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JP5234463B2 - 減速装置 - Google Patents

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JP5234463B2 JP2009063211A JP2009063211A JP5234463B2 JP 5234463 B2 JP5234463 B2 JP 5234463B2 JP 2009063211 A JP2009063211 A JP 2009063211A JP 2009063211 A JP2009063211 A JP 2009063211A JP 5234463 B2 JP5234463 B2 JP 5234463B2
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Description

本発明は、減速装置に関する。
特許文献1に図8に示されるような減速機30が示されている。
図8は、該減速機30の縦断面図である。
減速機30は、入力軸32と、該入力軸32の周りで偏心揺動回転する外歯歯車34と、該外歯歯車34と僅少の歯数差を有しケーシング36に固定されると共に外歯歯車34が内接噛合する内歯歯車38と、外歯歯車34の軸方向両サイドに配置された第1、第2支持ブロック40、41と、を備える。この例では、偏心体軸50が外歯歯車34を軸方向に貫通すると共に前記内歯歯車38及び外歯歯車34の相対回転を第1支持ブロック40及び第2支持ブロック41に伝える構造となっている。
第1支持ブロック40は、キャリヤピン68の段部68Bと図示せぬボルトとでキャリヤピン68と強固に連結されている。また、第2支持ブロック41は、キャリヤピン68の段部68Cと鍔付きボルト77とでキャリヤピン68と強固に連結されている。このため、通常の運転時において、第1、第2支持ブロック40、41がケーシング36から脱落することはない。しかしながら、キャリヤピン68又は鍔付きボルト77が万一破断してしまうと、第1支持ブロック40がケーシング36から脱落してしまう恐れがある。そのため、この従来例では、次のような対策を講じている。
このケーシング36の端部36A(図1の左側の端部)には、突起部70Aを有するプレート70が設けられている。第1支持ブロック40には、この突起部70Aに対向する凸状の対向部40Aが形成されている。この対向部40Aの外径d1は、前記突起部70Aの内径D1より大きく設定されている。即ち、この突起部70Aと対向部40Aは、軸方向から見たときにその一部同士が重なっている。これにより、第1支持ブロック40は、キャリヤピン68又は鍔付きボルト77が破壊されたとしても、この突起部70Aと対向部40Aとの係合により、ケーシング36から脱落することが防止される。
即ち、ケーシングが固定され、該ケーシング内部の軸(例えば出力軸)が回転するタイプの減速機にあっては、減速機の内部が破壊されたとしても、この突起部により、軸と一体化された部材が該ケーシングと分離してしまうのを構造的に防止し、ケーシングから脱落するのが防止される。
特開2004−138094(請求項1、図1)
しかしながら、第2支持ブロック41を固定し、ケーシング36から回転を取り出す構成とした場合には、キャリヤピン68又は鍔付きボルト77が折れると、第1支持ブロック40とともに、ケーシング36自体が落下してしまう。
本発明は、このような従来の問題を解消するためになされたものであって、特にケーシングから回転を取り出す減速装置において、たとえキャリヤピン等の連結部材が破壊されたとしても、回転ケーシングあるいは回転ケーシングを含む減速機の大半が脱落することを構造的に防止し、減速装置の安全性を高めることをその課題としている。
本発明は、ケーシングに設けられたリング部材と、該リング部材に内接する内側部材と、該内側部材の軸方向両側に配置された第1、第2支持ブロックと、該第1、第2支持ブロックを連結する連結部材と、を有する減速装置であって、前記第1支持ブロックを固定部に固定して、前記ケーシングから回転を取り出し、前記ケーシングが第1面を有するとともに、前記固定部または第1支持ブロックが前記第1面と隙間を有して対向する第2面を有し、前記連結部材が破断したときに、前記第1面と第2面とが当接することにより、上記課題を解決したものである。
本発明では、前記第1支持ブロックを固定部に固定して、前記ケーシングから回転を取り出すとともに、該回転するケーシングと、前記固定部または第1支持ブロックとが隙間を有して対向している。
これにより、連結部材が破断するような事態が発生した場合に、ケーシングから回転を取り出す減速装置についても、ケーシングと、固定部または第1支持ブロックが隙間を有して対向するため、上記の対向部分でケーシングと固定部または第1支持ブロックとが引っかかり、減速機全体として脱落することを防止することができる。
また、ケーシングと、前記固定部または第1支持ブロックがラビリンス効果を生じさせる隙間を有することにより、切り粉やクーラントの流入を防止することができる。
本発明によれば、構造を複雑化することなく、たとえ強い衝撃が加わって減速機内の一部(連結部材)が破壊されたとしても、回転ケーシングあるいはこの回転ケーシングを含む減速機の大半が脱落することを構造的に防止し、減速装置の安全性を高めることができる。
本発明の実施形態1にかかる減速機の縦断面図 実施形態1にかかる減速機のB部拡大図 本発明の実施形態2にかかる減速機の縦断面図 図2に示す脱落防止機構と他の脱落防止機構の比較図 駆動装置が組み込まれる自動ツールチェンジャの全体概略斜視図 図5の自動ツールチェンジャの駆動装置の縦断面図 図6の工具マガジンの正面図 減速機内部に突起部を備えた従来の減速機の縦断面図
減速装置300の用途を明確にするため、便宜上、最初に自動ツールチェンジャ1について説明する。
図5〜図7にそれぞれ自動ツールチェンジャの全体概略斜視図、自動ツールチェンジャの駆動装置の縦断面図、工具マガジンの正面図を示す。
マシニングセンタ等の自動ツールチェンジャ1は、多くの工具4を外周に備えた工具マガジン3から必要な工具4を取り出し、ヘッド部5に取り付けられた工具4と入れ替える作業を自動的に行うものである。
この自動ツールチェンジャ1は、ケーシング2内に複数の工具4を備えた工具マガジン3を備えている。この工具マガジン3は、円盤形状とされており、異なる種類の工具4が放射状に配置されている。またこの工具マガジン3は、工具マガジン3に取り付けられたモータ10によって回転することができる。
一方、この自動ツールチェンジャ1には、工具4に動力を伝達するためのヘッド部5が備わっている。またこのヘッド部5は、上下方向(図5において上下方向)に進退可能とされており、工具マガジン3から工具4を受渡し可能に構成されている。
上記の構成により、ヘッド部5は、図示せぬ加工対象物及び加工内容に応じて適切な工具4を選択し、加工(例えば穴あけ加工、削り加工等)を行う。
減速機310と固定部308は、第1支持ブロック314と固定部308をボルト328による連結により固定されている。また、工具マガジン3は、減速機310のカバー320を更に覆い隠すような態様で、減速機310の反固定体側に連結固定されている。この工具マガジン3は、減速機310のケーシング317に設けられたボルト380によって、ケーシング317に連結固定されている。
この減速機310は、いわゆる揺動内接噛合型の遊星歯車減速機であり、ケーシング317から動力を出力する。この結果、ケーシング317とボルト380によって一体化されている工具マガジン本体171が回転する。
以上のような自動ツールチェンジャにおいては、加工に伴って、切り粉やクーラント(切削油)が飛散し、これらの切り粉やクーラントが減速装置300にも侵入してくるおそれがある。
次に、本発明の実施形態の一例にかかる減速装置300の構成について説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係る減速装置300の縦断面図を示している。また、図2は、減速機の脱落防止をするために設けられた円板319と第1支持ブロック314の軸方向において対峙する面の拡大図を示している。
まず、減速装置300の概略構成について説明する。
この減速装置300は、減速機310と、この減速機310の駆動源(図示略)が取り付けられる固定部308と、から主に構成されている。
なお、図の符号302は、モータ(駆動源)のモータ軸(共に図示略)が挿入される凹部を示している。
モータの出力軸たるモータ軸は、固定部308に設置した継軸303と連結されている。継軸303の先端に直切り形成されたピニオン304は、ベベルギヤ(傘歯歯車)307と噛合している。このベベルギヤ307は、減速機310の入力軸311の一端に、ボルト305によって連結固定されている。また、ピニオン304の軸心O2とベベルギヤ307の軸心O1が所定の角度Aをなすように構成されている。
減速機310の構成は、以下のようになっている。
本実施例にかかる減速機310は、回転ケーシング(ケーシング)317に設けられた内歯歯車(リング部材)313と、内歯歯車313に内接する外歯歯車(内側部材)312と、外歯歯車312の軸方向両側に配置された第1、第2支持ブロック314、315と、第1、第2支持ブロック314、315を連結する内ピン(連結部材)323と、を有している。
本発明における「回転ケーシング317」は、回転ケーシング317のみでなく、実施形態における円板319のように、回転ケーシング317に一体的に固定される部材も含むと定義する。
外歯歯車312が、この内歯歯車313に揺動しながら内接噛合しており、該外歯歯車312の自転が拘束されると共に内歯歯車313が設けられた回転ケーシング317から出力を取り出す構成とされている(後述)。
入力軸311には、3つの偏心体326(326A、326B、326C)が一体的に形成されている。該偏心体326の外周には、ころ334(334A、334B、334C)を介して、前記外歯歯車312が組み込まれている。
なお、各偏心体326の偏心位相は、それぞれ120度ずれており、外歯歯車312の偏心位相差は120度である。
外歯歯車312は、内歯歯車313よりも僅かに少ない歯数を有している。また、外歯歯車312は、該外歯歯車312を貫通する内ピン孔325を備えている。内ピン323は、この内ピン孔325と遊嵌している。
一方、内歯歯車313は、回転ケーシング317の内周に回転自在に装着した外ピン(ころ)340により構成されている。
外歯歯車312の軸方向固定部308側(駆動源側)及び反固定部側(反駆動源側)にそれぞれ第1、2支持ブロック314、315が配置されている。本実施形態では、駆動源(モータ)側、即ち固定部308側の第1支持ブロック314がボルト328を介して該固定部308に固定されている。この第1支持ブロック314には、内ピン323が一体形成されている(円周方向に複数あるが、1つのみ図示)。内ピン323は、ボルト316によって円板形状の第2支持ブロック315と連結固定されている。即ち、内ピン323は、外歯歯車312の自転を拘束すると共に、第1、2支持ブロック314、315を連結する連結部材として機能している。
なお、内ピン323の外周には、摺動促進部材として内ローラ324が取り付けられている。
次に、減速機310の脱落防止及び切り粉等の流入防止機構について説明する。
本実施形態では、回転ケーシング317(より具体的には回転ケーシング317にボルト318を介して締結される円板319)と、第1支持ブロック314と、が隙間350を有して対向する構成とされている。
まず、円板319と第1支持ブロック314と、が対向する構成について説明する。
回転ケーシング317には、該回転ケーシング317の軸方向固定部308側端部に、円板319がボルト318を介して設けられている。円板319は、回転ケーシング317よりも半径方向内側に突出した突出部319Jを有している。また、当該減速装置300の反固定部側に取り付けたカバー320が、ボルト321によって回転ケーシング317に固定されている。この回転ケーシング317に固定されている円板319を固定しているボルト318の破断応力は、減速装置300の反固定部側のカバー320を止めているボルト321の破断応力よりも大きく設定されている。これは、内ピン323が破断したときに、ボルト318が支持することになる回転ケーシング317と第2支持ブロックの重量の方が、ボルト321が支持することになる第2支持ブロック315の重量よりも大きいためである。
固定部308の第1支持ブロック314側の端部には、段差部314Bが形成されており、円板319の内周部319Cが該段差部314Bに臨んでいる。円板319は、回転ケーシング317の軸O1と交差する面P1上において反駆動源側に向けられた第1面319Aを有している。
それに対し、第1支持ブロック314が、その軸方向駆動源側の端部外周付近に駆動源側に向くと共にこの第1面319Aと非接触で対峙する第2面314Aを有している。
第2面314Aを有する第1支持ブロック314の外径d1は、第1面319Aを有する円板319の内径D1より大きいため、第1面319Aと第2面314Aは、軸方向から見たときに重なっている。
また、回転ケーシング317と一体化された円板319と、固定部308及び第1支持ブロック314が隙間350を有している。隙間350は、この実施形態では円板319の端部外周を囲むように(ラビリンス効果が得られるように)断面コ字形に形成されている。この隙間350の幅Xは、クーラントの種類と切り粉の大きさを考慮した円板319の内径及び軸方向厚みにより決定される。
この回転ケーシング317と円板319との間には、円周方向に隙間を有するワッシャ327がボルト318に係合・配置されている。
なお、第1支持ブロック314と入力軸311との間には軸受322Aが、第2支持ブロック315と入力軸311との間には軸受322Cが、第1支持ブロック314と回転ケーシング317との間には軸受322Bが、第2支持ブロック315と回転ケーシング317との間には軸受322Dが配置されている。
本実施形態では、駆動源側の第1支持ブロック314が、固定部308に固定される。また、第1支持ブロック314は一体形成されている内ピン323を介して第2支持ブロック315が連結固定されているため、内ピン323や第2支持ブロック315も、固定部308に対して連結固定されている。
次に減速装置300の作用について説明する。
図示せぬモータ(駆動源)に回転指示が入力されると、指示された量(角度)だけモータ軸が回転する。当該モータ軸の回転は、継軸303を介してピニオン304へと伝達され、更に、該ピニオン304と噛合するベベルギヤ307に伝達される。このベベルギヤ307は、減速機310の入力軸311に連結固定されているため、入力軸311が回転する。
入力軸311が回転すると、入力軸311に形成されている偏心体326が回転する。この結果、ころ334を介して偏心体326の外周に装着されている外歯歯車312が揺動回転する。本実施形態では、外歯歯車312を内ピン323が貫通しており、この内ピン323が第1支持ブロック314を介して固定部308に固定されていることから、該外歯歯車312の自転が拘束されている。このため、外歯歯車312と噛合している内歯歯車313が、(内歯歯車313と外歯歯車312の歯数差)/(内歯歯車313の歯数)に相当する減速比で外歯歯車312に対し相対的に変位する(自転する)。この内歯歯車313の自転が、内歯歯車313が一体的に形成されている回転ケーシング317から取り出される。
なお、円板319は、第1支持ブロック314、或いは該第1支持ブロック314と一体化された固定部308のいずれとも接触しない状態で設けられているため、通常運転時における減速機310の回転に対しては何らの影響も及ぼさない。一方、第2支持ブロック315は、内ピン323と強固に連結されている。従って、通常の運転時において、第2支持ブロック315や回転ケーシング317が、第1支持ブロック314を含む固定部308の側から脱落することはない。
しかし、衝突等の何らかのアクシデントが発生した場合、このような構造の減速機310にあっては、一見強固に見える内ピン323又はボルト316が、破断することがある。
そのため、当該破断に対して何らの配慮のない構造では、内ピン323又はボルト316が破断してしまうと、第2支持ブロック315や回転ケーシング317はその支持基盤を失ってしまい、回転ケーシング317ごと脱落してしまう恐れがある。
しかしながら、本実施形態では、円板319の軸方向反固定部側の第1面319Aと第1支持ブロック314の固定部308側の端面の第2面314Aは、軸方向から見たときに重なっているため、強い衝撃が加わり減速機310内の内ピン323又はボルト316が破壊されたとしても、第1面319Aが第2面314Aに引っかかり、回転ケーシング317が脱落したりするのを構造的に防止し、減速装置300の安全性を高めることができる。さらに、第2支持ブロック315を覆い隠すようにカバー320が設けられているため、第2支持ブロック315の落下による2次被害の発生も防止できる。
また、もともと固定部308と分離している第1支持ブロック314の端部に第2面314Aを形成するようにしたため、凸状と凸状の係合とする必要がないため、第1、第2面319A、314Aの形状が半径方向に重なりを有しているにも拘らず減速装置300の組付けの融通性や容易性が低下するという不具合が発生することもない。
さらに、回転ケーシング317とボルト318により締結された円板319と、固定部308または第1支持ブロック314とが、切り粉等の大きさを考慮して、幅Xの隙間350を有して対向する構成とされている。これにより、円板319と固定部308または第1支持ブロック314が入り組んだ流路を構成し、そこに流入しようとする流体の圧力損失が大きくなり、流入量が減少し、シールの役目を果たすことができる(ラビリンス効果)。この結果、減速装置300周辺の加工対象物の切り粉やクーラントの流入を防止することができる。これにより、円板319より減速機310の内側にあるオイルシール341の損傷等が防止される。
また、回転ケーシング317と円板319との間には、ワッシャ327がボルト318に係合・配置され、円周方向の隙間が確保されている。これにより、たとえクーラントが段差部314Bを通って減速機310内に入り込んだとしても、当該クーラントは減速機310内を重力により鉛直下側へ移動し、当該ワッシャ327により確保された円周方向の隙間から減速機310外部へ排出されるようになる。
この円周方向の隙間は、ワッシャ327の厚みTにより調整される。この隙間の幅は、切り粉は入ってこないが、クーラントが出て行きやすい幅とするため、クーラントの粘度と切り粉の大きさを考慮して決定する。
以上のことから、構造を複雑化することなく、たとえ強い衝撃が加わって減速機310内の一部が破壊されたとしても、回転ケーシング317あるいはこの回転ケーシング317を含む減速機310の大半が脱落することを構造的に防止しつつ、内部への粉体・液体の流入を防止し、減速装置300の安全性を高めることができる。
即ち、1つの構造で、回転ケーシング317等の落下防止とクーラント等の流入防止の2つの機能を実現することができる。
なお、上記実施形態においては、第1面319Aと第2面314Aを対峙させるために円板319を臨ませる空間として段差部314Bを設けていたが(図2)、固定部308の外周を円板の内周D1aより小さく設計し、これにより段差部を設けずに第1面319a1と第2面314a2を対峙させるだけでもよい(図4(a))。即ち、第1支持ブロック314側のみ又は固定部308側のみに段差を設け(図示の例では固定部308b側のみに段差を形成)、ここに第2面308b2を設けて、第1面319b1と対向させてもよい(図4(b))。
また、回転ケーシング317cまたは317d側に凹部及びこの凹部に入る凸部を第1支持ブロック314c又は固定部308d側に構成して、両者を対向させることにより第1面317c1、317d1、第2面314c2、308d2を形成してもよい(図4(c)、(d))。また、第1支持ブロック314e又は固定部308fの凸部を回転ケーシング317e、317fに対向させて、第1面319e1、319f1、第2面314e2、308f2を形成してもよい(図4(e)、(f))。さらに、第1支持ブロック314g側又は固定部308h側にのみに凹部を設け、この凹部に係合する凸部を回転ケーシング317に設けることによって第1面319g1、319h1、第2面314g2、308h2を形成してもよい(図4(g)、(h))。このように第1面と第2面の形成の仕方は上記例に限定されるものではない。特に、段部や凸部、凹部との組み合せによって、第1面、第2面を形成する場合は、凸部、凹部は、必ずしも全周に渡って、連続したものでなくてもよく、例えば4方から、半径方向内側に向かって形成された凸部によって第1面又は第2面が形成される構成であってもよい。
上記の場合、切り粉によるオイルシール341の損傷を防止するため、オイルシール341よりも固定部308側(反駆動源側)で対向させるようにする。より好ましくは、ラビリンス効果の得られる幅Xの隙間350を有して対向させる。
更に、断差部314Bに入り込んだクーラントが円滑に動ける(一部入ったものが出て行ける)ようにするため、円周方向の隙間を確保する部材としてワッシャ327を用いていたが、ワッシャ327ではなく、専用設計された部材でもよい。また、そもそもワッシャ327等の隙間を確保する部材を配置しなくともよい。
さらに、内ピン323が破断したときに減速機全体310を支えることができるのであれば、両ボルト318、321の破断応力を同じ大きさとしてもよい。但し、上述した機能の関係から、ボルト321の破断応力がボルト318より大きい場合、即ち本実施形態におけるボルト318、321の破断応力と大小関係が逆であることは好ましくない。
本発明は、例えば図3に示されるような減速装置400にも適用できる。
この減速装置400では、図示せぬモータ(駆動源)の動力は、継軸403の先端に直切り形成されたピニオン404とベベルギヤ(傘歯歯車)407と噛合により、入力軸411に伝達される。入力軸411には、伝動ピニオン430が形成されている。また、伝動ピニオン430は3個の振り分けギヤ431(図3では1個のみ図示)と同時に噛合している。この振り分けギヤ431は、3本の偏心体軸432(図3では1本のみ図示)と一体化されている。
3本の偏心体軸432は、それぞれの軸方向同位置に軸心から同位相で偏心した2組計6個の偏心体426(図示の例ではこのうち426A、426Bの2つのみ図示)を備える。この偏心体426には、ころ434(434A、434Bのみ図示)を介して外歯歯車412(412A、412B)が嵌合している。
外歯歯車412の軸方向両側(駆動源側及び反駆動源側)には、第1、第2支持ブロック414、415が配置され、軸受422B、422Dを介して回転ケーシング417を相対回転自在に支持している。第2支持ブロック415は、ボルト416によってキャリヤ体(連結部材)423を介して第1支持ブロック414と連結・固定されている。これらの構成により、外歯歯車412は自転が拘束された状態で、回転ケーシング417と一体的に形成されている内歯歯車413に揺動しながら内接噛合する。
この実施形態においても、衝突等が発生してキャリヤ体423が破断したときのために、先の実施形態と同様な構成を採用することができ、同様に、回転ケーシング417及び第2支持ブロック415の脱落防止が可能である。この構成自体は、先の実施形態と同様であるため、同一又は類似する機能を有する部材に先の実施形態と下二桁が同一の符号を付すにとどめ、重複説明を省略する。
なお、本発明を適用できる減速装置の種類は限定されない。揺動内接型噛合減速装置の他に、例えば、太陽歯車と、該太陽歯車に外接噛合する遊星歯車(内側部材)と、該遊星歯車が内接噛合する内歯歯車(リング部材)と、遊星ローラを回転自在に保持する連結部材を有するケーシング回転型の単純遊星歯車型減速装置にも適用することができる。
単純遊星型歯車減速装置以外にも、ケーシングと一体化されたリングローラ(リング部材)と、リングローラに内接する遊星ローラ(内側部材)と、リテーナ部材(遊星)ローラの外周面と略同一の曲率の凹円弧状部の断面を有し、遊星ローラを外周側から回転自在に保持する連結部材と、を有するケーシング回転型の摩擦減速装置にも同様に適用でき、同様の作用効果が得られる。
また、上述した実施形態では、落下防止と流入防止の両方の効果を実現するために、ラビリンス効果の得られる隙間を有して対向させるが、落下防止の効果のみを実現するのであれば、隙間の大きさは問題とされない。
300…減速装置
308…固定部
310…減速機
312…外歯歯車(内側部材)
313…内歯歯車(リング部材)
314…第1支持ブロック
315…第2支持ブロック
317…回転ケーシング(ケーシング)
319…円板
323…内ピン(連結部材)
327…ワッシャ
350…隙間

Claims (7)

  1. ケーシングに設けられたリング部材と、該リング部材に内接する内側部材と、該内側部材の軸方向両側に配置された第1、第2支持ブロックと、該第1、第2支持ブロックを連結する連結部材と、を有する減速装置であって、
    前記第1支持ブロックを固定部に固定して、前記ケーシングから回転を取り出し、
    前記ケーシングが第1面を有するとともに、前記固定部または第1支持ブロックが前記第1面と隙間を有して対向する第2面を有し、
    前記連結部材が破断したときに、前記第1面と第2面とが当接する
    ことを特徴とするケーシング回転型の減速装置。
  2. 請求項1において、
    前記第1面は、前記ケーシングの軸と交差する面上において自身の反駆動源側に向けて形成され、
    前記第1支持ブロックが、この第1面と非接触で対峙する第2面を有している
    ことを特徴とするケーシング回転型の減速装置。
  3. 請求項1において、
    前記固定部の第1支持ブロック側の端部に段差部が形成されている
    ことを特徴とするケーシング回転型の減速装置。
  4. 請求項1のいずれかにおいて、
    前記ケーシングの軸方向駆動源側の端部に、該ケーシングよりも半径方向内側に突出した突出部を有する円板が固定されており、この円板の前記突出部に前記第1面が設けられている
    ことを特徴とするケーシング回転型の減速装置。
  5. 請求項4において、
    前記ケーシングと前記円板との間に、隙間を確保し得る部材が配置されている
    ことを特徴とするケーシング回転型の減速装置。
  6. 請求項5において、
    前記円板が前記ケーシングにボルトによって固定されており、且つ、該ケーシングと前記円板との間で、前記ボルトに、前記隙間を確保し得る部材としての機能を兼用するワッシャが備えられている
    ことを特徴とするケーシング回転型の減速装置。
  7. 請求項4〜6のいずれかにおいて、
    前記円板がボルトによって前記ケーシングに固定されると共に、当該減速装置の反駆動源側のカバーがボルトによって前記ケーシングに固定されており、且つ、前記円板を固定しているボルトの破断応力が、前記減速機の反駆動源側のカバーを止めているボルトの破断応力よりも大きく設定されている
    ことを特徴とするケーシング回転型の減速装置。
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