JP5279223B2 - 熱可塑性エラストマー組成物およびその製造方法、並びにそれを用いた成形体 - Google Patents
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Description
[1] オレフィン系ゴム(D)を含むオレフィン系ゴム成分(A)5〜70重量部及びオレフィン系樹脂(B)95〜30重量部((A)+(B)=100重量部)に架橋剤(E)と架橋助剤(F)とを作用させて得られ、かつ、
下記式(1)で表される計算値が7.6以上であることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物(C);
[2] 前記式(1)で表される計算値が7.6〜20であることを特徴とする前記[1]に記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)。
[3] オレフィン系ゴム(D)がエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム[エチレン/α−オレフィン(モル比)=90/10〜51/49]であることを特徴とする前記[1]または[2]に記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)。
[4] オレフィン系樹脂(B)が、炭素数3〜20のα−オレフィンの含有量が50〜100モル%の単独重合体または共重合体であることを特徴とする、前記[1]〜[3]のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)。
[5] オレフィン系ゴム成分(A)が、オレフィン系ゴム(D)100重量部及び軟化剤(J−1)0〜150重量部からなることを特徴とする前記[1]〜[4]のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)。
[6] オレフィン系ゴム成分(A)及びオレフィン系樹脂(B)が、該オレフィン系ゴム成分(A)とオレフィン系樹脂(B)との合計100重量部に対し、架橋剤(E)0.5〜3.0重量部及び架橋助剤(F)0.1〜3.0重量部を用いて、部分的あるいは完全に架橋されていることを特徴とする前記[1]〜[5]のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)。
[7] 架橋剤(E)が有機過酸化物であることを特徴とする前記[1]〜[6]のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)。
[8] オレフィン系ゴム成分(A)とオレフィン系樹脂(B)との合計100重量部に対し、軟化剤(J−2)が0.1〜300重量部含まれることを特徴とする前記[1]〜[7]のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)。
[9] オレフィン系ゴム成分(A)をオレフィン系樹脂(B)と混練し、次いで、架橋剤(E)と架橋助剤(F)とを添加し動的架橋して、前記[1]〜[7]のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)を得ることを特徴とする、熱可塑性エラストマー組成物(C)の製造方法。
[10] オレフィン系ゴム(D)と軟化剤(J−1)とを予め混練したオレフィン系ゴム成分(A)をオレフィン系樹脂(B)と混練し、次いで、架橋剤(E)と架橋助剤(F)とを添加し動的架橋して、前記[5]〜[7]のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)を得ることを特徴とする、熱可塑性エラストマー組成物(C)の製造方法。
[11] オレフィン系ゴム(D)と軟化剤(J−1)とを予め混練したオレフィン系ゴム成分(A)を、オレフィン系樹脂(B)及び軟化剤(J−2)と混練し、次いで、架橋剤(E)と架橋助剤(F)とを添加し動的架橋して、前記[8]に記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)を得ることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物(C)の製造方法。
[12] オレフィン系ゴム成分(A)を、オレフィン系樹脂(B)及び軟化剤(J−2)と混練し、次いで、架橋剤(E)と架橋助剤(F)とを添加し動的架橋して、前記[8]に記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)を得ることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物(C)の製造方法。
[13] オレフィン系ゴム成分(A)が、オレフィン系ゴム(D)60〜95重量部、無機系及び/又は有機系のフィラー(H)5〜40重量部((D)+(H)=100重量部)並びに軟化剤(J−1)0−150重量部からなることを特徴とする前記[1]〜[4]のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)。
[14] オレフィン系ゴム成分(A)及びオレフィン系樹脂(B)が、該オレフィン系ゴム成分(A)とオレフィン系樹脂(B)との合計100重量部に対し、架橋剤(E)0.01〜3.0重量部及び架橋助剤(F)0.01〜3.0重量部を用いて部分的あるいは完全に架橋されていることを特徴とする前記[13]に記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)。
[15] オレフィン系ゴム成分(A)が、オレフィン系ゴム(D)85〜95重量部、並びに無機系及び/又は有機系のフィラー(H)5〜15重量部(但し(D)と(H)の合計量は100重量部)からなることを特徴とする前記[13]または[14]に記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)。
[16] フィラー(H)がカーボンブラックであることを特徴とする前記[13]〜[15]に記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)。
[17] 架橋剤(E)が有機過酸化物であることを特徴とする前記[13]〜[16]のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)。
[18] オレフィン系ゴム成分(A)とオレフィン系樹脂(B)との合計100重量部に対し、軟化剤(J−2)が0.1〜300重量部含まれることを特徴とする前記[13]〜[17]のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)。
[19] オレフィン系ゴム(D)と無機系及び/又は有機系のフィラー(H)とを予め混練したオレフィン系ゴム成分(A)を、オレフィン系樹脂(B)と混練し、次いで、架橋剤(E)と架橋助剤(F)とを添加し動的架橋して、前記[13]〜[17]のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)を得ることを特徴とする、熱可塑性エラストマー組成物(C)の製造方法。
[20] オレフィン系ゴム(D)と無機系及び/又は有機系のフィラー(H)と軟化剤(J−1)とを予め混練したオレフィン系ゴム成分(A)を、オレフィン系樹脂(B)と混練し、次いで、架橋剤(E)と架橋助剤(F)とを添加し部分的に動的架橋して、前記[13]〜[17]のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)を得ることを特徴とする、熱可塑性エラストマー組成物(C)の製造方法。
[21] オレフィン系ゴム(D)と無機系及び/又は有機系のフィラー(H)と軟化剤(J−1)とを予め混練したオレフィン系ゴム成分(A)を、オレフィン系樹脂(B)及び軟化剤(J−2)と混練し、次いで、架橋剤(E)と架橋助剤(F)とを添加し動的架橋して、前記[18]に記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)を得ることを特徴とする、熱可塑性エラストマー組成物(C)の製造方法。
[22] オレフィン系ゴム(D)と無機系及び/又は有機系のフィラー(H)とを予め混練したオレフィン系ゴム成分(A)を、オレフィン系樹脂(B)及び軟化剤(J−2)と混練し、次いで、架橋剤(E)と架橋助剤(F)とを添加し動的架橋して、前記[18]に記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)を得ることを特徴とする、熱可塑性エラストマー組成物(C)の製造方法。
[23] 前記[1]〜[8]、[13]〜[18]の中のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)で製造された成形体。
[24] 発泡体であることを特徴とする前記[23]に記載の成形体。
本発明にかかる熱可塑性エラストマー組成物(C)は、オレフィン系ゴム成分(A)およびオレフィン系樹脂(B)からなる組成物である。本熱可塑性エラストマー組成物(C)において、オレフィン系ゴム成分(A)は柔軟性を付与するソフトセグメント(軟質相)を構成し、オレフィン系樹脂(B)は擬似架橋構造を提供するハードセグメント(硬質相)を構成する。そして、エラストマー組成物において、前記ソフトセグメントからなる相(以下、島相という。)が前記ハードセグメントからなる相(以下、海相という。)の中に分散する構造を有している。
[オレフィン系ゴム成分(A)]
本発明で用いられるオレフィン系ゴム成分(A)は、オレフィン系ゴム(D)からなる組成物であり、無機系及び/又は有機系のフィラー(H)を含むことができる。また、本発明で用いられるオレフィン系ゴム成分(A)は、軟化剤(J−1)を含むこともできる。
<オレフィン系ゴム(D)>
本発明において、オレフィン系ゴム(D)は、前記オレフィン系ゴム成分(A)を構成する主要成分である。
合体ゴムを用いることが好ましい。ここで、エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン
共重合体ゴムは、エチレンと炭素原子数が3〜20のα-オレフィンと非共役ポリエンと
からなる無定形ランダムな弾性共重合体であって、ペルオキシドと混合し、加熱下で混練することによって、架橋して流動性が低下するか、あるいは流動しなくなるオレフィン系共重合体ゴムをいう。
ン・非共役ジエン共重合体ゴム[エチレン/α-オレフィン(モル比)=約90/10〜
50/50]などが挙げられる。本発明においては、オレフィン系ゴム(D)としてエチレン・α-オレフィン・非共役ジエン共重合体ゴム[エチレン/α-オレフィン(モル比)=90/10〜51/49]を用いることが好ましい。
メチル-4-エチリデン-1,6-ノナジエン、7-エチル-4-エチリデン-1,6-ノナジエン、6,7-ジメチル-4-エチリデン-1,6-オクタジエン、6,7-ジメチル-4-エチリデン-1,6-ノナジエン、4-エチリデン-1,6-デカジエン、7-メチル-4-エチリデン-1,6-デカジエン、7-メチル-6-プロピル-4-エチリデン-1,6-オクタジエン、4-エチリデン-1,7-ノナジエン、8-メチル-4-エチリデン-1,7-ノナジエン、4-エチリデン-1,7-ウンデカジエン等の非共役トリエンなどが挙げられる。
は、10〜250、特に30〜200の範囲内にあることが好ましい。
また、このオレフィン系ゴム(D)のヨウ素価は、25以下であることが好ましい。オレフィン系ゴム(D)のヨウ素価がこのような範囲にあると、部分的にバランスよく架橋された熱可塑性エラストマー組成物(C)が得られる。
・非共役ポリエン共重合体ゴムと、エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体
ゴム以外のゴムとを組合せて用いることもできる。このようなエチレン・α-オレフィン
・非共役ポリエン共重合体ゴム以外のゴムとしては、たとえばスチレン・ブタジエンゴム(SBR)、ニトリルゴム(NBR)、天然ゴム(NR)等のジエン系ゴム、シリコンゴムなどが挙げられる。
本発明の熱可塑性エラストマー組成物(C)においては、その強度を向上させる目的で、無機系および/または有機系のフィラーを使用することができる。このようなフィラーとして、従来公知の充填剤、具体的には、カーボンブラック、クレー、タルク、炭酸カルシウム、カオリン、ケイソウ土、シリカ、アルミナ、グラファイト、ガラス繊維、フッ素系樹脂、ガラスフィラー、マイカなどが挙げられる。本発明においては、カーボンブラックを使用することが、特に好ましい。なお、本発明においては、フィラー(H)として、前記フィラーを、1種単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の熱可塑性エラストマー組成物(C)は、軟化剤を含むことができる。本発明においては、軟化剤は、オレフィン系ゴム成分(A)を構成する成分として用いられる軟化剤(J−1)としての態様と、その他、該オレフィン系ゴム成分(A)及び後述のオレフィン系樹脂(B)とともに用いられる軟化剤(J−2)としての態様との2つの態様にて用いることができる。本発明で用いられる軟化剤としては、前記(J−1)及び(J−2)のいずれの軟化剤についても、通常ゴムに使用される軟化剤を用いることができる。具体的には、プロセスオイル、潤滑油、パラフィン、流動パラフィン、石油アスファルト、ワセリン等の石油系物質;コールタール、コールタールピッチ等のコールタール類;ヒマシ油、アマニ油、ナタネ油、大豆油、ヤシ油等の脂肪油;トール油、蜜ロウ、カルナウバロウ、ラノリン等のロウ類;リシノール酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム等の脂肪酸またはその金属塩;石油樹脂、クマロンインデン樹脂、アタクチックポリプロピレン等の合成高分子物質;ジオクチルフタレート、ジオクチルアジペート、ジオクチルセバケート等のエステル系可塑剤;その他マイクロクリスタリンワックス、サブ(ファクチス)、液状ポリブタジエン、変性液状ポリブタジエン、液状チオコールなどが挙げられる。
2)としての態様との両方の態様にて用いることもできる。
本発明で用いられるオレフィン系樹脂(B)としては、炭素原子数が3〜20のα-オ
レフィンの含有量が50〜100モル%である単独重合体あるいは共重合体であることが好ましく、さらに、共重合性不飽和結合を有しない樹脂であることがより好ましい。このような樹脂の中で特に好ましい樹脂としては、後述の架橋剤(E)と混合し加熱下で混練することによって、熱分解して分子量を減じ、樹脂の流動性が増加する、オレフィン系のプラスチックが挙げられる。このようなオレフィン系のプラスチックの具体的な例としては、以下のような単独重合体または共重合体が挙げられる。
(2)プロピレンと10モル%以下の他のα-オレフィンとのランダム共重合体
(3)プロピレンと30モル%以下の他のα-オレフィンとのブロック共重合体
(4)1-ブテン単独重合体
(5)1-ブテンと10モル%以下の他のα-オレフィンとのランダム共重合体
(6)4-メチル-1-ペンテン単独重合体
(7)4-メチル-1-ペンテンと20モル%以下の他のα-オレフィンとのランダム共重合体
上記のα-オレフィンとしては、具体的には、エチレン、プロピレン、1-ブテン、4-メ
チル-1-ペンテン、1-ヘキセン、1-オクテンなどが挙げられる。上記のオレフィン系のプ
ラスチックの中でも、プロピレン単独重合体と、プロピレン含量が50モル%以上のプロピレン・α-オレフィン共重合体が好ましく、中でも、アイソタクチックポリプロピレン
、プロピレン・α-オレフィン共重合体、たとえばプロピレン・エチレン共重合体、プロ
ピレン・1-ブテン共重合体、プロピレン・1-ヘキセン共重合体、プロピレン・4-メチル-1-ペンテン共重合体などが特に好ましい。
フィンのほかスチレン、ビニルベンゼン等、非共役ポリエンでない成分を含むことができる。また、該共重合体がエチリデンノルボルネン等の非共役ポリエンを含む場合には、オレフィン系樹脂(B)が擬似架橋構造を提供するハードセグメント(硬質相)としての機能を損なわないよう、オレフィン系ゴム成分(A)等に加える前に予め水素添加することが好ましい。
238−65T,230℃、2.16kg荷重)は、0.5〜80g/10分、特に0.6〜60g/10分の範囲にあることが好ましい。
本発明で用いられる架橋剤(E)としては、有機過酸化物、イオウ、イオウ化合物、フェノール樹脂等のフェノール系加硫剤などが挙げられる。これらの中では、有機過酸化物が好ましい。
ジメチル-2,5-ジ-(tert-ブチルペルオキシ)-3-ヘキシン、1,3-ビス(tert-ブチルペル
オキシイソプロピル)ベンゼン、1,1-ビス(tert-ブチルペルオキシ)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサン、n-ブチル-4,4-ビス(tert-ブチルペルオキシ)バレレート、ベンゾイルペルオキシド、p-クロロベンゾイルペルオキシド、2,4-ジクロロベンゾイルペルオキシド、tert- ブチルペルオキシベンゾエート、tert-ブチルペルベンゾエート、tert-ブチルペルオキシイソプロピルカーボネート、ジアセチルペルオキシド、ラウロイルペルオキシド、tert- ブチルクミルペルオキシドなどが挙げられる。
ルペルオキシ)ヘキサン、2,5-ジメチル-2,5-ジ-(tert-ブチルペルオキシ)-3-ヘキシン、1,3-ビス(tert-ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、1,1-ビス(tert-ブチルペルオキシ)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサン、n-ブチル-4,4-ビス(tert-ブチルペルオ
キシ)バレレートが好ましく、中でも、1,3-ビス(tert-ブチルペルオキシイソプロピル
)ベンゼンが最も好ましい。
本発明においては、上記架橋剤(E)による架橋処理に際し、架橋助剤(F)を用いる。この架橋助剤(F)として、具体的には、硫黄、p-キノンジオキシム、p,p'-ジベンゾ
イルキノンジオキシム、N-メチル-N,4-ジニトロソアニリン、ニトロソベンゼン、ジフェ
ニルグアニジン、ビスマレイミド、トリメチロールプロパン-N,N'-m-フェニレンジマレイミドのようなペルオキシ架橋用助剤;あるいは、ジビニルベンゼン、トリアリルシアヌレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、アリルメタクリレートのような多官能性メタクリレートモノマー;ビニルブチラート、ビニルステアレートのような多官能性ビニルモノマーなどが挙げられる。
記フィラー(H)を使用する場合には、当該架橋助剤(F)を、前記オレフィン系ゴム成分(A)と前記オレフィン系樹脂(B)との合計100重量部に対して、0.01〜3.0重量部用いることが好ましい。架橋助剤の配合量が上記範囲にあると、得られる熱可塑性エラストマー組成物(C)は、架橋助剤がエラストマー中に未反応のモノマーとして残存することがないため、加工成形の際に熱履歴による物性の変化が生じることがなく、しかも、流動性に優れている。
さらに、本発明で用いられる熱可塑性エラストマー組成物(C)には、上記各成分のほか、必要に応じて、従来公知の耐熱安定剤、耐候安定剤、老化防止剤、帯電防止剤、充填剤、着色剤などの添加剤を、本発明の目的を損なわない範囲で配合することができる。
本発明にかかる熱可塑性エラストマー組成物(C)は、下記式(1)で表される計算値(以下、「ゴム特性値」と称する。)が1.0以上である;
(i)大変形時の変形が少なくなるために、大変形時の応力が高いこと、
(ii)形状を戻す性能があること、および、
(iii)一定の圧力をかけた後、変形回復すること
の3つの要素を具備する必要がある。したがって、これらの要素に対して、
(i)の指標として、引張強度÷引張伸び(TB/EB)を、
(ii)の指標として、圧縮永久歪の逆数(1/CS)を、
(iii)の指標として、圧縮クリープ回復の逆数(1/CR)を
それぞれ設定することが妥当であると推測される。
可塑性エラストマー組成物(C)の引張強度および変形回復性についての判断指標とすることができるのである。
により算出されるゴム特性値の値が1.0以上であるが、適切なシール性能を有する熱可塑性エラストマー組成物(C)を得る観点からは、1〜20を示すことが好ましく、特に、1〜10を示すことがさらに好ましい。
本発明にかかる熱可塑性エラストマー組成物(C)は、オレフィン系ゴム成分(A)とオレフィン系樹脂(B)とを混練し、架橋剤(E)および架橋助剤(F)により架橋することにより得られる。ここで、前記オレフィン系ゴム成分(A)は、オレフィン系ゴム(D)から得られるが、オレフィン系ゴム(D)とフィラー(H)とを予め混練させて得ることもできる。本発明においては、かかる熱可塑性エラストマー組成物(C)は、前記オレフィン系ゴム成分(A)とオレフィン系樹脂(B)とを混練し、架橋剤(E)および架橋助剤(F)により部分的あるいは完全に動的架橋することにより得ることが好ましい。また、オレフィン系ゴム(A)には、あらかじめ軟化剤(J−1)が予め混練されていても良い。また、「動的架橋」とは、架橋剤の存在下に溶融状態で混練することで架橋反応をせしめることをいう。
本発明に係る熱可塑性エラストマーは、従来公知の成形方法、たとえば押出成形、プレス成形、射出成形、カレンダー成形、ブロー成形等の各種の成形方法を採用することができる。これらの成形方法により、成形体を製造することができる。成形品としては、自動車部品、工業機械部品、電気電子部品、土木建築部品、医療部品などの用途に供され、柔軟性、機械的強度、形状回復性、反撥弾性などが要求されるものがあげられる。
[実施例]
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明は、これら実施例により何ら限定されるものではない。なお、実施例および比較例で得られた熱可塑性エラストマー組成物のメルトフローレート(MFR)、実施例および比較例で得られた熱可塑性エラストマー組成物からなる成形体の硬度(HS)、引張強度(TB)、引張伸び(EB)、圧縮永久歪み(CS)、圧縮クリープ回復値(CCR)、ゴム特性値(RI)の測定・算出は、次の方法に従って行なった。なお、この圧縮クリープ回復値(CCR)は、上記数式(1)においては圧縮クリープ回復(CR)に相当する値である。
(1)メルトフローレート(MFR)
熱可塑性エラストマー組成物のメルトフローレートは、ASTM D1238に準拠して230℃、50N、100N 荷重で測定した。
(2)硬度(HS)
硬度(HS)は、JIS K6253に準拠して、ショアーA硬度を測定した。測定は、プレス成形機によりシートを作製し、A型測定器を用い、押針接触後直ちに目盛りを読み取った。
(3)引張強度(TB)および伸び(EB)
JIS K6251に準拠して、引張試験を下記の条件で行い、破断時の引張強度(TB:単位 MPa)と引張伸び(EB:単位 %)を測定した。試験は、プレス成形機によりシートを作製し、JIS3号試験片を打ち抜き引張速度500mm/分の条件で行った。
(4)圧縮永久ひずみ(CS)
縦型射出成形機にて直径29.0mm、厚さ12.7mmの円柱状の成形品を製造し、JIS K6262に準拠して、スペーサーにより25%圧縮、23℃×24時間、70℃×24時間熱処理を行い、処理後23℃恒温室で30分放置した後、厚さを測定し、圧縮永久ひずみ(CS:単位 %)を計算した。
(5)圧縮クリープ回復値(CCR)
縦型射出成形機にて直径29.0mm、厚さ12.7mmの円柱状の成形品を製造し、ISO 8013:2006に準拠して、1MPaの荷重で、23℃×24時間、80℃×24時間熱処理により圧縮クリープ試験を行い、圧縮クリープ試験後 23℃恒温室で30分放置した後の厚さ(d1)を測定し、圧縮クリープ測定前の厚さ(d0:今回は成形品の厚さ 12.7mm)と、(2)式を用いることにより、圧縮クリープ回復値(CCR:単位 %)を計算した。
(6)ゴム特性値(RI)
ゴム特性が優れる特性値として、引張伸びに対する引張強度が高く、かつ、圧縮永久ひずみ、圧縮クリープ回復が共に低い ゴム特性値(RI0)を、(3)式に従い設定したが、この値は硬度に依存する。そこで、硬度に依存しない特性値を(4)式に従い(RI)として設定した。この値が高いほど、ゴム特性が優れる。
オレフィン系ゴム(D−1)として油展エチレン・プロピレン・5-エチリデン-2- ノルボルネン共重合体ゴム[エチレン含量:78モル%、プロピレン含量:22モル%、ヨウ素価:13、ムーニー粘度(ML1+4(100℃))74]80重量部に対して、フィラー(H−1)としてカーボンブラック[旭カーボン(株)製、 旭#55]を20重量部、軟化剤(J−1)としてパラフィン系プロセスオイル(出光興産(株)製、商品名 PW−90)を30重量部配合してバンバリーミキサーにより80〜170℃の温度で約3〜10分間混練した後、ペレタイザを用いてオレフィン系ゴム成分(A−1)を作製した。
オレフィン系樹脂(B−1)として、ポリプロピレン樹脂 [プライムポリマー(株)製 J−700GP、ポリプロピレン単独重合体、MFR=8.0g/10分 230℃、2.16kgf]15重量部、
酸化防止剤として[旭電化工業(株)製、商品名 アデカスタブAO−60]0.01重量部と、
架橋剤(E−1)として有機過酸化物[日本油脂(株)製、商品名 パーブチルP]0.7重量部と、架橋助剤(F−1)として エチレングリコールジメタクリレート[三新化学工業(株)製、商品名 サンエステル EG] 0.2重量部とをヘンシェルミキサーで充分混合し、押出機[品番 TEM−50、東芝機械(株)製、L/D=35、シリンダー温度:C1〜C2 120℃、C3以降 220℃、ダイス温度:220℃、スクリュー回転数:300rpm、押出量:20kg/h]にて、軟化剤(J−2)としてのプロセスオイル[出光興産(株)製、商品名 PW−90] 35重量部をシリンダーに注入しながら造粒を行い、熱可塑性エラストマー組成物(C)のペレットを得た。その結果を第1表に示す。
フィラー(H−2)(H−3)(H−4)として、それぞれカーボンブラック旭カーボン(株)製 旭#60、#80、#70を用いた以外は参考例1と同様に行った。その結果を第1表に示す。
オレフィン系ゴム(D−1)と、フィラー(H−1)の重量部数をそれぞれ、(E−1):(F−1)=95:5、70:30、60:40とした以外、参考例1と同様に行った。その結果を第1表に示す。
架橋助剤(F−2)(F−3)(F−4)として、トリアリルイソシアヌレート[日本化成(株)製、タイク]、ジビニルベンゼン[三共化成(株)製、ジビニルベンゼン]、ビスマレイミド[大和化成工業(株)製、BMI−4000]を用いた以外は参考例1と同様に行った。その結果を第1表に示す。
架橋助剤(F−1)の配合量として、0.1重量部、1.0重量部、2.0重量部とした以外は、参考例1と同様に行った。その結果を第1表に示す。
オレフィン系ゴム(D−2)として油展エチレン・プロピレン・5-エチリデン-2-ノルボルネン共重合体ゴム[エチレン含量:60モル%、プロピレン含量:40モル%、ヨウ素価:13、ムーニー粘度(ML1+4(100℃))60]を用いた以外は、参考例1と同様に行った。その結果を第2表に示す。
オレフィン系樹脂(B−2)(B−3)(B−4)として、それぞれプロピレンエチレンランダム共重合体 [プライムポリマー(株)製 J−721GR、MFR=11g/10分 230℃、2.16kgf]、プロピレンエチレンブロック共重合体 [プライムポリマー(株)製 J−750HP、MFR=14g/10分 230℃、2.16kgf]、ポリブテン−1樹脂[ブテン−1単独重合体、MFR=1.8g/10分 230℃、2.16kgf]を用いた以外は、参考例1と同様に行った。その結果を第2表に示す。
架橋剤(E−2)(E−3)として他の有機過酸化物[日本油脂(株)製、商品名 パーヘキシン25B、パーヘキサ25B]を用いた以外は、参考例1と同様に行った。その結果を第2表に示す。
架橋剤(E−1)の配合量として、0.09重量部、1.9重量部、2.5重量部とした以外は、参考例1と同様に行った。その結果を第2表に示す。
参考例22において、フィラー(H−1)を用いなかった以外は、参考例22と同様に行った。その結果を第2表に示す。
シリンダーに注入する軟化剤(J−2) プロセスオイル量を0重量部、50重量部、100重量部とした以外は、参考例1と同様に行った。その結果を第2表に示す。
オレフィン系ゴム成分(A−1)とオレフィン系樹脂(B−1)の重量部数をそれぞれ、(A−1):(B−1)=50:50、60:40、70:30、90:10とした以外は、参考例1と同様に行った。その結果を第3表に示す。
オレフィン系ゴム成分(A−1)とオレフィン系樹脂(B−1)の重量部数をそれぞれ、(A−1):(B−1)=50:50、60:40,70:30、90:10とした以外は、参考例23と同様に行った。その結果を第3表に示す。
参考例1のオレフィン系ゴム成分(A−1)につき、軟化剤(J−1)の量として、30重量部に代えてそれぞれ0,75,140重量部を添加したことを除き、参考例1と同様に行った。その結果を第3表に示す。
参考例1において、フィラー(H)を用いず、架橋剤(E−1)を0.04重量部、架橋助剤(F−1)を0.04重量部とした以外は、参考例1と同様に行った。その結果を第4表に示す。
参考例1において、フィラー(H)を用いず、架橋剤(E−1)を0.4重量部、架橋助剤(F−1)を0.05重量部とした以外は、参考例1と同様に行った。その結果を第4表に示す。
参考例1において、架橋剤(E)、架橋助剤(F)を用いなかった以外は、参考例1と同様に行った。その結果を第4表に示す。
Claims (24)
- 前記式(1)で表される計算値が7.6〜20であることを特徴とする請求項1に記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)。
- オレフィン系ゴム(D)がエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム[エチレン/α−オレフィン(モル比)=90/10〜51/49]であることを特徴とする請求項1または2に記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)。
- オレフィン系樹脂(B)が、炭素数3〜20のα−オレフィンの含有量が50〜100モル%の単独重合体または共重合体であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)。
- オレフィン系ゴム成分(A)が、オレフィン系ゴム(D)100重量部及び軟化剤(J−1)0〜150重量部からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)。
- オレフィン系ゴム成分(A)及びオレフィン系樹脂(B)が、該オレフィン系ゴム成分(A)とオレフィン系樹脂(B)との合計100重量部に対し、架橋剤(E)0.5〜3.0重量部及び架橋助剤(F)0.1〜3.0重量部を用いて、部分的あるいは完全に架橋されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)。
- 架橋剤(E)が有機過酸化物であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)。
- オレフィン系ゴム成分(A)とオレフィン系樹脂(B)との合計100重量部に対し、軟化剤(J−2)が0.1〜300重量部含まれることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)。
- オレフィン系ゴム成分(A)をオレフィン系樹脂(B)と混練し、次いで、架橋剤(E)と架橋助剤(F)とを添加し動的架橋して、請求項1〜7のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)を得ることを特徴とする、熱可塑性エラストマー組成物(C)
の製造方法。 - オレフィン系ゴム(D)と軟化剤(J−1)とを予め混練したオレフィン系ゴム成分(A)をオレフィン系樹脂(B)と混練し、次いで、架橋剤(E)と架橋助剤(F)とを添加し動的架橋して、請求項5〜7のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)を得ることを特徴とする、熱可塑性エラストマー組成物(C)の製造方法。
- オレフィン系ゴム(D)と軟化剤(J−1)とを予め混練したオレフィン系ゴム成分(A)を、オレフィン系樹脂(B)及び軟化剤(J−2)と混練し、次いで、架橋剤(E)と架橋助剤(F)とを添加し動的架橋して、請求項8に記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)を得ることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物(C)の製造方法。
- オレフィン系ゴム成分(A)を、オレフィン系樹脂(B)及び軟化剤(J−2)と混練し、次いで、架橋剤(E)と架橋助剤(F)とを添加し動的架橋して、請求項8に記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)を得ることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物(C)の製造方法。
- オレフィン系ゴム成分(A)が、オレフィン系ゴム(D)60〜95重量部、無機系及び/又は有機系のフィラー(H)5〜40重量部((D)+(H)=100重量部)並びに軟化剤(J−1)0−150重量部からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)。
- オレフィン系ゴム成分(A)及びオレフィン系樹脂(B)が、該オレフィン系ゴム成分(A)とオレフィン系樹脂(B)との合計100重量部に対し、架橋剤(E)0.01〜3.0重量部及び架橋助剤(F)0.01〜3.0重量部を用いて、部分的あるいは完全に架橋されていることを特徴とする請求項13に記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)。
- オレフィン系ゴム成分(A)が、オレフィン系ゴム(D)85〜95重量部、並びに無機系及び/又は有機系のフィラー(H)5〜15重量部(但し(D)と(H)の合計量は100重量部)からなることを特徴とする請求項13または14に記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)。
- フィラー(H)がカーボンブラックであることを特徴とする請求項13〜15のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)。
- 架橋剤(E)が有機過酸化物であることを特徴とする請求項13〜16のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)。
- オレフィン系ゴム成分(A)とオレフィン系樹脂(B)との合計100重量部に対し、軟化剤(J−2)が0.1〜300重量部含まれることを特徴とする請求項13〜17のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)。
- オレフィン系ゴム(D)と無機系及び/又は有機系のフィラー(H)とを予め混練したオレフィン系ゴム成分(A)を、オレフィン系樹脂(B)と混練し、次いで、架橋剤(E)と架橋助剤(F)とを添加し動的架橋して、請求項13〜17のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)を得ることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物(C)の製造方法。
- オレフィン系ゴム(D)と無機系及び/又は有機系のフィラー(H)と軟化剤(J−1)とを予め混練したオレフィン系ゴム成分(A)を、オレフィン系樹脂(B)と混練し、次いで、架橋剤(E)と架橋助剤(F)とを添加し動的架橋して、請求項13〜17のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)を得ることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物(C)の製造方法。
- オレフィン系ゴム(D)と無機系及び/又は有機系のフィラー(H)と軟化剤(J−1)とを予め混練したオレフィン系ゴム成分(A)を、オレフィン系樹脂(B)及び軟化剤(J−2)と混練し、次いで、架橋剤(E)と架橋助剤(F)とを添加し動的架橋して、請求項18に記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)を得ることを特徴とする、熱可塑性エラストマー組成物(C)の製造方法。
- オレフィン系ゴム(D)と無機系及び/又は有機系のフィラー(H)とを予め混練したオレフィン系ゴム成分(A)を、オレフィン系樹脂(B)及び軟化剤(J−2)と混練し、次いで、架橋剤(E)と架橋助剤(F)とを添加し動的架橋して、請求項18に記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)を得ることを特徴とする、熱可塑性エラストマー組成物(C)の製造方法。
- 請求項1〜8、13〜18の中のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物(C)で製造された成形体。
- 発泡体であることを特徴とする請求項23に記載の成形体。
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