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JP5234924B2 - 視機能評価装置 - Google Patents

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Description

この発明は、視機能検査装置に関し、複数の視機能を総合的に検査することのできる装置に関する。
従来、視機能検査については、例えば視力検査、視野検査及び色覚検査があり、それらの装置については下記非特許文献1、特許文献1乃至8に記載がある。
視力検査 眼科学 文光堂 p.605−611、(2003) 特開2004−201998号公報 特開2006−340755号公報 特開2006−280665号公報 特開2000−041945号公報 特開2003−135399号公報 特開2006−13034号公報 特開平11−244239号公報 特開2006−055202号公報
しかしながら、上記文献のいずれの技術においても、視力検査、視野検査及び色覚検査のいずれかを行うことができるに過ぎず、しかもいずれの検査においても、検査における被検者の応答時間については考慮されていない。すなわち上記文献のいずれの技術も基本的な視機能検査(基本機能検査)のみしか検査しておらず、被検者が認知して応答するまでの時間を考慮するといった検査(高次機能検査)は行っていない。
そこで本発明は、上記課題を鑑み、視力検査、視野検査及び色覚検査の検査を一度に行うことができ、しかも基本機能から高次機能までの検査が可能な視機能検査装置を提供することを目的とする。
本発明の一手段に係る視機能評価装置は、眼位固定装置と、片眼視野遮蔽装置と、表示装置と、反応感知装置と、情報処理を具備して、複数の視機能を定量評価できる。
なお、この手段において、被検者は表示装置の正面に安定して位置することが好ましい。
また、この手段において、1システムで複数の視機能を総合的に簡易に検査が出来るようにすることが好ましく、更には、視機能の基本機能から高次機能までを検査出来るようにすることが好ましい。また、検査について定量的に数値として評価出来る形態をとることが好ましい。
また、本手段において、被検者は眼位固定装置に安定させることが好ましい。次にはっきり見える視標をもちいた単純反応時間を計測しておくことが好ましい。この計測は複数回行う事が好ましい。
また、本手段において、視力反応検査を行うものであることも好ましい。視力反応検査の視標としては、広く医療で利用されているマークが好ましい。視標のコントラストは90パーセント以上が好ましい。ここでは古くから視力の検査に利用されているランドルト環を利用した。
また、本手段においては、視力反応検査には複数の視標を表示装置に瞬間表示することが好ましい。表示装置は、情報処理装置に一体化にしても分離してもかまわない。分離して信号伝送を有線でも無線でも光線でも好ましい。視標表示時間は瞬間が好ましい。ここでは100ミリ秒から300ミリ秒を用いた。それぞれの視標は複数回表示することが好ましい。
また、本手段においては、視力反応検査は左右の眼別々に検査することが好ましい。そのためには検査する眼の反対側眼は、眼前に片眼視野遮蔽装置を取り付けられることが望ましい。片眼視野遮蔽装置はここでは眼位固定装置に付着できる光線遮蔽板を用いたが、電子的あるいは光線による光線遮蔽装置を利用するのも好ましい。
また、本手段においては、眼位固定して片眼視野遮蔽装置で片眼視野を遮蔽して準備が整ったら、表示装置に被検者に対する指示を表示することが望ましい。同時に音声ガイドすることも望ましい。つぎに検査する眼球の正面に固視点を表示装置に表示することが好ましい。検査にもちいる視標はランダム順に表示することが望ましい。表示間隔は偽ランダム間隔が好ましい。たとえばここでは1秒から2秒間くらいのあいだの偽ランダム間隔とした。指示には、視標が瞬間表示されて視標を判定して認識できたら可及的すばやく反応してもらうことが明記してあることが好ましい。
また、本手段においては、反応感知装置系としては、生体信号を感知する装置が好ましい。たとえば身体の動きを感知する方法も好ましいし、音声を感知する方法も好ましいし、呼気などの呼吸を感知する方法も好ましいし、筋電図や脳波のような電磁波信号を感知する方法も好ましい。身体の動きを感知するには力学的変位を電子接点で変換する方法(たとえばスイッチをおして感知する方法)も好ましいし、身体の変位を光学的に感知する方法(たとえば身体の動きを光線遮断により感知する方法)も好ましいし、静電容量法で身体の変位を感知する方法や電磁波的に感知する方法も好ましい。ここでは反応感知装置系として、キーボードのボタン押しを反応感知装置にもちいた。反応感知装置は、有線または無線または光線などで情報処理装置に信号をおくることのできる分離した反応入力装置も好ましい。
なお上記視野反応検査と色覚反応検査があるが、2つの検査を組み合わせておこなうことが好ましい。ここでは説明のために視野反応検査と色覚反応検査を別々に説明する。
まず視野反応検査について説明をする。視力反応検査同様に、眼位固定して片眼視野遮蔽装置で片眼視野遮蔽を行い、指示をだしてから回答準備をしてもらうことが好ましい。たとえば指示は、表示画面の固視点を注視していて有色視標が表示されたらその色の数を回答してくださいなどとすることが好ましい。視標は有色の視標が好ましい。有色にはそれぞれ赤と緑と青と黄色が含まれた6色以上が好ましい。赤と緑と青と黄のほかの色は色覚異常に関与しない色が好ましい。たとえばマゼンダとかシアン色などが好ましい。有色視標の表示位置は広い範囲をカバーすることが好ましい。ここでは最低限の位置として、画面の固視点を中心に左右上下のななめ4分割の位置を用いた。画面の固視点からの表示視角はここでは10度以内をもちいたが、周辺視野を検査したい時には10度以上をもちいることも好ましい。しかし過度に小さくすると、信頼性が落ちるので過度に小さくしないことが好ましい。同時に瞬間表示する有色視標の数は単数の場合も複数の場合も取り混ぜて組み合わせることが好ましい。これらをランダム順に表示することが望ましい。有色視標が1つ表示の場合を視野反応検査に用いることが好ましい。有色視標が1つ表示の場合を色覚反応検査に用いることはしないほうが好ましい。有色視標が複数表示されたときの反応を色覚反応検査に用いることが望ましい。有色視標が1つ表示されるときは有色視標の色はいずれの色でもかまわない。有色視標が複数同時表示の時は色覚反応検査に用いられることが好ましい。全視野についてランダム順に、それぞれ複数回検査することが望ましい。視野反応検査は左右眼別々に検査することが好ましいが、色覚検査は片眼視野遮蔽装置を用いず両眼をもちいて検査することも好ましい。
また、本手段において、以上の検査結果はすべて数値として定量的処理することが好ましく、たとえば反応時間として数値化することが好ましい。単純反応時間を考慮して高次機能を求めることが好ましい。
また本手段において、有色視標表示は表示装置に持続的に呈示するのではなくて、瞬間的に表示することが好ましい。
また本手段において、複数の有色視標を同時に瞬間表示することが好ましい。
本発明によれば、被検眼を規準化する眼位固定装置と、片眼視野遮蔽装置系と、検査する有色視標を表示する表示装置系と、反応感知装置と、情報処理装置系と、検査結果を印字報告する印刷装置系とを有する視機能評価装置に係るものであるから、複数の視機能の基本的機能から高次機能までの総合的視機能を短時間で評価することができる。
本発明によれば、複合検査装置であるので、システムをかえなくても複数の視機能を評価できる。
本発明によれば、複合検査装置であるので、システムをかえなくても基本機能から高次機能までを評価できる。
さらに、本発明によれば、それぞれの機能を定量的にとり扱えるので、これまでより詳細な科学的評価ができるようになる。
さらに、本発明によれば、瞬間表示法を用いた装置であるので、認知時間までを評価できる。
さらに、本発明によれば、瞬間表示法を用いた装置であるので、眼球運動などの影響を排除でき正確な評価ができる。
さらに、本発明によれば、単純反応検査を検査してあるので高次機能を検査できることが可能になる。
以下、図面を参照しつつ、本発明を実施する為の最良の形態を説明する。
図1について説明する。図1において、1は被検者、2は眼位固定装置、3は片眼視野遮蔽装置、4は表示装置、5はキーボード、6は情報処理装置、7は印刷装置、8は報告用紙を示している。
に図2について説明する。図2は初期画面を示し、システムの全体の概要を示した個人識別入力画面である。
ここでは被検者または検者にたいする指示を出すことが好ましい。指示は個人識別情報の入力が好ましい。指示は表示装置に表示することも好ましいし、音声ガイドも好ましいし、表示装置に表示と音声ガイダンスとの同時方法も好ましい。ここでは表示装置の画面上段に表示窓401に指示の例を表示した。指示の個人識別情報の入力方法としてはどのような方法でも可能だが、個人情報の記録された電子媒体やユビキタスなどのようなタグやカードなどから瞬時に一括入力することも望ましい。ここではもっとも基本的にキーボード5より入力した。ここでは氏名のための窓402に被検者の氏名を入力し、年齢入力用の窓403に被検者の年齢を入力し、被検者の性別をあてはまるラジオボックス404または405から入力した。性別まで入力すると図3の画面にかわることが好ましい。
次に図3について説明する。図3は単純反応検査の画面を示す。ここではまず単純反応検査の、被検者に対する指示をだすことが好ましい。指示は、被検者は表示装置の画面を見ていて視標の出現を認識したら可及的すばやく反応するように促すことが好ましい。指示は表示装置に表示することも好ましいし、音声ガイドも好ましいし、表示装置に表示と音声ガイダンスとの同時方法おこなうことも好ましい。ここでは画面の上段に窓410に指示の例を表示した。つぎに片眼視野遮蔽装置で片眼視野遮蔽して準備できたら単純反応検査が開始されることが好ましい。ここでは単純反応検査のボタン406をクリックすると単純反応検査が開始するようにした。反応感知装置は被検者の生体信号が感知できることが好ましい。反応感知装置は有線でも無線でも光線でも情報処理装置に反応信号を伝えられればよい。ここでは反応感知装置としてキーボードの「↓」キーのボタンを利用した。この繰り返しを左右眼別々にそれぞれ複数回計測することが好ましい。左右の眼の単純反応検査が終わると、画面は図4の画面にかわることが好ましい。
次に図4について説明する。図4は視力反応検査の画面を示す。ここでははじめに被検者に対する指示をすることが好ましい。指示は、被検者は表示装置の画面を見ていて視標が判定され認識できたら可及的すばやく反応するように促すことが好ましい。指示は表示装置に表示することも好ましいし、音声ガイドも好ましいし、表示装置に表示することと同時に音声ガイダンスする方法も好ましい。ここでは画面の上段に窓412にサンプルを表示した。同時に単純反応検査の表示は消えて、視力反応検査の表示407が表示されることが好ましい。
つぎに片眼視野遮蔽装置で片眼視野を遮蔽して準備ができたら視力反応検査が開始されることが好ましい。ここでは視力反応検査のボタン407をクリックして視力反応検査が開始する方法をとった。表示装置に視力検査用の視標を瞬間表示することが好ましい。反応感知装置は有線でも無線でも光線でも情報処理装置に反応信号を伝えられればよい。ここではキーボードのボタン押しで反応してもらった。ここでは視標に円に切れ目のあるランドルト環を用いたので、方向と一致した「↑」キー「→」キー「↓」キー「←」キーを採用した。この繰り返しを左右眼別々にそれぞれ複数回計測することが好ましい。ここでは視力反応検査には臨床で古典的に用いられてきたランドルト環を用いたが、広く簡便に用いられているひらがなやカタカナのような文字とか絵などを用いて、文字や絵に対応した反応感知装置を用いることも望ましい。左右の眼の視力反応検査が終わると、画面は図5の画面にかわることが好ましい。
次に図5について説明する。図5は視野と色覚反応検査の初期画面を示す。ここではまず視野と色覚反応検査の、被検者に対する指示をすることが好ましい。指示は、被検者は表示装置中心に表示した固視点マーク415を見ていて、固視点のまわりに有色視標が瞬間表示されますが、瞬間表示された有色視標の色の数を判定してもらい、判定して認識したら可及的すばやく反応するように促すことが好ましい。指示は表示装置に表示することも好ましいし、音声ガイドも好ましいし、表示装置に表示と音声ガイダンスとの同時方法も好ましい。ここでは画面の上段に窓414でサンプルを表示した。同時に視力反応検査の表示は消えて、視野と色覚反応検査の表示408が表示されることが好ましい。つぎに視力反応検査の表示は消えて、視野・色覚反応検査の表示408が表示されることが好ましい。続いて検査開始ボタン422を表示することが好ましい。視野と色覚反応検査に用いる有色のサンプル視標を全部表示することが好ましい。ここでは有色視標416と有色視標417と有色視標418と有色視標419と有色視標420と有色視標421などのように全部表示した。ここで注意すべきことには指示を出すとき、表示でも音声でも利用する有色視標の色の名前を明示してはいけない。つぎに片眼視野遮蔽装置で片眼視野を遮蔽して準備できたら視野と色覚反応検査が開始されることが好ましい。ここでは検査開始ボタン422をクリックすると指示窓414と視野・色覚反応検査408と開始ボタン422と有色視標のサンプルはすべて消えることが好ましい。視野と色覚反応検査が開始されると、図6にかわることが好ましい。
次に図6について説明する。図6は視野と色覚反応検査の検査画面中の画面を示す。装置中央には固視点マーク415が表示されていることが好ましい。反応感知装置は有線でも無線でも光線でも反応信号を情報処理装置におくれればよい。ここではキーボードのボタン押しで反応してもらった。回答は有色視標の数と一致した数字キーを押してもらった。この繰り返しを左右眼別々にそれぞれ複数回計測することが好ましい。
視野と色覚反応検査は別々に検査することもよいが、同時進行したほうが検査時間節約になるために同時進行することが好ましい。上記は取り混ぜて説明したが、分かりやすく説明するために視野反応検査と色覚反応検査にわけて説明をする。
視野反応検査について説明する。視野反応検査のときは単数の有色視標表示のときの反応を利用することが好ましい。複数の有色の視標を用いても視野反応検査の解析できるが、全体の検査時間を短縮するためここでは省略した。単数の有色の視標を用いた視野反応検査のときの色はどの色を用いても好ましい。
つぎに色覚反応検査の説明をする。色覚反応検査のときは、複数の有色視標を表示したときの反応を利用することが好ましい。一時期に瞬間表示された複数の有色視標のなかに赤と緑が含まれたとき、赤緑色覚異常者の反応は、正常色覚者ならびに青黄色覚異常者の反応より回答の反応が異なる。また、複数の有色視標のなかに青と黄が含まれたとき、青黄色覚異常者の反応は正常色覚者ならびに赤緑色覚異常者の反応より回答に反応が異なる。
次に図7をもちいて本システムの動作について説明する。図7は全体の流れを示す。この動作は情報処理装置6が作動始まると開始されるステップの概略をさす。第1のステップ(以下S01と略す)では被検者の個人識別情報(以降IDと略す)を入力することが好ましい。第2のステップでは単純反応検査をする(以下S02と略す)ことが好ましい。第3のステップでは視力反応検査をする(以下S03と略す)ことが好ましい。第4のステップでは視野と色覚反応検査をする(以下S04と略す)ことが好ましい。第5のステップで評価結果を表示装置に出力して、プリンターで報告用紙に印刷して報告することが好ましい。
ステップS01では被検者の氏名と年齢と性別を入力することが好ましい。これらをIDとしてこれからの検査で得られたデータのタグに用いることが好ましい。
ステップS02では単純反応検査をする。単純反応検査は片眼ずつ両眼検査することが好ましい。ここでは明瞭な標識による単純反応検査をする。ここで得られた値は、高次機能を評価するために用いる。計測値は統計的検定することが好ましい。ここではたとえば10回計測した。ここでは反応感知装置としてキーボードの「↓」キーの上を用いた。反応感知装置は有線あるいは無線あるいは光線などの遠隔操作にて情報処理装置に信号を送る方法も好ましい。単純反応時間は被検者のIDをつけて記憶装置に保存することが好ましい。
ステップS03では視力反応検査をする。視力反応検査は片眼ずつ両眼検査することが好ましい。ここでは反応感知装置としては、キーボードの矢印キーを用いているが、左右上下4方向のジョイスティックなどのような有線あるいは無線あるいは光線にて情報処理装置に信号を送る方法も好ましい。ここでは表示装置は情報処理装置に連続した表示装置を用いているが、液晶プロジェクターなどの投影装置により被検者より離れたスクリーンに投射する方法も好ましい。同じサイズで同じ種類の視標を複数回計測することが好ましい。各サイズで各方向の視標を表示することが好ましい。各サイズで各方向の視標を表示する順番はランダム順に呈示することが好ましい。視標表示間隔も1秒から2秒あたりのあいだの偽ランダム間隔にとる事が好ましい。計測された結果は情報処理装置の記憶装置にタグつきで保存することが好ましい。
ステップS04では視野および色覚反応検査が望ましい。視野反応検査は片眼ずつ両眼検査することが好ましい。視野および色覚反応検は片眼ずつ両眼検査することが好ましい。 視標には有色視標を用いることが好ましい。有色視標の色は赤と緑と青と黄色の4色は最低限含まれることが望ましい。ここではさらに2色加えて6色用いた。追加した2色はシアンとマジェンダ色をもちいた。表示する位置は最低限として、固視点から適切な視角をとった右上視野と右下視野と左下視野と左上視野の4種類が好ましい。ここでは視覚10度を用いた。1回に瞬間表示する有色視標は単数のときと複数の時をランダムに表示することが好ましい。
視野反応検査には有色視標が1個のときの反応時間の計測をもちいる。視野反応検査は各視野につき複数回計測することが好ましい。ここではそれぞれの視野をランダム順に4回計測した。複数の有色視標のときでも視野反応検査解析に利用できるが、ここでは煩雑になるために複数の有色視標のときは色覚反応検査に利用することが好ましい。
色覚反応検査には有色視標が1回に複数表示された時の反応時間を用いることが好ましい。すなわち、1回の有色視標の表示の中に赤と緑が表示するとき、赤緑色覚異常者は正常色覚者とか青黄色覚異常者とは有意に異なった反応を示す。また青と黄視標が含まれた同時表示の時は、青黄色覚異常者は正常色覚者とか赤緑色覚異常者とは異なった反応を示す。
ステップS05では総合評価の結果報告が望ましい。S05は評価結果を表示装置に出力して、プリンターに出力して印刷して被検者に報告することが望ましい。評価方法は、すべて統計検定で有意差があったもののみとすることが好ましい。
次に図8をもちいて単純反応検査の動作について説明する。図8はフローチャートを示す。単純反応検査が開始されるとまず検査の指示が表示される(S0201)。次に表示装置に視標が瞬間表示される(S0202)。同時に反応時間計測ステップ(S0203)が開始される。つぎに反応感知装置からの信号(以降は反応信号と略す)の入力チェック(S0204)が始められる。反応信号からの入力があると入力チェックは終了して反応時間計測ステップ(S0203)は終了される。このとき得られた反応時間は、まえのステップS01で得られた個人情報タグをつけて(S0206)記憶装置にデータ保存する(S0208)。入力チェックが終了すると、あらかじめ決められた表示回数とあらかじめ決められた反応の回数をチェックする(S0205)。ここのチェックでは決められた回数に満たない場合は再度視標表示(S0202)に戻りループする。ここのチェックで決められた回数に達するとそのループは抜けて単純反応検査は終了する。
次に図9をもちいて視力反応検査の動作について説明する。図9はフローチャートを示す。視力反応検査が開始されると検査の指示が表示される(S0301)。次に視力反応検査のための視標表示順番を準備する(S0302)。つぎに表示装置4に視標が表示される(S0303)。視標が表示されると、反応時間計測ステップ(S0203)が開始されて、反応信号入力チェック(S0304)が開始される。反応信号の入力がないとチェックはループされ、反応信号が入力されると反応信号入力チェックは終了する。反応信号入力チェックが終了すると、反応時間計測ステップ(S0203)は終了され、正誤照合ステップ(S0305)になる。正誤照合ステップ(S0305)では表示した視標と反応した信号が正しいか間違っているか判断されて、この結果はS0307に送られる。ステップS0307では、S0303で表示した視標の種類と、反応時間計測ステップ(S0203)によって計られた経過時間と、S0305で照合された正誤判断結果とを、S01で得られた個人識別ダグ(S0206)をつけて記憶装置に保存する(S0308)。次にステップS0306ではあらかじめ決められた表示回数とあらかじめ決められた反応の回数をチェックする(S0306)。ここのチェックでは決められた回数に満たない場合はS0302にループバックして初期設定された順番で視標表示(S0303)以下の一連のループがおこなわれる。S0306の回数チェックであらかじめ決められた回数に達するとそのループは抜けて視力反応検査は終了する。
次に図10をもちいて視野および色覚反応検査の動作について説明する。図10はフローチャートを示す。視野および色覚反応検査が開始されると検査の指示が表示される(S0401)。次に視野および色覚反応検査のための視標の表示順番を準備する(S0402)。つぎに表示装置4に視標が表示される(S0403)。視標が表示されると、反応時間計測ステップ(S0203)が開始されて、反応信号入力チェック(S0404)が開始される。反応信号の入力がないとチェックはループされ、反応信号が入力されると反応信号入力チェックは終了する。反応信号入力チェックが終了すると、反応時間計測ステップ(S0203)は終了され、正誤照合ステップ(S0405)になる。正誤照合ステップ(S0405)では表示した視標と反応した信号の正誤が判断されて、この結果はS0407に送られる。ステップS0407では、S0403で表示した視標の種類と、反応時間計測ステップ(S0203)によって計られた経過時間と、S0405で照合された正誤判断とを、S01で得られた個人識別ダグ(S0206)をつけて記憶装置に保存する(S0408)。次にステップS0406ではあらかじめ決められた表示回数とあらかじめ決められた反応の回数をチェックする(S0406)。ここのチェックでは決められた回数に満たない場合はS0402にループバックして準備された順番で視標表示(S0403)以下の一連のループがおこなわれる。S0406のチェックであらかじめ決められた回数に達するとそのループは抜けて視力反応検査は終了する。
次に図11に単純反応検査の解析例を示す。被検者は正常色覚の44歳男の男性からの解析例である。以降の解析例の被検者はすべて同一である。
次に図12に視力反応検査(1)の解析例を示す。被それぞれのサイズにそれぞれの眼の正答率に4分割あるのは図12の下段にしめされるように、ランドルト環の切れ目の方向を意味させて、乱視の病態も推測できる。サイズ1では0%から50%と正答率が低く、サイズ2ではすべて100%正解であった。すなわち視力はサイズ2の視角はクリアするが、サイズ1の視角はクリアできていないので、視力はこの間が推測される。
次に図13に視力反応検査(2)の解析例を示す。認知反応時間を示す。これからもサイズ2の視角はクリアするが、サイズ1の視角はクリアできていないので、視力はこの間が推測される。
次に図14に視野反応検査の解析例を示す。右目も左目も100%正解のためどの視野も欠損は認められないことを推測される。
次に図15に色覚反応検査(1)の解析例を示す。視標の数によらず右目も左目も正答率が高い。色覚異常のないことが推測される。
次に図16に色覚反応検査(2)の解析例を示す。ここでは色覚異常を詳細に分類できる。赤緑色覚異常か青黄色覚異常かを判定できるが、この被検者の結果からはともに正答率が100%のため色覚異常は推測されなかった。
以上、本発明により、視力検査、視野検査及び色覚検査の検査を一度に行うことができ、しかも基本機能から高次機能までの検査が可能な視機能検査装置を提供することができる。
本装置の全体図である。 初期画面である。 単純反応検査画面である。 視力反応検査画面である。 視野と色覚検査初期画面である。 視野と色覚検査画面である。 本装置の全動作のフローチャートである。 単純反応検査の動作のフローチャートである。 視力検査の動作のフローチャートである。 視野および色覚検査の動作のフローチャートである。 単純反応検査結果の例である。 視力反応検査(1)結果の例である。 視力反応検査(2)結果の例である。 視野反応検査結果の例である。 色覚反応検査(1)の結果例である。 色覚反応検査(2)の結果例である。
符号の説明
1…被検者,2…眼位固定装置,3…片眼視野遮蔽装置,4…表示装置,5…キーボード,6…情報処理装置,7…印字装置,8…報告用紙,401…指示表示窓,402…氏名入力窓,403…年齢入力窓,404…男性用ラジオボックス,405…女性用ラジオボックス,406…単純反応検査開始表示,407…視力反応検査開始表示,408…視野・色覚反応検査開始表示,409…被検者注視窓,410…単純反応検査指示表示窓,411…単純反応視標,412…視力反応検査指示表示窓,413…視力反応検査視標例の1つ,414…視野と色覚反応検査指示表示窓,415…固視点マーク,416…有色視標1,417…有色視標2,418…有色視標3,419…有色視標4,420…有色視標5,421…有色視標6,422…開始表示,423…有色視標例の1つ,424…有色視標例の1つ,425…有色視標例の1つ,426…有色視標例の1つ,S01…個人識別入力ステップ,S02…単純反応検査ステップ,S03…視力反応検査ステップ,S04…視野と色覚反応検査ステップ,S05…評価結果報告ステップ,S0201…単純反応指示表示ステップ,S0202…単純反応視標表示ステップ,S0203…反応時間計測ステップ,S0204…単純反応入力チェックステップ,S0205…表示回数ならびに反応回数チェックステップ,S0206…個人識別タグ入力ステップ,S0207…データにタグつけステップ,S0208…データ保存ステップ,S0301…視力反応検査指示表示ステップ,S0302…初期設定ステップ,S0303…視標表示ステップ,S0304…反応入力チェックステップ,S0305…正誤照合ステップ,S0306…表示回数ならびに反応回数チェックステップ,S0307…データと視標にタグつけステップ,S0308…データ保存ステップ,S0401…視野と色覚反応検査指示表示ステップ,S0402…初期設定ステップ,S0403…視標表示ステップ,S0404…反応入力チェックステップ,S0405…正誤照合ステップ,S0406…表示回数ならびに反応回数チェックステップ,S0407…データと視標と反応の正誤にタグつけステップ,S0408…データ保存ステップ

Claims (4)

  1. 眼位固定装置と、片眼視野遮蔽装置と、表示装置と、反応感知装置と、情報処理装置を具備して、複数の視機能を基本機能から高次機能までを定量評価できる視機能評価装置であって、
    前記情報処理装置は、前記表示装置に固視点マークを表示しつつ前記固視点マークの周囲に有色指標を複数回瞬間表示し、前記反応感知装置からの信号に基づき前記有色指標の表示に基づく反応時間を計測する色覚反応検査を行う視機能評価装置。
  2. 前記視機能評価装置は1システムで複数の視機能を評価検査できることを特徴とする請求項1記載の視機能評価装置。
  3. 前記視機能評価装置は検査結果を数値として定量的評価することを特徴とする請求項1記載の視機能評価装置。
  4. 前記視機能評価装置は検査に用いる視標を表示して検査することを特徴とする請求項1記載の視機能評価装置。
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