JP5196352B2 - 防眩フィルムの製造方法、防眩フィルムおよび金型の製造方法 - Google Patents
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Description
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。本発明の防眩フィルムの製造方法は、特定の階調パターンを用いて、透明基材上に微細な凹凸表面(微細凹凸表面)を形成する工程を含むことを特徴とする。ここで、「階調パターン」とは、典型的には、防眩フィルムの微細凹凸表面を形成するために用いられる、計算機によって作成された2階調または3階調以上のグラデーションからなる画像データを意味するが、当該画像データへ一義的に変換可能なデータ(行列データなど)も含み得る。画像データへ一義的に変換可能なデータとしては、各画素の座標および階調のみが保存されたデータなどが挙げられる。このような階調パターンの階調に対応するように、透明基材上に凹部および凸部を形成することにより、1つの階調パターンに対応した凹凸表面単位を透明基材上に形成することが可能である。本発明の防眩フィルムの製造方法において、透明基材上に形成される微細凹凸表面は、2以上の凹凸表面単位を密に繰り返し並べてなる凹凸表面単位の繰り返し構造とすることができる。
本発明においては、上記階調パターンとして、最小の一辺の長さが15mm以上であり、かつ、エネルギースペクトルが空間周波数0.025〜0.125μm-1の範囲内において極大値を示すパターンを用いる。かかる階調パターンに基づき、透明基材上に微細凹凸表面を形成することにより、低ヘイズでありながら、画像表示装置に適用したときに、優れた防眩性能を示し、かつ、白ちゃけによる視認性の低下を防止することができるとともに、高精細の画像表示装置に適用した場合においても、ギラツキを発生せずに高いコントラストを発現することができる防眩フィルムを提供することが可能となる。
本発明の防眩フィルムの製造方法においては、上記した階調パターンを用いて、透明基材上に微細凹凸表面を形成する。形成される微細凹凸表面は、階調パターンの階調に対応した凹部および凸部から構成される。階調パターンが白と黒とに二値化された画像データである場合、微細凹凸表面を構成する凹部または凸部のいずれか一方が、二値化された画像データの白の領域に対応する。また、本発明においては、透明基材上に形成される微細凹凸表面は、1つの階調パターンの階調に対応する凹部と凸部とからなる凹凸表面単位を、隣接して密に繰り返し並べてなる繰り返し構造からなる微細凹凸表面であってもよい。このような繰り返し構造からなる微細凹凸表面は、画像データである2以上の階調パターンを繰り返し並べて作成したパターンデータを用いることにより形成することもできるし、1つの階調パターンに対応する微細凹凸表面(凹凸表面単位)を逐次繰り返し並べて形成することによっても形成することもできる。また、1つの階調パターンに対応するマスクを作製し、そのマスクの複数を繰り返し並べて配置し、後述するようなマスクを介しての全面露光によっても形成することができる。
以下では、本発明の防眩フィルムの製造方法に好適に用いることができる金型の製造方法について説明する。図2は、本発明の金型の製造方法の前半部分の好ましい一例を模式的に示す図である。図2には、各工程での金型の断面を模式的に示している。本発明の金型の製造方法は、〔1〕第1めっき工程と、〔2〕研磨工程と、〔3〕感光性樹脂膜形成工程と、〔4〕露光工程と、〔5〕現像工程と、〔6〕第1エッチング工程と、〔7〕感光性樹脂膜剥離工程と、〔8〕第2めっき工程を基本的に含む。以下、図2を参照しながら、本発明の金型の製造方法の各工程について詳細に説明する。
本発明の金型の製造方法ではまず、金型に用いる基材の表面に、銅めっきまたはニッケルめっきを施す。このように、金型用基材の表面に銅めっきまたはニッケルめっきを施すことにより、後の第2めっき工程におけるクロムめっきの密着性や光沢性を向上させることができる。すなわち、鉄などの表面にクロムめっきを施した場合、あるいはクロムめっき表面にサンドブラスト法やビーズショット法などで凹凸を形成してから再度クロムめっきを施した場合には、表面が荒れやすく、細かいクラックが生じて、金型の表面の凹凸形状が制御しにくくなる。これに対して、まず、基材表面に銅めっきまたはニッケルめっきを施しておくことにより、このような不都合をなくすことができる。これは、銅めっきまたはニッケルめっきは、被覆性が高く、また平滑化作用が強いことから、金型用基材の微小な凹凸や巣などを埋めて平坦で光沢のある表面を形成するためである。これらの銅めっきまたはニッケルめっきの特性によって、後述する第2めっき工程においてクロムめっきを施したとしても、基材に存在していた微小な凹凸や巣に起因すると思われるクロムめっき表面の荒れが解消され、また、銅めっきまたはニッケルめっきの被覆性の高さから、細かいクラックの発生が低減される。
続く研磨工程では、上述した第1めっき工程にて銅めっきまたはニッケルめっきが施された基材表面を研磨する。当該工程を経て、基材表面は、鏡面に近い状態に研磨されることが好ましい。これは、基材となる金属板や金属ロールは、所望の精度にするために、切削や研削などの機械加工が施されていることが多く、それにより基材表面に加工目が残っており、銅めっきまたはニッケルめっきが施された状態でも、それらの加工目が残ることがあるし、また、めっきした状態で、表面が完全に平滑になるとは限らないためである。すなわち、このような深い加工目などが残った表面に後述する工程を施したとしても、各工程を施した後に形成される凹凸よりも加工目などの凹凸の方が深いことがあり、加工目などの影響が残る可能性があり、そのような金型を用いて防眩フィルムを製造した場合には、光学特性に予期できない影響を及ぼすことがある。図2(a)には、平板状の金型用基材7が、第1めっき工程において銅めっきまたはニッケルめっきをその表面に施され(当該工程で形成した銅めっきまたはニッケルめっきの層については図示せず)、さらに研磨工程によって鏡面研磨された表面8を有するようにされた状態を模式的に示している。
続く感光性樹脂膜形成工程では、上述した研磨工程によって鏡面研磨を施した金型用基材7の研磨された表面8に、感光性樹脂を溶媒に溶解した溶液として塗布し、加熱・乾燥することにより、感光性樹脂膜を形成する。図2(b)には、金型用基材7の研磨された表面8に感光性樹脂膜9が形成された状態を模式的に示している。
続く露光工程では、上述した階調パターンを上述した感光性樹脂膜形成工程で形成された感光性樹脂膜9上に露光する。露光工程に用いる光源は、塗布された感光性樹脂の感光波長や感度等に合わせて適宜選択すればよく、たとえば、高圧水銀灯のg線(波長:436nm)、高圧水銀灯のh線(波長:405nm)、高圧水銀灯のi線(波長:365nm)、半導体レーザー(波長:830nm、532nm、488nm、405nm等)、YAGレーザー(波長:1064nm)、KrFエキシマーレーザー(波長:248nm)、ArFエキシマーレーザー(波長:193nm)、F2エキシマーレーザー(波長:157nm)等を用いることができる。
続く現像工程においては、感光性樹脂膜9にネガ型の感光性樹脂を用いた場合には、露光されていない領域11は現像液によって溶解され、露光された領域10のみ金型用基材上に残存し、続く第1エッチング工程においてマスクとして作用する。一方、感光性樹脂膜9にポジ型の感光性樹脂を用いた場合には、露光された領域10のみ現像液によって溶解され、露光されていない領域11が金型用基材上に残存して、続く第1エッチング工程におけるマスクとして作用する。
続く第1エッチング工程では、上述した現像工程後に金型用基材表面上に残存した感光性樹脂膜をマスクとして用いて、主にマスクの無い箇所の金型用基材をエッチングし、研磨されためっき面に凹凸を形成する。図3は、本発明の金型の製造方法の後半部分の好ましい一例を模式的に示す図である。図3(a)には第1エッチング工程によって、主にマスクの無い箇所13の金型用基材7がエッチングされる状態を模式的に示している。マスク12の下部の金型用基材7は金型用基材表面からはエッチングされないが、エッチングの進行とともにマスクの無い箇所13からのエッチングが進行する。よって、マスク12とマスクの無い箇所13との境界付近では、マスク12の下部の金型用基材7もエッチングされる。このようなマスク12とマスクの無い箇所13との境界付近において、マスク12の下部の金型用基材7もエッチングされることを、以下ではサイドエッチングと呼ぶ。図4に、サイドエッチングの進行を模式的に示した。図4の点線14は、エッチングの進行とともに変化する金型用基材の表面を段階に示している。
続く感光性樹脂膜剥離工程では、第1エッチング工程でマスクとして使用した残存する感光性樹脂膜を完全に溶解し除去する。感光性樹脂膜剥離工程では剥離液を用いて感光性樹脂膜を溶解する。剥離液としては、上述した現像液と同様のものを用いることができて、pH、温度、濃度および浸漬時間等を変化させることによって、ネガ型の感光性樹脂膜を用いた場合には露光部の、ポジ型の感光性樹脂膜を用いた場合には非露光部の感光性樹脂膜を完全に溶解して除去する。感光性樹脂膜剥離工程における剥離方法についても特に制限されず、浸漬現像、スプレー現像、ブラシ現像、超音波現像等の方法を用いることができる。
続いて、形成された凹凸面(第1の表面凹凸形状15)にクロムめっきを施すことによって、表面の凹凸形状を鈍らせる。図3(c)には、第1エッチング工程のエッチング処理によって形成された第1の表面凹凸形状15にクロムめっき層16を形成することにより、第1の表面凹凸形状15よりも凹凸が鈍った表面(クロムめっきの表面17)が形成されている状態が示されている。
作成した階調パターンデータを12800dpiで256階調のグレースケールの画像データとし、階調を二次元の離散関数g(x,y)で表した。得られた二次元離散関数g(x,y)を離散フーリエ変換して、二次元関数G(fx,fy)を求めた。二次元関数G(fx,fy)を二乗してエネルギースペクトルの二次元関数G2(fx,fy)を計算し、fx=0の断面曲線であるG2(0,fy)[横軸が、空間周波数fyであり、縦軸がエネルギースペクトルである二次元グラフ)より、エネルギースペクトルの極大値を示す空間周波数を求めた。ここで、下記表1に示す「エネルギースペクトルの極大値を示す空間周波数」には、空間周波数fy=0μm-1の位置以外に存在する複数の極大値のうち、絶対値が最も小さい空間周波数で極大を示している極大値の当該空間周波数を記載した。計算に用いたパターンの水平分解能はΔxおよびΔyはともに2μmとした。また、計算範囲は1000μm×1000μmとした。
防眩フィルムのヘイズは、JIS K 7136に規定される方法で測定した。具体的には、この規格に準拠したヘイズメータHM−150型(村上色彩技術研究所製)を用いてヘイズを測定した。防眩フィルムの反りを防止するため、光学的に透明な粘着剤を用いて凹凸面が表面となるようにガラス基板に貼合してから、測定に供した。一般的にヘイズが大きくなると、画像表示装置に適用したときに画像が暗くなり、その結果、正面コントラストが低下しやすくなる。それ故に、ヘイズは低い方が好ましい。
(繰り返し模様、干渉色、映り込み、白ちゃけの目視評価)
防眩フィルムの裏面からの反射を防止するために、凹凸面が表面となるように黒色アクリル樹脂板に防眩フィルムを貼合し、蛍光灯のついた明るい室内で凹凸面側から目視で観察し、繰り返し模様の有無、干渉色の有無、蛍光灯の映り込みの有無および白ちゃけの有無を目視で評価した。繰り返し模様、干渉色、映り込みおよび白ちゃけはそれぞれ1から3の3段階で次の基準により評価した。
2:繰り返し模様が少し観察される。
干渉色 1:干渉色が観察されない。
3:干渉色が明瞭に観察される。
2:映り込みが少し観察される。
白ちゃけ 1:白ちゃけが観察されない。
3:白ちゃけが明瞭に観察される。
市販の液晶テレビ(LC−32GH3(シャープ(株)製)から表裏両面の偏光板を剥離した。それらオリジナル偏光板の代わりに、背面側および表示面側とも、偏光板スミカラン SRDB31E(住友化学(株)製)を、それぞれの吸収軸がオリジナルの偏光板の吸収軸と一致するように粘着剤を介して貼合し、さらに表示面側偏光板の上には、以下の各例に示す防眩フィルムを凹凸面が表面となるように粘着剤を介して貼合した。この状態で、サンプルから約30cm離れた位置から、目視観察することにより、ギラツキおよびモアレの程度を3段階で次の基準により評価した。
2:ギラツキが少し観察される。
モアレ 1:モアレが観察されない。
3:モアレが明瞭に観察される。
直径200mmのアルミロール(JISによるA5056)の表面に銅バラードめっきが施されたものを用意した。銅バラードめっきは、銅めっき層/薄い銀めっき層/表面銅めっき層からなるものであり、めっき層全体の厚みは、約200μmとなるように設定した。その銅めっき表面を鏡面研磨し、研磨された銅めっき表面に感光性樹脂を塗布、乾燥して感光性樹脂膜を形成した。ついで、図1に示される階調パターンデータの複数を連続して繰り返し並べてなるパターンデータを感光性樹脂膜上にレーザー光によって露光し、現像した。レーザー光による露光、および現像はLaser Stream FX((株)シンク・ラボラトリー製)を用いて行なった。感光性樹脂膜にはポジ型の感光性樹脂を使用した。図1に示した階調パターンデータは、ドット径(ドットの直径)16μmのドットを多数ランダムに配置したパターンであり、エネルギースペクトルは空間周波数0.046μm-1に極大値を示した。また、図1に示した階調パターンデータは一辺が20mmの正方形として作成した。
レーザー光によって露光する階調パターンとして、図6に示した階調パターンを用い、表1に記載したエッチング量で第1のエッチング処理および第2のエッチング処理を行なったこと以外は実施例1と同様にして金型Bを得た。得られた金型Bを用いたこと以外は、実施例1と同様にして防眩フィルムBを作製した。図6に示した階調パターンデータは、ドット径12μmのドットを多数ランダムに配置したパターンであり、エネルギースペクトルは空間周波数0.056μm-1に極大値を示した。また、図6に示した階調パターンデータは一辺が100mmの正方形として作成した。
レーザー光によって露光する階調パターンとして、パターンデータを一辺の長さが16mmの正方形として作成したこと以外は実施例1で用いたものと同様の階調パターンを用い、表1に記載したエッチング量で第1のエッチング処理および第2のエッチング処理を行なったこと以外は実施例1と同様にして金型Cを得た。得られた金型Cを用いたこと以外は、実施例1と同様にして防眩フィルムCを作製した。
レーザー光によって露光する階調パターンとして、一辺の長さが20mmの正方形として作成した図7に示した階調パターンデータを用い、表1に記載したエッチング量で第1のエッチング処理および第2のエッチング処理を行なったこと以外は実施例1と同様にして金型Dおよび金型Eを得た。得られた金型Dおよび金型Eを用いたこと以外は、実施例1と同様にして防眩フィルムDおよび防眩フィルムEを作製した。図7に示した階調パターンデータは、ドット径36μmのドットを多数ランダムに配置したパターンであり、エネルギースペクトルは空間周波数0.017μm-1に極大値を示した。図7に示した階調パターンデータのエネルギースペクトルは、空間周波数0.025〜0.125μm-1の範囲内において極大値を有しない。
レーザー光によって露光する階調パターンとして、一辺の長さが10mmの正方形として作成した図7に示した階調パターンデータを用いたこと以外は、比較例1と同様にして金型Fを得た。得られた金型Fを用いたこと以外は、比較例1と同様にして防眩フィルムFを作製した。
レーザー光によって露光する階調パターンとして、それぞれ図8〜11に示した階調パターンを用い、表1に記載したエッチング量で第1のエッチング処理および第2のエッチング処理を行なったこと以外は実施例1と同様にして金型G〜Jを得た。得られた金型G〜Jを用いたこと以外は、実施例1と同様にして防眩フィルムG〜Jを作製した。図8に示した階調パターンデータは、ドット径16μmのドットを多数ランダムに配置したパターンであり、エネルギースペクトルは空間周波数0.056μm-1に極大値を示した。また、図8に示した階調パターンデータは一辺が10mmの正方形として作成した。図9に示した階調パターンデータは、ドット径14μm、18μmおよび22μmの3種類のドットを多数ランダムに配置したパターンであり、エネルギースペクトルは空間周波数0.042μm-1に極大値を示した。また、図9に示した階調パターンデータは一辺が2mmの正方形として作成した。図10に示した階調パターンデータは、ドット径20μmのドットを多数ランダムに配置したパターンであり、エネルギースペクトルは空間周波数0.033μm-1に極大値を示した。また、図10に示した階調パターンデータは一辺が1mmの正方形として作成した。図11に示した階調パターンデータは、ドット径22μmのドットを多数ランダムに配置したパターンであり、エネルギースペクトルは空間周波数0.033μm-1に極大値を示した。また、図11に示した階調パターンデータは一辺が1mmの正方形として作成した。
Claims (10)
- 階調パターンを用いて、透明基材上に凹凸表面を形成する工程を含み、
前記階調パターンは、最小の一辺の長さが15mm以上であり、かつ、前記階調パターンのエネルギースペクトルは、空間周波数0.025〜0.125μm-1の範囲内において極大値を示し、
前記凹凸表面は、前記階調パターンの階調に対応する凹部と凸部とからなる凹凸表面単位の繰り返し構造から構成される防眩フィルムの製造方法。 - 前記階調パターンは、白と黒とに二値化された画像データであり、
前記凹凸表面単位を構成する凹部または凸部のいずれか一方が、前記二値化された画像データの白の領域に対応する請求項1に記載の防眩フィルムの製造方法。 - 前記透明基材上に凹凸表面を形成する工程は、前記階調パターンを用いて、凹凸面を有する金型を作製し、前記金型の凹凸面を前記透明基材上に転写する工程を含む請求項1または2に記載の防眩フィルムの製造方法。
- 請求項3に記載の金型を製造する方法であって、
金型用基材の表面に銅めっきまたはニッケルめっきを施す第1めっき工程と、
第1めっき工程によってめっきが施された表面を研磨する研磨工程と、
研磨された面に感光性樹脂膜を形成する感光性樹脂膜形成工程と、
感光性樹脂膜上に前記階調パターンを露光する露光工程と、
前記階調パターンが露光された感光性樹脂膜を現像する現像工程と、
現像された感光性樹脂膜をマスクとして用いてエッチング処理を行ない、研磨されためっき面に凹凸を形成する第1エッチング工程と、
感光性樹脂膜を剥離する感光性樹脂膜剥離工程と、
形成された凹凸面にクロムめっきを施す第2めっき工程と、
を含む、金型の製造方法。 - 前記感光性樹脂膜剥離工程と前記第2めっき工程との間に、形成された凹凸面の凹凸形状をエッチング処理によって鈍らせる第2エッチング工程を含む、請求項4に記載の金型の製造方法。
- 前記第2めっき工程において形成されるクロムめっきが施された凹凸面が、前記透明基材上に転写される金型の凹凸面である、請求項4または5に記載の金型の製造方法。
- 前記第2めっき工程におけるクロムめっきにより形成されるクロムめっき層が1〜10μmの厚みを有する、請求項4〜6のいずれかに記載の金型の製造方法。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法によって製造された防眩フィルム。
- 請求項1に記載の防眩フィルムの製造方法に用いられる階調パターンであって、
最小の一辺の長さが15mm以上であり、かつ、エネルギースペクトルが、空間周波数0.025〜0.125μm-1の範囲内において極大値を示す階調パターン。 - 白と黒とに二値化された画像データである請求項9に記載の階調パターン。
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