JP5187663B2 - 断熱型カロリーメータ - Google Patents
断熱型カロリーメータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5187663B2 JP5187663B2 JP2008309505A JP2008309505A JP5187663B2 JP 5187663 B2 JP5187663 B2 JP 5187663B2 JP 2008309505 A JP2008309505 A JP 2008309505A JP 2008309505 A JP2008309505 A JP 2008309505A JP 5187663 B2 JP5187663 B2 JP 5187663B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inner shield
- shield
- sample cell
- heat
- temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Investigating Or Analyzing Materials Using Thermal Means (AREA)
Description
(1)インナーシールド開口部は上方向きになるので、作業をする場合、見上げる姿勢よりも見下ろす方が非常に楽で安定する。上向き開口の場合、室内照明は容易にインナーシールド内部まで照らしてくれる。このため、リード線の状況、試料セルの位置、向きが常に正しいことを容易に確認できるようになる。
本件発明に係る断熱型カロリーメータの原理についてまず説明する。物質の熱容量Cの測定は、既知の熱量ΔQを加えたときの温度上昇ΔTを測定すれば、次式から熱容量Cを求めることができる。そして、この熱容量を質量で除すれば物質の比熱を決定することができる。
C=ΔQ/ΔT(J/K)
以上の構成からなる本発明に係る断熱型カロリーメータ20の実施例における作用を説明する。
図3によって、比較例である断熱型カロリーメータ50を説明する。架台足51にトッププレート52が支持されており、トッププレート52に真空容器フランジ53が取り付けられている。
以上が比較例の構成であるが、本件発明に係る断熱型カロリーメータ20の技術的特徴、効果等について、本発明の実施例をこの比較例の断熱型カロリーメータ50と比較すると、より明確となるので、以下において、本発明の実施例の技術的特徴、効果等を、この比較例と比較して説明する。
本発明の断熱型カロリーメータ20の測定、メインテナンス等においては、例えば、試料セル32の取り付け、取り外しの作業、熱電対のリード線の状況、試料セル32の位置、向きの確認の作業等、いろいろな作業が行われる。
本発明に係る断熱型カロリーメータ20によれば、断熱型カロリーメータ20全体を支えるためには、真空容器フランジ21に直接、支持足49を取り付ければよく、後記する比較例に必要な架台のように装置から張り出させる必要はないので、実験室スペースを余分に占拠することもなく、装置へのアクセス、作業スペースも支持足49によって遮られることはない。
本発明に係る断熱型カロリーメータ20によれば、真空容器22、断熱容器フランジ28、輻射シールド33はすべてそれぞれの下部に配置される真空容器フランジ21などに載せられた後、固定される。このため、真空容器22の下端のフランジを留めているボルト・ナットを外しても装置から真空容器22などが落下することはない。
1 断熱型カロリーメータ
2 断熱容器
3 インナーシールド
4 アウターシールド
5 冷凍機低温端
6 断熱容器フランジ
7 真空容器
8 試料セル
9 試料セル付設の温度計
10 試料セル付設のヒータ
11 試料セルとインナーシールドに取り付けられる熱電対
12 インナーシールド外面付設のヒータ
13 インナーシールド上蓋
14 インナーシールド上蓋とインナーシールドに取り付けられる熱電対
15 インナーシールド上蓋付設のヒータ
16 アウターシールド付設のヒータ
17 アウターシールドとインナーシールドに取り付けられる熱電対
18 ガス管
19 真空吸引管
(図2)
20 断熱型カロリーメータ
21 真空容器フランジ
22 真空容器
23 真空容器のフランジ
24 冷凍機低温端
25 ペルチェ素子冷凍機
26 水冷ヒートシンク
27 架台
28 断熱容器フランジ
29 断熱容器
30 アウターシールド
31 インナーシールド
33 輻射シールド
34 断熱容器下端のフランジ
35 支持台
36 アウターシールド上蓋
37 インナーシールド吊持用糸
38 インナーシールド上蓋
39 試料セル懸架用の糸
40 ガス管
41 試料セル付設の温度計
42 試料セル付設のヒータ
43 試料セルとインナーシールドに取り付けられた熱電対
44 インナーシールド付設のヒータ
45 インナーシールド上蓋とインナーシールドに取り付けられた熱電対
46 インナーシールド上蓋付設のヒータ
48 アウターシールドとインナーシールドに取り付けられた熱電対
(図3、図4)
50 断熱型カロリーメータ
51 架台足
52 トッププレート
53 真空容器フランジ
54 真空容器
55 真空容器のフランジ
56 2段式の冷凍機
57 冷凍機の中間段
58 輻射シールド取付用フランジ
59 輻射シールド
60 輻射シールドのフランジ
61 冷凍機低温端
62 断熱容器フランジ
63 断熱容器
64 アウターシールド
65 アウターシールド上蓋
66 糸
67 インナーシールド
68 インナーシールド下蓋
69 ワイヤー
70 試料セル
71 インナーシールド上部
72 懸架用の糸
73 インナーシールド上部中央に開けた穴
Claims (6)
- 真空容器と、該真空容器内において冷凍機の上に設けられ、冷凍機低温端により冷却される断熱容器フランジと、該断熱容器フランジ上に着脱可能に設けられた断熱容器と、該断熱容器内で前記断熱容器フランジ上に支持台を介して設けられた上蓋付きアウターシールドと、該アウターシールド内に設けられた上蓋付きインナーシールドと、該インナーシールド内に設けられる試料セルとを備えた断熱型カロリーメータであって、
前記インナーシールドは、前記アウターシールドの上部に糸で吊持されており、該インナーシールド内には、前記アウターシールドの上蓋を開き、さらにインナーシールドの上蓋を開いて上方からアクセス可能であり、
前記試料セルは、被測定対象である試料を収容するものであり、前記インナーシールド内にその上蓋を開いて装入され、糸でインナーシールドの上部に吊持可能であり、
前記インナーシールドと試料セルは、温度差が零となるように、それぞれに取り付けられた熱電対及びヒータにより制御される構成であることを特徴とする断熱型カロリーメータ。 - 真空容器と、該真空容器内において冷凍機の上に設けられ、冷凍機低温端により冷却される断熱容器フランジと、該断熱容器フランジ上に着脱可能に設けられた断熱容器と、該断熱容器内で前記断熱容器フランジ上に支持台を介して設けられた上蓋付きアウターシールドと、該アウターシールド内に設けられた上蓋付きインナーシールドと、該インナーシールド内に設けられる試料セルとを備えた断熱型カロリーメータであって、
前記インナーシールドは、前記アウターシールドの上部に糸で吊持されており、該インナーシールド内には、前記アウターシールドの上蓋を開き、さらにインナーシールドの上蓋を開いて上方からアクセス可能であり、
前記試料セルは、被測定対象である試料を収容するものであり、前記インナーシールド内にその上蓋を開いて装入され、糸でインナーシールドの上部に吊持可能であり、
前記アウターシールド、インナーシールド、インナーシールド上蓋及び試料セルには、それぞれ第1のヒータ、第2のヒータ、第3のヒータ及び第4のヒータが設けられており、
前記アウターシールドとインナーシールドに、第1の熱電対の一端と他端がそれぞれ取り付けられており、該第1の熱電対によりアウターシールドとインナーシールドとの温度差を検知し、アウターシールドが常に一定温度だけインナーシールドよりも低い温度になるように、第1のヒータが制御され、
前記インナーシールドと試料セルに、第2の熱電対の一端と他端がそれぞれ取り付けられており、該第2の熱電対によりインナーシールドと試料セルの温度差を検知し、該温度差が零となるように、前記第2のヒータが制御される構成であることを特徴とする断熱型カロリーメータ。 - 前記断熱容器は、アウターシールドより低い温度にされることを特徴とする請求項1又は2記載の断熱型カロリーメータ。
- 前記真空容器内であって、前記断熱容器を覆うように、断熱容器の温度と室温の間の温度に冷やされる輻射シールドが着脱可能に取り付けられることを特徴とする請求項1、2又は3記載の断熱型カロリーメータ。
- 前記断熱容器フランジは、前記冷凍機の上に設けられていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の断熱型カロリーメータ。
- 前記インナーシールド上蓋と前記インナーシールドのそれぞれの内面の間に第3の熱電対を設けて、インナーシールド上蓋とインナーシールドの温度差がゼロになるよう前記第3のヒータを制御し、インナーシールド上蓋とインナーシールドの等温制御を行ことにより、試料セルを包む内面が試料セルと等しい温度となるようにしたことを特徴とする請求項2記載の断熱型カロリーメータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008309505A JP5187663B2 (ja) | 2008-12-04 | 2008-12-04 | 断熱型カロリーメータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008309505A JP5187663B2 (ja) | 2008-12-04 | 2008-12-04 | 断熱型カロリーメータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010133811A JP2010133811A (ja) | 2010-06-17 |
JP5187663B2 true JP5187663B2 (ja) | 2013-04-24 |
Family
ID=42345245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008309505A Active JP5187663B2 (ja) | 2008-12-04 | 2008-12-04 | 断熱型カロリーメータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5187663B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104977317A (zh) * | 2014-04-04 | 2015-10-14 | 深圳市沃特玛电池有限公司 | 一种电池比热容测试装置及其方法 |
KR101726329B1 (ko) * | 2015-12-18 | 2017-04-26 | 한국건설기술연구원 | 콘크리트의 단열온도 상승 실험장치 및 이를 이용한 콘크리트의 단열온도 상승 실험방법 |
JP6806296B2 (ja) * | 2016-03-23 | 2021-01-06 | 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 | 温度制御装置 |
KR102780062B1 (ko) * | 2019-04-29 | 2025-03-12 | 주식회사 하이낸드 | 고온 단열재의 단열 성능 측정장치 |
CN114636726B (zh) * | 2020-12-15 | 2024-11-08 | 中国科学院大连化学物理研究所 | 一种基于制冷机的量热系统 |
CN113125048B (zh) * | 2021-04-26 | 2022-08-19 | 中国计量科学研究院 | 可直接测量热偶型功率传感器的微量热计及功率基准系统 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58171637A (ja) * | 1982-03-31 | 1983-10-08 | Fujitsu Ltd | 冷却型光電変換装置 |
JPS597039U (ja) * | 1982-07-01 | 1984-01-18 | 株式会社東芝 | 極低温装置 |
JPH0451491Y2 (ja) * | 1985-08-20 | 1992-12-03 | ||
JP2552146B2 (ja) * | 1987-08-31 | 1996-11-06 | 理学電機株式会社 | 熱分析試料冷却装置 |
JP2548582B2 (ja) * | 1987-11-30 | 1996-10-30 | 科学技術庁無機材質研究所長 | 熱定数測定装置 |
JPH0587623A (ja) * | 1991-09-30 | 1993-04-06 | Yokogawa Electric Corp | 等温制御形カロリメータ |
JP2001042087A (ja) * | 1999-07-29 | 2001-02-16 | Japan Atom Energy Res Inst | 無計装線キャプセル、及びそれを使用した原子炉内における物質の核発熱密度の測定方法 |
JP4210747B2 (ja) * | 2003-06-16 | 2009-01-21 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | 断熱光カロリメータ |
-
2008
- 2008-12-04 JP JP2008309505A patent/JP5187663B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010133811A (ja) | 2010-06-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5187663B2 (ja) | 断熱型カロリーメータ | |
US12060223B2 (en) | Automated cryogenic storage system | |
JP6338755B2 (ja) | 真空引き可能なキャビティを伴う、真空容器と冷却対象物とを有するクライオスタット装置 | |
JP4868305B2 (ja) | 示差走査熱量計 | |
JP7060340B2 (ja) | 容量収着分析器のための極低温制御器 | |
CN104215661B (zh) | 基于超磁致伸缩智能材料的固体界面接触热阻测试装置 | |
FI4148353T1 (fi) | Kryogeeniton jäähdytyslaite ja menetelmä | |
EP2572252B1 (en) | Heating in material testing apparatus | |
US20190041103A1 (en) | Cryogenic Apparatus | |
CN102563993A (zh) | 常压封闭氦气吸附式低温热开关 | |
JP6124367B2 (ja) | 低温用比較校正装置 | |
JP5916580B2 (ja) | 吸着特性測定装置 | |
EP3054338A1 (en) | Mounting device for a sample and method for removing a sample | |
US10481222B2 (en) | Fluid path insert for a cryogenic cooling system | |
Funke et al. | A calorimeter for measurements of multilayer insulation at variable cold temperature | |
JP2013020471A (ja) | 温度コントローラ及び温度制御方法 | |
JP5916517B2 (ja) | 冷却容器 | |
JP5843951B2 (ja) | 熱分析装置 | |
JP2005083853A (ja) | 走査形プローブ顕微鏡 | |
KR101489383B1 (ko) | 함몰형 도가니 구조의 역 냉각형 진공 증발원 장치 | |
CN215727223U (zh) | 样品冷却系统以及样品处理设备 | |
RU143328U1 (ru) | Установка для испытания материалов на прочность при криогенных температурах | |
JP2582377B2 (ja) | 低温物性測定装置 | |
CN117092157A (zh) | 一种高真空原位观察装置及其使用方法 | |
UA118679U (uk) | Кріостат |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110907 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20110907 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120816 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120911 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121105 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121225 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160201 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5187663 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |