JP5194992B2 - 転がり軸受装置 - Google Patents
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Description
このような従来の転がり軸受装置のオイルシールは、外輪の端部に固定された筒状のシールケースの内部に設けられており、相対回転する内輪側部材の外周面に摺接するシールリップを有している。オイルシールは、このシールリップによって内外輪間を密封し、外部からの水分が軸受装置内に侵入したり、軸受装置内部のグリースが漏洩するのを防止するように構成されている。
また、上記転がり軸受装置において、内輪側部材には、前記シールケースの先端部が挿入され当該先端部との間でラビリンス構造を構成している環状溝が形成されており、オイルシールからグリースが漏洩した場合にも、そのグリースが外部に漏洩するのを防止する方策が採られている。
ところで近年、環境保護や、製品の整備性又は美観の観点から、製品品質の要求が高まっており、転がり軸受装置においては、僅かなグリースをも外部に漏洩させない方策が求められていた。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、僅かなグリースの漏洩をも抑制することができる転がり軸受装置を提供することを目的とする。
円錐ころ軸受10は、車両側に固定される外輪11と、車軸Sに一体回転可能に固定された一対の内輪12,13と、これら内外輪間に転動自在かつ複列に配置された転動体としての円錐ころ14,15と、円錐ころ14,15をそれぞれ保持する保持器16,17とを備えている。
外輪11は、機械構造用合金鋼や、軸受鋼等を用いて円筒状に一体的に形成された部材であり、その内周面には、一対の外輪軌道11a,11bが設けられている。一対の内輪12,13は、機械構造用合金鋼や、軸受鋼等を用いて円筒状に形成された部材であり、車軸Sに外嵌固定されている。内輪12,13の外周面には、それぞれ、上記の外輪軌道11a,11bに対向する内輪軌道12a,13aが設けられている。外輪軌道11a,11bと、内輪軌道12a,13aとの間には、上述の円錐ころ14,15が転動自在に配置されており、外輪11及び内輪12,13は、互いに相対回転自在である。また、これら一対の内輪12,13の相互間には、環状の間座18が配置されている。
シールケース30は、例えば、SPCC等の冷延鋼板をプレス加工することによって形成された部材であり、外輪11端部の内周面11cに内嵌固定された筒状の固定部31と、この固定部31から外輪11の外側方向に延びるとともに第一シール部材21を外輪11の端面よりも軸方向外側で保持する筒状の保持部32と、これら固定部31及び保持部32を繋ぐ円環部33とを有している。
車軸Sの基端部側に配置されている環状部材60は、車軸Sに形成されている段部s1に当接しており、軸方向基端側への移動が規制されている。さらに、車軸Sの先端部には、ボルト70によって固定された蓋部材71が配置されている。この蓋部材71は、車軸Sの先端部側に配置された環状部材50に当接して配置されており、転がり軸受装置1及びその両端に配置された環状部材50,60を車軸Sの段部s1との間で挟持し、転がり軸受装置1の軸方向位置を保持している。
シールケース30の保持部32には、円環状の円環部35を介して軸方向先端側に延ばされた筒状の先端部34が形成されており、この先端部34は、環状溝52,62に挿入されている。
図2において、環状溝52には、上述のように先端部34が挿入されている。環状溝52と先端部34との間には、僅かな隙間が確保されている。具体的には、先端部34の内周面34aと環状溝52の内周側環状壁面52aとの間、先端部34の先端面34bと環状壁52の底壁52bとの間、及び、先端部34の外周面34cと環状溝52の外周側環状壁面52cとの間、それぞれに所定寸法で隙間が設けられている。これら隙間は、シールケース30の内周側の空間と転がり軸受装置1の外部との間を繋ぐラビリンスを構成しており、環状溝52と、この環状溝52に挿入された先端部34とは、ラビリンス構造を構成している。
第二シール部材40は、ゴム等のエラストマ材料により形成された部材であり、シール溝53に嵌め込まれて固定された固定部41と、この固定部41から径方向内側に突出して先端部34の外周面34cに摺接しているリップ部42とを有している。第二シール部材40は、リップ部42が外周側環状壁面52cから突出した状態でシール溝53に固定されており、外周面34cに摺接しているリップ部42によって、先端部34の外周面34cと外周側環状壁面52cとの間を密封している。
本実施形態に用いられる第二シール部材40は、有端ひも状に形成されており、必要な長さに切断した後、その両端を結合することで環状とされている。
従って、両端を結合し環状とされた第二シール部材40を、シール溝53に固定することもできるし、有端ひも状の状態の第二シール部材40をシール溝53に固定した後、その両端を結合することで環状とすることもできる。このため、例えば、環状とした状態の第二シール部材40をシール溝53に固定することが困難である場合には、有端ひも状の状態でシール溝53に固定することができるといったように、転がり軸受装置1の構成に応じて、第二シール部材40の固定方法を選択することができ、当該転がり軸受装置1を製造する上での自由度が高まる。この結果、第二シール部材40を設けることによる転がり軸受装置1の製造コストの上昇を抑えることができる。
また、上記実施形態では、第二シール部材40を環状溝52に固定したが、例えば、先端部34の外周面34cに、先端部34の外周面34cと外周側環状壁面52cとを密封するシール部材を加硫接着等によって固定してもよい。
また、上記実施形態では、シール溝53に固定された固定部41とリップ部42とを有する第二シール部材40を用いたが、先端部34と環状溝52との間を密封することができれば、シール部材の断面形状は、特に限定されるものではなく、円状や多角形状に形成されたものを用いることもできる。
11 外輪
12,13 内輪(内輪部材)
14,15 円錐ころ(転動体)
21 第一シール部材
30 シールケース
34 先端部
34c 外周面
40 第二シール部材
50,60 環状部材(内輪部材)
52 環状溝
52c 外周側環状壁面
53 シール溝
Claims (2)
- 回転体に固定された内輪部材と、
前記内輪部材と同軸に配置された外輪と、
前記内輪部材及び外輪の間に転動自在に配置された転動体と、
前記外輪の端部に固定されて軸方向に突出しているとともに内部に第一シール部材が設けられた筒状のシールケースと、を備え、
前記内輪部材に、前記シールケースの先端部が挿入され当該先端部とともにラビリンス構造を構成している環状溝が形成されている転がり軸受装置において、
前記シールケースの先端部、又は前記環状溝の内、少なくともいずれか一方に、前記先端部の周面と、この先端部の周面に対向している前記環状溝の環状壁面との間を密封している環状の第二シール部材が固定されており、
前記環状溝における、前記先端部の外周面に対向している外周側の環状壁面には、径方向外側に凹む環状のシール溝が形成されており、
前記第二シール部材は、前記環状溝の外周側の環状壁面から突出した状態で前記シール溝に固定されていることを特徴とする転がり軸受装置。 - 前記第二シール部材は、有端ひも状に形成され、その両端を結合することで環状とされている請求項1に記載の転がり軸受装置。
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