JP5211790B2 - Dnaメチル化測定方法 - Google Patents
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Description
当該測定方法では、まず、生物由来検体中に含まれるゲノムDNA由来のDNA試料から、目的とするDNA領域を含むDNAを抽出する必要がある。当該抽出方法としては、例えば、ゲル濾過、シリカ担体、有機溶媒等による抽出方法等が知られているが、いずれの抽出方法も操作が煩雑である。
次いで、抽出されたDNAの目的領域におけるメチル化されたDNAの検出若しくは定量する方法としては、例えば、(1)亜硫酸塩等を用いて当該DNAを修飾した後、DNAポリメラーゼによるDNA合成の連鎖反応(Polymerase Chain Reaction;以下、PCRと記すこともある。)に供することにより目的領域を増幅する方法、(2)メチル化感受性制限酵素を用いて当該DNAを消化した後、PCRに供することにより、目的領域を増幅する方法等を挙げることができる。
このように、生物由来検体中に含まれるゲノムDNAが有する目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを検出若しくは定量するための一連の操作には、多大な手間が存在していた。
即ち、本発明は、
1.生物由来検体中に含まれるゲノムDNAが有する目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを検出若しくは定量する方法であって、
(1)生物由来検体中に含まれるゲノムDNA由来のDNA試料から一本鎖DNAを取得する第一工程、
(2)(i)第一工程で取得された一本鎖DNA、(ii)メチル化DNA抗体、及び、(iii)前記のメチル化DNA抗体と目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAとの結合を阻害せず且つ前記の一本鎖DNAと結合し得るオリゴヌクレオチド、を混合することによりメチル化された目的とするDNA領域を含む一本鎖DNAと、メチル化DNA抗体と、前記のオリゴヌクレオチドとの複合体を形成させると同時に若しくは形成させた後、当該複合体を分離する第二工程、及び、
(3)分離された複合体に含まれる前記のメチル化DNA抗体、又は、前記のオリゴヌクレオチドを、当該メチル化DNA抗体又は当該オリゴヌクレオチドが有する検出に利用し得る識別機能に基づき検出若しくは定量することにより、生物由来検体中に含まれる目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを検出若しくは定量する第三工程、
を有することを特徴とする方法(以下、本発明測定方法と記すこともある。);
2.第二工程で混合される、メチル化DNA抗体と目的とするDNA領域を含む一本鎖DNAの中に存在するメチル化された塩基との結合を阻害しないオリゴヌクレオチドとして、2種類以上のオリゴヌクレオチドが用いられることを特徴とする前項1の方法;
3.第二工程で形成される複合体、又は、第二工程の複合体を形成させる過程において生じる第一工程で取得された一本鎖DNAと、メチル化DNA抗体と目的とするDNA領域を含む一本鎖DNAの中に存在するメチル化された塩基との結合を阻害しないオリゴヌクレオチドとの結合体、を二価陽イオンを含有する反応系中で形成させることを特徴とする前項1記載の方法;
4.二価陽イオンがマグネシウムイオンであることを特徴とする前項3記載の方法;
5.第二工程における複合体の分離操作として、形成された複合体に含まれるメチル化DNA抗体を支持体に結合させる工程を有することを特徴とする前項1〜4のいずれかの前項記載の方法;
6.第二工程における複合体の分離操作として、形成された複合体に含まれる前記のオリゴヌクレオチドを支持体に結合させる工程を有することを特徴とする前項1〜4のいずれかの前項記載の方法;
7.第一工程の終了直後から第三工程の開始直前までの間に、第一工程で取得された一本鎖DNAを、少なくとも1種類の一本鎖DNAを消化できるメチル化感受性制限酵素により消化する工程を、追加的に有することを特徴とする前項1〜6のいずれかの前項記載の方法;
8.第一工程の終了直後から第三工程の開始直前までの間に、(i)第一工程で取得された一本鎖DNA、及び、少なくとも1種類のメチル化感受性制限酵素の認識配列をその一部として有するマスキング用オリゴヌクレオチド、を混合する工程、及び、(ii)前工程により得られた混合物(の中に存在する目的とするDNA領域においてDNAがメチル化されていない一本鎖DNA)を前記のメチル化感受性制限酵素により消化する工程を、追加的に有することを特徴とする前項1〜6のいずれかの前項記載の方法;
9.少なくとも1種類の一本鎖DNAを消化できるメチル化感受性制限酵素が、一本鎖DNAを消化できるメチル化感受性制限酵素であるHhaIであることを特徴とする前項7記載の方法;
10.少なくとも1種類のメチル化感受性制限酵素が、メチル化感受性制限酵素であるHpaII又はHhaIであることを特徴とする前項8記載の方法;
11.メチル化DNA抗体が、メチルシトシン抗体であることを特徴とする前項1〜10のいずれかの前項記載の方法;
12.生物由来検体が、哺乳動物の血清又は血漿であることを特徴とする前項1〜11のいずれかの前項記載の方法;
13.生物由来検体が、哺乳動物の血液又は体液であることを特徴とする前項1〜11のいずれかの前項記載の方法;
14.生物由来検体が、細胞溶解液又は組織溶解液であることを特徴とする前項1〜11のいずれかの前項記載の方法;
15.生物由来検体中に含まれるゲノムDNA由来のDNA試料が、当該ゲノムDNAが有する目的とするDNA領域を認識切断部位としない制限酵素で予め消化処理されてなるDNA試料であることを特徴とする前項1〜14のいずれかの前項記載の方法;
16.生物由来検体中に含まれるゲノムDNA由来のDNA試料が、少なくとも1種類のメチル化感受性制限酵素で消化処理されてなるDNA試料であることを特徴とする前項1〜15のいずれかの前項記載の方法;
17.生物由来検体中に含まれるゲノムDNA由来のDNA試料が、マスキング用オリゴヌクレオチドを添加した後に、少なくとも1種類のメチル化感受性制限酵素で消化処理されてなるDNA試料であることを特徴とする前項1〜15のいずれかの前項記載の方法;
18.少なくとも1種類のメチル化感受性制限酵素が、メチル化感受性制限酵素であるHpaII又はHhaIであることを特徴とする前項16又は17記載の方法;
19.生物由来検体中に含まれるゲノムDNA由来のDNA試料が、予め精製されてなるDNA試料であることを特徴とする前項1〜18のいずれかの前項記載の方法;
20.ゲノムDNAが有する目的とするDNA領域が、少なくとも1種類のメチル化感受性制限酵素が認識する切断部位を有するDNA領域であることを特徴とする前項1〜19のいずれかの前項記載の方法;
21.第一工程でゲノムDNA由来のDNA試料から一本鎖DNAを取得する際に、カウンターオリゴヌクレオチドを添加する前項1〜20のいずれか一項に記載の方法;
22.第一工程におけるゲノムDNA由来のDNA試料からの一本鎖DNAの取得が、二価陽イオンあるいはマグネシウムイオンを含有する反応系中で行われる前項1〜20のいずれか一項に記載の方法;
等を提供するものである。
各種疾患(例えば、癌)においてDNAのメチル化異常が起こることが知られており、このDNAメチル化異常を検出することにより、各種疾患の度合いを測定することが可能と考えられている。
例えば、疾患由来の検体中で100%メチル化されている領域があり、その領域について、本発明測定方法を実施すれば、メチル化DNA量は多くなり、例えば、疾患由来の検体中で100%メチル化されていない領域があり、その領域について、本発明測定方法を実施すれば、メチル化DNA量はほぼ0に近い値となるであろう。また、例えば、健常者の検体で、メチル化割合が低く、疾患患者の検体で、メチル化割合が高い領域があり、その領域について、本発明測定方法を実施すれば、健常者では、メチル化DNA量は、0に近い値を示し、疾患患者では、健常者の値よりも有意に高い値を示すため、この値の差異に基づき、「疾患の度合い」を判定することができる。ここでの「疾患の度合い」とは、一般に当該分野において使用される意味と同様であって、具体的には、例えば、検体が細胞である場合には当該細胞の悪性度を意味し、また、例えば、検体が組織である場合には当該組織における疾患細胞の存在量等を意味している。さらに、検体が血漿・血清である場合にはその個体が疾患を有する確率を意味している。従って、本発明測定方法は、メチル化異常を調べることにより、各種疾患を診断することを可能にする。
哺乳動物由来の検体が血液である場合には、定期健康診断や簡便な検査等での本発明測定方法の利用が期待できる。
ゲノムDNAを哺乳動物由来の検体から得るには、例えば、市販のDNA抽出用キット等を用いてDNAを抽出すれば良い。
因みに、血液を検体として用いる場合には、血液から通常の方法に準じて血漿又は血清を調製し、調製された血漿又は血清を検体として、その中に含まれる遊離DNA(胃癌細胞等の癌細胞由来のDNAが含まれる)を分析すると、血球由来のDNAを避けて胃癌細胞等の癌細胞由来のDNAを解析することができ、胃癌細胞等の癌細胞、それを含む組織等を検出する感度を向上させることができる。
メチル化DNA抗体は、メチル化された塩基を抗原として、通常の免疫学的手法により作製できる。具体的にメチルシトシン抗体を作成するためには、5−メチルシチジン、5−メチルシトシン又は5−メチルシトシンを含むDNA等を抗原として作製された抗体からDNA中のメチルシトシンへの特異的な結合を指標として選抜することにより得ることができる。
動物に抗原を免疫して得られる抗体としては、精製した抗原を免疫した後、IgG画分の抗体(ポリクローナル抗体)を利用する方法と、単一のクローンを生産する抗体(モノクローナル抗体)を利用する方法がある。本発明測定方法ではメチル化塩基を特異的に認識できる抗体であることが望ましいため、モノクローナル抗体を利用することが望ましい。
モノクローナル抗体を作製する方法としては、細胞融合法による方法を挙げることができる。例えば、細胞融合法は免疫したマウス由来の脾細胞(B細胞)と骨髄腫細胞とを細胞融合させることでハイブリドーマを作製し、作製されたハイブリドーマの生産する抗体を選抜して、メチルシトシン抗体(モノクローナル抗体)を作製すれば良い。細胞融合法でモノクローナル抗体を作製する場合には、抗原を精製する必要がなく、例えば、5−メチルシチジン、5−メチルシトシン又は5−メチルシトシンを含むDNA等の混合物を抗原として、免疫に用いる動物に投与できる。投与方法としては、5−メチルシチジン、5−メチルシトシン又は5−メチルシトシンを含むDNA等を、直接、抗体を産生させるマウスへ投与する。抗体が産生されにくい場合には、抗原を支持体へ結合させて免疫しても良い。また、アジュバント溶液(例えば、流動パラフィンとAracel Aを混合し、アジュバントとして結核菌の死菌を混合したもの)と抗原とをよく混合することや、リポソームに組み入れて免疫することで、抗原の免疫性を向上させることができる。また、抗原を含む溶液とアジュバント溶液とを等量添加し、十分に乳液状にした後、当該混合物をマウスの皮下若しくは腹腔内に注射する方法や、ミョウバン水とよく混合してから百日咳死菌をアジュバントとして添加する方法がある。尚、最初の免疫をしてから適当な期間の後、マウスの腹腔内又は静脈内に追加免疫することもできる。また、抗原の量が少ない場合には、抗原が浮遊する溶液を直接マウス脾臓に注入して免疫しても良い。
最終免疫から数日後に脾臓を摘出し脂肪組織を剥離してから、脾細胞浮遊液を作製する。この脾細胞と、例えば、HGPRT欠損骨髄腫細胞とを細胞融合してハイブリドーマを作製する。細胞融合剤としては脾細胞(B細胞)と骨髄腫細胞とを効率的に融合できる方法ならば何でもよく、例えば、センダイウイルス(HVJ)、ポリエチレングリコール(PEG)を用いる方法等が挙げられる。また、高電圧パルスを用いる方法で細胞融合をしても良い。
細胞融合操作の後、HAT培地で培養し、脾細胞と骨髄腫細胞とが融合したハイブリドーマのクローンを選択し、スクリーニングが可能になるまで細胞が成育するのを待つ。目的とする抗体を生産するハイブリドーマを選択するための抗体の検出法や抗体力価の測定法には、抗原抗体反応系を利用できる。具体的には、可溶性抗原に対する抗体測定法で、放射性同位元素免疫定量法(RIA)、酵素免疫定量法(ELISA)等が挙げられる。
メチル化DNA抗体の性質(1つのメチル化された塩基(シトシン)に1つの抗体が結合すること)から考えると、目的とするDNA領域としては、数多くのメチル化された塩基(シトシン)、即ちCpG、が存在する領域を選抜することが望ましく、定量精度及び検出感度の向上が期待できる。
「目的とするDNA領域を含む一本鎖DNAと結合しうる塩基配列」とは、目的とするDNA領域を含む一本鎖DNAとの結合体(二本鎖)を形成するために必要な塩基配列、即ち、目的とするDNA領域の塩基配列の一部に相補的な塩基配列を含む塩基配列、又は、目的とするDNA領域の5’末端よりさらに5’末端側DNA領域の塩基配列の一部に相補的な塩基配列を含む塩基配列、又は、目的とするDNA領域の3’末端よりさらに3’末端側の塩基配列の一部に相補的な塩基配列を含む塩基配列、であることを意味する。
また「メチル化DNA抗体と目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAとの結合を阻害せず」とは、本オリゴヌクレオチドの塩基配列が、メチル化DNA抗体がメチル化された一本鎖DNAへの結合に要する占有空間内で、本オリゴヌクレオチドと前記一本鎖DNAの相補的な結合がおこらないような塩基配列であることを意味する。即ち、メチル化DNA抗体がメチル化された塩基(シトシン)に結合するには、直接結合するメチル化された塩基(シトシン)のみならず、メチル化された塩基(シトシン)の存在する周辺空間も占有すると考えられる。故に、本オリゴヌクレオチドは、メチル化DNA抗体がメチル化されたDNAに結合する際に要する占有空間で、前記一本鎖DNAと相補的な結合をしないものであれば良い。前記一本鎖DNAに結合させる本オリゴヌクレオチドは、1種類である必要は無く、メチル化DNA抗体の結合を阻害しなければ、2種類以上用いても良い。複数の本オリゴヌクレオチドを使用すれば、定量精度及び検出感度を向上させることができる。
(1)前記一本鎖DNAとメチル化DNA抗体との結合前の段階で、メチル化DNA抗体が支持体へ固定化されていても良く、また、
(2)前記一本鎖DNAとメチル化DNA抗体との結合後の段階で、メチル化DNA抗体が支持体へ固定化されていても良い。
メチル化DNA抗体を支持体へ固定するためには、具体的には、メチル化DNA抗体をビオチン化して得られたビオチン化メチル化DNA抗体をストレプトアビジンで被覆した支持体(例えば、ストレプトアビジンで被覆したPCRチューブ、ストレプトアビジンで被覆した磁気ビーズ、ストレプトアビジンで一部を被覆したクロマトストリップ等)に固定する方法を挙げることができる。
また、メチル化DNA抗体に、アミノ基、チオール基、アルデヒド基等の活性官能基を有する分子を共有結合させた後、これをシランカップリング剤等で表面を活性化させたガラス、多糖類誘導体、シリカゲル、又は前記合成樹脂等或いは耐熱性プラスチック製の支持体に共有結合させる方法もある。尚、前記の共有結合は、例えば、メチル化DNA抗体に前記の活性官能基を有する分子を、トリグリセライドを5個直列に連結して成るようなスペーサー、クロスリンカー等を用いて共有結合させればよい。
尚、メチル化DNA抗体を直接支持体に固定化してもよく、また、メチル化DNA抗体に対する抗体(二次抗体)を支持体に固定化し、二次抗体にメチル化抗体を結合させることで支持体に固定しても良い。
(1)前記一本鎖DNAと本オリゴヌクレオチドとの結合前の段階で、本オリゴヌクレオチドが支持体へ固定化されていても良く、また、
(2)前記一本鎖DNAと本オリゴヌクレオチドとの結合後の段階で、本オリゴヌクレオチドが支持体へ固定化されても良い。
本オリゴヌクレオチドを支持体に固定化するためには、具体的には、本オリゴヌクレオチドの5’末端若しくは3’末端をビオチン化して得られたビオチン化オリゴヌクレオチドをストレプトアビジンで被覆した支持体支持体(例えば、ストレプトアビジンで被覆したPCRチューブ、ストレプトアビジンで被覆した磁気ビーズ、ストレプトアビジンで一部を被覆したクロマトストリップ等)に固定する方法を挙げることができる。
また、本オリゴヌクレオチドの5’末端若しくは3’末端に、アミノ基、チオール基、アルデヒド基等の活性官能基を有する分子を共有結合させた後、これをシランカップリング剤等で表面を活性化させたガラス、多糖類誘導体、シリカゲル、又は前記合成樹脂等或いは耐熱性プラスチック製の支持体に共有結合させる方法もある。尚、前記の共有結合は、例えば、トリグリセライドを5個直列に連結して成るようなスペーサー、クロスリンカー等を用いて共有結合させればよい。またさらに、ガラス若しくはシリコン製の支持体の上で直接、本オリゴヌクレオチドの末端側から化学合成させる方法であってもよい。
(a)ビオチン化メチル化DNA抗体を適当量(例えば、4μg/mL溶液を100μL/ウエル)アビジン被覆プレートに添加し、その後、室温で、例えば、約2時間静置することにより、ビオチン化メチル化DNA抗体とストレプトアビジンとの固定化を促す。その後、残溶液の除去及び洗浄を行う。洗浄バッファー(例えば、0.05% Tween20含有リン酸バッファー(1mM KH2PO4、3mM Na2HPO 7H2O、154mM NaCl pH7.4))を、例えば300μL/ウエルの割合で添加し、溶液を取り除く。この洗浄操作を数回繰り返し、支持体に固定化されたビオチン化メチルシトシン抗体をウエル上に残す。
(b)生物由来検体中に含まれるゲノムDNA由来のDNA試料に含まれる二本鎖DNAを分離させて得られた一本鎖DNAと、本オリゴヌクレオチドと、アニーリングバッファー(例えば、33mM Tris-Acetate pH 7.9、66mM KOAc、10mM MgOAc2、0.5mM Dithothreitol)とを混合して、95℃で例えば数分間加熱する。その後、目的とするDNA領域を含む一本鎖DNAと本オリゴヌクレオチドとの結合体を形成させるために、本オリゴヌクレオチドのTm値の約10〜20℃低い温度まで速やかに冷却し、その温度で例えば数分間保温し、その後、室温に戻す(この段階で形成された結合体は、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含む一本鎖DNAと本オリゴヌクレオチドとの結合体の他、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含まない一本鎖DNAと本オリゴヌクレオチドとの結合体を含んでいる。)。
(c)形成された一本鎖DNAと本オリゴヌクレオチドとの結合体を、ビオチン化メチル化DNA抗体が固定化されたアビジン被覆プレートに添加し、その後、室温で約3時間静置し、ビオチン化メチル化DNA抗体と、前記一本鎖DNAのうち目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含む一本鎖DNAと、本オリゴヌクレオチドとの複合体の形成を促す(複合体の形成)(この段階で、メチル化されてない目的とするDNA領域を含む一本鎖DNAと本オリゴヌクレオチドとの結合体は、複合体を形成しない。)。その後、残溶液の除去及び洗浄を行う。洗浄バッファー(例えば、0.05% Tween20含有リン酸バッファー(1mM KH2PO4、3mM Na2HPO 7H2O、154mM NaCl pH7.4))を、例えば300μL/ウエルの割合で添加し、溶液を取り除く。この洗浄操作を数回繰り返すことにより、複合体をウエル上に残す(複合体の分離)。
(b)において使用するアニーリングバッファーとしては、本オリゴヌクレオチドと、目的とするDNA領域を含む一本鎖DNAとを結合させるのに適していれば良く、前記アニーリングバッファーに限られるわけではない。二価イオン、望ましくはマグネシウムイオンが1〜600mMの濃度で溶解しているものを使用すれば結合の安定性が増加する。
(a)及び(c)における洗浄操作は、溶液中に浮遊している固定化されていないメチル化DNA抗体と、メチル化DNA抗体に結合しなかった溶液中に浮遊しているメチル化されていない一本鎖DNAと、本オリゴヌクレオチドとの結合体を形成しなかった目的とする領域以外の一本鎖DNA、又は、後述の制限酵素で消化された溶液中に浮遊しているDNA等を反応溶液から取り除くため重要である。尚、洗浄バッファーは、上記の遊離のメチル化DNA抗体、溶液中に浮遊している一本鎖DNA等の除去に適していれば良く、前記洗浄バッファーに限らず、DELFIAバッファー(Perkin Elmer社製、Tris-HCl pH 7.8 with Tween 80)、TEバッファー等でも良い。
因みに、前述の如く、上記(a)〜(c)では、前記の目的とするDNA領域を含む一本鎖DNAと、本オリゴヌクレオチドとの結合の後、生じる結合体にビオチン化メチル化DNA抗体を結合させ、複合体を形成しているが、この順番に限られるわけではない。即ち、前記の目的とするDNA領域を含む一本鎖DNAとビオチン化メチル化DNA抗体とを結合させた後、生じる結合体に本オリゴヌクレオチドを結合させ、複合体を形成しても良い。例えば、ストレプトアビジンで被覆した支持体に固定化されたビオチン化メチル化DNA抗体に、生物由来検体中に含まれるゲノムDNA由来のDNA試料に含まれる二本鎖DNAを分離して得られた一本鎖DNAを添加することにより、支持体に固定化されたビオチン化メチル化DNA抗体と当該一本鎖DNAとの結合体を形成させる(この段階で形成された結合体は、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含む一本鎖DNAとメチル化抗体との結合体の他、目的とするDNA領域以外のメチル化された一本鎖DNAとメチル化抗体との結合体を含んでいる。)。その後、これに本オリゴヌクレオチドを添加して、前記結合体のうち目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含む一本鎖DNAを有する結合体との複合体を形成させ、分離しても良い(この段階で、目的とするDNA領域以外の領域におけるメチル化されたDNAを含む一本鎖DNAとメチル化抗体との結合体は複合体を形成しない。)。
(a)生物由来検体中に含まれるゲノムDNA由来のDNA試料に、アニーリングバッファー(例えば、33mM Tris-Acetate pH 7.9、66mM KOAc、10mM MgOAc2、0.5mM Dithothreitol)及びビオチン化本オリゴヌクレオチドを添加することにより、混合物を得る。次いで、得られた混合物を、生物由来検体中に含まれるゲノムDNA由来のDNA試料に含まれる二本鎖DNAを分離して一本鎖DNAを得るために、95℃で例えば数分間加熱する。その後、目的とするDNA領域を含む一本鎖DNAとビオチン化本オリゴヌクレオチドとの結合体を形成させるために、ビオチン化本オリゴヌクレオチドのTm値の約10〜20℃低い温度まで速やかに冷却し、その温度で例えば数分間保温し、その後、室温に戻す(この段階で形成された結合体は、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含む一本鎖DNAと本オリゴヌクレオチドとの結合体の他、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含まない一本鎖DNAと本オリゴヌクレオチドとの結合体を含んでいる。)。
(b)ストレプトアビジンで被覆した支持体に、上記(a)で得られた混合物を添加し、さらに、これを37℃で例えば数分間保温することにより、目的とするDNA領域を含む一本鎖DNAとビオチン化本オリゴヌクレオチドとの結合体をストレプトアビジンで被覆した支持体に固定する。その後、残溶液の除去及び洗浄を行う。洗浄バッファー(例えば、0.05% Tween20含有リン酸バッファー(1mM KH2PO4、3mM Na2HPO 7H2O、154mM NaCl pH7.4))を、例えば300μL/ウエルの割合で添加し、溶液を取り除く。この洗浄操作を数回繰り返し、支持体に固定化されたビオチン化本オリゴヌクレオチドと目的とするDNA領域を含む一本鎖DNAとの結合体をウエル上に残す(この段階でも結合体は、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含む一本鎖DNAと本オリゴヌクレオチドとの結合体の他、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含まない一本鎖DNAと本オリゴヌクレオチドとの結合体を含んでいる。)。
(c)メチル化DNA抗体を適当量(例えば、4μg/mL溶液を100μL/ウエル)ウエルに添加し、その後、室温で、例えば、約3時間静置することにより、メチル化DNA抗体と、前記一本鎖DNAのうち目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含む一本鎖DNAと、ビオチン化本オリゴヌクレオチドとの複合体の形成を促す(複合体の形成)(この段階で、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含まない一本鎖DNAと本オリゴヌクレオチドとの結合体は、複合体を形成しない。)。その後、残溶液の除去及び洗浄を行う。洗浄バッファー(例えば、0.05% Tween20含有リン酸バッファー(1mM KH2PO4、3mM Na2HPO 7H2O、154mM NaCl pH7.4))を、例えば300μL/ウエルの割合で添加し、溶液を取り除く。この洗浄操作を数回繰り返すことにより、複合体をウエル上に残す(複合体の分離)。
(a)において使用するアニーリングバッファーとしては、本オリゴヌクレオチドと、目的とするDNA領域を含む一本鎖DNAとを結合させるのに適していれば良く、前記アニーリングバッファーに限られるわけではない。二価イオン、望ましくはマグネシウムイオンが1〜600mMの濃度で溶解しているものを使用すれば結合の安定性が増加する。
(b)及び(c)における洗浄操作は、溶液中に浮遊している固定化されていないメチル化DNA抗体、メチル化DNA抗体に結合しなかった溶液中に浮遊しているメチル化されていない一本鎖DNA、又は、後述の制限酵素で消化された溶液中に浮遊しているDNA等を反応溶液から取り除くため重要である。尚、洗浄バッファーは、上記の遊離のメチル化DNA抗体、溶液中に浮遊している一本鎖DNA等の除去に適していれば良く、前記洗浄バッファーに限らず、DELFIAバッファー(PerkinElmer社製、Tris-HCl pH 7.8 with Tween 80)、TEバッファー等でも良い。
因みに、前述の如く、上記(a)〜(c)では、前記の目的とするDNA領域を含む一本鎖DNAと、ビオチン化本オリゴヌクレオチドとの結合の後、生じる結合体に含まれるビオチン化本オリゴヌクレオチドとストレプトアビジンで被覆した支持体とを結合させ、複合体を形成しているが、この順番に限られるわけではない。即ち、ビオチン化本オリゴヌクレオチドとストレプトアビジンで被覆した支持体とを結合させた後、生じる結合体に前記の目的とするDNA領域を含む一本鎖DNAを結合させ、複合体を形成しても良い。例えば、ストレプトアビジンで被覆した支持体に固定化されたビオチン化本オリゴヌクレオチドに、生物由来検体中に含まれるゲノムDNA由来のDNA試料に含まれる二本鎖DNAを添加することにより、支持体に固定化されたビオチン化本オリゴヌクレオチドと当該二本鎖DNAとの混合物を得る。得られた混合物に含まれる当該二本鎖DNAを分離して一本鎖DNAを得るために、当該混合物を95℃で、例えば、数分間加熱する。得られた一本鎖DNAとビオチン化本オリゴヌクレオチドとの結合体を形成させるために、ビオチン化本オリゴヌクレオチドのTm値の約10〜20℃低い温度まで速やかに冷却し、その温度で、例えば、数分間保温する。その後、(c)の操作を実施し複合体を形成・分離しても良い(この段階で、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含まない一本鎖DNAと本オリゴヌクレオチドとの結合体は、複合体を形成しない。)。
メチル化DNA抗体の場合、前記の通り、抗体自身の特性を機能して考えても良く、抗体自身が標識されていなくとも、検出若しくは定量可能な機能が付加された二次抗体を使用することにより、メチル化DNA抗体を間接的に検出若しくは定量することができる。
二次抗体としてFITCを結合させた抗体を用いる場合、公知の方法により、FITCの蛍光を測定し、メチル化DNA抗体を検出若しくは定量することもできる。
また、例えば、本オリゴヌクレオチドの固定化にビオチンを利用しない場合、ビオチン化メチル化DNA抗体を検出若しくは定量に用いることができる。ビオチン化メチル化DNA抗体を検出若しくは定量する場合には、例えば、HRP標識ストレプトアビジンをビオチン化メチル化DNA抗体に添加・混合し、ビオチン化メチル化DNA抗体とHRP標識ストレプトアビジンとの結合体を形成・分離した後、公知の方法によりHRPの活性を測定することによりビオチン化メチル化DNA抗体を検出若しくは定量できる。
また、メチル化DNA抗体の固定化にビオチンを利用しない場合、ビオチン化本オリゴヌクレオチドを検出若しくは定量に用いることができる。ビオチン化本オリゴヌクレオチドを検出若しくは定量する場合には、例えば、HRP標識ストレプトアビジンをビオチン化本オリゴヌクレオチドを添加・混合し、ビオチン化本オリゴヌクレオチドとHRP標識ストレプトアビジンとの結合体を形成・分離した後、公知の方法によりHRPの活性を測定によりビオチン化メチル化DNA抗体を検出若しくは定量できる。
変法2における「マスキング用オリゴヌクレオチド」とは、メチル化感受性制限酵素の認識部位の塩基配列と相補的な塩基からなるオリゴヌクレオチドであり、一本鎖DNAの中の目的とするDNA領域に含まれる数箇所あるメチル化感受性制限酵素の認識配列のうち、少なくとも1箇所(全ての箇所でも良く、目的とする領域の塩基配列によっては、下記の8〜30塩基長に、1箇所以上が同時に含まれる場合もある。)と相補的に結合することで二本鎖DNAを形成し(即ち、前記箇所を二本鎖DNA状態にして)、二本鎖DNAのみを基質とするメチル化感受性酵素でも前記箇所を消化できるように、また、一本鎖DNAを消化できるメチル化感受性制限酵素(一本鎖DNAを消化できるメチル化感受性制限酵素は二本鎖DNAも消化でき、その消化効率は、二本鎖DNAに対する方が一本鎖DNAに対するよりも高い。)での前記箇所の消化効率を向上させることができるようにするためのオリゴヌクレオチドであり、且つ、目的とする領域のDNAを含む一本鎖DNAと本オリゴヌクレオチドとの結合体の形成を阻害しないオリゴヌクレオチドを意味する。
マスキング用オリゴヌクレオチドとしては、さらに具体的には、一本鎖DNA中の目的DNA領域に含まれる数箇所あるメチル化感受性制限酵素の認識配列のうち1箇所の特定箇所(目的領域の塩基配列によっては、下記の8〜30塩基長に、1箇所以上が同時に含まれる場合もある)を含んだ8〜30塩基長の塩基配列に対して、相補性のある塩基配列を有し、且つ、目的とする領域のDNAを含む一本鎖DNAと本オリゴヌクレオチドとの結合体の形成を阻害しないオリゴヌクレオチドが挙げられる。
ゲノムDNA由来のDNA試料に含まれる目的とするDNA領域を含む一本鎖DNA(正鎖)と混合させるマスキング用オリゴヌクレオチドは、1種類でもよく複数種類でも良い。複数種類を用いると、目的とする領域のDNAを含む一本鎖DNAのメチル化感受性制限酵素の認識部位の多くが二本鎖DNA状態になり、メチル化感受性制限酵素での、前記の「DNAの切れ残し」を最小限に抑えることができる。但し、マスキング用オリゴヌクレオチドが二本鎖DNAを形成した箇所には、メチル化DNA抗体が結合できなくなるため、マスキング用オリゴヌクレオチドを、あまりに数多くのメチル化感受性制限酵素認識部位に対して用いることは適切ではなく、適度な種類を用いることが好ましい。もし、目的とするDNA領域に含まれる全てのメチル化感受性制限酵素の認識部位にマスキング用オリゴヌクレオチドを使用すると、当該認識部位におけるメチル化されている塩基(シトシン)とメチル化DNA抗体との結合が阻害され、所望の複合体の形成確立が低くなる可能性がある(当該認識部位以外のCpGに、メチル化DNA抗体は勿論結合するが、メチル化DNA抗体を検出若しくは定量する場合、その検出感度及び定量精度は低くなる)。マスキング用オリゴヌクレオチドは、例えば、目的とするDNA領域に含まれる数箇所あるメチル化感受性制限酵素の認識配列のうち、メチル化している場合には消化せずにメチル化していない場合には消化したい箇所(例えば、疾患患者検体では100%メチル化されており、健常者検体では100%メチル化されていない箇所等)に応じて設計し、これを使用することが特に有用である。
すなわち、カウンターオリゴヌクレオチドは、(i)第一工程で取得された一本鎖DNA、(ii)メチル化DNA抗体、及び、(iii)前記のメチル化DNA抗体と目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAとの結合を阻害せず且つ前記の一本鎖DNAと結合し得るオリゴヌクレオチド、を混合することによりメチル化された目的とするDNA領域を含む一本鎖DNAと、メチル化DNA抗体と、前記のオリゴヌクレオチドとの複合体を形成しやするものであって、第一工程で一本鎖DNAを取得する際に添加しても構わないし、第二工程で前記複合体を形成させる際に添加しても構わない。
方法1: 第一工程終了直後の試料に、ビオチン化本オリゴヌクレオチドを添加し、目的とするDNA領域を含む一本鎖DNAとビオチン化本オリゴヌクレオチドとの結合体を形成させ(この段階で形成された結合体は、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含む一本鎖DNAと本オリゴヌクレオチドとの結合体の他、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含まない一本鎖DNAと本オリゴヌクレオチドとの結合体を含んでいる。)、次いで、識別機能を有するメチル化抗体を添加し、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含む一本鎖DNAと、ビオチン化本オリゴヌクレオチドと、識別機能を有するメチル化DNA抗体とが結合した複合体を形成させる(この段階で、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含まない一本鎖DNAと本オリゴヌクレオチドとの結合体は、複合体を形成しない。)。得られた試料を、クロマトストリップの導入部に滴下(導入)すると、前記複合体が、展開部を毛細管現象により移動し、予めストレプトアビジンで被覆しておいた部分に捕獲される。その後、分離された複合体に含まれるメチル化DNA抗体を、その識別機能に基づき検出若しくは定量することにより、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを検出若しくは定量できる。
方法2: 第一工程終了直後の試料に、ビオチン化本オリゴヌクレオチドを添加し、目的とするDNA領域を含む一本鎖DNAとビオチン化本オリゴヌクレオチドとの結合体を形成させる(この段階で形成された結合体は、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含む一本鎖DNAと本オリゴヌクレオチドとの結合体の他、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含まない一本鎖DNAと本オリゴヌクレオチドとの結合体を含んでいる。)。得られた試料を、クロマトストリップの導入部に滴下(導入)すると、前記結合体が、展開部を毛細管現象により移動し、予めストレプトアビジンで被覆しておいた部分に捕獲される(この段階でも結合体は、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含む一本鎖DNAと本オリゴヌクレオチドとの結合体の他、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含まない一本鎖DNAと本オリゴヌクレオチドとの結合体を含んでいる。)。その後、識別機能を有するメチル化抗体を導入部に滴下(導入)すると、展開部を移動し、結合体のメチル化されたシトシンに結合し、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含む一本鎖DNAと、ビオチン化本オリゴヌクレオチドと、識別機能を有するメチル化DNA抗体とが結合した複合体を形成する(この段階で、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含まない一本鎖DNAと本オリゴヌクレオチドとの結合体は、複合体を形成しない。)。得られた複合体に含まれるメチル化DNA抗体を、その識別機能に基づき検出若しくは定量することにより、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを検出若しくは定量できる。
方法3: ビオチン化本オリゴヌクレオチドをクロマトストリップの導入部に滴下(導入)すると、前記オリゴヌクレオチドが、展開部を毛細管現象により移動し、予めストレプトアビジンで被覆しておいた部分に捕獲される。次いで、第一工程終了直後の試料を導入部に滴下(導入)すると、展開部を移動し、既に捕獲されているビオチン化本オリゴヌクレオチドに、目的とするDNA領域を含む一本鎖DNAが結合体を形成した形で捕獲される(この段階で形成された結合体は、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含む一本鎖DNAと本オリゴヌクレオチドとの結合体の他、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含まない一本鎖DNAと本オリゴヌクレオチドとの結合体を含んでいる。)。その後、識別機能を有するメチル化抗体を導入部に滴下(導入)すると、展開部を移動し、結合体のメチル化されたシトシンに結合し、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含む一本鎖DNAと、ビオチン化本オリゴヌクレオチドと、識別機能を有するメチル化DNA抗体とが結合した複合体を形成する(この段階で、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含まない一本鎖DNAと本オリゴヌクレオチドとの結合体は、複合体を形成しない。)。得られた複合体に含まれるメチル化DNA抗体を、その識別機能に基づき検出若しくは定量することにより、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを検出若しくは定量できる。
方法4: ビオチン化本オリゴヌクレオチドをクロマトストリップの導入部に滴下(導入)すると、前記オリゴヌクレオチドが、展開部を毛細管現象により移動し、予めストレプトアビジンで被覆しておいた部分に捕獲される。第一工程終了直後の試料に、識別機能を有するメチル化DNA抗体を添加し、メチル化されたシトシンを有する一本鎖DNA(この中には、目的とするDNA領域を含む一本鎖DNAと目的以外の一本鎖DNAが存在する)と識別機能を有するメチル化DNA抗体との結合体を形成させる(この段階で形成された結合体は、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含む一本鎖DNAとメチル化抗体との結合体の他、目的とするDNA領域以外のメチル化された一本鎖DNAとメチル化抗体との結合体を含んでいる。)。得られた結合体を導入部に滴下(導入)すると、展開部を移動し、既に捕獲されているビオチン化本オリゴヌクレオチドに、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含む一本鎖DNAが結合し、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含む一本鎖DNAと、ビオチン化本オリゴヌクレオチドと、識別機能を有するメチル化DNA抗体とが結合した複合体を形成する(この段階で、目的とするDNA領域以外のメチル化された一本鎖DNAとメチル化抗体との結合体は、複合体を形成しない。)。得られた複合体に含まれるメチル化DNA抗体を、その識別機能に基づき検出若しくは定量することにより、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを検出若しくは定量できる。
方法5: 第一工程終了直後の試料に、識別機能を有する本オリゴヌクレオチドを添加し、目的とするDNA領域を含む一本鎖DNAと識別機能を有する本オリゴヌクレオチドとの結合体を形成させ(この段階で形成された結合体は、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含む一本鎖DNAと本オリゴヌクレオチドとの結合体の他、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含まない一本鎖DNAと本オリゴヌクレオチドとの結合体を含んでいる。)、次いで、ビオチン化メチル化抗体を添加し、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含む一本鎖DNAと、識別機能を有する本オリゴヌクレオチドと、ビオチン化メチル化DNA抗体とが結合した複合体を形成させる(この段階で、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含まない一本鎖DNAと本オリゴヌクレオチドとの結合体は、複合体を形成しない。)。得られた試料を、クロマトストリップの導入部に滴下(導入)すると、前記複合体が、展開部を毛細管現象により移動し、予めストレプトアビジンで被覆しておいた部分に捕獲される。その後、得られた複合体に含まれる本オリゴヌクレオチドを、その識別機能に基づき検出若しくは定量することにより、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを検出若しくは定量できる。
方法6: 第一工程終了直後の試料に、ビオチン化メチル化DNA抗体を添加し、メチル化されたシトシンを有する一本鎖DNA(この中には、目的とするDNA領域を含む一本鎖DNAと目的以外の一本鎖DNAが存在する)とビオチン化メチル化DNA抗体との結合体を形成させる(この段階で形成された結合体は、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含む一本鎖DNAとメチル化抗体との結合体の他、目的とするDNA領域以外のメチル化された一本鎖DNAとメチル化抗体との結合体を含んでいる。)。得られた試料を、クロマトストリップの導入部に滴下(導入)すると、前記結合体が、展開部を毛細管現象により移動し、予めストレプトアビジンで被覆しておいた部分に捕獲される(この段階でも結合体は、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含む一本鎖DNAとメチル化抗体との結合体の他、目的とするDNA領域以外のメチル化された一本鎖DNAとメチル化抗体との結合体を含んでいる。)。その後、識別機能を有する本オリゴヌクレオチドを導入部に滴下(導入)すると、展開部を移動し、結合体のうち目的とするDNA領域を含むメチル化された一本鎖DNAにのみ結合し、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含む一本鎖DNAと、識別機能を有する本オリゴヌクレオチドと、ビオチン化メチル化DNA抗体とが結合した複合体を形成する(この段階で、目的とするDNA領域以外のメチル化された一本鎖DNAとメチル化抗体との結合体は、複合体を形成しない。)。得られた複合体に含まれる本オリゴヌクレオチドを、その識別機能に基づき検出若しくは定量することにより、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを検出若しくは定量できる。
方法7: ビオチン化メチル化DNA抗体をクロマトストリップの導入部に滴下(導入)すると、前記メチル化DNA抗体が、展開部を毛細管現象により移動し、予めストレプトアビジンで被覆しておいた部分に捕獲される。次いで、第一工程終了直後の試料を導入部に滴下(導入)すると、展開部を移動し、既に捕獲されているメチル化DNA抗体に、メチル化されたシトシンを有する一本鎖DNAが結合体として捕獲される(この段階で形成された結合体は、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含む一本鎖DNAとメチル化抗体との結合体の他、目的とするDNA領域以外のメチル化された一本鎖DNAとメチル化抗体との結合体を含んでいる。)。その後、識別機能を有する本オリゴヌクレオチドを導入部に滴下(導入)すると、展開部を移動し、結合体のうち目的とするDNA領域を含むメチル化された一本鎖DNAにのみ結合し、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含む一本鎖DNAと、識別機能を有する本オリゴヌクレオチドと、ビオチン化メチル化DNA抗体とが結合した複合体を形成する(この段階で、目的とするDNA領域以外のメチル化された一本鎖DNAとメチル化抗体との結合体は、複合体を形成しない。)。得られた複合体に含まれる本オリゴヌクレオチドを、その識別機能に基づき検出若しくは定量することにより、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを検出若しくは定量できる。
方法8: ビオチン化メチル化DNA抗体をクロマトストリップの導入部に滴下(導入)すると、前記メチル化DNA抗体が、展開部を毛細管現象により移動し、予めストレプトアビジンで被覆しておいた部分に捕獲される。第一工程終了直後の試料に、識別機能を有する本オリゴヌクレオチドを添加し、目的とするDNA領域を含む一本鎖DNAと識別機能を有する本オリゴヌクレオチドとの結合体を形成させる(この段階で形成された結合体は、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含む一本鎖DNAと本オリゴヌクレオチドとの結合体の他、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含まない一本鎖DNAと本オリゴヌクレオチドとの結合体を含んでいる。)。次いで、得られた結合体を導入部に滴下(導入)すると、展開部を移動し、既に捕獲されているメチル化DNA抗体に、結合体のうち目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含む一本鎖DNAのみが結合し、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含む一本鎖DNAと、識別機能を有する本オリゴヌクレオチドと、ビオチン化メチル化DNA抗体とが結合した複合体を形成する(この段階で、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを含まない一本鎖DNAと本オリゴヌクレオチドとの結合体は、複合体を形成しない。)。得られた複合体に含まれる本オリゴヌクレオチドを、その識別機能に基づき検出若しくは定量することにより、目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを検出若しくは定量できる。
一つのクロマトストリップ上に複数の検出部位(それぞれ異なる目的とするDNA領域を捕獲できるような本オリゴヌクレオチドを支持体に固定する)を存在させ、各目的とするDNA領域を順次検出若しくは定量することも可能であり、また、1つの検出部位に複数の目的とするDNA領域を捕獲できるように、即ち、1つの検出部位に、複数の目的とするDNA領域を捕獲できるような本オリゴヌクレオチドを数多く固定化しておけば、検出感度を飛躍的に上げることができる。また、複数の目的とするDNA領域と複合体を形成できるように、複数の目的とするDNA領域を捕獲できるような識別機能を有する本オリゴヌクレオチドを数多く用いても、検出感度を飛躍的に上げることができる。さらに、1つの目的領域の中でも、数多くの本オリゴヌクレオチドを設計し、それらを支持体側又は検出側で用いても、検出感度を飛躍的に上げることができる。
5’末端をビオチン標識した配列番号17、18,19,20で示される塩基配列からなるメチル化オリゴヌクレオチドM1、M2、M3、M4、及び、配列番号21、22、23、24で示される塩基配列からなるアンメチル化オリゴヌクレオチドU1、U2、U3、U4を合成し、夫々について、以下のTEバッファー(10mM Tris、1mM EDTA、pH 8.0)溶液を調製した。
溶液A: 2.5pmol/100μL TEバッファー溶液
溶液B: 0.25pmol/100μL TEバッファー溶液
溶液C: 0.025pmol/100μL TEバッファー溶液
溶液D: 0.0025pmol/100μL TEバッファー溶液
溶液E: 0.00025pmol/100μL TEバッファー溶液
溶液F: 0pmol/100μL TEバッファー溶液(ネガティブコントロール液)
次いで、夫々の溶液(溶液A〜溶液F)について、前記のメチル化オリゴヌクレオチドM1、M2、M3、M4の夫々の溶液を等量ずつ混合したメチル化オリゴヌクレオチド混合溶液M0、及び、前記のアンメチル化オリゴヌクレオチドU1、U2、U3、U4の夫々の溶液を等量ずつ混合したメチル化オリゴヌクレオチド混合溶液U0を調製した。
M1: 5’-ANGAANGTANGGANGC-3’(配列番号17)
M2: 5’-TNGATNGTTNGGTNGC-3’(配列番号18)
M3: 5’-GNGAGNGTGNGGGNGC-3’(配列番号19)
M4: 5’-CNGACNGTCNGGCNGC-3’(配列番号20)
<5’末端ビオチン標識アンメチル化オリゴヌクレオチド>
U1: 5’-ACGAACGTACGGACGC-3’(配列番号21)
U2: 5’-TCGATCGTTCGGTCGC-3’(配列番号22)
U3: 5’-GCGAGCGTGCGGGCGC-3’(配列番号23)
U4: 5’-CCGACCGTCCGGCCGC-3’(配列番号24)
以上より、メチルシトシン抗体を用いた本発明測定方法において、メチル化されたDNAフラグメントの検出・定量が可能であることが確認された。
配列番号25で示される塩基配列からなるメチル化オリゴヌクレオチドUBC−M8、及び、配列番号26で示される塩基配列からなるアンメチル化オリゴヌクレオチドUBC−UM8を合成し、夫々について、以下のTEバッファー溶液を調製した。
溶液A: 0.1pmol/10μL TEバッファー溶液
溶液B: 0.01pmol/10μL TEバッファー溶液
溶液C: 0.001pmol/10μL TEバッファー溶液
溶液D: 0pmol/10μL TEバッファー溶液(ネガティブコントロール液)
UBC-M8:5’- ANGAANGTANGGANGCTNGATNGTTNGGTNGCCTGTCTGACTACAACATCCAGA -3’(配列番号25)
<アンメチル化オリゴヌクレオチド>
UBC-U8:5’- ACGAACGTACGGACGCTCGATCGTTCGGTCGCCTGTCTGACTACAACATCCAGA -3’(配列番号26)
B1:5’- TCTGGATGTTGTAGTCAGACAG -3’(配列番号27)
配列番号28で示される塩基配列からなるメチル化オリゴヌクレオチドUBC−M、配列番号29で示される塩基配列からなる部分メチル化オリゴヌクレオチドUBC−HM、及び、配列番号30で示される塩基配列からなるアンメチル化オリゴヌクレオチドUBC−UMを合成し、夫々について、以下のTEバッファー溶液を調製した。
溶液A:0.1pmoL/10μL TEバッファー溶液
溶液B:0.01pmoL/10μL TEバッファー溶液
溶液C:0.001pmoL/10μL TEバッファー溶液
溶液D:TEバッファー溶液(ネガティブコントロール液)
UBC-M:5’-AGTGACACCATNGAGAATGTCAGATCNGGATCAGAGNGCCATCTAGATGGACATGTCACTGTCTGACTACAACATCCAGA-3’(配列番号28)
<部分メチル化オリゴヌクレオチド> Nは5-メチルシトシンを示す。
UBC-HM:5’-AGTGACACCATNGAGAATGTCAGATCCGGATCAGAGCGCCATCTAGATGGACATGTCACTGTCTGACTACAACATCCAGA-3’(配列番号29)
<アンメチル化オリゴヌクレオチド>
UBC-UM:5’-AGTGACACCATCGAGAATGTCAGATCCGGATCAGAGCGCCATCTAGATGGACATGTCACTGTCTGACTACAACATCCAGA-3’(配列番号30)
MA:5’-GATGGCGCTCTG-3’(配列番号31)
B1:5’- TCTGGATGTTGTAGTCAGACAG -3’(配列番号32)
配列番号33で示される塩基配列からなるメチル化オリゴヌクレオチドUBC86−M、及び、配列番号34で示される塩基配列からなる部分メチル化オリゴヌクレオチドUBC118−HMを合成し、夫々について、以下のTEバッファー溶液を調製した。
溶液A:0.1pmoL/10μL TEバッファー溶液
溶液B:0.01pmoL/10μL TEバッファー溶液
溶液C:0.001pmoL/10μL TEバッファー溶液
溶液D:TEバッファー溶液(ネガティブコントロール液)
UBC86-M:5’- AGTGACACCATNGAGAATGTCAGATCNGGATCAGAGNGCCATCTACNGGATGGACATGNGCTCACTGTCTGACTACAACATCCAGA -3’(配列番号33)
<部分メチル化オリゴヌクレオチド> Nは5-メチルシトシンを示す。
UBC118-HM:5’- AGTGACACCATNGAGAATGTCAGANGATNGATNGTANGTANGGANGCTNGGTNGCATCNGGATCAGAGCGCCATCTACNGGATGGACATGNGCTCACTGTCTGACTACAACATCCAGA -3’(配列番号34)
MA:5’-GATGGCGCTCTG-3’(配列番号35)
B1:5’- TCTGGATGTTGTAGTCAGACAG -3’(配列番号36)
配列番号37で示される塩基配列からなるメチル化オリゴヌクレオチドUBC−M8、
配列番号38で示される塩基配列からなるメチル化オリゴヌクレオチドFBN−M8、
配列番号39で示される塩基配列からなるメチル化オリゴヌクレオチドGPR−M8、
配列番号40で示される塩基配列からなるアンメチル化オリゴヌクレオチドUBC−U8、
配列番号41で示される塩基配列からなるアンメチル化オリゴヌクレオチドFBN−U8、及び、
配列番号42で示される塩基配列からなるアンメチル化オリゴヌクレオチドGPR−U8を合成して、メチル化オリゴヌクレオチドおよびアンメチル化オリゴヌクレオチド夫々につき以下のTEバッファー溶液を調製した。
溶液A:0.3pmol/10μL TEバッファー溶液
溶液B:0.03pmol/10μL TEバッファー溶液
溶液C:0.003pmol/10μL TEバッファー溶液
溶液D:0pmol/10μL TEバッファー溶液(ネガティブコントロール液)
次いで、夫々の溶液(溶液A〜溶液D)について、前記のメチル化オリゴヌクレオチドUBC−M8、FBN−M8、GPR−M8の夫々の溶液を等量ずつ混合したメチル化オリゴヌクレオチド混合溶液M0、及び、前記のアンメチル化オリゴヌクレオチドUBC−U8、FBN−U8、GPR−U8の夫々の溶液を等量ずつ混合したメチル化オリゴヌクレオチド混合溶液U0を調製した。
UBC-M8:5’- ANGAANGTANGGANGCTNGATNGTTNGGTNGCCTGTCTGACTACAACATCCAGA -3’(配列番号37)
FBN-M8:5’- ANGAANGTANGGANGCTNGATNGTTNGGTNGCCAGCCGACGAAGGGCTTATTAG -3’(配列番号38)
GPR-M8:5’- ANGAANGTANGGANGCTNGATNGTTNGGTNGCCTGCCGAGAACGAGGCGTTGTC -3’(配列番号39)
<アンメチル化オリゴヌクレオチド>
UBC-U8:5’- ACGAACGTACGGACGCTCGATCGTTCGGTCGCCTGTCTGACTACAACATCCAGA -3’(配列番号40)
FBN-U8:5’- ACGAACGTACGGACGCTCGATCGTTCGGTCGCCAGCCGACGAAGGGCTTATTAG -3’(配列番号41)
GPR-U8:5’- ACGAACGTACGGACGCTCGATCGTTCGGTCGCCTGCCGAGAACGAGGCGTTGTC -3’(配列番号42)
UBC:5’- TCTGGATGTTGTAGTCAGACAG -3’(配列番号43)
FBN:5’- CTAATAAGCCCTTCGTCGGCT -3’(配列番号44)
GPR:5’- GACAACGCCTCGTTCTCGG -3’(配列番号45)
市販のメチルシトシン抗体(Aviva Systems Biology社製)を、市販ビオチン化キット(Biotin Labeling Kit-NH2、同仁化学研究所製)を用いて、カタログに記載された方法に準じて、ビオチン標識した。得られたビオチン標識メチルシトシン抗体を溶液[抗体約0.1μg/100μL 0.1% BSA含有リン酸バッファー(1mM KH2PO4、3mM Na2HPO 7H2O、154mM NaCl pH7.4)溶液]として冷蔵保存した。
溶液A:0.1pmoL/10μL TEバッファー溶液
溶液B:0.01pmoL/10μL TEバッファー溶液
溶液C:0.001pmoL/10μL TEバッファー溶液
溶液D:0pmoL/10μL TEバッファー溶液(ネガティブコントロール液)
UBC-M8:5’- ANGAANGTANGGANGCTNGATNGTTNGGTNGCCTGTCTGACTACAACATCCAGA -3’(配列番号46)
GPR-M8:5’- ANGAANGTANGGANGCTNGATNGTTNGGTNGCCTGCCGAGAACGAGGCGTTGTC -3’(配列番号47)
FBN-M8:5’- ANGAANGTANGGANGCTNGATNGTTNGGTNGCCAGCCGACGAAGGGCTTATTAG -3’(配列番号48)
<アンメチル化オリゴヌクレオチド>
UBC-UM8:5’- ACGAACGTACGGACGCTCGATCGTTCGGTCGCCTGTCTGACTACAACATCCAGA -3’(配列番号49)
GPR-UM8:5’- ACGAACGTACGGACGCTCGATCGTTCGGTCGCCTGCCGAGAACGAGGCGTTGTC -3’(配列番号50)
FBN-UM8:5’- ACGAACGTACGGACGCTCGATCGTTCGGTCGCCAGCCGACGAAGGGCTTATTAG -3’(配列番号51)
UBC:5’- TCTGGATGTTGTAGTCAGACAG -3’(配列番号52)
GPR:5’- GACAACGCCTCGTTCTCGG -3’(配列番号53)
FBN:5’- CTAATAAGCCCTTCGTCGGCT -3’(配列番号54)
市販のメチルシトシン抗体(Aviva Systems Biology社製)を、市販ビオチン化キット(Biotin Labeling Kit-NH2、同仁化学研究所製)を用いて、カタログに記載された方法に準じて、ビオチン標識した。得られたビオチン標識メチルシトシン抗体を溶液[抗体約0.1μg/100μL 0.1% BSA含有リン酸バッファー(1mM KH2PO4、3mM Na2HPO 7H2O、154mM NaCl pH7.4)溶液]として冷蔵保存した。
溶液A:0.1pmoL/10μL TEバッファー溶液
溶液B:0.01pmoL/10μL TEバッファー溶液
溶液C:0.001pmoL/10μL TEバッファー溶液
溶液D:0pmoL/10μL TEバッファー溶液(ネガティブコントロール液)
UBC-M:5’-AGTGACACCATNGAGAATGTCAGATCNGGATCAGAGNGCCATCTAGATGGACATGTCACTGTCTGACTACAACATCCAGA-3’(配列番号55)
<部分メチル化オリゴヌクレオチド> Nは5-メチルシトシンを示す。
UBC-HM:5’-AGTGACACCATNGAGAATGTCAGATCCGGATCAGAGCGCCATCTAGATGGACATGTCACTGTCTGACTACAACATCCAGA-3’(配列番号56)
<アンメチル化オリゴヌクレオチド>
UBC-UM:5’-
AGTGACACCATCGAGAATGTCAGATCCGGATCAGAGCGCCATCTAGATGGACATGTCACTGTCTGACTACAACATCCAGA-3’(配列番号57)
CA1:5’- GATGGCGCTCTG -3’(配列番号58)
UBC:5’- TCTGGATGTTGTAGTCAGACAG -3’(配列番号59)
市販のメチルシトシン抗体(Aviva Systems Biology社製)を、市販ビオチン化キット(Biotin Labeling Kit-NH2、同仁化学研究所製)を用いて、カタログに記載された方法に準じて、ビオチン標識した。得られたビオチン標識メチルシトシン抗体を溶液[抗体約0.1μg/100μL 0.1% BSA含有リン酸バッファー(1mM KH2PO4、3mM Na2HPO 7H2O、154mM NaCl pH7.4)溶液]として冷蔵保存した。
溶液A:0.1pmoL/10μL TEバッファー溶液
溶液B:0.01pmoL/10μL TEバッファー溶液
溶液C:0.001pmoL/10μL TEバッファー溶液
溶液D:0pmoL/10μL TEバッファー溶液(ネガティブコントロール液)
UBC/GPR/FBN-M:5’-
CTGTCTGACTACAACATCCAGANGCCGAGAACGAGGCGTTGTCNGAGCCGACGAAGGGCTTATTAG -3’(配列番号60)
<アンメチル化オリゴヌクレオチド>
UBC/GPR/FBN-UM:5’- CTGTCTGACTACAACATCCAGACGCCGAGAACGAGGCGTTGTCCGAGCCGACGAAGGGCTTATTAG -3’(配列番号61)
UBC:5’- TCTGGATGTTGTAGTCAGACAG -3’(配列番号62)
GPR:5’- GACAACGCCTCGTTCTCGG -3’(配列番号63)
FBN:5’- CTAATAAGCCCTTCGTCGGCT -3’(配列番号64)
市販のメチルシトシン抗体(Aviva Systems Biology社製)を、市販ビオチン化キット(Biotin Labeling Kit-NH2、同仁化学研究所製)を用いて、カタログに記載された方法に準じて、ビオチン標識した。得られたビオチン標識メチルシトシン抗体を溶液[抗体約0.1μg/100μL 0.1% BSA含有リン酸バッファー(1mM KH2PO4、3mM Na2HPO 7H2O、154mM NaCl pH7.4)溶液]として冷蔵保存した。
溶液A:0.3pmol/10μL TEバッファー溶液
溶液B:0.03pmol/10μL TEバッファー溶液
溶液C:0.003pmol/10μL TEバッファー溶液
溶液D:TEバッファー溶液(ネガティブコントロール液)
次いで、夫々の溶液(溶液A〜溶液D)について、前記のメチル化オリゴヌクレオチドUBC−M8、FBN−M8、GPR−M8の夫々の溶液を等量ずつ混合したメチル化オリゴヌクレオチド混合溶液M0、及び、前記のアンメチル化オリゴヌクレオチドUBC−U8、FBN−U8、GPR−U8の夫々の溶液を等量ずつ混合したメチル化オリゴヌクレオチド混合溶液U0を調製した。
UBC-M8:5’- ANGAANGTANGGANGCTNGATNGTTNGGTNGCCTGTCTGACTACAACATCCAGA -3’(配列番号65)
FBN-M8:5’- ANGAANGTANGGANGCTNGATNGTTNGGTNGCCAGCCGACGAAGGGCTTATTAG -3’(配列番号66)
GPR-M8:5’- ANGAANGTANGGANGCTNGATNGTTNGGTNGCCTGCCGAGAACGAGGCGTTGTC -3’(配列番号67)
<アンメチル化オリゴヌクレオチド>
UBC-U8:5’- ACGAACGTACGGACGCTCGATCGTTCGGTCGCCTGTCTGACTACAACATCCAGA -3’(配列番号68)
FBN-U8:5’- ACGAACGTACGGACGCTCGATCGTTCGGTCGCCAGCCGACGAAGGGCTTATTAG -3’(配列番号69)
GPR-U8:5’- ACGAACGTACGGACGCTCGATCGTTCGGTCGCCTGCCGAGAACGAGGCGTTGTC -3’(配列番号70)
UBC:5’- TCTGGATGTTGTAGTCAGACAG -3’(配列番号71)
GPR:5’- GACAACGCCTCGTTCTCGG -3’(配列番号72)
FBN:5’- CTAATAAGCCCTTCGTCGGCT -3’(配列番号73)
市販されているタカラバイオ社のBed-Side ICAN(TM) Legionella Detection Kitのストレプトアビジン被覆クロマトストリップ、コンジュゲート(金ナノ粒子標識FITC抗体)溶液を利用して、以下の実験を実施した。
UBC-M8:5’- ANGAANGTANGGANGCTNGATNGTTNGGTNGCCTGTCTGACTACAACATCCAGA -3’(配列番号74)
<アンメチル化オリゴヌクレオチド>
UBC-U8:5’- ACGAACGTACGGACGCTCGATCGTTCGGTCGCCTGTCTGACTACAACATCCAGA -3’(配列番号75)
UBC:5’- TCTGGATGTTGTAGTCAGACAG -3’(配列番号76)
CA1:5’-GATGGCGCTCTG-3’(配列番号77)
市販されているタカラバイオ社のBed-Side ICAN(TM) Legionella Detection Kitのストレプトアビジン被覆クロマトストリップ、コンジュゲート(金ナノ粒子標識FITC抗体)溶液を利用して、以下の実験を実施した。
UBC-M8:5’- ANGAANGTANGGANGCTNGATNGTTNGGTNGCCTGTCTGACTACAACATCCAGA -3’(配列番号78)
FBN-M8:5’- ANGAANGTANGGANGCTNGATNGTTNGGTNGCCAGCCGACGAAGGGCTTATTAG -3’(配列番号79)
GPR-M8:5’- ANGAANGTANGGANGCTNGATNGTTNGGTNGCCTGCCGAGAACGAGGCGTTGTC -3’(配列番号80)
<アンメチル化オリゴヌクレオチド>
UBC-U8:5’- ACGAACGTACGGACGCTCGATCGTTCGGTCGCCTGTCTGACTACAACATCCAGA -3’(配列番号81)
FBN-U8:5’- ACGAACGTACGGACGCTCGATCGTTCGGTCGCCAGCCGACGAAGGGCTTATTAG -3’(配列番号82)
GPR-U8:5’- ACGAACGTACGGACGCTCGATCGTTCGGTCGCCTGCCGAGAACGAGGCGTTGTC -3’(配列番号83)
UBC:5’- TCTGGATGTTGTAGTCAGACAG -3’(配列番号84)
FBN:5’- CTAATAAGCCCTTCGTCGGCT -3’(配列番号85)
GPR:5’- GACAACGCCTCGTTCTCGG -3’(配列番号86)
CA1:5’-GATGGCGCTCTG-3’(配列番号87)
市販されているタカラバイオ社のBed-Side ICAN(TM) Legionella Detection Kitのストレプトアビジン被覆クロマトストリップ、コンジュゲート(金ナノ粒子標識FITC抗体)溶液を利用して、以下の実験を実施した。
UBC-M8:5’- ANGAANGTANGGANGCTNGATNGTTNGGTNGCCTGTCTGACTACAACATCCAGA -3’(配列番号88)
FBN-M8:5’- ANGAANGTANGGANGCTNGATNGTTNGGTNGCCAGCCGACGAAGGGCTTATTAG -3’(配列番号89)
GPR-M8:5’- ANGAANGTANGGANGCTNGATNGTTNGGTNGCCTGCCGAGAACGAGGCGTTGTC -3’(配列番号90)
<アンメチル化オリゴヌクレオチド>
UBC-U8:5’- ACGAACGTACGGACGCTCGATCGTTCGGTCGCCTGTCTGACTACAACATCCAGA -3’(配列番号91)
FBN-U8:5’- ACGAACGTACGGACGCTCGATCGTTCGGTCGCCAGCCGACGAAGGGCTTATTAG -3’(配列番号92)
GPR-U8:5’- ACGAACGTACGGACGCTCGATCGTTCGGTCGCCTGCCGAGAACGAGGCGTTGTC -3’(配列番号93)
UBC:5’- TCTGGATGTTGTAGTCAGACAG -3’(配列番号94)
FBN:5’- CTAATAAGCCCTTCGTCGGCT -3’(配列番号95)
GPR:5’- GACAACGCCTCGTTCTCGG -3’(配列番号96)
CA1:5’-GATGGCGCTCTG-3’(配列番号97)
市販のメチルシトシン抗体(Aviva Systems Biology社製)を、市販ビオチン化キット(Biotin Labeling Kit-NH2、同仁化学研究所製)を用いて、カタログに記載された方法に準じて、ビオチン標識した。得られたビオチン標識メチルシトシン抗体を溶液[抗体約0.1μg/100μL 0.1% BSA含有リン酸バッファー(1mM KH2PO4、3mM Na2HPO 7H2O、154mM NaCl pH7.4)溶液]として冷蔵保存した。
溶液A: 0.1pmol/10μL TEバッファー溶液
溶液B: 0.01pmol/10μL TEバッファー溶液
溶液C: 0.001pmol/10μL TEバッファー溶液
溶液D: 0pmol/10μL TEバッファー溶液(ネガティブコントロール液)
FBN-M8:5’- ANGAANGTANGGANGCTNGATNGTTNGGTNGCCAGCCGACGAAGGGCTTATTAG -3’(配列番号98)
<アンメチル化オリゴヌクレオチド>
FBN-U8:5’- ACGAACGTACGGACGCTCGATCGTTCGGTCGCCAGCCGACGAAGGGCTTATTAG -3’(配列番号99)
FBN:5’- CTAATAAGCCCTTCGTCGGCT -3’(配列番号100)
緩衝液1:100mM Tris-HCl pH 7.5、100mM MgCl2、10mM Dithothreitol
緩衝液2:1mM KH2PO4 pH7.4、3mM Na2HPO 7H2O、154mM NaCl
緩衝液3:10mM Tris-HCl pH 8.0、1mM EDTA
緩衝液4:330mM Tris-Acetate pH 7.9、660mM KOAc、100mM MgOAc2、5mM Dithothreitol
緩衝液5:超純水
CA1:5’-GATGGCGCTCTG-3’(配列番号101)
配列番号102で示される塩基配列からなるメチル化オリゴヌクレオチドUBC−M8、及び、配列番号103で示される塩基配列からなるアンメチル化オリゴヌクレオチドUBC−U8を合成し、夫々について、0.01pmol/10μL TEバッファー溶液を調製した。
UBC-M8:5’- ANGAANGTANGGANGCTNGATNGTTNGGTNGCCTGTCTGACTACAACATCCAGA -3’(配列番号102)
<アンメチル化オリゴヌクレオチド>
UBC-U8:5’- ACGAACGTACGGACGCTCGATCGTTCGGTCGCCTGTCTGACTACAACATCCAGA -3’(配列番号103)
B1:5’- TCTGGATGTTGTAGTCAGACAG -3’(配列番号104)
金属塩溶液Mg: 100mM MgCl2水溶液
金属塩溶液Ba: 100mM BaCl2水溶液
金属塩溶液H2O:超純水
配列番号105で示される塩基配列からなるメチル化オリゴヌクレオチドFBN−M8、及び、配列番号106で示される塩基配列からなるアンメチル化オリゴヌクレオチドFBN−U8を合成し、夫々について、0.01pmol/10μL TEバッファー溶液を調製した。
FBN-M8:5’- ANGAANGTANGGANGCTNGATNGTTNGGTNGCCAGCCGACGAAGGGCTTATTAG -3’(配列番号105)
<アンメチル化オリゴヌクレオチド>
FBN-U8:5’- ACGAACGTACGGACGCTCGATCGTTCGGTCGCCAGCCGACGAAGGGCTTATTAG -3’(配列番号106)
FBN:5’- CTAATAAGCCCTTCGTCGGCT -3’(配列番号107)
配列番号108で示される塩基配列からなるメチル化オリゴヌクレオチドFBN−M8、及び、配列番号109で示される塩基配列からなるアンメチル化オリゴヌクレオチドFBN−U8を合成し、夫々について、0.01pmol/10μL TEバッファー溶液を調製した。
FBN-M8:5’- ANGAANGTANGGANGCTNGATNGTTNGGTNGCCAGCCGACGAAGGGCTTATTAG -3’(配列番号108)
<アンメチル化オリゴヌクレオチド>
FBN-U8:5’- ACGAACGTACGGACGCTCGATCGTTCGGTCGCCAGCCGACGAAGGGCTTATTAG -3’(配列番号109)
FBN:5’- CTAATAAGCCCTTCGTCGGCT -3’(配列番号110)
PF1:5’- CTCAGCACCCAGGCGGCC -3’ (配列番号111)
PR1:5’- CTGGCCAAACTGGAGATCGC -3’ (配列番号112)
X:5’- CTCAGCACCCAGGCGGCCGCGATCATGAGGCGCGAGCGGCGCGCGGGCTGTTGCAGAGTCTTGAGCGGGTGGCACACCGCGATGTAGCGGTCGGCTGTCATGACTACCAGCATGTAGGCCGACGCAAACATGCCGAACACCTGCAGGTGCTTCACCACGCGGCACAGCCAGTCGGGGCCGCGGAAGCGGTAGGTGATGTCCCAGCACATTTGCGGCAGCACCTGGAAGAATGCCACGGCCAGGTCGGCCAGGCTGAGGTGTCGGATGAAGAGGTGCATGCGGGACGTCTTGCGCGGCGTCCGGTGCAGAGCCAGCAGTACGCTGCTGTTGCCCAGCACGGCCACCGCGAAAGTCACCGCCAGCACGGCGATCTCCAGTTTGGCCAG(配列番号113)
PCRを行った後、1.5%アガロースゲル電気泳動により増幅を確認し、Wizard SV Gel/PCR Kit(PROMEGA社)により、DNAフラグメントXを精製した。
MX:5’- CTCAGCACCCAGGNGGCNGNGATCATGAGGNGNGAGNGGNGNGNGGGCTGTTGCAGAGTCTTGAGNGGGTGGCACACNGNGATGTAGNGGTNGGCTGTCATGACTACCAGCATGTAGGCNGANGCAAACATGCNGAACACCTGCAGGTGCTTCACCANGNGGCACAGCCAGTNGGGGCNGNGGAAGNGGTAGGTGATGTCCCAGCACATTTGNGGCAGCACCTGGAAGAATGCCANGGCCAGGTNGGCCAGGCTGAGGTGTNGGATGAAGAGGTGCATGNGGGANGTCTTGNGNGGNGTCNGGTGCAGAGCCAGCAGTANGCTGCTGTTGCCCAGCANGGCCACNGNGAAAGTCACNGCCAGCANGGNGATCTCCAGTTTGGCCAG -3’(配列番号114)
溶液A:10ng/10μL TE溶液
溶液B:1ng/10μL TE溶液
溶液C:TE溶液(ネガティブコントロール液)
溶液MA:10ng/10μL TE溶液
溶液MB:1ng/10μL TE溶液
溶液MC:TE溶液(ネガティブコントロール液)
X’:5’- CTCAGCACCCAGGCGGCCGCGATCATGAGGCGCGAGCGGCGCGCGGGCTGTTGCAGAGTCTTGAGCGGGTGGCACACCGCGATGTAGCGGTCGGCTGTCATGACTACCAGCATGTAGGCCGACGCAAACATGCCGAACACCTGCAGGTGCTTCACCACGCGGCACAGCCAGTCGGGGCCGCGGAAGCGGTAGGTGATGTCCCAGCACATTTGCGGCAGCACCTGGAAGAATGCCACGGCCAGGTCGGCCAGGCTGAGGTGTCGGATGAAGAGGTGCATGCGGGACGTCTTGCGCGGCGTCCGGTGCAGAGCCAGCAGTACGCTGCTGTTGCCCAGCACGGCCACCGCGAAAGTCACCGCCAGCACGGCGATCTCCAGTTTGGCCAG -3’ (配列番号115)
B1:5’Biotin- CTGGCCAAACTGGAGATCGC -3’ (配列番号116)
X’:5’- CTCAGCACCCAGGCGGCCGCGATCATGAGGCGCGAGCGGCGCGCGGGCTGTTGCAGAGTCTTGAGCGGGTGGCACACCGCGATGTAGCGGTCGGCTGTCATGACTACCAGCATGTAGGCCGACGCAAACATGCCGAACACCTGCAGGTGCTTCACCACGCGGCACAGCCAGTCGGGGCCGCGGAAGCGGTAGGTGATGTCCCAGCACATTTGCGGCAGCACCTGGAAGAATGCCACGGCCAGGTCGGCCAGGCTGAGGTGTCGGATGAAGAGGTGCATGCGGGACGTCTTGCGCGGCGTCCGGTGCAGAGCCAGCAGTACGCTGCTGTTGCCCAGCACGGCCACCGCGAAAGTCACCGCCAGCACGGCGATCTCCAGTTTGGCCAG -3’ (配列番号115)
C1:5’- GCCACCGCGAAAGTCACCGCCAGCACGGCG -3’ (配列番号117)
C2:5’- GCCAGCAGTACGCTGCTGTTGCCCAGCACG -3’ (配列番号118)
C3:5’- CGGGACGTCTTGCGCGGCGTCCGGTGCAGA -3’ (配列番号119)
C4:5’- AGGCTGAGGTGTCGGATGAAGAGGTGCATG -3’ (配列番号120)
C5:5’- ACCTGGAAGAATGCCACGGCCAGGTCGGCC -3’ (配列番号121)
C6:5’- TAGGTGATGTCCCAGCACATTTGCGGCAGC -3’ (配列番号122)
C7:5’- CGGCACAGCCAGTCGGGGCCGCGGAAGCGG -3’ (配列番号123)
C8:5’- ATGCCGAACACCTGCAGGTGCTTCACCACG -3’ (配列番号124)
C9:5’- ATGACTACCAGCATGTAGGCCGACGCAAAC -3’ (配列番号125)
C10:5’- TGGCACACCGCGATGTAGCGGTCGGCTGTC -3’ (配列番号126)
C11:5’- CGCGCGGGCTGTTGCAGAGTCTTGAGCGGG -3’ (配列番号127)
C12:5’- CAGGCGGCCGCGATCATGAGGCGCGAGCGG -3’ (配列番号128)
B1:5’Biotin- CTGGCCAAACTGGAGATCGC -3’ (配列番号116)
M1:5’- ATCTCCAGTTTGGCCAG -3’ (配列番号129)
PF2:5’- TGAGCTCCGTAGGGCGTCC -3’ (配列番号130)
PR2:5’- GCGCCGGGTCCGGGCCC -3’ (配列番号131)
Y:5’- GCGCCGGGTCCGGGCCCGATGCGTTGGCGGGCCAGGGCTCCGAGAACGAGGCGTTGTCCATCTCAACGAGGGCAGAGGAGCCGGCGACCTGGCGTCCCCCAAGGACGCCCTACGGAGCTCA -3’(配列番号132)
PCRを行った後、1.5%アガロースゲル電気泳動により増幅を確認し、Wizard SV Gel/PCR Kit(PROMEGA社)により、DNAフラグメントYを精製した。
MY:5’- GNGCNGGGTCNGGGCCNGATGNGTTGGNGGGCCAGGGCTCNGAGAANGAGGNGTTGTCCATCTCAANGAGGGCAGAGGAGCNGGNGACCTGGNGTCCCCCAAGGANGCCCTANGGAGCTCA -3’(配列番号133)
溶液A:10ng/10μL TE溶液
溶液B:TE溶液(ネガティブコントロール液)
溶液MA:10ng/10μL TE溶液
溶液MB:TE溶液(ネガティブコントロール液)
Y’:5’- GCGCCGGGTCCGGGCCCGATGCGTTGGCGGGCCAGGGCTCCGAGAACGAGGCGTTGTCCATCTCAACGAGGGCAGAGGAGCCGGCGACCTGGCGTCCCCCAAGGACGCCCTACGGAGCTCA -3’(配列番号134)
B2:5’Biotin- GACAACGCCTCGTTCTCGG -3’ (配列番号135)
Y’:5’- GCGCCGGGTCCGGGCCCGATGCGTTGGCGGGCCAGGGCTCCGAGAACGAGGCGTTGTCCATCTCAACGAGGGCAGAGGAGCCGGCGACCTGGCGTCCCCCAAGGACGCCCTACGGAGCTCA -3’(配列番号134)
C13:5’- GCGTCCCCCAAGGACGCCCTACGGAGCTCA -3’ (配列番号136)
C14:5’- CTCAACGAGGGCAGAGGAGCCGGCGACCTG -3’ (配列番号137)
C15:5’- CGCCGGGTCCGGGCCCGATGCGTTGGCGGG -3’ (配列番号138)
B2:5’Biotin- GACAACGCCTCGTTCTCGG -3’ (配列番号135)
M2:5’- CCGAGAACGAGGCGTTGTCT -3’ (配列番号139)
調製した酵母細胞を、バッファーA(1M ソルビトール、 0.1M EDTA、pH 7.4)に懸濁し、2-メルカプトエタノール(終濃度14mM)及び100U zymolase(10 mg/ml)を添加して、溶液が透明になるまで 30°C で1時間、撹拌しながらインキュベートした。550gで10分間遠心してプロトプラストを回収後、バッファーB(50 mM Tris-HCl、pH 7.4、 20 mM EDTA)に懸濁してから、ドデシル硫酸ナトリウムを1%(w/v)になるように加えた後、65℃で30分間インキュベートした。続いて、体積比2/5量の5M CH3COOKを添加して混和してから30分間氷冷後、15,000gで30分間遠心して上清を回収した。回収した上清に体積比1/10量の3M CH3COONaと等量のイソプロパノ−ルを加えてよく混和し、15,000g 4℃で30分間遠心して得られた沈澱を70%エタノールでリンスして回収した。沈澱を乾燥させてから、1ml のTEバッファー(10 mM Tris-HCl、pH 8.0、1 mM EDTA)に溶解し、40μg/mlになるようにRNase A(Sigma社製)を加えて37℃で1時間インキュベートし、続いて、混合液にproteinase K(Sigma社製)を500μg/ml及びドデシル硫酸ナトリウムを1%(w/v)になるように加えた後、これを55℃で約16時間振とうした。振とう終了後、当該混合物をフェノール[1M Tris-HCl(pH 8.0)にて飽和]・クロロホルム抽出処理した。水層を回収し、これにNaClを0.5Nとなるよう加えた後、これをエタノール沈澱処理して生じた沈澱を回収した。回収された沈澱を70%エタノールでリンスすることにより、ゲノムDNAを得た。
得られたゲノムDNAから、以下の配列番号140及び配列番号141で示されるプライマー(PF3及びPR3)及び反応条件を用いてPCRを行うことにより、供試サンプルとして用いられるDNAフラグメント(S、配列番号142、Genbank Accession No. NC_001139等に示される酵母染色体VIIの塩基番号271743-272083に相当する領域)を増幅した。
PR3:5’- AGACATGTGCTCACGTACGGT -3’ (配列番号141)
S:5’- AGGTGAGCTACGTGTGTTTGGGCGTCGTGCACTGGCTCACTTGTACGCGCAGAAATGGCAGCTTGTACGATTGGTGACCCGCCTTTTCGACACTGGACCGCTATGGACGTGGCGGCGGTGTGGCGGCGGCTCAATGACCTGTGGCGCCCGTTTGTGGCGTGCGATAGTCGAGCCGCCTGTCACGTGCGCGGCCGCCCTGCTCCGTTTGACGCGATGCATAGCATGCGACCACCCAGTAATCATACTGCTGACGCTATTGGTCACGTGGTTATGGCAGCTGCTGTTGACTGCGGTGGCGTCCCGTTTCCACACCGTACGTGAGCACATGTCT -3’(配列番号142)
PCRを行った後、2%アガロースゲル電気泳動により増幅を確認し、Wizard SV Gel/PCR Kit(PROMEGA社)により、DNAフラグメントSを精製した。
MS:5’- AGGTGAGCTANGTGTGTTTGGGNGTNGTGCACTGGCTCACTTGTANGNGCAGAAATGGCAGCTTGTANGATTGGTGACCNGCCTTTTNGACACTGGACNGCTATGGANGTGGNGGNGGTGTGGNGGNGGCTCAATGACCTGTGGNGCCNGTTTGTGGNGTGNGATAGTNGAGCNGCCTGTCANGTGNGNGGCNGCCCTGCTCNGTTTGANGNGATGCATAGCATGNGACCACCCAGTAATCATACTGCTGANGCTATTGGTCANGTGGTTATGGCAGCTGCTGTTGACTGNGGTGGNGTCCNGTTTCCACACNGTAOGTGAGCACATGTCT -3’(配列番号143)
溶液A:10ng/10μL TE溶液
溶液B:1ng/10μL TE溶液
溶液C:0.1ng/10μL TE溶液
溶液D:TE溶液(ネガティブコントロール液)
溶液MA:10ng/10μL TE溶液
溶液MB:1ng/10μL TE溶液
溶液MC:0.1ng/10μL TE溶液
溶液MD:TE溶液(ネガティブコントロール液)
S’:5’- AGGTGAGCTACGTGTGTTTGGGCGTCGTGCACTGGCTCACTTGTACGCGCAGAAATGGCAGCTTGTACGATTGGTGACCCGCCTTTTCGACACTGGACCGCTATGGACGTGGCGGCGGTGTGGCGGCGGCTCAATGACCTGTGGCGCCCGTTTGTGGCGTGCGATAGTCGAGCCGCCTGTCACGTGCGCGGCCGCCCTGCTCCGTTTGACGCGATGCATAGCATGCGACCACCCAGTAATCATACTGCTGACGCTATTGGTCACGTGGTTATGGCAGCTGCTGTTGACTGCGGTGGCGTCCCGTTTCCACACCGTACGTGAGCACATGTCT -3’ (配列番号144)
B3:5’Biotin- AGACATGTGCTCACGTACGGT -3’ (配列番号145)
S’:5’- AGGTGAGCTACGTGTGTTTGGGCGTCGTGCACTGGCTCACTTGTACGCGCAGAAATGGCAGCTTGTACGATTGGTGACCCGCCTTTTCGACACTGGACCGCTATGGACGTGGCGGCGGTGTGGCGGCGGCTCAATGACCTGTGGCGCCCGTTTGTGGCGTGCGATAGTCGAGCCGCCTGTCACGTGCGCGGCCGCCCTGCTCCGTTTGACGCGATGCATAGCATGCGACCACCCAGTAATCATACTGCTGACGCTATTGGTCACGTGGTTATGGCAGCTGCTGTTGACTGCGGTGGCGTCCCGTTTCCACACCGTACGTGAGCACATGTCT -3’ (配列番号144)
C16:5’- AGGTGAGCTACGTGTGTTTGG -3’ (配列番号146)
C17:5’- GCGTCGTGCACTGGCTCACTTGTACGCGCA -3’ (配列番号147)
C18:5’- CTTGTACGATTGGTGACCCGCCTTTTCGAC -3’ (配列番号148)
C19:5’- ACTGGACCGCTATGGACGTGGCGGCGGTGT -3’ (配列番号149)
C20:5’- GGCGGCGGCTCAATGACCTGTGGCGCCCGT -3’ (配列番号150)
C21:5’- TTGTGGCGTGCGATAGTCGAGCCGCCTGTC -3’ (配列番号151)
C22:5’- ACGTGCGCGGCCGCCCTGCTCCGTT -3’ (配列番号152)
C23:5’- TGACGCGATGCATAGCATGCGACCACCCAG -3’ (配列番号153)
C24:5’- ACTGCTGACGCTATTGGTCACGTGGTTATG -3’ (配列番号154)
C25:5’- CTGCTGTTGACTGCGGTGGCGTCCCGTTTC -3’ (配列番号155)
B3:5’Biotin- AGACATGTGCTCACGTACGGT -3’ (配列番号145)
M3:5’- ACCGTACGTGAGCACATGTCT -3’ (配列番号156)
調製した酵母細胞を、バッファーA(1M ソルビトール、 0.1M EDTA、pH 7.4)に懸濁し、2-メルカプトエタノール(終濃度14mM)及び100U zymolase(10 mg/ml)を添加して、溶液が透明になるまで 30°C で1時間、撹拌しながらインキュベートした。550gで10分間遠心してプロトプラストを回収後、バッファーB(50 mM Tris-HCl、pH 7.4、 20 mM EDTA)に懸濁してから、ドデシル硫酸ナトリウムを1%(w/v)になるように加えた後、65℃で30分間インキュベートした。続いて、体積比2/5量の5M CH3COOKを添加して混和してから30分間氷冷後、15,000gで30分間遠心して上清を回収した。回収した上清に体積比1/10量の3M CH3COONaと等量のイソプロパノ−ルを加えてよく混和し、15,000g 4℃で30分間遠心して得られた沈澱を70%エタノールでリンスして回収した。沈澱を乾燥させてから、1ml のTEバッファー(10 mM Tris-HCl、pH 8.0、1 mM EDTA)に溶解し、40μg/mlになるようにRNase A(Sigma社製)を加えて37℃で1時間インキュベートし、続いて、混合液にproteinase K(Sigma社製)を500μg/ml及びドデシル硫酸ナトリウムを1%(w/v)になるように加えた後、これを55℃で約16時間振とうした。振とう終了後、当該混合物をフェノール[1M Tris-HCl(pH 8.0)にて飽和]・クロロホルム抽出処理した。水層を回収し、これにNaClを0.5Nとなるよう加えた後、これをエタノール沈澱処理して生じた沈澱を回収した。回収された沈澱を70%エタノールでリンスすることにより、ゲノムDNAを得た。
得られたゲノムDNAから、以下の配列番号157及び配列番号158で示されるPCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー(PF4及びPR4)及び反応条件を用いてPCRを行うことにより、供試サンプルとして用いられるDNAフラグメント(T、配列番号159、Genbank Accession No. NC_001139等に示される酵母染色体VIIの塩基番号384569-384685に相当する領域)を増幅した。
PF4:5’- GGACCTGTGTTTGACGGGTAT -3’ (配列番号157)
PR4:5’- AGTACAGATCTGGCGTTCTCG -3’ (配列番号158)
T:5’- GGACCTGTGTTTGACGGGTATAACACTAAGTTGCGCAATTTGCTGTATTGCGAAATCCGCCCGGACGATATCACTCTTGAGCGCATGTGCCGTTTCCGAGAACGCCAGATCTGTACT -3’(配列番号159)
PCRを行った後、1.5%アガロースゲル電気泳動により増幅を確認し、Wizard SV Gel/PCR Kit(PROMEGA社)により、DNAフラグメントTを精製した。
MT:5’- GGACCTGTGTTTGANGGGTATAACACTAAGTTGNGCAATTTGCTGTATTGNGAAATCNGCCNGGANGATATCACTCTTGAGNGCATGTGCNGTTTCNGAGAANGCCAGATCTGTACT -3’(配列番号160)
溶液A:10ng/10μL TE溶液
溶液B:1ng/10μL TE溶液
溶液C:0.1ng/10μL TE溶液
溶液D:TE溶液(ネガティブコントロール液)
溶液MA:10ng/10μL TE溶液
溶液MB:1ng/10μL TE溶液
溶液MC:0.1ng/10μL TE溶液
溶液MD:TE溶液(ネガティブコントロール液)
T’:5’- GGACCTGTGTTTGACGGGTATAACACTAAGTTGCGCAATTTGCTGTATTGCGAAATCCGCCCGGACGATATCACTCTTGAGCGCATGTGCCGTTTCCGAGAACGCCAGATCTGTACT -3’ (配列番号161)
B4:5’Biotin- AGTACAGATCTGGCGTTCTCG -3’ (配列番号162)
T’:5’- GGACCTGTGTTTGACGGGTATAACACTAAGTTGCGCAATTTGCTGTATTGCGAAATCCGCCCGGACGATATCACTCTTGAGCGCATGTGCCGTTTCCGAGAACGCCAGATCTGTACT -3’(配列番号161)
C26:5’- GGACCTGTGTTTGACGGGTAT -3’ (配列番号163)
C27:5’- AACACTAAGTTGCGCAATTTGCTGT -3’ (配列番号164)
C28:5’- ATTGCGAAATCCGCCCGGACGATAT -3’ (配列番号165)
C29:5’- CACTCTTGAGCGCATGTGCCGTTTC -3’ (配列番号166)
B4:5’Biotin- AGTACAGATCTGGCGTTCTCG -3’ (配列番号162)
M4:5’- CGAGAACGCCAGATCTGTACT -3’ (配列番号167)
PF1:5’- CTCAGCACCCAGGCGGCC -3’ (配列番号111)
PR1:5’- CTGGCCAAACTGGAGATCGC -3’ (配列番号112)
X:5’- CTCAGCACCCAGGCGGCCGCGATCATGAGGCGCGAGCGGCGCGCGGGCTGTTGCAGAGTCTTGAGCGGGTGGCACACCGCGATGTAGCGGTCGGCTGTCATGACTACCAGCATGTAGGCCGACGCAAACATGCCGAACACCTGCAGGTGCTTCACCACGCGGCACAGCCAGTCGGGGCCGCGGAAGCGGTAGGTGATGTCCCAGCACATTTGCGGCAGCACCTGGAAGAATGCCACGGCCAGGTCGGCCAGGCTGAGGTGTCGGATGAAGAGGTGCATGCGGGACGTCTTGCGCGGCGTCCGGTGCAGAGCCAGCAGTACGCTGCTGTTGCCCAGCACGGCCACCGCGAAAGTCACCGCCAGCACGGCGATCTCCAGTTTGGCCAG(配列番号113)
PCRを行った後、1.5%アガロースゲル電気泳動により増幅を確認し、Wizard SV Gel/PCR Kit(PROMEGA社)により、DNAフラグメントXを精製した。
MX:5’- CTCAGCACCCAGGNGGCNGNGATCATGAGGNGNGAGNGGNGNGNGGGCTGTTGCAGAGTCTTGAGNGGGTGGCACACNGNGATGTAGNGGTNGGCTGTCATGACTACCAGCATGTAGGCNGANGCAAACATGCNGAACACCTGCAGGTGCTTCACCANGNGGCACAGCCAGTNGGGGCNGNGGAAGNGGTAGGTGATGTCCCAGCACATTTGNGGCAGCACCTGGAAGAATGCCANGGCCAGGTNGGCCAGGCTGAGGTGTNGGATGAAGAGGTGCATGNGGGANGTCTTGNGNGGNGTCNGGTGCAGAGCCAGCAGTANGCTGCTGTTGCCCAGCANGGCCACNGNGAAAGTCACNGCCAGCANGGNGATCTCCAGTTTGGCCAG -3’(配列番号114)
溶液A:10ng/10μL TE溶液
溶液B:1ng/10μL TE溶液
溶液C:0.1ng/10μL TE溶液
溶液D:TE溶液(ネガティブコントロール液)
溶液MA:10ng/10μL TE溶液
溶液MB:1ng/10μL TE溶液
溶液MC:0.1ng/10μL TE溶液
溶液MD:TE溶液(ネガティブコントロール液)
X’:5’- CTCAGCACCCAGGCGGCCGCGATCATGAGGCGCGAGCGGCGCGCGGGCTGTTGCAGAGTCTTGAGCGGGTGGCACACCGCGATGTAGCGGTCGGCTGTCATGACTACCAGCATGTAGGCCGACGCAAACATGCCGAACACCTGCAGGTGCTTCACCACGCGGCACAGCCAGTCGGGGCCGCGGAAGCGGTAGGTGATGTCCCAGCACATTTGCGGCAGCACCTGGAAGAATGCCACGGCCAGGTCGGCCAGGCTGAGGTGTCGGATGAAGAGGTGCATGCGGGACGTCTTGCGCGGCGTCCGGTGCAGAGCCAGCAGTACGCTGCTGTTGCCCAGCACGGCCACCGCGAAAGTCACCGCCAGCACGGCGATCTCCAGTTTGGCCAG -3’ (配列番号115)
F1:5’FITC- CTGGCCAAACTGGAGATCGC -3’ (配列番号168)
X’:5’- CTCAGCACCCAGGCGGCCGCGATCATGAGGCGCGAGCGGCGCGCGGGCTGTTGCAGAGTCTTGAGCGGGTGGCACACCGCGATGTAGCGGTCGGCTGTCATGACTACCAGCATGTAGGCCGACGCAAACATGCCGAACACCTGCAGGTGCTTCACCACGCGGCACAGCCAGTCGGGGCCGCGGAAGCGGTAGGTGATGTCCCAGCACATTTGCGGCAGCACCTGGAAGAATGCCACGGCCAGGTCGGCCAGGCTGAGGTGTCGGATGAAGAGGTGCATGCGGGACGTCTTGCGCGGCGTCCGGTGCAGAGCCAGCAGTACGCTGCTGTTGCCCAGCACGGCCACCGCGAAAGTCACCGCCAGCACGGCGATCTCCAGTTTGGCCAG -3’ (配列番号115)
C1:5’- GCCACCGCGAAAGTCACCGCCAGCACGGCG -3’ (配列番号117)
C2:5’- GCCAGCAGTACGCTGCTGTTGCCCAGCACG -3’ (配列番号118)
C3:5’- CGGGACGTCTTGCGCGGCGTCCGGTGCAGA -3’ (配列番号119)
C4:5’- AGGCTGAGGTGTCGGATGAAGAGGTGCATG -3’ (配列番号120)
C5:5’- ACCTGGAAGAATGCCACGGCCAGGTCGGCC -3’ (配列番号121)
C6:5’- TAGGTGATGTCCCAGCACATTTGCGGCAGC -3’ (配列番号122)
C7:5’- CGGCACAGCCAGTCGGGGCCGCGGAAGCGG -3’ (配列番号123)
C8:5’- ATGCCGAACACCTGCAGGTGCTTCACCACG -3’ (配列番号124)
C9:5’- ATGACTACCAGCATGTAGGCCGACGCAAAC -3’ (配列番号125)
C10:5’- TGGCACACCGCGATGTAGCGGTCGGCTGTC -3’ (配列番号126)
C11:5’- CGCGCGGGCTGTTGCAGAGTCTTGAGCGGG -3’ (配列番号127)
C12:5’- CAGGCGGCCGCGATCATGAGGCGCGAGCGG -3’ (配列番号128)
市販のメチルシトシン抗体(Aviva Systems Biology社製)を、市販ビオチン化キット(Biotin Labeling Kit-NH2、同仁化学研究所製)を用いて、カタログに記載された方法に準じて、ビオチン標識した。得られたビオチン標識メチルシトシン抗体を溶液[抗体約0.1μg/100μL 0.1% BSA含有リン酸バッファー(1mM KH2PO4、3mM Na2HPO 7H2O、154mM NaCl pH7.4)溶液]として冷蔵保存した。
調製した酵母細胞を、バッファーA(1M ソルビトール、 0.1M EDTA、pH 7.4)に懸濁し、2-メルカプトエタノール(終濃度14mM)及び100U zymolase(10 mg/ml)を添加して、溶液が透明になるまで 30°C で1時間、撹拌しながらインキュベートした。550gで10分間遠心してプロトプラストを回収後、バッファーB(50 mM Tris-HCl、pH 7.4、 20 mM EDTA)に懸濁してから、ドデシル硫酸ナトリウムを1%(w/v)になるように加えた後、65℃で30分間インキュベートした。続いて、体積比2/5量の5M CH3COOKを添加して混和してから30分間氷冷後、15,000gで30分間遠心して上清を回収した。回収した上清に体積比1/10量の3M CH3COONaと等量のイソプロパノ−ルを加えてよく混和し、15,000g 4℃で30分間遠心して得られた沈澱を70%エタノールでリンスして回収した。沈澱を乾燥させてから、1ml のTEバッファー(10 mM Tris-HCl、pH 8.0、1 mM EDTA)に溶解し、40μg/mlになるようにRNase A(Sigma社製)を加えて37℃で1時間インキュベートし、続いて、混合液にproteinase K(Sigma社製)を500μg/ml及びドデシル硫酸ナトリウムを1%(w/v)になるように加えた後、これを55℃で約16時間振とうした。振とう終了後、当該混合物をフェノール[1M Tris-HCl(pH 8.0)にて飽和]・クロロホルム抽出処理した。水層を回収し、これにNaClを0.5Nとなるよう加えた後、これをエタノール沈澱処理して生じた沈澱を回収した。回収された沈澱を70%エタノールでリンスすることにより、ゲノムDNAを得た。
得られたゲノムDNAから、以下の配列番号140及び配列番号141で示されるプライマー(PF3及びPR3)及び反応条件を用いてPCRを行うことにより、供試サンプルとして用いられるDNAフラグメント(S、配列番号142、Genbank Accession No. NC_001139等に示される酵母染色体VIIの塩基番号271743-272083に相当する領域)を増幅した。
PR3:5’- AGACATGTGCTCACGTACGGT -3’ (配列番号141)
S:5’- AGGTGAGCTACGTGTGTTTGGGCGTCGTGCACTGGCTCACTTGTACGCGCAGAAATGGCAGCTTGTACGATTGGTGACCCGCCTTTTCGACACTGGACCGCTATGGACGTGGCGGCGGTGTGGCGGCGGCTCAATGACCTGTGGCGCCCGTTTGTGGCGTGCGATAGTCGAGCCGCCTGTCACGTGCGCGGCCGCCCTGCTCCGTTTGACGCGATGCATAGCATGCGACCACCCAGTAATCATACTGCTGACGCTATTGGTCACGTGGTTATGGCAGCTGCTGTTGACTGCGGTGGCGTCCCGTTTCCACACCGTACGTGAGCACATGTCT -3’(配列番号142)
PCRを行った後、2%アガロースゲル電気泳動により増幅を確認し、Wizard SV Gel/PCR Kit(PROMEGA社)により、DNAフラグメントSを精製した。
MS:5’- AGGTGAGCTANGTGTGTTTGGGNGTNGTGCACTGGCTCACTTGTANGNGCAGAAATGGCAGCTTGTANGATTGGTGACCNGCCTTTTNGACACTGGACNGCTATGGANGTGGNGGNGGTGTGGNGGNGGCTCAATGACCTGTGGNGCCNGTTTGTGGNGTGNGATAGTNGAGCNGCCTGTCANGTGNGNGGCNGCCCTGCTCNGTTTGANGNGATGCATAGCATGNGACCACCCAGTAATCATACTGCTGANGCTATTGGTCANGTGGTTATGGCAGCTGCTGTTGACTGNGGTGGNGTCCNGTTTCCACACNGTANGTGAGCACATGTCT -3’(配列番号143)
溶液A:10ng/10μL TE溶液
溶液B:1ng/10μL TE溶液
溶液C:0.1ng/10μL TE溶液
溶液D:TE溶液(ネガティブコントロール液)
溶液MA:10ng/10μL TE溶液
溶液MB:1ng/10μL TE溶液
溶液MC:0.1ng/10μL TE溶液
溶液MD:TE溶液(ネガティブコントロール液)
S’:5’- AGGTGAGCTACGTGTGTTTGGGCGTCGTGCACTGGCTCACTTGTACGCGCAGAAATGGCAGCTTGTACGATTGGTGACCCGCCTTTTCGACACTGGACCGCTATGGACGTGGCGGCGGTGTGGCGGCGGCTCAATGACCTGTGGCGCCCGTTTGTGGCGTGCGATAGTCGAGCCGCCTGTCACGTGCGCGGCCGCCCTGCTCCGTTTGACGCGATGCATAGCATGCGACCACCCAGTAATCATACTGCTGACGCTATTGGTCACGTGGTTATGGCAGCTGCTGTTGACTGCGGTGGCGTCCCGTTTCCACACCGTACGTGAGCACATGTCT -3’ (配列番号144)
F2:5’FITC- AGACATGTGCTCACGTACGGT -3’ (配列番号169)
S’:5’- AGGTGAGCTACGTGTGTTTGGGCGTCGTGCACTGGCTCACTTGTACGCGCAGAAATGGCAGCTTGTACGATTGGTGACCCGCCTTTTCGACACTGGACCGCTATGGACGTGGCGGCGGTGTGGCGGCGGCTCAATGACCTGTGGCGCCCGTTTGTGGCGTGCGATAGTCGAGCCGCCTGTCACGTGCGCGGCCGCCCTGCTCCGTTTGACGCGATGCATAGCATGCGACCACCCAGTAATCATACTGCTGACGCTATTGGTCACGTGGTTATGGCAGCTGCTGTTGACTGCGGTGGCGTCCCGTTTCCACACCGTACGTGAGCACATGTCT -3’ (配列番号144)
C16:5’- AGGTGAGCTACGTGTGTTTGG -3’ (配列番号146)
C17:5’- GCGTCGTGCACTGGCTCACTTGTACGCGCA -3’ (配列番号147)
C18:5’- CTTGTACGATTGGTGACCCGCCTTTTCGAC -3’ (配列番号148)
C19:5’- ACTGGACCGCTATGGACGTGGCGGCGGTGT -3’ (配列番号149)
C20:5’- GGCGGCGGCTCAATGACCTGTGGCGCCCGT -3’ (配列番号150)
C21:5’- TTGTGGCGTGCGATAGTCGAGCCGCCTGTC -3’ (配列番号151)
C22:5’- ACGTGCGCGGCCGCCCTGCTCCGTT -3’ (配列番号152)
C23:5’- TGACGCGATGCATAGCATGCGACCACCCAG -3’ (配列番号153)
C24:5’- ACTGCTGACGCTATTGGTCACGTGGTTATG -3’ (配列番号154)
C25:5’- CTGCTGTTGACTGCGGTGGCGTCCCGTTTC -3’ (配列番号155)
市販のメチルシトシン抗体(Aviva Systems Biology社製)を、市販ビオチン化キット(Biotin Labeling Kit-NH2、同仁化学研究所製)を用いて、カタログに記載された方法に準じて、ビオチン標識した。得られたビオチン標識メチルシトシン抗体を溶液[抗体約0.1μg/100μL 0.1% BSA含有リン酸バッファー(1mM KH2PO4、3mM Na2HPO 7H2O、154mM NaCl pH7.4)溶液]として冷蔵保存した。
調製した酵母細胞を、バッファーA(1M ソルビトール、 0.1M EDTA、pH 7.4)に懸濁し、2-メルカプトエタノール(終濃度14mM)及び100U zymolase(10 mg/ml)を添加して、溶液が透明になるまで 30°C で1時間、撹拌しながらインキュベートした。550gで10分間遠心してプロトプラストを回収後、バッファーB(50 mM Tris-HCl、pH 7.4、 20 mM EDTA)に懸濁してから、ドデシル硫酸ナトリウムを1%(w/v)になるように加えた後、65℃で30分間インキュベートした。続いて、体積比2/5量の5M CH3COOKを添加して混和してから30分間氷冷後、15,000gで30分間遠心して上清を回収した。回収した上清に体積比1/10量の3M CH3COONaと等量のイソプロパノ−ルを加えてよく混和し、15,000g 4℃で30分間遠心して得られた沈澱を70%エタノールでリンスして回収した。沈澱を乾燥させてから、1ml のTEバッファー(10 mM Tris-HCl、pH 8.0、1 mM EDTA)に溶解し、40μg/mlになるようにRNase A(Sigma社製)を加えて37℃で1時間インキュベートし、続いて、混合液にproteinase K(Sigma社製)を500μg/ml及びドデシル硫酸ナトリウムを1%(w/v)になるように加えた後、これを55℃で約16時間振とうした。振とう終了後、当該混合物をフェノール[1M Tris-HCl(pH 8.0)にて飽和]・クロロホルム抽出処理した。水層を回収し、これにNaClを0.5Nとなるよう加えた後、これをエタノール沈澱処理して生じた沈澱を回収した。回収された沈澱を70%エタノールでリンスすることにより、ゲノムDNAを得た。
得られたゲノムDNAから、以下の配列番号157及び配列番号158で示されるPCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー(PF4及びPR4)及び反応条件を用いてPCRを行うことにより、供試サンプルとして用いられるDNAフラグメント(T、配列番号159、Genbank Accession No. NC_001139等に示される酵母染色体VIIの塩基番号384569-384685に相当する領域)を増幅した。
PF4:5’- GGACCTGTGTTTGACGGGTAT -3’ (配列番号157)
PR4:5’- AGTACAGATCTGGCGTTCTCG -3’ (配列番号158)
T:5’- GGACCTGTGTTTGACGGGTATAACACTAAGTTGCGCAATTTGCTGTATTGCGAAATCCGCCCGGACGATATCACTCTTGAGCGCATGTGCCGTTTCCGAGAACGCCAGATCTGTACT -3’(配列番号159)
PCRを行った後、1.5%アガロースゲル電気泳動により増幅を確認し、Wizard SV Gel/PCR Kit(PROMEGA社)により、DNAフラグメントTを精製した。
MT:5’- GGACCTGTGTTTGANGGGTATAACACTAAGTTGNGCAATTTGCTGTATTGNGAAATCNGCCNGGANGATATCACTCTTGAGNGCATGTGCNGTTTCNGAGAANGCCAGATCTGTACT -3’(配列番号160)
溶液A:10ng/10μL TE溶液
溶液B:1ng/10μL TE溶液
溶液C:0.1ng/10μL TE溶液
溶液D:TE溶液(ネガティブコントロール液)
溶液MA:10ng/10μL TE溶液
溶液MB:1ng/10μL TE溶液
溶液MC:0.1ng/10μL TE溶液
溶液MD:TE溶液(ネガティブコントロール液)
T’:5’- GGACCTGTGTTTGACGGGTATAACACTAAGTTGCGCAATTTGCTGTATTGCGAAATCCGCCCGGACGATATCACTCTTGAGCGCATGTGCCGTTTCCGAGAACGCCAGATCTGTACT -3’ (配列番号161)
F3:5’FITC- AGTACAGATCTGGCGTTCTCG -3’ (配列番号170)
T’:5’- GGACCTGTGTTTGACGGGTATAACACTAAGTTGCGCAATTTGCTGTATTGCGAAATCCGCCCGGACGATATCACTCTTGAGCGCATGTGCCGTTTCCGAGAACGCCAGATCTGTACT -3’(配列番号161)
C26:5’- GGACCTGTGTTTGACGGGTAT -3’ (配列番号163)
C27:5’- AACACTAAGTTGCGCAATTTGCTGT -3’ (配列番号164)
C28:5’- ATTGCGAAATCCGCCCGGACGATAT -3’ (配列番号165)
C29:5’- CACTCTTGAGCGCATGTGCCGTTTC -3’ (配列番号166)
実験のために設計された5’末端ビオチン標識メチル化オリゴヌクレオチド
配列番号18
実験のために設計された5’末端ビオチン標識メチル化オリゴヌクレオチド
配列番号19
実験のために設計された5’末端ビオチン標識メチル化オリゴヌクレオチド
配列番号20
実験のために設計された5’末端ビオチン標識メチル化オリゴヌクレオチド
配列番号21
実験のために設計された5’末端ビオチン標識アンメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号22
実験のために設計された5’末端ビオチン標識アンメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号23
実験のために設計された5’末端ビオチン標識アンメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号24
実験のために設計された5’末端ビオチン標識アンメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号25
実験のために設計されたメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号26
実験のために設計されたアンメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号27
実験のために設計された5’末端ビオチン標識オリゴヌクレオチド
配列番号28
実験のために設計されたメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号29
実験のために設計された部分メチル化オリゴヌクレオチド
配列番号30
実験のために設計されたアンメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号31
実験のために設計されたマスキング用オリゴヌクレオチド
配列番号32
実験のために設計された5’末端ビオチン標識オリゴヌクレオチド
配列番号33
実験のために設計されたメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号34
実験のために設計された部分メチル化オリゴヌクレオチド
配列番号35
実験のために設計されたマスキング用オリゴヌクレオチド
配列番号36
実験のために設計された5’末端ビオチン標識オリゴヌクレオチド
配列番号37
実験のために設計されたメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号38
実験のために設計されたメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号39
実験のために設計されたメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号40
実験のために設計されたアンメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号41
実験のために設計されたアンメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号42
実験のために設計されたアンメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号43
実験のために設計された5’末端ビオチン標識オリゴヌクレオチド
配列番号44
実験のために設計された5’末端ビオチン標識オリゴヌクレオチド
配列番号45
実験のために設計された5’末端ビオチン標識オリゴヌクレオチド
配列番号46
実験のために設計されたメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号47
実験のために設計されたメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号48
実験のために設計されたメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号49
実験のために設計されたアンメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号50
実験のために設計されたアンメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号51
実験のために設計されたアンメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号52
実験のために設計された5’末端FITC標識オリゴヌクレオチド
配列番号53
実験のために設計された5’末端FITC標識オリゴヌクレオチド
配列番号54
実験のために設計された5’末端FITC標識オリゴヌクレオチド
配列番号55
実験のために設計されたメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号56
実験のために設計された部分メチル化オリゴヌクレオチド
配列番号57
実験のために設計されたアンメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号58
実験のために設計されたマスキング用オリゴヌクレオチド
配列番号59
実験のために設計された5’末端FITC標識オリゴヌクレオチド
配列番号60
実験のために設計されたメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号61
実験のために設計されたアンメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号62
実験のために設計された5’末端FITC標識オリゴヌクレオチド
配列番号63
実験のために設計された5’末端FITC標識オリゴヌクレオチド
配列番号64
実験のために設計された5’末端FITC標識オリゴヌクレオチド
配列番号65
実験のために設計されたメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号66
実験のために設計されたメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号67
実験のために設計されたメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号68
実験のために設計されたアンメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号69
実験のために設計されたアンメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号70
実験のために設計されたアンメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号71
実験のために設計された5’末端FITC標識オリゴヌクレオチド
配列番号72
実験のために設計された5’末端FITC標識オリゴヌクレオチド
配列番号73
実験のために設計された5’末端FITC標識オリゴヌクレオチド
配列番号74
実験のために設計されたメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号75
実験のために設計されたアンメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号76
実験のために設計された5’末端ビオチン標識オリゴヌクレオチド
配列番号77
実験のために設計されたキャリアーDNA
配列番号78
実験のために設計されたメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号79
実験のために設計されたメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号80
実験のために設計されたメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号81
実験のために設計されたアンメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号82
実験のために設計されたアンメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号83
実験のために設計されたアンメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号84
実験のために設計された5’末端FITC標識オリゴヌクレオチド
配列番号85
実験のために設計された5’末端FITC標識オリゴヌクレオチド
配列番号86
実験のために設計された5’末端FITC標識オリゴヌクレオチド
配列番号87
実験のために設計されたキャリアーDNA
配列番号88
実験のために設計されたメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号89
実験のために設計されたメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号90
実験のために設計されたメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号91
実験のために設計されたアンメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号92
実験のために設計されたアンメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号93
実験のために設計されたアンメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号94
実験のために設計された5’末端FITC標識オリゴヌクレオチド
配列番号95
実験のために設計された5’末端FITC標識オリゴヌクレオチド
配列番号96
実験のために設計された5’末端FITC標識オリゴヌクレオチド
配列番号97
実験のために設計されたキャリアーDNA
配列番号98
実験のために設計されたメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号99
実験のために設計されたアンメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号100
実験のために設計された5’末端FITC標識オリゴヌクレオチド
配列番号101
実験のために設計されたキャリアーDNA
配列番号102
実験のために設計されたメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号103
実験のために設計されたアンメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号104
実験のために設計された5’末端ビオチン標識オリゴヌクレオチド
配列番号105
実験のために設計されたメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号106
実験のために設計されたアンメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号107
実験のために設計された5’末端ビオチン標識オリゴヌクレオチド
配列番号108
実験のために設計されたメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号109
実験のために設計されたアンメチル化オリゴヌクレオチド
配列番号110
実験のために設計された5’末端ビオチン標識オリゴヌクレオチド
配列番号111
実験のために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号112
実験のために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号113
実験のために設計されたDNAフラグメント
配列番号114
実験のために設計されたメチル化DNAフラグメント
配列番号115
目的とするDNA領域からなるオリゴヌクレオチド
配列番号116
実験のために設計された5’末端ビオチン標識オリゴヌクレオチド
配列番号117
実験のために設計されたカウンターオリゴヌクレオチド
配列番号118
実験のために設計されたカウンターオリゴヌクレオチド
配列番号119
実験のために設計されたカウンターオリゴヌクレオチド
配列番号120
実験のために設計されたカウンターオリゴヌクレオチド
配列番号121
実験のために設計されたカウンターオリゴヌクレオチド
配列番号122
実験のために設計されたカウンターオリゴヌクレオチド
配列番号123
実験のために設計されたカウンターオリゴヌクレオチド
配列番号124
実験のために設計されたカウンターオリゴヌクレオチド
配列番号125
実験のために設計されたカウンターオリゴヌクレオチド
配列番号126
実験のために設計されたカウンターオリゴヌクレオチド
配列番号127
実験のために設計されたカウンターオリゴヌクレオチド
配列番号128
実験のために設計されたカウンターオリゴヌクレオチド
配列番号129
実験のために設計されたマスキング用オリゴヌクレオチド
配列番号130
実験のために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号131
実験のために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号132
実験のために設計されたDNAフラグメント
配列番号133
実験のために設計されたメチル化DNAフラグメント
配列番号134
目的とするDNA領域からなるオリゴヌクレオチド
配列番号135
実験のために設計された5’末端ビオチン標識オリゴヌクレオチド
配列番号136
実験のために設計されたカウンターオリゴヌクレオチド
配列番号137
実験のために設計されたカウンターオリゴヌクレオチド
配列番号138
実験のために設計されたカウンターオリゴヌクレオチド
配列番号139
実験のために設計されたマスキング用オリゴヌクレオチド
配列番号140
実験のために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号141
実験のために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号142
実験のために設計されたDNAフラグメント
配列番号143
実験のために設計されたメチル化DNAフラグメント
配列番号144
目的とするDNA領域からなるオリゴヌクレオチド
配列番号145
実験のために設計された5’末端ビオチン標識オリゴヌクレオチド
配列番号146
実験のために設計されたカウンターオリゴヌクレオチド
配列番号147
実験のために設計されたカウンターオリゴヌクレオチド
配列番号148
実験のために設計されたカウンターオリゴヌクレオチド
配列番号149
実験のために設計されたカウンターオリゴヌクレオチド
配列番号150
実験のために設計されたカウンターオリゴヌクレオチド
配列番号151
実験のために設計されたカウンターオリゴヌクレオチド
配列番号152
実験のために設計されたカウンターオリゴヌクレオチド
配列番号153
実験のために設計されたカウンターオリゴヌクレオチド
配列番号154
実験のために設計されたカウンターオリゴヌクレオチド
配列番号155
実験のために設計されたカウンターオリゴヌクレオチド
配列番号156
実験のために設計されたマスキング用オリゴヌクレオチド
配列番号157
実験のために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号158
実験のために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号159
実験のために設計されたDNAフラグメント
配列番号160
実験のために設計されたメチル化DNAフラグメント
配列番号161
目的とするDNA領域からなるオリゴヌクレオチド
配列番号162
実験のために設計された5’末端ビオチン標識オリゴヌクレオチド
配列番号163
実験のために設計されたカウンターオリゴヌクレオチド
配列番号164
実験のために設計されたカウンターオリゴヌクレオチド
配列番号165
実験のために設計されたカウンターオリゴヌクレオチド
配列番号166
実験のために設計されたカウンターオリゴヌクレオチド
配列番号167
実験のために設計されたマスキング用オリゴヌクレオチド
配列番号168
実験のために設計された5’末端FITC標識オリゴヌクレオチド
配列番号169
実験のために設計された5’末端FITC標識オリゴヌクレオチド
配列番号170
実験のために設計された5’末端FITC標識オリゴヌクレオチド
Claims (22)
- 生物由来検体中に含まれるゲノムDNAが有する目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを検出若しくは定量する方法であって、
(1)生物由来検体中に含まれるゲノムDNA由来のDNA試料から一本鎖DNAを取得する第一工程、
(2)(i)第一工程で取得された一本鎖DNA、(ii)メチル化DNA抗体、及び、(iii)前記のメチル化DNA抗体と目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAとの結合を阻害せず且つ前記の一本鎖DNAと結合し得るオリゴヌクレオチド、を混合することによりメチル化された目的とするDNA領域を含む一本鎖DNAと、メチル化DNA抗体と、前記のオリゴヌクレオチドとの複合体を形成させると同時に若しくは形成させた後、当該複合体を分離する第二工程、及び、
(3)分離された複合体に含まれる前記のメチル化DNA抗体、又は、前記のオリゴヌクレオチドを、当該メチル化DNA抗体又は当該オリゴヌクレオチドが有する検出に利用し得る識別機能に基づき検出若しくは定量することにより、生物由来検体中に含まれる目的とするDNA領域においてメチル化されたDNAを検出若しくは定量する第三工程、
を有することを特徴とする方法。 - 第二工程で混合される、メチル化DNA抗体と目的とするDNA領域を含む一本鎖DNAの中に存在するメチル化された塩基との結合を阻害しないオリゴヌクレオチドとして、2種類以上のオリゴヌクレオチドが用いられることを特徴とする請求項1の方法。
- 第二工程で形成される複合体、又は、第二工程の複合体を形成させる過程において生じる第一工程で取得された一本鎖DNAと、メチル化DNA抗体と目的とするDNA領域を含む一本鎖DNAの中に存在するメチル化された塩基との結合を阻害しないオリゴヌクレオチドとの結合体、を二価陽イオンを含有する反応系中で形成させることを特徴とする請求項1記載の方法。
- 二価陽イオンがマグネシウムイオンであることを特徴とする請求項3記載の方法。
- 第二工程における複合体の分離操作として、形成された複合体に含まれるメチル化DNA抗体を支持体に結合させる工程を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかの請求項記載の方法。
- 第二工程における複合体の分離操作として、形成された複合体に含まれる前記のオリゴヌクレオチドを支持体に結合させる工程を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかの請求項記載の方法。
- 第一工程の終了直後から第三工程の開始直前までの間に、第一工程で取得された一本鎖DNAを、少なくとも1種類の一本鎖DNAを消化できるメチル化感受性制限酵素により消化する工程を、追加的に有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかの請求項記載の方法。
- 第一工程の終了直後から第三工程の開始直前までの間に、(i)第一工程で取得された一本鎖DNA、及び、少なくとも1種類のメチル化感受性制限酵素の認識配列をその一部として有するマスキング用オリゴヌクレオチド、を混合する工程、及び、(ii)前工程により得られた混合物(の中に存在する目的とするDNA領域においてDNAがメチル化されていない一本鎖DNA)を前記のメチル化感受性制限酵素により消化する工程を、追加的に有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかの請求項記載の方法。
- 少なくとも1種類の一本鎖DNAを消化できるメチル化感受性制限酵素が、一本鎖DNAを消化できるメチル化感受性制限酵素であるHhaIであることを特徴とする請求項7記載の方法。
- 少なくとも1種類のメチル化感受性制限酵素が、メチル化感受性制限酵素であるHpaII又はHhaIであることを特徴とする請求項8記載の方法。
- メチル化DNA抗体が、メチルシトシン抗体であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかの請求項記載の方法。
- 生物由来検体が、哺乳動物の血清又は血漿であることを特徴とする請求項1〜11のいずれかの請求項記載の方法。
- 生物由来検体が、哺乳動物の血液又は体液であることを特徴とする請求項1〜11のいずれかの請求項記載の方法。
- 生物由来検体が、細胞溶解液又は組織溶解液であることを特徴とする請求項1〜11のいずれかの請求項記載の方法。
- 生物由来検体中に含まれるゲノムDNA由来のDNA試料が、当該ゲノムDNAが有する目的とするDNA領域を認識切断部位としない制限酵素で予め消化処理されてなるDNA試料であることを特徴とする請求項1〜14のいずれかの請求項記載の方法。
- 生物由来検体中に含まれるゲノムDNA由来のDNA試料が、少なくとも1種類のメチル化感受性制限酵素で消化処理されてなるDNA試料であることを特徴とする請求項1〜15のいずれかの請求項記載の方法。
- 生物由来検体中に含まれるゲノムDNA由来のDNA試料が、特定マスキング用オリゴヌクレオチドを添加した後に、少なくとも1種類のメチル化感受性制限酵素で消化処理されてなるDNA試料であることを特徴とする請求項1〜15のいずれかの請求項記載の方法。
- 少なくとも1種類のメチル化感受性制限酵素が、メチル化感受性制限酵素であるHpaII又はHhaIであることを特徴とする請求項16又は17記載の方法。
- 生物由来検体中に含まれるゲノムDNA由来のDNA試料が、予め精製されてなるDNA試料であることを特徴とする請求項1〜18のいずれかの請求項記載の方法。
- ゲノムDNAが有する目的とするDNA領域が、少なくとも1種類のメチル化感受性制限酵素が認識する切断部位を有するDNA領域であることを特徴とする請求項1〜19のいずれかの請求項記載の方法。
- 第一工程でゲノムDNA由来のDNA試料から一本鎖DNAを取得する際に、カウンターオリゴヌクレオチドを添加する請求項1〜20のいずれかの請求項記載の方法。
- 第一工程におけるゲノムDNA由来のDNA試料からの一本鎖DNAの取得が、二価陽イオンあるいはマグネシウムイオンを含有する反応系中で行われる請求項1〜20のいずれかの請求項記載の方法。
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