JP5309763B2 - タイヤの接地長算出方法および装置 - Google Patents
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Description
図1は、本発明のタイヤの接地長算出方法を実施するタイヤの接地長算出装置の一実施形態の構成を示すブロック図、図2は図1のII−II切断線に沿って切断したときのタイヤの断面図である。
図1及び図2に示す実施形態では、タイヤのトレッド部の内周面に設けられた加速度センサを用いて転動するタイヤのタイヤ周上における、ラジアル方向の加速度を計測して加速度の計測時系列データを得るが、後述するように、トレッド部の内部やベルト部等における加速度の計測時系列データを得てもよい。
また、本発明のタイヤの接地長算出装置は、コンピュータの替わりに、各部位の機能を専用回路によって構成した専用装置であってもよい。
設定部16aは、信号処理部14からの加速度データから、タイヤ接地面のタイヤ踏み込み側の第1のピーク値およびタイヤ接地面の蹴り出し側の第2のピーク値を取り出し、この第1のピーク値と第2のピーク値に基づいて、接地長を定めるための踏み込み側閾値および蹴り出し側閾値を設定する。
算出部16bは、設定された踏み込み側閾値および蹴り出し側閾値を用いて、加速度データが踏み込み側閾値および蹴り出し側閾値のそれぞれを横切る交点を求めることにより、タイヤの接地長を算出する。具体的な処理は後述する。
また、図1に示すように、タイヤ周上に加速度センサ2が1つ設けられるが、複数個設けられてもよい。タイヤ周上に複数個の加速度センサを貼り付けることにより、タイヤ1回転中に複数回接地長を算出することができる。
まず、車輪が回転しているか否かが判定される(ステップS100)。車輪の回転の有無は、タイヤ取り付けハブ等に設けられた回転パルス計からの信号により判定され、所定の速度以上で回転するとき、車輪は回転していると判定される。極低回転で回転しているときの接地長の算出は不要である。
まず、加速度データからタイヤ接地面のタイヤ踏み込み側の第1のピーク値およびタイヤ接地面の蹴り出し側の第2のピーク値が抽出される(ステップS111)。
第1のピーク値および第2のピーク値は、重力加速度G(1G)を基準(0)とした値をいう。
図5(a)では、タイヤの撓みによる変形に起因した加速度によって、踏み込み側の第1のピークと蹴り出し側の第2のピークが発生する。この第1のピークのピーク値P1と蹴り出し側の第2のピークのピーク値P2が抽出される。これらのピークは、加速度が重力加速度のみに低下する部分Qの前後の近傍で、最大値を持つ点として抽出することができる。
図5(b)は、水平な面に水膜が形成された湿潤路面をタイヤが転動するときの加速度データである。このときも、加速度データから踏み込み側の第1のピーク値P1と蹴り出し側の第2のピーク値P2が抽出される。
本発明では、第1のピーク値P1と第2のピーク値P2の差分に限らず、第1のピーク値P1と第2のピーク値P2との比を上記差分の変わりに用いることができる。第1のピーク値P1と第2のピーク値P2との比を用いたときの許容範囲は、例えば、比が0.9〜1.1の範囲である。
第1のピーク値P1と第2のピーク値P2の差分が許容範囲内にある場合、第1の比率と第2の比率の値は、いずれも、50〜100%の範囲内のある値、例えば50%に設定される(ステップS113)。なお、第1の比率及び第2の比率は、接地長を求めるときに用いる踏み込み側閾値と蹴り出し側閾値を設定するために用いられる。
ここで、第1のピーク値P1が第2のピーク値P2に比べて大きい場合、図6(a)に示される模式図のように、第1の比率の値は50%に、第2の比率の値は10%に設定される(ステップS115)。本発明では、第1の比率の値は50%に限定されず、50%〜100%の範囲の値に設定されることが好ましい。一方、第2の比率の値は10%に限定されず、1〜20%の範囲の値に設定されることが好ましい。少なくとも、第1の比率の値が第2の比率の値に比べて大きくなるように設定される。
一方、第2のピーク値P2が第1のピーク値P1に比べて大きい場合、図6(b)に示される模式図のように、第1の比率の値は10%に、第2の比率の値は50%に設定される(ステップS116)。この場合、本発明では、第1の比率の値は10%に限定されず、1%〜20%の範囲の値に設定されることが好ましい。一方、第2の比率の値は50%に限定されず、50〜100%の範囲の値に設定されることが好ましい。少なくとも、第2の比率の値が第1の比率の値に比べて大きくなるように設定される。
このように第1のピーク値P1と第2のピーク値P2の差分を用いて、接地長を算出するときの閾値を調整するのは、ハイドロプレーニングの発生時や制動力発生時や駆動力発生時においても接地長が適正に得ることができるためである。
特に、ハイドロプレーニングが発生しているとき、図5(b)に示すような加速度データが得られる。これは、タイヤの踏み込み側から水膜がタイヤと路面間に進入して、タイヤ接地面が縮小している状態を示している。このときの状態において水平な路面と接する接地長は、乾燥路面を走行しているときの接地長に比べて短い。このため、第1のピーク値P1が第2のピーク値P2に比べて小さい場合、短くなった接地長が算出されるように、第1のピーク値P1に乗算する第1の比率を小さくして、踏み込み側閾値を低くする。
具体的には、第1のピーク値P1と第2のピーク値P2の差分が許容範囲からはずれ、第2のピーク値P2が第1のピーク値P1に対して高く、ステップS110で算出された接地長が、設定長さに比べ短いとき、ハイドロプレーニングが発生していると判定される(ステップS120)。上記設定長さは、同一の走行条件で乾燥路面を走行したときの接地長の10〜70%の範囲にある長さをいう。
ディスプレイ24にハイドロプレーニングの発生を報知し警告する。接地長を比較するために用いる上記設定長さは、タイヤの走行速度と設定長さの対応関係が記録されているテーブルを参照して、設定されてもよい。
なお、上記乾燥路面を走行したときの接地長は、予めメモリ20に記憶されていることが好ましい。
一方、ハイドロプレーニングが発生していないと判定された場合、ステップS110に戻る。
このようにして、車輪が停止するまで(ステップS140)、接地長の算出と、ハイドロプレーニングの発生の有無の判定が続行される。
一方、タイヤの接地中心が踏み込み側に移動する駆動状態では、図6(a)に示す加速度データになるので、ステップS115に示す方法により接地長を適切に求めることができる。この場合、算出された接地長が、駆動により予め設定された長さよりも短くなったとき、タイヤのスピンを防止するために、エンジン回転数を低下させる、あるいはブレーキをかける等のための制御信号を制御装置に与える。
このように、算出した接地長を用いて、ハイドロプレーニングの発生の有無の判定や、タイヤの制動状態や駆動状態の予測を行い、タイヤの接地面の状態を好ましい方向に制御することができる。
一方、蹴り出し側では、蹴り出し側閾値を横切る加速度データの交点を求める代わりに、加速度データが1G(重力加速度)となる最初の点Qから、所定の角度αで図7(a)に示すように傾斜した直線L2を仮想したとき、この直線が加速度データと交わる交点Rを蹴り出し側の点として求める。
一方、踏み込み側では、踏み込み側閾値を横切る加速度データの交点を求める代わりに、加速度データが1G(重力加速度)となる最後の点Qから、所定の角度βで図7(b)に示すように傾斜した直線L4を仮想したとき、この直線が加速度データと交わる交点Rを踏み込み側の点として求める。
さらに、第2のピーク値P2が第1のピーク値P1に対して高いとき、図7(b)に示すように、踏み込み側設定直線は、加速度データが蹴り出し側で重力加速度の値から離れる最後の点Qを通り、時間の経過と逆方向に進むにつれて加速度が増加する方向に所定の角度βで傾斜した傾斜直線L4であり、蹴り出し側設定直線は、第2のピーク値P2に第2の比率(図7(b)では、50%)を乗算した一定の値を持つ直線L3である。
このとき、角度αと角度βは同じ値に設定されてもよいが、異なる値に設定されてもよい。また、角度α,βは、走行速度によって変化するように設定されてもよい。なお、角度αと角度βは、それぞれ1〜20度の範囲内で設定することが好ましい。
このようなタイヤの接地長算出方法および装置を用いて接地長を求めた。水膜が形成された路面上を走行車両を走行させ(走行速度100km/h)、スリップ率(駆動)と接地長を求めた。使用したタイヤのサイズは205/55R16であり、走行車両は2リッタークラスの乗用車を用いた。水膜の水深は10mmとした。
走行車両は一定走行速度で、一定の水深の水膜上を走行するため、スリップ率が大きくなるとは、タイヤと路面との接触部分に水膜がくさびのように入り込み、タイヤが路面と接触する接地長が短くなり、ハイドロプレーニングが発生し始めることをいう。
図8は、本発明により求めた左前輪の接地長とスリップ率との対応関係を示す図である。図8から明らかなように、接地長とスリップ率とは負の相関を持った線形関係を示し、スリップ率が高くなる程、接地長が短くなっている。これより、本発明により求めた接地長は、水膜上を走行するときのスリップ率変化に対する接地長の実際の変化とよく対応していることがわかる。したがって、本発明により求めた接地長は実際の接地長に近く、この接地長を用いて、接地長と比較する所定の長さを事前に定めることにより、ハイドロプレーニングの発生を有効に判別することができる、といえる。
このように、本発明のタイヤの接地長算出方法を用いて、適切かつ有効に接地長を求めることができることが確認できた。
1a トレッド部
1b ライナー部
2 加速度センサ
14 信号処理部
16 演算部
10 タイヤの接地長算出装置
Claims (10)
- 路面上をタイヤが転動する際のタイヤの接地長を算出する方法であって、
転動するタイヤのタイヤ周上における、ラジアル方向の加速度の計測時系列データを取得するステップと、
取得した計測時系列データから接地近傍の加速度データを抽出し、この加速度の計測時系列データの波形において、この波形から、この加速度の計測時系列データの波形の、タイヤ接地面のタイヤ踏み込み側の第1のピーク値およびタイヤ接地面の蹴り出し側の第2のピーク値を取り出し、この第1のピーク値と第2のピーク値に基づいて、接地長を定めるための踏み込み側閾値および蹴り出し側閾値を設定するステップと、
設定された前記踏み込み側閾値および前記蹴り出し側閾値を用いて、前記加速度の計測時系列データの波形が、前記踏み込み側設定閾値および蹴り出し側閾値のそれぞれを横切る交点を求めることにより、タイヤの接地長を算出するステップと、を有し、
前記第1のピーク値と前記第2のピーク値の差分または前記第1のピーク値と前記第2のピーク値との比が許容範囲内にあるとき、前記踏み込み側閾値を設定するために前記第1のピーク値に乗算する第1の比率と、前記蹴り出し側閾値を設定するために前記第2のピーク値に乗算する第2の比率は、同じ値となるように設定され、
前記第1のピーク値と前記第2のピーク値の差分または前記第1のピーク値と前記第2のピーク値との比が許容範囲からはずれ、前記第1のピーク値が前記第2のピーク値に対して高いとき、前記第1の比率の値に対して前記第2の比率の値は小さくなるように、前記第1の比率及び前記第2の比率は設定され、前記第2ピーク値が前記第1のピーク値に対して高いとき、前記第2の比率の値に対して前記第1の比率の値が小さくなるように、前記第1の比率および前記第2の比率は設定されることを特徴とするタイヤの接地長算出方法。 - 前記第1のピーク値と前記第2のピーク値の差分または前記第1のピーク値と前記第2のピーク値との比が許容範囲からはずれるときに設定される前記第1の比率の値および前記第2の比率の値のうち、高い方の値は前記第1のピーク値と前記第2のピーク値の差分または前記第1のピーク値と前記第2のピーク値との比が許容範囲内にあるときに設定される前記第1の比率の値および前記第2の比率の値と同一である請求項1に記載のタイヤの接地長算出方法。
- 前記第1のピーク値と前記第2のピーク値の差分または前記第1のピーク値と前記第2のピーク値との比が許容範囲からはずれ、前記第1のピーク値が前記第2のピーク値に対して高いとき、前記第1の比率には50〜100%の範囲の値が用いられ、前記第2の比率には1〜20%の範囲の値が用いられ、前記第2ピーク値が前記第1のピーク値に対して高いとき、前記第1の比率には1〜20%の範囲の値が用いられ、前記第2の比率には50〜100%の範囲の値が用いられる請求項2に記載のタイヤの接地長算出方法。
- 前記第1の比率および前記第2の比率は、タイヤの転動速度に応じて変化するように設定される請求項1〜3のいずれか1項に記載のタイヤの接地長算出方法。
- 前記加速度の計測時系列データを取得するとき、加速度センサをタイヤ内周面に貼り付けて、あるいは、タイヤ内に埋設して前記加速度の計測時系列データを取得する請求項1〜4のいずれか1項に記載のタイヤの接地長算出方法。
- 前記路面は、水膜が形成された湿潤路面であり、
前記第1のピーク値と前記第2のピーク値の差分または前記第1のピーク値と前記第2のピーク値との比が許容範囲からはずれ、前記第2のピーク値が前記第1のピーク値に対して高く、算出される前記接地長が、乾燥路面を走行したときの接地長の10〜70%の範囲に設定された所定の長さに比べ短いとき、ハイドロプレーニングが発生していると判定するステップを、さらに有する請求項1〜5のいずれか1項に記載のタイヤの接地長算出方法。 - さらに、ハイドロプレーニングが発生していると判定したとき、車両の走行速度あるいはステアリングを制御するステップを有する請求項6に記載のタイヤの接地長算出方法。
- 路面上をタイヤが転動する際のタイヤの接地長を算出する方法であって、
転動するタイヤのタイヤ周上における、ラジアル方向の加速度の計測時系列データを取得するステップと、
取得した計測時系列データから接地近傍の加速度データを抽出し、この加速度の計測時系列データの波形から、この加速度の計測時系列データの波形の、タイヤ接地面のタイヤ踏み込み側の第1のピーク値およびタイヤ接地面の蹴り出し側の第2のピーク値を取り出し、この第1のピーク値と第2のピーク値に基づいて、接地長を定めるための踏み込み側設定直線および蹴り出し側設定直線を設定するステップと、
設定された前記踏み込み側設定直線および前記蹴り出し側設定直線を用いて、前記加速度の計測時系列データの波形が前記踏み込み側設定直線および蹴り出し側設定直線のそれぞれを横切る交点を求めることにより、タイヤの接地長を算出するステップと、を有し、
前記第1のピーク値と前記第2のピーク値の差分または前記第1のピーク値と前記第2のピーク値との比が許容範囲からはずれ、前記第1のピーク値が前記第2のピーク値に対して高いとき、前記踏み込み側設定直線は、前記第1のピーク値に第1の比率を乗算した一定の値を持つ直線であり、前記蹴り出し側設定直線は、加速度の計測時系列データの値が踏み込側で重力加速度に最初になる点を通り、時間の経過方向に進むにつれて加速度が増加する方向に所定角度で傾斜した傾斜直線であり、
前記第1のピーク値と前記第2のピーク値の差分または前記第1のピーク値と前記第2のピーク値との比が許容範囲からはずれ、前記第2のピーク値が前記第1のピーク値に対して高いとき、前記踏み込み側設定直線は、加速度の計測時系列データが蹴り出し側で重力加速度の値から離れる最後の点を通り、時間の経過の逆方向に進むにつれて加速度が増加する方向に所定角度で傾斜した傾斜直線であり、前記蹴り出し側設定直線は、前記第2のピーク値に第2の比率を乗算した一定の値を持つ直線であることを特徴とするタイヤの接地長算出方法。 - 路面上をタイヤが転動する際のタイヤの接地長を算出する装置であって、
転動するタイヤのタイヤ周上における、ラジアル方向の加速度の計測時系列データを取得する取得部と、
取得した計測時系列データから接地近傍の加速度データを抽出し、この加速度の計測時系列データの波形から、この加速度の計測時系列データの波形の、タイヤ接地面のタイヤ踏み込み側の第1のピーク値およびタイヤ接地面の蹴り出し側の第2のピーク値を取り出し、この第1のピーク値と第2のピーク値に基づいて、接地長を定めるための踏み込み側閾値および蹴り出し側閾値を設定する設定部と、
設定された前記踏み込み側閾値および前記蹴り出し側閾値を用いて、前記加速度の計測時系列データの波形が、前記踏み込み側閾値および蹴り出し側閾値のそれぞれを横切る交点を求めることにより、タイヤの接地長を算出する算出部と、を有し、
前記踏み込み側閾値は、前記第1のピーク値に第1の比率を乗算した値であり、前記蹴り出し側閾値は、前記第2のピーク値に第2の比率を乗算した値であり、
前記第1のピーク値と前記第2のピーク値の差分または前記第1のピーク値と前記第2のピーク値との比が許容範囲内にあるとき、前記第1の比率と前記第2の比率は同じ値であり、
前記第1のピーク値と前記第2のピーク値の差分または前記第1のピーク値と前記第2のピーク値との比が許容範囲からはずれ、前記第1のピーク値が前記第2のピーク値に対して高いとき、前記第1の比率の値に対して前記第2の比率の値は小さくなるように、前記第1の比率及び前記第2の比率は設定され、前記第2ピーク値が前記第1のピーク値に対して高いとき、前記第2の比率の値に対して前記第1の比率の値が小さくなるように、前記第1の比率および前記第2の比率は設定されることを特徴とするタイヤの接地長算出装置。 - 路面上をタイヤが転動する際のタイヤの接地長を算出する装置であって、
転動するタイヤのタイヤ周上における、ラジアル方向の加速度の計測時系列データを取得する取得部と、
取得した計測時系列データから接地近傍の加速度データを抽出し、この加速度の計測時系列データの波形から、この加速度の計測時系列データの波形の、タイヤ接地面のタイヤ踏み込み側の第1のピーク値およびタイヤ接地面の蹴り出し側の第2のピーク値を取り出し、この第1のピーク値と第2のピーク値に基づいて、接地長を定めるための踏み込み側設定直線および蹴り出し側設定直線を設定する設定部と、
設定された前記踏み込み側設定直線および前記蹴り出し側設定直線を用いて、前記加速度の計測時系列データの波形が、前記踏み込み側設定直線および蹴り出し側設定直線のそれぞれを横切る交点を求めることにより、タイヤの接地長を算出する算出部と、を有し、
前記第1のピーク値と前記第2のピーク値の差分または前記第1のピーク値と前記第2のピーク値との比が許容範囲からはずれ、前記第1のピーク値が前記第2のピーク値に対して高いとき、前記踏み込み側設定直線は、前記第1のピーク値に第1の比率を乗算した一定の値を持つ直線であり、前記蹴り出し側設定直線は、加速度の計測時系列データの値が踏み込側で重力加速度に最初になる点を通り、時間の経過方向に進むにつれて加速度が増加する方向に所定角度で傾斜した傾斜直線であり、
前記第1のピーク値と前記第2のピーク値の差分または前記第1のピーク値と前記第2のピーク値との比が許容範囲からはずれ、前記第2のピーク値が前記第1のピーク値に対して高いとき、前記踏み込み側設定直線は、加速度の計測時系列データが蹴り出し側で重力加速度の値から離れる最後の点を通り、時間の経過の逆方向に進むにつれて加速度が増加する方向に所定角度で傾斜した傾斜直線であり、前記蹴り出し側設定直線は、前記第2のピーク値に第2の比率を乗算した一定の値を持つ直線であることを特徴とするタイヤの接地長算出装置。
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