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JP5257393B2 - 車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の制御装置に関する。
エンジンを搭載した車両では、車速が所定車速以上で、エンジン回転数が所定回転数以上であるときに、アクセルペダルを戻すと、減速時燃料カット制御が開始され、燃料供給が停止される。しかし、エアコンなどの補機を備えた車両では、燃料カット制御を実行中に、このエアコンのコンプレッサの負荷が上昇すると、燃料カット復帰回転数が上昇することから、燃料カット制御が解除されてしまう。
そのため、例えば、下記特許文献1の車両用駆動制御装置では、補機が作動して燃料カット復帰回転速度が変更された場合に、この燃料カット復帰回転速度の変更に拘らず、燃料カットが継続されるように、燃料カット復帰回転速度の変更に応じてコーストダウン車速及びアップシフト車速を変更するようにしている。
特開2003−322249号公報
上述した従来の車両用駆動制御装置にあっては、補機が作動して燃料カット復帰回転速度が変更されると、コーストダウン車速及びアップシフト車速を変更することで、燃料カットが継続されるようにしている。ところが、車両における全ての走行状態で、このような制御を実行すると、例えば、ドライバによるアクセルペダルを踏込んだ状態が長く継続するような走行状態では、シフトアップが抑制される一方で、シフトダウンしやすくなり、燃費を悪化させてしまうおそれがある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、車両の走行状態に拘らず燃料カット制御を適正に実行することで燃費の向上を可能とする車両の制御装置を提供することを目的とする。
本発明の車両の制御装置は、内燃機関と、該内燃機関の出力軸に連結される自動変速機と、前記内燃機関の回転数が予め設定された所定の燃料カット復帰回転数以上で且つアクセル開度が0のときに燃料供給を停止する燃料カット制御部と、アクセルペダルが継続して踏込まれているアイドルオフ時間が予め設定された閾値より短いかどうかを判定するアイドルオフ時間判定部と、前記内燃機関により駆動する補機の作動を検出する補機作動検出部と、車両の運転状態に応じて前記自動変速機の変速段を設定すると共にアイドルオフ時間が閾値より短く且つ前記補機が作動するときに変速点を高回転側に変更する変速制御部と、を備えることを特徴とする。
上記車両の制御装置にて、前記アイドルオフ時間判定部は、所定期間におけるアイドルオフ時間の単純移動平均手法を用いて算出し、算出後のアイドルオフ時間が閾値より短いときに車両が走行する道路が市街地道路であると判定することが好ましい。
上記車両の制御装置にて、前記変速制御部は、アイドルオフ時間が閾値より短く且つ前記補機が作動するときには、変速点としてのシフトアップ線及びコーストダウン線を高回転側に変更することが好ましい。
上記車両の制御装置にて、前記変速制御部は、アクセル開度が低開度側におけるシフトアップ線及びコーストダウン線を高回転側に変更することが好ましい。
本発明に係る車両の制御装置は、アイドルオフ時間が閾値より短く、且つ、補機が作動するときに自動変速機の変速点を高回転側に変更するので、車両の走行状態に拘らず燃料カット制御を適正に実行することで燃費の向上を可能とするという効果を奏する。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両の制御装置を表す概略構成図である。 図2は、本実施形態の車両の制御装置による処理の流れを表すフローチャートである。 図3は、アイドルオフ時間を説明するための概略図である。 図4は、走行する各種道路におけるアイドルオフ時間を表す概略図である。 図5は、有段自動変速機の変速マップを表すグラフである。 図6は、無段始動変速機の変速マップを表すグラフである。 図7は、本実施形態の車両の制御装置における各社パラメータの変化を表すタイムチャートである。
以下に、本発明に係る車両の制御装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
〔本実施形態〕
図1は、本発明の一実施形態に係る車両の制御装置を表す概略構成図、図2は、本実施形態の車両の制御装置による処理の流れを表すフローチャート、図3は、アイドルオフ時間を説明するための概略図、図4は、走行する各種道路におけるアイドルオフ時間を表す概略図、図5は、有段自動変速機の変速マップを表すグラフ、図6は、無段始動変速機の変速マップを表すグラフ、図7は、本実施形態の車両の制御装置における各社パラメータの変化を表すタイムチャートである。
本実施例の車両の制御装置において、図1に示すように、内燃機関としてのエンジン11は、図示しないが、シリンダブロック上にシリンダヘッドが締結され、内部に形成された複数のシリンダボアにピストンがそれぞれ上下移動自在に嵌合し、各ピストンがコネクティングロッドを介してクランクシャフトに連結されて構成されている。各燃焼室12は、シリンダブロックとシリンダヘッドとピストンにより構成されており、上部に吸気ポート及び排気ポートが対向して形成され、吸気ポート及び排気ポートに対して吸気弁及び排気弁の下端部が設けられている。
各吸気ポートには、吸気マニホールド13を介して吸気管14が連結されており、この吸気管14の空気取入口にエアクリーナ15が取付けられている。そして、このエアクリーナ15の下流側にスロットル弁16を有する電子スロットル装置17が設けられている。一方、排気ポートには、排気マニホールド18を介して排気管19が連結されており、この排気管19には触媒装置20が装着されている。
また、シリンダヘッドには、燃焼室12に燃料を噴射するインジェクタ21が装着されており、各インジェクタ21はデリバリパイプ22に連結され、このデリバリパイプ22に燃料配管23を介して燃料タンク24が連結され、燃料配管23に燃料ポンプ25が連結されている。また、シリンダヘッドには、燃焼室12の上方に位置して混合気に着火する点火プラグ26が装着されている。
上述のように構成されたエンジン11は、トルクコンバータ31を介して有段式の自動変速機32が連結されている。そして、自動変速機32はその出力軸にプロペラシャフト33が連結され、このプロペラシャフト33は、デファレンシャルギア34を介して左右のドライブシャフト35に連結され、このドライブシャフト35に左右の駆動輪36が連結されている。
従って、エンジン11が駆動すると、その駆動力は、トルクコンバータ31を介して自動変速機32の入力軸に入力され、ここで所定の変速比に減速される。そして、減速後の駆動力が自動変速機32の出力軸からプロペラシャフト33に出力され、このプロペラシャフト33からデファレンシャルギア34を介して左右のドライブシャフト35に伝達され、左右の駆動輪36を駆動回転することができる。
トルクコンバータ31は、エンジン11の回転を、オイルを介して自動変速機32に伝達する流体クラッチであり、エンジン11と自動変速機32とを直結状態にするロックアップ機構(ロックアップクラッチ)を有している。
自動変速機32は、ドライバによるアクセルペダルの踏み込み操作に応じたアクセル開度(または、スロットル開度)と、現在の車両の速度に応じて車両の目標駆動力を設定し、この目標駆動力に基づいて変速段や変速タイミングが設定される。トルクコンバータ31のロックアップ機構と自動変速機32は、油圧制御部37により油圧制御される。
また、車両には、補機として、空調装置を構成するエアコン38が搭載されており、このエアコン38のコンプレッサがエンジン11により駆動可能となっている。
車両には、電子制御ユニット(ECU)41が搭載されており、このECU41は、エンジン11の駆動を制御することができる。即ち、吸入空気量を計測するエアフローセンサ42、エンジン11の回転数を検出するエンジン回転数センサ43、アクセルペダルの踏込み量(アクセル開度)を検出するアクセルポジションセンサ44、電子スロットル装置17におけるスロットル開度を検出するスロットルポジションセンサ45などが設けられている。ECU41は、各センサ42〜45が検出した検出結果に基づいて、インジェクタ21による燃料噴射量、燃料噴射タイミング、点火プラグ26による点火時期などを制御する。
ECU41は、油圧制御部37によりトルクコンバータ31のロックアップ機構の作動、つまり、直結状態と非直結状態との切替を制御することができる。即ち、車両の速度を検出する車速センサ46が設けられている。ECU41は、車速やアクセル開度などに基づいて油圧制御部37を制御し、ロックアップ機構を切り替える。また、ECU41は、油圧制御部37により自動変速機32を油圧制御することで、変速制御することができる。即ち、自動変速機32の入力軸回転数を検出する入力軸回転数センサ47、ドライバが操作するシフトレバー装置によるシフトポジションを検出するシフトポジションセンサ48が設けられている。ECU31は、各種センサ47,48などが検出した検出結果に基づいて、油圧制御部37を制御し、自動変速機32を制御する。
このように構成された本実施例の車両の制御装置では、エンジン11のエンジン回転数が予め設定された所定の燃料カット復帰回転数以上で、且つ、アクセル開度が0のときに燃料供給を停止する燃料カット制御部51と、アクセルペダルが継続して踏込まれているアイドルオフ時間が予め設定された閾値より短いかどうかを判定するアイドルオフ時間判定部52と、エンジン11により駆動するエアコン(補機)38の作動を検出する補機作動検出部53と、車両の運転状態に応じて自動変速機32の変速段を設定すると共にアイドルオフ時間が閾値より短く、且つ、エアコン38が作動するときに変速点を高回転側に変更する変速制御部54を有している。
また、アイドルオフ時間判定部52は、所定期間におけるアイドルオフ時間の単純移動平均手法を用いて算出し、算出後のアイドルオフ時間が閾値より短いときに車両が走行する道路が市街地道路であると判定する。
また、変速制御部54は、アイドルオフ時間が閾値より短く、且つ、エアコン38が作動するときには、変速点としてのシフトアップ線及びコーストダウン線を高回転側に変更する。この場合、変速制御部54は、アクセル開度が低開度側におけるシフトアップ線及びコーストダウン線を高回転側に変更する。この場合、シフトアップ線及びコーストダウン線を高回転側に変更するとは、エアコン38が作動してエンジン回転数が上昇しても、アイドルオフ、つまり、ドライバがアクセルペダルを戻してアクセル開度が0になると、直ちに燃料カット制御が開始できる回転数より高い側に変更することである。
ここで、燃料カット制御部51とアイドルオフ時間判定部52と補機作動検出部53と変速制御部54は、ECU41により構成される。また、補機としては、エアコン38以外にオルタネータ、ウォータポンプ、オイルポンプなどがあり、補機作動検出部53は、全ての補機の作動を検出する。
以下、燃料カット制御部51とアイドルオフ時間判定部52と補機作動検出部53と変速制御部54について詳細に説明する。
アクセルペダルには、ドライバの踏込み操作を検出するアイドルスイッチが設けられており、このアイドルスイッチは、ドライバがアクセルペダルを踏込むとオンされ、完全に戻してアクセル開度が0になったらオフとなる。アイドルオフ時間判定部52は、図3に示すように、このアイドルスイッチがオフされている継続時間Tafに基づいて単純移動平均手法により、下記数式を用いてアイドルオフ継続時間移動平均値Taf_mを算出する。
Taf_m=(Taf+Tafn−1+Tafn−2+Tafn−3+Tafn−4)/5
このアイドルオフ継続時間移動平均値Taf_mは、車両が走行する道路により異なる傾向が現れている。図4に示すように、アイドルオフ継続時間移動平均値Taf_mについて、JC08モード時、市街地走行時、郊外地走行時において、シミュレーション(模擬走行)を行った。なお、JC08モードとは、より実際の走行パターンに近い状態で、車両の燃費を測定する方法である。すると、JC08モード時や市街地走行時には、アイドルオフ継続時間移動平均値Taf_mが短く、郊外地走行時には、アイドルオフ継続時間移動平均値Taf_mが長いものとなっている。これは、市街地を走行するときには、信号や渋滞などの影響で、アイドルオフ継続時間移動平均値Taf_mが短くなると予想され、郊外地を走行するときには、信号や渋滞が少ないなどの影響で、アイドルオフ継続時間移動平均値Taf_mが長くなると予想される。
そのため、アイドルオフ時間判定部52は、市街地走行時と郊外地走行時との間に、アイドルオフ継続時間Taの閾値Tbを設定し、アイドルオフ継続時間Ta(アイドルオフ継続時間移動平均値Taf_m)が閾値Tbより短いときに、現在、車両が走行する道路が市街地道路であると判定している。
変速制御部54は、アイドルオフ時間判定部52が市街地走行時を判定し、補機作動検出部53が、エアコン38が作動してエンジン11の負荷が大きいと検出したら、シフトアップ線を高回転側に変更している。即ち、図5は、自動変速機32にて、出力軸回転数とアクセル開度との関係を表すシフトアップの変速マップである。車両が主に郊外地道路を走行するときに使用される通常の変速マップは、図5に実線で示すように、例えば、アクセル開度が0のとき、825rpmで4速から5速にシフトアップし、1000rpmで5速から6速にシフトアップし、1220rpmで6速から7速にシフトアップし、1540rpmで7速から8速にシフトアップするように設定されている。
一方、車両が市街地道路を走行するときに使用されるF/C(燃料カット)優先変速マップは、図5に実線から一点鎖線に変更して示すように、例えば、アクセル開度が0のとき、1350rpmで5速から6速にシフトアップし、1625rpmで6速から7速にシフトアップし、1950rpmで7速から8速にシフトアップするように設定されている。
そのため、車両が図5にA状態から、ドライバがアクセルペダルを戻してアクセル開度が0(全閉)になったとき、出力軸回転数が約1100rpmであることから、図5に実線で示す通常の変速マップでは、5速から6速にシフトアップするが、図5に一点鎖線で示すF/C優先変速マップでは、シフトアップせずに現在の5速が維持される。そして、通常の変速マップを用いると、5速から6速にシフトアップするため、出力軸回転数が低下し、燃料カット制御が実行されにくくなる。一方、F/C優先変速マップを用いると、5速が維持されて6速にシフトアップしないため、出力軸回転数が維持され、燃料カット制御が直ちに実行される。
また、上述した説明では、変速制御部54は、アイドルオフ時間判定部52が市街地走行時を判定し、エアコン38が作動してエンジン11の負荷が大きくなったら、シフトアップ線を高回転側に変更するようにしたが、同時に、コーストダウン線を高回転側に変更する。即ち、車両が惰行走行中に走行抵抗により車速及び回転数が低下すると、シフトダウンを実行するコーストダウン線を高回転側に変更することで、車両のコースト状態にて、F/C優先変速マップを用いると、シフトダウンされるため、出力軸回転数が下降しにくく、燃料カット制御が継続される。
更に、上述した説明では、有段式の自動変速機32の場合について説明したが、ベルト式の無段自動変速機でも同様である。図6は、ベルト式の無段自動変速機にて、出力軸回転数と入力軸回転数とスロットル開度との関係を表すシフトアップの変速マップである。補機(エアコン38)の負荷が大きいときのF/C(燃料カット)復帰回転数と、補機(エアコン38)の負荷が小さいときのF/C(燃料カット)復帰回転数が設定されているとき、車両が主に郊外地道路を走行するときに使用される通常の変速マップは、図5に実線で示すように、入力軸回転数(エンジン回転数)が低回転状態にあるときのシフトアップ線が、補機負荷が大きいときのF/C(燃料カット)復帰回転数と補機負荷が小さいときのF/C復帰回転数との間に設定されている。一方、車両が市街地道路を走行するときに使用されるF/C(燃料カット)優先変速マップは、図5に実線から一点鎖線に変更して示すように、入力軸回転数(エンジン回転数)が低回転状態にあるときのシフトアップ線が、補機負荷が大きいときのF/C(燃料カット)復帰回転数より高回転側に設定されている。
そのため、ドライバがアクセルペダルを戻してアクセル開度が0(全閉)になったとき、F/C(燃料カット)優先変速マップでは、シフトアップ線が、補機負荷が大きいときのF/C(燃料カット)復帰回転数より高回転側に設定されていることから、出力軸回転数が維持され、燃料カット制御が直ちに実行される。
ここで、本実施例の車両の制御装置による制御の処理について、図2のフローチャートを用いて詳細に説明する。
本実施例の車両の制御装置において、図2に示すように、ステップS11にて、ECU41は、各種センサから制御に必要な情報(吸入空気量、エンジン回転数、アイドルスイッチ情報、アクセル開度、スロットル開度、車速、入力軸回転数、シフト位置など)を取得する。ステップS12にて、ECU41(アイドルオフ時間判定部52)は、アイドルスイッチがオフされている継続時間Tafに基づいてアイドルオフ継続時間移動平均値Taf_mを算出する。そして、ステップS13にて、アイドルオフ継続時間Ta(アイドルオフ継続時間移動平均値Taf_m)が閾値Tbより短いかどうかを判定する。
ここで、アイドルオフ継続時間Taが閾値Tbより短いと判定(Yes)されたら、ステップS14にて、現在、車両が走行する道路が市街地道路であると認定する。一方、アイドルオフ継続時間Taが閾値Tb以上に長いと判定(No)されたら、ステップS15にて、現在、車両が走行する道路が郊外地道路であると認定する。
ステップS14にて、市街地道路と認定された場合、ステップS16にて、ECU41(補機作動検出部53)は、エアコン38が作動してエンジン11の負荷が大きくなったかどうかを判定する。ここで、エアコン38が作動してエンジン11の負荷が大きくなったと判定(Yes)されたら、ステップS17にて、ECU41(変速制御部54)は、シフトアップ線を高回転側に変更、つまり、図5に示すように、自動変速機32にて、通常の変速マップからF/C(燃料カット)優先変速マップに切り替える。
一方、ステップS15にて、郊外地道路と認定された場合、または、ステップS16にて、エアコン38が作動しておらずエンジン11の負荷が大きくなっていないと判定(No)された場合、ステップS18にて、ECU41(変速制御部54)は、シフトアップ線を維持、つまり、図5に示すように、自動変速機32にて、通常の変速マップのまま、または、F/C優先変速マップから通常の変速マップに切り替える。
従って、現在、車両が走行している道路が市街地道路であって、エアコン38が作動してエンジン11の負荷が大きくなっているときには、シフトアップ線が高回転側に変更されたF/C優先変速マップに切り替えられる。そのため、ドライバがアクセルペダルを戻してアクセル開度が0(全閉)にすると、シフトアップがしにくくなることから、出力軸回転数が維持され、ECU41(燃料カット制御部51)は、燃料カット制御を直ちに実行する。
次に、本実施例の車両の制御装置の制御による作用について、図7のタイムチャートを用いて詳細に説明する。この図7のタイムチャートは、アイドルオフ継続時間Taが閾値Tbより短いと判定され、現在、車両が走行する道路が市街地道路であると認定されたものである。
図7に示すように、ドライバのアクセルペダル操作によりアクセル開度が変更され、時間t1にて、シフトアップが実行された後、時間t2にて、ドライバがアクセルペダルを戻すことで、ここで、燃料カット制御が実行される。そして、このとき、エアコン38が作動してエンジン11の負荷が大きくなっているときには、シフトアップ線が高回転側に変更されたF/C優先変速マップに切り替えられる。そのため、図7に実線で示すように、シフトアップが抑制され、エンジン回転数の低下も抑制され、燃料噴射率が低下する。一方、このとき、従来のように、シフトアップ線が現状のままに維持する通常の変速マップの場合、図7に点線で示すように、シフトアップが実行され、エンジン回転数が低下する。
その後、時間t3にて、ドライバがアクセルペダルを戻すと、シフトダウンが実行され、エンジン回転数が上昇する一方で、燃料カット制御が実行されることで燃料噴射率が低下する。また、その後、時間t4にて、ドライバがアクセルペダルを戻すと、燃料カット制御が実行されることで燃料噴射率が低下する。一方、時間t3及び時間t4にて、ドライバがアクセルペダルを戻しても、従来は、シフトアップ後にシフトダウンが実行されることから、シフト位置がアップシフト側にあり、エンジン回転数が低いため、燃料カット制御が実行されずに燃料噴射率は低下しない。その後、時間t5にて、ドライバがアクセルペダルを戻すと、エンジン回転数が低下して燃料カット制御が終了する。
このように本実施形態の車両の制御装置にあっては、エンジン11と自動変速機32を搭載し、ECU41として、エンジン11の回転数が予め設定された所定の燃料カット復帰回転数以上で且つアクセル開度が0のときに燃料供給を停止する燃料カット制御部51と、アクセルペダルが継続して踏込まれているアイドルオフ時間が予め設定された閾値より短いかどうかを判定するアイドルオフ時間判定部52と、エンジン11により駆動するエアコン38の作動を検出する補機作動検出部53と、車両の運転状態に応じて自動変速機32の変速段を設定すると共にアイドルオフ時間が閾値より短く且つエアコン38が作動するときに変速点を高回転側に変更する変速制御部54とを設けている。
従って、アイドルオフ時間が閾値より短い市街地道路を走行しているとき、エアコン38が作動してエンジン11の負荷が大きくなっているときには、シフトアップ線が高回転側となるF/C優先変速マップに切り替えられるため、このとき、ドライバがアクセルペダルを戻して全閉にすると、シフトアップしにくくなることから、エンジン回転数が低下しにくくなり、燃料カット制御を直ちに実行することができる。
そのため、車両が比較的アイドル頻度の多い市街地を走行している場合であっても、燃料カット制御を適正に実行することができ、一方で、車両が比較的アイドル頻度を少ない郊外地を走行している場合には、シフトアップ抑制による燃費悪化が発生しづらくなり、その結果、車両の走行状態に拘らず、燃料カット制御を適正に実行することができ、燃費を向上することができる。
また、本実施形態の車両の制御装置では、アイドルオフ時間判定部52は、所定期間におけるアイドルオフ時間の単純移動平均手法を用いて算出し、算出後のアイドルオフ時間が閾値より短いときに車両が走行する道路が市街地道路であると判定する。従って、車両の市街地走行を容易に判定することができる。
また、本実施形態の車両の制御装置では、変速制御部54は、アイドルオフ時間が閾値より短く且つエアコン38が作動するときには、変速点としてのシフトアップ線及びコーストダウン線を高回転側に変更する。従って、変速頻度を抑制することができ、ドライバが変速ショックを感じる頻度を低減し、ドライバビリティを向上することができる。また、比較的低速段での走行が可能となり、スポーティな走行を可能とすることができる。
また、本実施形態の車両の制御装置では、変速制御部54は、アクセル開度が低開度側におけるシフトアップ線及びコーストダウン線を高回転側に変更する。従って、ドライバがアクセルペダルを戻して全閉にすると、直ちに燃料カット制御を実行することができる。
また、本実施形態の車両の制御装置では、車両が市街地を走行しているときに、エアコン38が作動しても、変速点を高回転側に変更して対応することで、エアコン38の作動を待機状態とする必要はなく、乗員に不快感を与えることはない。
なお、上述した各実施形態では、アイドルオフ時間判定部52が、所定期間におけるアイドルオフ時間の単純移動平均手法を用いて算出し、算出後のアイドルオフ時間が閾値より短いときに車両が走行する道路が市街地道路であると判定したが、この手法に限定されるものではない。例えば、所定期間におけるアイドルオフの頻度を算出し、このアイドルオフの頻度が閾値より多いときに、アイドルオフ時間が閾値より短いと判定して車両が走行する道路が市街地道路であると判定してもよい。また、ECU41にナビゲーション装置が接続されている場合には、GPSによる現在の車両の位置情報とナビゲーション装置による地図情報に基づいて車両が走行する道路が市街地道路であると判定してもよい。
以上のように、本発明に係る車両の制御装置は、アイドルオフ時間が短くて補機が作動するときには変速点を高回転側に変更することで、車両の走行状態に拘らず燃料カット制御を適正に実行することで燃費の向上を可能とするものであり、いずれの車両を制御する装置に有用である。
11 エンジン(内燃機関)
21 インジェクタ
26 点火プラグ
31 トルクコンバータ
32 自動変速機
37 油圧制御部
38 エアコン(補機)
41 電子制御ユニット、ECU
51 燃料カット制御部
52 アイドルオフ時間判定部
53 補機作動検出部
54 変速制御部

Claims (4)

  1. 内燃機関と、
    該内燃機関の出力軸に連結される自動変速機と、
    前記内燃機関の回転数が予め設定された所定の燃料カット復帰回転数以上で且つアクセル開度が0のときに燃料供給を停止する燃料カット制御部と、
    アクセルペダルが継続して踏込まれているアイドルオフ時間が予め設定された閾値より短いかどうかを判定するアイドルオフ時間判定部と、
    前記内燃機関により駆動する補機の作動を検出する補機作動検出部と、
    車両の運転状態に応じて前記自動変速機の変速段を設定すると共にアイドルオフ時間が閾値より短く且つ前記補機が作動するときに変速点を高回転側に変更する変速制御部と、
    を備えることを特徴とする車両の制御装置。
  2. 前記アイドルオフ時間判定部は、所定期間におけるアイドルオフ時間の単純移動平均手法を用いて算出し、算出後のアイドルオフ時間が閾値より短いときに車両が走行する道路が市街地道路であると判定することを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 前記変速制御部は、アイドルオフ時間が閾値より短く且つ前記補機が作動するときには、変速点としてのシフトアップ線及びコーストダウン線を高回転側に変更することを特徴とする請求項1または2に記載の車両の制御装置。
  4. 前記変速制御部は、アクセル開度が低開度側におけるシフトアップ線及びコーストダウン線を高回転側に変更することを特徴とする請求項3に記載の車両の制御装置。
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