JP5309571B2 - 電波修正時計、およびその制御方法 - Google Patents
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Description
特許文献1には、1日に1回の受信時(午前3時)は、十分な時間、例えば3分間の受信処理を行ってタイムコードの全情報を得るが、午前3時以外の正時には、タイムコードの一部のみを受信して受信時間を短時間とすることで電力消費の無駄を除く時計が開示されている。
ここで、分および時の情報が送信されていない間とは、例えば、日、月、年、曜等のカレンダー情報が送信されている間である。
例えば、AGC回路を用いて増幅回路のゲインを制御している場合には、前記制御部は、受信部の動作を再開させたときに、前記保持しておいたAGC電圧に基づいてAGC回路の動作を再開させる電圧保持モード(ゲイン保持モード)と、前記保持しておいたAGC電圧とは異なる所定のAGC電圧に基づいてAGC回路の動作を再開させる電圧リセットモード(ゲインリセットモード)とを選択することが好ましい。
これに対し、本発明では、増幅回路のゲインを一時停止の前の状態から再開するゲイン保持モードの他に、前記ゲインを所定値にリセットするゲインリセットモードを選択できるので、受信条件に応じて適切な制御モードを選択でき、その分、適切なレベルで受信できるようになるまでの時間を短くできる。例えば、AGC電圧を制御する場合、保持していたAGC電圧でAGC回路を動作させる電圧保持モードの他に、AGC電圧を所定電圧にリセットしてAGC回路を動作させる電圧リセットモードを選択できるので、受信条件に応じて適切な制御モードを選択でき、その分、適切なレベルで受信できるようになるまでの時間を短くできる。
特に、受信周波数が変更された場合には、受信信号レベルも変動している可能性が高いため、電圧リセットモードで制御することで、適切な受信処理を迅速に行うことができる。
本発明においても、前記電波修正時計と同じ作用効果を奏することができる。
以下、本発明の第1の実施の形態に係る電波修正時計1を図面に基づいて説明する。
電波修正時計1は、図1に示すように、受信手段としてのアンテナ2と、受信回路部3と、制御回路部4と、表示部5と、外部操作部材6と、水晶振動子48とを備えている。
アンテナ2は、長波標準電波(以下、「標準電波」と称す)を受信し、受信した標準電波を受信回路部3に出力する。
受信回路部3は、アンテナ2にて受信した標準電波の受信信号を復調して、TCO(Time Code Out:タイムコード出力)として制御回路部4に出力する。なお、受信回路部3の詳細な説明は、後述する。
受信回路部3は、図1に示すように、同調回路31と、第1増幅回路32と、バンドパスフィルタ(Band-pass filter,以下、「BPF」と略す場合がある)33と、第2増幅回路34と、包絡線検波回路35と、AGC(Auto Gain Control)回路36と、二値化回路37と、デコード回路39とを備えて構成されている。この受信回路部3のうち、デコード回路39を除く、同調回路31から二値化回路37により、本発明の受信部3Aが構成されている。
すなわち、図2に示す日本の標準電波(JJY)のタイムコードフォーマットでは、1秒ごとに一つの信号が送信され、60秒で1レコードとして構成されている。つまり、1フレームが60ビットのデータである。また、データ項目として現時刻の分、時、現在年の1月1日からの通算日、年(西暦下2桁)、曜日および「うるう秒」が含まれている。各項目の値は、各秒毎に割り当てられた数値の組み合わせによって構成され、この組み合わせのON、OFFが信号の種類から判断される。なお、図2中「M」で示されるのは正分(毎分0秒)に対応するマーカーであり、「P1〜P5」で示されるのはポジションマーカーであり、予めその位置が定められている信号である。なお、マーカーを示す信号は、約0.2msのパルス幅の信号であり、各項目においてON(2進の1)を表す信号は約0.5msのパルス幅の信号、OFF(2進の0)を表す信号は約0.8msのパルス幅の信号である。
なお、長波標準電波(JJY)は、日本では、40kHz(東日本)と60kHz(西日本)で送信が行われているが、各電波のタイムコードフォーマットは同じである。
なお、図示しないがイギリスの標準電波(MSF)のタイムコードフォーマットや中華人民共和国の標準電波「BPC」も、他の国のものと異なっており、受信した時刻情報(タイムコード)のフォーマット(データ)によりその標準電波がどの出力局のものかを判別することができる。
AGC回路36は、包絡線検波回路35から入力した受信信号に基づいて、第1増幅回路32にて受信信号を増幅する際のゲインを決定する信号を出力する。
図5にはAGC回路36の具体例が示されている。
AGC回路36は、定電流源361と定電流源362の排他的なスイッチングによってAGCコンデンサ363を充放電させることでAGC電圧を制御する。このAGC電圧が前記第1増幅回路32のゲインとなる。
ここで、AGCコンデンサ363は、AGC制御に大きな時定数をもたせるために、通常は数μFの容量が必要となる。このため、AGCコンデンサ363は、IC内には集積できず、通常、セラミックコンデンサやタンタルコンデンサが使われる。
このため、AGCHLD信号がLowであれば、コンパレータ364で検出された受信信号レベルに応じて、いずれか一方のNOR回路365,367の出力がHigh、他方がLowとなって、定電流源361,362が排他的にスイッチングされ、AGC電圧が最適な電圧に収束するようになる。
一方、AGCHLD信号がHigh信号になると、NOR回路365,367の出力は共にLowとなり、定電流源361,362の両方がAGCコンデンサ363から切り離され、AGCコンデンサ363のAGC電圧が保持される。
このため、受信部3Aの停止時つまりPWRON信号がLowであり、かつ、AGCHLD信号がLowの場合は、電界効果トランジスタ369がオンされ、プルダウン抵抗370を介して、AGC電圧はGND電位に固定され、回路の安定化が図られる。
この状態で受信部3Aが起動された場合、起動時のAGC電圧はGND電位となり、前記定電流源361,362の排他的にスイッチングによって、AGC電圧はGND電位から最適な電圧に収束制御される。
なお、上記条件以外、つまりPWRON信号=Low、かつ、AGCHLD信号=Lowの場合以外は、電界効果トランジスタ369がオフされてプルダウン抵抗370もAGCコンデンサ363から切り離される。
そして、前記制御信号は、リセット回路371が作動されるとLowに戻るため、リセット回路371は受信周波数が切り替えられた直後に1回のみ作動される。
受信周波数の切り替えの際はその前後で入力レベルが大きく変動する場合があり、このような場合に、前記リセット回路371でAGC電圧をリセットすれば、起動時間のばらつきを抑えるのに効果的である。
制御回路部4は、前述のように、受信回路部3の動作を制御するものであり、具体的に、受信回路部3のデコード回路39に対して、受信回路部3のパワーオン・オフ制御と、AGC回路36のAGC電圧のホールド制御とを行う制御信号を出力する。また制御回路部4は、二値化回路37から入力するTCO信号をデコードして、デコードされて生成したタイムコードに基づいて、時刻カウンタ43の時刻を設定する。さらには、制御回路部4は、時刻カウンタ43の時刻を表示部5に表示させる制御をする。
この制御回路部4は、図1に示すように、タイムコードデコード手段としてのTCOデコード部41と、記憶部42と、時刻カウンタ43と、駆動回路部46と、制御部47とを備えて構成されている。なお、制御部47には、前記水晶振動子48から出力された基準信号が入力されている。
具体的には、TCOデコード部41は、TCO信号の波形を認識し、所定のパルス幅(例えば1Hz)に対する受信パルスデューティを計測する。そして、この受信パルスデューティの違いによりTCO信号からTCを認識する。例えば、日本国内において用いられる標準電波(JJY)では、1秒のパルス幅に対して、ハイレベル信号のパルス幅が0.5秒である場合(つまり、デューティが50%である場合)、「1」の信号(1信号)を認識する。また、1秒のパルス幅に対して、ハイレベル信号のパルス幅が0.8秒である場合(つまり、デューティが80%である場合)、「0」の信号(0信号)を認識する。1秒のパルス幅に対して、ハイレベル信号のパルス幅が0.2秒である場合(つまり、デューティが20%である場合)、「P」信号(P信号)を認識する。そして、TCOデコード部41は、これら認識した1信号、0信号、およびP信号の並びにより所定のTCを認識する。
この電波データテーブルは、電波種類データと、電波種類毎のタイムコードフォーマットとが関連付けられて構成される電波データを1つのレコードとし、これらの電波データを複数記録するテーブル構造に構築されている。
ここで、電波種類データは、受信回路部3にて受信される標準電波の種類に関する情報であり、例えば、JJY、WWVB、DCF77、MSFなどが記録されている。
タイムコードフォーマットは、電波種類データにて特定される標準電波に含まれるTC(タイムコード)のフォーマット、つまり、年月日時分の各データがどのような順番やサイズで記憶されているかが記録されている。
具体的には、各カウンタ431,432は、それぞれ、秒をカウントする秒カウンタ、分をカウントする分カウンタ、時をカウントする時カウンタを備えている。
秒カウンタは、例えば水晶振動子48から1Hzの基準信号が出力されている場合、その信号を60カウントつまり60秒でループするカウンタである。分カウンタは、1Hzの基準信号を60回計数したところで1カウントし、60カウント、すなわち60分でループするカウントである。時カウンタは、1Hzの基準信号を3600回計数したところで1カウントし、24カウント、すなわち24時間でループするカウントである。
なお、分カウンタは、秒カウンタが60カウントするごとに秒カウンタから分カウンタに信号を出力して分カウンタをカウントアップさせる構成としてもよい。同様に、時カウンタは、分カウンタが60カウントするごとに分カウンタから時カウンタに信号を出力され、時カウンタをカウントアップさせる構成としてもよい。
また、時計表示時刻データ用の時刻カウンタ432は、通常は内部時刻データ用の時刻カウンタ431と同じカウンタ値とされているが、利用者によって時差表示設定がされた場合には、利用者が設定した時差が加算される。例えば、日本から海外に移動する際に、日本において電波受信で電波修正時計1を修正した後、時差を設定して現地時刻を表示する場合には、前記カウンタ431,432は、時差分だけカウンタ値が相違することになる。
なお、時分のデータをチェックするためのパリティビットは、日と年との間に設けられている。従って、上記パリティビットを受信してチェックする場合には、図8の例1に示すように、正分の立ち上がり(毎0秒)を示すマーカーから37秒まで受信すればよい。
一方、前回の受信からそれほど時間が経過していない場合や、複数の受信データから時分データをチェックできる場合など、分時のパリティビットを受信する必要がなければ、図8の例2に示すように、分時のデータの約20ビット(約20秒)だけ受信すればよい。
従って、従来のように、60ビット(60秒)分のデータを受信した場合に比べて、例1であれば受信時間を約2/3にでき、受信に要する消費電力も約2/3にできる。
また、例2であれば、受信時間を約1/3にでき、受信に要する消費電力も約1/3にできる。
具体的には、制御部47は、予め設定された定時受信時刻になった場合や、外部操作部材6で手動受信が指示された場合には、受信部3Aをパワーオンする制御信号を送信して受信部3Aを作動し、受信処理を開始する。そして、この受信処理時に、後述するように、所定のタイミングでパワーオフする制御信号を送信し、受信部3Aを一時停止させる。
また、このパワーオン、パワーオフに前後して、AGC回路36のAGC電圧を保持する制御信号AGCHLDを出力し、受信部3Aが一時停止中はAGC電圧を保持し続けるようにしている。
ここで、制御部47と受信回路部3とのシリアル通信においては、制御部47と受信回路部3との間で双方向通信が可能な2線の同期式インターフェースを用いて、それぞれによる双方向のシリアル通信を行うようにしてもよい。このような場合、制御部47から受信回路部3に制御信号を出力した後、当該受信回路部3が、受信および認識した制御信号を制御部47に再度転送し、制御部47にて出力した制御信号と入力した制御信号とのデータの差異を確認することで、より信頼性の高いシリアル通信を行うことができる。
次に、上記のような電波修正時計1における、標準電波による時刻修正動作について説明する。
図9は、電波修正時計1の時刻修正動作を示すフローチャートである。
図9において、電波修正時計1の制御部47は、外部操作部材6から手動受信処理を実施する旨の操作信号が入力されたり、予め設定された自動受信時刻となったことを認識すると、受信処理を開始する(S1)。
S2で秒同期ができるようになっていれば、制御部47は、毎正分のマーカーを取得(認識)して、分同期を確立できたかを判断する(S3)。
間欠受信動作では、制御部47は、PWRON信号を制御して、図8の例2のように、分時の情報が送信されている0〜20秒の間のみ受信部3Aを動作し、その他の情報が送信されている間は受信部3Aを停止する制御を行う。
同時に、制御部47は、AGCHLD信号を制御して、受信部3Aを停止する直前のAGC電圧を保持し、受信部3Aの動作を再開した直後にAGC電圧の保持を終了する制御を行う。
さらに、制御部47は、AND回路372に入力される制御信号を制御し、ゲインリセットモード(前記制御信号がHigh)またはゲイン保持モード(前記制御信号がLow)を選択する。
図10において、元の波形は、アンテナ2で受信した標準電波の波形である。包絡線検波回路35は、この波形の包絡線を抜き出すものである。PWRON信号がHighになると、受信部3Aが動作する。AGC回路36は、波形の振幅を一定範囲に保つため、AGC電圧を調整して第1増幅回路32のゲイン(増幅率)を調整する。標準電波は振幅変調されるため、二値化回路37で正確に二値化するにはAGC回路36は重要である。AGC回路36では、AGC電圧が高いとゲインを大きくするように制御される。PWRON信号がHighになり、AGCHLD信号がLowであれば、AGCコンデンサ363が充電され、AGC電圧は上昇して増幅回路32のゲインを上げていく。すると、包絡線検波回路35の出力も大きくなり、二値化回路37の閾値を超えるとTCOが出力され始める。
このPWRON信号が立ち上がってHighになってから、TOCが出力され始めるまでの時間が起動時間であり、通常、数秒から数十秒かかる。これは、標準電波のデータ転送速度が1bpsと低速のため、AGC回路36の応答速度を速くすることができず、AGC電圧の収束に時間がかかるためである。
一方、AND回路372に入力される制御信号がLowとされたゲイン保持モードにおいて、AGCHLD信号がHighになれば、AGC電圧をその際の電圧に維持することができる。この状態でPWRON信号がLowからHighに変化すると、AGC電圧がほぼ収束レベルに維持されており、包絡線検波回路35の出力も、直ちに閾値と適切に比較可能なレベルになり、起動時間も1,2秒以内と大幅に改善される。
従って、1回目の受信時刻データのみが取得できている場合、S6は「No」と判断され、S4に戻る。S4では、まだN回の受信が終了していないため、S5の間欠受信動作を継続する。
その後、制御部47は、受信した時刻データに基づいて時刻カウンタ43を修正し、駆動回路部46を介して表示部5の時刻表示を修正する(S8)。
その後、制御部47は、水晶振動子48からの基準信号に基づいて時刻カウンタ43を更新し、駆動回路部46を駆動して通常運針を行う(S9)。
本実施形態の電波修正時計1では、受信部3Aの停止中にAGC電圧を保持するAGCホールド機能を備えているため、受信部3Aを停止状態から作動状態に復帰させた際に、AGC電圧を一旦リセットする場合に比べて迅速に起動することができる。
このため、時刻データの受信処理時に、受信部3Aを間欠的に動作させても起動が遅れてタイムコードの取得抜けが発生するなどの不具合を防止できる。
ここで、例えば、標準電波を1日に1回受信する場合のような通常の受信処理は、水晶振動子48の精度などから分時のみのデータを取得できれば正しい時刻に修正できる。本実施形態では、受信部3Aの再起動を迅速にできるため、1分間のタイムコードフォーマットにおいて、分時のデータのみを受信し、その他のデータ送信時は受信部3Aを停止している。このため、時刻修正に要する受信消費電力を低減することができる。例えば、日本の標準電波JJYを受信する場合、分時のデータのみ受信する場合、受信部3Aを20秒間作動させればよい。従って、1分間の受信を行っていた従来例に比べ、受信時間を約1/3にでき、消費電力も約1/3に低減できる。
このため、デコード回路39が制御信号をデコードするので、制御回路部4から出力される制御信号を簡易な信号に設定することができ、通信される信号の信頼性を向上させることができる。
次に、本発明の第2実施形態について、図11のフローチャートを参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、前述した他の実施形態と同一または同様の構成については、同一符号を付し、説明を省略または簡略する。
第1実施形態では、時刻データの受信をすべて間欠受信動作S5で行っていた。これに対し、第2実施形態は、最初から間欠受信動作S5を行うのではなく、確実性を期すために、1回目の受信データを取得する1サイクル目(1回目)の受信は、カレンダー情報(通算日、年、曜)も含めて1分のすべてのデータを受信する点が相違する。その他の処理は、前記第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
制御部47は、分同期がOKであれば、通常の受信動作を1データ分、つまり1分間だけ行う(S21)。そして、この通常受信動作S21で取得した時刻データを、内部時刻データ用時刻カウンタ431のデータと比較し、その整合性がOKであるかを判断する(S22)。
さらに、最初の1回目のデータは、通常の受信動作(S21)によって、1サイクル分(1分間)のデータを受信しているので、毎正分のマーカーを確実に取得できて確実に分同期が取れていることを判断でき、間欠受信の確実性を増すことができる。
すなわち、JJYにおいて、分同期は、マーカーが2つ連続して入力されたか否かで判断できる。但し、信号状態によっては、他の信号をマーカーと誤判断する可能性があり、フレームマーカーの取得のみでは分同期も誤判定する可能性がある。
これに対し、本実施形態では、1回目は1サイクル分のデータを取得しているので、分同期も確実に判定でき、間欠受信の確実性も向上できる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
第3実施形態の電波修正時計1は、受信する電波を自動的に変更できるように構成されたものである。具体的には、第3実施形態の電波修正時計1は、日本の標準電波JJYにおいて、40kHzの電波と、60kHzの電波とを自動的に切り替えて受信するように制御される。
ここで、S2,S3で「No」、S4で「Yes」と判定された場合は、受信場所を移動したなどにより、受信可能な電波の種類が変更されている可能性がある。このため、制御部47は、図13に示すように、周波数の切り替え、同調周波数変更、リセット回路371によるAGC電圧のリセットの各処理を実行する(S31)。
すなわち、例えば、図12の受信処理では、40kHzの周波数に同調するように設定されていた場合、S31では60kHzの周波数に同調するように設定が変更される。
さらに、異なる標準電波を受信する場合には、S31において自動的に同調周波数などを切り替え、かつ、リセット回路371によってAGC電圧をリセットしているので、複数の標準電波を受信可能な電波修正時計1において、自動的に適切な電波を受信でき、かつ、受信周波数の変更によって受信レベルが大きく変動しても、AGC電圧を比較的迅速に適切なレベルに収束させることができる。
なお、本発明は、前記各実施形態に限らない。
例えば、AGC回路36は、図5に示す構成のものに限らない。例えば、AGC回路36の機能は、ロジック回路を用いて実現するものに限らず、ソフトウエア制御で構成してもよい。
またAGC電圧の保持は、より確実性を増すため、A/Dコンバータと記憶回路を使った構成でも良く、これ以外の回路構成でもよい。A/Dコンバータを用いた場合には、デジタル的に処理するのでAGC電圧の保持時間の制約がなく、長期間の保持が可能となり、またAGC電圧の精度も向上できる。
これに対し、受信動作中でも、AGC電圧を保持している間に運針すれば、ノイズの影響でAGC電圧が変動することを防止でき、正しいTCOを出力することができる。
囲で他の構造などに適宜変更できる。
Claims (8)
- 標準電波を受信して時刻情報を取得して時刻修正を行う電波修正時計であって、
前記標準電波を受信する受信部と、
前記受信部を制御する制御部とを備え、
前記受信部は、
前記標準電波の受信信号を増幅し、ゲインを調整可能な増幅回路と、
増幅した受信信号を所定の閾値に基づいて二値化して時刻情報を得る二値化回路とを備え、
前記制御部は、
前記受信部を動作させて受信処理を開始した後、秒同期を確立し、さらに分同期を確立するまで受信動作を継続し、
分同期の確立後は、一定サイクルで送信される時刻情報の取得中に、取得する必要がないデータが送信されている間は前記受信部の動作を一時停止させる間欠受信動作で前記受信部を制御し、かつ、この間欠受信動作によって前記時刻情報を複数サイクル分取得し、
前記受信部は、前記間欠受信動作において、一時停止が解除されて動作を再開したときには、前記増幅回路のゲインを一時停止の前の状態から再開することを特徴とする電波修正時計。 - 請求項1に記載の電波修正時計において、
前記受信部は、前記増幅回路のゲインを制御するオートゲインコントロール回路を備え、
前記制御部は、間欠受信動作で一時停止している間、前記オートゲインコントロール回路を制御するオートゲインコントロール電圧を、前記受信部の動作の停止時点の電圧に保持するとともに、前記一時停止が解除されて動作を再開した際には、前記保持しておいたオートゲインコントロール電圧に基づいてオートゲインコントロール回路の動作を再開させることを特徴とする電波修正時計。 - 請求項1または請求項2に記載の電波修正時計において、
前記制御部は、受信部を動作させて、秒同期を確立し、さらに分同期を確立した後に、少なくとも1サイクル分のすべてのデータを取得し、
その後、前記受信部を間欠受信動作で制御して前記時刻情報を複数サイクル分取得することを特徴とする電波修正時計。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の電波修正時計において、
前記制御部は、前記標準電波において、分および時の情報が送信されている間は、受信部を動作させ、分および時の情報が送信されていない間は、受信部を一時停止させることを特徴とする電波修正時計。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の電波修正時計において、
前記制御部は、受信部の動作を再開させたときに、前記増幅回路のゲインを一時停止の前の状態から再開するゲイン保持モードと、前記増幅回路のゲインを予め設定された所定のゲインにリセットするゲインリセットモードとを選択することを特徴とする電波修正時計。 - 請求項5に記載の電波修正時計において、
前記受信部は、受信周波数を変更可能に構成され、
前記制御部は、受信周波数が変更された場合には前記ゲインリセットモードを選択し、受信周波数が変更されてない場合には前記ゲイン保持モードを選択することを特徴とする電波修正時計。 - 請求項2に記載の電波修正時計において、
前記オートゲインコントロール回路は容量素子を備え、前記受信部の動作が一時停止されている間は、前記容量素子の電位でオートゲインコントロール電圧を保持することを特徴とする電波修正時計。 - 標準電波を受信して時刻情報を取得して時刻修正を行う電波修正時計の制御方法であって、
前記標準電波を受信する受信部と、
前記受信部を制御する制御部とを備え、
前記受信部は、
前記標準電波の受信信号を増幅し、ゲインを調整可能な増幅回路と、
増幅した受信信号を所定の閾値に基づいて二値化して時刻情報を得る二値化回路とを備え、
前記受信部を動作させて受信処理を開始した後、秒同期を確立し、さらに分同期を確立するまで受信動作を継続し、
分同期の確立後は、一定サイクルで送信される時刻情報の取得中に、取得する必要がないデータが送信されている間は、前記受信部の動作を一時停止させる間欠受信動作で前記受信部を制御し、かつ、この間欠受信動作によって前記時刻情報を複数サイクル分取得し、
前記間欠受信動作で一時停止されている間は、前記増幅回路のゲインを、前記受信部の動作の停止時点のゲインに保持し、
前記一時停止が解除されて受信部の動作が再開された際には、前記保持しておいたゲインに基づいて増幅回路の動作を再開することを特徴とする電波修正時計の制御方法。
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