JP5286683B2 - 亜リン酸エステル含有粒状組成物及びその製造方法 - Google Patents
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Description
Aは炭素数2〜8のアルキレン基又は*−C(=O)R7−基を表し、R7は単結合又は炭素数1〜8のアルキレン基を表し、*印は、>P−O−部分の酸素原子側との結合手であることを表し、
Y及びZは、いずれか一方がヒドロキシル基、炭素数1〜8のアルコキシ基又は炭素数7〜12のアラルキルオキシ基を表し、他方が水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を表すが、
Yがヒドロキシル基であるときは、R4及びR5のいずれか一方は炭素数3〜8のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基又はフェニル基を表し、また、式(1)における2個のR1は互いに同一でもよく、異なってもよく、式(1)における2個のR2は互いに同一でもよく、異なってもよく、式(1)における2個のR3は互いに同一でもよく、異なってもよい。]
一方、特許文献2には、亜リン酸エステルとは異なるリン酸エステル金属塩を主成分とし、さらに金属石鹸を含む組成物が粉塵を生じるという問題に対し、結着剤として金属石鹸よりも低い融点の有機化合物(具体的にはグリセリンモノステアレート)をさらに添加すると、該組成物は顆粒状となって粉塵が生じにくいことが開示されている。
本発明の目的は、粉塵が生じにくく、耐着色性に優れた熱可塑性樹脂組成物を与える、亜リン酸エステルを主成分とする組成物及びその製造方法を提供することである。
すなわち、本発明の組成物に係る発明は、式(1)で示される亜リン酸エステル及び式(2)で示される化合物を含む組成物であって、該組成物100重量部に対し、該亜リン酸エステル(1)を30〜99.5重量部含有し、化合物(2)を0.5〜20重量部含有する粒状組成物、である。
Aは炭素数2〜8のアルキレン基又は*−C(=O)R7−基を表し、R7は単結合又は炭素数1〜8のアルキレン基を表し、*印は、>P−O−部分の酸素原子側との結合手であることを表し、
Y及びZは、いずれか一方がヒドロキシル基、炭素数1〜8のアルコキシ基又は炭素数7〜12のアラルキルオキシ基を表し、他方が水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を表すが、
Yがヒドロキシル基であるときは、R4及びR5のいずれか一方は炭素数3〜8のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基又はフェニル基を表し、また、式(1)における2個のR1は互いに同一でもよく、異なってもよく、式(1)における2個のR2は互いに同一でもよく、異なってもよく、式(1)における2個のR3は互いに同一でもよく、異なってもよい。]
[式中、R8は炭素数12〜18のアルキル基を表す。Bは単結合又は−C2H4CO2−基を表す。Dは炭素数5〜18のn価のアルコール残基を表す。nは1〜4の整数を表す。]
さらに、本発明の製造方法は、簡便に、粉塵の発生が低減された、亜リン酸エステルをを主成分とする粒状組成物を製造することができる。
本発明に用いられる亜リン酸エステル(1)は、上記式(1)で表される化合物である。
亜リン酸エステル(1)において、R1、R2、R4及びR5は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基又はフェニル基を表す。
ここで、炭素数1〜8のアルキル基としては、例えば、メチル基、t−ブチル基、t−ペンチル基又はt−オクチル基等が挙げられる。
炭素数5〜8のシクロアルキル基としては、例えば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロペンチル基等が挙げられ、
炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基としては、例えば、メチルシクロペンチル基、メチルシクロヘキシル基、ジメチルシクロヘキシル基等が挙げられ、
炭素数7〜12のアラルキル基としては、例えば、ベンジル基等が挙げられる。
R3としては、水素原子又はメチル基が好ましい。
亜リン酸エステル(1)において、Xは単結合、硫黄原子又は−CHR6−基を表し、R6は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数5〜8のシクロアルキル基を表す。炭素数1〜8のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基としては、前記と同じ基が挙げられる。
−CHR6−基としては、例えば、メチレン基、エチリデン基、プロピリデン基、1−シクロヘキシルメチル基等が挙げられる。Xとしては、単結合、メチレン基又はエチリデン基が好ましい。リン系酸化防止剤(I)において、Aは炭素数2〜8のアルキレン基又は*−C(=O)−R7−基を表し、R7は単結合又は炭素数1〜8のアルキレン基を表し、*印は、>P−O−部分の酸素原子側との結合手であることを表す。炭素数1〜8のアルキレン基としては、例えば、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基等が挙げられる。Aとしては、炭素数2〜4のアルキレン基又は前述した*−C(=O)−R7−基が好ましい。
上記の炭素数2〜4のアルキレン基は、その炭素−炭素結合がヘテロ原子を含む基で中断されていてもよい。この場合のヘテロ原子を含む基としては、−O−C(=O)−又は−C(=O)−O−基が挙げられる。R7としては、炭素数1〜4のアルキレン基が好ましい。
式(1)におけるYがヒドロキシル基である場合は、Zが水素原子又はメチル基であることがより好ましく、R4及びR5の一方がt−ブチル基であり、他方は水素原子又はメチル基であることがより好ましい。
また、式(1)におけるZがヒドロキシル基である場合は、R5がメチル基であり、Yが水素原子であり、R4がt−ブチル基であることが好ましい。
また、式(1)におけるR1、R2、R3は、それぞれ、互いに同一でもよく、異なってもよい。
6−[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロポキシ]−2,4,8,10−テトラ−t−ブチルジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン、6−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロポキシ]−2,4,8,10−テトラ−t−ブチルジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン、6−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロポキシ]−4,8−ジ−t−ブチル−2,10−ジメチル−12H−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン、6−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]−4,8−ジ−t−ブチル−2,10−ジメチル−12H−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン等。
亜リン酸エステル(1)が30重量部以上であると、耐着色性に優れる熱可塑性樹脂組成物を与える傾向があることから好ましく、99重量部以下であると、顆粒化や溶融が容易に進行して微粉が抑制される傾向があることから好ましい。
化合物(2)が0.5重量部以上であると、顆粒化や溶融が容易に進行して微粉が抑制される傾向があることから好ましく、20重量部以下であると、顆粒化する際に粒径の大きい顆粒が低減され、顆粒中の亜リン酸エステル(1)の濃度が高くなる傾向があることから好ましい。
Dとは、炭素数5〜18のn価のアルコール残基であり、nは、1〜4の整数である。ここで、アルコール残基とはアルコールの水酸基の水素原子以外の部分をいう。好適なアルコール残基Dをアルコールで例示すれば、ドデシルアルコール、テトラデシルアルコール、オクタデシルアルコール、ペンタエリスリトールが挙げられる。特に、化合物(2)におけるBが単結合である場合は、R8がドデシル基であり、nが4であり、Dがペンタエリスリトール残基である化合物が好ましい。また、Bが−C2H4CO2−基である場合は、R8がドデシル基、テトラデシル基又はオクタデシル基であり、nが1であり、Dが上記R8に対応する炭素数12、14又は18のアルコール残基であることが好ましい。
尚、Bが−C2H4CO2−基である場合は、通常、−C2H4CO2−Dとなっている。
3,3’−チオジプロピオン酸 ジ−n−ドデシル エステル、
3,3’−チオジプロピオン酸 ジ−n−テトラデシル エステル、
3,3’−チオジプロピオン酸 ジ−n−オクタデシル エステル、
テトラキス(3−ドデシルチオプロピオン酸)ペンタエリスリチル エステル
本発明で用いられる添加剤の重量基準の平均粒径としては、0.1〜100μmの範囲であることが好ましく、0.5〜70μmの範囲であることが特に好ましい。
市販の添加剤をそのまま用いる場合は、予め公知の方法で好ましい重量基準の平均粒径に調整した後、使用することが好ましい。
[添加剤群:中和剤、滑剤、ヒンダードアミン系光安定剤、紫外線吸収剤、金属石鹸、帯電防止剤、アンチブロッキング剤、顔料、難燃剤、充填剤、及び、フェノール系酸化防止剤などの亜リン酸エステル(1)および化合物(2)以外の酸化防止剤]
ハイドロタルサイト、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウムなどの中和剤;
オレイン酸アミド、エルカ酸アミド等の滑剤;
トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトール ジホスファイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトール ジホスファイト、ビス(2,4−ジ−クミルフェニル)ペンタエリスリトール ジホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレン ジホスフォナイト等のリン系酸化防止剤;
炭酸カルシウム、ケイ酸塩、ガラス繊維、タルク、カオリン、マイカ、硫酸バリウム、カーボンブラック、カーボンファイバー、ゼオライト、金属粉、金属酸化物などの充填剤;
4級アンモニウム塩型のカチオン界面活性剤、ベタイン型の両性界面活性剤、リン酸アルキル型のアニオン界面活性剤、第1級アミン塩、第2級アミン塩、第3級アミン塩、第4級アミン塩やピリジン誘導体等のカチオン界面活性剤、
硫酸化油、石鹸、硫酸化エステル油、硫酸化アミド油、オレフィンの硫酸化エステル塩類、脂肪アルコール硫酸エステル塩類、アルキル硫酸エステル塩、脂肪酸エチルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、琥珀酸エステルスルホン酸塩や燐酸エステル塩等のアニオン界面活性剤、
多価アルコールの部分的脂肪酸エステル、脂肪族アルコールのエチレンオキサイド付加物、脂肪酸のエチレンオキサイド付加物、脂肪族アミノまたは脂肪酸アミドのエチレンオキサイド付加物、アルキルフェノールのエチレンオキサイド付加物、多価アルコールの部分的脂肪酸エステルのエチレンオキサイド付加物やポリエチレングリコール等のノニオン界面活性剤、カルボン酸誘導体やイミダゾリン誘導体等の両性界面活性剤等の帯電防止剤、又はこれらのうち、融点が70℃を越える帯電防止剤;
本粒状組成物100重量部に対する上記添加剤の合計含有量は、0〜69.5重量部程度である。
以下、顆粒状の粒状組成物について説明する。
尚、顆粒状とは、JIS−Z 8841(1993)10項 解説表1 造粒物の形状及び名称に記載の不規則形状の顆粒集合体を意味する。
粒径45μm以下の成分を低減する方法としては、例えば、亜リン酸エステル(1)30〜99.5重量部、及び化合物(2)の0.5〜20重量部を混合、造粒する時間を長くする方法、例えば、亜リン酸エステル(1)30〜99.5重量部、及び化合物(2)の0.5〜20重量部を混合、造粒する温度を高くする方法などが挙げられる。
平均粒径が80μm以上であると、粉塵の発生が抑制される傾向があることから好ましく、2000μm以下であると、熱可塑性樹脂への亜リン酸エステルの分散性に優れる傾向があることから好ましい。特に、平均粒径が、90〜1000μmであるときが好ましい。
本発明における平均粒径とは、JIS Z 8801の標準篩を搭載したセイシン企業製ロボットシフターを用い、試料約5gを振動レベル8、シフトタイム3分、パルス間隔1秒で篩い分けを行い、篩の目開きと篩に残った粒子の重量から重量基準の平均粒径を求める。
本発明における造粒温度とは、亜リン酸エステル(1)、化合物(2)および必要により、さらに添加されている添加剤からなる混合物の温度である。
化合物(2)の融点および量によっても異なるが、好ましい造粒温度は、40℃〜60℃の範囲が顆粒化の操作が容易になる傾向があることから好ましい。
かかる機器としては、例えば、ヘンシェルミキサー、スーパーミキサー、ハイスピードミキサーなどの高速回転機器、バーチカルグラニュレータなどの攪拌混合造粒機、転動流動コーティング装置などが挙げられる。
造粒温度を40〜70℃に設定する方法としては、例えば、ヘンシェルミキサーに温水ジャケットを取り付けて加温する方法、例えば、高速攪拌に伴って発生する剪断熱を利用して昇温する方法等が挙げられる。
上記方法の中でも、亜リン酸エステル(1)、化合物(2)および必要に応じて加えられる添加物をヘンシェルミキサー等の混合機に仕込んだ後、高速で攪拌混合する方法が操作上簡便であり、特に好ましい。
本発明に用いられる熱可塑性樹脂としてポリプロピレン系樹脂を用いる場合、ポリプロピレン系樹脂としては1種類で使用してもよく、2種以上をブレンドして使用してもよい。
このようにして得られた熱可塑性樹脂は、フィルム、成形材料やパイプ等の製品に加工することができる。
亜リン酸エステル(1−1、と略記する):6−[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロポキシ]−2,4,8,10−テトラ−t−ブチルジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン(住友化学社製 スミライザー GP)
化合物(2−1):3,3’−チオジプロピオン酸 ジ−n−テトラデシル エステル(住友化学社製 スミライザー TPM)
グリセリンモノステアレート(2’と略記する)
金属石鹸(3、と略記する):ステアリン酸カルシウム
<粒状組成物の製造例>
混合槽の内部に温度センサー及び温水ジャケットを備えた容量10Lのヘンシェルミキサーの混合槽に、亜リン酸エステル(1−1)1kg及び化合物(2−1)50gを投入した。続いて、温水ジャケットを50℃に通液して、回転数950回転で高速混合して造粒した。混合開始4分00秒で混合槽内部の温度センサーが51℃(終点温度)に達するとともに、攪拌を停止し、排出口から顆粒状の粒状組成物A 1kgを取り出した。
表1に記載の化合物と量を用い、ジャケット温度および混合の終点温度を表1に記載の条件で造粒する以外は実施例1と同様に実施して、顆粒状の<粒状組成物B〜G>を製造した。
尚、実施例2には、添加剤として金属石鹸(3)を200g混合槽に投入して、造粒した。
<熱可塑性樹脂組成物の製造と得られた熱可塑性樹脂組成物の耐着色性>
1kgのポリプロピレン(MI(230℃、2.16kg):3g/10min)と0.5gのステアリン酸カルシウムと1gの粒状組成物Aとをドライブレンドし、30mmφ単軸押出し機により押出し温度230℃で押出し、ペレットを得た。このペレットを230℃で射出成形し、ポリプロピレンシート(40×60×1mm)を得た。ポリプロピレンシートを650ppmのNOxガスに曝露した前後の耐着色性(ΔYI)は0.62であった。
ポリプロピレンシートを650ppmのNOxガスに約25℃で7日間曝露した。曝露前後のシートのイエローネスインデックス(YI)を測定し、曝露後のYIと曝露前のYIの差(ΔYI)で、ポリプロピレン組成物の耐着色性を評価した。
顆粒状組成物を表3に記載のものを用いる以外は実施例5と同様にして、実施例6〜8及び比較例4、参考例1を実施した。結果を実施例5と併せて表3に示す。ΔYIの小さい方が、耐着色性に優れることを意味する。
[ポリエチレン組成物の製造と得られたポリエチレン組成物の加工安定性]
1kgの直鎖状低密度ポリエチレン(MI(190℃、2.16kg):1g/10min)と1.0gの酸化防止剤組成物Bとをドライブレンドし、30mmφ単軸押出し機により押出し温度210℃で押出し、ペレットを得た(このペレットのMFR(190℃、5kg)を測定し初期MFRとした)。このペレットを250℃で3回繰り返し押出した。3回押出し後のペレットのMFR(190℃、5kg)を測定し、ポリエチレン組成物の加工安定性を評価した。
JIS K 7210(1976)(A法) ただし、温度は、190℃、荷重は、5kgとした。
顆粒状組成物を表4に記載のものを用いる以外は実施例9と同様にして、実施例10〜11及び比較例5〜6を実施した。結果を実施例9と併せて表4に示す。繰り返し押出し後のMFRが初期MFRに近いほど加工安定性に優れることを意味する。
Claims (6)
- 式(1)で示される亜リン酸エステル及び式(2)で示される化合物を含む組成物であって、該組成物100重量部に対し、該亜リン酸エステル(1)を80〜98.04重量部含有し、化合物(2)を1〜8重量部含有する粒状組成物。
[式中、R1、R2、R4及びR5は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基又はフェニル基を表し、R3は水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を表し、Xは単結合、硫黄原子又は−CHR6−基を表し、R6は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数5〜8のシクロアルキル基を表し、
Aは炭素数2〜8のアルキレン基又は*−C(=O)R7−基を表し、R7は単結合又は炭素数1〜8のアルキレン基を表し、*印は、>P−O−部分の酸素原子側との結合手であることを表し、
Y及びZは、いずれか一方がヒドロキシル基、炭素数1〜8のアルコキシ基又は炭素数7〜12のアラルキルオキシ基を表し、他方が水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を表すが、
Yがヒドロキシル基であるときは、R4及びR5のいずれか一方は炭素数3〜8のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基又はフェニル基を表し、また、式(1)における2個のR1は互いに同一でもよく、異なってもよく、式(1)における2個のR2は互いに同一でもよく、異なってもよく、式(1)における2個のR3は互いに同一でもよく、異なってもよい。]
(R8−B−S−C2H4CO2)n−D (2)
[式中、R8は炭素数12〜18のアルキル基を表す。Bは単結合又は−C2H4CO2−基を表す。Dは炭素数5〜18のn価のアルコール残基を表す。nは1〜4の整数を表す。] - 化合物(2)が、3,3’−チオジプロピオン酸 ジ−n−ドデシル エステル、3,3’−チオジプロピオン酸 ジ−n−テトラデシル エステル、3,3’−チオジプロピオン酸 ジ−n−オクタデシル エステル、テトラキス(3−ドデシルチオプロピオン酸)ペンタエリスリチル エステルからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物である請求項1に記載の粒状組成物。
- 平均粒径が90〜1000μmである請求項1または2に記載の粒状組成物。
- 粒状組成物における粒径45μm以下の成分の含有量が、10重量%以下である請求項1〜3のいずれかに記載の粒状組成物。
- 熱可塑性樹脂100重量部に請求項1〜4のいずれかに記載の組成物を0.02〜1重量部配合することを特徴とする熱可塑性樹脂の安定化方法。
- 熱可塑性樹脂がポリオレフィンであることを特徴とする請求項5に記載の安定化方法。
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