体2の外方に向けて処理者Cが一方の手で引張Aするとき、図3,5中実線で示すように、上記筒形状体2における操作開口5がわの端部を上記処理者Cが他方の手で把持することとすれば、上記筒形状体2の長さが長い分、この筒形状体2を把持する上記他方の手を上記虫Bから遠く離すことができる。よって、処理者Cは上記虫Bをより遠くに離して見ることができ、つまり、上記虫Bに起因する視覚的な不快感が処理者Cに生じることは、更に確実に防止される。
また、上記シート8の一部分8aと虫Bを挟み付けた上記シート8の外縁部がわ8bとは共に上記筒形状体2の内部空間10に収容可能とされるため、上記虫Bを挟み付けているシート8が処理者Cによって容易に見えることは上記筒形状体2によって,より確実に抑制される。よって、上記筒形状体2内で上記シート8に挟み付けられた虫Bに起因して上記シート8を介し視覚的な不快感が処理者Cに生じることは、より確実に防止される。
そして、上記したように虫処理具1を用いて虫Bを処理するときには、まず、この虫Bをシート8および筒形状体2で覆い、次に、上記操作開口5から突出した上記操作部9を引張Aすれば、上記虫Bは筒形状体2内にシート8と共に収容されて処理可能とされるのであり、このような操作は簡単であることから、上記虫処理具1による虫Bの処理は容易にできる。
また、前記したように、筒形状体2を、その軸方向で上記処理開口4がわから操作開口5がわに向かうに従い断面積が漸減するよう形成している。
このため、前記したように操作部9の他端部がわを引張Aして、シート8の外縁部がわ8bを虫Bと共に筒形状体2の内部空間10に収容するとき、上記シート8の外縁部がわ8bの各部は、上記操作開口5がわに進むに従い互いにより強く圧接させられ、その分、上記虫Bを、より強固に挟み付ける。よって、上記虫Bは、上記シート8の外縁部がわ8bと共に更に安定した状態で筒形状体2の内部空間10に収容され、この結果、上記虫Bが上記筒形状体2の内部空間10から不意に落下することは、より確実に防止される。
また、前記したように、操作開口5を狭めるよう上記筒形状体2の他端部の端縁部に環形状体6を取り付けている。
このため、前記したように操作部9の他端部がわを引張Aすることにより、シート8の一部分8aが上記筒形状体2の内部空間10において上記環形状体6の近傍に達したときには、この環形状体6がストッパとして働くことにより、上記操作部9の他端部がわのそれ以上の引張Aが阻止される。よって、上記シート8の一部分8aが上記操作開口5を容易に通り抜けてしまうことは防止されて、上記シート8の一部分8aと虫Bを挟み付けている外縁部がわ8bとは上記筒形状体2の内部空間10に、より確実に収容可能とされる。
図6において、上記虫処理具1は、前記した筒形状体2、シート8、および操作部9による虫Bの処理操作を、これら2,8,9から離れた位置で可能とする遠隔操作具19を備えている。
上記遠隔操作具19は、長手方向の一端部が上記筒形状体2を着脱可能に保持する一方、他端部がわが虫Bの処理者C用の把持部とされる剛性の支持バー20と、この支持バー20に沿って延びるようこの支持バー20の内部空間を貫通するよう延びると共に、この支持バー20に沿う方向で上記筒形状体2に接近、離反となるよう設けられる操作長尺材21と、この操作長尺材21における上記筒形状体2がわの端部と上記筒形状体2の操作開口5から突出した上記操作部9の他端部がわとを互いに連結、離脱可能とさせる連結具22とを備えている。
具体的には、上記支持バー20は、その一端部を構成し、上記筒形状体2の操作開口5がわの端部を嵌脱可能に圧入させることにより、この筒形状体2を着脱可能に保持する筒形状支持体25と、上記支持バー20の他端部がわを構成する剛性のパイプ材26と、このパイプ材26の上記支持体25がわの端部にこの支持体25を全方向に回動D可能に支持する自在継手27とを有している。
上記の場合、パイプ材26は、これに代えて中実の棒材としてもよく、二重管にしてその長手方向に伸縮自在の構造としてもよく、また、電気スタンドに用いられているような長手方向各部が屈曲自在とされて、その屈曲状態が自己保持されるものであってもよい。また、上記自在継手27は、ボールジョイント式などのものであって、上記パイプ材26の端部に対し上記支持体25を所望回動姿勢のままに自己保持できる摩擦力を有するものとされる。
前記操作長尺材21は、図例ではロープ、ワイヤー、ケーブルなどの可撓性索条体であるが、剛性のパイプや線材であってもよい。また、前記連結具22は、上記操作部9の他端部がわを離脱可能に挟む洗濯バサミのような弾性的なピンチ具や、上記操作部9の掛止部9cに掛脱可能に掛止されるフックなどである。
上記構成によれば、図6に示すように、虫処理具1の使用時には、例えば、まず、上記筒形状体2の処理開口4を通しその内部空間10に上記シート8の一部分8aと操作部9とを挿入すると共に、上記筒形状体2の操作開口5に上記操作部9の他端部がわを通すことによって組み合わせ体14を形成する。次に、この組み合わせ体14の筒形状体2を上記遠隔操作具19の支持バー20の一端部における支持体25に支持させ、上記組み合わせ体14の操作部9の他端部がわと上記操作長尺材21とを連結具22により連結する。
次に、処理者Cが支持バー20を把持し、例えば、処理者Cから離れて位置する天井面30の虫Bに上記支持バー20を介し組み合わせ体14を接近させる。その後の虫処理具1による虫Bの処理操作は、前記と同様であるが、上記操作部9の他端部がわの引張Aは、上記操作長尺材21の引張によりすることができる。なお、前記床面16上や壁面31における虫Bも上記と同様に処理することができる。
よって、上記遠隔操作具19の支持バー20、操作長尺材21、および連結具22によれば、処理者Cから離れて位置する虫Bの処理が容易にできる。
以下の図7は、実施例2を示している。この実施例2は、前記実施例1と構成、作用効果において多くの点で共通している。そこで、これら共通するものについては、図面に共通の符号を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき主に説明する。また、これら各実施例における各部分の構成を、本発明の目的、作用効果に照らして種々組み合せてもよい。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例2を添付の図7に従って説明する。
図7(a)において、上記筒形状体2は角筒形状とされ、上記環形状体6は、上記筒形状体2の他端部開口に嵌脱可能となるようこの他端部開口の一辺の開口縁部に枢支される。上記筒形状体2の他端部開口に上記環形状体6が嵌入されたとき、この環形状体6に補強されて、上記筒形状体2は自由状態で所定形状を保持することとされる。
図7(b)において、上記筒形状体2の他端部開口から上記環形状体6が離脱したとき、上記筒形状体2は折り畳み可能とされる。そして、この折り畳みにより、上記筒形状体2は環形状体6と共に平坦な形状とされ、コンパクトに収納可能とされる。
1 虫処理具
2 筒形状体
3 軸心
4 処理開口
5 操作開口
6 環形状体
8 シート
8a 一部分
8b 外縁部がわ
9 操作部
9a 棒材
9b 連結具
9c 掛止部
10 内部空間
14 組み合わせ体
16 床面
19 遠隔操作具
20 支持バー
21 操作長尺材
22 連結具
25 支持体
26 パイプ材
27 自在継手
30 天井面
31 壁面
A 引張
B 虫
C 処理者
D 回動

Claims (5)

  1. 軸方向の一端部の開口が処理開口とされ、他端部の開口が操作開口とされて自由状態で所定形状を保持する筒形状体と、面方向のほぼ中央に位置する一部分が上記処理開口の外方からこの処理開口を通り上記筒形状体の内部空間を上記操作開口に向かって移動可能とされるシートと、一端部が上記シートの一部分に連結され、他端部がわが上記操作開口を通し上記筒形状体の外部に突出可能とされる操作部とを備え、上記操作開口から突出した上記操作部の他端部がわが上記筒形状体の外方に向けて引張されるとき、上記シートの外縁部がわの各部が上記筒形状体の内面を摺動しつつ互いに圧接させられて、上記シートの一部分と外縁部がわとが上記筒形状体の内部空間に収容可能とされたことを特徴とする虫処理具。
  2. 上記筒形状体を、その軸方向で上記処理開口がわから操作開口がわに向かうに従い断面積が漸減するよう形成したことを特徴とする請求項1に記載の虫処理具。
  3. 上記操作開口を狭めるよう上記筒形状体の他端部の端縁部に環形状体を取り付けたことを特徴とする請求項1、もしくは2に記載の虫処理具。
  4. 長手方向の一端部が上記筒形状体を支持する一方、他端部がわが虫の処理者用の把持部とされる剛性の支持バーと、この支持バーに沿って延びると共に、この支持バーに沿う方向で上記筒形状体に接近、離反可能となるよう設けられる操作長尺材と、この操作長尺材における上記筒形状体がわの端部と上記筒形状体の操作開口から突出した上記操作部の他端部がわとを互いに連結、離脱可能とさせる連結具とを備えたことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1つに記載の虫処理具。
  5. 請求項1に記載の虫処理具の使用方法であって、
    まず、処理対象となる虫を上記シートで覆うと共に、このシートを介し上記虫を上記筒形状体の処理開口の開口縁部で囲繞してこの筒形状体で覆い、
    次に、上記筒形状体の操作開口を通し上記操作部の他端部がわを上記筒形状体の外方に向けて引張することにより、この筒形状体の内部空間に上記シートの一部分と外縁部がわとを虫と共に収容させるようにしたことを特徴とする虫処理具の使用方法。
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