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JP5287101B2 - 炊飯器 - Google Patents

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本発明は、水の沸点より高い温度の高温蒸気を利用する炊飯器に関するものである。
一般的な家庭用の炊飯器においては、鍋内の米と水を加熱するためには、鍋底部に配置した鍋加熱手段が主であり、蓋内の加熱手段は鍋内の米、水の上方の空間を介するため、結果的に、補助的な加熱となる。よって、鍋内上層の米は加熱量が不足し、鍋内の米、水を均一に加熱をすることができなかった。
さらに、本来炊飯においては、水がほぼ無くなり米の流動性がなくなる、炊飯の最終工程である、蒸らし工程で、それまでの加熱を継続し、米澱粉の糊化を完成させることが、美味なる飯を炊くために必須であるが、この工程で、加熱を継続すると鍋底付近の米飯が焦げてしまうため加熱を弱めることが多かった。そこで、加熱を弱めることに伴う糊化不足を防止し、炊飯性能を向上させるための手段としては、蓋内にあらかじめ水を貯留し、
水から蒸気を発生させ上部の加熱を促進する炊飯器が提案されている。
図5に、特許文献1の構成を示す。図5において、炊飯器1は着脱自在に鍋2を収納するため、有底筒状の鍋収納部を有す。鍋収納部の底部には、鍋加熱手段3として鍋2を誘導加熱する鍋加熱コイルが設けられている。4は底温度センサーで、鍋2の底面と当接するよう構成されている。5は鍋側面加熱手段で、鍋2の側面を誘導加熱する鍋側面加熱コイルが設けられている。制御手段6は炊飯器1の動作を制御する。
また、炊飯器1の後部のヒンジ部に設けたヒンジ軸(図示は省略)にて軸支され、鍋2の上部を開閉する蓋7を備えている。蓋7には蓋加熱板8が設けてあり、蓋加熱手段9として蓋加熱板8を誘導加熱する蓋加熱コイルが設けられている。蓋加熱板8は蓋加熱板蒸気口11を有しており、蓋7の天面には蓋蒸気口12が設けられ、鍋2の内部は機外と連通し、大気圧となっている。蒸気口パッキン13は、蓋加熱板8と蓋7に挟持されており、鍋パッキン14は、蓋7の閉時に蓋加熱板8と鍋2の上縁外周部にあるフランジ部の間で挟持されている。
また、蓋加熱板8上には、水を貯溜するとともに、蓋加熱手段9の加熱により蓋加熱板8から熱を供給されて、蒸気を生成する蒸気発生部10が、蓋加熱板8と蓋7に挟持されている。蒸気を生成する水を収納する給水容器15と、給水容器15上部を開閉する給水容器蓋16とが、蓋加熱板8、特に蒸気発生部10の上方に配置されている。
また、蒸気発生部10で発生した蒸気は、蓋加熱板8の表面において、蒸気口パッキン13に囲われた空間領域を蒸気投入口10bへと移動し、鍋2の内部へと投入される。蓋加熱板8は全体が所定の高温度に維持されており、特に蒸気の通過部分を高温度にすることで、蒸気温度を100℃に維持し、さらに100℃以上の高温蒸気を生成することができる。
特開2005−160917号公報
しかしながら、上記の従来の構成の炊飯器では、蒸気を発生させるためには給水容器に水を入れなければならず煩雑な作業が発生する。また、水道水等の水を直接加熱板に貯留させるため水に含まれるミネラル分等が析出し加熱板に焼きつきお手入れが煩雑となる課題が発生する。
本発明は、上記課題を解決するもので、炊飯器本体と、鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の開口部を覆う蓋と、蓋に設けられた炊飯中に発生する蒸気を外気へ放出する蒸気口と、鍋内部に通じた少なくとも2経路設けた蒸気排出経路とを備え、第1の蒸気排出経路は、開口部を有するとともに前記蒸気口に連接し、第2の蒸気排出経路は蒸気結露部および所定圧で開放する圧力弁を有し、前記蒸気口に連接しかつ前記蒸気結露部に滴露した滴露水を再蒸発させる加熱手段を備えると共に前記圧力弁の開放圧力を、炊飯の炊き上げ工程後半に生ずる釜内の圧力より低く、前記蒸らし工程で前記滴露水を蒸発させた際生ずる釜内の圧力より高くなるようにし、前記第2の蒸気排せ出経路に流れ込んだ蒸気の一部を前記蒸気結露部で滴露させ滴露水とし前記蒸気滴露部に残留させた後、蒸らしまたは保温工程で前記蒸気滴露部を加熱させることで生じた蒸気を前記第二の蒸気経路途中に設けた圧力弁によって、前記第2の蒸気経路を炊飯時と比べ逆流させ前記鍋内に入れ
、前記第1の蒸気経路から機体外に排出させるようにしたものである。
これによる動作を説明する。炊飯中に発生した蒸気はまず第1の経路を通り蒸気排出口を介し本体外に排出される。さらに蒸気量が増えると、鍋内の内圧が上昇し圧力弁が開放し、発生した蒸気の一部が第2の蒸気排出経路に流れ込む、流れ込んだ蒸気の一部が蒸気結露部で滴露し滴露水となり蒸気滴露部に残留する。この状態で、炊き上げ工程が終了し蒸らしまたは保温工程に移り滴露部を加熱する。加熱手段で加熱すると滴露水は蒸気とな
る。この時、第二の蒸気経路途中に圧力弁があるため、発生した蒸気は第2の蒸気経路を炊飯時と比べ逆流し鍋内に入り、第1の蒸気経路から機体外に排出される。
上記内容より、蒸発水を炊飯中の蒸気から抽出することにより水容器に水を入れる作業を廃止することができる。また、抽出された水は、炊飯中に発生した蒸気であることから蒸発水にミネラル等の不純物も含まないためミネラル分等が析出し加熱板に焼きつき、お手入れが煩雑となることも防ぐことができる。
本発明の炊飯器は、給水容器に水を入れること無しに、また加熱板の掃除等煩雑な作業無しにスチームを使用して炊飯性能を向上させることができる。
本発明の請求項1に記載の発明は、炊飯器本体と、鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の開口部を覆う蓋と、蓋に設けられた炊飯中に発生する蒸気を外気へ放出する蒸気口と、鍋内部に通じた少なくとも2経路設けた蒸気排出経路とを備え、第1の蒸気排出経路は、開口部を有するとともに前記蒸気口に連接し、第2の蒸気排出経路は蒸気結露部および所定圧で開放する圧力弁を有し、前記蒸気口に連接しかつ前記蒸気結露部に滴露した滴露水を再蒸発させる加熱手段を備えると共に前記圧力弁の開放圧力を、炊飯の炊き上げ工程後半に生ずる釜内の圧力より低く、前記蒸らし工程で前記滴露水を蒸発させた際生ずる釜内の圧力より高くなるようにし、前記第2の蒸気排せ出経路に流れ込んだ蒸気の一部を前記蒸気結露部で滴露させ滴露水とし前記蒸気滴露部に残留させた後、蒸らしまたは保温工程で前記蒸気滴露部を加熱させることで生じた蒸気を前記第二の蒸気経路途中に設けた圧力弁によって、前記第2の蒸気経路を炊飯時と比べ逆流させ前記鍋内に入れ、前記第1の蒸気経路から機体外に排出させるようにしたことにより、炊飯中に発生した蒸気はまず第1の経路を通り蒸気排出口を介し本体外に排出される。さらに蒸気量が増えると、鍋内の内圧が上昇し圧力弁が開放し、発生した蒸気の一部が第2の蒸気排出経路に流れ込む、流れ込んだ蒸気の一部が蒸気結露部で滴露し滴露水となり蒸気滴露部に残留する。この状態で、炊き上げ工程が終了し蒸らしまたは保温工程に移り滴露部を加熱する。加熱手段で加熱すると滴露水は蒸気となる。この時、第二の蒸気経路途中に圧力弁があるため、発生した蒸気は第2の蒸気経路を炊飯時と比べ逆流し鍋内に入り、第1の蒸気経路から機体外に排出されるため、上記内容より、蒸発水を炊飯中の蒸気から抽出することにより水容器に水を入れる作業を廃止することができる。また、抽出された水は、炊飯中に発生した蒸気であることから蒸発水にミネラル等の不純物も含まないためミネラル分等が析出し加熱板に焼きつきお手入れが煩雑となることも防ぐことができる。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態について図1〜図4に基づいて説明する。本発明の第1の実施の形態について図1〜図2を参照しながら説明する。21は炊飯器の本体で、着脱自在の鍋22を内装している。さらに鍋22の上面を覆う蓋23が開閉自在に設置されている。また24は鍋22を加熱する鍋加熱手段である鍋コイル、鍋22の温度を検知する鍋温度検知手段25を本体21内部に配置している。
蓋23には。炊飯中に発生する蒸気を外気へ放出する蒸気口26が設けられている。27は内蓋で鍋22上面を閉止し第1の蒸気経路28及び第2の蒸気経路29へ炊飯中の蒸気を排出する第1の穴27Aと第2の穴27Bが設けられている。本実施の形態では、第1の穴をφ2の穴1ヵ所に設定して、第2の穴をφ3の穴6ヶ所に設定している。
第1の穴27Aの開口面積は、第2の穴27Bの開口面積より小さく設定している。28は第1の蒸気経路で前記第1の穴27Aと蒸気口26を連接している。また、29は第2の蒸気経路で前記第2の穴27Bから所定圧で開放する蒸気結露部30と圧力弁31を介して蒸気口26と連接している。
蒸気結露部30は、内蓋27と蓋23の間にオーステナイト系ステンレスでできた放射
板32を設け、内蓋27と放射板32の間に蒸気を通すことで構成されている。
また、圧力弁31はφ12のステンレス球で質量9.5gを用いφ9の穴を閉止する構成で約600PAの圧力で弁が開閉する。
内蓋27には、凝結した蒸発水を貯留する凹部状の蒸発部34を備えている。蒸発部30には、5°の傾斜が設けられ炊飯器が傾斜したところに置かれている。
35は、蓋23の下面に位置し、放射板32に対向して設けた蓋カバー、36は蓋カバー35内に設けられた蓋コイルで内蓋27の中心の略真上に中心を有する巻線である。また蓋コイル36は、内蓋27の蒸発部34の凹部形状に合わせて蓋コイル36も凹部形状を形成する。
37はフェライトで、蓋コイル36の上で且つ投影位置で蒸発部34の位置に設けている。蓋コイル36及びフェライト37の上にはアルミニウム製の蓋反射板38を配置している。39は回路基板である。回路基板39にはマイクロコンピュータ(図示しない)が搭載されている。マイクロコンピュータはソフトウエアにより、鍋コイル24及び蓋コイル36に交番磁界を発生させるための電流を制御する。
40は蓋センサーユニットで、蓋カバー35に取り付られて内蓋27に接触して内蓋27の温度を検知する。42は放射板32の外周部に設けられたパッキンで、内蓋27、42は放射板32、パッキン42により第2の蒸気経路を構成する。
上記の構成において動作を説明する。炊飯を行う米とその米量に対応する水を鍋22に入れ、本体21の所定の状態に内装する。つぎに炊飯開始スイッチ(図示せず)を使用者が操作すると、炊飯工程が実施される。炊飯工程は、浸水、炊き上げ、蒸らしの各工程で進行していく。炊き上げ工程後半には鍋22内の水が沸騰し蒸気が発生する。蒸気が発生した直後は、蒸気は第1の穴27Aを通り第1の蒸気通路28から蒸気口26をへて外気へ放出されるが、蒸気の発生量が増加すると鍋22内の内圧が上昇する。鍋22の内圧が600PAを超えると圧力弁31が動作し第2の穴27Bより第2の蒸気通路29へ蒸気が流入する。第2の蒸気通路29は流入した蒸気の一部は蒸気結露部30に結露し蒸発水33として内蓋27の蒸発部34に貯留される(蒸気の径路図2参照)。鍋22内の水が米に吸収され炊き上げ工程が終了する。鍋加熱手段24の通電を押さえることにより蒸気発生量が少なくなるため圧力弁31が閉止し発生した蒸気は、第1の蒸気経路30のみを通過して外気へ排出される。
むらし工程にはいると、蓋コイル36に通電する。蓋コイル36が通電されると蒸発水の一部が直ちに蒸発し蒸気を出す。この発生した蒸気は、圧力弁31が閉止しているため第2の蒸気経路29を逆流し第2の穴27Bより鍋22内に入ったのち、第1の穴27A及び第1の蒸気径路28を通過し外気へ放出される(蒸気の径路は図3参照)。
蒸気が第2の蒸気径路29を通過する間に、内蓋27及び放射板32より加熱され蒸気温度を100℃以上になり、第2の穴27Bより鍋22内に放出される。
ここで炊飯開始時に鍋に入れた水が米に吸水、蒸発してほとんど無くなった状態となる。しかし、鍋22内の底部に水分が多く残留する傾向がある。その余分な水分を除去することと米の糊化を促進させるために、蒸らし工程においても鍋22を加熱する。しかしながら水分が少ないため、鍋22底から加熱すると鍋22の加熱される面付近の米は焦げる。また鍋22上面の米は水分の蒸発が活発となるので乾燥しやすい状態となる。したがって蒸らし工程においても上面からの蒸気による加熱を行うことで、鍋全体の加熱の局部的
な温度上昇と上面とその近傍の米の乾燥を防止することができるものである。
鍋22内へ放出された蒸気は内蓋27及び放射板32により高温蒸気へと加熱され鍋22内の米と水を加熱することとなるので炊飯工程に応じた細やかでより炊飯に適した蒸気発生制御を行うことができ、おいしいご飯を炊き上げることができる。
前記の蒸気を発生させる時以下のような課題が生じる。即ち、水の蒸発に要する熱量は約2257J/gであるが、蒸気の定圧比熱は1.9J/g・℃であり蒸気温度を100℃から110℃に上げるのに必要な熱量は19J/gとなる。この構成で蓋コイル36の通電で内蓋27を加熱し蒸発水の気化及び気化された蒸発水の加熱を均等かつ同時に行った場合、蒸発水の蒸発量を確保すべく、蓋コイル36の入力電力を加えると蒸発水を蒸発させる熱量より蒸気の温度を高める熱量は、はるかに小さいため。内蓋27の蒸発部34とそれ以外の部分で熱分布に大幅なばらつきが生じて、蒸気の温度が上がりすぎ、かえって鍋22上面の米は水分を蒸発させてしまい食味を落としてしまう。
従って、おいしいご飯を炊き上げるには蒸発水の蒸発量と蒸気の第2の穴27Bより鍋22内に放出される時の温度を適切にコントロールする必要が生ずる。前記条件を達成するためには、内蓋27の蒸発部34の単位面積当たりに発生する熱量を蒸発部34以外の単位面積当たりに発生する熱量より大きくする必要がある。
前記課題を解決するため、本実施の形態では以下に示す3つの構成をとっている。
第1の構成として、図4に基づいて説明する。蓋コイル36において蒸発部34部分の内蓋27と蓋コイル36の空間距離Xより蒸発部34以外の内蓋27と蓋コイル36の空間距離Yを広くする。実施の形態では空間距離Xを6.5mm、空間距離Yを9.5mmに設定している。
前記構成で内蓋29と蓋コイル36の空間距離を変えることにより蓋コイル36から発生した磁束による生ずる内蓋27の誘導起電力を制御するものである。前記構成で、蓋コイル36から発生した磁束により、内蓋27に誘導電流が発生するが、内蓋27と蓋コイル36の空間距離が離れていると、誘導電流が少なくなるため、内蓋27の発熱は小さいものとなる。また、内蓋27と蓋コイル36の空間距離が近いと、誘導電流が大きくなるため、内蓋27の発熱は大きいものとなるので、蓋コイル36及び内蓋27の空間距離を適宜変えることにより単位面積当たりに発生する熱量の分布を制御することができる。
また第2の構成として、蓋コイル36の内蓋27に設けられた蒸発部34に対向する位置の上面にフェライト37を配置する。前記構成で蓋コイル36から発生した磁束が、内蓋27に対向した面の磁束は、内蓋27の誘導電流の誘起に使用されるが、内蓋27と対向しない面では内蓋27の誘導電流の誘起に使用されない漏れ磁束となる。漏れ磁束を発生する個所にフェライト37を設けることにより、発生した漏れ磁束は透磁率の高いフェライト37部を通過し、蓋コイル36に戻るため漏れ磁束が減少し、結果、フェライト37の設けられた部分の内蓋27の単位面積当たりに発生する熱量が増加するのでフェライト37を設けることにより単位面積当たりに発生する熱量の分布を制御することができる。
なお、実施の形態では、フェライト37にMn−Zn系のソフトフェライトを用いているが、透磁率の高い材料、例えばケイ素鋼板やパーマロイ等でも同様の効果が得られる。
また、本実施の形態ではフェライト37を発部34設けたが蒸発部34外でも必要に応じてフェライト37を設けても良い。
第3の構成として、蓋コイル36びフェライト37上にはアルミニウム製の蓋反射板38を配置している。前記構成で蓋コイル36から発生した磁束が、蓋反射板38通過するとき蓋反射板38に誘導電流が発生する。蓋反射板38はアルミニウム製で体積低効率が小さいため発熱は微小である。蓋反射板38から発生した誘導電流により、蓋コイル36から発生した磁束を打ち消す磁束を発生するため、内蓋27に供給される磁束も減少し、単位面積当たりに発生する熱量が下がる。しかし、蓋コイル36と蓋反射板38の間にフェライト37が介在すると発生した漏れ磁束は透磁率の高いフェライト37を通過し、蓋コイル36戻るため、漏れ磁束が減少するため蓋反射板38に発生する起電流が小さくなるため、蓋コイル36から発生した磁束を打ち消す磁束が少なくなり、内蓋27に供給される磁束も減少量も少なくなり、単位面積当たりに発生する熱量の下り方も抑制される。従って、蓋反射板38と蓋コイル36との間にフェライト37を部分的に介在させることにより単位面積当たりに発生する熱量の分布を制御することができる。
また、蓋コイル36と蓋反射板38との空間距離を変更しても同等の効果を得ることができる。即ち、蓋反射板38と蓋コイル36との空間距離が離れていると、誘導電流が少なくなる。また、蓋反射板38と蓋コイル36との空間距離が近いと、誘導電流が大きくなるので、蓋コイル36と蓋反射板38との空間距離を適宜変えることにより単位面積当たりに発生する熱量の分布を制御することができる。
さらに、蓋反射板38を部分的に蓋コイル36に対向させないように配置すれば、蓋コイル36から発生する磁束の打ち消しが無くなり、内蓋27の単位面積当たりに発生する熱量を大きくすることもできる。
前記の構成を組み合わせすることで、内蓋27の蒸発部34において、単位面積当たりに発生する熱量と蒸発部34外の単位面積当たりに発生する熱量のバランスを最適化することによりおいしいご飯を炊き上げることができるものである。
本発明は、炊飯性能を向上させるために、水の沸点以上の蒸気を利用する炊飯器に関するものである。
本発明の実施の形態における炊飯器の断面図 本発明の実施の形態における炊き上げ時のスチームの流れを示す図 本発明の実施の形態における蒸らし時のスチームの流れを示す図 本発明の実施の形態における蓋コイルと加熱板の位置関係図 従来の炊飯器の断面図
21 炊飯器本体
22 鍋
23 蓋
26 蒸気口
28 第1の蒸気径路
29 第2の蒸気径路
30 蒸気結露部
31 圧力弁
34 蒸発部

Claims (1)

  1. 炊飯器本体と、鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の開口部を覆う蓋と、蓋に設けられた炊飯中に発生する蒸気を外気へ放出する蒸気口と、鍋内部に通じた少なくとも2経路設けた蒸気排出経路とを備え、第1の蒸気排出経路は、開口部を有するとともに前記蒸気口に連接し、第2の蒸気排出経路は蒸気結露部および所定圧で開放する圧力弁を有し、前記蒸気口に連接しかつ前記蒸気結露部に滴露した滴露水を再蒸発させる加熱手段を備えると共に前記圧力弁の開放圧力を、炊飯の炊き上げ工程後半に生ずる釜内の圧力より低く、前記蒸らし工程で前記滴露水を蒸発させた際生ずる釜内の圧力より高くなるようにし、前記第2の蒸気排出経路に流れ込んだ蒸気の一部を前記蒸気結露部で滴露させ滴露水とし前記蒸気滴露部に残留させた後、蒸らしまたは保温工程で前記蒸気滴露部を加熱させることで生じた蒸気を前記第二の蒸気経路途中に設けた圧力弁によって、前記第2の蒸気経路を炊飯時と比べ逆流させ前記鍋内に入れ、前記第1の蒸気経路から機体外に排出させるようにした炊飯器。
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