JP5294888B2 - 離型用シート - Google Patents
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Description
(1)基材上に機能層を設けてなる離型用シートであって、機能層が金属酸化物と酸変性ポリオレフィン樹脂とを含有し、金属酸化物の含有量が酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して30〜2000質量部であり、かつ酸変性ポリオレフィン樹脂が、酸変性成分1〜15質量%と、(メタ)アクリル酸と炭素数1〜30のアルコールとのエステル化物からなる成分1〜40質量%とを含有することを特徴とする離型用シート、
(2)機能層に含まれる、シリコーン化合物、フッ素化合物、ワックス類および界面活性剤の合計含有量が、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して1質量部未満であることを特徴とする(1)に記載の離型用シート、
(3)機能層と、アクリル系粘着剤を用いた粘着材料との剥離強度が2N/cm以下であることを特徴とする(1)または(2)に記載の離型用シート、
(4)機能層の表面抵抗率が1012Ω/□以下であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1つに記載の離型用シート、
(5)金属酸化物が酸化スズ系化合物と酸化亜鉛系化合物のうち少なくとも1種類からなることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1つに記載の離型用シート、
(6)機能層表面のぬれ張力が、30mN/m以上であることを特徴とする(1)〜(5)のいずれか1つに記載の離型用シート、
(7)機能層を設ける基材が、樹脂材料、紙、合成紙、布、金属材料、ガラス材料のいずれかであることを特徴とする(1)〜(6)のいずれか1つに記載の離型用シート、
(8)粘着材料に対して使用されるものであり、前記粘着材料が、アクリル系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤から選ばれる少なくとも1種類の粘着剤を積層したシートまたはテープであることを特徴とする(1)〜(7)のいずれか1つに記載の離型用シート、
(9)プリント配線板、偏光板、位相差板のいずれかに対して使用されるものであることを特徴とする(1)〜(7)のいずれか1つに記載の離型用シート、
(10)シート状構造体の成形に使用されるものであることを特徴とする(1)〜(7)のいずれか1つに記載の離型用シート、
(11)水性分散体を基材上にコーティングしたのち乾燥する離型用シートの製造方法であって、前記水性分散体として金属酸化物と酸変性ポリオレフィン樹脂とを含有し、金属酸化物の含有量が酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して30〜2000質量部であり、酸変性ポリオレフィン樹脂が、酸変性成分1〜15質量%と、(メタ)アクリル酸と炭素数1〜30のアルコールとのエステル化物からなる成分1〜40質量%とを含有する水性分散体を用いることを特徴とする離型用シートの製造方法、
(12)酸化スズ系化合物と酸化亜鉛系化合物のうち少なくとも1種類の金属酸化物を含有する水性分散体を用いることを特徴とする(11)に記載の離型用シートの製造方法、
を要旨とするものである。
本発明は、基材上に機能層を設けてなる離型用シートであって、機能層が金属酸化物と酸変性ポリオレフィン樹脂とを含有し、金属酸化物の含有量が酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して30〜2000質量部であり、かつ酸変性ポリオレフィン樹脂の酸変性成分の割合が1〜15質量%であることを特徴とする。
(ii)酸変性ポリオレフィン樹脂と金属酸化物との混合物を水性分散化する方法。
1H−NMR分析(バリアン社製 GEMINI2000/300、300MHz)より求めた。オルトジクロロベンゼン(d4)を溶媒とし、120℃で測定した。
樹脂10mgをサンプルとし、DSC(示差走査熱量測定)装置(パーキンエルマー社製 DSC7)を用いて昇温速度10℃/分の条件で測定を行い、得られた昇温曲線から融点を求めた。
JIS K7206記載の方法で測定した。
JIS K6730記載(190℃、2160g荷重)の方法で測定した。
島津製作所社製、ガスクロマトグラフGC−8A(FID検出器使用、キャリアーガス:窒素、カラム充填物質(ジーエルサイエンス社製):PEG−HT(5%)−Uniport HP(60/80メッシュ)、カラムサイズ:直径3mm×3m、試料投入温度(インジェクション温度):150℃、カラム温度:60℃、内部標準物質:n-ブタノール)を用い、水性分散体または水性分散体を水で希釈したものを直接装置内に投入して、有機溶剤の含有率を求めた。検出限界は0.01質量%であった。
水性分散体を適量秤量し、これを150℃で残存物(固形分)の質量が恒量に達するまで加熱し、固形分濃度を求めた。
日機装社製、マイクロトラック粒度分布計UPA150(MODEL No.9340、動的光散乱法)を用い、数平均粒子径を求めた。粒子径算出に用いる樹脂の屈折率は1.50、酸化スズおよびアンチモンドープ酸化スズの屈折率は2.00、アルミドープ酸化亜鉛の屈折率は2.03とした。
接触式膜厚計により、水性分散体を基材フィルムにコーティングし、乾燥して機能層を積層したフィルム(以下、離型フィルムという)の全体の厚さから、基材フィルムの厚さを減じて求めた。
得られた離型フィルムの機能層側に巾50mm、長さ150mmのポリエステル粘着テープ(日東電工社製No.31B/アクリル系粘着剤)をゴムロールで圧着して試料とする。試料を、金属板/ゴム板/試料/ゴム板/金属板の形で挟み、2kPa荷重、70℃の雰囲気で20時間放置し、その後30分以上冷却して常温に戻して剥離強度測定用試料を得た。剥離強度測定用試料の、粘着テープと離型フィルムとの剥離強度を、25℃の恒温室で引張試験機(インテスコ社製精密万能材料試験機2020型)にて測定した。剥離角度は180度、剥離速度は300mm/分である。
上記剥離強度試験により離型フィルム表面から剥離した巾50mm、長さ150mmのポリエステル粘着テープ(日東電工社製No.31B/アクリル系粘着剤)を二軸延伸ポリエステル樹脂フィルム(ユニチカ社製「エンブレットPET−12」、厚さ12μm)のコロナ処理面に貼付し、2kPa荷重、室温で20時間放置した。その後、ポリエステル粘着テープとフィルムの剥離強度を、25℃の恒温室で引張試験機(インテスコ社製精密万能材料試験機2020型)にて測定した。剥離角度は180度、剥離速度は300mm/分である。この測定により得られた剥離強度をF1とする。二軸延伸ポリエステル樹脂フィルム(ユニチカ社製「エンブレットPET−12」、厚さ12μm)のコロナ処理面に巾50mm、長さ150mmのポリエステル粘着テープ(日東電工社製No.31B/アクリル系粘着剤)を貼付し、2kPa荷重、室温で20時間放置した。その後、ポリエステル粘着テープとフィルムの剥離強度を、25℃の恒温室で引張試験機(インテスコ社製精密万能材料試験機2020型)にて測定(剥離角度は180度、剥離速度は300mm/分)し、得られた剥離強度をF2とし、下記式を用いて残留接着率を得た。
残留接着率(%)=(F1/F2)×100
粘着テープの粘着剤表面が離型フィルムにより汚染された場合、粘着テープの再粘着性が低下し、粘着テープとしての性能を損なう。すなわち、残留接着率は高い方が好ましい。
JIS−K6911に基づいて、株式会社アドバンテスト製デジタル超高抵抗/微小電流計、R8340を用いて、離型フィルムの機能層表面の表面抵抗値を、温度23℃、湿度65%雰囲気下で測定した。
JIS K6768記載の測定法に準じて、表面張力が順を追って異なるように調製した標準液(エチレングリコールモノエチルエーテル/ホルムアミド)を離型フィルムに塗布し、機能層表面をぬらすと判定された標準液の表面張力を示した。
ヒーター付きの密閉できる耐圧1リットル容ガラス容器を備えた撹拌機を用いて、30.0gのニュクレル「AN42115C」(三井・デュポン ポリケミカル社製、メタクリル酸変性ポリエチレン樹脂)105.0gのNPA(和光純薬社製)、DEA(和光純薬社製)9.0g、および蒸留水156.0gをガラス容器内に仕込み、撹拌翼の回転速度を300rpmとした。そして系内温度を170℃に保って30分間撹拌した。回転速度300rpmのまま攪拌しつつ室温(約25℃)まで冷却した後、300メッシュのステンレス製フィルター(線径0.035mm、平織)で加圧濾過(空気圧0.2MPa)し、微白濁の水性分散体E−1を得た。この際、フィルター上に樹脂は殆ど残っていなかった。
酸変性ポリオレフィン樹脂として、ニュクレル「N1050H」(三井・デュポン ポリケミカル社製、メタクリル酸変性ポリエチレン樹脂)30.0g、TEA(和光純薬社製)10.6g、蒸留水259.4gを用い、水性分散体E−1の製造と同様の操作を行って酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−2を得た。
酸変性ポリオレフィン樹脂として、ニュクレル「N1110H」(三井・デュポン ポリケミカル社製、メタクリル酸変性ポリエチレン樹脂)30.0g、NPA(和光純薬社製)90.0g、TEA(和光純薬社製)9.7g、蒸留水200.3gを用い、水性分散体E−1の製造と同様の操作を行って酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−3を得た。
酸変性ポリオレフィン樹脂として、レクスパールEAA「A210K」(日本ポリエチレン社製、アクリル酸変性ポリエチレン樹脂)30.0g、NPA(和光純薬社製)105.0g、7.8gのTEA(和光純薬社製)、157.2gの蒸留水を用い、水性分散体E−1の製造と同様の操作を行って酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−4を得た。
ヒーター付きの密閉できる耐圧1リットル容ガラス容器を備えた撹拌機を用いて、60.0gの「ボンダイン LX−4110」(アルケマ社製、無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂)、90.0gのIPA(和光純薬社製)、3.0gのTEA(和光純薬社製)および147.0gの蒸留水をガラス容器内に仕込んだ。そして、撹拌翼の回転速度を300rpmとし、系内温度を140〜145℃に保って、30分間撹拌した。その後、水浴につけて、回転速度300rpmのまま撹拌しつつ室温(約25℃)まで冷却した。さらに、300メッシュのステンレス製フィルター(線径0.035mm、平織)で加圧ろ過(空気圧0.2MPa)した。これによって、乳白色の均一な酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−5を得た。
酸変性ポリオレフィン樹脂として「ボンダイン HX−8210」(アルケマ社製、無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂)を用い、水性分散体E−5の製造の際と同様の操作を行って、酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−6を得た。
酸変性ポリオレフィン樹脂として「ボンダイン HX−8290」(アルケマ社製、無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂)を用い、水性分散体E−5の製造の際と同様の操作を行って、酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−7を得た。
酸変性ポリオレフィン樹脂として「ボンダイン TX−8030」(アルケマ社製、無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂)を用い、水性分散体E−5の製造の際と同様の操作を行って、酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−8を得た。
ヒーター付きの密閉できる耐圧1リットル容ガラス容器を備えた撹拌機を用いて、60.0gの「プリマコール5980I」(ダウケミカル社製、アクリル酸変性ポリオレフィン樹脂)、16.8gのTEA、および223.2gの蒸留水をガラス容器内に仕込んだ。そして、撹拌翼の回転速度を300rpmとし、系内温度を140〜145℃に保って、30分間撹拌した。その後、水浴につけて、回転速度300rpmのまま撹拌しつつ室温(約25℃)まで冷却した。さらに、300メッシュのステンレス製フィルター(線径0.035mm、平織)で加圧ろ過(空気圧0.2MPa)して、微白濁の酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−9を得た。この際、フィルター上に樹脂は殆ど残っていなかった。
ヒーター付きの密閉できる耐圧1リットル容ガラス容器を備えた撹拌機を用いて、60.0gの「ボンダイン HX−8210」、208.3gのEA、3.3gのDMEAおよび28.4gの蒸留水をガラス容器内に仕込んだ。そして、撹拌翼の回転速度を300rpmとし、系内温度を120℃に保って、40分間撹拌した。その後、空冷にて、回転速度300rpmのまま撹拌しつつ室温(約25℃)まで冷却した後、300メッシュのステンレス製フィルター(線径0.035mm、平織)で加圧ろ過(空気圧0.2MPa)して、乳白色の酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−10を得た。この際、フィルター上に樹脂は殆ど残っていなかった。
酸化スズ超微粒子分散体(ユニチカ社製 AS11T、固形分濃度:11.5質量%、数平均粒子径:9.8nm)に得られる水性分散体の20質量%になるようにイソプロピルアルコールを加え、撹拌することで、透明な水性分散体を得た。これに、酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1を、酸変性ポリオレフィン樹脂固形分100質量部に対して酸化スズ超微粒子が800質量部となるように添加し、撹拌することによって、酸変性ポリオレフィン樹脂と酸化スズ超微粒子とを含有した水性分散体を得た。その固形分濃度は10.0質量%であった。得られた水性分散体を二軸延伸ポリエステル樹脂フィルム(ユニチカ社製「エンブレットPET−12」、厚さ12μm)のコロナ処理面にマイヤーバーを用いてコートした後、120℃で30秒間乾燥させて、0.6μmの機能層をフィルム上に形成させることで離型フィルムを得た。
参考例1で用いた酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1を、酸変性ポリオレフィン樹脂固形分100質量部に対して酸化スズ超微粒子が400質量部となるように添加した以外は、参考例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
参考例1で用いた酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1を、酸変性ポリオレフィン樹脂固形分100質量部に対して酸化スズ超微粒子が200質量部となるように添加した以外は、参考例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
参考例1で用いた酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1を、酸変性ポリオレフィン樹脂固形分100質量部に対して酸化スズ超微粒子が100質量部となるように添加した以外は、参考例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
参考例1で用いた酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1を、酸変性ポリオレフィン樹脂固形分100質量部に対して酸化スズ超微粒子が50質量部となるように添加した水性分散体を使用した以外は、参考例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
参考例1で用いた酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1の代わりに酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−2を用いた以外は、参考例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
参考例2で用いた酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1の代わりに酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−2を用いた以外は、参考例2と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
参考例2で用いた酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1の代わりに酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−3を用いた以外は、参考例2と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
参考例4で用いた酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1の代わりに酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−3を用いた以外は、参考例4と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
参考例4で用いた酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1の代わりに酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−4を用いた以外は、参考例4と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
参考例5で用いた酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1の代わりに酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−4を用いた以外は、参考例5と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
参考例3で用いた酸化スズ超微粒子AS11Tの代わりに、アンチモンドープ酸化スズ超微粒子分散体(石原産業社製 SN−100D、固形分濃度:30.0質量%、数平均粒子径:60nm)を添加した以外は、参考例3と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
参考例9で用いた酸化スズ超微粒子AS11Tの代わりに、アンチモンドープ酸化スズ超微粒子分散体SN−100Dを用いた以外は、参考例9と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
参考例7で用いた酸化スズ超微粒子AS11Tの代わりに、アルミドープ酸化亜鉛超微粒子(ハクスイテック社製 23−K、数平均粒子径:890nm))を添加した以外は、参考例7と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
参考例1で用いた酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1の代わりに酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−5を用いた以外は、参考例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例1で用いた酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−5を、酸変性ポリオレフィン樹脂固形分100質量部に対して酸化スズ超微粒子が400質量部となるように添加した以外は、実施例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例1で用いた酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−5を、酸変性ポリオレフィン樹脂固形分100質量部に対して酸化スズ超微粒子が200質量部となるように添加した以外は、実施例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例1で用いた酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−5を、酸変性ポリオレフィン樹脂固形分100質量部に対して酸化スズ超微粒子が100質量部となるように添加した以外は、実施例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例1で用いた酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−5を、酸変性ポリオレフィン樹脂固形分100質量部に対して酸化スズ超微粒子が50質量部となるように添加した以外は、実施例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例1で用いた酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−5を、酸変性ポリオレフィン樹脂固形分100質量部に対して酸化スズ超微粒子が2000質量部となるように添加した以外は、実施例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例1で用いた酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−5の代わりに酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−6を用いた以外は、実施例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例2で用いた酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−5の代わりに酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−6を用いた以外は、実施例2と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例2で用いた酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−5の代わりに酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−7を用いた以外は、実施例2と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例4で用いた酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−5の代わりに酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−7を用いた以外は、実施例4と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例4で用いた酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−5の代わりに酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−8を用いた以外は、実施例4と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例11で用いた酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−5を酸変性ポリオレフィン樹脂固形分100質量部に対して酸化スズ超微粒子が50質量部となるように添加した以外は、実施例11と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例2で用いた酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−5の代わりに酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−10を用いた以外は、実施例2と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例3で用いた酸化スズ超微粒子AS11Tの代わりに、アンチモンドープ酸化スズ超微粒子分散体(石原産業社製 SN−100D、固形分濃度:30.0質量%、数平均粒子径:60nm)を添加した以外は、実施例3と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例14で用いた酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−5を、酸変性ポリオレフィン樹脂固形分100質量部に対して酸化スズ超微粒子が100質量部となるように添加した以外は、実施例14と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例15で用いた酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−5のかわりに、酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−6を用いた以外は、実施例15と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例2で用いた酸化スズ超微粒子AS11Tの代わりに、アルミドープ酸化亜鉛超微粒子(ハクスイテック社製 23−K)を添加した以外は、実施例2と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1を二軸延伸ポリエステル樹脂フィルム(ユニチカ社製「エンブレットPET−12」、厚さ12μm)のコロナ処理面にマイヤーバーを用いてコートした後、120℃で30秒間乾燥させて、0.6μmの層をフィルム上に形成させることで離型フィルムを得た。
酸化スズ超微粒子分散体(ユニチカ社製 AS11T 固形分濃度:11.5質量%、数平均粒子径:9.8nm)に得られる水性分散体の20質量%になるようにIPAを加え、撹拌することで、透明な水性分散体を得た。水性分散体を二軸延伸ポリエステル樹脂フィルム(ユニチカ社製「エンブレットPET−12」、厚さ12μm)のコロナ処理面にマイヤーバーを用いてコートした後、120℃で30秒間乾燥させて、0.6μmの層をフィルム上に形成させることで離型フィルムを得た。
比較例2で用いた酸化スズ超微粒子分散体AS11Tの代わりに、アンチモンドープ酸化スズ超微粒子分散体(石原産業社製 SN−100D 固形分濃度:30.0質量%)を使用した。それ以外は、比較例2と同様の操作を行って、離型フィルムを得た。
参考例1で用いた酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1の代わりにポリエステル樹脂水性分散体(ユニチカ社製 エリーテルKZA−3556 固形分濃度:30質量%、数平均粒子径:24nm)を用いた。それ以外は、参考例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
参考例1で用いた酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1を、酸変性ポリオレフィン樹脂固形分100質量部に対して酸化スズ超微粒子が2500質量部となるように添加した、酸変性ポリオレフィン樹脂と酸化スズ超微粒子とを含有した水性分散体を使用した以外は、同様の操作を行って離型フィルムを得た。
参考例1で用いた酸化スズ超微粒子AS11Tの代わりに、導電性カーボン分散液(ライオン社製 WS310A 固形分濃度17.5質量%)を添加した。それ以外は参考例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
参考例1で用いた酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1の代わりに、オレフィン成分が80質量%であり、酸成分が20質量%であって本発明の範囲を外れた酸変性ポリオレフィン樹脂水生分散体体E−9を用いた。それ以外は参考例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
Claims (12)
- 基材上に機能層を設けてなる離型用シートであって、機能層が金属酸化物と酸変性ポリオレフィン樹脂とを含有し、金属酸化物の含有量が酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して30〜2000質量部であり、かつ酸変性ポリオレフィン樹脂が、酸変性成分1〜15質量%と、(メタ)アクリル酸と炭素数1〜30のアルコールとのエステル化物からなる成分1〜40質量%とを含有することを特徴とする離型用シート。
- 機能層に含まれる、シリコーン化合物、フッ素化合物、ワックス類および界面活性剤の合計含有量が、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して1質量部未満であることを特徴とする請求項1に記載の離型用シート。
- 機能層と、アクリル系粘着剤を用いた粘着材料との剥離強度が2N/cm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の離型用シート。
- 機能層の表面抵抗率が1012Ω/□以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の離型用シート。
- 金属酸化物が酸化スズ系化合物と酸化亜鉛系化合物のうち少なくとも1種類からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の離型用シート。
- 機能層表面のぬれ張力が、30mN/m以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の離型用シート。
- 機能層を設ける基材が、樹脂材料、紙、合成紙、布、金属材料、ガラス材料のいずれかであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の離型用シート。
- 粘着材料に対して使用されるものであり、前記粘着材料が、アクリル系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤から選ばれる少なくとも1種類の粘着剤を積層したシートまたはテープであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の離型用シート。
- プリント配線板、偏光板、位相差板のいずれかに対して使用されるものであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の離型用シート。
- シート状構造体の成形に使用されるものであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の離型用シート。
- 水性分散体を基材上にコーティングしたのち乾燥する離型用シートの製造方法であって、前記水性分散体として金属酸化物と酸変性ポリオレフィン樹脂とを含有し、金属酸化物の含有量が酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して30〜2000質量部であり、酸変性ポリオレフィン樹脂が、酸変性成分1〜15質量%と、(メタ)アクリル酸と炭素数1〜30のアルコールとのエステル化物からなる成分1〜40質量%とを含有する水性分散体を用いることを特徴とする離型用シートの製造方法。
- 酸化スズ系化合物と酸化亜鉛系化合物のうち少なくとも1種類の金属酸化物を含有する水性分散体を用いることを特徴とする請求項11に記載の離型用シートの製造方法。
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