[go: up one dir, main page]

JP5296047B2 - 脂肪酸メチルエステルの製造方法 - Google Patents

脂肪酸メチルエステルの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5296047B2
JP5296047B2 JP2010500746A JP2010500746A JP5296047B2 JP 5296047 B2 JP5296047 B2 JP 5296047B2 JP 2010500746 A JP2010500746 A JP 2010500746A JP 2010500746 A JP2010500746 A JP 2010500746A JP 5296047 B2 JP5296047 B2 JP 5296047B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
calcium
range
powder
methanol
methoxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010500746A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2009107739A1 (ja
Inventor
敬一 金子
高行 渡辺
拓也 三島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Material Industries Ltd
Original Assignee
Ube Material Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Material Industries Ltd filed Critical Ube Material Industries Ltd
Priority to JP2010500746A priority Critical patent/JP5296047B2/ja
Publication of JPWO2009107739A1 publication Critical patent/JPWO2009107739A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5296047B2 publication Critical patent/JP5296047B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11CFATTY ACIDS FROM FATS, OILS OR WAXES; CANDLES; FATS, OILS OR FATTY ACIDS BY CHEMICAL MODIFICATION OF FATS, OILS, OR FATTY ACIDS OBTAINED THEREFROM
    • C11C3/00Fats, oils, or fatty acids by chemical modification of fats, oils, or fatty acids obtained therefrom
    • C11C3/003Fats, oils, or fatty acids by chemical modification of fats, oils, or fatty acids obtained therefrom by esterification of fatty acids with alcohols

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

本発明は、グリセリド(油脂)とメタノールとのエステル交換反応を利用する脂肪酸メチルエステルの製造方法に関するものである。
植物油あるいは飲食店や一般家庭から回収した廃食用油などの油脂を、脂肪族アルコールとエステル交換反応させて、脂肪酸アルキルエステルとして利用することが行なわれている。特に、油脂とメタノールとのエステル交換反応によって得られる脂肪酸メチルエステルは、バイオディーゼル燃料とも呼ばれ、石油系燃料と比べて硫黄分や芳香族分の混入が少ないことから、環境への負荷が小さい燃料として注目されている。
油脂とメタノールとのエステル交換反応に際して用いる触媒としては、油脂や脂肪族アルコールに対する溶解性が高いアルカリ金属の水酸化物(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム)が知られている。しかし、アルカリ金属の水酸化物を触媒に用いた場合には、生成した脂肪酸アルキルエステルにアルカリ金属の水酸化物が混入するため、脂肪酸アルキルエステルを洗浄してアルカリ金属の水酸化物を除去する必要があること、さらに洗浄によって発生するアルカリ排水の処理が必要となるという問題がある。このため、エステル交換反応用触媒として油脂や脂肪族アルコールに対する溶解性が低い固体触媒を用いることが検討されている。
特許文献1には、固体触媒に酸化カルシウム粉末やカルシウムメトキシド粉末を用いた脂肪酸メチルエステルの製造方法が記載されている。この特許文献1の図6には、メタノール中での撹拌により活性化させた酸化カルシウム(「0.05g活性化」及び「0.005g活性化」と記載されている)、酸化カルシウム粉末をメタノールに加えてスラリーとし、5時間熱還流した後、これをろ過、乾燥することによって得られた白色粉末(「Ca(OH)(OCH3)0.05g」と記載されている)、及び市販のカルシウムメトキシド粉末(「Ca(OCH320.005g」と記載されている)を、固体触媒に用いて脂肪酸メチルエステルを製造したときの、反応時間と脂肪酸メチルエステルの収率との関係がグラフで示されている。この図6のグラフによれば、反応時間が3時間での脂肪酸メチルエステルの収率は、「0.05g活性化」が約90%で最も高く、次に「0.005g活性化」が高く、次に「Ca(OH)(OCH3)0.05g」が高く、そして「Ca(OCH320.005g」が最も低い。但し、「0.05g活性化」の脂肪酸メチルエステル収率は反応時間1時間で約30%程度である。
なお、特許文献1には、カルシウムメトキシドの製法については記載がない。非特許文献1には、カルシウムのアルコキシドはカルシウム金属をアルコールに溶かすと得られると記載されている。
国際公開第2007/088702号パンフレット 化学大辞典編集委員会編,「化学大辞典1」,初版,共立出版株式会社,昭和35年3月30日,p.394
上記特許文献1に開示されている方法によれば、脂肪酸メチルエステルを反応時間3時間での収率が約90%となる生成速度にて製造することは可能である。しかしながら、工業的に多量の脂肪酸メチルエステルを製造するためには、脂肪酸メチルエステルのさらなる生成速度の高速化と収率の向上とが望まれる。
従って、本発明の目的は、固体触媒を用いて、より短時間で、かつ高収率にて脂肪酸メチルエステルを製造することができる方法を提供することにある。本発明の目的はまた、油脂と脂肪族アルコールとのエステル交換反応に対して高い触媒作用を発揮する新規な固体触媒を提供することにある。
本発明者は、油脂(すなわちグリセリド)とメタノールとのエステル交換反応用の固体触媒に、メタノール中にて、平均粒子径が1〜100μmの範囲、BET比表面積が1〜10m2/gの範囲、そして直径が2〜100nmの範囲にある細孔の全細孔容積が0.010〜0.10mL/gの範囲にある酸化カルシウム粉末を、その平均粒子径が当初の値の70%以下の値となるまで粉砕して、酸化カルシウム粉砕生成物とメタノールとを反応させてカルシウムメトキシドを生成させることにより得られた、平均粒子径が0.10〜10μmの範囲にあるカルシウムメトキシド粉末を用いると、従来のメタノール中での撹拌により活性化させた酸化カルシウムを用いた場合と比べて、脂肪族メチルエステルの生成速度が著しく速くなることを見出し、本発明を完成した。
従って、本発明は、グリセリドとメタノールとをカルシウムメトキシド粉末の存在下でエステル交換反応させることにより、脂肪酸メチルエステルを製造する方法において、上記カルシウムメトキシド粉末は、平均粒子径が0.10〜10μmの範囲にあって、カルシウムメトキシド分散液の形態もしくは該カルシウムメトキシド分散液がメタノールで希釈された形態で供給され、該カルシウムメトキシド分散液は、平均粒子径が1〜100μmの範囲、BET比表面積が1〜10m2/gの範囲、そして直径が2〜100nmの範囲にある細孔の全細孔容積が0.010〜0.10mL/gの範囲にある酸化カルシウム粉末をメタノール中で粉砕し、該酸化カルシウム粉末の平均粒子径の70%以下の平均粒子径を持つカルシウムメトキシド粉末を該メタノール中で生成させることにより調製されたことを特徴とする脂肪酸メチルエステルの製造方法にある。
本発明の脂肪酸メチルエステルの製造方法の好ましい態様は、次の通りである。
(1)カルシウムメトキシド粉末のBET比表面積が20〜60m2/gの範囲、そして直径が2〜100nmの範囲にある細孔の全細孔容積が0.10〜1.0mL/gの範囲にある。
(2)カルシウムメトキシド粉末の直径が10〜100nmの範囲にある細孔の全細孔容積が0.060〜0.80mL/gの範囲にある。
(3)酸化カルシウム粉末が重質炭酸カルシウムを大気下で焼成することにより得られた酸化カルシウム粉末である。
本発明はまた、平均粒子径が0.10〜10μmの範囲にあるカルシウムメトキシド粉末がメタノール中に分散されてなり、平均粒子径が1〜100μmの範囲、BET比表面積が1〜10m2/gの範囲、そして直径が2〜100nmの範囲にある細孔の全細孔容積が0.010〜0.10mL/gの範囲にある酸化カルシウム粉末をメタノール中で粉砕し、該酸化カルシウム粉末の平均粒子径の70%以下の平均粒子径を持つカルシウムメトキシド粉末を該メタノール中で生成させることにより調製されたカルシウムメトキシド分散液にもある。
本発明のカルシウムメトキシド分散液の好ましい態様は、次の通りである。
(1)カルシウムメトキシド粉末のBET比表面積が20〜60m2/gの範囲、そして直径が2〜100nmの範囲にある細孔の全細孔容積が0.10〜1.0mL/gの範囲にある。
(2)カルシウムメトキシド粉末の直径が10〜100nmの範囲にある細孔の全細孔容積が0.060〜0.80mL/gの範囲にある。
(3)グリセリドとメタノールとのエステル交換反応用触媒である。
本発明の脂肪酸メチルエステルの製造方法を利用することによって、従来のメタノール中での撹拌により活性化させた酸化カルシウムを固体触媒に用いた場合と比較して、短時間でかつ高い収率にて脂肪酸メチルエステルを製造することが可能となる。
また、本発明のカルシウムメトキシド分散液は、重質炭酸カルシウムを大気下で焼成して得られる酸化カルシウム粉末を原料に用いても、高活性触媒として容易にかつ効率よく製造できるので、油脂とメタノールとのエステル交換反応用触媒としての有用性が非常に高い。
発明を実施するための形態
本発明の脂肪酸メチルエステルの製造方法では、固体触媒として、メタノール中にて、酸化カルシウム粉末を粉砕して、酸化カルシウム粉砕生成物とメタノールとを反応させることによって生成した平均粒子径が0.10〜10μmの範囲にあるカルシウムメトキシド粉末を用いる。カルシウムメトキシド粉末の平均粒子径は、0.50〜5.0μmの範囲にあることが好ましく、1.0〜3.0μmの範囲にあることが更に好ましい。また、カルシウムメトキシド粉末のBET比表面積は20〜60m2/gの範囲、更には20〜50m2/gの範囲にあることが好ましく、直径が2〜100nmの範囲にある細孔の全細孔容積は0.10〜1.0mL/gの範囲、更には0.10〜0.50mL/gの範囲にあることが好ましい。そして、直径が10〜100nmの範囲にある細孔の全細孔容積は0.060〜0.80mL/gの範囲、更には0.060〜0.40mL/gの範囲にあることが好ましい。なお、カルシウムメトキシド粉末のBET比表面積及び細孔容積は、カルシウムメトキシド分散液から分離回収したカルシウムメトキシド粉末での値である。
カルシウムメトキシド粉末の製造原料となる酸化カルシウム粉末は、平均粒子径が1〜100μmの範囲、好ましくは1〜50μmの範囲にある。BET比表面積は1〜10m2/gの範囲にある。そして直径が2〜100nmの範囲にある細孔の全細孔容積は、0.010〜0.10mL/gの範囲にある。
原料の酸化カルシウム粉末としては、重質炭酸カルシウム(石灰石を粉砕・分級したもの)、軽質炭酸カルシウム(石灰乳を炭酸化したものなど)、加熱によって酸化カルシウムに転化するカルシウム化合物(水酸化カルシウム又は消石灰など)を大気下で焼成して得られたものを用いることができる。その中では経済性の面から重質炭酸カルシウムを大気下で焼成して得られたものが好ましい。また、酸化カルシウム又は生石灰を再焼成したものや、上記炭酸カルシウムやカルシウム化合物を不活性ガス下で焼成したものを用いることもできる。
本発明において、メタノール中にて、酸化カルシウム粉末を粉砕するとは、メタノール中に分散されている個々の酸化カルシウム粒子に、圧縮、衝撃、摩砕及び剪断などの力を機械的に付与して、その酸化カルシウム粒子を破壊することを意味する。本発明では、酸化カルシウム粉末の粉砕を、その平均粒子径が当初の値の70%以下、好ましくは60%以下、特に好ましくは1〜60%の範囲となるまで行なう。
酸化カルシウム粉末の粉砕には、メディアミル、ロッキングミル及び擂潰機などの粉砕装置を使用することができる。粉砕装置の中で好ましいものは、メディアミル及びロッキングミルなどの媒体を利用した粉砕装置である。媒体の種類や粒子径は所望のカルシウムメトキシド分散液を得ることができる範囲であれば特に制限されない。
酸化カルシウム粉末の粉砕に際して、メタノール中の酸化カルシウム量は3〜40質量%の範囲にあることが好ましい。また、粉砕の際のメタノールの液温は10〜50℃の範囲にあることが好ましい。酸化カルシウム粉末の粉砕時間は、これらの条件以外に、粉砕対象の酸化カルシウム粉末の粒子径や粉砕装置などによっても異なるが、所望のカルシウムメトキシド分散液を得ることができる範囲であればよい。
以上のように、前記酸化カルシウム粉末をメタノール中で粉砕して酸化カルシウム粉末粉砕物とメタノールとを反応させることにより、酸化カルシウム粉砕生成物はカルシウムメトキシドに変化する。得られるカルシウムメトキシドは平均粒子径が前記の範囲にあるが、更に、BET比表面積が大きく、全細孔容積も大きくかつ細孔直径の大きい細孔を多く有することがエステル交換反応用触媒として好ましい。なお、カルシウムメトキシドが得られたことはX線回折パターンにより確認することができる。
本発明で使用するカルシウムメトキシドは、酸化カルシウム及び水酸化カルシウムなどのカルシウム化合物が混入していてもよい。カルシウム化合物の混入は、カルシウムメトキシドのX線回折パターンにより確認することができる。酸化カルシウムの混入量は、カルシウムメトキシドの(001)面の回折ピークの強度を100としたときに、酸化カルシウムの(200)面の回折ピークの相対強度が40、更には30を超えない量であることが好ましい。水酸化カルシウムの混入量は、カルシウムメトキシドの(001)面の回折ピークの強度を100としたときに、水酸化カルシウムの(101)面の回折ピークの相対強度が20、更には10を超えない量であることが好ましい。
メタノール中での酸化カルシウム粉末の粉砕によって得られるカルシウムメトキシド分散液は、そのままの状態で、あるいはさらにメタノールで希釈したメタノール希釈液として、エステル交換反応用触媒として利用することができる。
本発明の脂肪酸メチルエステルの製造方法において、油脂とメタノールとのエステル交換反応を行なうに際しては、油脂とメタノールとの割合は、油脂1モルに対して、メタノールが4〜150モル、更には5〜50モルの範囲にあることが好ましい。カルシウムメトキシド粉末の量は、油脂1000gに対して、酸化カルシウム換算で0.5〜10gの範囲にあることが好ましい。油脂とメタノールの反応温度は30℃以上であればよく、例えば常圧下では30℃(好ましくは50℃)からメタノールの沸点までの範囲とすることができる。勿論、加圧下でも反応は可能である。
本発明で用いることができる油脂の例としては、植物油脂、動物油脂及びこれらの混合物を挙げることができる。植物油脂の例としては、米油、菜種油、胡麻油、大豆油、玉蜀黍油、向日葵油、パーム油、パーム核油、椰子油、綿実油、落花生油、椿油、亜麻仁油、桐油、大風子油、オリーブ油、サフラワー油、アーモンドナッツ油を挙げることができる。動物油脂の例としては、牛脂、馬脂、羊脂、豚脂、鶏油、魚油、鯨油、イルカ油、サメ類肝油を挙げることができる。油脂は、廃油脂又は廃食用油であってもよい。
次に、本発明を利用した脂肪酸メチルエステルの工業的な生産プロセスの例を、図1を参照しながら説明する。
図1において、油脂は油脂貯留タンク1に、メタノールはメタノール貯留タンク2に、酸化カルシウム粉末は酸化カルシウム粉末貯留タンク3にそれぞれ一旦貯留される。メタノール貯留タンク2内のメタノールと酸化カルシウム粉末貯留タンク3内の酸化カルシウム粉末とは粉砕装置4に送られ、粉砕装置4にて、酸化カルシウム粉末はメタノール中にて粉砕され、カルシウムメトキシド分散液が生成する。生成したカルシウムメトキシド分散液は、反応容器5に送られる。反応容器5において、油脂貯留タンク1から送られた油脂と、メタノール貯留タンク2から送られたメタノールと、カルシウムメトキシド分散液とが混合され、油脂とメタノールとがエステル交換反応して、脂肪酸メチルエステルとグリセリンとが生成する。
反応容器5内の反応混合物は、分離塔6に送られて、比重分離によって脂肪酸メチルエステルを主成分とする軽液部と、グリセリンやカルシウムメトキシドを主成分とする重液部とに分離される。軽液部は、蒸留塔7に送られ、未反応のメタノールが蒸留回収される。軽液部は、次いで精製カラム8に送られ、精製された後、高純度の軽液部(脂肪酸メチルエステル)は、脂肪酸メチルエステル貯留タンク9に送られ、バイオディーゼル燃料として有効に利用される。
実施例において、平均粒子径、X線回折パターン、BET比表面積及び全細孔容積は、下記の方法により測定した。
[平均粒子径の測定方法]
レーザー回折式粒度分布測定装置(MICROTRAC HRA9320−X100、日機装(株)製)を用いて測定した。
[X線回折パターンの測定方法]
粉末X線回折装置(Rigaku RINT2100Ultima/PC、(株)リガク製、X線源:Cu−Kα)を用いて、50kV、30mAの条件で測定した。
[BET比表面積及び全細孔容積の測定方法]
全自動ガス吸着量測定装置(Autosorb−3B、Quantachrome(株)製)を用いて窒素ガス吸着法により測定した。全細孔容積は、窒素ガスの脱離等温線からBJH法により累積細孔容積曲線を算出し、その曲線から直径2〜100nmの細孔、及び直径10〜100nmの細孔の全細孔容積を求めた。
[実施例1]
(1)カルシウムメトキシド分散液の調製
重質炭酸カルシウムを大気下で焼成することにより製造した酸化カルシウム(宇部マテリアルズ(株)製生石灰)の粉末3.75g(平均粒子径:5.4μm、BET比表面積:2m2/g、直径2〜100nmの細孔の全細孔容積:0.014mL/g、X線回折パターン:図2参照)を、ロッキングミル(平均粒子径3mmのジルコニア製ビーズ入り)により、室温下、メタノール30g中で2時間粉砕処理して分散液を調製した。得られた分散液中の粒子の平均粒子径は1.6μmであった。
得られた分散液を室温下で減圧乾燥して粉末を得た。得られた粉末のX線回折パターンは図3に示すように、カルシウムメトキシドのX線回折パターンに一致しており、得られた粉末はカルシウムメトキシド粉末であることが確認された。即ち、重質炭酸カルシウムの大気下焼成による酸化カルシウム粉末をメタノール中で粉砕処理することによって、酸化カルシウム粉砕生成物はカルシウムメトキシドに変化して、カルシウムメトキシド分散液が生成することが確認された。また、X線回折パターンにはカルシウムメトキシド以外のX線回折ピークとして、僅かに水酸化カルシウムの(101)面に相当する回折ピークが見られた。但し、カルシウムメトキシドの(001)面の回折ピークの強度を100としたとき、水酸化カルシウムの(101)面の回折ピークの相対強度は5であった。なお、カルシウムメトキシド粉末のBET比表面積は31.3m2/gであり、直径2〜100nmの細孔の全細孔容積は0.185mL/g、直径10〜100nmの細孔の全細孔容積は0.160mL/gであった。
(2)脂肪酸メチルエステルの製造
撹拌機及び還流冷却機を備えた容量1000mLのセパラブルフラスコに、菜種油750g、メタノール133.6gを入れて液温を64℃に維持した後、上記(1)と同様にして別途調製したカルシウムメトキシド分散液33.75g(酸化カルシウム換算の触媒量として菜種油1000gに対して5.0g)を投入して反応を開始した。
反応開始から30分毎にセパラブルフラスコ内の反応混合物の一部を採取して、脂肪酸メチルエステル、トリグリセリド、ジグリセリド及びモノグリセリドの量をガスクロマトグラフィーにより分析し、これら4成分の合計量を100としたときの脂肪酸メチルエステルの割合を、脂肪酸メチルエステルの収率(%)として算出した。その結果、脂肪酸メチルエステルの収率は、反応時間0.5時間で17.4%、1時間で53.8%、1.5時間で93.5%、2時間で97.0%、3時間で99.8%であった。
[実施例2]
(1)カルシウムメトキシド分散液の調製
ロックキングミルによる粉砕処理時間を5分に変えたこと以外は、実施例1と同様にして分散液を調製した。得られた分散液中の粒子の平均粒子径は2.9μmであった。
得られた分散液を室温下で減圧乾燥して粉末を得た。得られた粉末のX線回折パターンは図4に示すように、カルシウムメトキシドのX線回折パターンに一致しており、得られた粉末はカルシウムメトキシド粉末であること、即ち上記分散液はカルシウムメトキシド分散液であることが確認された。また、X線回折パターンには酸化カルシウムの(200)面と水酸化カルシウムの(101)面に相当する回折ピークが僅かに見られた。カルシウムメトキシドの(001)面の回折ピークの強度を100としたとき、酸化カルシウムの(200)面に相当する回折ピークの相対強度は25であり、水酸化カルシウムの(101)面に相当する回折ピークの相対強度は6であった。なお、カルシウムメトキシド粉末のBET比表面積は26.4m2/gで、直径2〜100nmの細孔の全細孔容積は0.150mL/g、直径10〜100nmの細孔の全細孔容積は0.091mL/gであった。
(2)脂肪酸メチルエステルの製造
カルシウムメトキシド分散液の代わりに、上記(1)と同様にして別途調製したカルシウムメトキシド分散液33.75gを用いたこと以外は、実施例1と同様にして反応を行なった。その結果、脂肪酸メチルエステルの収率は、反応時間0.5時間で26.1%、1時間で74.8%、1.5時間で95.0%、2時間で97.1%、3時間で99.6%であった。
[比較例1]
前記特許文献1(国際公開第2007/088702号パンフレット)に記載の方法に準じて、下記の方法により調製した活性化した酸化カルシウム分散液を用いて、脂肪酸メチルエステルを製造した。
(1)活性化した酸化カルシウム分散液の調製
実施例1で使用したのと同様の酸化カルシウム粉末3.75gを、室温下、メタノール150g中でマグネティックスターラーにより2時間強撹拌して、活性化した酸化カルシウム分散液を調製した。得られた分散液中の粒子の平均粒子径は2.7μmであった。
得られた分散液を室温下で減圧乾燥して粉末を得た。得られた粉末のX線回折パターンは、図5に示すように、原料の酸化カルシウム粉末のX線回折パターン(図2)と一致しており、カルシウムメトキシドに起因する回折ピークは見られなかった。また、この活性化した酸化カルシウム粉末のBET比表面積は17.9m2/gで、直径2〜100nmの細孔の全細孔容積は0.080mL/g、直径10〜100nmの細孔の全細孔容積は0.045mL/gであった。
(2)脂肪酸メチルエステルの製造
カルシウムメトキシド分散液の代わりに、上記(1)と同様にして別途調製した酸化カルシウム分散液153.75g(触媒量として菜種油1000gに対して5.0g)を使用し、メタノール量を13.6gに変えたこと以外は、実施例1と同様にして、反応を行なった。その結果、脂肪酸メチルエステルの収率は、反応時間0.5時間で10.1%、1時間で15.6%、1.5時間で20.7%、2時間で37.7%、3時間で52.4%であった。
[比較例2]
(1)酸化カルシウム分散液の調製
実施例1で使用したのと同様の酸化カルシウム粉末3.75gを、マグネティックスターラーで撹拌することなくそのままメタノール30g中に分散させて、酸化カルシウム分散液を調製した。
(2)脂肪酸メチルエステルの製造
カルシウムメトキシド分散液の代わりに、上記(1)で調製した酸化カルシウム分散液33.75g(触媒量として菜種油1000gに対して5.0g)を使用したこと以外は、実施例1と同様にして、反応を行なった。その結果、脂肪酸メチルエステルの収率は、反応時間0.5時間で0%、1時間で0%、1.5時間で0.8%、2時間で1.9%、3時間で6.0%であった。
図6に、実施例1、実施例2、比較例1及び比較例2での脂肪酸メチルエステル収率の経時変化を示す。
図6の結果から、油脂とメタノールとのエステル交換反応用触媒として、本発明に従うカルシウムメトキシド分散液を用いた場合は、脂肪酸メチルエステルの収率が反応時間1時間では40%以上、反応時間2時間では90%以上に達しており(実施例1、2)、活性化した酸化カルシウム分散液を用いた場合(比較例1)やカルシウムメトキシドの製造原料として使用した酸化カルシウム粉末を用いた場合(比較例2)と比べて、脂肪酸メチルエステルの生成速度が非常に速く、脂肪酸メチルエステルを短時間かつ高収率で製造できることが分かる。即ち、本発明に従うカルシウムメトキシド分散液は、油脂とメタノールとのエステル交換反応用触媒としての活性が高いことが分かる。
[実施例3]
(1)カルシウムメトキシド分散液の調製
酸化カルシウム粉末の量を2.63gに変えたこと以外は、実施例1と同様にして分散液を調製した。得られた分散液中の粒子の平均粒子径は1.3μmであった。
得られた分散液を室温下で減圧乾燥して粉末を得た。得られた粉末のX線回折パターンは実施例1のX線回折パターンに一致しており、得られた粉末はカルシウムメトキシド粉末であること、即ち上記分散液はカルシウムメトキシド分散液であることが確認された。なお、カルシウムメトキシド粉末のBET比表面積は40.8m2/gで、直径2〜100nmの細孔の全細孔容積は0.231mL/g、直径10〜100nmの細孔の全細孔容積は0.187mL/gであった。
(2)脂肪酸メチルエステルの製造
カルシウムメトキシド分散液の代わりに、上記(1)と同様にして別途調製したカルシウムメトキシド分散液32.63g(酸化カルシウム換算の触媒量として菜種油1000gに対して3.5g)を使用したこと以外は実施例1と同様にして反応を行なった。その結果、脂肪酸メチルエステルの収率は、反応時間0.5時間で20.0%、1時間で59.2%、1.5時間で87.9%、2時間で96.9%、3時間で99.1%であった。
[実施例4]
(1)カルシウムメトキシド分散液の調製
酸化カルシウム粉末の量を1.88gに変えたこと以外は、実施例1と同様にして分散液を調製した。得られた分散液中の粒子の平均粒子径は1.3μmであった。
この分散液を室温下で減圧乾燥して粉末を得た。得られた粉末のX線回折パターンは実施例1のX線回折パターンに一致しており、得られた粉末はカルシウムメトキシド粉末であること、即ち上記分散液はカルシウムメトキシド分散液であることが確認された。なお、カルシウムメトキシド粉末のBET比表面積は42.7m2/gで、直径2〜100nmの細孔の全細孔容積は0.309mL/g、直径10〜100nmの細孔の全細孔容積は0.256mL/gであった。
(2)脂肪酸メチルエステルの製造
カルシウムメトキシド分散液の代わりに、上記(1)と同様にして別途調製したカルシウムメトキシド分散液31.88g(酸化カルシウム換算の触媒量として菜種油1000gに対して2.5g)を使用したこと以外は実施例1と同様にして反応を行なった。その結果、脂肪酸メチルエステルの収率は、反応時間0.5時間で16.8%、1時間で41.0%、1.5時間で82.1%、2時間で93.3%、3時間で98.3%であった。
図7に、実施例1、実施例3及び実施例4での脂肪酸メチルエステル収率の経時変化を示す。
図7の結果から、菜種油1000gに対するカルシウムメトキシドの使用量を酸化カルシウム換算量として5.0gとした場合(実施例1)、3.5gとした場合(実施例3)、2.5gとした場合(実施例4)のいずれの場合においても、脂肪酸メチルエステルの収率は反応時間1時間では40%以上、反応時間2時間では90%以上に達していることが分かる。
本発明の脂肪酸メチルエステルの製造方法の工業的な実施を想定したシステム図の例である。 実施例1でカルシウムメトキシドのカルシウム原料として使用した酸化カルシウム粉末のX線回折パターンである。 実施例1で得られたカルシウムメトキシド粉末のX線回折パターンである。 実施例2で得られたカルシウムメトキシド粉末のX線回折パターンである。 比較例1で得られた活性化した酸化カルシウム粉末のX線回折パターンである。 実施例1、実施例2、比較例1及び比較例2における脂肪酸メチルエステル収率の経時変化を示すグラフである。 実施例1、実施例3及び実施例4における脂肪酸メチルエステルの収率の経時変化を示すグラフである。
符号の説明
1 油脂貯留タンク
2 メタノール貯留タンク
3 酸化カルシウム粉末貯留タンク
4 粉砕装置
5 反応容器
6 分離塔
7 蒸留塔
8 精製カラム
9 脂肪酸メチルエステル貯留タンク

Claims (8)

  1. グリセリドとメタノールとをカルシウムメトキシド粉末の存在下でエステル交換反応させることにより、脂肪酸メチルエステルを製造する方法において、上記カルシウムメトキシド粉末は、平均粒子径が0.10〜10μmの範囲にあって、カルシウムメトキシド分散液の形態もしくは該カルシウムメトキシド分散液がメタノールで希釈された形態で供給され、該カルシウムメトキシド分散液は、平均粒子径が1〜100μmの範囲、BET比表面積が1〜10m2/gの範囲、そして直径が2〜100nmの範囲にある細孔の全細孔容積が0.010〜0.10mL/gの範囲にある酸化カルシウム粉末をメタノール中で粉砕し、該酸化カルシウム粉末の平均粒子径の70%以下の平均粒子径を持つカルシウムメトキシド粉末を該メタノール中で生成させることにより調製されたことを特徴とする脂肪酸メチルエステルの製造方法。
  2. カルシウムメトキシド粉末が、BET比表面積が20〜60m2/gの範囲、そして直径が2〜100nmの範囲にある細孔の全細孔容積が0.10〜1.0mL/gの範囲にある請求項1に記載の脂肪酸メチルエステルの製造方法。
  3. カルシウムメトキシド粉末が、直径が10〜100nmの範囲にある細孔の全細孔容積が0.060〜0.80mL/gの範囲にある請求項2に記載の脂肪酸メチルエステルの製造方法。
  4. 酸化カルシウム粉末が重質炭酸カルシウムを大気下で焼成することにより得られた酸化カルシウム粉末である請求項1に記載の脂肪酸メチルエステルの製造方法。
  5. 平均粒子径が0.10〜10μmの範囲にあるカルシウムメトキシド粉末がメタノール中に分散されてなり、平均粒子径が1〜100μmの範囲、BET比表面積が1〜10m2/gの範囲、そして直径が2〜100nmの範囲にある細孔の全細孔容積が0.010〜0.10mL/gの範囲にある酸化カルシウム粉末をメタノール中で粉砕し、該酸化カルシウム粉末の平均粒子径の70%以下の平均粒子径を持つカルシウムメトキシド粉末を該メタノール中で生成させることにより調製されたカルシウムメトキシド分散液。
  6. カルシウムメトキシド粉末が、BET比表面積が20〜60m2/gの範囲、そして直径が2〜100nmの範囲にある細孔の全細孔容積が0.10〜1.0mL/gの範囲にある請求項5に記載のカルシウムメトキシド分散液。
  7. カルシウムメトキシド粉末が、直径が10〜100nmの範囲にある細孔の全細孔容積が0.060〜0.80mL/gの範囲にある請求項6に記載のカルシウムメトキシド分散液。
  8. グリセリドとメタノールとのエステル交換反応用触媒である請求項5に記載のカルシウムメトキシド分散液。
JP2010500746A 2008-02-28 2009-02-26 脂肪酸メチルエステルの製造方法 Active JP5296047B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010500746A JP5296047B2 (ja) 2008-02-28 2009-02-26 脂肪酸メチルエステルの製造方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008048418 2008-02-28
JP2008048418 2008-02-28
JP2010500746A JP5296047B2 (ja) 2008-02-28 2009-02-26 脂肪酸メチルエステルの製造方法
PCT/JP2009/053586 WO2009107739A1 (ja) 2008-02-28 2009-02-26 脂肪酸メチルエステルの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009107739A1 JPWO2009107739A1 (ja) 2011-07-07
JP5296047B2 true JP5296047B2 (ja) 2013-09-25

Family

ID=41016126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010500746A Active JP5296047B2 (ja) 2008-02-28 2009-02-26 脂肪酸メチルエステルの製造方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP5296047B2 (ja)
TW (1) TW200946674A (ja)
WO (1) WO2009107739A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5751473B2 (ja) * 2011-02-07 2015-07-22 学校法人同志社 バイオディーゼル燃料製造用触媒組成物、当該触媒組成物の製造方法、当該触媒組成物を用いたバイオディーゼル燃料の製造方法及び当該方法に使用されるバイオディーゼル燃料製造用装置
US8624073B1 (en) * 2013-02-05 2014-01-07 Cpc Corporation, Taiwan Homogeneous catalysts for biodiesel production

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007088702A1 (ja) * 2006-01-31 2007-08-09 Revo International Inc. 脂肪酸アルキルエステルの製造方法および脂肪酸アルキルエステルの製造装置
JP2008212772A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Doshisha バイオディーゼル油製造用固体触媒及び当該固体触媒の製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007088702A1 (ja) * 2006-01-31 2007-08-09 Revo International Inc. 脂肪酸アルキルエステルの製造方法および脂肪酸アルキルエステルの製造装置
JP2008212772A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Doshisha バイオディーゼル油製造用固体触媒及び当該固体触媒の製造方法

Non-Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6013023030; Fuel 87(7), 200806, p.1076-1082 *
JPN6013023032; Applied Catalysis A: General 339(1), 200804, p.45-52 *
JPN6013023036; 日本エネルギー学会講演要旨集 , 2007, p.242-243 *
JPN6013023041; Bioresource Technology 70(3), 1999, p.249-253 *
JPN6013023044; Environmental Science & Technology 23(7), 1989, p.821-827 *

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2009107739A1 (ja) 2011-07-07
TW200946674A (en) 2009-11-16
WO2009107739A1 (ja) 2009-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Rezania et al. Conversion of waste frying oil into biodiesel using recoverable nanocatalyst based on magnetic graphene oxide supported ternary mixed metal oxide nanoparticles
Pandit et al. Biodiesel production from microalgal biomass using CaO catalyst synthesized from natural waste material
Guldhe et al. Conversion of microalgal lipids to biodiesel using chromium-aluminum mixed oxide as a heterogeneous solid acid catalyst
Pandit et al. Egg shell waste as heterogeneous nanocatalyst for biodiesel production: optimized by response surface methodology
Hindryawati et al. Transesterification of used cooking oil over alkali metal (Li, Na, K) supported rice husk silica as potential solid base catalyst
Sulaiman et al. Biodiesel production from refined used cooking oil using co-metal oxide catalyzed transesterification
Nakatani et al. Transesterification of soybean oil using combusted oyster shell waste as a catalyst
Olutoye et al. Synthesis of fatty acid methyl esters via the transesterification of waste cooking oil by methanol with a barium-modified montmorillonite K10 catalyst
Wu et al. Transesterification of soybean oil to biodiesel using zeolite supported CaO as strong base catalysts
Chen et al. Biodiesel production from palm oil using active and stable K doped hydroxyapatite catalysts
Semwal et al. Biodiesel production using heterogeneous catalysts
Taufiq-Yap et al. Transesterification of non-edible Jatropha curcas oil to biodiesel using binary Ca–Mg mixed oxide catalyst: effect of stoichiometric composition
Teo et al. Transesterification of Nannochloropsis oculata microalga's oil to biodiesel using calcium methoxide catalyst
JP4976016B2 (ja) エステル交換反応によるエステルの製造方法
Syamsuddin et al. Synthesis of glycerol free-fatty acid methyl esters from Jatropha oil over Ca–La mixed-oxide catalyst
Teo et al. Biodiesel synthesis from photoautotrophic cultivated oleoginous microalgae using a sand dollar catalyst
Peng et al. Magnetic graphene oxide supported tin oxide (SnO) nanocomposite as a heterogeneous catalyst for biodiesel production from soybean oil
Jindapon et al. Biodiesel production over Ca, Zn, and Al mixed compounds in fixed-bed reactor: Effects of premixing catalyst extrudates with methanol, oil, and fatty acid methyl esters
Zhang et al. Mesoporous Ag 1 (NH 4) 2 PW 12 O 40 heteropolyacids as effective catalysts for the esterification of oleic acid to biodiesel
Yusuff et al. Optimization of biodiesel production from waste frying oil over alumina supported chicken eggshell catalyst using experimental design tool
Marinković et al. The synthesis of CaO loaded onto Al2O3 from calcium acetate and its application in transesterification of the sunflower oil
ZHANG et al. Oxidation of biodiesel glycerol over Pt supported on different sized carbon supports in base-free solution
Chutia et al. Biomass derived heterogeneous catalysts used for sustainable biodiesel production: a systematic review
JP5296047B2 (ja) 脂肪酸メチルエステルの製造方法
JP2007153943A (ja) エステル交換反応によるエステルの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130517

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130612

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5296047

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250