JP5205295B2 - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
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Description
(1)タイヤ周方向に対し70〜90°の角度で延びるスチールコードをゴム被覆した少なくとも1枚のプライからなるラジアルカーカスのクラウン部の外周側に、複数のベルト層からなるベルトを具える空気入りラジアルタイヤであって、前記ベルトは、前記カーカスの直上に配置され、タイヤ周方向に対し比較的小さな角度で傾斜して延びるスチールコードをゴム被覆してなる一対の狭幅交錯ベルトと、該狭幅交錯ベルトのタイヤ径方向外側に配置され、タイヤ周方向に対し比較的大きな角度で傾斜して延びるスチールコードをゴム被覆してなる一対の広幅交錯ベルトと、該広幅交錯ベルトのタイヤ径方向外側に配置され、タイヤ周方向に対し比較的大きな角度で傾斜して延びる伸張性スチールコードをゴム被覆してなる一対の保護ベルトとからなり、前記狭幅交錯ベルト、前記広幅交錯ベルト及び前記保護ベルトは、それぞれ隣接する層間で前記スチールコードがタイヤ周方向を挟んで逆向きの角度で傾斜して延び、前記プライのコード径が、前記広幅交錯ベルトのコード径の70〜90%の範囲であることを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
図1は、本発明の空気入りラジアルタイヤの一部を模式的に示した破断斜視図であり、図2は、本発明の空気入りラジアルタイヤの一部の幅方向断面を模式的に示した図であり、図3は、図1中のカーカスプライを構成するスチールコードの断面を拡大して示した図である。
上記構成を採用することで、前記狭幅交錯ベルト30によるタイヤ形状維持効果、前記広幅交錯ベルト40によるタイヤ横剛性及び耐カット性の向上、並びに、前記保護ベルト50による突起入力に対する破断・損傷の抑制を、それぞれ実現できる。加えて、それぞれ隣接する層間で、前記スチールコード31、32、41、42、51、52がタイヤ周方向を挟んで逆向きの角度で傾斜して延びるようにすることで、ベルト耐久性(ベルト端セパレーションの抑制及びタイヤ径方向外側からのカット故障の抑制)を大幅に向上させることが可能となる。
悪路走行時の鈍器入力による、タイヤ径方向内側からのカット故障については、ラジアルカーカス10の役割が重要であり、具体的には、(1)鈍器入力に対する前記プライコード11の破断を抑制するための強度、及び、(2)小傾斜ベルト層30の破断や、小傾斜ベルト30を構成する各スチールコード31、32間にセパレーションが発生することを抑制するための、鈍器入力に対する柔軟性が必要となる。そのため、本発明では、前記プライコード11の径Xの適正化を図ることによって、上述のカーカス10の(1)及び(2)の性能を両立させ、有効にタイヤ径方向内側からのカット故障を抑制することが可能となる。
(実施例1〜6及び比較例1〜2)
実施例として、図2に示すように、タイヤ周方向に対し90°の角度で延びる1枚のカーカスプライ10からなるラジアルカーカス10のクラウン部の外周側に、複数のベルト層からなるベルト20を具える建設車両用ラジアルタイヤ(タイヤサイズ:53/80R63、使用リム:36.00/5.0)であって、前記ベルトは、前記カーカス10の直上に配置され、タイヤ周方向に対し、それぞれ5°、−5°傾斜して延びるスチールコード31、32をゴム被覆してなる一対の狭幅交錯ベルト30と、タイヤ周方向に対し、それぞれ28、−18°傾斜して延びるスチールコード41、42をゴム被覆してなる一対の広幅交錯ベルト40と、タイヤ周方向に対し、それぞれ30、−23°傾斜して延びる伸張性スチールコード51、52をゴム被覆してなる一対の保護ベルト50とからなり、前記狭幅交錯ベルト30、前記広幅交錯ベルト40及び前記保護ベルト50は、それぞれ隣接する層間で前記スチールコードがタイヤ周方向を挟んで逆向きの角度で傾斜して延びる空気入りラジアルタイヤを作製した。
なお、狭幅交錯ベルト30、広幅交錯ベルト40及びカーカスプライ10を構成する各スチールコード31、32、41、42、51、52の、コード径(mm)、並びに、カーカスプライ10及び広幅交錯ベルト40のトリート引張強度指数については、表1に示す。
(1)鋭利な突起入力に対する耐カット性
実施例及び比較例の各サンプルについて、TRA正規内圧、正規リムを用いて、リアポジションに装着し、同一使用条件(走行ルート、走行スピード、タイヤ荷重:100t)の下、10本ずつ走行を行い、そのうちの5本が鋭利なトレッド入力が原因のトレッドカットにより廃品化するまでの走行時間を測定し、指数で評価した結果を表1に示す。表1中の数値は、実施例5の走行時間を100としたときの指数であり、数値が大きいほど走行時間が長く、結果が良好であることを意味し、指数が75以上のタイヤは市場性があるといえる。なお、鋭利な突起入力が原因の故障であるか否かについては、タイヤを解剖解析して鋭利なトレッド入力が原因であることを確認している。
実施例及び比較例の各サンプルについて、TRA正規内圧、正規リムを用いて、外周面上の1箇所に、高さ20cmの鈍突起となるように直径40cmの円球を装着した、直径7mのドラムを用い、100%荷重を負荷した状態で直進走行を行い、タイヤ径方向内側からのカット故障(プライコードの破断又はプライコード間のゴム裂けの発生が原因のタイヤ膨れ)が発生するまでの走行時間を測定し、指数で評価した。表1中の数値は、実施例1の走行時間を100としたときの指数であり、数値が大きいほど走行時間が長く、結果が良好であることを意味し、指数が75以上のタイヤは市場性があるといえる。なお、鈍器入力によるカット故障の発生頻度は、鋭利な突起入力によるカット故障の発生頻度に比べて低いため、評価精度向上のため、ドラム試験により評価を行っている。
10 カーカス、カーカスプライ
20 ベルト
30 狭幅交錯ベルト
40 広幅交錯ベルト
50 保護ベルト
Claims (6)
- タイヤ周方向に対し70〜90°の角度で延びるスチールコードをゴム被覆した少なくとも1枚のプライからなるラジアルカーカスのクラウン部の外周側に、複数のベルト層からなるベルトを具える空気入りラジアルタイヤであって、
前記ベルトは、前記カーカスの直上に配置され、タイヤ周方向に対し比較的小さな角度で傾斜して延びるスチールコードをゴム被覆してなる一対の狭幅交錯ベルトと、該狭幅交錯ベルトのタイヤ径方向外側に配置され、タイヤ周方向に対し比較的大きな角度で傾斜して延びるスチールコードをゴム被覆してなる一対の広幅交錯ベルトと、該広幅交錯ベルトのタイヤ径方向外側に配置され、タイヤ周方向に対し比較的大きな角度で傾斜して延びる伸張性スチールコードをゴム被覆してなる一対の保護ベルトとからなり、
前記狭幅交錯ベルト、前記広幅交錯ベルト及び前記保護ベルトは、それぞれ隣接する層間で前記スチールコードがタイヤ周方向を挟んで逆向きの角度で傾斜して延び、前記プライのコード径が、前記広幅交錯ベルトのコード径の70〜90%の範囲であることを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。 - 前記プライのトリート引張強度は、前記広幅交錯ベルトのトリート破断強度の40〜70%の範囲である請求項1記載の空気入りラジアルタイヤ。
- 前記狭幅交錯ベルトを構成するスチールコードの傾斜角度は、タイヤ周方向に対し、4〜10°の範囲である請求項1又は2記載の空気入りラジアルタイヤ。
- 前記狭幅交錯ベルトの幅は、タイヤ断面幅の20〜50%の範囲である請求項1〜3のいずれか1項記載の空気入りラジアルタイヤ。
- 前記広幅交錯ベルトを構成するスチールコードの傾斜角度は、タイヤ周方向に対し、15〜40°の範囲である請求項1〜4のいずれか1項記載の空気入りラジアルタイヤ。
- 前記広幅交錯ベルトの幅は、タイヤ断面幅の50〜75%の範囲である請求項1〜5のいずれか1項記載の空気入りラジアルタイヤ。
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