JP5276545B2 - 水田作業車 - Google Patents
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Description
本発明は、田面に溝を形成する作業の作業性を向上させることを目的としている。
(構成)
本発明の第1特徴は、水田作業車において次のように構成することにある。
機体の後部に作業装置を備えて、前記作業装置と機体との間に整地装置を備え、
前記整地装置を、左右方向に配置されて回転駆動される駆動軸と、前記駆動軸に一体回転自在に取り付けられた整地部材と、前記駆動軸に一体回転自在に取り付けられた溝形成部材とを備えて構成し、
前記駆動軸の長手方向での横幅が半径方向外側ほど狭くなるクサビ状の断面を備えたクサビ状部を、前記溝形成部材に備えて、
前記駆動軸が回転駆動されることにより、前記整地部材が回転駆動されて田面が整地され、前記溝形成部材が回転駆動されて田面に溝が形成されるように構成し、
前記整地部材の後方に泥除け部材を備え、所定の間隔を開けて隣接する泥除け部材の間の前方に前記溝形成部材が位置するように、前記泥除け部材を備えている。
[I]−1
本発明の第1特徴によると、機体の後部の作業装置と機体との間に整地装置を備えた場合、整地部材及び溝形成部材を駆動軸一体回転自在に取り付けている。これにより、機体の進行に伴って、回転駆動される整地部材により田面が整地され、これと同時に溝形成部材が回転駆動されて、溝形成部材により田面に溝が形成されるのであり、整地部材による田面の整地と溝形成部材による田面の溝の形成とを同時に行うことができる。
本発明の第1特徴によると、既存の部材と言ってよい整地装置の駆動軸に溝形成部材を取り付けており、既存の部材と言ってよい整地装置の駆動軸が溝形成部材の支持部材に兼用されることなる。
これにより、整地装置とは別の位置に専用の支持部材を介して溝形成部材を支持する構成に比べて、本発明の第1特徴では、溝形成部材の支持部材を省略することができる。
機体の進行に伴って溝形成部材により田面に溝が形成される場合、例えば田面に断面長方形状の溝を形成すると、溝の縦壁部が垂直方向に直立したものとなるので、溝の横外側の泥の圧力が溝の縦壁部にそのまま掛かり、溝の縦壁部が内側に崩れ易い。
[I]−4
機体の進行に伴って、回転駆動される整地部材により田面が整地されるように構成する場合、整地部材から後方に泥が跳ね飛ばされるので、跳ね飛ばされた泥が作業装置に付着し滞留しないように、整地部材の後方に泥除け部材を備える必要がある。整地部材から後方への泥の跳ね飛ばしを抑えると言う面から、泥除け部材は上方から田面に近い位置まで配置されていることが好ましい。
本発明の第1特徴によると、整地部材の後方に泥除け部材を備えており、泥除け部材により整地部材から後方への泥の跳ね飛ばしを抑えることができる。
[I]−5
機体の進行に伴って溝形成部材により田面に溝が形成される場合、整地部材と同様に溝形成部材の後方に泥除け部材が備えられていると、泥除け部材が田面に接するような状態になれば、泥除け部材により溝が埋め戻されるような状態になることが考えられる。
本発明の第1特徴によると、整地部材の後方に泥除け部材を備える場合、所定の間隔を開けて隣接する泥除け部材の間の前方に溝形成部材を位置させており、溝形成部材の後方に泥除け部材を備えていない。これにより、機体の進行に伴って溝形成部材により田面に溝が形成された後、泥除け部材により溝が埋め戻されるような状態は生じない。
本発明の第1特徴のように、溝形成部材の後方に泥除け部材を備えなければ、後述の[II]に記載のように、溝形成部材の外径を整地部材の外径よりも大きな外径に設定した場合、溝形成部材に関係なく泥除け部材を整地部材に接近させて配置することができる。
本発明の第1特徴によると、水田作業車において機体の進行に伴って、整地部材による田面の整地と溝形成部材による田面の溝の形成とを同時に行うことができるようになり、田面の整地と田面の溝の形成とを別々に行う必要が無くなる点、並びに、田面の泥の抵抗を受けることなく溝形成部材により田面に溝が形成される点により、水田作業車の作業性能を向上させることができた。
本発明の第1特徴によると、溝形成部材の支持部材を省略することができて、構造の簡素化及び軽量化の面で有利なものとなった。
本発明の第1特徴によると、整地部材の後方に泥除け部材を備える場合、機体の進行に伴って溝形成部材により田面に溝が形成された後、泥除け部材により溝が埋め戻されないようにすることができて、泥除け部材により整地部材から後方への泥の跳ね飛ばしを抑えながら、水田作業車の作業性能(溝の形成性能)を向上させることができた。
本発明の第1特徴によると、溝形成部材の外径を整地部材の外径よりも大きな外径に設定した場合、溝形成部材に関係なく泥除け部材を整地部材に接近させて配置することができるので、泥除け部材を整地部材に接近させて配置することにより、整地部材から後方への泥の跳ね飛ばしを抑える機能を泥除け部材に十分に発揮させることができる。
(構成)
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴の水田作業車において次のように構成することにある。
所定の間隔を置いて前記駆動軸の長手方向に沿って配置されて前記駆動軸と直交する一対の横面部と、前記一対の横面部の半径方向外側の端部から互いに接近するように半径方向外側の斜めに延出された一対の傾斜面部とを備えて、前記溝形成部材を構成し、
前記一対の傾斜面部を前記クサビ状部として、
前記溝形成部材の外径を前記整地部材の外径よりも大きな外径に設定する。
本発明の第2特徴によると、溝形成部材の外径を整地部材の外径よりも大きな外径に設定しているので、整地部材が整地する田面よりも深い位置に溝形成部材が入り込むことになり、溝形成部材により田面に溝が確実に形成される。
これにより、溝形成部材99の外径D3を整地部材98の外径D2よりも大きな外径に設定する場合、例えば図18に示すように、整地部材98と溝形成部材99(横面部99a)とを互いに接するように構成することが可能であり、整地部材98と溝形成部材99(横面部99a)との間に田面の泥が入り込んで塊となって滞留するような状態を避けることができる。そして、溝形成部材99の横面部99aの外側に位置する傾斜面部99b(クサビ状部99b)によって、田面に断面V字状の溝が形成される。
本発明の第2特徴によると、溝形成部材により溝を確実に形成することができるようになる点、並びに、整地部材と溝形成部材(横面部)との間に田面の泥が入り込んで塊となって滞留するような状態が少ない点により、水田作業車の作業性能(溝の形成性能)を向上させることができた。
(構成)
本発明の第3特徴は、水田作業車において次のように構成することある。
機体の後部に作業装置を備えて、前記作業装置と機体との間に整地装置を備え、
前記整地装置を、左右方向に配置されて回転駆動される駆動軸と、前記駆動軸に一体回転自在に取り付けられた整地部材と、前記駆動軸に一体回転自在に取り付けられた溝形成部材とを備えて構成し、
前記駆動軸が回転駆動されることにより、前記整地部材が回転駆動されて田面が整地され、前記溝形成部材が回転駆動されて田面に溝が形成されるように構成し、
前記整地部材の後方に泥除け部材を備え、所定の間隔を開けて隣接する泥除け部材の間の前方に前記溝形成部材が位置するように、前記泥除け部材を備える。
[III]−1
本発明の第3特徴によると、機体の後部の作業装置と機体との間に整地装置を備えた場合、整地部材及び溝形成部材を駆動軸一体回転自在に取り付けている。これにより、機体の進行に伴って、回転駆動される整地部材により田面が整地され、これと同時に溝形成部材が回転駆動されて、溝形成部材により田面に溝が形成されるのであり、整地部材による田面の整地と溝形成部材による田面の溝の形成とを同時に行うことができる。
[III]−2
本発明の第3特徴によると、既存の部材と言ってよい整地装置の駆動軸に溝形成部材を取り付けており、既存の部材と言ってよい整地装置の駆動軸が溝形成部材の支持部材に兼用されることなる。
これにより、整地装置とは別の位置に専用の支持部材を介して溝形成部材を支持する構成に比べて、本発明の第1特徴では、溝形成部材の支持部材を省略することができる。
[III]−3
機体の進行に伴って、回転駆動される整地部材により田面が整地されるように構成する場合、整地部材から後方に泥が跳ね飛ばされるので、跳ね飛ばされた泥が作業装置に付着し滞留しないように、整地部材の後方に泥除け部材を備える必要がある。整地部材から後方への泥の跳ね飛ばしを抑えると言う面から、泥除け部材は上方から田面に近い位置まで配置されていることが好ましい。
本発明の第3特徴によると、整地部材の後方に泥除け部材を備えており、泥除け部材により整地部材から後方への泥の跳ね飛ばしを抑えることができる。
機体の進行に伴って溝形成部材により田面に溝が形成される場合、整地部材と同様に溝形成部材の後方に泥除け部材が備えられていると、泥除け部材が田面に接するような状態になれば、泥除け部材により溝が埋め戻されるような状態になることが考えられる。
本発明の第3特徴によると、整地部材の後方に泥除け部材を備える場合、所定の間隔を開けて隣接する泥除け部材の間の前方に溝形成部材を位置させており、溝形成部材の後方に泥除け部材を備えていない。これにより、機体の進行に伴って溝形成部材により田面に溝が形成された後、泥除け部材により溝が埋め戻されるような状態は生じない。
本発明の第3特徴のように、溝形成部材の後方に泥除け部材を備えなければ、前項[II]に記載のように、溝形成部材の外径を整地部材の外径よりも大きな外径に設定した場合、溝形成部材に関係なく泥除け部材を整地部材に接近させて配置することができる。
本発明の第3特徴によると、水田作業車において機体の進行に伴って、整地部材による田面の整地と溝形成部材による田面の溝の形成とを同時に行うことができるようになり、田面の整地と田面の溝の形成とを別々に行う必要が無くなる点により、水田作業車の作業性能を向上させることができた。
本発明の第3特徴によると、溝形成部材の支持部材を省略することができて、構造の簡素化及び軽量化の面で有利なものとなった。
本発明の第3特徴によると、整地部材の後方に泥除け部材を備える場合、機体の進行に伴って溝形成部材により田面に溝が形成された後、泥除け部材により溝が埋め戻されないようにすることができて、泥除け部材により整地部材から後方への泥の跳ね飛ばしを抑えながら、水田作業車の作業性能(溝の形成性能)を向上させることができた。
(構成)
本発明の第4特徴は、本発明の第1〜第3特徴の水田作業車のうちのいずれか一つにおいて次のように構成することある。
機体を支持する後輪の後方から左右方向に外れた位置に、前記溝形成部材が位置するように構成する。
本発明の第4特徴によると、後輪の後方から左右方向に外れた位置に、溝形成部材が位置しているので、溝形成部材の外径が比較的大きなものになっても、溝形成部材が後輪に干渉することがない。これにより、溝形成部材と後輪との干渉を避ける為に、整地装置を機体から後方に大きく離れた位置に支持する必要はなく、整地装置を後輪に接近させて配置することが可能になり、これに伴って作業装置を機体に接近させて支持することができる。
本発明の第4特徴によると、作業装置を機体に接近させて支持することができるようになり、作業装置を含めた水田作業車の全長を抑えることができるようになって、水田作業車の全体のコンパクト化を図ることができた。
図1及び図2に示すように、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2により支持された機体の後部に、リンク機構3が昇降自在に支持され、リンク機構3を昇降操作する油圧シリンダ4が備えられており、リンク機構3に直播装置5(作業装置に相当)が支持されて、水田作業車の一例である乗用型直播機が構成されている。直播装置5に整地装置37が支持されて、機体と直播装置5との間に整地装置37が備えられており、機体の後部に施肥装置20が支持されている。
図1,2,6に示すように、直播装置5は、種籾を貯留する2条対応の4個のホッパー6、2条対応の4個の繰り出し部7、1個のブロア8が備えられており、2条対応の1個のセンターフロート9、2条対応の2個のサイドフロート10、1条対応の2個のサイドフロート11が左右方向に並べて備えられている。左右方向に所定間隔をおいて配置された8個の種籾作溝器12が備えられ、繰り出し部7と種籾作溝器12とに亘ってホース13が接続されている。
次に、施肥装置20について説明する。
図1,2,3に示すように、右及び左の支持板29に支持フレーム30,33が連結されて、右及び左の支持板29に支持された後部ステップ34(後述する4個のホッパー14の全体の横幅よりも少し大きな横幅(又は略同じ横幅)を備えている)よりも上方に、支持フレーム30,33が位置している。
以上のようにホッパー14、繰り出し部15、ブロア16、ダクト32、肥料作溝器17、ホース18,19等により施肥装置20が構成されている。
次に、直播装置5の全体構造及び支持構造について説明する。
図4,6,7,8に示すように、角パイプ状の左右方向に向く支持フレーム24が備えられて、支持フレーム24の左右中央付近に2本の縦フレーム25が連結され、支持フレーム24の右及び左部に2本の縦フレーム26が連結されており、縦フレーム25,26の上下中間部に亘って左右方向に向く横フレーム27が連結されている。
次に、直播装置5において繰り出し部7及びホッパー6の支持構造について説明する。
図4,6,7に示すように、横フレーム38,40の間に位置するように、繰り出し部7が横フレーム38,40に連結されており、種籾を貯留する4個のホッパー6が繰り出し部7の上部に連結されて、4個のホッパー6が互いに連結されている。この場合、図2に示すように、4個のホッパー6の全体の横幅が、4個のホッパー14の全体の横幅と略同じものとなっており、左右方向において、4個のホッパー6の全体の右及び左端部と、4個のホッパー14の全体の右及び左端部とが略同じ位置に位置している(前後方向から目視して、4個のホッパー6の全体の右及び左端部と、4個のホッパー14の全体の右及び左端部とが略同じ位置に位置している)。
左のマーカー22を縦フレーム89のフック89aに掛けて格納姿勢に保持すると、左のマーカー22(アーム部22a)がブロア8の前側で電動モータ45の左側に位置するのであり、図6に示すように背面視(正面視)において、左のマーカー22(アーム部22a)がブロア8に重複する状態となる。左のマーカー22において、電動モータ23がブロア8及び電動モータ45の下方に位置し、左の縦フレーム26と格納姿勢の左のマーカー22(アーム部22a)との間に位置する状態となる。右のマーカー22において、電動モータ23が右の縦フレーム26と格納姿勢の右のマーカー22(アーム部22a)との間に位置する状態となる。
次に、直播装置5において、センターフロート9及びサイドフロート10,11の支持構造について説明する。
図4,6,7,8に示すように、支持フレーム24の下部に5個の支持フレーム48が連結されて後方に延出されており、支持フレーム48の後端部に連結されたブラケット48aが下方に延出されている。
これにより、図12,13,14に示すように、サイドフロート10,11が支持ピン77周りに上下揺動自在に支持されているのであり、サイドフロート10,11の上下揺動範囲が支持ブラケット83の切り欠き部83bの範囲に規制される。
次に、種籾及び肥料作溝器12,17について説明する。
図8,10〜13に示すように、側面視で三角形状、平面視で先細り状(クサビ状)の溝切り部材84が、センターフロート9(サイドフロート10,11)の左右中央側(支持ブラケット83に近い部分)に連結されて、センターフロート9(サイドフロート10,11)の底面から下方に突出している。
次に、直播装置5(繰り出し部7)及び施肥装置20(繰り出し部15)への伝動構造について説明する。
図1に示すように、機体の前部に搭載されたエンジン50の動力が伝動ベルト(図示せず)を介して、機体の前部の静油圧式無段変速装置(図示せず)及びミッションケース51に伝達され、ミッションケース51の副変速装置(図示せず)から右及び左の前輪1に伝達される。ミッションケース51の副変速装置(図示せず)の動力が伝動軸52を介して右及び左の後輪2に伝達される。
これにより、伝動軸63の回転運動によるロッド70の往復運動が、ワンウェイクラッチ69により回転運動に変換されて、駆動軸65が間欠的に回転駆動される。第1〜4直播クラッチ66a〜66dを介して繰り出し部7の繰り出しロール64が間欠的に回転駆動され、ホッパー6の種籾が繰り出し部7から所定量ずつ繰り出される。ブロア8からの高圧の風がダクト47を通ってホース13に供給されており、高圧の風により種籾がホース13を通って種籾作溝器12に供給され、種籾作溝器12により田面Gに形成された溝に種籾が供給される。
これにより、伝動軸56の回転運動によるロッド70の往復運動が、ワンウェイクラッチ69により回転運動に変換されて、駆動軸65が間欠的に回転駆動される。第1〜4施肥クラッチ67a〜67dを介して繰り出し部15の繰り出しロール64が間欠的に回転駆動され、ホッパー14の肥料が繰り出し部15から所定量ずつ繰り出される。ブロア16からの高圧の風がダクト32を通ってホース18,19に供給されており、高圧の風により肥料がホース18,19を通って肥料作溝器17に供給され、肥料作溝器17により田面Gに形成された溝に肥料が供給される。
次に、第1〜4直播クラッチ66a〜66d及び第1〜4施肥クラッチ67a〜67dの操作系について説明する。
図6及び図9に示すように、直播装置5において、駆動軸65と平行に繰り出し部7に亘って操作軸71が回転自在に支持されており、操作軸71において第1〜4直播クラッチ66a〜66dに対向する部分に、第1,2,3,4カム部材71a,71b,71c,71dが所定角度ずつ位相をずらして固定されている。操作軸71を回転駆動する電動モータ72が操作軸71の一端に備えられて、操作軸71の位相を検出するポテンショメータ73が操作軸71の他端に備えられている。
次に、第1〜4停止スイッチ75a〜75dによる第1〜4直播クラッチ66a〜66d及び第1〜4施肥クラッチ67a〜67dの操作について説明する。
図9及び図21に示すように、第1〜4停止スイッチ75a〜75dを押し操作していない状態(第1〜4停止スイッチ75a〜75dを作動位置に操作した状態)で、第1〜4停止スイッチ75a〜75dのランプが消灯している(全条作動状態)。全条作動状態において、操作軸71の第1〜4カム部材71a〜71dが第1〜4直播クラッチ66a〜66d及び第1〜4施肥クラッチ67a〜67dから離れて、第1〜4直播クラッチ66a〜66d及び第1〜4施肥クラッチ67a〜67dが伝動状態に操作されている。
前述の状態により、第1〜4直播及び施肥クラッチ66a〜66d,67a〜67dが遮断状態に操作された全条停止状態となる。
次に、整地装置37の全体構造について説明する。
図4,8,18に示すように、支持フレーム24の左端部に固定されたブラケット24bに支持ケース90がボルト連結されて、支持ケース90に支持ケース91がボルト連結されており、支持ケース91に伝動ケース92が左右方向の横軸芯P3周りに上下揺動自在に支持されている。
次に、整地装置37への伝動構造について説明する。
図17及び図18に示すように、支持ケース90に伝動軸95が支持されて、伝動軸63(図19参照)と伝動軸95とに亘って、伝動軸96が自在継手97(ユニバーサルジョイント)を介して接続されている。図8,17,18,19に示すように、伝動軸96及び自在継手97を覆う円筒状のカバー134が、伝動ケース62及び支持ケース90に亘って取り付けられている。
次に、整地装置37の昇降構造について説明する。
図4,16,21に示すように、支持フレーム24においてリンク機構3の左側に隣接する部分に支持板113が連結されて、支持板113の左右方向の横軸芯P4周りに、扇型の昇降ギヤ114が上下揺動自在に支持されている。ボス部115が駆動軸94に相対回転自在に外嵌されて、ボス部115のアーム115aが昇降ギヤ114に接続されている。
次に、整地装置37と各部との位置関係について説明する。
図8に示すように、右及び左の後輪2に後方にスペーサ102が位置し、右及び左の後輪2、スペーサ102の後方にサイドフロート10が位置しており、右及び左の後輪2の後方から左右方向に離れた位置に、溝形成部材99が位置している。右及び左の後輪2の間に2個の溝形成部材99が位置し、右の後輪2の外側(図8の紙面右側)に1個の溝形成部材99が位置しており、左の後輪2の外側(図8の紙面左側)に1個の溝形成部材99が位置している。
これについて言い換えると、溝形成部材99の後方に種籾作溝器12及び肥料作溝器17が位置しておらず、隣接する種籾作溝器12の間の前方に、右及び左の後輪2の間の溝形成部材99が位置しており、隣接する種籾作溝器12と肥料作溝器17(種籾作溝器12)の間の前方に、右及び左の後輪2の外側の溝形成部材99が位置している。
次に、直播装置5の自動昇降制御手段120について説明する。
図21に示すように、自動昇降制御手段120が制御装置100に備えられており、高さセンサー78(図10及び図11参照)の検出値が制御装置100に入力されている。機体の進行に伴ってセンターフロート9が田面Gに接地追従するのであり、高さセンサー78の検出値により直播装置5に対するセンターフロート9の高さを検出することによって、田面G(センターフロート9)から直播装置5までの高さを検出することができる。
次に、直播装置5のローリング制御手段126について説明する。
図21に示すように、ローリング制御手段126が制御装置100に備えられている。図19及び図21に示すように、支持フレーム24において、縦フレーム43及びボス部44,59の近傍部分に傾斜センサー127が取り付けられて、傾斜センサー127の検出値が制御装置100に入力されており、傾斜センサー127により水平面に対する直播装置5(支持フレーム24)の左右方向の傾斜角度が検出される。
次に、昇降レバー123について説明する。
図1,2,21に示すように、運転座席21の右横側に昇降レバー123が備えられ、昇降レバー123は自動位置、上昇位置、中立位置、下降位置及び作業位置に操作及び保持自在に構成されており、昇降レバー123の操作位置が制御装置100に入力されている。機体に対するリンク機構3の上下角度を検出する角度センサー124が備えられて、角度センサー124の検出値が制御装置100に入力されており、機体に対するリンク機構3の上下角度を検出することによって、機体に対する直播装置5の高さを検出することができる。
これにより、前項[7]に記載のように、直播装置5(繰り出し部7)及び施肥装置20(繰り出し部15)に動力が伝達されて、種籾及び肥料作溝器12,17により田面Gに形成された溝に種籾及び肥料が供給されるのであり、前項[11]に記載のように、整地装置37に動力が伝達されて、駆動軸94、整地部材98及び溝形成部材99が図4の紙面反時計方向に高速で回転駆動される。
次に、操作レバー125について説明する。
図1,2,21に示すように、操縦ハンドル74の下側の右横側に操作レバー125が備えられて、操作レバー125が右の横外方に延出されている。操作レバー125は中立位置Nから上方の上昇位置U、下方の下降位置D、後方の右マーカー位置R及び前方の左マーカー位置Lの十字方向に操作自在に構成されて、中立位置Nに付勢されており、操作レバー125の操作位置が制御装置100に入力されている。
センターフロート9が田面Gに接地すると、自動昇降制御手段120及びローリング制御手段126が作動して、直播装置5が田面Gに接地して停止した状態となる(直播装置5が田面Gから設定高さに維持されるように(高さセンサー78の検出値(高さセンサー78とセンターフロート9との上下間隔)が設定値H1に維持されるように)、直播装置5が自動的に昇降する状態)。
右(左)のマーカー22が格納姿勢に操作された状態において、操作レバー125を右マーカー位置R(左マーカー位置L)に第1設定時間(比較的短い時間)以上に亘って操作すると、右(左)のマーカー22が作用姿勢に操作される。
右(左)のマーカー22が作用姿勢に操作された状態において、操作レバー125を右マーカー位置R(左マーカー位置L)に第2設定時間(第1設定時間よりも長い時間)以上に亘って操作すると、右(左)のマーカー22が格納姿勢に操作される。
次に、整地装置37の昇降制御について説明する。
図1及び図21に示すように、操縦ハンドル74の下側に位置する操作パネル131にダイヤル操作式の昇降スイッチ132、及びダイヤル操作式の深さスイッチ133が備えられており、昇降スイッチ132及び深さスイッチ133の操作位置が制御装置100に入力されている。
この状態において、ポテンショメータ118の検出値により直播装置5に対する整地装置37の高さを検出することにより、設定値H1に基づいて田面Gに対する整地装置37の高さが、制御装置100において検出される。昇降スイッチ132の操作位置及び田面Gに対する整地装置37の高さに基づいて、制御装置100により電動モータ117が操作されて、以下のように整地装置37が後述する第1作業位置A1、第2作業位置A2及び格納位置A3に昇降駆動されて維持される。
図20に示す整地部材98に代えて、図22に示すような整地部材98を使用してもよい。図22に示すように、整地部材98は、断面円状のボス部98bに断面四角状の取付孔98aが備えられて、ボス部98bの外周部に6個のアーム部98eが備えられ、複数の凸部を備えた整地部98dがアーム部98eの先端部に備えられて、隣接するアーム部98eの間に切り欠き部98fが形成されており、合成樹脂により一体的に形成されている。
図23に示すように、右及び左の後輪2の間の溝形成部材99、及び、センターフロート9とサイドフロート10との間において、溝形成部材99の横幅W2(溝形成部材99における一対の横面部99aの間隔)(図18参照)と、センターフロート9とサイドフロート10との間隔W3とを、略同じ間隔に設定してもよい。図23に示すように、右及び左の後輪2の外側の溝形成部材99において、溝形成部材99の横幅W2(溝形成部材99における一対の横面部99aの間隔)(図18参照)と、サイドフロート10,11の間隔W4とを、略同じ間隔に設定してもよい。
この場合、図23に示す構成によると、機体の進行に伴って溝形成部材99により田面Gに溝が形成され、溝の両横外側の部分において泥が盛り上がるような状態になっても、溝形成部材99の後方に位置するセンターフロート9及びサイドフロート10,11の端部が、泥の盛り上がり部分の付近を通過することになり、溝形成部材99の後方に位置するセンターフロート9及びサイドフロート10,11の端部により泥の盛り上がり部分が整地される。
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態][発明の実施の第2別形態]において、以下のような構成を追加してもよい。
図24に示すように、レーキ状の整地部材137をスペーサ102に相対回転自在に外嵌し、整地部材137と支持フレーム107とに亘ってロッド(図示せず)を接続して、整地部材137の回り止めを行い、整地部材137が右及び左の後輪2の後方で田面Gに接地するように構成する。これにより、右及び左の後輪2の通過跡が整地部材137によって整地される。
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第3別形態]において、以下のような構成を追加してもよい。
図24に示すように、整地装置37において駆動軸105(図18参照)の端部に、溝形成部材99よりも大径の溝形成部材138を連結して、駆動軸94により溝形成部材99,138が一体で回転駆動されるように構成してもよい。この場合、図18に示す溝形成部材99の横面部99a、傾斜面部99b及び円弧面部99cと同じ横面部、傾斜面部及び円弧面部が、溝形成部材138に備えられており、溝形成部材138の後方に泥除け部材108は備えられていない。
機体の進行に伴って整地装置37により田面Gの泥や水が前方に押された場合、押された田面Gの泥や水が整地装置37の左右範囲を越えて横外側に流れようとしても、この状態が溝形成部材138により抑えられる。
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第4別形態]では、整地装置37を直播装置5に支持させることにより、直播装置5と機体との間に整地装置37を備えるように構成しているが、この構成に代えて、図1に示すリンク機構3のロアリンク3bに、整地装置37を支持アーム(図示せず)を介して接続して、直播装置5と機体との間に整地装置37を備えるように構成してもよい。図3に示す機体フレーム28又は支持板29に、整地装置37を支持アーム(図示せず)を介して接続して、直播装置5と機体との間に整地装置37を備えるように構成してもよい。
5 作業装置
37 整地装置
94,105 駆動軸
98 整地部材
99,138 溝形成部材
99a 溝形成部材の横面部
99b 溝形成部材のクサビ状部(傾斜面部)
108 泥除け部材
D1 整地部材の外径
D3 溝形成部材の外径
G 田面
Claims (4)
- 機体の後部に作業装置を備えて、前記作業装置と機体との間に整地装置を備え、
前記整地装置を、左右方向に配置されて回転駆動される駆動軸と、前記駆動軸に一体回転自在に取り付けられた整地部材と、前記駆動軸に一体回転自在に取り付けられた溝形成部材とを備えて構成し、
前記駆動軸の長手方向での横幅が半径方向外側ほど狭くなるクサビ状の断面を備えたクサビ状部を、前記溝形成部材に備えて、
前記駆動軸が回転駆動されることにより、前記整地部材が回転駆動されて田面が整地され、前記溝形成部材が回転駆動されて田面に溝が形成されるように構成し、
前記整地部材の後方に泥除け部材を備え、所定の間隔を開けて隣接する泥除け部材の間の前方に前記溝形成部材が位置するように、前記泥除け部材を備えてある水田作業車。 - 所定の間隔を置いて前記駆動軸の長手方向に沿って配置されて前記駆動軸と直交する一対の横面部と、前記一対の横面部の半径方向外側の端部から互いに接近するように半径方向外側の斜めに延出された一対の傾斜面部とを備えて、前記溝形成部材を構成し、
前記一対の傾斜面部を前記クサビ状部として、
前記溝形成部材の外径を前記整地部材の外径よりも大きな外径に設定してある請求項1に記載の水田作業車。 - 機体の後部に作業装置を備えて、前記作業装置と機体との間に整地装置を備え、
前記整地装置を、左右方向に配置されて回転駆動される駆動軸と、前記駆動軸に一体回転自在に取り付けられた整地部材と、前記駆動軸に一体回転自在に取り付けられた溝形成部材とを備えて構成し、
前記駆動軸が回転駆動されることにより、前記整地部材が回転駆動されて田面が整地され、前記溝形成部材が回転駆動されて田面に溝が形成されるように構成し、
前記整地部材の後方に泥除け部材を備え、所定の間隔を開けて隣接する泥除け部材の間の前方に前記溝形成部材が位置するように、前記泥除け部材を備えてある水田作業車。 - 機体を支持する後輪の後方から左右方向に外れた位置に、前記溝形成部材が位置するように構成してある請求項1〜3のうちのいずれか一つに記載の水田作業車。
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