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JP5183316B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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JP5183316B2 JP2008165773A JP2008165773A JP5183316B2 JP 5183316 B2 JP5183316 B2 JP 5183316B2 JP 2008165773 A JP2008165773 A JP 2008165773A JP 2008165773 A JP2008165773 A JP 2008165773A JP 5183316 B2 JP5183316 B2 JP 5183316B2
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Description

本発明は、着用者からの排泄物を受ける吸収性物品に関する。
従来より、使い捨ておむつや下着に取り付けて使用される軽失禁用の吸収パッド等の吸収性物品では、幅方向の両側において着用者に向かって起立する一対の側壁部(いわゆる、立体ギャザー)が設けられており、これにより、尿等の排泄物の漏出防止が図られている。
例えば、特許文献1の吸収性物品では、幅方向の両側に設けられた防漏壁が、着用者に向かって起立する基壁部、および、基壁部の上端部に連設された面状の弾性伸縮部を備え、面状の弾性伸縮部を着用者の肌に平面的にフィットさせることにより尿等の漏れ防止が図られている。特許文献1の吸収性物品では、面状の弾性伸縮部の幅方向の両端、および、その間の部位に長手方向に伸びる複数の弾性糸が接合されている。
また、特許文献2の吸収性物品では、2層の防液性シートを積層して形成されたバリヤカフスにおいて、2層の防液性シートを長手方向に伸びる線状の接合部にて接合することにより、2層の防液性シートの間に長手方向に伸びる複数の中空部が形成され、これらの中空部に弾性糸が防液性シートに接合されることなく配置される。
特許文献3の吸収性物品では、トップシートの幅方向の中央部と両側部とが長手方向の全長に亘ってベース層(吸収コア)またはバックシートに接合され、当該中央部と両側部との間の非接着領域においてトップシートとベース層との間に長手方向に伸びる弾性糸が配置される。弾性糸は、両端部においてトップシートおよびベース層に接着され、両端部の間の部位は非接着部分とされる。特許文献3の吸収性物品では、弾性糸が収縮することによりトップシートの非接着領域がベース層から離間して立ち上がり、フローティング内側カフスが形成される。
一方、特許文献4の使い捨ておむつでは、股下部の左右両側においてトップシートとバックシートとの間に形成された3本の管状部に弾性糸がそれぞれ接着等されることなく挿入されており、これらの弾性糸が収縮することによりレッグギャザーが形成される。
特許第3919638号公報 国際公開第WO95/07063号パンフレット 特許第2941290号公報 特許第3479383号公報
ところで、特許文献1のように側壁部に平面部が設けられた吸収性物品では、平面部が縒れる等して変形すると、着用者の脚周りから平面部が部分的に離間してしまい、平面部と着用者の肌との隙間から尿等が漏出する恐れがある。また、平面部の全幅に亘って複数の弾性糸が接合されているため、これらの弾性糸が着用者の肌に強く当たり、吸収性物品の着用感の向上に限界がある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、吸収性物品の一対の側壁部において、平面部の形状安定性を向上して着用者に対する平面部の密着性を向上するとともに平面部の柔軟性を高めて着用感を向上することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、着用者からの排泄物を受ける吸収性物品であって、バックシートとトップシートとの間に吸収コアが配置された略シート状の本体部と、前記本体部の両側部上において前記本体部の長手方向のほぼ全長に亘って設けられた一対のサイドシートとを備え、前記一対のサイドシートのそれぞれが、前記長手方向の全長に亘って設けられた折り曲げ線の一方側の部位であり、前記本体部に接合される帯状の接合部と、前記折り曲げ線の他方側の部位であり、一部が前記本体部から起立する側壁部とを備え、前記側壁部が、前記長手方向の両端部において前記接合部上に固定される2つの固定部と、前記2つの固定部の間において前記2つの固定部から連続するとともに前記折り曲げ線から起立する起立部と、前記2つの固定部の間において前記2つの固定部から連続し、前記起立部の上端から前記長手方向に垂直な前記本体部の幅方向に広がるとともに2つのシート部が積層された平面部と、前記平面部の前記長手方向のほぼ全長に亘って前記平面部の前記2つのシート部の間に伸張状態にて配置され、前記長手方向の両端部が前記2つの固定部および前記平面部の少なくとも一方に接合されるとともに前記両端部の間の中間部が前記平面部と非接合とされ、収縮することにより前記平面部を収縮させてギャザーを形成する帯状の弾性部材とを備え、前記起立部が、前記本体部の側方エッジから離れた前記本体部上の位置から起立し、前記平面部が、前記起立部の前記上端から前記幅方向における外方へと広がり、前記平面部において、前記平面部の外エッジから離れた位置に前記弾性部材が配置される
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の吸収性物品であって、前記弾性部材が、前記長手方向の前記両端部にて前記2つの固定部に接合されるとともに前記平面部の前記長手方向の全長に亘って前記平面部と非接合とされており、前記平面部の前記2つのシート部が前記長手方向の全長に亘って非接合とされる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の吸収性物品であって、前記弾性部材が、布状の部材により形成されるとともに重ねられて互いに接合された2つの帯状部と、前記2つの帯状部の間において前記長手方向に沿って略平行かつ間隔をあけて伸びるとともに前記2つの帯状部に接合される複数の弾性糸とを備える。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の吸収性物品であって、前記側壁部を前記長手方向に伸張した状態において、前記弾性部材の前記平面部と非接合とされる前記中間部の長さが、前記弾性部材の全長の65%以上90%以下とされる。
本発明では、平面部の形状安定性を向上して着用者に対する平面部の密着性を向上するとともに平面部の柔軟性を高めて着用感を向上することができる。また、請求項3の発明では、平面部の柔軟性をより高めることができる
図1は、本発明の一の実施の形態に係る吸収性物品1を示す平面図であり、吸収性物品1は、着用者が着用する外装物品である下着の着用者側に取り付けられて着用者からの尿等の排泄物を受ける軽失禁用の吸収パッドである。吸収性物品1は、パッケージ等における表示吸収量が約200ml(ミリリットル)以下である吸収パッドであり、本実施の形態では、吸収性物品1の表示吸収量は20ml以上40ml以下とされる。ただし、吸収性物品1の実際の吸収量は表示吸収量よりも大きい。図1では、着用者に接する面(すなわち、着用者側)を手前側にして吸収性物品1を描いている。
図2は、吸収性物品1を図1中に示すA−Aの位置にて吸収性物品1の長手方向(すなわち、図1中の上下方向)に垂直な面で切断した断面図であり、図3は、吸収性物品1の図1中における上側の端部近傍の部位をB−Bの位置にて長手方向に垂直な面で切断した断面図である。吸収性物品1では、図1中における下側の端部近傍の部位も、図3に示す断面と同様の構造を有する。
図1および図2に示すように、吸収性物品1は、バックシート23、制臭シート24、吸収コア22およびトップシート21が着用者側とは反対側から順に積層された略シート状の本体部2、並びに、本体部2の両側部上において(すなわち、長手方向に垂直な幅方向の両側において)本体部2の長手方向のほぼ全長に亘って設けられた一対のサイドシート3を備える。本体部2では、トップシート21とバックシート23との間に配置された吸収体である吸収コア22の着用者側の主面がトップシート21により覆われ、吸収コア22の着用者側とは反対側の主面がバックシート23により覆われる。トップシート21およびバックシート23は、ホットメルト接着剤等により吸収コア22および制臭シート24の周囲にて互いに接合される。図2では、図示の都合上、本体部2の各構成およびサイドシート3を分離して描いている(図3、並びに、図5ないし図7においても同様)。
トップシート21は透液性のシート材料、例えば、親水性繊維により形成された不織布であり、着用者からの排泄物の水分を速やかに捕捉して吸収コア22へと移動させる。トップシート21として利用される不織布は、例えば、ポイントボンド不織布やエアスルー不織布、スパンレース不織布であり、これらの不織布を形成する親水性繊維としては通常、セルロースやレーヨン、コットン等が用いられる。なお、トップシート21として、表面を界面活性剤により親水処理した疎水性繊維(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン)にて形成された透液性の不織布が利用されてもよく、また、開孔を有するプラスチックフィルムが利用されてもよい。
吸収コア22は、厚さ方向に積層された2層のコア部材221,222を備える。コア部材221,222はそれぞれ、親水性繊維(例えば、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維)に粒状の吸水性ポリマー(例えば、SAP(Super Absorbent Polymer))を混合したものをティッシュペーパーや透液性不織布等の被覆シートにより包み込んで形成され、トップシート21を透過した水分を吸収して迅速に固定する。親水性繊維を包む被覆シートは、親水性繊維および吸水性ポリマーとホットメルト接着剤により接合されて、親水性繊維の型崩れ、および、吸水性ポリマーの脱落(特に、吸水後における脱落)を防止する。
なお、コア部材221,222の構造は、上記構造には限定されず、各コア部材は、例えば、2枚の不織布の間に粒状の高吸水性ポリマーをホットメルト接着剤等により固定した上で当該2枚の不織布をホットメルト接着剤やヒートシール等により接合した構造とされてもよい。このような構造のコア部材では、高吸水性ポリマーは、それぞれが長手方向に連続的に伸びる帯状であって幅方向に配列された複数の領域に固定され、当該複数の領域の隙間(すなわち、高吸水性ポリマーの非存在領域)において2枚の不織布がヒートシール等により接合されることにより、高吸水性ポリマーの複数の存在領域が個別に封止されることが好ましい。また、吸収コア22は、例えば、1つのコア部材により構成されてもよい。
バックシート23は、撥水性または不透液性のプラスチックフィルムであり、トップシート21を透過した排泄物が、本体部2の外部へとしみ出すことを防止する。吸収性物品1のムレを防止して着用者の快適性を向上するという観点からは、透湿性(すなわち、通気性)を有するプラスチックフィルムがバックシート23として利用されることが好ましい。バックシート23としては、撥水性または不透液性の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS不織布)や当該不織布の着用者側に撥水性または不透液性のプラスチックフィルムが積層された積層シートが利用されてもよい。
制臭シート24は、制臭剤を含有する親水性のシート部材であり、制臭シート24を形成する親水性繊維としては、例えば、セルロースやパルプが用いられる。制臭剤としては、好ましくは金属(例えば、銀、銅、亜鉛、鉄、ニッケルコバルト、パラジウム、白金)を担持するゼオライト等の無機多孔結晶が用いられる。
一対のサイドシート3はそれぞれ、図1および図2に示すように、撥水性または不透液性のシート部材であるサイドシート本体31に、長手方向に伸びる帯状の弾性部材32が部分的に接合されることにより形成される。本実施の形態では、サイドシート本体31には弾性部材32以外の弾性部材は接合されない。サイドシート本体31は、例えば、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、SMS不織布、または、エアスルー不織布により形成される。また、サイドシート本体31は、プラスチックフィルムや上記不織布とプラスチックフィルムとが積層された積層シートにより形成されてもよく、この場合、透湿性を有するプラスチックフィルムが利用されることにより、吸収性物品1のムレが防止されて着用者の快適性が向上される。
図4は、図2中の弾性部材32を拡大して示す断面図である。図4に示すように、弾性部材32は、不織布により形成される2枚の帯状部材321,322、および、長手方向に伸びる2本の弾性糸323を備える。2枚の帯状部材321,322は、長手方向に伸びるとともに重ねられてホットメルト接着剤等により互いに接合される。2本の弾性糸323は、2枚の帯状部材321,322の間において、長手方向に沿って略平行かつ間隔をあけて配置され、伸張状態にて2枚の帯状部材321,322に接合される。弾性糸323としては、ポリウレタン糸や糸状の天然ゴム等が用いられる。本実施の形態では、弾性部材32の幅は、5mm以上70mm以下(より好ましくは、8mm以上65mm以下)とされる。
なお、弾性部材32は、必ずしも2枚の帯状部材321,322により形成される必要はなく、例えば、1枚の帯状の布状部材が長手方向に伸びる折り返し線にて2つ折りにされて重ねられ、折り返し線の両側の2つの帯状部が、間に複数の弾性糸323を挟んで接合されることにより弾性部材32が形成されてもよい。また、2枚の帯状部材321,322は、布状の部材により形成されるのであれば、必ずしも不織布により形成される必要はない。
図2および図3に示すように、一対のサイドシート3はそれぞれ、長手方向の全長に亘って設けられた折り曲げ線39の一方側の部位である帯状の接合部33、および、折り曲げ線39の他方側の部位である側壁部34を備える。接合部33は、本体部2の側方エッジ近傍において長手方向の全長に亘って本体部2の着用者側にホットメルト接着剤を介して接合され、側壁部34は、折り曲げ線39にて着用者側へと折り曲げられるとともにその一部(後述する起立部342(図2参照))が本体部2から起立する。
側壁部34は、図3に示すように、長手方向の両端部において接合部33上に重ねられてヒートシールにより接合部33上に固定される2つの固定部341を備える。図1では、図の理解を容易にするために、一対の側壁部34の各固定部341に平行斜線を付している。なお、固定部341の接合部33に対する固定は、超音波接合やホットメルト接着剤による接着、あるいは、ヒートシールとホットメルト接着剤による接着の組み合わせ等により行われてもよい。
側壁部34は、また、図2に示すように、本体部2の側方エッジよりも内側に位置する折り曲げ線39から(すなわち、本体部2の側方エッジから内側に離れた本体部2上の位置から)着用者側へと起立する起立部342、および、起立部342の上端(すなわち、着用者側の端部)から幅方向における外方へと広がる平面部343を備える。本実施の形態では、起立部342の高さが数mm程度と極めて小さくされるが、側壁部34では、もっと高い起立部342が設けられてもよい。
平面部343は、2つのシート部(以下、図2中の上側および下側のシート部をそれぞれ、「第1平面シート部3431」および「第2平面シート部3432」という。)が積層されることにより形成されており、第1平面シート部3431と第2平面シート部3432とは長手方向の全長に亘って非接合とされる。側壁部34では、弾性部材32が、第1平面シート部3431と第2平面シート部3432との間において平面部343の外エッジ3433(すなわち、幅方向の外側のエッジ)から離れた位置に平面部343の全長に亘って配置される。平面部343および起立部342は、図1に示すように、2つの固定部341の間において2つの固定部341から連続している。
各サイドシート3では、2つの固定部341の間に弾性部材32が伸張状態にて配置されており、弾性部材32は、長手方向の両側の端部324にて2つの固定部341に接合される。また、弾性部材32の両端部324の間の中間部325(すなわち、平面部343の第1平面シート部3431および第2平面シート部3432の間の部位)は、平面部343の長手方向の全長に亘って平面部343と非接合とされる。弾性部材32の中間部325の長さは、側壁部34を長手方向に伸張した状態において、好ましくは弾性部材32の全長の65%以上90%以下とされる。吸収性物品1では、各サイドシート3の弾性部材32が収縮することにより平面部343が収縮してギャザーが形成される。
吸収性物品1が着用者に装着される際には、各サイドシート3に設けられた弾性部材32が収縮することにより、本体部2の側方において側壁部34の起立部342が着用者側に向かって起立するとともに平面部343が収縮してギャザーが形成される。すなわち、側壁部34の固定部341の間の部位が立ち上がって立体ギャザーとなり、平面部343の着用者側の面である第1平面シート部3431(図2参照)が、着用者の足の付け根近傍の肌に対向する。そして、平面部343が足の付け根近傍の部位の形状に沿って変形しつつ第1平面シート部3431が足の付け根近傍の肌に密着する。
このように、一対のサイドシート3の各側壁部34が、幅が大きい平面部343にて着用者の肌に密着することにより、尿等の排泄物が平面部343よりも外側に移動して吸収性物品1から漏出することが防止される。吸収性物品1では、各サイドシート3において、平面部343を収縮させる弾性部材として帯状の弾性部材32が第1平面シート部3431と第2平面シート部3432との間に設けられることにより、第1平面シート部3431と第2平面シート部3432との間に糸状の弾性部材のみが設けられる場合に比べて平面部343の形状安定性が向上される。これにより、平面部343の縒れ等が防止され、着用者に対する平面部343の密着性を向上することができる。その結果、サイドシート3の側壁部34からの排泄物の漏出(いわゆる、横漏れ)がより確実に防止される。
吸収性物品1では、各側壁部34において、弾性部材32の中間部325が平面部343と非接合とされることにより、平面部343の柔軟性(いわゆる、クッション性)が高められる。その結果、吸収性物品1の着用感が向上される。また、弾性部材32が、側壁部34の固定部341のみに接合され、平面部343の長手方向の全長に亘って平面部343と非接合とされることにより、平面部343の柔軟性がより高められ、吸収性物品1の着用感がさらに向上される。
側壁部34では、弾性部材32が平面部343の外エッジ3433から幅方向の内側に離れた位置に配置されることにより、平面部343において着用者に比較的強く接触する外エッジ3433近傍の部位の柔軟性が高められる。これにより、吸収性物品1の着用感がより向上される。また、上述のように、弾性部材32の平面部343と非接合とされる中間部325の長さが、弾性部材32の全長の65%以上とされることにより、柔軟な平面部343の長さが十分に確保されて吸収性物品1の着用感が向上され、さらに、中間部325の長さが弾性部材32の全長の90%以下とされることにより、弾性部材32の両端部324(すなわち、弾性部材32の中間部325の両側の部位)の長さが十分に確保されて弾性部材32の固定部341に対する接合がより確実なものとされる。
サイドシート3では、側壁部34の平面部343が、起立部342の上端から幅方向における外方へと広がることにより、平面部343が着用者の足の付け根近傍に沿いやすい形状となる。その結果、着用者に対する平面部343の密着性をより向上することができる。
吸収性物品1では、弾性部材32として、帯状のポリウレタンフィルムや帯状の天然ゴム等が用いられてもよいが、上述のように、弾性部材32が、重ねられた2枚の帯状部材321,322の間に複数の弾性部材32が接合された構造とされることにより、帯状のポリウレタンフィルム等が利用される場合に比べて弾性部材32の強度が高くされる。これにより、平面部343の形状安定性がより向上され、平面部343の着用者に対する密着性をさらに向上することができる。また、弾性部材32の製造コストを低減することもできる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、弾性部材32の両端部324は、側壁部34の固定部341と平面部343との境界を跨いで固定部341および平面部343の双方に接合されてもよい。また、弾性部材32は、必ずしも平面部343の全長に亘って設けられる必要はなく、伸張状態において平面部343の長さよりも多少短い弾性部材32が、固定部341と重なることなく平面部343の長手方向のほぼ全長に亘って設けられてもよい。この場合、弾性部材32の両端部324は平面部343の固定部341近傍の部位に接合される。すなわち、各サイドシート3では、弾性部材32の長手方向の両端部324は、2つの固定部341および平面部343の少なくとも一方に接合される。
図5および図6は、本発明に関連する技術に係る吸収性物品を示す断面図であり、図7は、本発明に係る吸収性物品の他の例を示す断面図である。図5に示す吸収性物品1aでは、側壁部34の起立部342aが、本体部2の側方エッジから内側に離れた本体部2上の位置から着用者側かつ幅方向における外方に向かって起立し、本体部2の側方エッジのおよそ上方に位置する起立部342aの上端から、平面部343が幅方向における内方へと広がる。
図6に示す吸収性物品1bでは、側壁部34の起立部342bが、本体部2の側方エッジ上から着用者側へと起立し、本体部2の側方エッジのおよそ上方に位置する起立部342bの上端から、平面部343が幅方向における内方へと広がる。また、図7に示す吸収性物品1cでは、側壁部34の起立部342cが、本体部2の側方エッジから内側に離れた本体部2上の位置から着用者側へと起立し、平面部343は起立部342cの上端から幅方向における外方および内方へと広がる。
図5ないし図7に示す吸収性物品1a〜1cにおいても、図1に示す吸収性物品1と同様に、平面部343の長手方向の全長に亘って第1平面シート部3431および第2平面シート部3432の間に伸張状態にて配置される帯状の弾性部材32が設けられ、弾性部材32の両端部324(図1参照)が側壁部34の2つの固定部341(図1参照)に接合されるとともに弾性部材32の中間部325が平面部343と非接合とされる。これにより、平面部343の形状安定性が向上されて着用者に対する平面部343の密着性を向上することができ、さらに、平面部343の柔軟性が高められて吸収性物品の着用感が向上される。
上述の吸収性物品の構造は、軽失禁パッド以外にも、使い捨ておむつや使い捨ておむつの着用者側に取り付けて使用される補助吸収具、あるいは、生理用ナプキンやパンティライナー等の様々な吸収性物品に適用されてよい。
一の実施の形態に係る吸収性物品を示す平面図である。 吸収性物品の断面図である。 吸収性物品の断面図である。 弾性部材の断面図である。 関連技術に係る吸収性物品の断面図である。 関連技術に係る吸収性物品の断面図である。 他の吸収性物品の断面図である。
符号の説明
1,1a〜1c 吸収性物品
2 本体部
3 サイドシート
21 トップシート
22 吸収コア
23 バックシート
32 弾性部材
33 接合部
34 側壁部
39 折り曲げ線
321,322 帯状部材
323 弾性糸
324 端部
325 中間部
341 固定部
342,342a〜342c 起立部
343 平面部
3431 第1平面シート部
3432 第2平面シート部
3433 外エッジ

Claims (4)

  1. 着用者からの排泄物を受ける吸収性物品であって、
    バックシートとトップシートとの間に吸収コアが配置された略シート状の本体部と、
    前記本体部の両側部上において前記本体部の長手方向のほぼ全長に亘って設けられた一対のサイドシートと、
    を備え、
    前記一対のサイドシートのそれぞれが、
    前記長手方向の全長に亘って設けられた折り曲げ線の一方側の部位であり、前記本体部に接合される帯状の接合部と、
    前記折り曲げ線の他方側の部位であり、一部が前記本体部から起立する側壁部と、
    を備え、
    前記側壁部が、
    前記長手方向の両端部において前記接合部上に固定される2つの固定部と、
    前記2つの固定部の間において前記2つの固定部から連続するとともに前記折り曲げ線から起立する起立部と、
    前記2つの固定部の間において前記2つの固定部から連続し、前記起立部の上端から前記長手方向に垂直な前記本体部の幅方向に広がるとともに2つのシート部が積層された平面部と、
    前記平面部の前記長手方向のほぼ全長に亘って前記平面部の前記2つのシート部の間に伸張状態にて配置され、前記長手方向の両端部が前記2つの固定部および前記平面部の少なくとも一方に接合されるとともに前記両端部の間の中間部が前記平面部と非接合とされ、収縮することにより前記平面部を収縮させてギャザーを形成する帯状の弾性部材と、
    を備え
    前記起立部が、前記本体部の側方エッジから離れた前記本体部上の位置から起立し、
    前記平面部が、前記起立部の前記上端から前記幅方向における外方へと広がり、
    前記平面部において、前記平面部の外エッジから離れた位置に前記弾性部材が配置されることを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品であって、
    前記弾性部材が、前記長手方向の前記両端部にて前記2つの固定部に接合されるとともに前記平面部の前記長手方向の全長に亘って前記平面部と非接合とされており、
    前記平面部の前記2つのシート部が前記長手方向の全長に亘って非接合とされることを特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項1または2に記載の吸収性物品であって、
    前記弾性部材が、
    布状の部材により形成されるとともに重ねられて互いに接合された2つの帯状部と、
    前記2つの帯状部の間において前記長手方向に沿って略平行かつ間隔をあけて伸びるとともに前記2つの帯状部に接合される複数の弾性糸と、
    を備えることを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項1ないしのいずれかに記載の吸収性物品であって、
    前記側壁部を前記長手方向に伸張した状態において、前記弾性部材の前記平面部と非接合とされる前記中間部の長さが、前記弾性部材の全長の65%以上90%以下とされることを特徴とする吸収性物品。
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