JP5205158B2 - 管路内残留液の送液方法 - Google Patents
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Description
そこで、本願発明の課題は、フィルター装置が配設された液体製品の製造管路に残留する残留物としての液体製品を有効に管路から送液させて回収することにある。
従って、上記調製タンクと上記ろ過フィルターとの間には立ち上がり管路部において残留液が発生することから、請求項2記載の発明にあっては、この残留液を回収するものである。
従って、請求項3記載の発明にあっては、上記調製タンクと上記ろ過フィルターとの間には立ち上がり管路部において残留液が発生することから、この残留液を回収するものである。
即ち、管路内に発生する残留液の量は、配管の内径と、液体圧送のために管路内に供給される空気の圧力(圧送圧力)とにより決定される。従って、これを前提として、残留液を送液するために、空気の流速をいかに制御し、かつ当該流速の空気をどの程度の時間供給すればよいか、が本発明における管路内残留液の送液方法の要旨となる。
従って、初期工程においては、上記ベントバルブの開度を小さくして、上記管路内に圧送される空気の流速を低く設定し、その後、後期工程においては、上記ベントバルブの開度を大きくして、上記管路内に圧送される空気の流速を高く設定して残留液を送液するように構成されている。
従って、請求項8記載の発明にあっては、初期工程から後期工程にかけてベントバルブの開度は次第に開度が大きくなるように構成されていることから、供給される空気の流速もスムーズに大きくなるように構成されている。
従って、請求項12記載の発明にあっては、残留液である薬液を管路から送液させて回収することができる。
その結果、例えば、残留液が高価な液体薬品であったような場合に、高価な液体薬品が加圧された空気と共に大気中へ飛散してしまい充分な回収が不可能となる、という事態を有効に防止することができる。
また、上記ろ過フィルター装置16は上記調製タンク10よりも設置面Gを基準として上方位置に設けられ、上記調製タンク10と上記ろ過フィルター装置16との間には立ち上がり管路部12が設けられている。
上記調製タンク10から延出され調製タンク10の送液孔部36の高さ位置よりも設置面G上方へ立ち上がって配設された立ち上がり管路部12と、上記立ち上がり管路部12の上端部から設置面Gに沿って延設された水平管路部14と、上記水平管路部14から分岐した排気管部21と、上記水平管路部14から分岐し、上記ろ過フィルター装置16を備えた送液管部50とにより構成されている。
上記残留する液体の送液は、管路30の長さと、管路30を形成する配管の内径と、上記管路内に供給される空気の圧力と、上記空気の流速と、上記加圧された空気の供給時間とにより制御される。
上記ベントバルブ20の開度を小さくして、上記管路30内に圧送される空気の流速を低く設定する初期行程と、上記初期行程の後、上記ベントバルブ20の開度を大きくして、上記管路30内に圧送される空気の流速を高く設定する後期行程とを有し、上記ベントバルブの開度は、初期工程から後期工程に至るまで、除々に開度が大きくなるよう設定されている。
上記管路内径は、10.5φ又は17.5φの場合には、上記初期行程から後期行程に至る所要時間は3分間に設定され、上記管路内径が23.0φの場合には、上記初期行程から後期行程に至る所要時間は5分間となるように設定されている。
上記構成に係る本発明を調製タンク10と管路35に配設されたろ過フィルター装置16との間の管路内において、本発明の実施を行った。
図1に示すように、管路30及び調製タンク10により実験装置を構成して、本発明の実施を行った。上記調製タンク10は、円筒状に形成され、100Lの液体を収納しうる。上記管路30は、上記調製タンク10の下端部から外方に略水平に延設された延出管路部11と、延出管路部11の下流側端部から略垂直に立ち上がって延設された立ち上がり管路部12と、この立ち上がり管路部12の上端部から、バルブ13a,13bを介して略水平に延設された水平管路部14と、上記水平管路部14の下流側端部に接続された第一分岐管部18と、上記第一分岐管部18の上方側端部に接続された排気部38と、上記第一分岐管部18の下方側端部に接続された排液部39とにより構成されている。
なお、図中符号24は圧縮エア供給源であり、符号25は圧縮エア供給源の開閉バルブである。また、符号51は各管路の開閉バルブである。
図1に示す実験装置29にあっては、各液体製品製造プラントに配設されている管路と同様の部位に各バルブ51が配設されている。また、上記立ち上がり管路部12と延出管路部11との接合部位に配設されたバルブ51aにおいて上記立ち上がり管路部12における残留液の状況を確認することとしたものである。
以上のような管路30において、残留液は、上記立ち上がり管路部12及び延出管路部11において発生する。表1は、管路を構成するパイプの内径と、適用される圧送圧力と残液量との関係で取得されたデータが記載されている。表1から明らかなように、本実験装置における残留液量は、管路径及び圧縮エア供給源24からの圧縮エアによる圧送圧力により異なる。
〔表1〕
1.残留液送液のための圧縮エア圧力について
圧縮エア圧力は高ければよい、というものではない。残留液送液のためには0.1MPa程度の圧力で充分であることが認識されている。
前提として、圧縮エア供給源24から供給される圧縮エアと残留液とは分離して送液する必要がある。
圧送回数そのものについては、残留液回収作業には直接に関係はないことが実験の結果判明している。
本実験装置29において、上記バルブ25を開放して圧縮エア供給源24からの圧縮エアを調製タンク10内へ導入し、調製タンク10内に収納された水に対して0.1MPaの圧力の圧縮エアを供給して、管路30内へ上記水を圧送した。その後、ベントバルブ20の開度を小さくして空気の流速を16m/sに設定して圧送した(初期行程)。
〔 表2 〕
これに対して、表3(2)に示すように、本実施例に係る液体製品の送液方法を実施した場合には、夫々、口径10.5φの場合(8A)には3分、口径17.5φ(15A)の場合には3分、口径23φ(1S)の場合には5分で残留液量は0になったことが確認された。
〔表3〕
(1) (2)
11 延出管路部
12 立ち上がり管路部
13 バルブ
14 水平管路部
16 ろ過フィルター装置
17 サイトグラス
18 第一分岐管
20 ベントバルブ
21 排気管部
22 流量計
23 圧力計
24 圧縮エア供給源
25 バルブ
26 スケルトンパイプ
27 接合部
28 第二分岐管
29 実験装置
30 管路
31 調製タンク
32 ろ過フィルター装置
33 貯液タンク
34 充填機
35 管路
50 送液管部
51 開閉バルブ
G 設置面
A 空気
W 残留液
Claims (14)
- 管路内に残留した液体を加圧空気により圧送して送液する管路内残留液の送液方法であって、上記管路には液体をろ過するろ過フィルター装置が設けられ、上記管路において上記ろ過フィルター装置よりも上流に設けられたベントバルブの開度を調製することにより空気の流速を制御して管路内に残留する液体を上記空気と分離して送液することを特徴とする管路内残留液の送液方法。
- 上記管路は、液体製品を調製する調製タンクと液体製品を容器に充填する充填機との間に形成され、上記調製タンクと上記充填機との間には貯液タンクが配置されると共に上記調製タンクと上記貯液タンクとの間には上記ろ過フィルター装置が配設されていることを特徴とする請求項1記載の管路内残留液の送液方法。
- 上記ろ過フィルター装置は上記調製タンクよりも設置面を基準として上方位置に設けられ、上記調製タンクと上記ろ過フィルターとの間には立ち上がり管路部が設けられていることを特徴とする請求項2記載の管路内残留液の送液方法。
- 上記調製タンクから延出され調製タンクの送液孔部の高さ位置よりも設置面上方へ立ち上がって配設された立ち上がり管路部と、上記立ち上がり管路部の上端部から設置面に沿って延設された延設管路部と、上記延設管路部から分岐した排気管部と、上記延設管路部から分岐し、上記ろ過フィルター装置を備えた送液管部とにより構成されていることを特徴とする請求項3記載の管路内残留液の送液方法。
- 上記残留する液体の送液は、管路の長さと、管路を形成する配管の内径と、上記管路内に供給される空気の圧力と、上記空気の流速と、上記加圧された空気の供給時間とにより制御されることを特徴とする請求項1,2,3又は4のいずれか1項に記載の管路内残留液の送液方法。
- 上記立ち上がり管路部は1m、上記延設管路部は1m、上記送液管部は1.3mであって、上記空気の圧力は0.1MPaであることを特徴とする請求項1,2,3又は4のいずれか1項に記載の管路内残留液の送液方法。
- 上記ベントバルブの開度を小さくして、上記管路内に圧送される空気の流速を低く設定する初期行程と、上記初期行程の後、上記ベントバルブの開度を大きくして、上記管路内に圧送される空気の流速を高く設定する後期行程とを有することを特徴とする請求項1,2,3,4,5又は6記載の管路内残留液の送液方法。
- 上記ベントバルブの開度は、初期工程から後期工程に至るまで、除々に開度が大きくなるよう設定されることを特徴とする請求項7記載の管路内残留液の送液方法。
- 上記初期行程における空気の流速は16m/sであると共に、後期行程における空気の流速は24m/sであることを特徴とする請求項7又は8記載の管路内残留液の送液方法。
- 上記管路内径は、10.5φ又は17.5φであって、上記初期行程から後期行程に至る所要時間は3分間であることを特徴とする請求項5,6,7,8又は9のいずれか1項に記載の管路内残留液の送液方法。
- 上記管路内径は、23.0φであって、上記初期行程から後期行程に至る所要時間は5分間であることを特徴とする請求項5,6,7,8又は9のいずれか1項に記載の管路内残留液の送液方法。
- 上記液体は薬液であると共に、上記ろ過フィルター装置のフィルターは薬液ろ過フィルターであることを特徴とする請求項1記載の管路内残留液の送液方法。
- 上記フィルター装置は除菌フィルターを備えていることを特徴とする請求項1記載の管路内残留液の送液方法。
- 上記除菌フィルターは0.22ミクロンに形成されていることを特徴とする請求項13記載の管路内残留液の送出方法。
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