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JP5203471B2 - ホースクランプ - Google Patents

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JP5203471B2
JP5203471B2 JP2010550401A JP2010550401A JP5203471B2 JP 5203471 B2 JP5203471 B2 JP 5203471B2 JP 2010550401 A JP2010550401 A JP 2010550401A JP 2010550401 A JP2010550401 A JP 2010550401A JP 5203471 B2 JP5203471 B2 JP 5203471B2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L33/00Arrangements for connecting hoses to rigid members; Rigid hose-connectors, i.e. single members engaging both hoses
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Description

本発明は、例えば、自動車用の内部配管どうしを、ホースを用いて接続する際に用いられるホースクランプに関する。
従来、自動車用の内部配管として用いられるパイプどうしを接続する際に、パイプの端部外周に可撓性のホースを被せ、このホース外周を更にホースクランプによって締付けることによって、パイプにホースを固定する方法が広く用いられている。
上記ホースクランプとして、下記特許文献1には、環状の板ばね本体を有し、該板ばね本体の一端部にスリット及び第1ツマミ片が形成され、板ばね本体の他端部に差込片及び第2ツマミ片が形成され、両ツマミ片を近接させることにより板ばね本体が拡径するように構成されており、前記第1ツマミ片には、第2ツマミ片に向かって伸びると共に、前記板ばね本体の幅方向に延出されて、第2ツマミ片の、第1ツマミ片の対向面とは反対面に係合するフック状の係止片が形成され、前記第2ツマミ片には、前記係止片の上側に位置し板ばね本体の幅方向に延出した操作片が形成されると共に、第2ツマミ片と前記係止片との係合状態を保持するストッパ部が形成され、前記係止片は、板ばね本体が縮径した自由状態で、前記ストッパ部に対して幅方向にずれ、周方向に沿って見たとき重ならない位置に形成されているホースクランプが開示されている。
そして、両ツマミ片を近接させると共に、係止片を幅方向に寄せて第2ツマミ片に係合させると、ストッパ部により係合状態が保持されて、板ばね本体が拡径した状態に維持される。この状態では、両ツマミ片が近接していると共に、係止片の上側に操作片が配置された状態となっている。
そのため、両ツマミ片を工具で摘んで更に近接させたり、操作片の一端と第1ツマミ片の他端とを工具で挟み込んだり、係止片と操作片とを工具でこじるように離反させたりする等の多様な方法によって、係止片を第2ツマミ片に対してずらすことにより、板ばね本体を弾性的に縮径させて、ホースを締め付け固定できるようになっている。
また、下記特許文献2には、C字状の締付リングと、該締付リングの両端部から交差して半径方向に起立する一対のグリップとから成り、一方のグリップは、ガイド溝の開口を有してアーチ状の巾広寸法を呈し、他方のグリップは、上記ガイド溝内を移動できる巾狭寸法を呈して、締付リングが自由状態で縮径した時には、ホースの締め付けを可能とし、一対のグリップを互いに接近させた時には、締付リングを拡径するように構成され、上記ガイド溝の一方のグリップ寄りの溝縁に他方のグリップを係脱可能に係止する係止部を設けると共に、該係止部から続くガイド溝の溝縁に他方のグリップをガイド溝の開口方向へ誘導する誘導部を設けたホースクランプが開示されている。
国際公開第07/108155号パンフレット 特開2001−159491号公報
上記特許文献1のホースクランプの場合、第1ツマミ片から伸びるフック状の係止片が、第2ツマミ片の第1ツマミ片の対向面とは反対面に回り込むようにして、同反対面に係合しているので、係止片の先端部は第2ツマミ片の反対面よりも周方向外方に突出した状態となっている。
そして、上記ホースクランプは、第1ツマミ片側の係止片と第2ツマミ片との係合を複数の方法で解除できるようになっているが、両ツマミ片を摘まんで近接させる解除方法では次の問題があった。すなわち、係止片の先端部が第2ツマミ片の反対面よりも周方向外方に突出しているので、両ツマミ片を摘もうとした場合に、誤って第1ツマミ片及び第1ツマミ片から延出された係止片の先端部を摘んでしまって、第1ツマミ片と第2ツマミ片とを近接させることができず、係止片と第2ツマミ片との係合を解除できないことがあった。
一方、上記特許文献2のホースクランプでは、締付リングにガイド溝が形成され、同ガイド溝の一方のグリップ寄りの溝縁に他方のグリップを係脱可能に係止する係止部が設けられている。そして、締付リングが拡径した場合には、一方のグリップの係止部に他方のグリップが係合し、締付リングが縮径した状態では、他方のグリップに対して、係止部を設けた一方のグリップが、半径方向外方に若干浮き上がった状態となっている。その結果、締付リングが縮径してホースを締付け固定する際に、ホース全周に締付リング内周が密接しないため、パイプ等とホースとのシール性が不十分な場合があった。
したがって、本発明の目的は、第1ツマミ片及び第2ツマミ片を確実に摘んで係合を解除することができると共に、ホース外周にしっかりと密接した状態で締付け固定することができる、ホースクランプを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1は、環状に湾曲されて形成された板ばね本体を有し、
この板ばね本体の一端部に、周方向に沿って形成されたスリットと、半径方向外方に突出した第1ツマミ片とが形成され、
前記板ばね本体の他端部には、前記スリットに差し込まれ、該スリット内を周方向にスライド可能とされた差込片と、該差込片の端部から半径方向外方に突出し、前記第1ツマミ片に対向して配設された第2ツマミ片とが形成され、
前記板ばね本体が縮径した自由状態から前記第1ツマミ片及び前記第2ツマミ片を近接させると、前記板ばね本体がその弾性力に抗して拡径するように構成されたホースクランプにおいて、
前記第1ツマミ片には、前記第2ツマミ片に向かって伸びると共に、前記板ばね本体の幅方向に延出されて、前記第2ツマミ片の、第1ツマミ片に対向する面とは反対側の面に係合できるフック状をなした係止片が形成され、
前記第2ツマミ片には、前記第1ツマミ片に対向する面とは反対側の面に、前記係止片が係合したときに、その状態を保持するストッパ部が形成され、
前記係止片の係止部は、前記板ばね本体が縮径した自由状態で、前記ストッパ部に対して幅方向にずれていて、周方向に沿って見たとき重ならない位置に形成されており、
前記係止片は、前記板ばね本体の周方向にほぼ沿って伸びると共に、その先端部が前記板ばね本体の半径方向内方に向かって湾曲していることを特徴とするホースクランプを提供するものである。
上記発明によれば、板ばね本体が縮径した自由状態から、弾性力に抗して第1ツマミ片及び第2ツマミ片を近接させると共に、係止片を幅方向に寄せて第2ツマミ片の反対面に係合させると、ストッパ部によりその係合状態が保持されて、板ばね本体の両端部が幅方向に撓んだ状態で、拡径した状態に維持することができる。
この状態で、パイプ等に外装されたホース外周にホースクランプを配置して例えばプライヤやペンチ等の工具で、第1ツマミ片と第2ツマミ片とを摘んで近接させ、係止片を第2ツマミ片の反対面から周方向にずらして、ストッパ部による係合保持を解除すると、幅方向に撓んだ板ばね本体の両端部が元の位置に戻って、係止片と第2ツマミ片とが係合しない位置になる。その状態で、工具を徐々に開いて第1ツマミ片と第2ツマミ片とを広げて離すと、板ばね本体の弾性復元力により差込片がスリット内をスライドして、板ばね本体が縮径するので、ホースを締付けてパイプ等に固定することができる。
そして、本発明においては、第2ツマミ片に係合する係止片が、板ばね本体の周方向にほぼ沿って伸び、その先端部が板ばね本体の半径方向内方に向かって湾曲しているので、プライヤやペンチ等の工具で、第1ツマミ片と第2ツマミ片とを摘んで近接させるとき、工具が第1ツマミ片とその係止片の先端部とを摘んでしまった場合でも、係止片の先端部に引っ掛かることなく、第2ツマミ片に移動することができ、第1ツマミ片と第2ツマミ片とを確実に摘んで係合を解除することができる。
また、係止片は、板ばね本体の半径方向外方に突出した第1ツマミ片から延出しているので、締付けすべきホースの全周に板ばね本体の内周をしっかりと密接させて、ホースをパイプ等に締付けることができ、パイプ等に接続されたホースのシール性等を向上させることができる。
また、係止片は、その先端部に至るまでは、板ばね本体の周方向に沿って、言い換えると板ばね本体とほぼ平行に伸びているので、第2ツマミ片の、第1ツマミ片に対向する面とは反対側の面に、係止片の係止部をほぼ垂直な角度で当接させることができ、第2ツマミ片に対する係合力を高めることができる。
更に、係止片の係止部が、第2ツマミ片の上記反対側の面にほぼ垂直な角度で当接するので、係止片を第2ツマミ片に係合させても、ホースクランプの真円度が崩れることが防止され、ホースクランプの内径が大きく確保されるので、ホースクランプをホース外周に配置し、ホースをパイプの端部に外挿し、ホースクランプを締め付けるべき位置まで移動させるとき、パイプの端部外周に設けられた環状のリブ(バルジ部)によってホースが盛り上がった部分を、容易に通過させることができる。
これに対して、係止片を、第1ツマミ片から板ばね本体の半径方向内方に向かって斜めに延出させて、第2ツマミ片の、第1ツマミ片に対向する面とは反対側の面に係合させるようにした場合には、係止片を第2ツマミ片に係合させると、第2ツマミ片に対する係止片の係合力が斜めに作用し、第2ツマミ片が外径側に押されてホースクランプの真円度が崩れてしまう傾向がある。このため、ホースクランプをホース外周に配置し、ホースをパイプの端部に外挿し、ホースクランプを締め付けるべき位置まで移動させるとき、パイプの端部外周に設けられた環状のリブ(バルジ部)によってホースが盛り上がった部分を通過できなくなることがある。
本発明の第2は、前記第1の発明において、前記係止片の基部側は、前記第2ツマミ片側に向けて幅方向に広がるテーパ状をなしており、第1ツマミ片と第2ツマミ片とを近接させたとき、前記第2ツマミ片が前記係止片の幅方向に広がる基部側に接触して、前記係止片から離れるように幅方向に移動するように構成されているホースクランプを提供するものである。
上記発明によれば、第1ツマミ片と第2ツマミ片とを近接させたとき、前記第2ツマミ片が前記係止片の幅方向に広がる基部側に接触して、前記係止片から離れるように幅方向に移動するので、第2ツマミ片を第1ツマミ片の係止片と干渉しない位置に確実に移動させることができる。
本発明の第3は、前記第1又は第2の発明において、前記係止片の最先端部は、前記係止部側の側縁が切欠かれており、前記係止部が設けられた部分よりも幅狭に形成されているホースクランプを提供するものである。
上記発明によれば、係止片と第2ツマミ片との係合が解除されて、板ばね本体の弾性復元力により、差込片がスリット内をスライドして、板ばね本体が縮径する際、係止片の最先端部が、スリット内をスライドする第2ツマミ片に干渉することを防止し、板ばね本体をスムーズに縮径させることができる。
本発明の第4は、前記第1〜3のいずれか1つの発明において、前記係止片の最先端部は、前記板ばね本体の前記第1つまみ片側の端部にあるスリット内に向けて、該スリットを囲む板ばね本体の外周面とほぼ同じ位置か、その位置よりも前記板ばね本体の半径方向内方に位置するように湾曲形成されているホースクランプを提供するものである。
上記発明によれば、係止片の最先端部は、板ばね本体の外周面とほぼ同じ位置か、その位置よりも板ばね本体の半径方向内方側に位置するように形成されているので、プライヤやペンチ等の工具で第1ツマミ片と第2ツマミ片とを摘んで近接させるとき、工具が係止片の先端部により引っ掛かりにくくすることができる。
本発明によれば、第2ツマミ片に係合する係止片が、板ばね本体の周方向にほぼ沿って伸び、その先端部が板ばね本体の半径方向内方に向かって湾曲しているので、工具で、第1ツマミ片と第2ツマミ片とを摘んで近接させるとき、工具が係止片の先端部に引っ掛かることなく第2ツマミ片に移動させて、第1ツマミ片と第2ツマミ片とを確実に摘んで係合を解除することができる。
また、係止片は、板ばね本体の半径方向外方に突出した第1ツマミ片から延出しているので、ホース全周に板ばね本体の内周をしっかりと密接させ、ホースをパイプ等に締付けることができ、パイプ等に接続されたホースのシール性等を向上させることができる。
本発明のホースクランプの一実施形態を示し、拡径状態での斜視図である。 同ホースクランプにおいて、第1ツマミ片及び第2ツマミ片を近接させた状態を示す斜視図である。 同ホースクランプの縮径した状態における斜視図である。 同ホースクランプを平面状に展開した状態を示す説明図である。 同ホースクランプの要部拡大斜視図である。 同ホースクランプの要部拡大断面図である。 同ホースクランプの拡径した状態における正面図である。 同ホースクランプの拡径した状態における背面図である。 同ホースクランプの拡径した状態における平面図である。 同ホースクランプの拡径した状態における底面図である。 同ホースクランプの拡径した状態における右側面図である。 同ホースクランプの拡径した状態における左側面図である。 図9のA―A矢示線における断面図である。
10 ホースクランプ(クランプ)
12 板ばね本体
16 スリット
20 第1ツマミ片
22 係止片
25 先端部
25a 最先端部
27a 係止部
27b 側縁
29 差込片
30 第2ツマミ片
32 凹溝(ストッパ部)
以下、図1〜13を参照して、本発明のホースクランプの一実施形態について説明する。なお、図7〜13においては、この実施形態の特徴的な部分を実線で示している。仮に意匠出願に変更された場合には、実線で表された部分が、部分意匠として意匠登録を受けようとする部分となり、図7〜9及び図11〜13に示す一点鎖線は、部分意匠として意匠登録を受けようとする部分とその他の部分との境界のみを示す線となる。
例えば、自動車等の内部では各種の配管が配設されているが、これらの配管どうしを連結するため、ゴム等の材質からなる可撓性のホースが採用されている。図1〜3に示すように、本発明のホースクランプ10(以下、「クランプ10」という)は、パイプやチューブ等の配管Pの一端部に被せられたホースHの外周に配設されて、該ホースHの外周を締付けて、配管PにホースHを固定するために用いられるものである。
図1〜4に示すように、この実施形態におけるクランプ10は、帯状の金属板を所定形状に打抜き屈曲させることにより形成されるもので(図4参照)、環状に湾曲されて形成された板ばね本体12を有し、その一端部に第1ツマミ片20が形成され、他端部に第2ツマミ片30が形成されている。板ばね本体12は、その自由状態で、第1ツマミ片20と第2ツマミ片30とが周方向に離れて縮径した状態となり(図3参照)、板ばね本体12の弾性力に抗して第1ツマミ片20と第2ツマミ片30とを近接させたとき、拡径した状態となる(図1参照)。前記板ばね本体12の周方向の中間部には、複数の長孔14が設けられている。この長孔14により、板ばね本体12の応力分布を均一にしている。
以下、板ばね本体12の両端部の形状について更に詳しく説明する。板ばね本体12の一端部には、周方向に沿って所定長さでスリット16が形成されている。そして、前記スリット16の先端側で板ばね本体12の一端部が折曲されて、半径方向外方に突出し、アーチ形状をなす第1ツマミ片20が形成されている。図4及び図11を併せて参照すると、スリット16の両内側縁16a,16aは、板ばね本体12の一端部側に向けて次第に幅広となるテーパ形状をなしている。その結果、板ばね本体12の他端部の後述する差込片29が、スリット16内に挿入されやすくなっている。
前記第1ツマミ片20には、第2ツマミ片30に向かって伸びると共に、板ばね本体12の幅方向に延出されて、第2ツマミ片30の、第1ツマミ片20に対向する面とは反対側の面に係合できるフック状をなした係止片22が形成されている。この係止片22について、図1〜6を参照して説明する。
図5に示すように、係止片22は、第1ツマミ片20の上壁部21から、第2ツマミ片30に向かって板ばね本体12の周方向にほぼ沿ってスリット16の両側部とほぼ平行に伸びる基部23と、この基部23の先端から板ばね本体12の半径方向内方に向かって湾曲する先端部25とを有している。
前記基部23は、前記上壁部21の幅方向一側の下縁から延設された根元部23aと、この根元部23aの幅方向一側から一定幅で直線状に伸びるアーム部23bとを有している。前記根元部23aの、板ばね本体12の幅方向中心側の側縁には、第1ツマミ片20側に向けて幅方向に広がるテーパ部23cが形成されている(図4,5,9参照)。このテーパ部23cは、図1,5に示す状態から、第1ツマミ片20と第2ツマミ片30とを近接させたとき、第2ツマミ片30を前記テーパ部23cに接触させて、係止片22から離れるように幅方向に移動させやすくする役割をなす。
一方、図5に示すように、先端部25は、上記基部23のアーム部23bの先端から、板ばね本体12の半径方向内方に向かって湾曲するように延出されており、その最先端部25aは円弧状に丸みを帯びた形状をなしている。図6に示すように、この最先端部25aは、板ばね本体12の第1つまみ片20側の端部にあるスリット16内に向けて、該スリット16を囲む板ばね本体12の外周面とほぼ同じ位置か、該外周面よりも板ばね本体12の半径方向内方に位置して、スリット16内に入り込むように湾曲形成されている。
また、先端部25の一側部には、スリット16の内方に向けて板ばね本体12の幅方向に突出するフック部27が形成されている。このフック部27は、その先端部が第1ツマミ片20に向けて突出し、係止部27aをなしている。そして、係止部27aが、第2ツマミ片30における第1ツマミ片20の対向面とは反対面に形成された後述する凹溝32に係合するようになっている。
更に、係止片25の最先端部25aは、係止部27a側の側縁25bを切欠かれて幅狭となっている。この実施形態では、フック部27から最先端部25aに向けて次第に幅狭にするテーパ状に切欠かれている。係止片25の最先端部25aが上記のように幅狭となっていることにより、板ばね本体12が縮径するとき、係止片25の最先端部25aが差込片29と干渉しないようになっている。
一方、板ばね本体12の他端部には、前記スリット16内に差し込まれると共に、板ばね本体12が拡径又は縮径したときに、スリット16内を周方向にスライドする差込片29が形成されている。この差込片29の先端よりやや手前の部分は、図4、5に示すように、係止片25側に向く一側部29aが、板ばね本体12の中心線C(図4参照)に近接する位置まで切欠かれている。そして、この差込片29の一側部29aを含む端部が、板ばね本体12の半径方向外方に折曲されて、第2ツマミ片30が形成されており、この第2ツマミ片30は前記第1ツマミ片20に対向して配設されている。
また、第2ツマミ片30の突出した先端部からは、板ばね本体12の幅方向一側(係止片22に近づく向き)へ向けて突片31が突設されており、プライヤやペンチ等の工具で第2ツマミ片30を摘まみやすくなっている。
図2,5,6に示すように、第2ツマミ片30の、第1ツマミ片20に対向する面とは反対側の面(以下、「第2ツマミ片30の外面」という)には、第2ツマミ片30の厚さ方向に所定深さで凹溝32が形成されている。この凹溝32の周縁に前記係止片22の係止部27aが係合すると共に、その係合状態が保持されるようになっている。すなわち、この実施形態では、凹溝32が本発明におけるストッパ部をなしている。なお、ストッパ部は凹溝形状に限らず、係止部27aの移動を規制する突起形状等であってもよく、係止片22と第2ツマミ片30との係合状態を保持できる形状であればよい。
そして、板ばね本体12が縮径した自由状態で、第1ツマミ片20に設けられた係止片22の係止部27aと、第2ツマミ片30の凹溝32とは、幅方向にずれていて、周方向に沿って見たとき重ならない位置に形成されている。そのため、係止部27aを凹溝32に係合させる際には、第1ツマミ片20及び第2ツマミ片30を近接させると共に、係止部27aが凹溝32に整合するように、板ばね本体12を幅方向に撓ませて係合させるようになっている。また、係止部27aが凹溝32に係合した状態で、第1ツマミ片20及び第2ツマミ片30を近接させて上記係合を外すと、板ばね本体12の弾性力によって上記撓みが是正されて、係止部27aと凹溝32とが周方向に沿って見たとき重ならない位置となるので、そのまま第1ツマミ片20及び第2ツマミ片30を開くと、スリット16内を差込片29がスライドして、板ばね本体12が縮径できるようになっている。
次に、上記構成からなるクランプ10を用いて、ホースHを配管Pに締付け固定する際の手順について説明する。
図3に示すように、第1ツマミ片20及び第2ツマミ片30が離反して、板ばね本体12が自由状態で縮径した状態から、第1ツマミ片20及び第2ツマミ片30を、プライヤやペンチ等の工具によって摘んで、板ばね本体12の弾性復元力に抗して周方向に挟み付けていく。そして、係止片22の先端部25を、第2ツマミ片30の、第1ツマミ片20から見て背面側に突出させると共に、係止部27aが凹溝32に整合するように、板ばね本体12を幅方向に撓ませて、係止部27aを凹溝32に係合させる。その結果、ストッパ部をなす凹溝32によって係止部27aの係合状態が保持されて、板ばね本体12を拡径した状態に維持することができる(図1参照)。
この状態で、配管Pの一端部外周に装着されたホースHの外周に、クランプ10を配置する。そして、拡径したクランプ10の第1ツマミ片20及び第2ツマミ片30を、プライヤやペンチ等の工具Tで摘んで近接させるのであるが、このとき、係止片22が第2ツマミ片30の背面側に突出しているので、工具Tで第1ツマミ片20と係止片22の先端部25とを摘んでしまうことがあった。
本発明のクランプ10においては、係止片22が、板ばね本体12の周方向にほぼ沿って伸びると共に、その先端部25が板ばね本体12の半径方向内方に向かって湾曲した構造となっている。そのため、図6の想像線で示すように、工具Tが第1ツマミ片20と係止片22の先端部25とを摘んでしまっても、工具Tの一方の先端部が、係止片22の先端部25に引っ掛かることなく、第2ツマミ片30へと移動するので、図6の実線で示すように、第1ツマミ片20と第2ツマミ片30とを確実に摘むことができ、係合解除作業をスムーズに行うことができる。
ところで、このクランプ10に形成された係止片22は、第1ツマミ片20の所定位置から、板ばね本体12の外周面に向けて斜め下方に伸びる構造ではなく、上記のように、板ばね本体12の周方向にほぼ沿って伸びる部分を有し、先端部25が板ばね本体12の半径方向内方に向かって湾曲している。
このように、このクランプ10における係止片22は、板ばね本体12の周方向に沿って伸びる部分を有しているので、第2ツマミ片30の背面に対し、係止片22を直角に近い角度で係合させることができる(図6参照)。その結果、係止部27aが第2ツマミ片30の背面に斜め当たりして、径方向に滑ってしまうことを防止し、第2ツマミ片30の凹溝32に係止部27aをしっかりと係合させることができ、板ばね本体12を拡径した状態に維持することができる。
また、板ばね本体12の半径方向内に向かって湾曲した係止片22の先端部25は、その外面がなだらかな円弧状のカーブ面となっている(図6参照)。そのため、上記のように、係止片22の先端部25に引っ掛からず、係止片22の外面側に移動した工具Tの先端部を、第2ツマミ片30までスムーズに案内することができる。
更にこの実施形態では、図6に示すように、係止片22の最先端部25aは、板ばね本体12の第1つまみ片20側の端部にあるスリット16内に向けて、該スリット16を囲む板ばね本体12の外周面よりも、板ばね本体12の半径方向内方に位置するように湾曲形成されている。そのため、上記のように、工具Tで第1ツマミ片20と第2ツマミ片30とを摘んで近接させるとき、工具Tが係止片22の先端部25により引っ掛かりにくくすることができ、更に確実に第1ツマミ片20及び第2ツマミ片30の両者を摘むことができるようになっている。
そして、上記のように両ツマミ片20,30をしっかりと摘んだ後、両者を更に近接させていくと、係止片22の係止部27aが凹溝32から外れて、係止片22と第2ツマミ片30との係合が解除される。更に、第1ツマミ片20と第2ツマミ片30とを近接させていくと、係止片22の基部23側のテーパ部23cに第2ツマミ片30が摺接して、第2ツマミ片30が係止片22から離れるように幅方向に移動させて、図2に示すように第2ツマミ片30を第1ツマミ片20の係止片22と干渉しない位置に確実に移動させることができる。
上記状態で工具Tを徐々に開いて、第1ツマミ片20と第2ツマミ片30とを広げて離すと、板ばね本体12の弾性復元力により、差込片29がスリット16内をスライドして、板ばね本体12が縮径するので、ホースHを締付けて配管Pに固定することができる。
このとき、このクランプ10に設けられた係止片22は、板ばね本体12の半径方向外方に突出した第1ツマミ片20から延出しているので、締付けすべきホースHの全周に板ばね本体12の内周をしっかりと密接させて、ホースHを配管Pに締付けることができ、配管Pに接続されたホースHのシール性等を向上させることができる。
また、この実施形態では、係止片22の最先端部25aは、係止部27a側の側縁25bを切り欠かれて幅狭となっているので、板ばね本体12の幅方向中心側の側縁27bが切欠かれ、係止部27aが設けられた部分よりも幅狭に形成されている。そのため、上記のように板ばね本体12が拡径状態から縮径するとき、係止片22の最先端部25aが、スリット16内をスライドする第2ツマミ片30に干渉することを防止し、板ばね本体12をスムーズに縮径させることができる。

Claims (4)

  1. 環状に湾曲されて形成された板ばね本体を有し、
    この板ばね本体の一端部に、周方向に沿って形成されたスリットと、半径方向外方に突出した第1ツマミ片とが形成され、
    前記板ばね本体の他端部には、前記スリットに差し込まれ、該スリット内を周方向にスライド可能とされた差込片と、該差込片の端部から半径方向外方に突出し、前記第1ツマミ片に対向して配設された第2ツマミ片とが形成され、
    前記板ばね本体が縮径した自由状態から前記第1ツマミ片及び前記第2ツマミ片を近接させると、前記板ばね本体がその弾性力に抗して拡径するように構成されたホースクランプにおいて、
    前記第1ツマミ片には、前記第2ツマミ片に向かって伸びると共に、前記板ばね本体の幅方向に延出されて、前記第2ツマミ片の、第1ツマミ片に対向する面とは反対側の面に係合できるフック状をなした係止片が形成され、
    前記第2ツマミ片には、前記第1ツマミ片に対向する面とは反対側の面に、前記係止片が係合したときに、その状態を保持するストッパ部が形成され、
    前記係止片の係止部は、前記板ばね本体が縮径した自由状態で、前記ストッパ部に対して幅方向にずれていて、周方向に沿って見たとき重ならない位置に形成されており、
    前記係止片は、前記板ばね本体の周方向にほぼ沿って伸びると共に、該係止片の係止部より先端側が前記板ばね本体の半径方向内方に向かって湾曲していることにより、前記係止片が前記第2ツマミ片に係止した状態で前記第1ツマミ片と前記第2ツマミ片とを工具で摘むとき、該工具の先端部を前記第2ツマミ片に案内するように構成されていることを特徴とするホースクランプ。
  2. 前記係止片の基部側は、前記第2ツマミ片側に向けて幅方向に広がるテーパ状をなしており、第1ツマミ片と第2ツマミ片とを近接させたとき、前記第2ツマミ片が前記係止片の幅方向に広がる基部側に接触して、前記係止片から離れるように幅方向に移動するように構成されている請求項1記載のホースクランプ。
  3. 前記係止片の最先端部は、前記係止部側の側縁が切欠かれており、前記係止片の係止部が設けられた部分よりも幅狭に形成されている請求項1又は2記載のホースクランプ。
  4. 前記係止片の最先端部は、前記板ばね本体の前記第1つまみ片側の端部にあるスリット内に向けて、該スリットを囲む板ばね本体の外周面とほぼ同じ位置か、その位置よりも前記板ばね本体の半径方向内方に位置するように湾曲形成されている請求項1〜3のいずれか1つに記載のホースクランプ。
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