本発明は、人や物の現在の場所や状況を示す状態を確認するための情報端末、サーバ装置および情報処理方法に関する。
人や物の状態を確認するためのシステムとして、状態管理システムや状態公開システムなどが知られている。これらのシステムでは、人や物に関して現在の状態のことを「プレゼンス」と称している。
対象が人の場合、プレゼンスとは仕事中および休憩中などの状況や、どこに居るかを示す場所の情報に相当する。対象物が商品である場合のプレゼンスとして在庫の状況を示す情報があり、対象物が一定の温度下で保管されている場合のプレゼンスとして保管庫の温度管理の状況を示す情報がある。
システムへのプレゼンスの入力方法としては、システムの利用者となるユーザが情報端末を操作してプレゼンスを入力する方法、人および物のそれぞれに与えられたRFID(Radio Frequency Identification)をセンサが検出することでプレゼンスが入力される方法などがある。人や物のプレゼンスを記録し、プレゼンスをいつでも確認できるようにすることで、プレゼンスに対応した様々な情報やサービスを提供することができる。
しかし、ユーザが情報端末を操作して入力する方法において入力忘れがあった場合や、センサがRFIDを検出する方法においてセンサの読み取り精度が悪い場合には、システムに記録されたプレゼンスの信頼性が低くなるという問題が発生する。
ユーザの入力忘れを防止し、ユーザにプレゼンスの入力を促すシステムとして、状態管理システム(特許文献1)とユーザ状態公開システム(特許文献2)がある。
特許文献1に開示された状態管理システムは、要求元ユーザが要求先ユーザのプレゼンスを知りたいとき、データベースに格納されている要求先ユーザのプレゼンスを参照するシステムである。このとき要求元ユーザのプレゼンスが要求先ユーザのプレゼンスより古い情報の場合、要求が拒否される、もしくは要求元ユーザに対してプレゼンス入力を促す。他人のプレゼンスを参照したいときは自分のプレゼンスも同程度の頻度で更新することが求められ、この要求に対してプレゼンスを入力することにより、プレゼンスの信頼性が低くなる問題を解決することができる。
特許文献2に開示されたユーザ状態公開システムは、一定時間ごとに端末がその端末のユーザにプレゼンスの入力を要求し、プレゼンスの更新を促すことを特徴とするシステムである。このシステムは、一定時間ごとにユーザが正しいプレゼンスを入力するため、プレゼンスの信頼性が低くなる問題を解決することができる。
特開2001−147891号公報
特開2004−265345号公報
上述の技術には、次のような課題があった。
特許文献1に開示された状態管理システムでは要求先ユーザがプレゼンスを入力していなければ、要求元ユーザは要求先ユーザのプレゼンスを知ることができないという課題がある。その理由は、要求元ユーザが要求先ユーザのプレゼンスを参照したくても、要求先ユーザへのプレゼンス入力要求は行われず、あくまで要求先ユーザのプレゼンスはデータベースに格納されていることを前提としているからである。
特許文献2に開示されたユーザ状態公開システムでは、ユーザが入力したプレゼンスが参照されない場合、ユーザの入力作業が無駄になるという課題がある。また、ある期間同じプレゼンスが継続する場合であっても、無駄な入力作業を省略することができない。例えば、1時間毎に入力要求がユーザに通知されるとすると、3時間会議が続くとわかっていても、3時間の会議中に3回プレゼンスを入力しなくてはいけない。ユーザにとっては、自分のプレゼンスが他の人に参照されるか否かに関わらず、プレゼンス入力要求があれば、同じプレゼンスを一定時間毎に入力する必要がある。また、入力を受け付ける側の装置にとっては、その結果、更新しなくてもよいプレゼンスを何度も受け取ることになる。
本発明は上述したような技術が有する問題点を解決するためになされたものであり、プレゼンス入力の手間を軽減した情報端末、サーバ装置および情報処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の情報端末は、ユーザ毎の現在の状態であるプレゼンスを公開するサーバとネットワークを介して接続される情報端末であって、
前記プレゼンスを入力するための画面であるプレゼンス入力画面を表示する表示部と、
ユーザの端末毎に異なる端末識別子、前記プレゼンス入力画面の情報、および前記プレゼンスの入力を要求する旨の信号であるプレゼンス入力要求信号の転送先となる複数の候補の情報が格納された記憶部と、
前記プレゼンス入力要求信号を他の情報端末より前記ネットワークを介して受信すると、前記プレゼンス入力画面および前記複数の候補の情報を前記表示部に表示させ、操作部を介して前記プレゼンスが入力される場合、該プレゼンスとともに前記端末識別子を前記サーバに送信し、前記複数の候補から転送先となる候補が選択される場合、選択された候補に前記プレゼンス入力要求信号を転送する制御部と、
を有する構成である。
また、上記目的を達成するための本発明のサーバ装置は、複数の情報端末とネットワークを介して接続されるサーバ装置であって、
ユーザの現在の状態を示すプレゼンスの入力が要求される情報端末である要求先情報端末に対する、前記プレゼンスを要求する旨の信号であるプレゼンス入力要求信号の転送先となる複数の候補および転送条件の情報が格納された記憶部と、
他の情報端末から前記要求先情報端末に対する前記プレゼンス入力要求信号を受信すると、前記転送条件を満たす候補を前記複数の候補から選択し、選択した候補に前記プレゼンス入力要求信号を転送する制御部と、
を有する構成である。
さらに、上記目的を達成するための本発明の情報処理方法は、ユーザ毎の現在の状態であるプレゼンスを公開するサーバにネットワークを介して接続される情報端末による情報処理方法であって、
ユーザの端末毎に異なる端末識別子、プレゼンス入力画面の情報、および前記プレゼンスの入力を要求する旨の信号であるプレゼンス入力要求信号の転送先となる複数の候補の情報を自端末の記憶部に格納し、
前記プレゼンス入力要求信号を他の情報端末より前記ネットワークを介して受信すると、前記プレゼンス入力画面および前記複数の候補の情報を自端末の表示部に表示させ、
操作部を介して前記プレゼンスが入力される場合、該プレゼンスとともに前記端末識別子を前記サーバに送信し、前記複数の候補から転送先となる候補が選択される場合、選択された候補に前記プレゼンス入力要求信号を転送するものである。
本発明によれば、外部からプレゼンスの要求があるときにプレゼンスを入力すればよいため、一定時間毎にプレゼンスを入力しなければならない場合に比べて作業負担が軽減する。入力されたプレゼンスは、サーバによって他のユーザに公開され、他のユーザはそれを参照することが可能になるので、他のユーザからプレゼンスを要求されることを防げる。
本実施形態の情報端末について説明する。図1は本実施形態の情報端末の一構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の情報端末100は、ユーザ毎の現在の状態であるプレゼンスを公開するサーバ200とネットワーク50を介して接続される。
情報端末100は、プレゼンスを入力するための画面であるプレゼンス入力画面を表示する表示部16と、端末毎に異なる端末識別子およびプレゼンス入力画面の情報が格納された記憶部12と、制御部13とを有する構成である。
制御部13は、プレゼンスの入力を要求する旨の信号であるプレゼンス入力要求信号を他の情報端末より受信すると、プレゼンス入力画面を表示部16に表示させる。そして、操作部17を介してプレゼンスが入力されると、プレゼンスとともに端末識別子をサーバ200に送信する。
本実施形態の情報端末によれば、情報端末は他の情報端末からプレゼンス入力の要求を受け取ると、プレゼンス入力画面を表示するので、他のユーザから要求があればプレゼンスを入力すればよい。ユーザは一定時間毎にプレゼンスを入力する場合に比べて、入力の手間が省ける。また、サーバが、端末識別子を伴ったプレゼンスを受信し、端末識別子で特定されるユーザのプレゼンスを更新することで、更新したプレゼンスが公開される。以下に、本実施形態の情報端末を含む情報処理システムの実施例を説明する。
本実施例の情報処理システムの構成を説明する。図2は本実施例の情報処理システムの構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、情報処理システムは、ユーザが携帯する情報端末と、プレゼンスサーバ2とを有する。本実施例では、ユーザAが情報端末1を携帯し、ユーザBが情報端末3を携帯している。各装置は、インターネットおよびイントラネット等のネットワーク50を介して接続される。本実施例では、説明を複雑にしないために、ユーザの人数に対応して情報端末が2台の場合とするが、ユーザの数は2名に限らず、また、情報端末の数も2台に限らない。以下に、各装置の構成について、詳細に説明する。
情報端末1,3は、携帯電話機、パーソナルコンピュータ(以下では、PCと表記する)、PDA(Personal Digital Assistants)およびカーナビゲーションシステムなどの情報機器である。ここでいう携帯電話機は、通話機能だけでなく、電子メールのように文字情報を送受信する機能と、ネットワーク50を介して接続されるサーバに信号を送信したり、サーバからウェブページをダウンロードしたりする機能を備えている。
情報端末1,3の構成について説明する。図3は図2に示した情報端末の一構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、情報端末1,3のそれぞれは、他の情報端末およびプレゼンスサーバ2と情報を送受信する通信部11と、通信部11で送受信される情報を格納するための記憶部12と、各部を制御する制御部13と、ユーザインタフェース部32とを有する。ユーザインタフェース部32は、情報を表示するための表示部16と、ユーザが指示を入力するための操作部17とを有する。
制御部13は、プレゼンスの入出力要求を行う要求処理部31を含む構成である。制御部13は、プログラムにしたがって処理を実行するCPU(Central Processing Unit)(不図示)と、プログラムを格納するためのメモリ(不図示)とを有する。CPUがプログラムを実行することで、要求処理部31が情報端末内に仮想的に構成される。
記憶部12には、プレゼンスの入力を要求する旨のメッセージ、およびプレゼンスを入力するための画面であるプレゼンス入力画面の情報が格納されている。各装置は装置毎に異なる識別子である端末識別子が付与されており、記憶部12には、自装置の端末識別子だけでなく、通信接続される他の装置の端末識別子も格納されている。
装置間で信号または情報を送受信する際、送受信される信号および情報のそれぞれには、送信元として自装置の端末識別子が添付され、送信先として相手装置の端末識別子が添付される。
各ユーザは情報端末を操作してプレゼンスサーバ2に自分のスケジュールを登録することが可能である。なお、スケジュールの登録には情報端末に限らず、プレゼンスサーバ2と通信接続可能な他の情報処理装置を使用してもよい。情報端末以外の装置でスケジュールを登録する際、ユーザ自身の識別子であるユーザIDの情報もスケジュールとともにプレゼンスサーバ2に送信する。
ユーザAがユーザBのプレゼンスを確認するために、ユーザAは情報端末1を操作して情報端末1をプレゼンスサーバ2に接続させる。ユーザAがユーザBのプレゼンスを要求する旨を情報端末1を操作して入力すると、情報端末1は、ユーザBの情報端末3の端末識別子とユーザBのプレゼンスを要求する旨の情報を含むプレゼンス要求信号をプレゼンスサーバ2に送信する。
情報端末1の制御部13は、プレゼンスサーバ2からユーザBのプレゼンスを受け取る場合、受け取ったプレゼンスを表示部16に表示させる。プレゼンスサーバ2からユーザBのプレゼンスを受け取れない場合、その旨を表示部16に表示させる。ユーザAが情報端末1を操作して情報端末3に対してプレゼンスを要求する旨を入力すると、情報端末1はプレゼンスの入力を要求する旨の信号であるプレゼンス入力要求信号を通信部11およびネットワーク50を介して情報端末3に送信する。
情報端末3は情報端末1からプレゼンス要求信号を受信すると、要求処理部31は、プレゼンスの入力を要求する旨のメッセージとプレゼンス入力画面を記憶部12から読み出して表示部16に表示させる。ユーザBが操作部17を操作してプレゼンスを入力すると、要求処理部31は、入力されたプレゼンスをプレゼンスサーバ2に送信する。
なお、ユーザインタフェース部32は、表示部16と操作部17とが一緒になったタッチパネルを備えていてもよい。また、音声を出力するためのスピーカ(不図示)をユーザインタフェース部32に備え、要求処理部31はプレゼンスの入力を要求する旨のメッセージを音声信号に変換してスピーカに出力させてもよい。また、プレゼンス入力画面を表示部16に表示すれば、プレゼンスの入力を要求していることがユーザに伝わるので、プレゼンスの入力を要求する旨のメッセージを表示することを省略してもよい。以下では、メッセージの表示を省略する場合とする。
次に、プレゼンスサーバ2の構成を説明する。図4は図2に示したプレゼンスサーバの一構成例を示すブロック図である。
プレゼンスサーバ2は各ユーザのスケジュールを管理するサーバである。図4に示すように、プレゼンスサーバ2は、情報端末と情報を送受信する通信部21と、通信部21が送受信する情報を格納するための記憶部22と、各部を制御する制御部23とを有する。
記憶部22には、ユーザ毎にスケジュールの情報が格納される。スケジュールは、同じユーザ毎に分類され、さらに、日毎に分けられている。格納されるスケジュールには書き込まれていないところがあってもよい。また、記憶部22には、各情報端末の端末識別子と、その情報端末を携帯するユーザのユーザIDとが組みになった識別子変換テーブルが格納されている。
制御部23は、プログラムにしたがって処理を実行するCPU(不図示)と、プログラムを格納するためのメモリ(不図示)とを有する。制御部23は、情報端末1,3のそれぞれからユーザのスケジュールを受信すると、受信したスケジュールに送信元の情報端末の端末識別子を添付して記憶部22に登録する。スケジュールと一緒にユーザIDを受信した場合には、識別子変換テーブルを参照してユーザIDに対応する情報端末の端末識別子を特定し、端末識別子と一緒にスケジュールを登録する。どのユーザからのスケジュールであるかを端末識別子で識別できるようにするためである。また、情報端末からプレゼンスを受信すると、プレゼンスの送信元の情報端末の端末識別子を特定し、同じ端末識別子が添付されたスケジュールを記憶部22で特定し、そのスケジュールにプレゼンスを追加して更新する。
制御部23は、通信部21を介して情報端末1からユーザBのプレゼンスを要求する旨のプレゼンス要求信号を受信すると、プレゼンス要求信号に含まれる情報端末3の端末識別子からユーザBのスケジュールを特定する。そして、プレゼンス要求信号を受け取った時刻のプレゼンスとして予定がスケジュールに書き込まれていれば、応答としてプレゼンスを情報端末1に返信する。一方、ユーザBのプレゼンスが登録されていない場合はプレゼンスが登録されていない旨の情報を情報端末1に返信する。
なお、上述の構成では、ユーザAがユーザBのプレゼンスを確認する場合で説明したが、ユーザBがユーザAのプレゼンスの確認をする場合も同様である。
次に、本実施例の情報処理システムの動作を説明する。
図5は図2に示した情報処理システムの動作手順を示すフローチャートである。ここでは、ユーザAがユーザBのプレゼンスを知りたい場合とする。
ユーザAが情報端末1を操作してユーザBのプレゼンスを要求する旨を入力すると、情報端末1は、ユーザBのプレゼンスを要求する旨のプレゼンス要求信号をネットワーク50を介してプレゼンスサーバ2に送信する(ステップ1001)。プレゼンスサーバ2は、プレゼンス要求信号を情報端末1から受信すると、識別子変換テーブルを参照し、プレゼンス要求信号に含まれる情報端末3の端末識別子を読み出す。その端末識別子と同じ端末識別子が添付されて登録されたスケジュールを記憶部22から読み出し、スケジュールを情報端末1に送信する。情報端末1は、プレゼンスサーバ2から受信したスケジュールを表示する。
図6は、ユーザBのプレゼンスについて、情報端末の表示例を示す図である。図6(a)は時刻13時から15時の間のプレゼンスが登録されていない場合の画面を示し、図6(b)はその時間のプレゼンスが登録されている場合の画面を示す。
図6(a)に示す画面では、ユーザBは、○月○日の8時から9時が会議であり、15時から17時は外出、それ以降は直帰であることを示している。9時から15時の間には予定が登録されていない。9時から15時の間に他のユーザがユーザBに対するプレゼンスを要求すると、画面右下に示すような「現在のプレゼンスを要求」のボタンが表示されるだけでなく、そのボタンをオンさせることが可能となる。
なお、「現在のプレゼンスを要求」のボタンをオンさせるには、情報端末がPCであれば、ユーザはマウスを操作してマウスカーソルをそのボタンの位置に合わせ、マウスのボタンを押せばよい。情報端末が携帯電話機であれば、ユーザは操作部17のカーソル移動ボタンを押して、カーソルを「現在のプレゼンスを要求」のボタンの位置に移動させ、操作部17の決定ボタンを押せばよい。
図6(b)に示す画面では、図6(a)に示した予定の他に、13時から15時が5階で会議であることが表示されている。図6(b)に示す画面は、ユーザAが13時から15時の間にユーザBのプレゼンスを要求して、プレゼンスサーバ2から情報端末1にダウンロードされたものである。13時から15時のユーザBのプレゼンスが画面で明らかであることから、図6(b)では、「現在のプレゼンスを要求」のボタンをオンさせることができない表示になっている。
ここでは、情報端末1が図6(a)の画面をプレゼンスサーバ2から受信して表示部16に表示するものとする(ステップ1002)。ユーザBの13時から15時の予定が表示されていないため、ユーザAの操作により「現在のプレゼンスを要求」のボタンがオンされると、情報端末1はプレゼンス入力要求信号をネットワーク50を介して情報端末3に送信する(ステップ1003)。
情報端末3は情報端末1からプレゼンス入力要求信号を通信部11を介して受信すると、要求処理部31は、プレゼンス入力画面を記憶部12から読み出して表示部16に表示させる(ステップ1004)。このとき、情報端末3が携帯電話機であれば、バイブレータを動作させて、プレゼンス入力の要求があることをユーザBに通知してもよい。また、誰がユーザBに対してプレゼンスの入力を要求しているかをユーザBにわかるように、要求処理部31は、要求元のユーザ名(ユーザA)を表示部16に表示させてもよい。これは、携帯電話機の電話帳のように端末識別子とユーザ名とを組にして記録したテーブルを予め記憶部12に格納しておき、要求処理部31が、プレゼンス入力要求信号の送信元である情報端末1の端末識別子からユーザAを特定することで可能となる。
プレゼンスの入力方法として、いくつかの方法が考えられる。プレゼンスを入力する欄を画面に表示し、ユーザに操作部17の文字入力キーを操作させ、その欄にプレゼンスを直接入力してもらう方法がある。また、入力候補として想定できる複数のプレゼンスを画面に表示し、ユーザに操作部17を操作させ、複数のプレゼンスの中からユーザに選択させる方法がある。
図7(a)から図7(d)はプレゼンス入力画面の例を示す図である。それぞれの表示画面とプレゼンスの入力方法を簡単に説明する。
図7(a)では、プレゼンスを直接入力するための入力欄と、入力したプレゼンスを設定するための「設定」ボタンが表示されている。入力欄にプレゼンスを書き込み、「設定」ボタンをオンさせる。
図7(b)では、プレゼンスの選択肢として「会議中」、「休憩中」および「その他」が選択可能に表示されている。「会議中」または「休憩中」を選択する場合には、選択するプレゼンスのバナーをオンさせればよい。「その他」を選択する場合には、入力欄にプレゼンスを入力する。
図7(c)では、3つの選択肢のそれぞれの横にチェックボックスが表示されている。「会議中」または「休憩中」を選択する場合には、選択するプレゼンスに対応するチェックボックスをチェックし、「設定」ボタンをオンさせる。「その他」を選択する場合には、「その他」を選択するためのチェックボックスをチェックし、プレゼンス入力欄にプレゼンスを入力し、「設定」ボタンをオンさせる。
図7(d)では、「V」の部位をオンさせると、プレゼンスの複数の選択肢(不図示)が画面に表示される。選択肢は、上記のように「会議中」、「休憩中」および「その他」などである。表示される複数の選択肢のうち、対象となるプレゼンスを選択し、「設定」ボタンをオンさせる。
ユーザインタフェース部32を介してプレゼンスが入力されると、情報端末3の要求処理部31はプレゼンスの情報を含むプレゼンス更新情報を通信部11を介してプレゼンスサーバ2に送信する(ステップ1005)。プレゼンスサーバ2は、情報端末3からプレゼンス更新情報を受信すると、情報端末3の端末識別子から特定されるユーザBのスケジュールにプレゼンスを書き込む。このようにして、プレゼンスサーバ2で公開される、ユーザBのプレゼンスが更新される。
上記プレゼンス入力の際に、いつまでそのプレゼンスが続くかを設定するようにしてもよい。図8はプレゼンスの終了時刻の入力画面の例を示す図である。
図8(a)は、図7(a)に示したプレゼンス入力画面に終了時刻指定部のボタンが設けられた場合である。図8(b)は、図7(b)に示したプレゼンス入力画面に終了時刻指定部のボタンが設けられた場合である。図8(c)、(d)のそれぞれについても、図8(a)、(b)と同様に、図7(c)、(d)のそれぞれに終了時刻指定部のボタンが設けられた場合を示す。このボタンをオンさせると、プレゼンスの終了時刻または残り時間を設定するための欄が入力画面に現れる。
図9はプレゼンスの終了時刻または残り時間の入力方法を説明するための図である。図9(a)はプレゼンスの残り時間を設定するための表示例であり、図9(b)はプレゼンスの終了時刻を設定するための表示例である。
プレゼンスの残り時間を設定する場合を説明する。図8に示した終了時刻指定部のボタンをオンさせると、図9(a)の左端に示す表示が入力画面に現れる。その表示の「V」の部位をオンさせると、図9(a)の中央の表示が現れる。図9(a)の中央の表示には、5分刻みで時間が列挙されている。続いて、列挙された時間からプレゼンスの残り時間に対応するものを選択すると、図9(a)の右端に示すように、選択された時間が設定される。ここでは、残り時間が15分に設定された場合を示す。
プレゼンスの終了時刻を設定する場合を説明する。図8に示した終了時刻指定部のボタンをオンさせると、図9(b)の左端に示すように、時間単位と分単位の欄が入力画面に現れる。時間単位の「V」の部位をオンさせると、図9(b)の中央の表示が現れる。図9(b)の中央の表示には、1時間刻みで時間が列挙されている。続いて、列挙された時間からプレゼンスの終了時刻の時間単位を選択する。時間単位と同様にして、分単位を選択すると、図9(b)の右端に示すように、選択された「時間」と「分」とが設定される。ここでは、終了時刻が15時30分に設定された場合を示す。
上述のようにして、ユーザBが操作部17を操作してプレゼンスの終了時刻または残り時間を設定すると、要求処理部31は、プレゼンスの終了時刻または残り時間の情報をプレゼンス更新情報に含めてプレゼンスサーバ2に送信する。プレゼンスサーバ2は、プレゼンスとその終了時刻または残り時間の情報を含むプレゼンス更新情報を情報端末3から受信すると、ユーザBのスケジュール内のプレゼンスを更新し、更新したスケジュールを公開する。
本実施例のシステムでは、サーバで公開されているスケジュールにプレゼンスが入力されていない人の情報端末に対してプレゼンス入力要求信号を送ることで、情報端末にプレゼンス入力画面が表示される。ユーザがその入力画面でプレゼンスを入力すると、その情報が情報端末からサーバに送信され、サーバ内のスケジュールが更新される。これにより、スケジュールの更新後にサーバにアクセスしてプレゼンスを確認すれば、その人が現在どこにいるかがわかる。プレゼンス要求があるときだけ、その要求に応えてプレゼンスを更新すればよいため、一定時間毎にプレゼンスを入力する場合よりもプレゼンス入力の手間が省ける。
さらに、プレゼンス候補をいくつか表示し、ユーザが候補のうちから選択できるようにすることにより、ユーザの入力の作業負担を減らすことができる。ただし、表示される候補は1つであってもよい。例えば、プレゼンスが「会議中」である場合、ユーザは、「会議中」の文字を入力するよりも、表示された候補が「会議中」であれば、そのプレゼンスに決定する旨の指示を入力するだけで済む。
なお、図6(a)に示す画面では、スケジュールが空欄になっている時間があるが、プレゼンスが登録されていない時間には、予め決められたプレゼンスを公開するようにしてもよい。予め決められたプレゼンスの一例として、「居室」や「在席」がある。ユーザによりプレゼンスが入力されたが、その終了時刻になってもその後のプレゼンスが登録されない場合も同様である。
また、プレゼンス入力要求に対してユーザによりプレゼンスの入力があったが、その終了時刻および残り時間の入力がないために、そのプレゼンスの有効期間を決められない場合がある。終了時刻および残り時間のいずれの入力もない場合の対処として、予め決められた残り時間を設定するようにしてもよい。その残り時間の情報を情報端末1,3の記憶部12に格納しておく。例えば、予め決められた残り時間が1時間であるとし、ユーザがY時にプレゼンスとして「会議」を情報端末に入力すると、情報端末の要求処理部31は、残り時間が1時間である旨およびプレゼンス「会議」の情報を含むプレゼンス更新情報をプレゼンスサーバ2に送信する。
また、予め決めた残り時間の情報を情報端末1,3の記憶部12の替わりにプレゼンスサーバ2の記憶部22に格納してもよい。この場合、プレゼンスサーバ2の制御部23が、プレゼンスの終了時刻および残り時間の情報を含まないプレゼンス更新情報を受信したとき、記憶部22から残り時間を読み出して、そのプレゼンスと残り時間に対応してスケジュールを更新する。
また、プレゼンスサーバ2によるプレゼンスの公開方法は、図6に示す場合のようにユーザのその日のスケジュール全体を表示する場合に限らない。プレゼンスサーバ2は、1つのプレゼンスをその開始時刻から終了時刻の間に対応して、公開するようにしてもよい。プレゼンスサーバ2は、プレゼンスの終了時刻の情報を含むプレゼンス更新情報を情報端末より受信すると、そのプレゼンスを終了時刻まで公開する。
図6(b)の画面を例にして説明すると、ユーザAが○月○日の13時に情報端末1を操作して、ユーザBについてのプレゼンス要求信号を情報端末1からプレゼンスサーバ2に送信させると、プレゼンスサーバ2は、図6(b)のスケジュールの替わりに「5階で会議」の情報を情報端末3に送信する。
また、図6(b)に示す画面では、プレゼンスの入力要求ができなくなっているが、「現在のプレゼンスを要求」のボタンを有効にして、このボタンをオンできるようにしてもよい。ユーザBのスケジュール内容が変更になっている場合があるためである。以下に、図6(b)に示した画面を参照して、その具体例を説明する。
ユーザAが図6(b)に示す画面を見て13時に、ユーザBに連絡を取ろうとして5階の会議室に電話する。しかし、13時からの会議の場所が5階から4階に変更になっていると、ユーザAはユーザBと会話できない。このようなときに、ユーザAが情報端末1の操作部17を操作して画面の「現在のプレゼンスを要求」のボタンをオンさせれば、情報端末1からプレゼンス入力要求信号が情報端末3に送信される。ユーザBが情報端末3を操作して、会議室の場所を4階に変更する旨を入力すると、その変更内容を含むプレゼンス更新情報がプレゼンスサーバ2に送信される。
さらに、ユーザAがユーザBのプレゼンスを要求したときにユーザBが自分のプレゼンスを入力したが、ユーザBがプレゼンスを入力するきっかけは、この場合に限らない。何か別の問い合わせの信号をきっかけにしてもよい。
情報端末1,3の要求処理部31は、プレゼンス入力要求信号でなくても、外部から問い合わせ情報を受信すると、その受信をきっかけにして、問い合わせ情報の内容と、プレゼンス入力の要求の両方をユーザインタフェース部32を介してユーザに通知する。プレゼンス入力も要求するのは、わざわざ端末を介して問い合わせしていることから、問い合わせ元のユーザが問い合わせ先のユーザが現在どこにいて何をしているかわからないということが推測されるからである。この場合、問い合わせ情報には予め決められた信号を含むようにし、要求処理部31は、その信号があるか否かで問い合わせ情報であるか否かを判定する。以下に、具体例を説明する。
ユーザBが所持している物「X」(Xは、本や資料など)について、ユーザAが物「X」を借りたいとき、ユーザAが情報端末1を操作して情報端末1からユーザBの情報端末3に対して、物「X」について問い合わせる旨の問い合わせ情報を送信する。情報端末3は、問い合わせ情報を情報端末1から受信すると、物「X」についての問い合わせる旨のメッセージと、プレゼンス入力画面を表示部16に表示させる。
なお、本実施例で述べた『プレゼンスが存在しない』の意味は、プレゼンスサーバ2が管理しているプレゼンスの種類に依存する。
本実施例では、プレゼンスサーバ2がスケジューラと連携することによりスケジューラに登録された予定をプレゼンスとして管理しており、プレゼンスが存在しない、とは、スケジューラに登録された予定がない、ことと同義である。
一方、プレゼンスサーバ2はユーザや各種センサにより入力されたプレゼンスを管理することもできる。このとき、プレゼンスが存在しない、とは、有効なプレゼンスが存在しない、ことと同義である。有効なプレゼンスとは、更新されてから時間経過していないプレゼンスのことである。例えば、5分以内に更新されたプレゼンスは有効とする。『プレゼンスが存在しない』の意味については、以降の実施例でも同様である。
本発明によれば、外部からプレゼンスの要求があるときにプレゼンスを入力すればよいため、一定時間毎にプレゼンスを入力しなければならない場合に比べて作業負担が軽減する。入力されたプレゼンスは、サーバによって他のユーザに公開され、他のユーザはそれを参照することが可能になるので、他のユーザからプレゼンスを要求されることを防げる。
実施例1では、プレゼンス入力の要求先となるユーザBに対して、プレゼンス入力の要求元となるユーザAがプレゼンスの入力を要求するものであるが、本実施例は、プレゼンス入力の要求先をユーザBが所有する他の情報端末やユーザB以外の他のユーザに対して、プレゼンス入力の要求元がユーザBのプレゼンスの入力要求を可能にしたものである。他のユーザや他の端末にプレゼンスの入力を要求する際、次の3つの方法のうちいずれかを選択可能にする。
第1の方法は、プレゼンス入力の要求先のユーザが複数の情報端末を所有していれば、そのうちの1つ以上の情報端末宛にプレゼンスの入力要求をするものである。第2の方法は、プレゼンス入力の要求先のユーザ以外の人にそのユーザの代わりにプレゼンスを入力してもらうものである。第3の方法は、第1の方法と第2の方法とを組み合わせたものである。
本実施例の情報処理システムの構成を説明する。以下では、実施例1と異なる構成または動作について詳細に説明し、実施例1と同様な構成および動作の説明を省略する。
図4に示したプレゼンスサーバ2の記憶部22に格納された識別子変換テーブルには、ユーザが複数の情報端末を所有していれば、それぞれの端末識別子が登録されている。1人のユーザが決まれば、識別子変換テーブルを参照し、そのユーザのユーザIDと一緒に登録された端末識別子が調べることで、そのユーザが所有する情報端末の数と端末識別子がわかる。
また、記憶部22には、ユーザ毎にユーザIDとそのユーザが所属する課、部および会社などの組織を示す名簿が登録されている。これらの組織には、組織毎に異なる識別子である組織識別子が付与されている。名簿には、ユーザIDに対応して、ユーザ名とそのユーザIDで特定されるユーザが所属する組織の組織識別子が記録されている。1人のユーザを決めてこの名簿を参照すれば、そのユーザの所属する組織がわかり、同じ組織に所属する他のユーザを特定することも可能となる。
なお、本実施例では、プレゼンス入力要求信号の転送先の候補としてユーザが所属する組織の他のユーザの場合で説明しているが、同じ組織の場合に限らず、同じエリア、例えば、会議室であってもよい。その場合、転送先の候補のユーザの居場所を示すプレゼンスを、プレゼンスサーバまたはそのユーザの端末から取得して判別する。
図3に示した情報端末1,3のそれぞれの要求処理部31は、操作部17を介してプレゼンス入力要求の指示が入力されると、上述した3つの方法のうちいずれかを選択するための画面を表示部16に表示させる。
操作部17を介して第1の方法が選択されると、要求処理部31は、プレゼンスサーバ2に接続して識別子変換テーブルを参照し、プレゼンス入力要求信号の宛先となる情報端末の端末識別子を用いて同じユーザが所有している情報端末を調べる。そして、同じユーザIDとともに登録された端末識別子に対応する情報端末の名称を表示部16に表示させる。表示された情報端末のうちいずれかが操作部17を介して選択されると、要求処理部31は、選択された情報端末の端末識別子を宛先としてプレゼンス入力要求信号を送信する。なお、選択される情報端末の数は1つに限らず複数であってもよい。
また、操作部17を介して第2の方法が選択されると、要求処理部31は、プレゼンスサーバ2に接続して、プレゼンス入力要求信号の宛先となる情報端末の端末識別子から識別子変換テーブルでユーザIDを特定する。続いて、そのユーザIDのユーザと同じ組織に所属するユーザを上記名簿で調べる。その結果、同じ組織に所属するユーザを特定すると、そのユーザ名を表示部16に表示させる。表示されたユーザ名のうちいずれかが操作部17を介して選択されると、要求処理部31は、選択されたユーザ名からユーザIDを調べ、ユーザIDから識別子変換テーブルで端末識別子を特定し、その端末識別子を宛先としてプレゼンス入力要求信号を送信する。その際、要求処理部31は、プレゼンス入力要求の対象者であるユーザのユーザIDと、そのユーザについてのプレゼンスの入力要求である旨の情報をプレゼンス入力要求信号に含ませる。なお、選択されるユーザ名は1名に限らず複数であってもよい。
さらに、操作部17を介して第3の方法が選択されると、要求処理部31は、上述した第1の方法の場合と第2の方法の場合をそれぞれ行い、プレゼンス入力要求先のユーザが所有する情報端末のリストと、そのユーザが所属する組織に在籍する他のユーザのリストを表示部16に表示させる。操作部17を介して情報端末およびユーザ名が選択されると、要求処理部31は、選択された情報端末については上記第1の方法の場合と同様に処理し、選択されたユーザ名については上記第2の方法の場合と同様に処理する。
次に、本実施例の情報処理システムの動作を、図5を参照して説明する。ここでは、ユーザAがユーザBに対してプレゼンスの入力を要求する場合とする。そして、ユーザBは2台の情報端末を所有し、2台の情報端末は携帯電話機とPCであるものとする。また、ユーザBはユーザCおよびユーザDと同じ課に所属し、ユーザCとユーザDはそれぞれ情報端末として携帯電話機を携帯しているものとする。
図5のステップ1001で説明したように、ユーザAが情報端末1を操作して、ユーザBに対してプレゼンスの入力を要求する旨の指示を入力すると、情報端末1は、3つの方法を表示した選択画面を表示部16に表示する。ユーザAが情報端末1を操作して、第1の方法を選択した場合、情報端末1は、プレゼンスサーバ2に接続してユーザBの所有する情報端末を識別子変換テーブルで特定し、ユーザBが所有する2台の情報端末を表示部16に表示する。表示された2台の情報端末の両方をユーザAが情報端末1を操作して設定すると、情報端末1はユーザBの2台の情報端末にプレゼンス入力要求信号を送信する(ステップ1003)。
上述したように、ユーザBの2台の情報端末宛にプレゼンス入力要求信号が送信されると、両方の端末がプレゼンス入力のための入力画面を表示するので、ユーザBが携帯電話機を鞄に入れたまま、PCを操作して文書を作成しているとき、携帯電話機の入力画面に気がつかないが、PCの入力画面に気がつく。このようにして、ユーザBにプレゼンスの入力要求を通知することが可能となる。
一方、ユーザAがユーザBに対してプレゼンスの入力を要求する際、上記3つの方法のうち第3の方法を選択した場合、情報端末1は、プレゼンスサーバ2に接続して識別子変換テーブルと名簿を参照し、ユーザBの2台の情報端末と、ユーザCおよびユーザDの名前を表示部16に表示する。ユーザAがユーザBの2台の情報端末と、ユーザCおよびユーザDをプレゼンス入力の要求先に設定すると、情報端末1は、ユーザBの2台の情報端末にプレゼンス入力要求信号を送信する。また、ユーザBのプレゼンスの入力を要求する旨の情報を含むプレゼンス入力要求信号をユーザCおよびユーザDの情報端末に送信する。
上述したように、ユーザBの2台の情報端末だけでなく、ユーザCおよびユーザDの情報端末に、ユーザBのプレゼンスの入力要求信号が送信されると、これらの情報端末がそれぞれ、ユーザBのプレゼンスの入力画面を表示する。ユーザBの課のメンバ全員が同じ会議に出席しており、ユーザBが発表しているとき、ユーザBの情報端末が入力画面を表示しても、ユーザBはプレゼンスを入力することができない。このような場合、ユーザBと同じ会議に出席しているユーザCとユーザDは、自分の情報端末のバイブレータ動作により、情報端末が何らかの情報を受信したことに気がつく。ユーザCとユーザDは、情報端末の入力画面を見て、ユーザBのプレゼンスについて誰かが入力を要求していることを認識すると、ユーザCとユーザDは、自分の情報端末を操作してユーザBのプレゼンスを入力することが可能となる。
本実施例では、プレゼンスの入力を要求される対象者が所有する複数の情報端末にプレゼンス入力の要求を通知すれば、その対象者がプレゼンス入力要求に気づく可能性が高くなる。また、その対象者がプレゼンスを入力できない状況でも、その対象者のプレゼンスを知り得る可能性の高い人にプレゼンス入力の要求を通知すれば、その対象者のプレゼンスを知る人が代わりに対象者のプレゼンスを入力してくれる可能性がある。その結果、プレゼンスの入力される可能性が高くなる。
なお、識別子変換テーブルおよび名簿をプレゼンスサーバ2に格納していたが、これらの情報を各情報端末の記憶部12に格納してもよい。この場合、情報端末が識別子変換テーブルまたは名簿を参照する度にプレゼンスサーバ2に接続する場合よりも、データ処理が速くなる。
また、上述の例では、3つの方法のうちユーザがいずれかを選択する場合であったが、予め決められた転送条件にしたがって情報端末1がプレゼンス入力要求信号の転送先を決定してもよい。この場合、記憶部12に転送条件と転送先の候補の情報が予め格納されている。転送条件とは、プレゼンス入力の要求先のそれぞれの状態によってどのように転送先を選択するかの条件である。この転送条件は情報端末毎に異なる内容であってもよい。転送条件の例を、以下に説明する。
転送条件は、プレゼンス入力要求信号の送信先のユーザBの情報端末3が通信できない状態であるログオフの状態にある場合、ユーザBと同じ部署に所属するユーザCおよびユーザDの情報端末にプレゼンス入力要求信号を転送するものである。この転送条件が予め格納された情報端末1は、情報端末3にプレゼンス入力要求信号を送信しようとしたとき、情報端末3がログオフ状態であることを認識すると、ユーザBと同じ部署のユーザCおよびユーザDの情報端末宛に、ユーザBのプレゼンスの入力を要求する旨のプレゼンス入力要求信号を転送する。
記憶部12に登録される転送条件は1つに限らず複数あってもよく、転送条件毎に転送先の候補が異なっていてもよい。情報端末の制御部13は、転送条件を満たす候補を選択し、選択した候補にプレゼンス入力要求信号を転送する。
また、上述の実施例では、プレゼンス入力の要求元でプレゼンス入力要求信号の転送先を決める場合であったが、プレゼンス入力の要求先でプレゼンス入力要求信号の転送先を決めてもよい。プレゼンス入力の要求を受けたユーザが転送先を選択する場合を説明する。プレゼンス入力要求信号の転送先となる複数の候補の情報が予め記憶部12に格納されている。そして、制御部13は、プレゼンス入力要求信号を受信すると、複数の候補の情報を表示部16に表示させ、複数の候補から転送先がユーザにより選択されると、選択された候補にプレゼンス入力要求信号を転送する。
プレゼンス入力要求信号を受信した情報端末がその信号の転送先を選択する場合を説明する。プレゼンス入力要求信号の転送先となる複数の候補および転送条件の情報が予め記憶部12に格納されている。そして、制御部13は、プレゼンス入力要求信号を受信すると、転送条件を満たす候補を複数の候補から選択し、選択した候補にプレゼンス入力要求信号を転送する。
プレゼンス入力要求信号の転送先の候補が複数の場合で説明したが、転送先の候補が1つであってもよい。
本実施例は、連絡を取ろうとして相手先に電話をかけ、相手先が電話に出るか否かにかかわらず、相手先に対してプレゼンス入力要求を通知するものである。
本実施例の情報処理システムの構成を説明する。以下では、実施例1と異なる構成または動作について詳細に説明し、実施例1と同様な構成および動作の説明を省略する。
図10は本実施例の情報処理システムの一構成例を示すブロック図である。
本実施例では、情報端末1,3はIP電話機である。ユーザインタフェース部32には、音声を入力するためのマイク(不図示)および音声を出力するためのスピーカ(不図示)が設けられている。IP電話機としての機能については、通常のIP電話機と同様なため、ここでは詳細な説明を省略する。
図10に示すように、本実施例の情報処理システムでは、電話通信網60に接続され、情報端末間の呼を接続する電話サーバ6が設けられている。情報端末1と情報端末3は、電話通信網60および電話サーバ6を介して接続される。本実施例では、電話通信網60はIP電話網である。
情報端末1,3のそれぞれの要求処理部31は、接続を要求する旨の呼び出し信号を外部より受信したことを通信部11を介して認識すると、着信があったことをユーザインタフェース部32を介してユーザに通知し、また、プレゼンスの入力を要求する旨をユーザインタフェース部32を介してユーザに通知する。これは、電話をかけてくる人の中には、電話がつながらなくても、ユーザがどこで何をしているかを確認したいという人がいるからである。
着信があったことをユーザに通知する手段としては、バイブレータの動作や、スピーカからの呼び出し音がある。プレゼンスの入力を要求する旨をユーザに通知する手段としては、プレゼンスの入力を要求するメッセージの表示部16への表示や、プレゼンスの入力画面の表示部16への表示がある。
次に、本実施例の情報処理システムの動作を説明する。図11は図10に示した情報処理システムの動作手順を示すフローチャートである。ここでは、ユーザAがユーザBのプレゼンスを知りたい場合とする。
ユーザAが情報端末1を操作してユーザBの情報端末3に電話をかけると(ステップ1101)、電話サーバ6が情報端末3への呼び出し信号を電話通信網60を介して情報端末3に送信する(ステップ1102)。情報端末3の要求処理部31は、呼び出し信号の受信を認識すると、プレゼンスの入力画面をユーザインタフェース部32の表示部16に表示させる(ステップ1103)。ユーザBによりプレゼンスが入力されると、要求処理部31は、プレゼンス更新情報をプレゼンスサーバ2に送信する(ステップ1104)。
本実施例によれば、電話がかかってきたタイミングで情報端末にプレゼンスの入力画面が表示されるため、電話がかかってきたことに気がついたついでに、ユーザはプレゼンスを入力すればよく、一定時間毎にプレゼンスを入力する場合よりも、ユーザの作業負担を減らすことができる。また、実施例1の図7で説明したように、情報端末がプレゼンスの候補をいくつか表示し、ユーザが候補の中から選択できるようにすれば、直接プレゼンスの内容を入力するよりもユーザの作業負担をさらに減らすことができる。
なお、本実施例では、電話通信網60をIP電話網としたが、一般の電話回線網であってもよい。また、情報端末1,3は携帯電話機であってもよい。この場合、電話通信網60の電話回線網には無線通信を行うための基地局が設けられる。さらに、電話通信網60をIP電話の専用ネットワークとしたが、ネットワーク50と電話通信網60のそれぞれにおける通信のプロトコルを共通してもよい。この場合、電話通信網60とネットワーク50を別々に設ける必要がなく、共通のネットワークで各サーバおよび各情報端末は接続される。以下の実施例4、6、7においても同様である。
実施例2では、プレゼンス入力の要求先をユーザB以外の他のユーザやユーザBの他の端末に対してユーザBのプレゼンスの入力要求をユーザAが行うものであったが、本実施例では、プレゼンス入力の要求先をサーバが行うようにしたものである。
本実施例の情報処理システムの構成を説明する。以下では、実施例1と異なる構成または動作について詳細に説明し、実施例1と同様な構成および動作の説明を省略する。
図12は本実施例の情報処理システムの一構成例を示すブロック図である。
図12に示すように、本実施例の情報処理システムは、図2に示した構成のネットワーク50に転送設定サーバ40が接続されている。本実施例では説明のために、ネットワーク50に接続される情報端末35,36を追加している。情報端末35はユーザCが携帯する端末であり、情報端末36はユーザDが携帯する端末である。また、ユーザBはユーザCおよびユーザDと同じ課に所属しているものとする。
情報端末1,3,35,36の要求処理部31は、プレゼンス入力の要求先とプレゼンスの入力を要求する旨の指示が入力されると、プレゼンス入力要求先の情報端末の端末識別子の情報を含むプレゼンス入力要求信号を通信部11を介して転送設定サーバ40に送信する。
図4に示したプレゼンスサーバ2の記憶部22には、実施例2で説明した識別子変換テーブルおよび名簿が格納されている。
図13は図12に示す転送設定サーバ40の一構成例を示すブロック図である。図13に示すように、転送設定サーバ40は、情報端末およびプレゼンスサーバ2と情報を送受信する通信部41と、通信部41が送受信する情報を格納するための記憶部42と、各部を制御する制御部43とを有する。
制御部43は送信先端末決定部44を備えている。制御部43は、プログラムにしたがって処理を実行するCPU(不図示)と、プログラムを格納するためのメモリ(不図示)とを有する。CPUがプログラムを実行することで、送信先端末決定部44が転送設定サーバ40内に仮想的に構成される。
送信先端末決定部44は、情報端末から通信部41を介してプレゼンス入力要求信号を受信すると、実施例2で説明した3つの方法の他に、いずれの端末にもプレゼンス入力要求信号を転送しない場合を含めた4つのうち、予め決められたアルゴリズムにしたがっていずれか1つに決定する。
4つのうちから1つを選択するためのアルゴリズムとしては、種々考えられる。ここでは、その一例を紹介する。図14は、送信先端末決定部の動作手順の一例を示すフローチャートである。ここでは、ユーザAがユーザBに対してプレゼンスの入力を要求する場合とする。
送信先端末決定部44は、ユーザBに対するプレゼンス入力要求信号を受信すると、ユーザBのプレゼンスがプレゼンスサーバ2に登録されているか否かを調べる(ステップ2001)。プレゼンスが登録されている場合、プレゼンスの入力を要求する必要がないため、処理は終了する(ステップ2002)。
ステップ2001でユーザBのプレゼンスが登録されていない場合、プレゼンスサーバ2に接続して記憶部22に格納された識別子変換テーブルを参照し、ユーザBが複数の情報端末を所有しているか否かを調べる(ステップ2003)。ユーザBが複数の情報端末を所有している場合、実施例2で説明した第1の方法を行う(ステップ2004)。
ステップ2003でユーザBが複数の情報端末を所有していない場合、プレゼンスサーバ2に接続して記憶部22に格納された名簿を参照し、ユーザBと同じ課に所属する人を調べる(ステップ2005)。続いて、ユーザBと同じ課の人のスケジュールをプレゼンスサーバ2の記憶部22の情報で調べ、プレゼンスの内容が同じ人が2人以上いるか否かを調べる(ステップ2006)。プレゼンスの同じ人が2人以上いる場合、その2人以上のメンバに対して、実施例2で説明した第2の方法を行う(ステップ2007)。これは、ユーザBもそれら2人以上のメンバと行動を共にしている可能性が高いという判断に基づいている。
その具体例を説明する。ユーザCとユーザDが同じプレゼンス「会議中」であったとすると、送信先端末決定部44は、図12に示す情報端末35,36に対して、ユーザBのプレゼンス入力を要求する旨の情報を含むプレゼンス入力要求信号を送信する。ユーザCおよびユーザDが参加している会議にユーザBも出席していたとすると、ユーザCやユーザDがユーザBのプレゼンスを知っていることになる。さらに、ユーザBがその会議で発表をしていても、ユーザCまたはユーザDがユーザBのプレゼンスを入力することが可能である。ユーザDが情報端末36の操作部17を操作してユーザBのプレゼンスを入力すると、情報端末36の要求処理部31は、ユーザBのプレゼンス更新情報をプレゼンスサーバ2に送信する。
なお、上記のようにユーザDが情報端末36を操作してプレゼンスを入力したら、次のようにして、ユーザCの情報端末35の入力画面を消してもよい。情報端末36はプレゼンスの入力があったことを示す入力完了信号を転送設定サーバ40に送信する。転送設定サーバ40は、情報端末36から入力完了信号を受信すると、入力画面を消去することを指示するための入力画面消去信号を情報端末35に送信する。情報端末35は、転送設定サーバ40から入力画面消去信号を受信すると、表示部16の入力画面を消す。入力画面を外部からの信号で消さなくても、ユーザC自身が情報端末35を操作して入力画面を消すまで、入力画面をそのまま表示させておいてもよい。また、ステップ2005では、ユーザBと同じ課の人を対象としたが、ユーザBが所属する組織であれば「課」でなくてもよい。
図14に示すステップ2006で同じプレゼンスの人が2人以上いない場合、ユーザBと同じ課の人でプレゼンスが「居室」または「在席」の人を抽出する(ステップ2008)。そして、抽出した人の情報端末とユーザBの情報端末に対して、実施例2で説明した第3の方法を行う(ステップ2009)。これは、ユーザBと同じ課に所属し、職場の席に座っている人なら他の課員がどこで何をしているか知っている可能性が高いという判断に基づいている。外出中や会議中の人に、ユーザBのプレゼンス入力を要求しても、ユーザBと行動を共にしていない限り、ユーザBがどこで何をしているかを知っている可能性は低い。また、たとえ知っていたとしても、プレゼンスの入力をしにくい状況にある。
図14に示すフローチャートのステップ2001、2003、2006のそれぞれが実施例2で説明した転送条件に相当する。
本実施例では、実施例2と同様な効果が得られるだけでなく、ユーザがプレゼンス入力の要求先を選択する必要がない。そのため、プレゼンス入力の要求元になる側のユーザの手間が軽減する。
なお、本実施例の転送設定サーバ40の機能を情報端末が備えていてもよい。実施例2で説明したように、プレゼンス入力の要求元の情報端末が転送設定サーバ40の機能を備えていてもよく、プレゼンス入力の要求先の情報端末が転送設定サーバ40の機能を備えていてもよい。また、本実施例においても、プレゼンス入力要求信号の転送先の候補が複数の場合で説明したが、転送先の候補が1つであってもよい。
また、本実施例に実施例3を組み合わせて、ユーザAがユーザBに電話をかけたときに、転送設定サーバ40の送信先端末決定部44が上述したように動作してもよい。図15は本実施例の情報処理システムの別の構成例を示すブロック図である。
図15に示すように、情報端末1が電話通信網60を介して電話サーバ6と接続される。電話サーバ6は、ユーザBの情報端末3への呼び出し信号を情報端末1から受信すると、呼び出し信号を情報端末3と転送設定サーバ40に送信する。転送設定サーバ40の送信先端末決定部44は、情報端末3の端末識別子を宛先とする呼び出し信号を受信すると、ユーザBに対するプレゼンス入力要求信号と認識する。これ以降の動作は上述した内容と同様であるため、詳細な説明を省略する。
図15に示す構成においては、ユーザBに電話をかけるだけで、電話がつながらなくても、ユーザBについてのプレゼンス入力の要求がユーザBの複数の情報端末やユーザB以外の人に通知される。そのため、ユーザBのプレゼンスが入力される可能性が高くなる。
本実施例は、プレゼンスの入力を要求された側の情報端末にプレゼンスが入力されると、プレゼンスの入力を要求した側の情報端末にプレゼンスの情報を送信するものである。
本実施例の情報処理システムの構成を説明する。以下では、実施例1と異なる構成または動作について詳細に説明し、実施例1と同様な構成および動作の説明を省略する。
本実施例では、図2に示した情報端末1,3のそれぞれの要求処理部31は、操作部17を介してプレゼンスが入力されると、プレゼンス更新情報をプレゼンスサーバ2に送信するとともに、プレゼンスの情報をプレゼンス入力要求信号の送信元に送信する。
なお、図16に示すように、実施例2で説明した図10のブロック図において、情報端末1がネットワーク50と通信可能に接続されるようにしてもよい。この場合、上述したように、情報端末3が送信する信号を情報端末1がネットワーク50を介して受信することが可能となる。
次に、本実施例の情報処理システムの動作を説明する。実施例1から実施例4のいずれにも本実施例を適用することが可能であるが、ここでは、実施例1の場合で説明する。
図17は本実施例の情報処理システムの動作を示すフローチャートである。
図5に示したように、ステップ1005で情報端末3の要求処理部31がプレゼンス更新情報をプレゼンスサーバ2に送信するとともに、情報端末1に対してプレゼンスの情報を送信し、プレゼンスの更新を通知する(ステップ1301)。情報端末1の要求処理部31は、情報端末3からプレゼンスの情報を受信すると、ユーザBのプレゼンスを表示部16に表示させる。
図18はプレゼンスの表示例を示す図である。図18に示す画面では、ユーザBが「会議中」であることを表示している。ここでは、表示部16に示す場合を示したが、ユーザインタフェース部32にスピーカ(不図示)を設け、ユーザBのプレゼンスを音声でスピーカに出力させてもよい。
本実施例では、プレゼンス入力の要求元のユーザの情報端末に、プレゼンス要求に対する応答としてプレゼンスが表示されるため、プレゼンスをより早く知ることが可能となる。
本実施例は、プレゼンスの入力を要求されたユーザがプレゼンスを入力した際、そのユーザの電話の留守番電話または電話転送の設定を行うようにしたものである。
本実施例の情報処理システムの構成を説明する。以下では、実施例1と異なる構成または動作について詳細に説明し、実施例1と同様な構成および動作の説明を省略する。
図19は本実施例の情報処理システムの一構成例を示すブロック図である。
図19に示すように、本実施例の情報処理システムでは、情報端末1,5、およびプレゼンスサーバ2がネットワーク50を介して互いに通信可能に接続される。また、情報端末5は、IP電話網の電話通信網60を介して電話サーバ6と接続される。情報端末5はユーザBが携帯する端末である。
ユーザBが携帯する情報端末5の構成を説明する。図20は情報端末5の一構成例を示すブロック図である。情報端末3と同様な構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施例では、情報端末5はIP電話機である。ユーザインタフェース部32には、音声を入力するためのマイク(不図示)および音声を出力するためのスピーカ(不図示)が設けられている。IP電話機としての機能については、通常のIP電話機と同様なため、ここでは詳細な説明を省略する。
図20に示すように、情報端末5は、通信部51と、記憶部12と、ユーザインタフェース部32と、制御部53とを有する。制御部53は、要求処理部31および留守電・転送設定部4を含む。制御部53には、プログラムにしたがって処理を実行するCPU(不図示)と、プログラムを格納するためのメモリ(不図示)とを有する。CPUがプログラムを実行することで、要求処理部31および留守電・転送設定部4が仮想的に情報端末内に構成される。記憶部12には、ユーザインタフェース部32を介して入力されるプレゼンスに対してどのような処理を行うかを示す留守電・転送設定ルールが登録されている。
要求処理部31は、ユーザインタフェース部32を介してプレゼンスが入力されると、プレゼンスを通信部51を介してプレゼンスサーバ2に送信するとともに、留守電・転送設定部4にプレゼンスを渡す。プレゼンスの終了時刻または残り時間の入力があれば、その情報も留守電・転送設定部4に渡す。
留守電・転送設定部4は、要求処理部31からプレゼンスを受け取ると、受け取ったプレゼンスに対して留守電・転送設定ルールにしたがってどのように設定するかを決め、留守電・転送の設定に関する情報である留守電・転送設定情報を電話サーバ6に送信する。ここで、留守電・転送設定ルールの具体例を説明する。
プレゼンスが「外出」または「休憩中」の場合、電話に出られないのでメッセージを残してもらう留守番電話に設定する旨の留守電・転送設定情報を生成する。プレゼンスが「会議中」の場合、自分は電話に出られないが、職場の他のメンバに代わりに応答してもらうために職場の電話への転送に設定する旨の留守電・転送設定情報を生成する。プレゼンスの終了時刻または残り時間の入力があれば、プレゼンスの終了に伴って留守番電話または転送の設定を終了させる旨の情報を留守電・転送設定情報に含める。さらに、プレゼンスの終了時刻および残り時間の入力がなければ、予め決められた有効時間だけその設定がなされるように、有効時間の情報を留守電・転送設定情報に含める。
留守電・転送設定ルールは、ユーザがユーザインタフェース部32の操作部17を操作して、その内容を変更することが可能である。また、プレゼンスの終了時刻および残り時間を入力しなかった場合の対策として、プレゼンス入力の際いずれも入力しなかった場合に留守電・転送設定の有効時間をユーザが入力しておき、これをデフォルト値とする。この有効時間の情報も記憶部12に格納される。
なお、ユーザBの情報端末に限らず、ユーザAの情報端末1も情報端末5と同様な構成であってもよい。
電話サーバ6について説明する。電話サーバ6は、情報端末5から留守電・転送設定情報を受信すると、その情報の送信元である情報端末5の端末識別子とともに留守電・転送設定情報を記憶部(不図示)に保存する。そして、呼び出し信号を受信すると、記憶部内に留守電・転送設定情報が保存されているか否かを調べる。ここでは、情報端末5に関する留守電・転送設定情報が保存されているため、呼び出し信号が情報端末5に対するものであるか否かを調べる。情報端末5に対する呼び出し信号であれば、留守電・転送設定情報にしたがって留守電の扱いまたは呼び出し信号の転送を行う。
本実施例を実施例1に適用する場合で説明したが、実施例2から実施例5のそれぞれに適用してもよい。図21は実施例3に本実施例の情報処理システムを適用した場合のブロック図である。図22は実施例5に本実施例の情報処理システムを適用した場合のブロック図である。
図21に示すように、図10に示した情報端末3が情報端末5に置き換えられている。また、図22に示すように、図16に示した情報端末3が情報端末5に置き換えられている。実施例2および実施例4のそれぞれについて本実施例を適用した場合のシステムの構成を示すブロック図は省略する。本実施例を実施例2から実施例5のそれぞれに適用した場合の説明は、上述の実施例1に適用した場合と重複するため省略する。
次に、本実施例の情報処理システムの動作手順を説明する。図23は本実施例の情報処理システムの動作手順を示すフローチャートである。ユーザAがユーザBに電話をかける場合とする。
ユーザBが情報端末5の操作部17を操作して、「外出」または「休憩中」の場合には留守番電話に設定し、「会議中」の場合には職場の電話への転送に設定する旨を入力すると、制御部53は、入力内容にしたがって留守電・転送設定情報を生成して記憶部12に保存する(ステップ1401)。また、ユーザBの操作により、設定情報の有効時間がデフォルト値として記憶部12に登録されているものとする。
実施例1と同様にして、ユーザAが情報端末1を操作してプレゼンスサーバ2からユーザBのプレゼンスを入手しようとしたが、プレゼンスサーバ2にはユーザBのプレゼンスが登録されていなかった。ユーザAが情報端末1を操作してユーザBにプレゼンスの入力を要求する旨を入力すると、情報端末1はプレゼンス入力要求信号をネットワーク50を介して情報端末5に送信する。
情報端末5は、情報端末1からプレゼンス入力要求信号を受信すると、プレゼンス入力画面を表示部16に表示する。ユーザBが操作部17を介して「会議中」である旨を入力すると、情報端末5は、プレゼンス更新情報をネットワーク50を介してプレゼンスサーバ2に送信する(ステップ1402)。
また、留守電・転送設定部4は、要求処理部31から「会議中」のプレゼンスを受け取ると、転送先の電話番号、電話を転送する旨の情報、および転送期間となるデフォルト値の情報を含む留守電・転送設定情報を電話サーバ6に送信する(ステップ1403)。ここでは、プレゼンスの終了時刻も残り時間も入力されなかったので、留守電・転送設定部4は、記憶部12からデフォルト値を読み出して留守電・転送設定情報に含めた。終了時刻または残りの時間が入力されれば、入力される情報を留守電・転送設定情報に含める。
電話サーバ6は、情報端末1から受信した留守電・転送設定情報を記憶部12に格納する。そして、情報端末5に対する呼び出し信号を受信すると、留守電・転送設定情報を読み出し、電話の転送が設定されていることを認識すると、転送先の電話番号の端末宛に呼び出し信号を送信する。電話サーバ6は、情報端末5に対する呼び出しについての転送を、留守電・転送設定情報に含まれる有効時間まで行う。
本実施例では、プレゼンスを入力すれば、プレゼンスの内容に対応して留守番電話または電話転送の設定がなされる。そのため、プレゼンスを入力する際に、留守番電話または電話転送の設定を行う必要がある場合、その手間が省ける。また、時間に余裕のあるときにプレゼンスの内容に対応して留守番電話または電話転送の設定を行っているので、プレゼンス入力の際に、電話に関する設定を慌てて行うことで起こり得る操作間違いを低減することができる。
実施例6では、留守番電話または電話転送の設定を情報端末が電話サーバに指示するものであったが、本実施例では、その設定を電話サーバに指示するサーバを別に設けた構成である。
本実施例の情報処理システムの構成を説明する。以下では、実施例1と異なる構成または動作について詳細に説明し、実施例1と同様な構成および動作の説明を省略する。
図24は本実施例の情報処理システムの一構成例を示すブロック図である。
図24に示すように、本実施例の情報処理システムは、図2に示した構成に、電話通信網60と、電話通信網60に接続される電話サーバ6と、電話通信網60およびネットワーク50のそれぞれに接続される留守電・転送設定サーバ45とを有する。ユーザBが携帯する情報端末3はIP電話の機能を備え、ネットワーク50だけでなく、電話通信網60と接続される。情報端末3は、図3に示したユーザインタフェース部32を介してプレゼンスが入力されると、プレゼンスを通信部11を介してプレゼンスサーバ2および留守電・転送設定サーバ45に送信する。
次に、留守電・転送設定サーバ45について説明する。図25は留守電・転送設定サーバの構成例を示すブロック図である。
図25に示すように、留守電・転送設定サーバ45は、ネットワーク50および電話通信網60と接続する通信部46と、記憶部47と、制御部48とを有する。制御部48は、留守電・転送設定部49を含む。
記憶部47には、実施例6で説明した留守電・転送設定ルールが端末識別子とともに格納されている。端末識別子が添付されているのは、どのユーザの設定ルールであるかを識別できるようにするためである。留守電・転送設定ルールは実施例6で説明したものと同様であるため、詳細な説明を省略する。
制御部48は、プログラムにしたがって処理を実行するCPU(不図示)と、プログラムを格納するためのメモリ(不図示)とを有する。CPUがプログラムを実行することで、留守電・転送設定部49が留守電・転送設定サーバ45内に仮想的に構成される。
留守電・転送設定部49は、情報端末3から通信部46を介してプレゼンスを受け取ると、受け取ったプレゼンスに対して留守電・転送設定ルールにしたがってどのように設定するかを決め、留守電・転送の設定に関する情報である留守電・転送設定情報を電話サーバ6に送信する。留守電・転送設定ルールは、ユーザBが情報端末3を操作して情報端末3を留守電・転送設定サーバ45と接続させ、情報端末3を介してユーザBにより入力され、また、更新される。
なお、留守電・転送設定の終了時刻もしくは残り時間の入力があった場合の処理、または、そのいずれの入力もなかった場合に有効時間をデフォルト値に設定する処理について、実施例6で説明した動作を本実施例では留守電・転送設定部49が行うものとし、ここでは、その詳細な説明を省略する。デフォルト値は留守電・転送設定ルールとともに記憶部47に格納される。
また、ユーザBの情報端末に限らず、ユーザAの情報端末1も情報端末3と同様な構成であってもよい。また、電話サーバ6については実施例6と同様な構成であるため、ここではその詳細な説明を省略する。
本実施例を実施例1に適用した場合で説明したが、実施例2から実施例5のそれぞれに適用してもよい。図26は実施例3に本実施例の情報処理システムを適用した場合のブロック図である。図27は実施例5に本実施例の情報処理システムを適用した場合のブロック図である。
図26に示すように、図10に示した構成に留守電・転送設定サーバ45が追加で設けられている。また、図27に示すように、図16に示した構成に留守電・転送設定サーバ45が追加で設けられている。実施例2および実施例4のそれぞれについて本実施例を適用した場合のシステムの構成を示すブロック図は省略する。本実施例を実施例2から実施例5のそれぞれに適用した場合の説明は、上述の実施例1に適用した場合と重複するため省略する。
次に、本実施例の情報処理システムの動作手順を説明する。本実施例では、ユーザAがユーザBに電話をかける場合とする。
ユーザBが情報端末3の操作部17を操作して情報端末3を留守電・転送設定サーバ45に接続させる。そして、「外出」または「休憩中」の場合には留守番電話に設定し、「会議中」の場合には職場の電話への転送に設定する旨の留守電・転送設定ルールを入力すると、その設定ルールの情報を情報端末3は留守電・転送設定サーバ45に送信する。留守電・転送設定サーバ45は、留守電・転送設定ルールを情報端末3から受信すると、その設定ルールを情報端末3の端末識別子とともに記憶部47に保存する。また、ユーザBの操作により、設定情報の有効時間がデフォルト値として、留守電・転送設定ルールとともに記憶部47に保存される。
実施例1と同様にして、ユーザAが情報端末1を操作してプレゼンスサーバ2からユーザBのプレゼンスを入手しようとしたが、プレゼンスサーバ2にはユーザBのプレゼンスが登録されていなかった。ユーザAが情報端末1を操作してユーザBにプレゼンスの入力を要求する旨を入力すると、情報端末1はプレゼンス入力要求信号をネットワーク50を介して情報端末3に送信する。
情報端末3は、情報端末1からプレゼンス入力要求信号を受信すると、プレゼンス入力画面を表示部16に表示する。ユーザBが操作部17を介して「会議中」である旨を入力すると、情報端末3は、プレゼンス更新情報をネットワーク50を介してプレゼンスサーバ2に送信し、プレゼンスを留守電・転送設定サーバ45に送信する。
留守電・転送設定サーバ45は、「会議中」のプレゼンスを情報端末3から受け取ると、転送先の電話番号、電話を転送する旨の情報、および転送期間となるデフォルト値の情報を含む留守電・転送設定情報を電話サーバ6に送信する。ここでは、プレゼンスの終了時刻も残り時間も入力されなかったので、留守電・転送設定部49は、記憶部47からデフォルト値を読み出して留守電・転送設定情報に含めた。終了時刻または残りの時間が入力されれば、入力される情報を留守電・転送設定情報に含める。これ以降の動作は、実施例6と同様であるため、その説明を省略する。
本実施例によれば、留守電・転送設定部を各情報端末に備えるのではなく、その設定部の機能を備えたサーバを設け、情報端末毎に実行される処理をそのサーバに一元化させたので、その設定部を各情報端末に備える場合に比べて、システム全体としてのコストを低減できる。また、各情報端末での処理の負荷を軽減することが可能となる。
本実施例では、プレゼンス入力の要求を受けても、ユーザが所定の時間内にプレゼンスを入力しない場合に、予め決められたプレゼンスをプレゼンスサーバに送信するものである。
本実施例の情報処理システムの構成を図2および図3を参照して説明する。以下では、実施例1と異なる構成について詳細に説明し、実施例1と同様な構成の説明を省略する。
記憶部12には、プレゼンス入力画面の表示時間と、この表示時間が経過してもプレゼンスの入力がされなかったときに設定されるプレゼンスの情報が格納される。入力がないときに設定されるプレゼンスであることから、以下では、このプレゼンスを未入力時プレゼンスと称する。
ユーザが操作部17を介してプレゼンス入力画面の表示時間を入力すると、要求処理部31は、その表示時間を記憶部12に保存する。また、ユーザが操作部17を介して、プレゼンス入力画面の表示中にプレゼンスを入力しなかったときに設定するプレゼンスを入力すると、要求処理部31は、そのプレゼンスを未入力時プレゼンスとして表示時間の情報とともに記憶部12に登録する。
制御部13には、クロック信号を生成する信号生成回路(不図示)と、入力されるクロック信号をカウントして時刻を計測し、要求処理部31に時刻を通知するカウンタ回路(不図示)とを有する。要求処理部31は、プレゼンス入力要求信号を受信すると、記憶部12に保存された表示時間とプレゼンス入力画面の情報を読み出し、その時間にプレゼンス入力画面を表示部16に表示させる。そして、プレゼンス入力画面の表示時間中にプレゼンスの入力がなければ、記憶部12から未入力時プレゼンスを読み出し、このプレゼンスの情報を含むプレゼンス更新情報をプレゼンスサーバ2に送信する。また、プレゼンス入力画面を表示部16に消去させる。
次に、本実施例の情報処理システムの動作手順を説明する。図28は本実施例の情報処理システムの動作手順を示すフローチャートである。ここでは、実施例1に追加する動作を詳細に説明し、実施例1と同様な部分の詳細な説明を省略する。
予めユーザBが情報端末3を操作して、プレゼンス入力画面の表示時間と未入力時プレゼンスの情報を記憶部12に保存する(ステップ1501)。
実施例1と同様にして、ユーザAが情報端末1を操作してプレゼンスサーバ2からユーザBのプレゼンスを入手しようとしたが、プレゼンスサーバ2にはユーザBのプレゼンスが登録されていなかった(ステップ1502)。ユーザAが情報端末1を操作してユーザBにプレゼンスの入力を要求する旨を入力すると、情報端末1はプレゼンス入力要求信号をネットワーク50を介して情報端末3に送信する(ステップ1503)。
情報端末3の要求処理部31は、プレゼンス入力要求信号を情報端末1から受信すると、プレゼンス入力画面と表示時間の情報を読み出し、プレゼンス入力画面を表示部16に表示させる(ステップ1504)。そして、カウンタ回路(不図示)からそのときに通知される時刻から時間計測を開始する(ステップ1505)。表示時間が経過してもプレゼンスが入力されないと、プレゼンス入力画面を表示部16に消去させる(ステップ1506)。そして、記憶部12から未入力時プレゼンスの情報を読み出して、このプレゼンスに更新するためのプレゼンス更新情報をプレゼンスサーバ2に送信する(ステップ1507)。
なお、ステップ1501においてプレゼンス入力画面の表示時間は、予めユーザBが情報端末3を操作して登録しているが、情報端末1からのプレゼンス入力要求信号に含めておき、それを要求処理部31が取り出して使用してもよい。また、ネットワーク上のサーバに格納させ、情報端末3の起動時等に要求処理部31が取得し使用してもよい。また、ステップ1507でプレゼンス更新情報をプレゼンスサーバ2に送信した際、要求処理部31が、未入力時プレゼンスに設定した旨を表示部16に表示させてもよい。
本実施例では、プレゼンスの入力ができない場合に設定されるプレゼンスを予め登録しているため、プレゼンスの入力を要求された側がプレゼンスを入力しなくても、プレゼンスの入力を要求した側ではプレゼンスを確認することが可能となる。
また、プレゼンスの入力を要求してから一定時間入力がなければ、予め登録されたプレゼンスが設定されるため、プレゼンスの入力を要求した側が相手のプレゼンスの入力を待ち続ける必要がなくなる。
本実施例を実施例1に適用した場合で説明したが、本実施例を実施例2から実施例7のそれぞれに適用してもよい。
実施例8では、プレゼンスの入力がなければ、予め決められたプレゼンスをプレゼンスサーバに送信するとともにプレゼンス入力画面を表示するものであったが、本実施例では、プレゼンス入力画面を表示したままにするものである。本実施例では、実施例1に実施例8を適用した場合で、実施例8と異なる構成および動作について、図2および図3を参照して詳細に説明する。
本実施例では、要求処理部31は、記憶部12から未入力時プレゼンスを読み出し、このプレゼンスの情報を含むプレゼンス更新情報をプレゼンスサーバ2に送信しても、操作部17を介して、プレゼンスの入力、または、プレゼンス入力画面の消去の指示があるまで、プレゼンス入力画面を表示部16に表示させておく。
次に、本実施例の情報処理システムの動作手順を説明する。図29は本実施例の情報処理システムの動作手順を示すフローチャートである。ここでは、実施例1と比べて異なる動作を詳細に説明し、実施例1と同様な部分の詳細な説明を省略する。
予めユーザBが情報端末3を操作して、プレゼンス入力画面の表示時間と未入力時プレゼンスの情報を記憶部12に保存する(ステップ1601)。
実施例1と同様にして、ユーザAが情報端末1を操作してプレゼンスサーバ2からユーザBのプレゼンスを入手しようとしたが、プレゼンスサーバ2にはユーザBのプレゼンスが登録されていなかった(ステップ1602)。ユーザAが情報端末1を操作してユーザBにプレゼンスの入力を要求する旨を入力すると、情報端末1はプレゼンス入力要求信号をネットワーク50を介して情報端末3に送信する(ステップ1603)。
情報端末3の要求処理部31は、プレゼンス入力要求信号を情報端末1から受信すると、プレゼンス入力画面と表示時間の情報を読み出し、プレゼンス入力画面を表示部16に表示させる(ステップ1604)。そして、カウンタ回路(不図示)からそのときに通知される時刻から時間計測を開始する(ステップ1605)。表示時間が経過してもプレゼンスが入力されないと、記憶部12から未入力時プレゼンスの情報を読み出して、このプレゼンスに更新するためのプレゼンス更新情報をプレゼンスサーバ2に送信する(ステップ1606)。要求処理部31は、操作部17を介して、プレゼンスの入力、または、プレゼンス入力画面の消去の指示があるまで、プレゼンス入力画面を表示部16に表示させておく。
本実施例では、プレゼンスの入力が一定時間経過してもなければ予め登録されたプレゼンスに設定されるが、プレゼンスの入力を要求された側の端末にはプレゼンスの入力要求が表示され続けるため、プレゼンスの入力を要求された側がプレゼンスを入力してくれる可能性が高くなる。プレゼンスの入力を要求した側は、一旦、仮のプレゼンスを確認できるのでプレゼンスの入力を待ち続ける必要がなく、その後に、正規のプレゼンスを確認できる可能性が高くなる。
なお、ステップ1601においてプレゼンス入力画面の表示時間は、予めユーザBが情報端末3を操作して登録しているが、情報端末1からのプレゼンス入力要求信号に含めておき、それを要求処理部31が取り出して使用してもよい。また、ネットワーク上のサーバに格納させ、情報端末3の起動時等に要求処理部31が取得し使用してもよい。また、本実施例では、実施例8との違いについて説明したが、実施例1から実施例7のそれぞれに実施例8を適用したものに対して本実施例の内容を組み合わせてもよい。
実施例8、9では、プレゼンス入力の要求を受けても、ユーザが所定の時間内にプレゼンスを入力しない場合に、予め決められたプレゼンスをプレゼンスサーバに送信するものであるが、予め決められたプレゼンスをプレゼンスサーバに送信すると、そのプレゼンス情報はユーザのプレゼンス情報として正しくない場合がある、という問題がある。本実施例では、ユーザが所定の時間内にプレゼンスを入力しない場合に、ユーザが使用している情報端末の使用を制限する。
本実施例における情報端末の構成を、図30を参照して説明する。以下では、実施例8、9と異なる構成について詳細に説明し、実施例8、9と同様な構成の説明を省略する。
使用制御部71は、表示部76を制御することで情報端末の使用を制限する。具体的には、プレゼンスは入力可能にしたまま端末の強制ログオフをしたり、プレゼンス入力画面以外の表示部を徐々に暗くしたりすることで、プレゼンス入力以外の作業を抑制する。
次に、本実施例の情報処理システムの動作手順を説明する。図31は本実施例の情報処理システムの動作手順を示すフローチャートである。ここでは、実施例8、9に追加する動作を詳細に説明し、実施例8、9と同様な部分の詳細な説明を省略する。
予めユーザBが情報端末7を操作して、プレゼンス入力画面の表示時間の情報を記憶部12に保存する(ステップ1651)。
実施例8と同様にして、ユーザAが情報端末1を操作してユーザBのプレゼンスの入手を試みる。プレゼンスサーバ2にユーザBのプレゼンスが登録されていない場合(ステップ1652)、ユーザAは情報端末1を操作してユーザBにプレゼンスの入力を要求する。情報端末1はネットワーク50を介して、プレゼンス入力要求信号を情報端末7の要求処理部31に送信する(ステップ1653)。
要求処理部31は、プレゼンス入力要求信号を情報端末1から受信すると、記憶部12よりプレゼンス入力画面と表示時間の情報を読み出し、プレゼンス入力画面をユーザインタフェース部32内に表示させる(ステップ1654)。さらに、カウンタ回路(不図示)からそのときに通知される時刻から時間計測を開始する(ステップ1655)。表示時間が経過してもプレゼンスが入力されなければ、要求処理部31は使用制御部71に使用制限を要求する(ステップ1656)。使用制御部71はユーザインタフェース部32を制御してユーザがプレゼンス入力以外の操作をできなくする(ステップ1657)。その際、ユーザインタフェース部32にプレゼンスを入力すると制御が解除される説明情報を追加表示してもよい。
ユーザがユーザインタフェース部32を操作してプレゼンスを入力すると(ステップ1658)、要求処理部31はプレゼンスの更新情報をプレゼンスサーバ2に送る(ステップ1659)。さらに、要求処理部31は使用制御部71に情報端末7の使用制限解除を要求し(ステップ1660)、使用制御部71はユーザインタフェース部32の使用制限を解除する(ステップ1661)。これにより、ユーザBは情報端末7を再び使用できるようになる。
なお、ステップ1651においてプレゼンス入力画面の表示時間は、予めユーザBが情報端末7を操作して登録しているが、情報端末1からのプレゼンス入力要求信号に含めておき、それを要求処理部31が取り出して使用してもよい。また、ネットワーク上のサーバに格納させ、情報端末7の起動時等に要求処理部31が取得し使用してもよい。
プレゼンス入力画面の表示時間以外にも、使用制御部71が表示部16を制限する内容を使用制限情報として定義し、情報端末1からのプレゼンス入力要求信号に含め、要求処理部31が取り出して使用制限部71に渡し、使用制御部71が使用してもよい。また使用制限情報をネットワーク上のサーバに格納し、起動時に要求処理部31がサーバから取得し、使用制御部71に渡し、使用制御部71が使用してもよい。
また、ステップ1658においてプレゼンスサーバ2に送信するプレゼンス情報を予め記憶部73に格納しておき、要求処理部31が記憶部73からこのプレゼンス情報を取得し、プレゼンスサーバ2にプレゼンス情報を送信するステップ1658の動作を行ってもよい。
本実施例では、プレゼンスの入力をしなければ端末の使用が制限されるためユーザ自身がプレゼンスを入力することになり、予め登録されたプレゼンスを設定するよりも正確なプレゼンス情報を取得することができる。
本実施例は、別のユーザからプレゼンスの要求があったユーザがサービスを利用しようとした時にプレゼンス入力をするものである。
本実施例の情報処理システムの構成を説明する。図32は本実施例の情報処理システムの一構成例を示すブロック図である。
図32に示すように、サービス提供サーバ8、情報端末1、情報端末10、判定サーバ9およびプレゼンスサーバ2はネットワーク50を介して接続される。サービス提供サーバ8にプロジェクタ85が接続されている。
ユーザAが実施例1で説明した情報端末1を使用し、ユーザBが情報端末10を使用しているものとする。上述の他の実施例にならって動作すると考えると、情報端末1は情報端末10にプレゼンス入力要求を直接送信することになるが、本実施例では、情報端末1はサービス提供サーバ8にプレゼンス入力要求を送信する。
次に、本実施例の情報端末10について説明する。図33は本実施例の情報端末の一構成例を示すブロック図である。
図33に示すように、情報端末10は、通信部11、記憶部12、制御部103、およびユーザインタフェース部32を有する。制御部103は、要求処理部31とサービス要求部102を含む。制御部103は、プログラムにしたがって処理を実行するCPU(不図示)と、プログラムを格納するためのメモリ(不図示)とを有する。CPUがプログラムを実行することで、要求処理部31およびサービス要求部102が仮想的に情報端末内に構成される。
要求処理部31は、ユーザインタフェース部32を介してプレゼンスが入力されると、プレゼンスを通信部11を介してプレゼンスサーバ2に送信するとともに、サービス要求部102にプレゼンスが入力されたことを通知する。サービス要求部102はサービス提供サーバ8にサービスの提供を要求する。
次に、サービス提供サーバ8について説明する。サービス提供サーバ8は、情報端末10にサービスを提供するサーバであり、例えば、情報端末10から提供された電子ファイルを、プロジェクタ85に大画面表示させるサービスを提供する。
図34はサービス提供サーバの一構成例を示すブロック図である。図34に示すように、サービス提供サーバ8は、プロジェクタ85およびネットワーク50を介して外部の機器と通信する通信部81と、サービス提供部82と有する。サービス提供部82には、プログラムにしたがって所定の処理を実行するCPU(不図示)と、プログラムを格納するためのメモリ(不図示)が設けられている。
サービス提供部82は、サービス提供サーバ8のサービス利用を要求する情報端末10にサービスを提供する。その動作は次のとおりである。サービス提供部82は情報端末10からサービス利用要求を受け取るとその要求から端末識別子を取得し、この端末を所有するユーザにサービスを提供してよいか判定サーバ9に問い合わせる。判定サーバ9からサービス利用可である旨の応答があれば情報端末10にサービスを提供し、サービス利用不可である旨の応答であれば情報端末10にサービスを提供しない。本実施例では、ユーザ名を端末識別子とする。
次に、判定サーバ9について説明する。
図35はサービス判定部の一構成例を示すブロック図である。図35に示すように、判定サーバ9は、ネットワーク50を介して外部の機器と通信する通信部91と、サービス判定部92とを有する。サービス判定部92には、プログラムにしたがって所定の処理を実行するCPU(不図示)と、プログラムを格納するための記憶部(不図示)が設けられている。
サービス判定部92は、サービス提供部82から受け取ったユーザ情報を元に、このユーザにサービスを提供してよいか判定する。その動作は次のとおりである。サービス判定部92は、情報端末10に対するプレゼンス入力要求を情報端末1から受け取ると、その情報から情報端末10のユーザ名を取得し、サービス判定部92内の記憶部(不図示)にこのユーザへのプレゼンス入力要求があったことを記憶する。その後、サービス提供部82からサービス利用可否確認を受けとると、その確認元のユーザ名を取得し、記憶部を参照してこのユーザへのプレゼンス入力要求があったかどうかを確認する。そして、そのユーザに対して入力要求があればサービス利用可と応答し、入力要求がなければサービス利用不可と応答する。なお、入力要求先のユーザがプレゼンスを入力したことが確認された場合には、記憶部内のそのユーザの記録を消去する。
なお、サービス判定部92を有する判定サーバ9としてネットワーク上に独立して設けずに、サービス判定部92をサービス提供サーバ8内に設けてもよく、プレゼンスサーバ2内に設けてもよい。また、サービス判定部92が設けられる装置はサーバでなくてもよい。
次に、本実施例の情報処理システムの動作手順を説明する。図36は本実施例の情報処理システムの動作手順を示すフローチャートである。
ユーザAが情報端末1を操作して判定サーバ9のサービス判定部92にユーザBのプレゼンス入力を要求すると(ステップ1671)、サービス判定部92はサービス判定部92内にある記憶部(不図示)に、プレゼンスの入力が要求されたユーザの情報として、ユーザBのユーザ名を保存する。
ユーザBが情報端末10のユーザインタフェース部32を操作して、電子ファイルの画像をプロジェクタ85に表示させるサービスの利用をサービス提供サーバ8に要求すると(ステップ1672)、サービス提供サーバ8のサービス提供部82は情報端末10のユーザ名(ユーザB)を取得し、ユーザBがプロジェクタ85を利用してよいかサービス判定部92に問い合わせる(ステップ1673)。サービス判定部92の記憶部にユーザBのユーザ名が格納されていれば、サービス判定部92は情報端末10の要求処理部31にプレゼンス入力を要求する(ステップ1674)。
情報端末10の要求処理部31は、プレゼンス入力要求をサービス判定部92から受けると、プレゼンス入力画面を表示部16に表示させる(ステップ1675)。ユーザBが情報端末10のユーザインタフェース部32を操作してプレゼンスを入力すると、要求処理部31はプレゼンスの更新情報をプレゼンスサーバ2に送る(ステップ1676)。さらに要求処理部31は、プレゼンスが入力されたことをサービス判定部92に通知する(ステップ1677)。
サービス判定部92は、プレゼンスが入力されたことの通知を情報端末10から受け取ると、サービス判定部92内の記憶部からユーザBのユーザ名の情報を消去する。続いて、サービス判定部92が、情報端末10によるプロジェクタ利用の許可をサービス提供部82に通知すると(ステップ1678)、サービス提供部82はその通知を情報端末10のサービス要求部102に転送する(ステップ1679)。また、サービス提供部82は、情報端末10から受け取った電子ファイルの画像情報をプロジェクタ85に表示させる。情報端末10のサービス要求部102は、サービス提供が開始された旨のメッセージを表示部16に表示させる(ステップ1680)。
なお、ユーザBがサービスを利用可能である場合を説明したが、サービスを利用できない場合で次のように動作してもよい。ステップ1674において、サービス判定部92が要求処理部31にプレゼンス入力を要求しているが、サービス判定部92は、判定の結果、サービス提供部82に対して「サービス利用不可」であることを応答してもよい。この場合、サービス提供部82がサービス要求部102に対して「サービス利用不可」であることを応答し、サービス要求部102が要求処理部31にプレゼンス入力を要求してもよい。
本実施例では、プレゼンスの入力をすればサービスを利用できるようになるため、ユーザ自身がプレゼンスを入力することになり、予め登録されたプレゼンスをプレゼンスサーバに設定するよりも正確なプレゼンス情報を取得することができる。
また、プレゼンスの入力要求があったユーザは、サービスを利用しようとした時にプレゼンス入力を要求することにより、サービスを利用しようとするたびに、更新しなくてもよいプレゼンスを何度も更新する手間を省くことができる。
本実施例は、プレゼンスの入力を要求した側が、その要求を取り消せるようにしたものである。
本実施例の情報処理システムの構成を図2および図3を参照して説明する。以下では、実施例1と異なる構成について詳細に説明し、実施例1と同様な構成の説明を省略する。
図3に示した要求処理部31がプレゼンス入力要求信号を受信することで、プレゼンス入力画面を表示部16に表示させた後、プレゼンス入力の要求を取り消す旨の要求取り消し信号を受信すると、プレゼンス入力画面を表示部16に消去させる。
次に、本実施例の情報処理システムの動作手順を説明する。図37は本実施例の情報処理システムの動作手順を示すフローチャートである。ここでは、実施例1に追加する動作を詳細に説明し、実施例1と同様な部分の詳細な説明を省略する。
実施例1と同様にして、ユーザAが情報端末1を操作してプレゼンスサーバ2からユーザBのプレゼンスを入手しようとしたが、プレゼンスサーバ2にはユーザBのプレゼンスが登録されていなかった(ステップ1701)。ユーザAが情報端末1を操作してユーザBにプレゼンスの入力を要求する旨を入力すると、情報端末1はプレゼンス入力要求信号をネットワーク50を介して情報端末3に送信する(ステップ1702)。
情報端末3の要求処理部31は、プレゼンス入力要求信号を情報端末1から受信すると、プレゼンス入力画面と表示時間の情報を読み出し、プレゼンス入力画面を表示部16に表示させる(ステップ1703)。その後、ユーザBのプレゼンスが必要ないとユーザAが判断し、ユーザAが情報端末1を操作してプレゼンス入力要求を取り消す旨の指示を入力すると、情報端末1は要求取り消し信号を情報端末3に送信する(ステップ1704)。
情報端末3の要求処理部31は、情報端末1から要求取り消し信号を受信すると、プレゼンス入力画面を表示部16に消去させる(ステップ1705)。
本実施例では、プレゼンスを要求する側がプレゼンス入力の要求を出したが、相手側がプレゼンスを入力する前にその必要がなくなったとき、プレゼンスを要求した側がプレゼンス入力の要求を取り消すことで、要求先に表示されていた入力画面が消え、要求先のユーザがプレゼンスを入力したり、入力画面を消したりする必要がなくなる。その結果、プレゼンスの入力を要求された側の不必要な作業を減らすことができる。
本実施例を実施例1に適用した場合で説明したが、本実施例を実施例2から実施例9のそれぞれに適用してもよい。だだし、実施例3で説明したように、ユーザが情報端末を操作して他のユーザの情報端末に電話をかけた場合では、電話をかけた側のユーザが電話を切ることで、そのユーザの情報端末から相手先の情報端末に要求取り消し信号が送信されるものとする。
実施例12では、プレゼンスの入力を要求される側のユーザの情報端末が、その要求を取り消す旨の指示を受け取ると、プレゼンス入力画面を消去するものであったが、本実施例では、プレゼンス入力画面を表示したままにするものである。本実施例では、実施例1に実施例12を適用した場合で、実施例12と異なる構成および動作について、図2および図3を参照して詳細に説明する。
本実施例では、要求処理部31は、実施例12で説明した要求取り消し信号を受信しても、操作部17を介して、プレゼンスの入力、または、プレゼンス入力画面の消去の指示があるまで、プレゼンス入力画面を表示部16に表示させておく。
次に、本実施例の情報処理システムの動作手順を説明する。図38は本実施例の情報処理システムの動作手順を示すフローチャートである。ここでは、実施例1と比べて異なる動作を詳細に説明し、実施例1と同様な部分の詳細な説明を省略する。
実施例1と同様にして、ユーザAが情報端末1を操作してプレゼンスサーバ2からユーザBのプレゼンスを入手しようとしたが、プレゼンスサーバ2にはユーザBのプレゼンスが登録されていなかった(ステップ1801)。ユーザAが情報端末1を操作してユーザBにプレゼンスの入力を要求する旨を入力すると、情報端末1はプレゼンス入力要求信号をネットワーク50を介して情報端末3に送信する(ステップ1802)。
情報端末3の要求処理部31は、プレゼンス入力要求信号を情報端末1から受信すると、プレゼンス入力画面と表示時間の情報を読み出し、プレゼンス入力画面を表示部16に表示させる(ステップ1803)。その後、ユーザBのプレゼンスが必要ないとユーザAが判断し、ユーザAが情報端末1を操作してプレゼンス入力要求を取り消す旨の指示を入力すると、情報端末1は要求取り消し信号を情報端末3に送信する(ステップ1804)。
情報端末3の要求処理部31は、情報端末1から要求取り消し信号を受信しても、操作部17を介して、プレゼンスの入力、または、プレゼンス入力画面の消去の指示があるまで、プレゼンス入力画面を表示部16に表示させておく。
本実施例では、プレゼンスを要求した側がプレゼンス入力の要求を取り消しても、要求先に表示されていた入力画面がそのまま残るため、要求先のユーザがプレゼンスを入力してくれる可能性が高くなる。
なお、本実施例では、実施例12との違いについて説明したが、実施例1から実施例9のそれぞれに実施例12を適用したものに対して本実施例の内容を組み合わせてもよい。だだし、実施例3で説明したように、ユーザが情報端末を操作して他のユーザの情報端末に電話をかけた場合では、電話をかけた側のユーザが電話を切ることで、そのユーザの情報端末から相手先の情報端末に要求取り消し信号が送信されるものとする。
(発明の利用が考えられる分野)
携帯電話機、PC、PDA、カーナビゲーションシステム等の情報端末を介して各ユーザの状態を管理するための情報処理システムに適用することが可能である。
本実施形態の情報端末の一構成例を示すブロック図である。
実施例1の情報処理システムの構成例を示すブロック図である。
図2に示した情報端末の一構成例を示すブロック図である。
図2に示したプレゼンスサーバの一構成例を示すブロック図である。
図2に示した情報処理システムの動作手順を示すフローチャートである。
ユーザBのプレゼンスについて、情報端末の表示例を示す図である。
プレゼンス入力画面の例を示す図である。
プレゼンスの終了時刻の入力画面の例を示す図である。
プレゼンスの終了時刻または残り時間の入力方法を説明するための図である。
実施例3の情報処理システムの一構成例を示すブロック図である。
図10に示した情報処理システムの動作手順を示すフローチャートである。
実施例4の情報処理システムの一構成例を示すブロック図である。
図12に示す転送設定サーバの一構成例を示すブロック図である。
送信先端末決定部の動作手順の一例を示すフローチャートである。
実施例4の情報処理システムの別の構成例を示すブロック図である。
実施例5の情報処理システムの一構成例を示すブロック図である。
実施例5の情報処理システムの動作を示すフローチャートである。
プレゼンスの表示例を示す図である。
実施例6の情報処理システムの一構成例を示すブロック図である。
図19に示した情報端末5の一構成例を示すブロック図である。
実施例3に実施例6の情報処理システムを適用した場合のブロック図である。
実施例5に実施例6の情報処理システムを適用した場合のブロック図である。
実施例6の情報処理システムの動作手順を示すフローチャートである。
実施例7の情報処理システムの一構成例を示すブロック図である。
図24に示す留守電・転送設定サーバの構成例を示すブロック図である。
実施例3に実施例7の情報処理システムを適用した場合のブロック図である。
実施例5に実施例7の情報処理システムを適用した場合のブロック図である。
実施例8の情報処理システムの動作手順を示すフローチャートである。
実施例9の情報処理システムの動作手順を示すフローチャートである。
実施例10における情報端末の一構成例を示すブロック図である。
実施例10の情報処理システムの動作手順を示すフローチャートである。
実施例11の情報処理システムの一構成例を示すブロック図である。
実施例11における情報端末の一構成例を示すブロック図である。
実施例11におけるサービス提供サーバの一構成例を示すブロック図である。
実施例11における判定サーバの一構成例を示すブロック図である。
実施例11の情報処理システムの動作手順を示すフローチャートである。
実施例12の情報処理システムの動作手順を示すフローチャートである。
実施例13の情報処理システムの動作手順を示すフローチャートである。
符号の説明
12 記憶部
13 制御部
16 表示部
17 操作部
50 ネットワーク
1、7、10、100 情報端末
200 サーバ