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JP5178771B2 - 冷凍冷蔵庫 - Google Patents

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JP5178771B2
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Description

この発明は、冷凍冷蔵庫に関するものである。
冷凍冷蔵庫の冷凍サイクルは、圧縮機、凝縮器、毛細管、蒸発器の順で構成され、蒸発器にて庫内の空気を冷却している。蒸発器で冷やされた空気は庫内ファンで庫内の部屋(冷蔵室・冷凍室・野菜室など)へ送り出され、各部屋から再び蒸発器に戻ってくる循環風路になっている。扉開閉や食品によって部屋の空気に含まれる水分は、低温の蒸発器の表面に付着し霜を形成する。冷却運転を1日程度行うと蒸発器は霜で覆われ、蒸発器の通風抵抗が増加して風量が低下するとともに、冷媒と空気の間の熱抵抗が増加して冷凍能力が低下する。そこで、能力低下を防ぐため1日に1回程度蒸発器を除霜する必要がある。
特許文献1では、除霜手段として、圧縮機と凝縮器との間と、毛細管と蒸発器の間とをつなぐバイパス配管で接続し、除霜運転時にバイパス配管に冷媒流路を切り替えるホットガス方式が開示されている。また、除霜運転時に蒸発器の温度が所定温度となったら、圧縮機を停止する運転方式が開示されている。また、蒸発器の下部に配置されたトレイ部にヒーターを配置し、トレイ部の温度が0℃近傍になったらヒーターを加熱する運転方式が開示されている。
また、特許文献2では、冷凍サイクルにホットガスバイパス回路を設け、ホットガスをドレンパン経由で蒸発器に流すものが示されている。
また、特許文献3では、冷凍サイクルにホットガスバイパス回路を設け、バイパス配管を2分岐し、蒸発器へ直通するバイパスと、ドレンパン加熱管を経由するバイパスとを有するものが示されている。
特開2005−249254号公報(第4頁〜第6頁、図1) 特開昭61−159072号公報(第3頁〜第4頁、第1図、第2図) 実開昭62−093659号公報(第3頁〜第4頁、第8頁、第2図)
現在の冷蔵庫はヒーター式の除霜が一般的だが、蒸発器が冷凍室近傍に配置された形態ではヒーターの熱が庫内へ漏洩する割合が高く、消費電力量を増加させる。また、ホットガス式では冷却器を直接加熱できるが、霜が落下してトレイに残る課題や、また圧縮機シェルからの放熱が多く除霜に利用できる熱が少ないという問題点がある。また、冷却能力の低下を抑制し、消費電力量を削減するためには、蒸発器への着霜量を削減することが望まれる。
特許文献1に開示された冷凍冷蔵庫では、上記の通り蒸発器の除霜にホットガス方式を用い、さらにトレイの除霜にヒーター方式を用いることで除霜時の省電力を図っている。しかし、ヒーターを利用している点で省電力の効果が不十分であるという問題点があった。また、ホットガス方式とヒーター方式とを併用している点で構成が複雑となるという問題点があった。また、除霜終了後は、ただちに通常運転(冷却運転)に移行するため、除霜時に加熱された蒸発器の熱が庫内へ放熱されるため、庫内温度が上昇し、冷却するための無駄な電力を消費するという問題点があった。また、庫内温度の上昇により庫内の食品品質を低下させるという問題点があった。
特許文献2および特許文献3に開示されたものは、蒸発器の除霜にホットガス方式を用いているが、省電力となる運転について考慮されていないという問題点があった。また、除霜の全てを蒸発器で処理するため、蒸発器からトレイに落下して堆積した霜によって冷却風路が目詰まりしやすく、冷却能力が低下しやすいという問題点があった。
また、先行文献1や先行文献3では、ホットガス方式は圧縮機の吐出側と凝縮器との間の分岐部分に切替弁を設置する構成となっている。このため、切替弁には高圧がかかり、弁口径が小さいと圧力損失となり性能が低下するという問題点があった。また、圧力損失の影響を低減するためには弁口径を大きくする必要があり、機器が大型化するという問題点があった。一方、膨張弁と冷却器入口との間の低圧となる分岐部に切替弁を設置すると、除霜運転時に、凝縮器側の回路内に冷媒が液化して貯留し(以下「寝込み」ともいう。)、除霜に必要な冷媒が不足するため、除霜時間が長くなるという問題点があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、蒸発器への着霜量を低減することができる冷凍冷蔵庫を得るものである。また、除霜運転時の消費電力量を低減することができる冷凍冷蔵庫を得るものである。また、除霜運転による庫内温度の上昇を抑制して庫内の食品等の保存品質の低下を抑制することができる冷凍冷蔵庫を得るものである。また、機器を小型化し、十分な除霜能力を発揮させることができる冷凍冷蔵庫を得るものである。
この発明に係る冷凍冷蔵庫は、圧縮機、凝縮器、減圧手段、トレイ配管、および蒸発器が順次配管で接続され、冷媒を循環させるメイン回路と、前記メイン回路の前記圧縮機と前記凝縮器とを接続する配管から分岐し、前記メイン回路の前記減圧手段と前記トレイ配管とを接続する配管に至るバイパス回路と、前記メイン回路または前記バイパス回路に冷媒流路を切り替える切替手段と、前記蒸発器及び前記トレイ配管を収納し、庫内の空気を循環させる風路が形成された冷却室と、前記蒸発器の下方に設けられ、前記蒸発器から落下する水および霜を受けるトレイとを備え、前記トレイ配管は、前記風路の前記蒸発器より上流であって、前記トレイの近傍に設置されたものである。
この発明は、トレイ配管を冷却室の風路の蒸発器より上流であって、トレイの近傍に設置したので、蒸発器への着霜量を低減することができる。
この発明の実施の形態1における冷凍サイクルの回路図である。 この発明の実施の形態1における冷凍冷蔵庫の背面図である。 この発明の実施の形態1における冷凍冷蔵庫の冷却室17の正面図である。 この発明の実施の形態1における冷凍冷蔵庫のトレイ19を示す正面図と側面図である。 この発明の実施の形態1における冷凍冷蔵庫のトレイ配管8の上面図である。 この発明の実施の形態1における冷凍冷蔵庫のトレイ配管8の上面図である。 この発明の実施の形態1における冷凍冷蔵庫のトレイ配管8の上面図である。 この発明の実施の形態1における冷凍冷蔵庫のトレイ配管8の上面図である。 この発明の実施の形態1における冷却室17の側面断面図である。 この発明の実施の形態1における冷凍冷蔵庫の蒸発器5のパス構成である。 この発明の実施の形態1における制御系の構成を示すブロックである。 この発明の実施の形態1における冷凍冷蔵庫の制御フローチャートである。 図12の制御フローに対応する制御タイムチャートである。 この発明の実施の形態1における冷凍冷蔵庫の別の制御フローチャートである。 図14の制御フローに対応する制御タイムチャートである。 この発明の実施の形態2における冷凍冷蔵庫の背面図である。 この発明の実施の形態2における冷凍冷蔵庫の冷却室17の正面図である。 この発明の実施の形態2における冷凍冷蔵庫のトレイ配管8の上面図である。 この発明の実施の形態2における冷凍冷蔵庫のトレイ配管8の上面図である。 この発明の実施の形態2における冷凍冷蔵庫のトレイ配管8の上面図である。 この発明の実施の形態3における冷凍サイクルの回路図である。 この発明の実施の形態3における冷凍冷蔵庫の背面図である。 この発明の実施の形態3における冷凍冷蔵庫の冷却室17の正面図である。 この発明の実施の形態3における別の冷凍冷蔵庫の背面図である。 図24の冷凍冷蔵庫の冷却室17の正面図である。 この発明の実施の形態3における制御系の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3における冷凍冷蔵庫の制御フローチャートである。 この発明の実施の形態4における冷凍冷蔵庫の冷却室17の正面図である。 この発明の実施の形態5における冷凍冷蔵庫の冷却室17の正面図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における冷凍サイクルの回路図である。
図1において、本実施の形態における冷凍冷蔵庫の冷凍サイクル回路は、圧縮機1、凝縮器3、毛細管(キャピラリーチューブ)4、トレイ配管8、および蒸発器5が順次配管で接続され、冷媒を循環させるメイン回路6と、圧縮機1と凝縮器3とを接続する配管から分岐し、毛細管4とトレイ配管8とを接続する配管に至るバイパス回路9と、メイン回路6またはバイパス回路9に冷媒流路を切り替える三方弁2と、蒸発器5の下方に設けられ、蒸発器5から落下する水および霜を受けるトレイ19とを備えている。なお、凝縮器3と毛細管4との間にドライヤー14を設けるようにしても良い。なお、バイパス回路9に絞り機構7を設けるようにしても良い。
また、蒸発器5で冷却された空気を庫内へ送風する蒸発器ファン23と、蒸発器5の温度を検知する蒸発器温度センサー32と、トレイ19の温度を検知するトレイ温度センサー33と、圧縮機1、三方弁2、および蒸発器ファン23の動作を制御する制御部31とを備えている。
毛細管4は、蒸発器5と圧縮機1の吸入側とを接続する吸入管22と熱交換する。蒸発器5は、後述する冷却室17に収納され、庫内の空気を循環させる風路に配置される。蒸発器5は、例えば伝熱管と多数のフィンとにより構成されるフィン・アンド・チューブ型熱交換器からなる。トレイ配管8は、前記風路の蒸発器5より上流であって、トレイ19の近傍に設置されている。詳細は後述する。トレイ19は、蒸発器5から落下した水および霜の融解により発生する水を庫外へ排出する排水口20と、排水口20から下方に延設されるドレンホース21とを備えている。また、ドレンホース21を通って排出されたドレンを受けるドレンパン13が設けられている。
三方弁2は、毛細管4とトレイ配管8とを接続する配管に設けられている。つまり、三方のうちの一つが毛細管4に、三方のうちの一つがトレイ配管8に、三方のうちの一つがバイパス回路9に、それぞれ接続されている。
なお、「毛細管4」は、本発明における「減圧手段」に相当する。
なお、「三方弁2」は、本発明における「切替手段」に相当する。
なお、ここでは減圧手段として毛細管(キャピラリーチューブ)を用いる場合を説明するが、本発明はこれに限るものではなく、絞り量を任意に調整できる電動膨張弁や、可変式膨張弁等を用いても良い。
なお、ここでは切替手段として三方弁等の三方流路を切り替えられるものを用いる場合を説明するが、本発明はこれに限るものではなく、開閉弁等の二方流路の開閉を行うものを2つ組み合わせる等、流路を切り替えられるものであれば良い。
図2はこの発明の実施の形態1における冷凍冷蔵庫の背面図である。
図2に示すように、冷凍冷蔵庫本体の背面の下側には機械室10が設けられている。この機械室10の中には、圧縮機1、圧縮機1のシェルを強制空冷する機械室ファン11、凝縮器3を構成する熱交換器等の強制空冷凝縮器3a、ドレンパン13、およびドライヤー14が入っている。メイン回路6の配管は、圧縮機1から強制空冷凝縮器3aと連結しており、強制空冷凝縮器3aを出た後は、凝縮器3を構成する自然放熱凝縮器である冷蔵庫の鋼板15内側に設置した配管に接続する。メイン回路6は自然放熱凝縮器からドライヤー14を介して断熱壁16内部に配置された毛細管4を通り、冷却室入口の穴18から冷蔵庫内へ入る。
一方、バイパス回路9は、圧縮機1と凝縮器3との間から分岐した後に冷蔵庫背面の断熱壁16の内部を通り、冷却室入口の穴18から冷蔵庫内へ入る。三方弁2は断熱壁16内部もしくは冷却室17内に設置される。バイパス回路9は、圧縮機1と凝縮器3との間から分岐してから冷却室入口の穴18までの配管を、冷蔵庫背面の断熱壁16の内部で、厚さ方向に中央から外側半分の範囲に通すと断熱が良好であり、無駄な放熱を防ぐことができ、ホットガスの熱を効率よく除霜に利用できる。ただし、背面の鋼板15に配管が触れるとフィン効果によって庫外へ放熱しやすくなるため、鋼板15には触れないように設置する。
図3はこの発明の実施の形態1における冷凍冷蔵庫の冷却室17の正面図である。
図4はこの発明の実施の形態1における冷凍冷蔵庫のトレイ19を示す正面図と側面図である。
図3に示すように、冷却室17の中央には蒸発器5が配置されている。また、蒸発器5の上部には、蒸発器5で冷却された空気を庫内へ送風する蒸発器ファン23が配置されている。蒸発器5の下方には、トレイ19が配置されている。冷却室17の冷却室入口の穴18から入ったメイン回路6は、三方弁2からトレイ19上に配置されたトレイ配管8を通り、蒸発器5へ接続する。また、冷却室入口の穴18から入ったバイパス回路9は、三方弁2に接続する。図4に示すように、トレイ19は、そのほぼ中央に排水口20を備え、トレイ19の底面はその縁から排水口20に向かって徐々に低くなるように傾斜を有する。
図5〜図8はこの発明の実施の形態1における冷凍冷蔵庫のトレイ配管8の上面図である。
トレイ19の大きさは例えば、幅400mm、奥行き70mm程度で、トレイ19には中央に排水口20が開いている。トレイ配管8は、排水口20の近傍または排水口20の上を通るように配置されている。例えば、図5のようにトレイ配管8を排水口20周囲に配置する。また例えば、図6のようにトレイ配管8を蛇行状に6往復折り曲げ、排水口20に沿うように、あるいは排水口20上を通過するように配置する。また例えば、図7のように排水口20の円周上にトレイ配管8を巻いた形状にしても良い。
トレイ配管8の形状は蛇行させると霜との伝熱面積が増加し除霜時間が短縮できる。排水口20の先にはドレンホース21が接続されており、ドレンはトレイ19からドレンホース21を通って機械室10のドレンパン13に流される。排水口20は冷却運転中に凍って塞がってしまう場合があり、除霜開始時に排水口20が塞がっているとドレンがトレイ19から溢れて庫内へ漏れてしまう。排水口20の円周、あるいは排水口20上にトレイ配管8を通すことで除霜運転と同時に排水口20が温められて排水口20の氷が溶けるためドレンが溢れることを防ぐことができる。トレイ配管8を排水口20の円周上に巻いた形状とすることで更に排水口20が加熱しやすくなる。
トレイ19全般にトレイ配管8を沿わせた方が除霜時間は早いが、トレイ19の大きさは幅400mm、奥行き70mm程度で、トレイ配管8が銅で直径4mm、肉厚0.3mmの場合、曲げの最小半径は15mm程度であり、蛇行させても多くて6往復か7往復となる。蒸発器5入口と出口の配管は取り回しが簡易になるよう、冷却室入口の穴18に近い側に統一する。トレイ配管8の出入りも冷却室入口の穴18や蒸発器5入口と同じ側に統一しており無駄なく配管を接続できる。
図8ではトレイ19の幅方向にトレイ配管8を配置した形態で、蛇行させるよりも曲げの回数が減り生産性が良い。配管が排水口20上を通り、曲げの半径を15mm以上とし、トレイ配管8の出入り口を同じ側に統一するには図8のような配管形状となる。
次に動作について説明する。
[冷却運転]
通常の冷却運転では、毛細管4とトレイ配管8とを接続し、バイパス回路9を閉止するように三方弁2を切り替える。圧縮機1で高温高圧に圧縮されたガス冷媒は凝縮器3で外部へ放熱し液冷媒に凝縮され、毛細管4で低温低圧になり、トレイ配管8および蒸発器5で空気から熱を吸入して冷媒が蒸発する。トレイ配管8および蒸発器5を通過して冷えた空気が庫内を循環して部屋を冷やす。扉開閉に伴って庫内に流入する外気中の水分や食品からの水分が蒸発器5で霜となるため、冷却運転を1日程度行うと蒸発器5は霜で覆われ通風抵抗が増加して風量が低下するとともに、冷媒と空気の間の熱抵抗が増加し冷凍能力が低下する。そこで能力低下を防ぐため1日に1回程度、蒸発器5を除霜する必要がある。
ここで、冷却室17を側面側からみた断面図を図9に示す。冷蔵庫内から流入する空気を太線矢印で表す。
図9に示すように、冷却室17には庫内の空気を循環させる風路が形成されている。この風路は庫内と連通する吸込み口からトレイ上面を経て蒸発器5に至り、再び庫内へと連通するように形成されている。通常運転(冷却運転)時においては、蒸発器5の上方に配置された蒸発器ファン23により庫内空気が吸込み口から吸い込まれ、この吸込み口を通って蒸発器5の下方へ流入した空気は、トレイ19に沿うように流れ、その後、背面側から蒸発器5へ流入する。上述したように、冷却運転時ではトレイ配管8内には低温低圧の冷媒が流通しているため、庫内空気から熱を吸収して冷却する。このとき、空気に含まれる水分はトレイ配管8によって冷却されることにより、トレイ配管8に着霜する。
このように本実施の形態1では、トレイ配管8をトレイ19上に配置する。すなわち、庫内空気が流通する風路の蒸発器5より上流にトレイ配管8を配置することで、蒸発器5の霜の一部をトレイ配管8に着霜することができる。これにより、蒸発器5での着霜量を低減することができる。また、トレイ19上では空気の風速が速いため、着霜量も多くとることができる。また、トレイ配管8では、蒸発器5と比較して空気の流れる空間が空いているため、目詰まりしにくく、蒸発器5での冷却能力低下が抑制でき、冷却運転時間が長くとれる。
[除霜運転]
除霜運転では、バイパス回路9とトレイ配管8とを接続し、メイン回路6を閉止するように三方弁2を切り替える。圧縮機1を吐出した高温のガス冷媒がバイパス回路9からトレイ配管8を通って蒸発器5へと流れ、トレイ配管8および蒸発器5が加熱され、トレイ配管8および蒸発器5に着霜した霜を溶かす。このとき、トレイ配管8の霜は配管上に堆積しているため徐々に溶けてゆくが、蒸発器5の霜は配管およびフィン表面から溶けるため、蒸発器5の上部から霜が下部へ滑り落ち、霜が蒸発器5下のトレイ19へ落下する。蒸発器5から落下した霜は、トレイ配管8により溶かすことができる。これにより、トレイ19に霜が残ったまま冷却運転を再開すると霜が大きく成長し、最終的には風路を塞ぎ冷気が部屋へ行き届かなくなり冷えなくなることを防止できる。なお、蒸発器5の霜は蒸発器の上部から下部へ滑り落ちるため、霜が蒸発器5の下部に残りやすい。このため、図10に示すように、蒸発器5の下部から上方へ向けて高温冷媒を流すようなパス構成にすると、蒸発器5の下部の霜を溶かしやすくなり、より好ましい。
除霜運転では、メイン回路6が閉止しているため、凝縮器3の圧力は高圧となる。凝縮器3の一部は冷蔵庫の鋼板15内側に設置した配管(自然放熱凝縮器)であり、通常運転時に冷却された冷蔵庫内の低温空気によって冷却される。このため、凝縮器3を構成する配管(自然放熱凝縮器)内で冷媒が凝縮する。メイン回路6が閉止された状態が継続すると、徐々に冷媒が凝縮器3内で液化して貯留され(寝込み)、除霜運転に必要な冷媒が不足する。そこで、三方弁2を、メイン回路6とバイパス回路9とに間欠的に切り替えることで、凝縮器3に寝込んだ冷媒を排出させることができ、霜を溶かすのに十分な能力が得られる除霜運転が可能となる。
また、三方弁2をメイン回路6に切り替えて毛細管4とトレイ配管8が接続されている状態では除霜できないため、三方弁2の間欠的な切り替えは、メイン回路6側の切り替え時間より、バイパス回路9側の切り替え時間が長くなるようにする。
[制御動作]
次に、制御動作について図1、図11、図12、および図13を用いて説明する。
図11はこの発明の実施の形態1における制御系の構成を示すブロックである。
図11に示すように、制御系は制御部31と、この制御部31に接続される蒸発器温度センサー32と、トレイ温度センサー33と、蒸発器ファン23およびファンモーター231と、圧縮機1および圧縮機モーター101と、三方弁2および三方弁駆動手段201と、絞り機構7および絞り機構駆動手段701とを備えている。
図12はこの発明の実施の形態1における冷凍冷蔵庫の制御フローチャートである。
図13は図12の制御フローに対応する制御タイムチャートである。
以下、図12の各ステップに基づき、図13を参照して説明する。
図12の制御フローに基づく除霜運転は、トレイ・蒸発器除霜工程(STEP1)と、蒸発器冷却工程(STEP2)とを有する。また、除霜運転を終了したあと通常運転に移行する(STEP3)。
[トレイ・蒸発器除霜工程]
除霜運転が開始されると、制御部31はファンモーター231を制御して蒸発器ファン23の運転を停止させる(ステップS11)。制御部31は三方弁駆動手段201を制御して圧縮機1の吐出ガスをバイパス回路9に流すように三方弁2を切り替える(ステップS12)。制御部31は圧縮機モーター101を制御して圧縮機1の周波数を除霜時の周波数αに変更させる(ステップS13)。一般的に通常運転時は圧縮機1の周波数が低めで運転しているため、除霜時の周波数αは通常運転時の周波数よりも大きくなる。電流値制限や圧縮機1への液バック信頼性などを考慮した上で、できるだけ大きい値にすると除霜時間の短縮が図れる。
なお、「周波数α」は、本発明における「第1の回転数」に相当する。
なお、三方弁2をバイパス回路9に切り替えると、高低圧が均圧状態に近づき、冷媒が急激にバイパス回路9へ流れて冷媒音が発生する。そこで、この問題を解決するために、ステップS12で、三方弁2をバイパス回路9へ切り替える前に、圧縮機1の周波数を低減もしくは圧縮機1を停止させるのが良い。このとき、圧縮機1を停止させると、信頼性上、再起動までの時間を確保しなければならず、除霜に時間がかかってしまうため、圧縮機1の周波数を最低回転数まで低減させるのがより好ましい。つまり、除霜運転を開始したあと最初に三方弁2をバイパス回路9に切り替える際、圧縮機1の周波数を最低回転数まで低減させる。
上記ステップS11〜S13により蒸発器5およびトレイ配管8に圧縮機1からの吐出ガスが流通して蒸発器5およびトレイ配管8の温度が上昇する(図13参照)。
次に、制御部31は、蒸発器温度センサー32によって検知された蒸発器5の温度と、トレイ温度センサー33によって検知されたトレイ19の温度とを調べる。そして、蒸発器5の温度がTe℃以上、且つ、トレイ19の温度がTt℃以上であるか否かを判断する(ステップS14)。ここで、TeおよびTtは0℃以上の値であり、トレイ19や蒸発器5の霜が確実に融解したことを蒸発器温度センサー32およびトレイ温度センサー33がそれぞれ検知するために設定された温度である。
なお、「Tt」は、本発明における「第1の所定温度」に相当する。
なお、「Te」は、本発明における「第2の所定温度」に相当する。
蒸発器5の温度がTe℃未満、あるいはトレイ19の温度がTt℃未満の場合は(ステップS14でNo)、三方弁2をバイパス回路9とメイン回路6とに間欠的に切り替える(ステップS15)。一方、蒸発器5の温度がTe℃以上、且つ、トレイ19の温度がTt℃以上となった場合(ステップS14でYes)、蒸発器冷却工程(STEP2)に移行する。
なお、制御部31は三方弁2をメイン回路6とバイパス回路9とに間欠的に切り替える際、メイン回路6側の切り替え時間より、バイパス回路9側の切り替え時間が長くなるように動作させる(図13参照)。
[蒸発器冷却工程]
制御部31は三方弁駆動手段201を制御して三方弁2をバイパス回路9からメイン回路6に切り替える(ステップS21)。制御部31は圧縮機1の周波数をβに変更する(ステップS22)。ここで、圧縮機1の周波数βは、上記周波数αより低い周波数であり、通常運転に移行する前に、除霜運転で温められた蒸発器5が冷却するために設定される値であり、できるだけ早く蒸発器5を冷却させるが、蒸発器ファン23が停止しているため、低圧が下がりすぎない程度に圧縮機1の周波数βを大きめに設定すると良い。
なお、「周波数β」は、本発明における「第2の回転数」に相当する。
上記ステップS21、S22により、蒸発器5およびトレイ配管8には、毛細管4で低温低圧となった冷媒が流通して蒸発器5およびトレイ配管8の温度が下降する(図13参照)。
次に、制御部31は、蒸発器温度センサー32によって検知された蒸発器5の温度がTe2℃以下であるか否かを判断する。ここで、Te2は、0℃以下の値であり、蒸発器5が十分に冷却されたことを蒸発器温度センサー32で検知するために設定された温度である。
なお、「Te」は、本発明における「第2の所定温度」に相当する。
蒸発器5の温度がTe2℃以下となった場合(ステップS23でYes)、制御部31は除霜運転を終了する(ステップS24)。除霜運転の終了後、制御部31はファンモーター231を制御して蒸発器ファン23を運転させ、圧縮機モーター101を制御して圧縮機1の周波数を通常運転状態にして通常運転(冷却運転)へ移行する(STEP3)。
また、前述の制御例では、トレイ19および蒸発器5を同時に除霜運転していたが、蒸発器5の霜がトレイ19に落下すると、トレイ19の温度上昇が遅くなる。これを考慮して、さらに好適な制御動作について、図14および図15を用いて説明する。
図14はこの発明の実施の形態1における冷凍冷蔵庫の別の制御フローチャートである。
図15は図14の制御フローに対応する制御タイムチャートである。
以下、図14の各ステップに基づき、図15を参照して説明する。
図14の制御フローに基づく除霜運転は、トレイ・蒸発器除霜工程(STEP1)と、トレイ除霜工程(STEP12)と、蒸発器冷却工程(STEP2)とを有する。また、除霜運転を終了したあと通常運転に移行する(STEP3)。
[トレイ・蒸発器除霜工程]
ステップS11〜S13、S15の動作は上述した図12に示す制御と同様である。
上記ステップS14の動作に代えて、制御部31は、蒸発器5の温度がTe℃以上であるか否かを判断する(ステップS16)。ここで、Te℃は0℃以上の値であり、蒸発器5の除霜が確実に完了したことを蒸発器温度センサー32が検知するために設定された温度である。前述のとおり、蒸発器5の霜はトレイ19に落下する可能性があるため、蒸発器5の霜がなくなると温度が上昇する。蒸発器5の温度が0℃以上となった後は、トレイ19に落下した霜を溶かすための運転が必要となる。
蒸発器5の温度がTe℃以上となった場合(ステップS16でYes)、トレイ除霜工程(STEP12)に移行する。
[トレイ除霜工程]
制御部31は圧縮機1の周波数をγに変更する(ステップS121)。ここで、圧縮機1の周波数γは、トレイ19に落下した蒸発器5の霜を融解するために必要な値をとるが、トレイ配管8は蒸発器5よりも面積が小さく、周波数の値が大きいとトレイ配管8よりも蒸発器5を加熱し過ぎてしまうため、周波数αより小さな値が望ましい。
なお、「周波数γ」は、本発明における「第3の回転数」に相当する。
さらに、制御部31は、トレイ19の温度がTt℃以上であるか否かを判断する(ステップS122)。ここで、Tt℃は0℃以上の値であり、トレイ19の霜が確実に融解したことをトレイ温度センサー33が検知するために設定された温度である。
トレイ19の温度がTt℃未満の場合は(ステップS122でNo)、上記ステップS15と同様に、三方弁2をバイパス回路9とメイン回路6とに間欠的に切り替える(ステップS123)。一方、トレイ19の温度がTt℃以上となった場合(ステップS122でYes)、蒸発器冷却工程(STEP2)に移行する。
[蒸発器冷却工程]
ステップS21〜S24の動作は上述した図12に示す制御と同様である。
なお、ステップS22において設定する圧縮機1の周波数βは、上記周波数αより低い周波数であり、通常運転に移行する前に、除霜運転で温められた蒸発器5を冷却するために設定される値であり、できるだけ早く蒸発器5を冷却させるために、圧縮機1の周波数γよりも大きい値とする。このとき、蒸発器ファン23が停止しているため、低圧が下がりすぎない程度に圧縮機1の周波数βを大きめに設定すると良い。
なお、上述した図12および図14の制御フローにおける蒸発器冷却工程(STEP2)は、蒸発器5を冷却するために設けられたものである。このため、制御部31は、上述した蒸発器冷却工程において、蒸発器5の温度がTe2以下となったときの判断(S23)に代えて、当該蒸発器冷却工程の開始から所定時間経過したとき、蒸発器ファン23の運転を再開し、除霜運転を終了するようにしても良い。このような動作によっても蒸発器5を冷却することができる。
以上のように本実施の形態においては、トレイ配管8は、冷却室17の風路の蒸発器5より上流であって、トレイ19の近傍に設置されている。このため、冷凍冷蔵庫の冷却運転時に、蒸発器5に流入する空気の水分の一部をトレイ配管8に着霜させることができ、蒸発器5への着霜量を低減することができる。よって、除霜運転の時間を短縮することができ、冷却運転時間を長くすることができる。したがって、除霜運転時の消費電力量を低減することができ、また、除霜運転による庫内温度の上昇を抑制することができる。
また、除霜運転において、トレイ19および蒸発器5に着霜した霜を、圧縮機1からの吐出ガス(ホットガス)にて効率よく処理するため、除霜時間を短縮し省エネになるとともに庫内温度の上昇を抑制し食品の品質を良好に保つことができる。
また、切替手段である三方弁2は、毛細管4とトレイ配管8とを接続する配管に設けている。つまり、三方弁2を低圧側に配置している。このため、弁口径が小さい場合であっても、高圧側に配置した場合と比較して圧力損失を低減することができる。よって、弁口径が小さい切替手段を用いることができ、機器の小型化を図ることができる。
また、除霜運転中に、三方弁2をメイン回路6とバイパス回路9とに間欠的に切り替える。このため、メイン回路6が閉止された状態が継続することが無く、凝縮器3内の冷媒の液化(寝込み)を軽減することができる。よって、除霜運転に必要な冷媒量をバイパス回路9に流すことができ、霜を溶かすのに十分な能力が得られる除霜運転が可能となる。
また、除霜運転はトレイ・蒸発器除霜工程と、蒸発器冷却工程とを有する。このため、トレイ・蒸発器除霜工程でトレイ19および蒸発器5の霜を融解することができ、蒸発器冷却工程で蒸発器5を冷却することができる。よって、除霜運転時に加熱された蒸発器5の熱が庫内へ放熱されることを防止することができる。したがって、庫内温度の上昇を抑制し食品の品質を良好に保つことができる。
また、除霜運転はトレイ・蒸発器除霜工程と、トレイ除霜工程と、蒸発器冷却工程とを有する。このため、上記効果に加え、蒸発器5の霜がトレイ19に落下してトレイ19の温度上昇が遅くなる場合であっても、トレイ19に落下した霜を融解することができる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、バイパス回路9を冷却室17の背面から庫内へ入れる形態について説明した。本実施の形態2では、バイパス回路9を排水口20から冷却室17へ挿入する形態について説明する。
なお、上記実施の形態1と同一部分には同一の符号を付する。
なお、除霜運転の動作は上記実施の形態1と同様である。
図16はこの発明の実施の形態2における冷凍冷蔵庫の背面図である。
図17はこの発明の実施の形態2における冷凍冷蔵庫の冷却室17の正面図である。
図16および図17に示すように、冷凍冷蔵庫本体の背面の下側には機械室10が設けられている。この機械室10の中には、圧縮機1、圧縮機1のシェルを強制空冷する機械室ファン11、凝縮器3を構成する熱交換器等の強制空冷凝縮器3a、ドレンパン13、およびドライヤー14が入っている。メイン回路6の配管は、圧縮機1から強制空冷凝縮器3aと連結しており、強制空冷凝縮器3aを出た後は、凝縮器3を構成する自然放熱凝縮器である冷蔵庫の鋼板15内側に設置した配管に接続する。三方弁2は冷却室17内に設置される。冷却室17の中央には蒸発器5が配置されている。また、蒸発器5の上部には、蒸発器5で冷却された空気を庫内へ送風する蒸発器ファン23が配置されている。蒸発器5の下方には、トレイ19が配置されている。冷却室17の冷却室入口の穴18から入ったメイン回路6は、三方弁2からトレイ19上に配置されたトレイ配管8を通り、蒸発器5へ接続する。
一方、バイパス回路9は、圧縮機1と強制空冷凝縮器3aの間から分岐した後に、ドレンホース21内を通りトレイ19の排水口20から冷却室17内へ入る。トレイ19の排水口20から入ったバイパス回路9は、トレイ19上を通り三方弁2に接続される。トレイ配管8はトレイ19に沿うように折り曲げられる。
図18〜図20はこの発明の実施の形態2における冷凍冷蔵庫のトレイ配管8の上面図である。
図18に示すように、トレイ19には中央に排水口20が開いており、バイパス回路9は排水口20から庫内に入り、メイン回路6と接続したのちに、「の」の字を描くようにトレイ19に沿った形状とする。配管が銅で外径4mm、肉厚0.3mm程度の場合、管の最小曲げの局率半径は15mm程度でトレイ19の奥行きは60〜80mmと狭いため複雑な形状は困難だが、「の」の字の場合、管が重なり合うことなくトレイ19全般に配管を配置することが可能で、トレイ配管8の終点がトレイ19の隅になり蒸発器5入口への接続が容易になる。また、図19のように「の」の字の一部を蛇行させると伝熱面積が増加し除霜時間が短縮できる。
トレイ19の中央に排水口20が開いている場合、図4に示したように、トレイ19の底面は下に尖った形状で中央にドレンが集まるようになっている。このため、図20のようにトレイ配管8がトレイ19の角に沿って蝶々形状、あるいは8の字状にするとトレイ19へ配管が設置しやすくなる。また水滴が排水口20まで流れやすい。
以上のように本実施の形態においては、バイパス回路9の配管の少なくとも一部は、ドレンホース21の内部を通って排水口20から冷却室17へ入り、三方弁2に接続されている。このため、バイパス回路9の配管経路を短くすることができる。また、バイパス回路9の配管によって排水口20およびその近傍を加熱することができ、排水口20が霜により塞がれることを低減できる。よって、ドレンがトレイ19から溢れて庫内へ漏れることを防止できる。
実施の形態3.
上記実施の形態1および2では、バイパス回路9がトレイ配管8を経由して蒸発器5に入る形態について説明した。本実施の形態3では、蒸発器5へ直接ホットガスを流す第2のバイパス回路を併せ持つ形態について説明する。
なお、上記実施の形態1と同一部分には同一の符号を付する。
図21はこの発明の実施の形態3における冷凍サイクルの回路図である。
図21に示すように、上記実施の形態1(図1)の構成に加え、圧縮機1と凝縮器3とを接続する配管から分岐し、トレイ配管8と蒸発器5とを接続する配管に至る第2のバイパス回路9bと、バイパス回路9の冷媒流路を開閉する絞り機構7Aと、第2のバイパス回路9bの冷媒流路を開閉する絞り機構7Bとを備えている。
なお、「絞り機構7A」および「絞り機構7B」は、本発明における「開閉手段」に相当する。
図22はこの発明の実施の形態3における冷凍冷蔵庫の背面図である。
図22に示すように、冷凍冷蔵庫本体の背面の下側には機械室10が設けられている。この機械室10の中には、圧縮機1、圧縮機1のシェルを強制空冷する機械室ファン11、凝縮器3を構成する熱交換器等の強制空冷凝縮器3a、ドレンパン13、およびドライヤー14が入っている。メイン回路6の配管は、圧縮機1から強制空冷凝縮器3aと連結しており、強制空冷凝縮器3aを出た後は、凝縮器3を構成する自然放熱凝縮器である冷蔵庫の鋼板15内側に設置した配管に接続する。一方、バイパス回路9および第2のバイパス回路9bは、圧縮機1と強制空冷凝縮器3aの間から分岐した後に、それぞれ冷蔵庫背面の断熱壁16の内部を通り、冷却室入口の穴18から冷蔵庫内へ入る。
図23はこの発明の実施の形態3における冷凍冷蔵庫の冷却室17の正面図である。
図23に示すように、冷却室17の中央には蒸発器5が配置されている。また、蒸発器5の上部には、蒸発器5で冷却された空気を庫内へ送風する蒸発器ファン23が配置されている。蒸発器5の下方には、トレイ19が配置されている。冷却室17の冷却室入口の穴18から入ったメイン回路6は、三方弁2からトレイ19上に配置されたトレイ配管8を通り、蒸発器5へ接続する。一方、冷却室入口の穴18から入ったバイパス回路9は、三方弁2に接続する。また、冷却室入口の穴18から入った第2のバイパス回路9bは蒸発器5入口に直接接続する。
なお、バイパス回路9および第2のバイパス回路9bのいずれか一方または両方を、上述した実施の形態2のように、排水口20から冷却室17へ挿入するようにしても良い。一例を図24および図25に示す。
図24はこの発明の実施の形態3における別の冷凍冷蔵庫の背面図である。
図25は図24の冷凍冷蔵庫の冷却室17の正面図である。
図24に示す例では、バイパス回路9は絞り機構7Aを介してドレンホース21内を通り排水口20から冷却室17内へ入り三方弁2に接続する。第2のバイパス回路9bは絞り機構7Bを介して冷蔵庫背面の断熱壁16の内部を通って冷却室入口の穴18から冷却室17へ入る。そして冷却室入口の穴18から入った第2のバイパス回路9bは蒸発器5入口に直接接続する。
次に、本実施の形態における除霜運転の制御動作について説明する。なお、通常の冷却運転の動作は上記実施の形態1と同様である。
[制御動作]
図26はこの発明の実施の形態3における制御系の構成を示すブロック図である。
図26に示すように、本実施の形態における制御系は、上記実施の形態1(図11)の絞り機構7および絞り機構駆動手段701に代えて、絞り機構7Aおよび絞り機構駆動手段7A1と、絞り機構7Bおよび絞り機構駆動手段7B1とが設けられている。
なお、その他の構成は図11と同様であり同一部分には同一の符号を付する。
除霜運転において、蒸発器5の着霜量が多い場合には、蒸発器5から霜がトレイ19へ落下するため、絞り機構7Aを開、絞り機構7Bを閉として、実施の形態1あるいは実施の形態2と同様の制御を行う。一方、蒸発器5の着霜量が少ない場合、つまり、蒸発器5で霜が溶けきる場合には、トレイ19の温度上昇が大きくなり、無駄なエネルギーがトレイ配管8側で費やされるため、蒸発器5のみにホットガスを流す方が効率が良い。以下、この蒸発器5のみにホットガスを流す場合の制御部31の動作を示す。
なお、上記蒸発器5の着霜量の多少の判断についてであるが、これは、例えば除霜運転において、トレイ温度センサー33によって検出されたトレイ19の温度が0℃以上の所定値(上限値)に到達したら、制御部31が蒸発器5の着霜量が少ないため、溶けて霜の落下が殆どなくなり、トレイ19の温度がトレイ配管内を流れるホットガスによって上記上限値となってしまったと判断するように構成すれば良い。あるいは、除霜運転開始からトレイ温度センサー33によって検出されたトレイ19の温度が0℃以上の所定値に到達するまでの時間が所定値よりも小さければ、制御部31が蒸発器5の着霜量が少ないため、落下が殆どなくなり、トレイの温度がトレイ配管内を流れるホットガスによって非常に早く上記所定温度以上となってしまったと判断するように構成しても良い。
図27はこの発明の実施の形態3における冷凍冷蔵庫の制御フローチャートである。
以下、図27の各ステップに基づき説明する。
図27の制御フローに基づく除霜運転は、トレイ・蒸発器除霜工程(STEP1)と、蒸発器除霜工程(STEP21)と、蒸発器冷却工程(STEP2)とを有する。また、除霜運転を終了したあと通常運転に移行する(STEP3)。
[トレイ・蒸発器除霜工程]
除霜運転が開始されると、制御部31はファンモーター231を制御して蒸発器ファン23の運転を停止させる(ステップS11)。制御部31は三方弁駆動手段201を制御して圧縮機1の吐出ガスをバイパス回路9に流すように三方弁2を切り替える(ステップS12)。制御部31は、絞り機構駆動手段7A1を制御して絞り機構7Aを開き、絞り機構駆動手段7B1を制御して絞り機構7Bを閉じて、第2のバイパス回路9bの冷媒流路を閉塞し、バイパス回路9を開放して冷媒を流通させる(ステップS261)。次に、制御部31は圧縮機モーター101を制御して圧縮機1の周波数を除霜時の周波数αに変更させる(ステップS13)。一般的に通常運転時は圧縮機1の周波数が低めで運転しているため、除霜時の周波数αは通常運転時の周波数よりも大きくなる。電流値制限や圧縮機1への液バック信頼性などを考慮した上で、できるだけ大きい値にすると除霜時間の短縮が図れる。
なお、「周波数α」は、本発明における「第1の回転数」に相当する。
なお、三方弁2をバイパス回路9に切り替えると、高低圧が均圧状態に近づき、冷媒が急激にバイパス回路9へ流れて冷媒音が発生する。そこで、この問題を解決するために、ステップS12で、三方弁2をバイパス回路9へ切り替える前に、圧縮機1の周波数を低減もしくは圧縮機1を停止させるのが良い。このとき、圧縮機1を停止させると、信頼性上、再起動までの時間を確保しなければならず、除霜に時間がかかってしまうため、圧縮機1の周波数を最低回転数まで低減させるのがより好ましい。つまり、除霜運転を開始したあと最初に三方弁2をバイパス回路9に切り替える際、圧縮機1の周波数を最低回転数まで低減させる。
上記ステップS11〜S13により蒸発器5およびトレイ配管8に圧縮機1からの吐出ガスが流通して蒸発器5およびトレイ配管8の温度が上昇する。
次に、制御部31は、蒸発器温度センサー32によって検知された蒸発器5の温度と、トレイ温度センサー33によって検知されたトレイ19の温度とを調べる。そして、蒸発器5の温度がTe℃以下、且つ、トレイ19の温度がTt℃以上であるか否かを判断する(ステップS262)。ここで、TeおよびTtは0℃以上の値であり、トレイ19や蒸発器5の霜が確実に融解したことを蒸発器温度センサー32およびトレイ温度センサー33がそれぞれ検知するために設定された温度である。なお、ステップS262では、トレイ19の温度がTt℃以上であるか否かのみを判断しても良い。
なお、「Tt」は、本発明における「第1の所定温度」に相当する。
なお、「Te」は、本発明における「第2の所定温度」に相当する。
蒸発器5の温度がTe℃より高い場合、あるいはトレイ19の温度がTt℃未満の場合は(ステップS262でNo)、三方弁2をバイパス回路9とメイン回路6とに間欠的に切り替える(ステップS15)。一方、蒸発器5の温度がTe℃以下、且つ、トレイ19の温度がTt℃以上となった場合(ステップS262でYes)、蒸発器5の着霜量が少ないためトレイ19上への霜の落下が殆どなくなり、トレイ19の温度がトレイ配管8内を流れるホットガスによって高くなったと判断し、蒸発器除霜工程(STEP21)に移行する。
なお、制御部31は三方弁2をメイン回路6とバイパス回路9とに間欠的に切り替える際、メイン回路6側の切り替え時間より、バイパス回路9側の切り替え時間が長くなるように動作させる。
なお、上記ステップS262は、蒸発器5の着霜量が少ないことを判断するものである。このため、制御部31は、トレイ・蒸発器除霜工程では、ステップS13のあと、トレイ19の温度がTt以上となり、且つ、除霜運転開始からトレイ19の温度がTtとなるまでの時間が所定値よりも小さいとき、蒸発器除霜工程(STEP21)へ移行し、除霜運転開始からトレイ19の温度がTtとなるまでの時間が所定値以上であり、蒸発器5の温度がTe以上となったとき、蒸発器冷却工程(STEP2)に移行するようにしても良い。
[蒸発器除霜工程]
制御部31は、絞り機構駆動手段7A1を制御して絞り機構7Aを閉じ、絞り機構駆動手段7B1を制御して絞り機構7Bを開いて、バイパス回路9の冷媒流路を閉塞し、第2のバイパス回路9bを開放して冷媒を流通させる(ステップS263)。これにより、ホットガスは、トレイ配管8へ流入をやめ、蒸発器5のみに流入する。
次に、制御部31は、蒸発器温度センサー32によって検知された蒸発器5の温度と、トレイ温度センサー33によって検知されたトレイ19の温度とを調べる。そして、蒸発器5の温度がTe℃以上、且つ、トレイ19の温度がTt℃以上であるか否かを判断する(ステップS264)。なお、ステップS264では、蒸発器5の温度がTe℃以上であるか否かのみを判断しても良い。
蒸発器5の温度がTe℃未満、あるいはトレイ19の温度がTt℃未満の場合は(ステップS264でNo)、三方弁2をバイパス回路9とメイン回路6とに間欠的に切り替える(ステップS265)。一方、蒸発器5の温度がTe℃以上、且つ、トレイ19の温度がTt℃以上となった場合(ステップS264でYes)、蒸発器5の霜が融解したと判断し、蒸発器冷却工程(STEP2)に移行する。なお、制御部31は三方弁2をメイン回路6とバイパス回路9とに間欠的に切り替える際、メイン回路6側の切り替え時間より、バイパス回路9側の切り替え時間が長くなるように動作させる。
[蒸発器冷却工程]
制御部31は三方弁駆動手段201を制御して三方弁2をバイパス回路9からメイン回路6に切り替える(ステップS21)。さらに制御部31は絞り機構駆動手段7B1を制御して絞り機構7Aを開かせる。次に、制御部31は圧縮機1の周波数をβに変更する(ステップS22)。ここで、圧縮機1の周波数βは、上記周波数αより低い周波数であり、通常運転に移行する前に、除霜運転で温められた蒸発器5が冷却するために設定される値であり、できるだけ早く蒸発器5を冷却させるが、蒸発器ファン23が停止しているため、低圧が下がりすぎない程度に圧縮機1の周波数βを大きめに設定すると良い。
なお、「周波数β」は、本発明における「第2の回転数」に相当する。
上記ステップS21、S22により、蒸発器5およびトレイ配管8には、毛細管4で低温低圧となった冷媒が流通して蒸発器5およびトレイ配管8の温度が下降する。
次に、制御部31は、蒸発器温度センサー32によって検知された蒸発器5の温度がTe2℃以下であるか否かを判断する。ここで、Te2は、0℃以下の値であり、蒸発器5が十分に冷却されたことを蒸発器温度センサー32で検知するために設定された温度である。
なお、「Te」は、本発明における「第2の所定温度」に相当する。
蒸発器5の温度がTe2℃以下となった場合(ステップS23でYes)、制御部31は除霜運転を終了する(ステップS24)。除霜運転の終了後、制御部31はファンモーター231を制御して蒸発器ファン23を運転させ、圧縮機モーター101を制御して圧縮機1の周波数を通常運転状態にして通常運転(冷却運転)へ移行する(STEP3)。
なお、上述した図27の制御フローにおける蒸発器冷却工程(STEP2)は、蒸発器5を冷却するために設けられたものである。このため、制御部31は、上述した蒸発器冷却工程において、蒸発器5の温度がTe2以下となったときの判断(S23)に代えて、当該蒸発器冷却工程の開始から所定時間経過したとき、蒸発器ファン23の運転を再開し、除霜運転を終了するようにしても良い。このような動作によっても蒸発器5を冷却することができる。
以上のように本実施の形態においては、蒸発器5へ直接ホットガスを流す第2のバイパス回路9bを備えるので、蒸発器5の着霜量が少なくトレイ19上に霜が落下しない場合には、蒸発器5のみにホットガスを流すことができる。これにより、トレイ19の温度上昇が大きくなり、無駄なエネルギーがトレイ配管8側で費やされることを低減することができる。よって、ホットガスの熱を効率よく除霜に利用できる。
実施の形態4.
上記実施の形態1〜3では、図4に示すように、トレイ19の中央に排水口20があり、トレイ19は中央に向かって下に凹んでいる形状について説明した。本実施の形態4では、トレイ19が平面(平状)の形態について説明する。
図28はこの発明の実施の形態4における冷凍冷蔵庫の冷却室17の正面図である。
本実施の形態4におけるトレイ19は、底面が平状に形成され、該底面の端部に排水口20を備え、トレイ19の底面が排水口20に向かって傾斜するように配置されている。例えば図28のように、トレイ19の床面は左背面がもっとも低くなるよう斜めに傾ける。
このような構成により、トレイ配管8を例えば上記図5〜8、図18〜20のように曲げたとき、トレイ19の床面が平であると配置が容易である。
なお図28の例では、バイパス回路9を冷却室入口の穴18から庫内へ入れているが、実施の形態2のように排水口20から庫内へ入れても良く、バイパス回路9の構成も図1、図21のどちらにも適用できる。トレイ19の傾きも左背面に限らず、左右前後の隅1箇所が最も低くなるように傾けても良い。
実施の形態5.
上記実施の形態1〜4では、トレイ19の上面にトレイ配管8を沿わせた場合を説明した。本実施の形態5では、トレイ19の下面にトレイ配管8を設けた形態を説明する。
図29はこの発明の実施の形態5における冷凍冷蔵庫の冷却室17の正面図である。
例えば図29のように、本実施の形態5におけるトレイ配管8は、トレイ19の下面に配置される。
このような構成によっても、上記実施の形態1〜4と同様の効果を奏することができる。さらに、トレイ19の下面とトレイ配管8とを接触させることで、トレイ19を均一に温めて残霜を溶かすことができる。
なお、トレイ19をアルミニウム鋼板で構成することにより、トレイ配管8からの熱伝導率が高く、除霜効率をより向上させることができる。
なお、トレイ配管8を排水口20の中ではなく外に設置し、ドレンホース21に沿わせても良い。ドレンホース21はドレンパン13との位置関係から曲がった形状の場合や、空気の流通を妨げるために上下に蛇行して水溜めを作る構造の場合があり、ドレンホース21内に配管を通して機械室10から冷却室17へ設置するのが困難な場合がある。このような場合であっても、ドレンホース21の外側に沿わせて配置することでドレンホース21の形状が自由になり生産効率を良くすることができる。
実施の形態6.
圧縮機1の吐出管はシェル内で取り回されている。また、シェルは外側から機械室ファン11で強制空冷されている。このため圧縮機1から吐出したホットガスの熱がシェルから放熱する。このため、除霜に利用できる熱が機械室10に排熱されてることになる。
このため、本実施の形態6では、除霜運転中は、機械室ファン11の運転を停止、または機械室ファン11の回転数を冷却運転(除霜運転以外の運転)中の回転数より低下させる。これにより、圧縮機1のシェルから放熱される熱を削減することができ、除霜に利用する熱を増加させることができる。よって、ホットガスの熱を効率よく除霜に利用できる。
1 圧縮機、2 三方弁、3 凝縮器、3a 強制空冷凝縮器、4 毛細管、5 蒸発器、6 メイン回路、7 絞り機構、7A 絞り機構、7B 絞り機構、701 絞り機構駆動手段、7A1 絞り機構駆動手段、7B1 絞り機構駆動手段、8 トレイ配管、9 バイパス回路、9b 第2のバイパス回路、10 機械室、11 機械室ファン、13 ドレンパン、14 ドライヤー、15 鋼板、16 断熱壁、17 冷却室、18 冷却室入口の穴、19 トレイ、20 排水口、21 ドレンホース、22 吸入管、23 蒸発器ファン、31 制御部、32 蒸発器温度センサー、33 トレイ温度センサー、101 圧縮機モーター、201 三方弁駆動手段、231 ファンモーター。

Claims (25)

  1. 圧縮機、凝縮器、減圧手段、トレイ配管、および蒸発器が順次配管で接続され、冷媒を循環させるメイン回路と、
    前記メイン回路の前記圧縮機と前記凝縮器とを接続する配管から分岐し、前記メイン回路の前記減圧手段と前記トレイ配管とを接続する配管に至るバイパス回路と、
    前記メイン回路または前記バイパス回路に冷媒流路を切り替える切替手段と、
    前記蒸発器及び前記トレイ配管を収納し、庫内の空気を循環させる風路が形成された冷却室と、
    前記蒸発器の下方に設けられ、前記蒸発器から落下する水および霜を受けるトレイと
    を備え、
    前記トレイ配管は、
    前記風路の前記蒸発器より上流であって、前記トレイの近傍に設置された
    ことを特徴とする冷凍冷蔵庫。
  2. 前記切替手段は、
    三方弁により構成され、前記減圧手段と前記トレイ配管とを接続する配管に設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の冷凍冷蔵庫。
  3. 前記蒸発器に空気を送る蒸発器ファンと、
    前記蒸発器の温度を検知する蒸発器温度センサーと、
    前記トレイの温度を検知するトレイ温度センサーと、
    前記圧縮機、前記切替手段、および前記蒸発器ファンの動作を制御する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    トレイ・蒸発器除霜工程と、蒸発器冷却工程とを有する除霜運転を実行し、
    前記トレイ・蒸発器除霜工程では、前記蒸発器ファンの運転を停止させ、前記切替手段を前記バイパス回路に切り替え、前記トレイの温度が第1の所定温度以上となり、且つ、前記蒸発器の温度が第2の所定温度以上となったとき、前記蒸発器冷却工程に移行し、
    前記蒸発器冷却工程では、前記切替手段を前記メイン回路に切り替え、前記蒸発器の温度が第3の所定温度以下となったとき、前記蒸発器ファンの運転を再開する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の冷凍冷蔵庫。
  4. 前記制御部は、
    前記トレイ・蒸発器除霜工程では、前記切替手段を前記メイン回路と前記バイパス回路とに間欠的に切り替える
    ことを特徴とする請求項3記載の冷凍冷蔵庫。
  5. 前記制御部は、
    前記トレイ・蒸発器除霜工程では、前記圧縮機を第1の回転数で運転し、
    前記蒸発器冷却工程では、前記圧縮機を前記第1の回転数より低い第2の回転数で運転する
    ことを特徴とする請求項3または4記載の冷凍冷蔵庫。
  6. 前記蒸発器に空気を送る蒸発器ファンと、
    前記蒸発器の温度を検知する蒸発器温度センサーと、
    前記トレイの温度を検知するトレイ温度センサーと、
    前記圧縮機、前記切替手段、および前記蒸発器ファンの動作を制御する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    トレイ・蒸発器除霜工程と、トレイ除霜工程と、蒸発器冷却工程とを有する除霜運転を実行し、
    前記トレイ・蒸発器除霜工程では、前記蒸発器ファンの運転を停止させ、前記切替手段を前記バイパス回路に切り替え、前記蒸発器の温度が第2の所定温度以上となったとき、前記トレイ除霜工程に移行し、
    前記トレイ除霜工程では、前記トレイの温度が第1の所定温度以上となったとき、前記蒸発器冷却工程に移行し、
    前記蒸発器冷却工程では、前記切替手段を前記メイン回路に切り替え、前記蒸発器の温度が第3の所定温度以下となったとき、前記蒸発器ファンの運転を再開する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の冷凍冷蔵庫。
  7. 前記制御部は、
    前記トレイ・蒸発器除霜工程、および前記トレイ除霜工程では、前記切替手段を前記メイン回路と前記バイパス回路とに間欠的に切り替える
    ことを特徴とする請求項6記載の冷凍冷蔵庫。
  8. 前記制御部は、
    前記トレイ・蒸発器除霜工程では、前記圧縮機を第1の回転数で運転し、
    前記トレイ除霜工程では、前記圧縮機を前記第1の回転数より低い第3の回転数で運転し、
    前記蒸発器冷却工程では、前記圧縮機を前記第1の回転数より低く、前記第3の回転数より高い第2の回転数で運転する
    ことを特徴とする請求項6または7記載の冷凍冷蔵庫。
  9. 前記圧縮機と前記凝縮器とを接続する配管から分岐し、前記トレイ配管と前記蒸発器とを接続する配管に至る第2のバイパス回路と、
    前記バイパス回路および前記第2のバイパス回路の冷媒流路をそれぞれ開閉する開閉手段と、
    前記蒸発器に空気を送る蒸発器ファンと、
    前記蒸発器の温度を検知する蒸発器温度センサーと、
    前記トレイの温度を検知するトレイ温度センサーと、
    前記圧縮機、前記切替手段、前記蒸発器ファン、および前記開閉手段の動作を制御する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    トレイ・蒸発器除霜工程と、蒸発器除霜工程と、蒸発器冷却工程とを有する除霜運転を実行し、
    前記トレイ・蒸発器除霜工程では、前記蒸発器ファンの運転を停止させ、前記切替手段を前記バイパス回路に切り替え、前記第2のバイパス回路の冷媒流路を閉塞し、前記バイパス回路を開放して冷媒を流通させ、前記トレイの温度が第1の所定温度以上となったとき、前記蒸発器除霜工程へ移行し、
    前記蒸発器除霜工程では、前記バイパス回路の冷媒流路を閉塞し、前記第2のバイパス回路を開放して冷媒を流通させ、前記蒸発器の温度が第2の所定温度以上となったとき、前記蒸発器冷却工程に移行し、
    前記蒸発器冷却工程では、前記切替手段を前記メイン回路に切り替え、前記蒸発器の温度が第3の所定温度以下となったとき、前記蒸発器ファンの運転を再開する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の冷凍冷蔵庫。
  10. 前記制御部は、
    前記トレイ・蒸発器除霜工程では、前記蒸発器ファンの運転を停止させ、前記切替手段を前記バイパス回路に切り替え、前記第2のバイパス回路の冷媒流路を閉塞し、前記バイパス回路を開放して冷媒を流通させ、前記トレイの温度が第1の所定温度以上となり、且つ、除霜運転開始から前記トレイの温度が第1の所定温度となるまでの時間が所定値よりも小さいとき、前記蒸発器除霜工程へ移行し、
    除霜運転開始から前記トレイの温度が第1の所定温度となるまでの時間が所定値以上であり、前記蒸発器の温度が第2の所定温度以上となったとき、前記蒸発器冷却工程に移行する
    ことを特徴とする請求項9記載の冷凍冷蔵庫。
  11. 前記制御部は、
    前記トレイ・蒸発器除霜工程、および前記蒸発器除霜工程では、前記切替手段を前記メイン回路と前記バイパス回路とに間欠的に切り替える
    ことを特徴とする請求項9または10記載の冷凍冷蔵庫。
  12. 前記制御部は、
    前記トレイ・蒸発器除霜工程、および前記蒸発器除霜工程では、前記圧縮機を第1の回転数で運転し、
    前記蒸発器冷却工程では、前記圧縮機を前記第1の回転数より低い第2の回転数で運転する
    ことを特徴とする請求項9〜11の何れか1項に記載の冷凍冷蔵庫。
  13. 前記第1の所定温度および前記第2の所定温度は、0℃以上の温度であり、
    前記第3の所定温度は、0℃以下の温度である
    ことを特徴とする請求項3〜12の何れか1項に記載の冷凍冷蔵庫。
  14. 前記制御部は、
    前記除霜運転を開始したあと最初に前記切替手段を前記バイパス回路に切り替える際、前記圧縮機の周波数を最低回転数まで低減させる
    ことを特徴とする請求項3〜13の何れか1項に記載の冷凍冷蔵庫。
  15. 前記制御部は、
    前記蒸発器冷却工程では、前記蒸発器の温度が第3の所定温度以下となったときの判断に代えて、当該蒸発器冷却工程の開始から所定時間経過したとき、前記蒸発器ファンの運転を再開する
    ことを特徴とする請求項3〜14の何れか1項に記載の冷凍冷蔵庫。
  16. 前記制御部は、
    前記切替手段を前記メイン回路と前記バイパス回路とに間欠的に切り替える際、前記メイン回路側の切り替え時間より、前記バイパス回路側の切り替え時間が長い
    ことを特徴とする請求項4、7、10の何れか1項に記載の冷凍冷蔵庫。
  17. 前記圧縮機を冷却する機械室ファンを備え、
    前記制御部は、
    前記除霜運転中は、前記機械室ファンの運転を停止、または前記機械室ファンの回転数を除霜運転以外の運転中の回転数より低下させる
    ことを特徴とする請求項3〜16の何れか1項に記載の冷凍冷蔵庫。
  18. 前記メイン回路、および前記バイパス回路を収納する冷凍冷蔵庫本体を備え、
    前記冷却室は、前記冷凍冷蔵庫本体の内部背面側に設けられ、前記蒸発器に接続する配管が当該冷却室へ入るための穴が内壁に形成され、
    前記バイパス回路の配管の少なくとも一部は、前記冷凍冷蔵庫本体の断熱壁の内部を通り、前記切替手段に接続され、
    前記切替手段は、前記冷凍冷蔵庫本体の断熱壁の内部、または前記冷却室内に配置された
    ことを特徴とする請求項1〜17の何れか1項に記載の冷凍冷蔵庫。
  19. 前記トレイは、前記蒸発器から落下した水および霜の融解により発生する水を庫外へ排出する排水口と、前記排水口から下方に延設されるドレンホースとを備え、
    前記バイパス回路の配管の少なくとも一部は、前記ドレンホースの内部を通って前記排水口から前記冷却室へ入り、前記切替手段に接続された
    ことを特徴とする請求項1〜17の何れか1項に記載の冷凍冷蔵庫。
  20. 前記トレイは、前記蒸発器から落下した水および霜の融解により発生する水を庫外へ排出する排水口を備え、
    前記トレイ配管は、前記排水口の近傍または前記排水口の上を通るように配置された
    ことを特徴とする請求項1〜19の何れか1項に記載の冷凍冷蔵庫。
  21. 前記トレイは、そのほぼ中央に前記排水口を備え、前記トレイの底面はその縁から前記排水口に向かって徐々に低く成るように傾斜を有する
    ことを特徴とする請求項19または20記載の冷凍冷蔵庫。
  22. 前記トレイは、底面が平状に形成され、該底面の端部に前記排水口を備え、前記トレイの底面が前記排水口に向かって傾斜するように配置された
    ことを特徴とする請求項19または20記載の冷凍冷蔵庫。
  23. 前記トレイ配管は、前記トレイの上面または下面に配置された
    ことを特徴とする請求項1〜22の何れか1項に記載の冷凍冷蔵庫。
  24. 前記トレイ配管は、前記トレイの上面または下面を蛇行するように形成された
    ことを特徴とする請求項1〜23の何れか1項に記載の冷凍冷蔵庫。
  25. 前記トレイは、アルミニウム鋼板で構成された
    ことを特徴とする請求項1〜24の何れか1項に記載の冷凍冷蔵庫。
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