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JP5303252B2 - クリーニング装置及びこれを搭載した画像形成装置 - Google Patents

クリーニング装置及びこれを搭載した画像形成装置 Download PDF

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JP5303252B2 JP2008311965A JP2008311965A JP5303252B2 JP 5303252 B2 JP5303252 B2 JP 5303252B2 JP 2008311965 A JP2008311965 A JP 2008311965A JP 2008311965 A JP2008311965 A JP 2008311965A JP 5303252 B2 JP5303252 B2 JP 5303252B2
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Description

本発明は、トナー像を用紙に転写させた後、中間転写体表面に残留するトナーなどの付着物を除去してクリーニングする中間転写体用のクリーニング装置に関する。また、このクリーニング装置を搭載した、複写機やプリンタに代表される画像形成装置に関する。
複写機やプリンタなどの電子写真方式の画像形成装置においては、像担持体として感光体ドラムが広く用いられている。感光体ドラムを用いた一般的な画像形成動作は以下のようである。感光体ドラムの表面は帯電装置により所定電位で一様に帯電せしめられ、そこに露光装置のLED光などを照射することにより部分的に電位が光減衰して原稿画像の静電潜像が形成される。そして、この静電潜像を現像装置で現像することにより、感光体ドラム表面にトナー像が形成される。このトナー像は、感光体ドラムと転写部材とを接触、或いは近接させて構成した転写領域に用紙を挿通する時に、用紙に転写される。
画像形成装置には、像担持体である感光体ドラムから直接用紙にトナー像を転写するタイプのほかに、トナー像を中間転写体に一旦担持させた後、中間転写体から用紙に転写するタイプもある。中間転写体は、複数色のトナーに対応した各画像形成部を一列に並べて配置した所謂タンデム型画像形成装置のような、カラー印刷用画像形成装置に多く見られる。
上記のような画像形成装置においては、トナー像を用紙に転写させた後、微量のトナーが用紙に転写されずに中間転写体表面に付着したまま残留してしまうことがある。またこのほか、中間転写体表面には用紙から飛散した紙粉などが付着することもある。この中間転写体表面に付着した残留トナーや紙粉などの付着物は、次の新たな画像形成の障害となるので、そのクリーニングが必要となる。
中間転写体といった像担持体の表面の付着物をクリーニングするクリーニング装置には、クリーニングローラとして、ブラシローラを用いて付着物を擦り取るようにクリーニングするものがある。そのようなクリーニング装置の例を、特許文献1及び2に見ることができる。特許文献1及び2に記載されたクリーニング装置は、像担持体である感光体ドラム表面の付着物をクリーニングするものであるが、ブラシローラ(ファーブラシ)によってそのクリーニングを遂行している。
特開平4−296892号公報(第2頁、図1) 特開平10−282854号公報(第5頁、図3)
特許文献1及び2に記載されたようなクリーニング装置では、用紙幅に対応する軸線方向長さを有するブラシローラを回転させることによって、擦り取るようにして像担持体である感光体ドラム表面の残留トナーなどの付着物を除去することができる。しかしながら、中間転写体、特に無端状にした中間転写ベルトは、回転中に蛇行する恐れがあるので、用紙幅に対応した有効画像領域より外側にトナーが付着する恐れがある。
また、この中間転写ベルトの有効画像領域より外側の箇所は、トナー像の一次転写及び二次転写に利用されることがほとんどないので、この箇所に感光体ドラムや現像装置から移動、飛散したトナーが蓄積し易い。このようにして中間転写ベルト表面に蓄積したトナーは、その後画像形成部や給紙部内の用紙などに対して落下したり、飛散したりして、画像形成に悪影響を及ぼす可能性がある。
さらに、中間転写ベルトの有効画像領域より外側、すなわち用紙幅方向両端部は、ベルト自体の製作方法、工程の影響で反り、垂れが発生し易く、また蛇行防止機構を設けることなどによって、ベルトの変位が著しい場合がある。このようにして、中間転写ベルトの用紙幅方向両端部はその表面に起伏が発生することがあるので、中間転写ベルト表面に対してクリーニングローラを効果的に安定させて接触させる必要がある。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、中間転写体表面の付着物を除去するクリーニングローラを備えたクリーニング装置において、中間転写体表面の有効画像領域のみならずその全域に対して確実にクリーニングローラを接触させることができ、好適なクリーニング性能を保つことが可能なクリーニング装置を提供することを目的とする。また、このようなクリーニング装置を搭載し、高品質な画像形成を遂行することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、中間転写体に接触して回転しつつその表面の付着物を除去するクリーニングローラを備えたクリーニング装置において、前記クリーニングローラは、前記中間転写体の有効画像領域より長い軸線方向長さを有するブラシローラであるとともに、その有効画像領域より外側の箇所に、有効画像領域に対応する箇所より直径が大きい大径部を備えることとした。
また本発明では、上記クリーニング装置を画像形成装置に搭載することとした。
また、上記構成の画像形成装置において、前記中間転写体を隔てて、前記クリーニングローラに対向する対向ローラを備え、この対向ローラが、中間転写体の前記有効画像領域に対応する軸線方向長さを有することとした。
本発明の構成によれば、中間転写体に接触して回転しつつその表面の付着物を除去するクリーニングローラを備えたクリーニング装置において、前記クリーニングローラは、前記中間転写体の有効画像領域より長い軸線方向長さを有するブラシローラであるとともに、その有効画像領域より外側の箇所に、有効画像領域に対応する箇所より直径が大きい大径部を備えることとしたので、クリーニングローラであるブラシローラを、中間転写体の有効画像領域より外側の箇所に接触させることができ、さらにその外側の箇所に起伏があっても大径部の働きによって安定させて接触させることが可能である。このようにして、中間転写体表面の有効画像領域のみならずその全域に対して確実にクリーニングローラを接触させることができ、好適なクリーニング性能を保つことが可能なクリーニング装置を提供することができる。
また本発明では、上記クリーニング装置を画像形成装置に搭載することとしたので、中間転写体表面の有効画像領域のみならずその全域に対して確実にクリーニングローラを接触させ、好適なクリーニング性能を保つことができ、高品質な画像形成を遂行することが可能な画像形成装置を得ることができる。
また、上記構成の画像形成装置は、前記中間転写体を隔てて、前記クリーニングローラに対向する対向ローラを備え、この対向ローラが、中間転写体の前記有効画像領域に対応する軸線方向長さを有することとしたので、中間転写体の蛇行防止機構を設けたため、中間転写体の有効画像領域より外側の領域まで対向ローラが存在しない場合に、その外側の領域の起伏が激しくても、大径部の働きにより、中間転写ベルト表面に対してクリーニングローラを効果的に安定させて接触させることができる。したがって、中間転写体の蛇行を防止しながら好適なクリーニング性能を保つことができ、より一層高品質な画像形成を遂行することが可能な画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図7に基づき説明する。
最初に、本発明の実施形態に係るクリーニング装置を搭載した画像形成装置について、図1及び図2を用いてその構造の概略を説明しつつ、画像出力動作を説明する。図1は画像形成装置の模型的垂直断面正面図、図2は図1に示す中間転写ベルト周辺の垂直断面部分拡大図である。この画像形成装置は、中間転写ベルトを用いてトナー像を用紙に転写するカラー印刷タイプのものである。
図1に示すように、画像形成装置1の本体2の内部下方には、給紙カセット3が配置されている。給紙カセット3は、その内部に、印刷前のカットペーパー等の用紙Pを積載して収容している。そして、この用紙Pは、図1において給紙カセット3の左上方に向けて、1枚ずつ分離されて送り出される。給紙カセット3は、本体2の前面側から水平に引き出すことが可能である。
本体2の内部であって、給紙カセット3の左方には、第1用紙搬送部4が備えられている。第1用紙搬送部4は、本体2の左側面に沿って略垂直に形設されている。そして、第1用紙搬送部4は、給紙カセット3から送り出された用紙Pを受け取り、本体2の左側面に沿って垂直上方に二次転写部40まで搬送する。
給紙カセット3の上方であって、第1用紙搬送部4が形設された本体2の左側面とは反対側の側面である右側面の箇所には、手差し給紙部5が備えられている。手差し給紙部5には、給紙カセット3に入っていないサイズの用紙や、厚紙、OHPシートのように1枚ずつ手で送り込みたいものが載置される。
手差し給紙部5の左方には、第2用紙搬送部6が備えられている。第2用紙搬送部6は、給紙カセット3のすぐ上方にあって、手差し給紙部5から第1用紙搬送部4まで略水平に延び、第1用紙搬送部4に合流している。そして、第2用紙搬送部6は、手差し給紙部5から送り出された用紙P等を受け取り、略水平に第1用紙搬送部4まで搬送する。
一方、画像形成装置1は、外部コンピュータ(図示せず)から原稿画像データを受信する。この画像データの情報は、第2用紙搬送部6の上方に配置された露光手段である光走査装置7に送られる。光走査装置7により、画像データに基づいて制御されたレーザ光Lが、画像形成部20に向かって照射される。
図1及び図2に示すように、光走査装置7の上方には計4台の画像形成部20が、さらにそれら各画像形成部20の上方には中間転写体を無端ベルトの形で用いた中間転写ベルト8が備えられている。中間転写ベルト8は、複数のローラに巻き掛けられて支持され、図示しない駆動装置により図2において時計方向に回転する。
4台の画像形成部20は、図1及び図2に示すように、中間転写ベルト8の回転方向に沿って、回転方向上流側から下流側に向けて一列にして配置された所謂タンデム方式である。4台の画像形成部20とは、上流側から順に、マゼンタ用の画像形成部20M、シアン用の画像形成部20C、イエロー用の画像形成部20Y、及びブラック用の画像形成部20Bである。これらの画像形成部20には、各色に対応する現像剤供給容器及び搬送手段(図示せず)により、現像剤(トナー)が補給される。なお、以下の説明において、特に限定する必要がある場合を除き、「M」「C」「Y」「B」の識別記号は省略するものとする。
各画像形成部20では、露光手段である光走査装置7によって照射されたレーザ光Lにより原稿画像の静電潜像が形成され、この静電潜像からトナー像が現像される。トナー像は、各画像形成部20の上方に備えられた一次転写部30で、中間転写ベルト8表面に一次転写される。そして、中間転写ベルト8の回転とともに、所定のタイミングで各画像形成部20のトナー像が中間転写ベルト8に転写されることにより、中間転写ベルト8表面にはマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの4色のトナー像が重ね合わされたカラートナー像が形成される。
中間転写ベルト8が用紙搬送路に懸かる箇所には、二次転写ローラ41を備えた二次転写部40が配置されている。中間転写ベルト8表面に一旦担持されたカラートナー像は、第1用紙搬送部4によって同期をとって送られてきた用紙Pに、中間転写ベルト8と二次転写ローラ41とが圧接して形成される二次転写ニップ部にて転写される。
二次転写後、中間転写ベルト8表面に残留するトナーなどの付着物は、中間転写ベルト8に対してマゼンタ用の画像形成部20Mの回転方向上流側に設けられた中間転写ベルト8用のクリーニング装置50によってクリーニング、回収される。この中間転写ベルト用クリーニング装置50の構成については後に詳述する。
二次転写部40の上方には、定着部10が備えられている。二次転写部40にて未定着トナー像を担持した用紙Pは、定着部10へと送られ、熱ローラと加圧ローラとによりトナー像が加熱、加圧されて定着される。
定着部10の上方には、分岐部11が備えられている。定着部10から排出された用紙Pは、両面印刷を行わない場合、分岐部11から画像形成装置1の上部に設けられた用紙排出部12に排出される。
分岐部11から用紙排出部12に向かって用紙Pが排出されるその排出口部分は、スイッチバック部13としての機能を果たす。両面印刷を行う場合には、このスイッチバック部13において、定着部10から排出された用紙Pの搬送方向が切り替えられる。そして、用紙Pは、分岐部11、定着部10の左方、及び二次転写部40の左方を通って下方に送られ、再度第1用紙搬送部4を経て二次転写部40へと送られる。
続いて、画像形成装置1の画像形成部20と中間転写ベルト8との周辺の詳細な構成について、図2に加えて、図3を用いて説明する。図3は、画像形成部周辺を示す垂直断面部分拡大図である。なお、4色の各画像形成部20は構造が共通するので、前述のように「M」「C」「Y」「B」の識別記号は省略するものとする。
図3に示すように、画像形成部20には、その中心に像担持体である感光体ドラム21が備えられている。そして、感光体ドラム21の近傍には、その回転方向に沿って順に、帯電装置60、現像装置70、除電装置80、及びドラム用のクリーニング装置90が配置されている。一次転写部30は、感光体ドラム21の回転方向に沿って、現像装置70と除電装置80との間に設けられている。
感光体ドラム21は、画像形成装置1内の用紙搬送方向と直角をなす用紙幅方向、すなわち図3の紙面奥行き方向に延び、その軸線方向を水平にして配置されている。感光体ドラム21は、アルミニウム等により構成される導電性ローラ状基体の外側に、真空蒸着等によって無機光導電性材料であるアモルファスシリコンの感光層を設けた無機感光体のドラムで、直径が30mmである。感光体ドラム21は、図示しない駆動装置によって、その周速度が用紙搬送速度(例えば150mm/s)とほぼ同じになるように回転せしめられている。なお、図2に示す4台の画像形成装置20は、モータとギアとを備えた、各々個別の駆動装置によって回転せしめられる。
帯電装置60は、そのハウジング61の内部に、感光体ドラム21に接触する帯電ローラ62を備えている。帯電ローラ62は、所定の圧力で感光体ドラム21に圧接し、感光体ドラム21の回転に従って回転する。この帯電ローラ62により、感光体ドラム21の表面が所定の極性及び電位で一様に帯電せしめられる。なお、ハウジング61内には、感光体ドラム21に対して帯電ローラ62を隔てた位置にクリーニングブラシ63が備えられ、このクリーニングブラシ63により帯電ローラ62表面がクリーニングされる。
現像装置70は、そのハウジング71の内部に、現像ローラ72と、供給スクリュー73とを備えている。現像ローラ72は、現像方式が接触、或いは非接触であって、感光体ドラム21の近傍に設けられている。現像ローラ72には、感光体ドラム21の帯電極性と同極性のバイアスが印加される。この現像ローラ72により、現像剤であるトナーが帯電せしめられるとともに、感光体ドラム21の表面の静電潜像に移動せしめられ、静電潜像が現像される。
現像装置70は、現像剤として、磁性キャリアと非磁性トナーとを混合してなる二成分系トナーを使用するが、磁性或いは非磁性の一成分系トナーを使用するタイプのものであっても構わない。また、感光体ドラム21表面を研磨するようにしてクリーニングするために、微量の酸化チタン、シリカなどの粉末を外添剤としてトナーに混入している。トナーは、現像剤供給容器(図示せず)に収容され、現像装置70の箇所まで図示しない搬送手段により搬送されて、供給スクリュー73によりハウジング71の内部に補給される。
一次転写部30には、中間転写ベルト8を介して感光体ドラム21に接触する一次転写ローラ31が設けられている。一次転写ローラ31は、直径8mmの金属軸に、6mmの厚さでEPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)発泡体を設けた、直径20mmのローラである。一次転写ローラ31は、駆動装置を有することなく、中間転写ベルト8に接触することによって、中間転写ベルト8の回転に従って回転する。また、一次転写ローラ31には、必要に応じて、感光体ドラム21やトナーの帯電極性とは異なる極性の一次転写バイアスが印加される。
なお、中間転写ベルト8は、図2に示すように、複数のローラに巻き掛けられ、支持されている。中間転写ベルト8は、基材表面に弾性層を積層して設けた弾性無端ベルトである。この中間転写ベルト8の基材には厚さ0.1mmのPVDF(ポリフッ化ビニリデン)樹脂を使用し、その表面には弾性層として0.1mmのNBRゴム(二トリルゴム)を設けている。さらにその弾性層を、厚さ10μmのPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)でコーティングしている。
中間転写ベルト8を支持するローラのうち、図2に示すように、二次転写部40の近傍において、中間転写ベルト8を挟んで二次転写ローラ41に対向する箇所に設けられたローラが駆動ローラ8aである。駆動ローラ8aは、駆動モータであるステッピングモータ(図示せず)に連結され、中間転写ベルト8を150mm/sの速度で回転させる。駆動ローラ8aは、直径27mmの金属軸に、1.5mmの厚さでEPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)を設けた、直径30mmのローラである。
一方、二次転写ローラ41は、直径10mmの金属軸に、7mmの厚さでEPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)発泡体を設けた、直径24mmのローラである。二次転写ローラ41は、中間転写ベルト8を回転させる駆動ローラ8aに連結された駆動モータから、ギアを介して動力を得て回転する。また、二次転写ローラ41には、必要に応じて、感光体ドラム21やトナーの帯電極性とは異なる極性の二次転写バイアスが印加される。
そして、図3に示すように、画像形成部20の除電装置80は、感光体ドラム21の回転方向に沿って、一次転写部30の下流側に配置されている。除電装置80は、LED(発光ダイオード)81と、反射板82とで構成されている。LED81は、クリーニング装置90のハウジング91の上面に取り付けられている。LED81の代わりに、EL(エレクトロルミネッセンス)光源、蛍光灯等を用いることもできる。反射板82は、LED81の上方に、LED81をカバーするように設けられている。除電装置80は、LED81の除電光を感光体ドラム21に照射することにより、その表面の帯電電荷を除去し、次回の画像形成動作時における帯電工程のための準備を整える。
感光体ドラム21用のクリーニング装置90は、感光体ドラム21の回転方向に沿って、一次転写部30、除電装置80のさらに下流側に配置されている。このドラム用クリーニング装置90は、そのハウジング91の内部に、クリーニングローラ92、クリーニングブレード93、トナー受け部材94、搬送パドル95、及びトナー排出スクリュー96を備えている。クリーニングローラ92及びクリーニングブレード93は、感光体ドラム21に圧接し、感光体ドラム21表面に残留したトナーなどの付着物を除去してクリーニングする。感光体ドラム21表面から除去されたトナーは、トナー受け部材94の内側に一旦貯留され、そこから溢れたものが搬送パドル95を介してトナー排出スクリュー96の方へと送られる。こうして、廃棄トナーは、トナー排出スクリュー96により、クリーニング装置90の外部の図示しない廃棄トナー回収容器に排出される。
続いて、中間転写ベルト8用のクリーニング装置50の詳細な構成について、図2に加えて、図4〜図6を用いて説明する。図4は中間転写ベルト用クリーニング装置周辺を示す垂直断面部分拡大図、図5は中間転写ベルトとこれに接触するファーブラシとを示す上面図、図5は中間転写ベルトとこれに接触するファーブラシとを示す斜視図である。
中間転写ベルト8用のクリーニング装置50は、前述のように、中間転写ベルト8に対してマゼンタ用の画像形成部20Mの回転方向上流側に配置されている(図2参照)。この中間転写ベルト用クリーニング装置50は、そのハウジング51の内部に、クリーニングローラとしてのブラシローラであるファーブラシ52、回収ローラ53、及び排出スクリュー54を備えている。
ファーブラシ52は、中間転写ベルト8を挟んで、中間転写ベルト8が巻き掛けられ、これを支持する従動ローラ8bに対向する箇所に設けられている。すなわち、従動ローラ8bは、中間転写ベルト8を隔ててファーブラシ52に対向する対向ローラである。ファーブラシ52は、直径8mmの芯金の周りに、動物の毛皮や合成繊維を円筒状に形成した回転ブラシローラである。
ここで、中間転写ベルト8には、図5及び図6に示すように、用紙幅方向に関して、その全幅より所定長さ短い長さの範囲に有効画像領域8R(図中、斜線を描画した領域)が設けられている。通常、トナー像は、中間転写ベルト8のこの有効画像領域8R内に一次転写される。
そして、中間転写ベルト8は、有効画像領域8Rより外側、すなわち用紙幅方向両端の箇所であってその内側に、蛇行防止機構としてのリブ8cを備えている。このリブ8cは、ウレタンゴムで構成され、中間転写ベルト8の周方向に沿って延びる、幅5mm、厚さ3mmの直方体形状をなし、中間転写ベルト8内面からさらに内側に突出している。
これに対して、従動ローラ8bは、図5及び図6に示すように、中間転写ベルト8の有効画像領域8Rに対応する軸線方向長さを有し、用紙幅方向に関して、中間転写ベルト8両端のリブ8cより内側に配置されている。したがって、中間転写ベルト8が用紙幅方向に変位しようとすると、そのリブ8cが従動ローラ8bの軸線方向端面の箇所に接触し、中間転写ベルト8の変位、すなわち蛇行を阻止することができる。
一方、ファーブラシ52は、図5に示すように、中間転写ベルト8の有効画像領域8Rより長い軸線方向長さであって、中間転写ベルト8とほぼ同じ軸線方向長さを有している。そして、ファーブラシ52は、中間転写ベルト8の有効画像領域8Rより外側の箇所に、有効画像領域8Rに対応する箇所より直径が大きい大径部52aを備えている。ファーブラシ52は、有効画像領域8Rに対応する箇所における毛先部での直径が16mm、大径部52aにおける毛先部での直径が20mmであって、各々の毛先部が中間転写ベルト8表面に圧接するように配置されている。なお、ファーブラシ52の大径部52aは、ファーブラシ52の他の箇所と材質を変更して、その弾性やブラシ繊維の形状などが異なる形態にすることも可能である。
また、ファーブラシ52は、その毛先部が、中間転写ベルト8表面と異なる方向に移動する向きに、図示しないモータによって回転せしめられる。ファーブラシ52は、中間転写ベルト8表面から残留トナーなどの付着物を回収する役割を果たす。
回収ローラ53は、中間転写ベルト8に対して、ファーブラシ52を隔てた箇所に配置されている。回収ローラ53は、芯金の周りにゴムを設けた形で構成され、ファーブラシ52とほぼ同じ回転軸線方向長さを有している。そして、回収ローラ53は、ファーブラシ52の毛先で構成されるその表面からファーブラシ52の軸線に向かって食い込むように、ファーブラシ52に圧接して配置されている。回収ローラ53は、ファーブラシ52との接触箇所における表面がファーブラシ52表面と同じ方向に移動する向きに、図示しないモータによって回転せしめられる。回収ローラ53は、ファーブラシ52表面から残留トナーなどの付着物を回収する役割を果たす。
排出スクリュー54は、ハウジング51内において、回収ローラ53の下方であって、中間転写ベルト8に対して回収ローラ53よりさらに離れた箇所に設けられている。排出スクリュー54は、ハウジング51の内部から中間転写ベルト用クリーニング装置50の外部に設けられた廃トナー回収容器(図示せず)まで延びている。排出スクリュー54は、中間転写ベルト8表面から除去されたハウジング51内の廃トナーなどをハウジング51の外へ、すなわち廃トナー回収容器へ排出する役割を果たす。
続いて、上記中間転写ベルト用クリーニング装置50を使用して、中間転写ベルト8表面をクリーニングしたときの効果について、図7を用いて説明する。図7は、ファーブラシの大径部の有無が、中間転写ベルト端部に蓄積されるトナー量に及ぼす影響を示すグラフである。
本発明に係る上記中間転写ベルト用クリーニング装置50を搭載した画像形成装置1を使用して、10000枚まで画像形成動作を実行した。そして、500枚、1000枚、2000枚、5000枚、及び10000枚印刷後に、中間転写ベルト8の用紙幅方向端部に蓄積されたトナーの量を測定した。
また、比較例として、大径部が無く、軸線方向長さが中間転写ベルト8の有効画像領域8Rとほぼ同じであるファーブラシを使用して、同様の方法で中間転写ベルト8の用紙幅方向端部に蓄積されたトナーの量を測定した。
図7によると、比較例であるファーブラシに大径部がないクリーニング装置による中間転写ベルト8表面のクリーニングでは、中間転写ベルト8の用紙幅方向端部に、1000枚印刷するまでに多くのトナーが溜まり、その後もトナー量が増加していることが明確である。これに対して、本発明に係るファーブラシ52に大径部52aがあるクリーニング装置50による中間転写ベルト8表面のクリーニングでは、ファーブラシに大径部がないクリーニング装置の場合と比較して、中間転写ベルト8の用紙幅方向端部に蓄積するトナー量が明らかに少なく、絶対量としてもほとんど発生していないことが確認できる。
上記のように、中間転写体である中間転写ベルト8に接触して回転しつつその表面の付着物を除去するクリーニングローラを備えたクリーニング装置50において、そのクリーニングローラが、中間転写ベルト8の有効画像領域8Rより長い軸線方向長さを有するブラシローラであるファーブラシ52であるとともに、その有効画像領域8Rより外側の箇所に、有効画像領域8Rに対応する箇所より直径が大きい大径部52aを備えているので、クリーニングローラであるファーブラシ52を、中間転写ベルト8の有効画像領域8Rより外側の箇所に接触させることができ、さらにその外側の箇所に起伏があっても大径部52aの働きによって安定させて接触させることが可能である。このようにして、中間転写ベルト8表面の有効画像領域8Rのみならずその全域に対して確実にファーブラシ52を接触させることができ、好適なクリーニング性能を保つことが可能なクリーニング装置50を提供することができる。
また本発明では、上記クリーニング装置50を画像形成装置1に搭載したので、中間転写ベルト8表面の有効画像領域8Rのみならずその全域に対して確実にファーブラシ52を接触させ、好適なクリーニング性能を保つことができ、高品質な画像形成を遂行することが可能な画像形成装置1を得ることができる。
さらに、上記画像形成装置1は、中間転写ベルト8を隔てて、ファーブラシ52に対向する対向ローラである従動ローラ8bを備え、この従動ローラ8bが、中間転写ベルト8の有効画像領域8Rに対応する軸線方向長さを有しているので、中間転写ベルト8の蛇行防止機構としてのリブ8cを設けたため、中間転写ベルト8の有効画像領域8Rより外側の領域まで従動ローラ8bが存在せず、その外側の領域の中間転写ベルト8の起伏が激しくても、大径部52aの働きにより、中間転写ベルト8表面に対してファーブラシ52を効果的に安定させて接触させることができる。したがって、中間転写ベルト8の蛇行を防止しながら好適なクリーニング性能を保つことができ、より一層高品質な画像形成を遂行することが可能な画像形成装置1を提供することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、トナー像を用紙に転写させた後、中間転写体表面に残留するトナー等の付着物を除去してクリーニングするクリーニング装置において利用可能である。
本発明の実施形態に係るクリーニング装置を搭載した画像形成装置の模型的垂直断面正面図である。 図1に示す中間転写ベルト周辺の垂直断面部分拡大図である。 図2に示す画像形成部周辺の垂直断面部分拡大図である。 図2の中間転写ベルト用クリーニング装置周辺を示す垂直断面部分拡大図である。 図4の中間転写ベルトとこれに接触するファーブラシとを示す上面図である。 図5の中間転写ベルトとこれに接触するファーブラシとを示す斜視図である。 ファーブラシの大径部の有無が中間転写ベルト端部に蓄積されるトナー量に及ぼす影響を示すグラフである。
符号の説明
1 画像形成装置
2 本体
8 中間転写ベルト(中間転写体)
8b 従動ローラ(対向ローラ)
8c リブ
8R 有効画像領域
20 画像形成部
21 感光体ドラム
50 中間転写ベルト用クリーニング装置(クリーニング装置)
52 ファーブラシ(クリーニングローラ、ブラシローラ)
52a 大径部

Claims (1)

  1. 中間転写ベルトに接触して回転しつつその表面の付着物を除去するクリーニングローラを備えた画像形成装置において、
    前記クリーニングローラは、前記中間転写ベルトの有効画像領域より長い軸線方向長さを有するブラシローラであるとともに、その前記有効画像領域より外側の箇所に、有効画像領域に対応する箇所より直径が大きい大径部を備え、
    前記中間転写ベルトは、前記有効画像領域の軸線方向両端外側の内面に設けられ、前記中間転写ベルトの内面から離れるように内側に突出して前記中間転写ベルトの周方向に沿って延びるリブを備え、
    前記中間転写ベルトの前記有効画像領域に対応する軸線方向長さを有して前記中間転写ベルトの内面の軸線方向両端に設けた前記リブの軸線方向内側に配置され、前記中間転写ベルトを隔てて前記クリーニングローラに対向する対向ローラを備えることを特徴とする画像形成装置。
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