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JP5213997B2 - 共存検出のための方法と装置 - Google Patents

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Description

本発明は、通信システムにおける共存検出に関し、特に、例えばIPルーティングにおける共存検出と信号検出に関する。
60GHz通信は、新たな近距離無線通信技術(short range wireless communication technique)であり、比較的広い動作帯域幅(4−7GHz)によりギガビット送信をサポートする。
現在、様々な用途(例えば、IEEE 802.15.3c、WirelessHD、WiGig等)に関して、60GHzミリメートル波WLAN/WPAN(無線ローカルエリア・ネットワーク/無線パーソナルエリア・ネットワーク)の多くの規格が既に確立されている。従って、同じ周波数帯を占用する種々の60GHzシステムの共存検出が重要になっている。
60GHzシステムに現在使用される共存検出方法は、2つのカテゴリに分類することができる。
1つは、ED(Energy Detection:エネルギー検出)方法(H. Urkowits, "Energy detection of unknown deterministic signals" in Processing of the IEEE, vol. 55, Apr. 1967, pp. 523-531(非特許文献1)を参照)であり、もう1つは、他方は、IEEE内 802.15.3cにおいて定義されるCMS(Common Mode Signaling:コモンモード信号検出)方式である。
H. Urkowits, "Energy detection of unknown deterministic signals" inProcessing of the IEEE, vol. 55, Apr. 1967, pp. 523-531 M. Park, E. Perahia and M. Gong, "Analysis on IEEE 802.15.3ccoexistence scheme" in IEEE 802.11-09/559r0, May 2009 S. Kato, C. S. Sun, T. Baykas, Z. Lan, J. Wang, R. Funada, M. A. Rahman, C. W. Pyo, H. Harada and I. Lakkis, "Common mode signaling (CMS) forinter-system coexistence enhancement" in IEEE 802.11-09-370-00-00ad, May 2009 Y. Zeng and L. C. Liang "Eigenvalue-based spectrum sensing algorithm for cognitive radio" in IEEE Transactions on Communications, vol.57, Jun.2009, pp.1784-1793 R. Zhang, T. J. Lim, Y. C. Liang, and Y. Zeng "Multi-antenna based spectrum sensing for cognitive radios:a GLRT approach" in IEEE Transactions on Communications, vol.58, Jan. 2010, pp. 84-88 W. S. Liggett, "Passive sonar: fitting models to multiple time series" in Processing of the NATO ASI on SignalProcessing, J. W. R Griffiths and P. L. Stocklin, Eds. Academic Press: New York, 1973, pp.327-345
上述のEDは、その簡単さと有効性により最も一般的に用いられている信号検出方法である。しかしながら、これまでのEDは、雑音不確定性の影響を受け、低SNR(信号雑音比率)状態における検出性能が不十分である。そのような現象は60GHzチャネル環境の下でより顕著である(M. Park, E. Perahia and M. Gong, “Analysison IEEE 802.15.3c coexistence scheme” in IEEE 802.11-09/559r0, May 2009(非特許文献2)参照)。
上述のCMSは、制御フレームの複雑なPHY/MACレベル調整を含んでおり、その複雑さのために、実際の適用において非常に高価となり実現が難しい(S. Kato, C. S. Sun, T. Baykas, Z. Lan, J. Wang, R. Funada, M. A. Rahman, C. W. Pyo, H. Harada and I. Lakkis, “Commonmode signaling (CMS) for inter-system coexistence enhancement” in IEEE 802.11-09-370-00-00ad, May 2009(非特許文献3)参照)。
よって、現在の60GHzシステムにおいて使用されているEDより性能が優れ、CMSに比較して制御フレームのPHY/MACレベル調整の複雑さを緩和するような、共存検出方法が必要となっている。
本発明は、60GHzMMW(ミリメートル波)WLAN/WPAN用の新たな2段階共存検出方法を提供する。エネルギー検出器は、大まかな走査を実行する第1の段階で使用される。チャネルを占用する他の通信規格を利用する通信装置から送信される信号が存在することが検出されれば、ペイロード・データを送信する必要のある装置の送信が回避される。そうでなければ、第2の段階の検知器が起動される。第2の段階でチャネルが空であることが検出されれば、ペイロード・データを送信する必要のある装置は送信を許可される。そうでなければ、ペイロード・データの送信が回避される。
本発明による、データ送信のために同じチャネルを占用する通信システム上で共存検出を実行する方法は、受信信号に従って第1の検出統計値を計算するステップと、前記第1の検出統計値が第1の所定のしきい値より大でない場合に、第2の検出統計値の計算を行わせるステップと、前記第2の検出統計値が第2の所定のしきい値より大きくない場合に、チャネルが占用されていないと判定し、ペイロード・データの送信許可を通知するステップとを含み、前記第1と第2の検出統計値の一方が、受信信号のエネルギーと雑音分散に基づいて計算され、前記第1と第2の検出統計値の他方が、受信信号の標本共分散行列の複数の固有値に基づいて計算される。
本発明の共存検出方法によれば、前記第1の検出統計値が前記第1の所定のしきい値より大きいか、前記第2の検出統計値が前記第2の所定のしきい値より大きい場合に、チャネルが占用されていると判定し、ペイロード・データの送信を回避する通知が発行される。
好ましくは、前記第1の所定のしきい値は、既知の誤報確率と、前記第1の検出統計値の分布に基づいて設定され、前記第2の所定のしきい値は、既知の誤報確率と、前記第2の検出統計値の分布に基づいて設定される。
好ましくは、前記第1と第2の所定のしきい値の他方が、複数の固有値の幾何平均に対する算術平均の比率の対数関数である。
好ましくは、前記第1と第2の検出統計値の分布が、異なる自由度のカイ2乗分布に従う。
本発明による、データ送信のために同じチャネルを占用する通信システム上で共存検出を実行する装置は、第1の検出器と第2の検出器を備え、前記第1の検出器が、受信信号に従って第1の検出統計値を計算する第1の計算手段と、前記第1の検出統計値が第1の所定のしきい値より大でない場合に、第2の検出統計値の計算を行わせる第1の比較判定手段とを備え、前記第2の検出器が、受信信号に従って第2の検出統計値を計算する第2の計算手段と、前記第2の検出統計値が第2の所定のしきい値より大でない場合に、チャネルが占用されていないと判定し、ペイロード・データの送信許可を通知する第2の比較判定手段とを備え、前記第1と第2の検出統計値の一方が、受信信号のエネルギーと雑音分散に基づいて計算され、前記第1と第2の検出統計値の他方が、受信信号の標本共分散行列の複数の固有値に基づいて計算される。
好ましくは、前記第1の検出統計値が前記第1の所定のしきい値より大きいか、前記第2の検出統計値が前記第2の所定のしきい値より大きい場合に、前記第2の比較判定手段は、チャネルが占用されていると判定し、ペイロード・データの送信を回避する通知を発行する。
好ましくは、前記第1の所定のしきい値は、既知の誤報確率と、前記第1の検出統計値の分布に基づいて設定され、前記第2の所定のしきい値は、既知の誤報確率と、前記第2の検出統計値の分布に基づいて設定される。
好ましくは、前記第1と第2の所定のしきい値の他方が、複数の固有値の幾何平均に対する算術平均の比率の対数関数である。
好ましくは、前記第1と第2の検出統計値の分布が、異なる自由度のカイ2乗分布に従う。
本発明において提案する2段階共存検出方法は、現在の60GHzチャネルにおいて使用されているEDより検出性能が優れている。計算上の複雑さの観点からも、本発明の2段階共存検出方法は、CMSと比較して、制御フレームのPHY/MACレベル調整の複雑さを著しく緩和する。
本発明の上記および他の特徴、並びに効果は、図面を参照して説明された下記の好適な実施例からさらに明らかになるであろう。
60GHzWLAN/WPANの干渉モデルを示す図である。 本発明の好適な実施の形態による段階共存検出装置の概略構成を示す図である。 本発明の好適な実施の形態による2段階共存検出方法を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。実施の形態において、例として60GHzWLAN/WPANシステムについて説明する。
しかしながら、本発明が実施の形態において示された例に限定されないことは当業者にとって十分に理解されるであろう。実施の形態はあくまで例示であり、それに限定されるものではない。本発明の方式は同じ周波数上で動作するどのような通信システムにも適用することができ、それは本発明の保護範囲に含まれる。
図1は、本発明を適用する一例としての通信システムである、60GHz WLAN/WPAN100を示している。60GHz WLAN/WPAN100において、2つのWLANが例として示されている。各WLANは、1つのWLANコントローラと多数の60GHz装置を含んでいる。これら2つのWLANは、異なる60GHz標準規格(例えば、WLAN1用のWiGig(Wireless Gigabit)とWLAN2用のIEEE 802.15.3c)を利用して同じ周波数帯域で動作している。WLAN2内の装置2Aと装置2Bは、WLAN1内の装置1Cと装置1Dと干渉する可能性がある。
図1は干渉区域を示している。
WLAN1内の装置によって通信リンクを確立することが必要となる前に、WLAN1コントローラはまず全スペクトルを走査する。WLAN1とWLAN2内の装置は同じ周波数帯で動作するので、送信チャネルが占用されていることを共存検出によってWLAN1コントローラが見つけ出せば、ペイロード・データを送信するために必要となる装置による送信が回避され、あるいは、システム間干渉を最小限にするためにその送信が改めて調整される。
以下、本発明の好適な実施の形態による2段階共存検出装置の構成について、図2を参照して説明する。
図2は、本発明の好適な実施の形態による2段階共存検出装置200を示す。
2段階共存検出装置200は、エネルギー検知器201とフルブラインド検出器203を含んでいる。エネルギー検知器201は、第1の計算手段2011と、第1の比較判定手段2013を含む。フルブラインド検出器(full blind detector)203は、第2の計算手段2031と第2の比較判定手段2033を含む。図2においては、説明を分かり易くするため、2段階共存検出装置200内の本発明に関連する構成要素のみが示され、周知の構成要素については省略されていることに留意されたい。
本発明による2段階共存検出装置200は、シングルキャリア(SC)60GHzシステム(single-carrier 60GHz system)あるいはマルチキャリア(例えば、OFDM)60GHzシステム(multi-carrier 60GHz system)に関わらず、60GHzシステムにおける共存検出に用いられる。
以下に、一例としてOFDM60GHzのシステムに適用した場合を例にとって、本発明による2段階共存検出の処理について、図3を参照して説明する。
図3は、本発明の好適な実施の形態による2段階共存検出方法300のフローチャートを示す。
ここでは、統計学における2つの仮定H0とH1が適用される。ここで、H0は、他の通信規格を利用する通信装置から送信されるチャネルを占用する信号が存在しないという仮定を表し、また、H1は、チャネルを占用するような信号が存在するという仮定を表わしている。
まず、ステップS301において、第1の段階にあるエネルギー検知器201内の第1の計算手段2011が、受信した信号yについて対応するエネルギー検出統計値TEDを計算する。
例として示すOFDM60GHzのシステムにおいて、受信した信号yはベクトルである。
yn (n=0, …, N-1)が観測期間中のN個の独立した観測ブロックにおいて観測され、各ynがMx1ベクトルであると仮定すると、それらは統計的に互いに独立している。
yn中のM個の測定値をyn=[yn(0),…,yn(M-1)]Tとし、かつ、
H0:yn=wn, n=0,…,N-1
H1:yn=xn+wn,
n=0,…,N-1.
とする。
すなわち、仮定H0の下では、受信信号ynは、システムにおける複素ガウス雑音ベクトル(complex Gaussian vector)だけである。
ここで、各成分は、平均0と分散σ2の複素ガウス分布CN(0,σ2)に従う。一方、仮定H1の下では、受信信号ynは、システム中の複素ガウス雑音ベクトルと検出される送信信号xnの和である。ここで、xnは平均0の複素ガウス分布であり、その分散行列がRx=E[xnxn H]と表されると仮定している。
具体的には、ステップS301において、エネルギー検出統計値TEDは、以下の式に従ってエネルギー検出器201内の第1の計算手段2011によって計算される。
Figure 0005213997
次に、ステップS303において、エネルギー検出器201内の第1の比較判定手段2013は、計算されたエネルギー検出統計値TEDとエネルギー検出における所定のしきい値τを比較する。
所定のしきい値τは、受け入れ可能な誤報確率(probability of false alarm)PF'とエネルギー検出統計値TEDの分布に関連付けられて、システム設計時に規定される。
エネルギー検出における決定しきい値(すなわち、所定のしきい値)τは、以下の方法に従って設定される。
H0の下で、TEDは、自由度2MNのカイ2乗分布に従う。
よって、H0の下で、TEDのCDF(Cumulative Density Function:累積密度関数)は、
Figure 0005213997
である。
ここで、Γ(・,・)は、不完全ガンマ関数を表し、Γ(・)はガンマ関数を表す。
従って、誤報確率PF'は、以下の式に従って計算される。
PF'=Pr{TED>τ|H0}=1-FTED|H0(τ)
そこで、与えられたPF'に対して、エネルギー検出における決定しきい値τは、
τ=F-1 TED|H0(1-PF') (2)
と取得される。
ここで、F-1 TED|H0(・)は、FTED|H0(・)の逆関数である。
ステップS303において、第1の比較判定手段2013が、TEDがτより大であると判定すると、H1に該当しており、それにより、チャネルを占領する他の通信規格を利用する通信装置から送信された信号が存在することが判定される。
そして、ステップS313において、第1の比較判定手段2013は、ペイロード・データを送信する必要のある装置の送信が回避されることを通知する。
ステップS303において、第1の比較判定手段2013が、TEDがτより大でないと判定すると、H0に該当しており、それにより、チャネルを占領する他の通信規格を利用する通信装置から送信された信号が存在しないと判定される。
次に、ステップS305において、第1の比較判定手段2013は、フルブラインド検出器203を作動させるために、フルブラインド検出器203に対してイネーブル信号を送信する。
本発明においては、AGD(arithmetic mean to geometric mean detector:算術幾何平均検出器)が、フルブラインド(full blind)検出を実現するために、第2の段階に配置される(Y. Zeng and L. C. Liang "Eigenvalue-based spectrum sensing algorithm for cognitive radio" in IEEE Transactions on Communications, vol.57, Jun.2009, pp.1784-1793(非特許文献4)を参照)。
第2の段階に設置されたフルブラインド検出器AGD203は、検出統計値TAGDを導き出すためにGLRT(一般化尤度比検定)パラダイムに厳密に従う。
Rx とσ2の如何なる事前の知識を必要としないAGDは、完全にブラインドである(R. Zhang, T. J. Lim, Y. C. Liang, and Y. Zeng “Multi-antenna based spectrum sensing for cognitive radios: a GLRT approach” in IEEE Transactions on Communications, vol.58, Jan. 2010, pp. 84-88(非特許文献5)を参照)。
AGDは、受信したデータ・サンプルの固有の関連性(特に、受信したデータ・サンプルの分散行列の固有空間)を検査する。よって、AGDは雑音不確定性に対してロバスト性を有している。
図3に示されるように、ステップS307において、第2の段階でのフルブラインド検出器AGD203内の第2の計算手段2031は、GLRTパラダイムに従って導き出された式に基づいて、受信した信号yについて対応するフルブラインド検出統計値TAGDを計算する。
典型的なOFDM60GHzシステムにおいて、受信信号yはベクトルでなければならない。
第1の段階で実行されたエネルギー検出における仮定と同様、yn (n=0, …, N-1)が観測期間中のN個の独立した観測ブロックにおいて観測され、各ynがMx1ベクトルであると仮定すると、それらは統計的に互いに独立している。
yn中のM個の測定値をyn=[yn(0),…,yn(M-1)]Tとし、かつ、
H0:yn=wn, n=0,…,N-1
H1:yn=xn+wn,
n=0,…,N-1.
とする。
具体的には、ステップS301において、検出統計値TEDは、GLRTに従って導き出された以下の式に基づいて、フルブラインド検出器203内の第2の計算手段2031によって計算される。
Figure 0005213997

ここで、Kは、乗算因子(H0の下でのフルブラインド検出統計値TAGD
の分布を修正するために用いられる)であり、λm={λ0,…,λM-1}は、降順におけるynの標本共分散行列
Figure 0005213997
の固有値分解によって取得されたM個の固有値である。
また、
Figure 0005213997
は、それぞれ固有値λmのAM(算術平均)とGM(幾何平均)である。
次に、ステップS309において、エネルギー検出器203内の第2の比較判定手段2033は、計算された検出統計値TAGDとフルブラインド検出における所定のしきい値ηとを比較する。
所定のしきい値ηも、受け取り可能な誤報確率PF'' と検出統計値TAGD の分布に関連付けられている。
フルブラインド検出における決定しきい値(すなわち、所定のしきい値)ηは、以下の方法によって設定される。
前述したように、乗算因子Kは、Hの下でのフルブラインド検出統計値TAGDの分布を修正するために用いられる。
ここで、Kは、TAGDが自由度(M2-1)のカイ2乗分布に漸近的に従うように、
Figure 0005213997
と設定される(W. S. Liggett, “Passive sonar: fitting models to multiple time series” in Processing of the NATO ASI on Signal Processing, J. W. R Griffiths and P. L. Stocklin, Eds. Academic Press: New York, 1973, pp.327-345(非特許文献6)を参照)。
これにより、H0の下におけるTAGDのCDFは、次のように表わされる。
Figure 0005213997

ここで、Γ(・,・)は、不完全ガンマ関数を表し、Γ(・)はガンマ関数を表す。
従って、フルブラインド検出における誤報確率PF''は、PF''=1-FTAGD|H0(η)として計算される。
それゆえ、与えられたPF''について、フルブラインド検出における決定しきい値ηは、
η=FTAGD|H0 -1(1- PF'') (4)
として取得される。
ここで、
FTAGD|H0 -1(・)は、FTAGD|H0(・)の逆関数である。
ステップS309において、第2の比較判定手段2033がTAGDがηより大きいと判定すると、H1に該当し、それにより、チャネルを占領する他の通信規格を利用する通信装置から送信された信号が存在することが判定される。
そして、ステップS313において、第2の比較判定手段2033は、ペイロード・データを送信する必要の装置の送信が回避されることを通知する。
TAGDがηより大きくないと第2の比較判定手段2033がステップS309において判定すれば、Hに該当し、それにより、チャネルを占領する他の通信規格を利用する通信装置から送信された信号が存在しないと判定される。
次に、ステップS311において、第2の比較判定手段2033は、ペイロード・データを送信する必要のある装置の送信が実行されることを通知する。
これにより、本発明の2段階共存検出方式によれば、第1の段階でエネルギー検出器201がチャネルが占領されていないと誤って宣告すると、第2の段階でフルブラインド検出器203が誤った決定を訂正することが可能である。
フルブラインド検出器203が共存検出に直接用いられる方式と比較して、第1の段階でエネルギー検出器201がチャネルは占領されていないと通知する場合にのみ、フルブラインド検出器203を起動することが必要となるので、本発明の2段階共存検出方式によれば、計算の複雑さが減少する。
上記実施の形態は、マルチキャリア(OFDM)60GHzシステムにおける適用について説明したが、シングルキャリア(SC)60GHzシステムにおいて同様に適用することができることは当業者にとって十分に理解されるであろう。
加えて、本発明の上記実施の形態は、共存検出が第1の段階でのエネルギー検出器と第2の段階でのフルブラインド検出器によって実現されることを説明したが、本発明の保護範囲は上記特別な制約に限定されない。
計算の複雑さを考慮に入れなければ、共存検出が、第1の段階でフルブラインド検出器と第2の段階でのエネルギー検出器によっても実現可能であることは、当業者にとって十分に理解されるであろう。
このような実施例においては、チャネルを占領する他の通信基準を利用する通信装置から送信された信号が存在することを、第1の段階で用いられるフルブラインド検出器が検出すれば、ペイロード・データを送信する必要のある装置の送信が回避される。そうでなければ、第2の段階でのエネルギー検出器が起動される。
第2の段階では、チャネルが空であることが検出されれば、ペイロード・データを送信する必要のある装置は送信を許可される。そうでなければ、ペイロード・データの送信が回避される。
上記方法におけるステップと動作がソフトウェア・プログラムによって実現可能であることは、当業者にとって容易に理解できるであろう。
このような実装例は、さらに、機械読み取り可能或いはコンピュータ読み取り可能なプログラム記憶装置(デジタルデータ記憶メディア等のような)と、プログラミング機械又はコンピュータにより実行可能なプログラム命令を含み、その命令が上記の方法におけるステップのいくつかあるいは全てを実行する。
例えば、プログラム記憶装置は、ディジタル記憶装置、磁気テープや磁気ディスクなどの磁気格納メディア、ハードウェアあるいは光学読み取り可能なデジタルデータ記憶媒体である。この実装例は、さらに、方法におけるステップを実行するためのプログラミングコンピュータを含む。
以上、本発明についてその好適な実施例を参照して説明したが、当該技術に精通した当業者には、本発明の精神と範囲から逸脱することなく他の様々な修正、変更、追加を行うことが可能なことは明らかであろう。したがって、本発明の範囲は上記の具体的な実施例に限定されず、付記した請求項によってのみ限定される。
200:2段階共存検出装置
201:エネルギー検知器
2011:第1の計算手段
2013:第1の比較判定手段
203:フルブラインド検出器
2031:第2の計算手段
2033:第2の比較判定手段

Claims (10)

  1. データ送信のために同じチャネルを占用する通信システム上で共存検出を実行する方法であって、
    受信信号に従って第1の検出統計値を計算するステップと、
    前記第1の検出統計値が第1の所定のしきい値より大でない場合に、第2の検出統計値の計算を行わせるステップと、
    前記第2の検出統計値が第2の所定のしきい値より大きくない場合に、チャネルが占用されていないと判定し、ペイロード・データの送信許可を通知するステップとを含み、
    前記第1と第2の検出統計値の一方が、受信信号のエネルギーと雑音分散に基づいて計算され、
    前記第1と第2の検出統計値の他方が、受信信号の標本共分散行列の複数の固有値に基づいて計算される
    ことを特徴とする共存検出方法。
  2. 前記第1の検出統計値が前記第1の所定のしきい値より大きいか、前記第2の検出統計値が前記第2の所定のしきい値より大きい場合に、チャネルが占用されていると判定し、ペイロード・データの送信を回避する通知が発行されることを特徴とする請求項1に記載の共存検出方法。
  3. 前記第1の所定のしきい値は、既知の誤報確率と、前記第1の検出統計値の分布に基づいて設定され、
    前記第2の所定のしきい値は、既知の誤報確率と、前記第2の検出統計値の分布に基づいて設定されることを特徴とする請求項1に記載の共存検出方法。
  4. 前記第1と第2の所定のしきい値の他方が、複数の固有値の幾何平均に対する算術平均の比率の対数関数であることを特徴とする請求項1に記載の共存検出方法。
  5. 前記第1と第2の検出統計値の分布が、異なる自由度のカイ2乗分布に従うことを特徴とする請求項1に記載の共存検出方法。
  6. データ送信のために同じチャネルを占用する通信システム上で共存検出を実行する装置であって、
    第1の検出器と第2の検出器を備え、
    前記第1の検出器が、
    受信信号に従って第1の検出統計値を計算する第1の計算手段と、
    前記第1の検出統計値が第1の所定のしきい値より大でない場合に、第2の検出統計値の計算を行わせる第1の比較判定手段とを備え、
    前記第2の検出器が、
    受信信号に従って第2の検出統計値を計算する第2の計算手段と、
    前記第2の検出統計値が第2の所定のしきい値より大でない場合に、チャネルが占用されていないと判定し、ペイロード・データの送信許可を通知する第2の比較判定手段とを備え、
    前記第1と第2の検出統計値の一方が、受信信号のエネルギーと雑音分散に基づいて計算され、
    前記第1と第2の検出統計値の他方が、受信信号の標本共分散行列の複数の固有値に基づいて計算される
    ことを特徴とする共存検出装置。
  7. 前記第1の検出統計値が前記第1の所定のしきい値より大きいか、前記第2の検出統計値が前記第2の所定のしきい値より大きい場合に、前記第2の比較判定手段は、チャネルが占用されていると判定し、ペイロード・データの送信を回避する通知を発行することを特徴とする請求項6に記載の共存検出装置。
  8. 前記第1の所定のしきい値は、既知の誤報確率と、前記第1の検出統計値の分布に基づいて設定され、
    前記第2の所定のしきい値は、既知の誤報確率と、前記第2の検出統計値の分布に基づいて設定されることを特徴とする請求項6に記載の共存検出装置。
  9. 前記第1と第2の所定のしきい値の他方が、複数の固有値の幾何平均に対する算術平均の比率の対数関数であることを特徴とする請求項6に記載の共存検出装置。
  10. 前記第1と第2の検出統計値の分布が、異なる自由度のカイ2乗分布に従うことを特徴とする請求項6に記載の共存検出装置。
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