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JP5313334B2 - 誘導加熱調理器及び厨房装置 - Google Patents

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Description

本発明は、厨房装置のキャビネットに組み入れて使用する誘導加熱調理器、及び当該調理器を備える厨房装置に関する。
従来の誘導加熱調理器の一例について図面を用いて説明する(例えば、特許文献1:特開2001−196153号公報参照)。図17Aは、従来の誘導加熱調理器を厨房装置のキャビネットに組み入れた状態を示す平面図であり、図17Bは、図17AのA−A線断面図である。図18は、従来の誘導加熱調理器の概略構成を示す透視斜視図である。
図17Aに示すように、従来の誘導加熱調理器は、耐熱性ガラスなどの非金属部材で構成された平板状のプレート201と、プレート201の下方に設けられた収容部208とを備えている。
収容部208内には、プレート201上に載置される鍋などの被加熱物を誘導加熱する加熱コイル221,222,223が配置されている。なお、加熱コイル221,222,223のいずれかを、被加熱物を抵抗加熱する電気ヒータ、例えばラジエントヒータに置き換えたものもある。これらの加熱コイル221,222,223は、例えば、プレート201の裏面から約5mm程度の空間を空けて配置されている。また、図17Aの下側を前方(手前)、図17Aの上側を後方(奥)とすると、加熱コイル221は前方左側に配置され、加熱コイル222は前方右側に配置され、加熱コイル223は後方中央部に配置されている。
収容部208内において前方左側の加熱コイル221の下方には、焼き魚などの調理を行うロースタ206が配置されている。ロースタ206の庫内には、電気抵抗式のヒータ、焼き網、受け皿などが配置されている。収容部208内においてロースタ206の右方には、加熱コイル221,222のそれぞれに高周波電力を供給するインバータ装置205が配置されている。インバータ装置205には、加熱コイル221に対応するインバータ回路基板と、加熱コイル222に対応するインバータ回路基板とが、上下に並列に配置されている。
前記構成を有する誘導加熱調理器は、図17Aに示すように、収容部208が厨房装置のキャビネット209の天板220に設けられた開口部212に挿入され、プレート201の外周部が天板220上に載置されることにより、厨房装置に組み込まれる。
ここで、厨房装置の開口部212は、誘導加熱調理器あるいはガスコンロ機器などの各種加熱調理機器をキャビネット209に組み込むことを容易にするために、あらかじめ天板220に設けられるものである。厨房装置を製造する各メーカーは、この開口部212の寸法をほぼ同じ寸法に統一している。例えば、日本国内における厨房装置の製造メーカーは、この開口部212の横幅を約560mmに設定している。このため、各種加熱調理機器の外郭の外形寸法も概ね統一されている。これにより、厨房装置に比べて製品寿命が短い加熱調理機器を買い換える際に、厨房装置と加熱調理機器の各種寸法の相違に注意する必要がなくなり、加熱調理機器の選択の自由度が高められている。
特開2001−196153号公報
しかしながら、従来の誘導加熱調理器においては、厨房装置の開口部212の大きさによって収容部208の大きさが決まってしまうため、収容部208内に配置される加熱コイル221,222,223の大きさもしくはレイアウトなどが制約を受けることになる。すなわち、従来の誘導加熱調理器においては、加熱コイル221,222,223の各直径を大きくすることが困難である。例えば、収容部208の横幅を開口部212の横幅と等しくした場合、収容部208内に配置する加熱コイル221,222の直径は、最大でも280mm(=560mm/2)となる。この場合、280mmよりも大きな鍋底の直径を有する鍋については、良好な加熱分布で加熱すること、すなわち、鍋底全体を均一に加熱することが困難となる。
また、フライパンなどの鍋は、通常、その胴回りの直径が鍋底の直径よりも大きい。例えば、鍋底の直径が260mmの場合、胴回りの直径は300mm以上であることが一般的である。従って、例えば、2つの鍋を同時的に加熱するために加熱コイル221上に一方の鍋を配置するとともに、加熱コイル122上に他方の鍋を配置するときには、互いの鍋の胴回りの部分が接触しないように考慮する必要がある。また、鍋には、通常、取っ手が付けられているため、一方の鍋の取っ手が他方の鍋に接触しないように考慮する必要もある。このため、鍋底の直径の大きな2つの鍋を同時的に加熱する場合には、加熱コイルの中心と鍋の中心とを合わせることが困難になり、鍋底の全体を均一に加熱することが困難になる。従って、従来の誘導加熱調理器においては、鍋底の直径の大きな2つの鍋を別々に加熱するなどの必要性が生じるため、十分な調理作業性が得られないという課題がある。
また、従来の誘導加熱調理器においては、収容部208の大きさが決まっているという条件下において出来る限り直径の大きな加熱コイルを複数配置するために、加熱コイル221,222と加熱コイル223とを前方と後方にずらして配置している。この場合、後方の加熱コイル223は、特に前方の加熱コイル221,222で鍋を加熱している時には、使い難いという課題がある。
さらに、図19に示すように、加熱コイル221,222,223の外周近傍にリング状の防磁部材217を配置して、各加熱コイルからの漏洩磁界を抑制するようにした場合には、各加熱コイルの大きさをより小さくせざるを得ないという課題がある。
従って、本発明の目的は、前記問題を解決することにあって、厨房装置のキャビネットの開口部の大きさによる制約を受けずに、加熱コイルの大きさを自由に設定することができる誘導加熱調理器及び当該調理器を備える厨房装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1態様によれば、誘導加熱調理器の外郭と、
前記外郭の上部を覆うプレートと、
前記プレート上に載置した被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、
前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ装置と、
を備える誘導加熱調理器であって、
前記外郭は、
前記インバータ装置を収容する収容部を形成し、厨房装置のキャビネットの天板に設けられた開口部に挿入される収容容器と、
前記収容容器の上部より外周側に延設され、前記開口部の周囲の前記天板上に載置されるフランジと、を有し、
前記フランジと前記プレートとの間には、前記加熱コイルの一部を収容する加熱コイル収容空間が形成され、当該加熱コイル収容空間に加熱コイルの一部が配置されている、誘導加熱調理器を提供する。
本発明の第2態様によれば、前記フランジと前記加熱コイルの一部との間に、熱伝導性を有する非磁性体の金属板を備え、前記金属板の一部は、収容部内で表面が露出している、第1態様に記載の誘導加熱調理器を提供する。
本発明の第3態様によれば、前記誘導加熱調理器は、前記加熱コイルを複数個備え、
前記複数個の加熱コイルはそれぞれ、一枚の前記金属板上に設置されている、第2態様に記載の誘導加熱調理器を提供する。
本発明の第4態様によれば、前記加熱コイルは、前記高周波電流により高周波磁界を発生する巻線を有し、前記巻線の両端部は、前記収容部内に配置されている、第1態様に記載の誘導加熱調理器を提供する。
本発明の第5態様によれば、前記被加熱物の温度を検出する温度検出装置を備え、
前記温度検出装置は、前記加熱コイルの中心部で且つ前記収容部内に配置されている、第1態様に記載の誘導加熱調理器を提供する。
本発明の第6態様によれば、前記加熱コイルは、
前記高周波電流により高周波磁界を発生する巻線と、
前記巻線を支持する支持板と、
前記巻線の下方に配置され、前記巻線から発生する高周波磁界を集束させる防磁用磁性体と、
を有し、
前記支持板は、前記防磁用磁性体を収容する凹部を有し、当該凹部に防磁用磁性体が収容されることで、前記支持板及び前記防磁用磁性体の高さ方向の合計寸法が、前記支持板の厚さと前記防磁用磁性体の厚さとの合計厚さよりも小さくなっている、第1態様に記載の誘導加熱調理器を提供する。
本発明の第7態様によれば、前記加熱コイルは、
前記高周波電流により高周波磁界を発生する巻線と、
前記巻線の下方に配置され、前記巻線から発生する高周波磁界を集束させる複数の防磁用磁性体と、
を有し、
前記複数の防磁用磁性体は、前記加熱コイル収容空間と前記収容部とに少なくとも1つ以上存在するように配置され、
前記加熱コイル収容空間に配置された防磁用磁性体の厚さは、前記収容部に配置された防磁用磁性体の厚さよりも薄い、第1態様に記載の誘導加熱調理器を提供する。
本発明の第8態様によれば、前記加熱コイル収容空間に配置された防磁用磁性体の体積と、前記加熱コイル収容空間に配置された防磁用磁性体の体積とが略同一である、第7態様に記載の誘導加熱調理器を提供する。
本発明の第9態様によれば、前記加熱コイル収容空間に配置された防磁用磁性体の数が、前記収容部に配置された防磁用磁性体の数よりも多い、第7態様に記載の誘導加熱調理器を提供する。
本発明の第10態様によれば、前記加熱コイル収容空間に配置された防磁用磁性体の横幅は、前記収容部に配置された防磁用磁性体の横幅よりも長い、第7態様に記載の誘導加熱調理器を提供する。
本発明の第11態様によれば、前記加熱コイル収容空間に配置された防磁用磁性体と、前記収容部に配置された磁性体とは、それぞれの上面が略面一になるように配置されている、第7態様に記載の誘導加熱調理器を提供する。
本発明の第12態様によれば、前記フランジと前記加熱コイルの一部との間に、熱伝導性を有する非磁性体の金属板を備え、
前記加熱コイル収容空間に配置された防磁用磁性体は、前記金属板上に設置されている、第7態様に記載の誘導加熱調理器を提供する。
本発明の第13態様によれば、第1〜12態様のいずれか1つに記載の誘導加熱調理器を備える厨房装置を提供する。
本発明の誘導加熱調理器は、天板上に載置されるフランジとプレートとの間に加熱コイル収容空間を形成しているので、キャビネットの開口部の大きさに制約を受けずに、加熱コイルを自由に配置することができる。これにより、加熱コイルの大きさを大きくすることができ、鍋底の直径が大きい鍋でも加熱分布良く加熱することができる。また、加熱コイルを2つ設けた場合には、それらの加熱コイルの大きさを変えることなく、それらの加熱コイルを互いに離して配置することができる。従って、2つの加熱コイルにより鍋底の直径の大きな2つの鍋を同時的に加熱する場合でも、鍋同士の接触を抑えることができる。従って、調理作業性を向上させることができる。
なお、本発明の誘導加熱調理器では、加熱コイル収容空間の高さ分だけプレートの上面が天板よりも高くなるが、この加熱コイル収容空間は加熱コイルのみを配置できればよいので、薄型化が可能である。従って、プレート上に鍋を載置する作業性、あるいは調理のためにプレート上で鍋を動かすという調理作業性に支障を起こすことはない。また、加熱コイルはガスコンロのようなバーナーとは違い、それ自体を薄型設計することが可能である。すなわち、加熱コイルは、誘導加熱するのに必要な所定のインダクタンスLを得ることができるように、加熱コイルの巻線の線径、本数、その巻き方、撚り方、加熱コイルの直径(外径)等が設定されている。例えば、インダクタンスLは、加熱コイルの面積に比例して大きくなるので、加熱コイルの直径が大きいものを用いれば、薄い加熱コイルでも所定のインダクタンスLを得ることができる。従って、加熱コイル収容空間の高さを低くすることができる。
本発明のこれらと他の目的と特徴は、添付された図面についての好ましい実施の形態に関連した次の記述から明らかになる。この図面においては、
図1Aは、本発明の第1実施形態にかかる誘導加熱調理器を備えた厨房装置の平面図であり、 図1Bは、図1AのA1−A1線断面図であり、 図2Aは、図1の誘導加熱調理器が備える加熱コイルの周辺部分の平面図であり、 図2Bは、図2AのB1−B1線断面図であり、 図3Aは、図1の誘導加熱調理器が備える加熱コイルの周辺部分の変形例を示す平面図であり、 図3Bは、図3AのB2−B2線断面図であり、 図4Aは、本発明の第2実施形態にかかる誘導加熱調理器を備えた厨房装置の断面図であり、 図4Bは、図4AのA2−A2線断面図であり、 図5Aは、本発明の第3実施形態にかかる誘導加熱調理器を備えた厨房装置の断面図であり、 図5Bは、図5AのA3−A3線断面図であり、 本発明の第4実施形態にかかる誘導加熱調理器を備えた厨房装置の断面図であり、 図6Bは、図6AのA4−A4線断面図であり、 図7Aは、本発明の第5実施形態にかかる厨房装置の平面図であり、 図7Bは、図7AのA5−A5線断面図であり、 図8Aは、本発明の第6実施形態にかかる誘導加熱調理器を備えた厨房装置の平面図であり、 図8Bは、図8AのA6−A6線断面図であり、 本発明の第7実施形態にかかる誘導加熱調理器をキャビネット(キッチンカウンタ)に組み入れる様子を示す断面図であり、 図10Aは、本発明の第8実施形態にかかる誘導加熱調理器を備えた厨房装置の平面図であり、 図10Bは、図10AのA7−A7線断面図であり、 図11は、本発明の第8実施形態にかかる誘導加熱調理器が備える加熱コイルの周辺部分の上面図であり、 図12は、本発明の第8実施形態にかかる誘導加熱調理器が備える加熱コイルの周辺部分の底面図であり、 図13は、図11のA8−A8線断面図であり、 図14は、本発明の第9実施形態にかかる誘導加熱調理器が備える加熱コイルの周辺部分の底面図であり、 図15は、本発明の第10実施形態にかかる誘導加熱調理器が備える加熱コイルの周辺部分の底面図であり、 図16Aは、本発明の第11実施形態にかかる誘導加熱調理器が備える加熱コイルの周辺部分の底面図であり、 図16Bは、本発明の第11実施形態にかかる誘導加熱調理器において、磁性部材の磁性体と外枠との嵌合構造を示す拡大側面図であり、 図17Aは、従来の誘導加熱調理器を備える厨房装置の平面図であり、 図17Bは、図17AのA−A線断面図である。 図18は、従来の誘導加熱調理器の内部透視斜視図であり、 図19は、従来の他の誘導加熱調理器の内部透視斜視図である。
本発明の記述を続ける前に、添付図面において同じ部品については同じ参照符号を付している。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態によって本発明が限定されるものではない。
《第1実施形態》
本発明の第1実施形態にかかる誘導加熱調理器及び該調理器を備える厨房装置の構成について、図1A及び図1Bを用いて説明する。図1Aは、本発明の第1実施形態にかかる誘導加熱調理器を備える厨房装置の平面図である。図1Bは、図1AのA1−A1線断面図である。
図1Bに示すように、本第1実施形態にかかる誘導加熱調理器は、外郭15と、外郭15の上部を覆う耐熱性ガラスなどの非金属部材で構成された平板状のプレート1とを備えている。外郭15は、上部が開口する箱状の収容容器8Aと、収容容器8Aの上部より外周側(ほぼ水平方向に周囲に広がるように)に延設されたフランジ7とを有している。収容容器8Aは、後述するインバータ装置5などを収容する収容部8を形成(区画)するものである。ここで、収容部8とは、収容容器8Aの内部空間だけでなく、当該内部空間とプレート1との間の空間をも含む空間をいう。収容容器8Aは、厨房装置のキャビネット(以下、キッチンカウンタという)9の天板20に設けられた開口部12に挿入可能なサイズに形成されている。収容容器8Aが天板20の開口部12に挿入されたとき、フランジ7は、開口部12の周囲の天板20上に載置される。
外郭15内には、プレート1の裏面から約5mm程度の空間を空けて、左側加熱コイル2と右側加熱コイル3とが配置されている。左側加熱コイル2及び右側加熱コイル3は、プレート1上に載置される鍋などの被加熱物を誘導加熱するための加熱コイルである。左側加熱コイル2及び右側加熱コイル3は、それぞれの少なくとも一部が、フランジ7とプレート1との間に形成された加熱コイル収容空間16内に位置するように配置されている。このため、左側加熱コイル2と右側加熱コイル3とは、キッチンカウンタ9の天板20よりも上方に位置している。また、左側加熱コイル2及び右側加熱コイル3の一部は、キッチンカウンタ9の天板20の上方に位置し、左側加熱コイル2及び右側加熱コイル3の他部は、開口部12の上方に位置している。
収容部8内において左側加熱コイル2の下方には、電気ヒータを用いて焼き魚などの調理を行うロースタ6が配置されている。収容部8内において右側加熱コイル3の下方には、左側加熱コイル2及び右側加熱コイル3に高周波電力を供給するインバータ装置5が配置されている。
また、外郭15は、鉄系の金属板で形成され、収容容器8Aとフランジ7とを一体に構成している。これにより、外郭15は、加熱コイル2,3あるいはインバータ装置5から発生する輻射ノイズが外郭15の外部に漏れるのを抑制するとともに、加熱コイル2,3などの重量物を支える剛体としての機能を有している。
本第1実施形態にかかる誘導加熱調理装置によれば、天板20上に載置するフランジ7とプレート1との間に加熱コイル収容空間16を形成しているので、厨房装置の開口部12の大きさに制約を受けずに、加熱コイル2,3を自由に配置することができる。これにより、加熱コイル2,3の大きさを大きくすることができ、鍋底の直径が大きい鍋でも加熱分布良く加熱することができる。また、加熱コイル2,3の大きさを変えることなく、加熱コイル2,3を互いに離して配置することができるので、加熱コイル2,3により鍋底の直径の大きな2つの鍋を同時的に加熱する場合でも、鍋同士の接触を抑えることができる。従って、調理作業性を向上させることができる。
なお、本第1実施形態では、左側加熱コイル2と右側加熱コイル3のそれぞれの一部を加熱コイル収容空間16に配置するようにしたが、本発明はこれに限定されない。左側加熱コイル2と右側加熱コイル3の少なくともいずれか一方の加熱コイルの一部が加熱コイル収容空間16に配置されていればよい。また、本第1実施形態では、開口部12に対して左右に位置するフランジ7上に加熱コイル収容空間16を設けたが、本発明はこれに限定されない。例えば、開口部12に対して前後に位置するフランジ7上に加熱コイル収容空間16を設けてもよい。
また、本第1実施形態では、左側加熱コイル2と右側加熱コイル3の2つの加熱コイルを設けたが、本発明はこれに限定されない。例えば、加熱コイルは、1つ設けられてもよいし、3つ以上設けられてもよい。加熱コイルを3つ以上設けた場合、それらの加熱コイルの少なくともいずれか1つの一部が、加熱コイル収容空間16に配置されていればよい。
また、本第1実施形態では、プレート1の裏面から約5mm程度の空間を空けて加熱コイル2、3を配置したが、本発明はこれに限定されない。例えば、プレート1の裏面と加熱コイル2,3との間に断熱材を入れた場合には、加熱された鍋からの輻射熱により加熱コイル2,3が焼けるなどの問題が生じないので、プレート1の裏面と加熱コイル2,3との空間の高さを低くすることができる。これにより、天板20からプレート1までの高さ寸法を低く抑えることができる。
次に、加熱コイル2の具体的構成について、図2A及び図2Bを参照しつつ詳細に説明する。なお、加熱コイル3は、加熱コイル2とほぼ左右対称に構成されているので、ここでは、加熱コイル2を代表して説明する。図2Aは、加熱コイルの周辺部分の平面図であり、図2Bは、図2AのB1−B1線断面図である。
加熱コイル2は、概ねリング状の巻線25と、電気絶縁材料で構成されたリング状の支持板26と、フェライトコアなどの複数本の棒状の防磁用磁性体27とを有している。
図2Bに示すように、巻線25は、支持板26上に固定されている。巻線25は、電気抵抗が小さく且つ熱伝導性の良い材料、例えば、銅、アルミニウムなどを主材料にした素線を有している。巻線25は、前記素線の表面を絶縁材料で被覆した後、複数線毎に束ねて集合線とし、この束ねた集合線を巻回して概ねリング状(渦巻き状)に形成したものである。巻線25に用いる素線には、インバータ装置5から20kHz以上の高周波電流が供給される。このため、素線の直径は、表皮抵抗を抑えるため、0.4mm以下に設定されている。被加熱物の材質がアルミニウムなどの非磁性体である場合、巻線25に用いる素線には、インバータ装置5から50kHz以上の高周波電流が供給される。このような非磁性体の被加熱物を誘導加熱する誘導加熱調理器においては、素線の直径は、より細く、例えば0.1mm程度にすることが好ましい。
前記のように被加熱物の材質に応じて作成された巻線25に高周波電流が供給されると、巻線25から高周波磁界が発生する。この高周波磁界が鉄系の金属に達すると、当該金属が誘導加熱されてしまうことになる。すなわち、フランジ7を鉄系の金属板で構成した場合には、フランジ7が誘導加熱されてしまうことになる。これを防ぐため、支持板26の下面には、複数本の防磁用磁性体27が支持板26の中心部から放射状に配置されている。これらの防磁用磁性体27により、巻線25からフランジ7側に向かう高周波磁界の向きを変更して(防磁用磁性体27に集束させて)、当該高周波磁界がフランジ7に達することが抑制されている。
加熱コイル2の高さは、巻線25と支持板26と防磁用磁性体27の各々の高さを加算した高さH1になる。この高さH1が高くなると、天板20の表面からプレート1の上面までの高さH、すなわち天板20とプレートとの段差が大きくなる。この段差が大きいと、プレート1上に鍋を載置する作業性、あるいは調理のためにプレート1上で鍋を動かすという調理作業性が低下することになる。すなわち、厨房装置としての使い勝手が悪くなる。このため、高さH1は、できる限り低くすることが好ましい。
高さH1を低くするため、本第1実施形態では、加熱コイル2の巻線25を従来よりも薄型化している。加熱コイル2の巻線25は、上述したとおり複数の素線を束ねた集合線を巻回して形成されている。加熱コイル2のインダクタンスLは、巻線25の集合線を巻回している数(ターン数)と、加熱コイル2の直径とにより算出することができる。より具体的には、加熱コイル2のインダクタンスLは、L∝(加熱コイルの直径)×(ターン数)という式により算出することができる。この式からわかるように、加熱コイル2のインダクタンスLは、加熱コイル2の直径を大きくすれば増大する。また、巻線25の集合線の断面形状を円形から楕円形(もしくは四角形状)に押しつぶして巻くと、同じターン数とした場合でも、加熱コイルの直径が大きくなる分、インダクタンスLは増加する。従って、加熱コイル2の直径を大きくした偏平な集合線を用いる場合において、必要な所定のインダクタンスLを確保するためには、ターン数を減らせばよい。巻線25の集合線を偏平形状に押しつぶすことは簡単に行うことができる。また、巻線25の集合線を偏平形状に押しつぶすことにより、集合線の高さを小さくすることができるので、加熱コイル2の薄型化を実現することができる。
なお、前記では、防磁用磁性体27を支持板26に直接貼り付けるようにしたため、支持板26の薄型化を図ることが困難であるが、例えば、図3A及び図3Bに示すように支持板28を構成することにより、支持板28の薄型化を図ることができる。すなわち、支持板28の下面側に防磁用磁性体27を収容する凹部28aを形成し、この凹部28a内に防磁用磁性体27を埋設するようにすることで、防磁用磁性体27を保持する観点からは、支持板28の厚さを確保する必要性が無くなる。従って、支持板28の厚さを、加熱コイル2と防磁用磁性体27との絶縁を確保できる限界まで薄くすることができる。このように構成することにより、巻線25、支持板28、防磁用磁性体27を積み上げた高さH2を低くすることができるので、加熱コイル2のさらなる薄型化を実現することができる。
なお、天板20とプレート1との段差は20mm以下に抑えることが好ましいことが、我々の生活研究により分かっている。従って、例えば、プレート1の厚さが5mmの場合、加熱コイル収容空間16の高さは15mm以下であることが好ましい。この場合、加熱コイル2,3とプレート1との間、あるいは加熱コイル1とフランジ7との間に隙間を設けることが好ましいことを考慮すると、加熱コイル2,3の厚さは10mm以下に設計することが好ましい。
以上のように構成された誘導加熱調理器の動作、作用等について説明する。
誘導加熱調理器を使用する場合、使用者は、プレート1上の定められた位置(外郭15内の加熱コイル2又は3との磁気的な結合が強い、加熱コイル直上の位置)に鍋などの被加熱物を載置し、操作部(図示せず)に加熱開始の指示を入力する。操作部(図示せず)に加熱開始の指示が入力されると、インバータ装置5による高周波電流が加熱コイル2又は3に供給される。この高周波電流により加熱コイル2又は3の巻線25から高周波磁界が発生し、当該高周波磁界が被加熱物に供給される。被加熱物に供給された高周波磁界により、鍋などの被加熱物の表層部には渦電流が発生する。被加熱物は、この渦電流と被加熱物自身の高周波抵抗により発熱する。この発熱(誘導加熱)を利用して、使用者は各種の調理を行うことができる。誘導加熱を効率良く行うには、加熱コイル2又は3と鍋などの被加熱物との磁気的な結合を良くすることが重要である。このため、加熱コイル2又は3の外径と被加熱部の外径(例えば鍋底の直径)が等しくなるように設計することが好ましい。
本第1実施形態では、左右のフランジ7上に形成した加熱コイル収容空間16に加熱コイル2,3を配置することができるので、収容部8の大きさに関わらず、各加熱コイル2,3の大きさ及び配置を決定することができる。また、加熱コイル2,3間の距離を、複数の被加熱物をプレート1上に載置したときに被加熱物同士が互いに当たらないように広く取ることができる。また、加熱コイル2,3の外径は収容部8の大きさに影響されないため、底部の直径の大きい被加熱物に合わせた外径に設定することができる。例えば、加熱コイル2,3として、従来の構成で一般に用いられる外径が180〜200mm程度の加熱コイルを使用する場合は、その外径の大きさを維持したまま加熱コイル2,3間の距離を広く取ることができる。あるいは、加熱コイル2,3の外径を200mm以上と大きくしても、加熱コイル2,3間の距離を狭くすることなく、底部の直径の大きな被加熱物を効率良く加熱することができる。また、左側加熱コイル2と右側加熱コイル3の両方共、フランジ7上の加熱コイル収容空間16内に配置することで、各加熱コイル2,3の互いの距離を広げることができる。
また、本第1実施形態によれば、加熱コイル2,3を天板20の表面よりも高い位置に配置しているので、収容部8の高さを従来よりも高くすることができる。これにより、例えば、ロースタ6の庫内の高さを従来よりも高くすることができる。なお、この場合、ロースタ6の上部に位置する左側加熱コイル2が、ロースタ6の発熱による悪影響を受けないように、ロースタ6と左側加熱コイル2との間に所定の隙間を確保すべきである。
また、本第1実施形態においては、加熱コイル2,3の外周部に、図1Bに示すように、加熱コイル2,3からの漏洩磁界を抑制するために、アルミニウムなどの非磁性体金属をリング状に形成した防磁部材17を配置している。この防磁部材17は、加熱コイル2,3から発生した磁界のうち被加熱物に吸収されずに外部に漏洩した磁界により誘導電流を生じ、当該誘導電流により防磁部材17から漏洩磁界と逆向きの磁界を発生して、漏洩磁界を打ち消す効果を有するものである。このため、防磁部材17は、断面積が大きい方が自身の発熱も小さくなるため好ましい。また、防磁部材17と加熱コイル2,3との距離が近すぎると、漏洩磁界の打ち消し効果が大きくなりすぎて、加熱効率が悪くなる。これに対し、本第1実施形態の構成によれば、加熱コイル2,3の外径の大きさが収容部8の影響を受けず、防磁部材14の形状及び位置の制約が少ないため、加熱効率を良くするとともに、防磁性能も良くすることができる。
また、本第1実施形態においては、図示していないが、インバータ装置5(スイッチング素子などの発熱部品を含む)を強制冷却するために、冷却風を発生させる冷却ファンを収容部8内に配置している。加熱コイル2,3は、インバータ装置5を強制冷却した後の冷却ファンの冷却風、あるいは冷却ファンからの冷却風の一部を分岐させた冷却風により冷却される。なお、加熱コイル2,3を冷却するための専用の冷却ファン(図示せず)を設けて、加熱コイル2,3を直接冷却するようにしてもよい。本第1実施形態では、加熱コイル収容空間16の高さを小さくするとともに、加熱コイル収容空間16の前後左右方向の寸法を大きくしているので、加熱コイル収容空間16内の通風抵抗が大きい。このため、加熱コイル収容空間16に位置する加熱コイル2,3の一部には、収容部8内からの冷却ファンの冷却風が届かないように思われる。しかしながら、加熱コイル2,3の巻線25は銅線などの熱伝導の良い素線で構成されているので、収容部8内に位置する加熱コイル2,3の他部が冷却ファンの冷却風により冷却されることで、熱伝導により加熱コイル収容空間16に位置する加熱コイル2,3の一部も冷却されることになる。従って、加熱コイル2,3の一部を加熱コイル収容空間16内に配置したとしても、加熱コイル2,3の全体を冷却させることができる。なお、収容部8内に位置する加熱コイル2,3の他部の面積が小さいと、加熱コイル2,3の冷却効果を十分に得ることができないおそれがある。このため、加熱コイル2,3の外径の1/2以上の部分が収容部8内に位置するように、加熱コイル2,3を配置することが好ましい。
《第2実施形態》
本発明の第2実施形態にかかる誘導加熱調理器の構成について、図4A及び図4Bを用いて説明する。図4Aは、本発明の第2実施形態にかかる誘導加熱調理器を備える厨房装置の平面図である。図4Bは、図4AのA2−A2線断面図である。本第2実施形態にかかる誘導加熱調理器が、前記第1実施形態にかかる誘導加熱調理器と異なる点は、被加熱物の温度を検出する温度検出装置の一例である温度検出センサ10を更に備えるとともに、加熱コイル2,3を構成する巻線の両端部11a,11bを収容部8内に配置している点である。
温度検出センサ10は、図4Bに示すように、プレート1上に載置された被加熱物の温度を検出することができるように、プレート1の裏面に当接するように配置されている、また、温度検出センサ10は、収容部8内に位置する略リング状の加熱コイル2,3の中心部に位置するように配置されている。すなわち、温度検出センサ10は、加熱コイル収容空間16内ではなく、収容部8内に位置するように配置されている。
従って、本第2実施形態によれば、温度検出センサ10の高さ寸法に影響を受けることなく、加熱コイル収容空間16の高さを設定することができるので、加熱コイル収容空間16の高さを更に低くすることができる。その結果、天板20の上面からプレート1の上面までの高さHを低くすることができ、厨房装置としての使い勝手を向上させることができる。
また、温度検出センサ10として、例えば、被加熱物からの赤外線、すなわち、被加熱物からの放射される赤外線を検出する光センサを用いた場合には、サーミスタなどのセンサと比べてその高さ寸法が高くなるので、本第2実施形態の構成は特に有用である。すなわち、温度検出センサ10が光センサである場合、プレート1上の被加熱物からの赤外線を、プレート1を介して光センサの受光部まで導く導光部が必要になる。また、光センサの受光部が加熱コイル2,3の磁界から受ける影響を少なくするために、光センサの受光部を、磁界シールド材で覆う、あるいは加熱コイル2,3から離して配置するなどの工夫が必要である。従って、温度検出センサ10として赤外線を検出する光センサを用いた場合には、本第2実施形態の構成は特に有用である。
また、本第2実施形態によれば、図4Bに示すように、加熱コイル2,3を構成する巻線の両端部、すなわち、巻線の内周の巻き始めの部分11aと巻線の外周の巻き終わりの部分11bを共に収容部8内に配置している。これにより、巻き始めの部分11a又は巻き終わりの部分11bとインバータ装置5とを接続する導線29の配線作業を容易にすることができ、天板20の上面からプレート1の上面までの高さHを低く抑えることができる。従って、厨房装置としての使い勝手を向上させることができる。これに対して、例えば、巻き始めの部分11a又は巻き終わりの部分11bを加熱コイル収容空間16内に配置した場合には、巻き始めの部分11a又は巻き終わりの部分11bとインバータ装置5とを電気的に接続する導線29を配線するスペースが加熱コイル収容空間16内に必要となる。このため、少なくとも導線29の高さ(直径)分、天板20の上面からプレート1の上面までの高さHが高くなることになる。
なお、本第2実施形態においては、温度センサ10を加熱コイル2,3の中心部に配置したが、本発明はこれに限定されない。例えば、温度検知センサ10は、誘導加熱による温度上昇が大きい加熱コイル2,3の巻線間に配置されてもよい。また、温度検知センサ10は、1つの加熱コイルに対して1つ設けることに限定されるものではなく、複数個設けられてもよい。これにより、被加熱物の温度をより正確に検知することができる。
《第3実施形態》
本発明の第3実施形態にかかる誘導加熱調理器の構成について、図5A及び図5Bを用いて説明する。図5Aは、本発明の第3実施形態にかかる誘導加熱調理器を備える厨房装置の平面図である。図5Bは、図5AのA3−A3線断面図である。本第3実施形態にかかる誘導加熱調理器が、前記第1実施形態にかかる誘導加熱調理器と異なる点は、加熱コイル2とフランジ7との間、及び加熱コイル3とフランジ7との間に、アルミニウム板などの高導電率且つ低透磁率の非磁性体の金属板(防磁材ともいう)13をそれぞれ配置している点である。
ここで、キッチンカウンタ9の天板20が磁性体材料、例えば磁性ステンレスで構成されている場合には、フランジ7の上方の加熱コイル2,3により天板20が誘導加熱されるおそれがある。前記第1実施形態においては、フランジ7を鉄系の金属板で構成したり、加熱コイル2,3に防磁用磁性体27を設けたりすることにより、加熱コイル2,3から発生した高周波磁界が天板20に達することを抑えている。しかしながら、フランジ7を金属以外の材質のもので構成したり、フランジ7の一部に開口部を設けたりした場合には、加熱コイル2,3から発生した高周波磁界が天板20に達してしまう。また、防磁用磁性体27を設けるだけでは、加熱コイル2,3から天板20へ向かう高周波磁界を100%方向転換させることはできない。
これに対し、本第3実施形態においては、加熱コイル2,3とフランジ7との間に高導電率且つ低透磁率の非磁性体の金属板13を配置しているので、加熱コイル2,3から発生する高周波磁界が天板20に達することをより確実に防止することができる。従って、天板20が誘導加熱されることを防止することができる。また、フランジ7が鉄系の金属板で構成されている場合には、加熱コイル2,3から発生する高周波磁界でフランジ7が誘導加熱されることを防止することができる。これにより、フランジ7の発熱による天板20への悪影響、例えば、人工大理石からなる天板20の熱劣化、熱変色などを抑制することができる。
また、金属板13としてアルミニウム板などの熱伝導率が高い板材を用いた場合には、上述した冷却ファンの冷却風を当該板材に当てることで、当該板材を介して加熱コイル2,3の全体を冷却することができる。すなわち、金属板13の熱伝導により、加熱コイル収容空間16内に位置する加熱コイル2,3の一部も効率良く冷却することができる。なお、この場合、金属板13の一部が、収容部8内でその表面が露出していることが好ましい。これにより、金属板13に冷却ファンの冷却風が当たりやすくなり、冷却効率を高めることができる。
なお、加熱コイル収容空間16内に金属板13を配置することにより、加熱コイル収容空間16内に金属板13の厚さ分(例えば0.5mm)のスペースが必要になる。しかしながら、加熱コイル収容空間16内に金属板13を設けない場合には、加熱コイル2,3と天板20との間に、例えば10mm程度の加熱コイル冷却用の隙間を設ける必要がある。従って、加熱コイル収容空間16内に金属板13を配置する方が、結果として、天板20の上面からプレート1の上面までの高さHを低くすることができる。
《第4実施形態》
本発明の第4実施形態にかかる誘導加熱調理器の構成について、図6A及び図6Bを用いて説明する。図6Aは、本発明の第4実施形態にかかる誘導加熱調理器を備える厨房装置の平面図である。図6Bは、図6AのA4−A4線断面図である。本第4実施形態にかかる誘導加熱調理器が、前記第1実施形態にかかる誘導加熱調理器と異なる点は、加熱コイル2,3とフランジ7との間に金属板13Aを備えるとともに、加熱コイル30,31を備えている点である。
金属板13Aは、上述した金属板13と同様に、アルミニウム板などの熱伝導性の良い非磁性体で構成されている。金属板13Aは、天板20の開口部12を包含可能な大きさを有している。加熱コイル30,31は、図6A及び図6Bに示すように、加熱コイル2,3と共に、金属板13A上に設置されている。図6Aの下側を前方、図6Aの上側を後方とすると、加熱コイル30は後方左側に配置され、加熱コイル31は後方右側に配置されている。また、加熱コイル2は前方左側に配置され、加熱コイル3は前方右側に配置されている。加熱コイル30、31は、加熱コイル2,3と同様に、概ねリング状の巻線25と、電気絶縁材料で構成されたリング状の支持板26と、フェライトコアなどの複数本の棒状の防磁用磁性体27とを有している。加熱コイル30,31の外径は、加熱コイル2,3の外径よりも小さく形成されている。
本第4実施形態によれば、複数の加熱コイル2,3,30,31が1枚の非磁性体の金属板13A上に設置されているので、各加熱コイルの設置性を向上させることができる。また、複数の加熱コイル2,3,30,31から発生する輻射ノイズを1枚の非磁性体の金属板13Aで遮蔽することができる。なお、輻射ノイズを効果的に低減するためには、図6Bに示すように、金属板13Aと外郭15のアース33とを配線32により接続して、金属板13Aを接地させればよい。1本の配線32により1枚の金属板13Aと外郭15のアース33とを接続するだけでよいので、良好な組立性を得ることができる。
また、金属板13Aとしてアルミニウム板などの熱伝導率が高い板材を用いた場合には、上述した冷却ファンの冷却風を当該板材に当てることで、当該板材を介して加熱コイル2,3,30,31の全体を冷却することができる。特に、本第4実施形態のように4つの加熱コイルを備える誘導加熱調理器においては、金属板13Aを熱伝導率の高い板材で構成することは有効である。すなわち、誘導加熱調理器が4つの加熱コイルを備える場合でも開口部12の大きさは一定であるので、加熱コイルが従来と同様の外径を有する場合には、加熱コイル収容空間16を大きくする必要がある。この場合、加熱コイル収容空間16内に位置する加熱コイルの一部に上述した冷却ファンの冷却風がより届きにくくなる。このため、金属板13Aを熱伝導率の高い板材で構成することは、4つ以上の加熱コイルを備える誘導加熱調理器においては、特に有効である。
なお、本第4実施形態では、金属板13Aとフランジ7とを別々に構成したが、両者をアルミニウムなどの低透磁率且つ高導電率の材料を用いて一体に構成してもよい。この場合でも、前記と同様の効果を得ることができる。
また、欧州地域の誘導加熱調理器は、図6A及び図6Bに示すように、加熱コイルを4個以上備えているものが主流である。本第4実施形態の構成によれば、欧州地域向けの4個の加熱コイルを設置可能な金属板13Aとプレート1とを、フランジ7の大きさ又は形状を変更することで、日本国内向けの誘導加熱調理器に用いることができる。従って、金属板もしくはプレートなどの部品をグローバルに共有することができる。また、これら部品をユニット化すれば、グローバルに共通化することができ、生産性を向上させることができる。
《第5実施形態》
本発明の第5実施形態にかかる厨房装置について、図7A及び図7Bを用いて説明する。図7Aは、本発明の第5実施形態にかかる厨房装置の平面図である。図7Bは、図7AのA5−A5線断面図である。本第5実施形態にかかる厨房装置が、前記第1実施形態にかかる厨房装置と異なる点は、天板20の開口部12の周辺に凹み部32を形成し、当該凹み部32に誘導加熱調理器のフランジ7を載置するようにした点である。凹み部32の深さは、図7Aに示すように、誘導加熱調理器の設置完了後の状態において、プレート1の上面が天板20の上面と面一になるように設定されている。
本第5実施形態によれば、既存のキッチンカウンタ9の天板20に凹み部32を形成する必要があるものの、プレート1と天板20との段差を無くして、厨房装置の使い勝手を向上させることができる。
なお、本第5実施形態では、凹み部32の深さをプレート1の上面が天板20の上面と面一になるように設定したが、本発明はこれに限定されない。凹み部32の加工のしやすさに応じて凹み部32の深さを適宜設定したとしても、その深さ分は確実にプレート1の上面と天板20の上面との段差を小さくすることができるので、厨房装置の使い勝手を向上させることができる。
《第6実施形態》
本発明の第6実施形態にかかる誘導加熱調理器の構成について、図8A及び図8Bを用いて説明する。図8Aは、本発明の第6実施形態にかかる誘導加熱調理器を備える厨房装置の平面図である。図8Bは、図8AのA6−A6線断面図である。本第6実施形態にかかる誘導加熱調理器が、前記第1実施形態にかかる誘導加熱調理器と異なる点は、左側加熱コイル2と右側加熱コイル3との間に中部加熱コイル4を備えている点である。図8A及び図8Bに示すように、左側加熱コイル2と右側加熱コイル3と中部加熱コイル4とは、略横一列に配置されている。
本第6実施形態によれば、全ての加熱コイル2,3,4が略横一列に配置されているので、被加熱物をどの加熱コイル上に載置したとしても、被加熱物の中を容易に覗くことができる。
また、本第6実施形態によれば、加熱コイル2,3の一部を加熱コイル収容空間16内に配置することにより、各加熱コイルを互いに離して配置することができる。これにより、各加熱コイル2,3,4上に載置される被加熱物同士が互いに接触することを防ぐことができ、使い勝手を向上させることができる。
なお、左側加熱コイル2及び右側加熱コイル3に高周波電流を供給するインバータ装置5の定格出力は、中部加熱コイル4に高周波電流を供給するインバータ装置5の定格出力よりも大きくすることが好ましい。これにより、左右の広い場所で複数の被加熱物を高火力で調理することができ、使い勝手を向上させることができる。このことは、底部の直径の大きい2つの被加熱物を同時に加熱する場合に、特に有利である。
また、左側加熱コイル2及び右側加熱コイル3に比べて中部加熱コイル4の定格出力を小さくすることで、中部加熱コイル4に電力供給するインバータ装置5の部品を小さくすることができる。これにより、収容部8内のスペースを広く確保しつつ、安価な構成を採用することができる。なお、複数の加熱コイル2,3,4の全てを動作させる場合、総電力に制限があるため、定格出力に差を持たせることは有効である。
《第7実施形態》
本発明の第7実施形態にかかる誘導加熱調理器の構成について、図9を用いて説明する。図9は、本発明の第7実施形態にかかる誘導加熱調理器をキッチンカウンタに取り付ける様子を示す断面図である。本第7実施形態にかかる誘導加熱調理器が、前記第1実施形態にかかる誘導加熱調理器と異なる点は、フランジ7の下面の外周側に環状のシール部材35(本第7実施形態では四角形状としている)を設けている点である。
本第7実施形態の誘導加熱調理器をキッチンカウンタ9に取り付ける場合には、外郭15の収容部8を天板20の開口部12に挿入し、フランジ7を環状のシール部材35を介して開口部12の周辺の天板20上に載置すればよい。
本第7実施形態によれば、フランジ7の下面の外周側に環状のシール部材35を設けているので、誘導加熱調理器をキッチンカウンタ9に取り付けた際、シール部材35が天板20とフランジ7との間に介在することになる。これにより、天板20とフランジ7との間に隙間があったとしても、当該隙間をシール部材35により埋めることができ、被加熱物から吹き零れた汁などが前記隙間を通じて収容部8内に侵入することを防ぐことができる。このことは、フランジ7が大型化した場合に、前記隙間が発生しやすいため、特に有効である。
《第8実施形態》
本発明の第8実施形態にかかる誘導加熱調理器の構成について、図10A、図10B、図11〜図13を用いて説明する。図10Aは、本発明の第8実施形態にかかる誘導加熱調理器を備える厨房装置の平面図である。図10Bは、図10AのA7−A7線断面図である。図11は、本発明の第8実施形態にかかる誘導加熱調理器が備える加熱コイルの周辺部分の上面図であり、図12は、その底面図である。図13は、図11のA8−A8線断面図である。本第8実施形態にかかる誘導加熱調理器が、前記第1実施形態にかかる誘導加熱調理器と異なる点は、加熱コイル2,3及び金属板13に代えて加熱コイル102,103及び金属板13Bを備えている点である。
まず、加熱コイル102について説明する。加熱コイル103は、加熱コイル102とほぼ左右対称に構成されているので、ここでは、加熱コイル102を代表して説明する。加熱コイル102は、概ねリング状の巻線125と、電気絶縁材料で構成されたリング状の支持板126と、概ねリング状の支持部材114と、フェライトコアなどの複数本の棒状の防磁用磁性体127とを有している。
図13に示すように、加熱コイル102の巻線125は、支持部材126上に固定されている。巻線125は、電気抵抗が小さく且つ熱伝導の良い材料を主材料にした素線を内径側と外径側とで分割して巻いた構成を有している。以下、巻線125の内径側の部分を内側巻線125A、巻線125の外径側の部分を外側巻線125Bという。また、内側巻線125Aと外側巻線125Bとは、同じ断面積、素線数、及び素線の撚り方で構成されている。このように巻線125を構成した理由は以下の通りである。
すなわち、一般的な加熱コイルの巻線から発生する高周波磁界は、巻線の径方向の略中間部分に集中しやすい。このため、巻線から発生する高周波磁界の強さは、巻線の径方向の中央付近で最大となり、巻線の径方向の両端部付近で最小となる。この高周波磁界の強弱の幅が大きい程、調理性能に悪影響を与える加熱ムラが大きくなる。また、一般的な加熱コイルの巻線の発熱時の温度は、巻線の径方向の中央部付近(内径をR、外径をSとすると、中央部付近T≒(R+S)/2)よりも巻線の径方向の両端部付近の方が低くなる。このとき生じる前記中央部付近と前記両端部付近と温度差は、巻線の巻き数、すなわちRとSとの差が増えるに従って大きくなる。
これに対して、本第8実施形態のように巻線125の素線を内径側と外径側とで分割して巻いた場合には、前記中央部付近に対応する部分が存在しないので、高周波磁界の強弱の幅及び温度差が小さくなる。従って、加熱ムラを抑えることができる。また、内側巻線125Aと外側巻線125Bとを電気的に直列に接続したとき、内側巻線125Aと外側巻線125Bとに流れる電流は同一値となる。また、内側巻線125Aと外側巻線125Bとを同じ素線の集合線によって構成することにより、それらの巻線の断面積、素線数、及び素線の撚り方が同じであるために、単位面積当たりの電流損失及び発熱量は、内側巻線125Aと外側巻線125Bとも同じになる。
支持部材114は、図11及び図12に示すように、同心円状に配置された円筒状の外枠114a及び内枠114bを有している。また、支持部材114は、内枠114bと外枠114aとの間で放射状に延び、後述する磁性体127Aを嵌合可能な枠状の支持部114cと、後述する磁性体127B,127C,127Dを嵌合可能な複数の孔部114dが形成された扇状の支持部114eとを有している。
外枠114aは、支持板126の外周部に取り付けられている。外枠114aの外周部には、上述した防磁部材17が取り付けられている。内枠114bと外枠114aとの間における支持部114c以外の部分は、図12に示すように、空隙部114fとされている。この空隙部114fは、収容部8に対応する位置に設けられており、この空隙部114fにより、空隙部114fを通じて下方から巻線125A,125Bに冷却風を当てることができる。すなわち、加熱コイル102,103の冷却を十分に行うことができる。
防磁用磁性体127は、図12に示すように、放射状に配置された複数の磁性体127A,127B,127C,127Dで構成されている。磁性体127A,127Bは、周方向にほぼ等しい角度間隔で配置されている。磁性体127Cは、加熱コイル収容空間16内において互いに隣接する磁性体127B,127B間に配置されている。磁性体127Dは、加熱コイル収容空間16内において互いに隣接する磁性体127Bと磁性体127Cとの間に配置されている。このようにして、加熱コイル収容空間16内には、合計9個の防磁用磁性体127(127B,127C,127D)が配置されている。一方、収容部8内には、合計3個の防磁用磁性体127(127A)が配置されている。すなわち、加熱コイル収容空間16内に位置する防磁用磁性体127の数が、収容部8内に位置する防磁用磁性体127の数よりも多くなっている。
磁性体127A,127B,127C,127Dは、周方向(短手方向)の長さ(横幅)が同一に形成されている。また、磁性体127Aは、磁性体127Bと径方向(長手方向)の長さが同一に形成されている。すなわち、磁性体127Aと磁性体127Bとは、平面的には同一形状に形成されている。
磁性体127Cは、磁性体127Aよりも径方向の長さが短く形成されている。磁性体127Dは、磁性体127A、127B、127Cよりも径方向の長さが短く形成されている。磁性体127A,127B,127C,127Dは、それぞれの径方向の外端部が同一円周上に位置するように配置されている。これにより、直径の大きな外枠114a側において、加熱コイル収容空間16内に配置される防磁用磁性体127,127間の隙間が少なくなっており、良好な防磁性能が確保されている。
また、本第8実施形態においては、加熱コイル収容空間16内に配置する磁性体127B,127C,127Dの厚さを、収容部8内に配置する磁性体127Aの厚さよりも薄くしている。但し、磁性体127B,127C,127Dの各断面積(周方向の長さ(横幅)×厚さ)の合計と、磁性体127Aの断面積(周方向の長さ(横幅)×厚さ)の合計とがほぼ同じになるように各種寸法を設定している。あるいは、磁性体127Aの体積の合計と、磁性体127B,127C,127Dの体積の合計とがほぼ同じになるように各種寸法を設定している。これにより、加熱コイル収容空間16側と収容部8側とでほぼ同じ防磁性能を得られるようにしている。
また、本第8実施形態においては、加熱コイル収容空間16内に配置した磁性体127B,127C,127Dの上面の高さ位置と、収容部8内に配置した磁性体127Aの上面の高さ位置とが略同一となるように配置されている。上述したように、磁性体127B,127C,127Dの厚さは磁性体127Aの厚さよりも薄くしているので、前記配置により、磁性体127B,127C,127Dの下面の高さ位置は、磁性体127Aの下面の高さ位置よりも上方に位置することになる。これにより、加熱コイル収容空間16の高さを前記各実施形態に比べて低くすることができる。すなわち、天板20とプレート1との段差を小さくして、厨房装置としての使い勝手を向上させることができる。
次に、金属板13Bについて説明する。金属板13Bは、加熱コイル102とフランジ7との間に配置されている。金属板13Bは、アルミニウム板などの高導電率且つ低透磁率の非磁性体で構成された金属板である。金属板13Bの上面には、接着剤128により磁性体127B,127C,127Dが取り付けられている。これにより、磁性体127B,127C,127Dのがたつきが防止されている。なお、接着剤128の厚さはごく僅かであるので、磁性体127B,127C,127Dを金属板13Bに別途取付具を介して取り付ける場合よりも、加熱コイル収容空間16の高さを低く設定することができる。また、磁性体127B,127C,127Dと金属板13Bとの距離が短い(接着剤128の厚さ分)ので、巻線125からの伝熱、輻射熱、又は防磁用磁性体127の自己発熱による熱を金属板13Bに分散させやすくなる。このため、防磁用磁性体127及び巻線125の温度の低減を効果的に図ることができる。
また、金属板13Bの収容部8内に位置する部分は、加熱コイル102から遠ざかるように折り曲げられ、その表面が露出するように構成されている。すなわち、金属板13Bは、外郭15のフランジ7と収容部8の縦壁とに沿うように断面L字状に形成されている。これにより、上述した冷却ファン(図示せず)の冷却風を金属板13Bに効果的に当てることができ、加熱コイル102の冷却効率を向上させることができる。
《第9実施形態》
本発明の第9実施形態にかかる誘導加熱調理器の構成について、図14を用いて説明する。図14は、本発明の第9実施形態にかかる誘導加熱調理器が備える加熱コイルの周辺部分の底面図である。本第9実施形態にかかる誘導加熱調理器が、前記第8実施形態にかかる誘導加熱調理器と異なる点は、磁性体127B,127C,127Dに代えて磁性体127E,127Fを備えている点である。
図14に示すように、磁性体127Eは、磁性体127Bと略同じ位置に配置され、磁性体127Bよりも周方向の長さ(横幅)が長く形成されている。磁性体127Fは、互いに隣接する磁性体127E,127E間に配置され、磁性体127B,127Cよりも周方向の長さ(横幅)が長く形成されている。磁性体127A,127B,127C,127Dは、それぞれの径方向の外側端部が同一円周上に位置するように配置されている。これにより、直径の大きな外枠114a側において、加熱コイル収容空間16内に配置される防磁用磁性体127,127間の隙間が少なくなっており、良好な防磁性能が確保されている。
また、本第9実施形態においては、加熱コイル収容空間16内に配置する磁性体127B,127C,127Dの厚さを、収容部8内に配置する磁性体127Aの厚さよりも薄くしている。但し、磁性体127E,127Fの各断面積(周方向の長さ(横幅)×厚さ)の合計と、磁性体127Aの断面積(周方向の長さ(横幅)×厚さ)の合計とがほぼ同じになるように各種寸法を設定している。なお、防磁用磁性体127の形状は、磁性体127Aの断面積又は体積の合計と、磁性体127E,127Fの断面積又は体積の合計とをほぼ同じとする限り、任意に設定することができる。
本第9実施形態によれば、前記各実施形態と同様の効果を得ることができるとともに、防磁用磁性体127の数を減少させることができる。なお、本第9実施形態では、加熱コイル収容空間16側と収容部8側とで防磁性能のバランスを取るため、磁性体127Aの断面積の合計と、磁性体127E,127Fの断面積の合計とを同じとしているが、目的によっては必ずしも同じとする必要はない。
《第10実施形態》
本発明の第10実施形態にかかる誘導加熱調理器の構成について、図15を用いて説明する。図15は、本発明の第10実施形態にかかる誘導加熱調理器が備える加熱コイルの周辺部分の底面図である。本第10実施形態にかかる誘導加熱調理器が、前記第8実施形態にかかる誘導加熱調理器と異なる点は、磁性体127B,127C,127Dに代えてシート状の磁性体127Sを備えている点である。なお、支持部114eには、孔部114dを設けないようにしている。
磁性体127Sは、平面視において支持部114eとほぼ同じ扇状の形状を有し、支持部114eの下方に配置されている。磁性体127Sの厚さは、収容部8内に配置する磁性体127Aの厚さよりも薄くしている。但し、磁性体127Sの断面積(横幅×厚さ)の合計と、磁性体127Aの断面積(横幅×厚さ)の合計とがほぼ同じになるように各種寸法を設定している。この場合、磁性体127Sの平面視での面積が前記第8及び第9実施形態において加熱コイル収容空間16内に配置される磁性体に比べて大きくなるので、磁性体127Sの厚さを最も薄くすることができる。また、磁性体127Sによって支持部114eをほぼ全面的に隙間なく覆うことができるので、防磁性能を一層向上させることができる。
なお、本10実施形態において、支持部114eは、特に設ける必要性がないので、支持部114eの位置に磁性体127Sを配置してもよい。すなわち、磁性体127Sを支持部材114と一体化するように構成してもよい。この場合、加熱コイル収容空間116内に配置される加熱コイル102,103の一部の厚さを、支持部114eの厚さ分、更に薄くすることができる。
《第11実施形態》
本発明の第11実施形態にかかる誘導加熱調理器の構成について、図16A及び図16Bを用いて説明する。図16Aは、本発明の第11実施形態にかかる誘導加熱調理器が備える加熱コイルの周辺部分の底面図である。図16Bは、本発明の第11実施形態にかかる誘導加熱調理器において、磁性部材の磁性体と外枠との嵌合構造を示す拡大側面図である。本第11実施形態にかかる誘導加熱調理器が、前記第8実施形態にかかる誘導加熱調理器と異なる点は、各防磁用磁性体127が外枠114aと嵌合するように構成されている点である。
図16Aに示すように、支持部114eの孔部114dと支持部114cの孔部114gとが、外枠114aをも切り欠いて形成されている。また、各孔部114d,114gの側面部には、図16Bに示すように、それぞれ径方向に延在するように突起部114hが形成されている。磁性体127A,127B,127C,127Dの各側面部には、それぞれ突起部14hに嵌合可能な溝127aが径方向に延在するように形成されている。なお、図16Bでは、記載の便宜上、磁性体127A,127B,127C,127Dと、支持部材114の孔部114d(114g)との間に比較的大きな隙間を記載している。しかしながら、当該隙間は、突起部114hと孔部114d(114g)とを嵌合可能で且つがたつきが生じにくい範囲であれば極力小さくすることができる。
本第11実施形態によれば、磁性体127A,127B,127C,127Dを金属板13B上に設置する際に、接着剤128を使用する必要性を無くすことができる。従って、磁性体127A,127B,127C,127Dを1つ1つ接着剤128で接着する必要がなくなり、取り付け作業性を大幅に改善することができる。
また、本第11実施形態によれば、外枠114aにより各防磁用磁性体127を嵌合保持することにより、各防磁用磁性体127の上方及び下方には磁性体用の支持部材を配置する必要性を無くすことができる。従って、加熱コイル収容空間16の高さを一層低くすることができる。
なお、前記では、収容部8側に配置する磁性体127Aについても外枠114aと嵌合するように構成したが、収容部8側は加熱コイルの高さを低くする必要性が低いので、前記第8〜第10実施形態のように構成してもよい。
また、前記各実施形態において、支持板126は、巻線25を支持するために剛体として記載したが、必ずしも重量物を支えることができる剛体である必要はない。例えば、支持板126は、絶縁性能を高めるためのシートであっても良い。また、構成を単純にするために、支持板126と支持部材114とを一体に構成し、支持部材114で巻線125も支持するように構成してもよい。また、支持部材114の厚さを防磁用磁性体127の厚さより薄く、又はほぼ同じ厚さにして、支持板126又は巻線125が防磁用磁性体127に接するように構成してもよい。これにより、加熱コイルを一層薄く構成することができる。
なお、前記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明にかかる誘導加熱調理器は、厨房装置のキャビネットの開口部の大きさによる制約を受けずに、加熱コイルの大きさを自由に設定することができるので、厨房装置に組み入れて使用する誘導加熱調理器などに有用である。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術に熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
2009年3月13日に出願された日本国特許出願No.2009−060520号及び2009年8月3日に出願された日本国特許出願No.2009−180499号の明細書、図面、および特許請求の範囲の開示内容は、全体として参照されて本明細書の中に取り入れられるものである。

Claims (13)

  1. 誘導加熱調理器の外郭と、
    前記外郭の上部を覆うプレートと、
    前記プレート上に載置した被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、
    前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ装置と、
    を備える誘導加熱調理器であって、
    前記外郭は、
    前記インバータ装置を収容する収容部を形成し、厨房装置のキャビネットの天板に設けられた開口部に挿入される収容容器と、
    前記収容容器の上部より外周側に延設され、前記開口部の周囲の前記天板上に載置されるフランジと、を有し、
    前記フランジと前記プレートとの間には、前記加熱コイルの一部を収容する加熱コイル収容空間が形成され、当該加熱コイル収容空間に加熱コイルの一部が配置されている、誘導加熱調理器。
  2. 前記フランジと前記加熱コイルの一部との間に、熱伝導性を有する非磁性体の金属板を備え、前記金属板の一部は、収容部内で表面が露出している、請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記誘導加熱調理器は、前記加熱コイルを複数個備え、
    前記複数個の加熱コイルはそれぞれ、一枚の前記金属板上に設置されている、請求項2に記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記加熱コイルは、前記高周波電流により高周波磁界を発生する巻線を有し、
    前記巻線の両端部は、前記収容部内に配置されている、請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記被加熱物の温度を検出する温度検出装置を備え、
    前記温度検出装置は、前記加熱コイルの中心部で且つ前記収容部内に配置されている、請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  6. 前記加熱コイルは、
    前記高周波電流により高周波磁界を発生する巻線と、
    前記巻線を支持する支持板と、
    前記巻線の下方に配置され、前記巻線から発生する高周波磁界を集束させる防磁用磁性体と、
    を有し、
    前記支持板は、前記防磁用磁性体を収容する凹部を有し、当該凹部に防磁用磁性体が収容されることで、前記支持板及び前記防磁用磁性体の高さ方向の合計寸法が、前記支持板の厚さと前記防磁用磁性体の厚さとの合計厚さよりも小さくなっている、請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  7. 前記加熱コイルは、
    前記高周波電流により高周波磁界を発生する巻線と、
    前記巻線の下方に配置され、前記巻線から発生する高周波磁界を集束させる複数の防磁用磁性体と、
    を有し、
    前記複数の防磁用磁性体は、前記加熱コイル収容空間と前記収容部とに少なくとも1つ以上存在するように配置され、
    前記加熱コイル収容空間に配置された防磁用磁性体の厚さは、前記収容部に配置された防磁用磁性体の厚さよりも薄い、請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  8. 前記加熱コイル収容空間に配置された防磁用磁性体の体積と、前記加熱コイル収容空間に配置された防磁用磁性体の体積とが略同一である、請求項6に記載の誘導加熱調理器。
  9. 前記加熱コイル収容空間に配置された防磁用磁性体の数が、前記収容部に配置された防磁用磁性体の数よりも多い、請求項7に記載の誘導加熱調理器。
  10. 前記加熱コイル収容空間に配置された防磁用磁性体の横幅は、前記収容部に配置された防磁用磁性体の横幅よりも長い、請求項7に記載の誘導加熱調理器。
  11. 前記加熱コイル収容空間に配置された防磁用磁性体と、前記収容部に配置された磁性体とは、それぞれの上面が略面一になるように配置されている、請求項7に記載の誘導加熱調理器。
  12. 前記フランジと前記加熱コイルの一部との間に、熱伝導性を有する非磁性体の金属板を備え、
    前記加熱コイル収容空間に配置された防磁用磁性体は、前記金属板上に設置されている、請求項7に記載の誘導加熱調理器。
  13. 請求項1〜12のいずれか1つに記載の誘導加熱調理器を備える厨房装置。
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