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JP5178294B2 - 電動圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、モータユニットにより回転軸及びインペラを回転させ、インペラの回転により気体を圧縮する電動圧縮機に関する。
従来の電動圧縮機としては、例えば下記特許文献1に、回転軸の両側に羽根車(以下インペラという。)を備えたターボ機械が開示されている。通常、この種の圧縮機は、インペラの回転数が上昇すると、回転軸の軸方向に回転数の二乗に比例したスラスト荷重が発生する。特許文献1のターボ機械においては、回転軸の両側に設けられたインペラに発生するスラスト荷重が互いに逆方向に働くようにして、スラスト荷重をキャンセルさせている。このため、当該ターボ機械においては、回転軸の軸方向の位置決めを行うスラスト軸受に動圧型気体軸受、いわゆるスラストエアベアリングを採用している。
ところで、近年においては、水素と空気(酸素)を用いて発電を行う燃料電池を車両に搭載する試みが実用段階に入ってきている。燃料電池システムにおいては、圧縮水素をアノード側に供給し、圧縮空気をカソード側に供給して発電を行うものがあり、この種の燃料電池システムにおいては空気を圧縮するための圧縮機が車両に搭載される。このような圧縮機は、車両の小型化及び燃費向上等の要請により、小型で軽量であることが求められている。このような観点から見ると、特許文献1に開示されたターボ機械は、回転軸の両側にインペラを備えているため、圧縮空気を燃料電池に供給するための配管構造が複雑となり、小型化及び軽量化が困難である。さらに、実用化に向けてはコスト削減が必要であるが、インペラは軽量で高強度であることが求められるため材料コストが高く、さらにその加工には高い精度が求められるため製造コストが高くなる。従って、一対のインペラが必要な特許文献1のターボ機械ではコスト削減が困難となる。
しかしながら、圧縮機の小型化及びコスト削減のために回転軸の一方にのみインペラを設けると、回転数の上昇に伴って、回転数の二乗に比例したスラスト荷重が発生するため、特許文献1に開示されているスラストエアベアリングではスラスト荷重に耐えられない。
一方、下記特許文献2には、燃料電池システムに用いることができる流体圧縮機であって、回転軸の外周方向に突出する円盤状のバランスピストンと、ハウジング内に設けられバランスピストンを収納するバランス室と、バランス室の気体出口側に設けられハウジングに対する回転軸の軸方向の変位によって流路面積が変化する絞り部とを備えた流体圧縮機が開示されている。この特許文献2の流体圧縮機においては、回転軸の回転数が増加してスラスト荷重が増加すると、回転軸のハウジング内の位置がスラスト荷重によって変化し、絞り部の流路が狭められてバランス室内の気体の圧力が上昇し、バランス室及びバランスピストンによるスラスト方向の耐荷重性能を向上させ、スラスト荷重に耐えうるようにしている。
しかしながら、このようにハウジング内において回転軸が軸方向に移動すると、回転軸に取り付けられているインペラと、インペラに対面する圧縮機のケーシングとのクリアランスが変化する。この種の圧縮機においては、インペラとケーシングとのクリアランスは、圧縮効率及びサージ特性に大きな影響を及ぼすため、このクリアランスが変化することは圧縮効率の低下やサージ特性の悪化を生じさせることになる。これでは、効率よく燃料電池に圧縮空気を供給することが困難となり、場合によってはサージングにより異音や異常振動が発生するおそれがある。
特開平11−13686号 特開2006−234075号
本発明は、電動圧縮機の改良を目的とし、さらに詳しくは前記不都合を解消するために、小型化、軽量化及びコスト削減が可能であると共に、圧縮効率が高くサージ特性の良好な電動圧縮機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の電動圧縮機は、モータユニットにより回転される回転軸がモータケーシング内に軸支され、前記回転軸の一端側に圧縮ケーシング内で回転するインペラを備える電動圧縮機であって、前記回転軸は、前記モータケーシング内で回転方向にラジアルベアリングで軸支されると共に、軸方向にスラストエアベアリングで支持され、前記スラストエアベアリングは、回転軸の径方向外周に設けられた円盤状のフランジ部と、前記フランジ部の表裏に対面する薄板状のトップフォイルと、前記トップフォイルを弾性的に支持する波板状のバンプフォイルとをそれぞれ備えるフロントスラストベアリング及びリアスラストベアリングとを有し、前記フランジ部は前記フロントスラストベアリング及びリアスラストベアリングにより所定の圧力で挟持され、前記インペラよりも後方で前記回転軸の一端側に設けられており、前記モータケーシングは、前記回転軸の他端側に設けられ、前記圧縮ケーシングに設けられた圧縮空気導出部から前記インペラの回転により発生する気体の圧力を導入する圧力室を有し、前記回転軸は、前記圧力室に対面し、前記インペラの回転により発生する軸方向の荷重とは逆方向に前記圧力室内の圧力を受ける荷重相殺部を備えていることを特徴とする。
本発明の電動圧縮機によれば、前記回転軸は前記スラストエアベアリングにより所定の圧力で挟持されており、前記回転軸の位置決めを正確に行うことができるため、前記インペラと前記圧縮ケーシングとのクリアランスを正確に保つことができる。また、前記圧力室内に前記インペラの回転により発生する気体の圧力が導入されており、前記荷重相殺部が前記インペラの回転により発生する前記回転軸の軸方向の荷重とは逆方向に圧力を受ける。前記インペラの回転数が上昇すると回転数の二乗に比例したスラスト荷重が発生するが、前記荷重相殺部に当該スラスト荷重に相当する気体の圧力が逆方向に作用するため、前記回転軸に生じるスラスト荷重を相殺することができる。
従って、前記インペラの回転数が高くなった場合であっても、前記回転軸に過大なスラスト荷重が発生することがない。これにより、前記インペラが高速回転している状態であっても前記インペラの軸方向への移動を抑制することができるため、前記インペラと前記圧縮ケーシングとのクリアランスを正確に保つことができる。このように、本発明の電動圧縮機によれば、前記インペラの停止時及び低速回転時のみならず、高速回転時でも前記インペラと前記圧縮ケーシングとのクリアランスを正確に保つことができるので、圧縮効率を安定させることができ、サージングの発生も抑制することができる。また、前記荷重相殺部を設けているため、前記スラストエアベアリングの耐荷重性能を高くする必要がないので、スラストエアベアリングの小型軽量化及びコスト削減を図ることができる。
また、本発明の電動圧縮機においては、前記回転軸は内部に空洞を有する中空の筒状であり前記インペラと前記荷重相殺部とは、前記回転軸の空洞を介して互いにテンションシャフトにより連結されていることが好ましい。当該構成により、前記インペラの回転によりスラスト方向発生する荷重と、前記インペラに生じる荷重とは逆方向となる前記荷重相殺部に生じる圧力とを前記テンションシャフトで受けることができる。従って、前記インペラの回転数が変化した場合であっても、前記インペラと前記圧縮ケーシングとのクリアランスの変動を最小限に押さえることができる。
次に、本発明の電動圧縮機の実施形態の一例である電動ターボ圧縮機について、図1乃至図3を参照して説明する。図1は本実施形態の電動ターボ圧縮機の説明的断面図、図2は図1のスラストエアベアリング部分の拡大図、図3は回転軸に生じるスラスト荷重等と回転数との関係を示すグラフである。
本実施形態の電動ターボ圧縮機1は、燃料電池システムに用いられる空気圧縮機であり、図1に示すように、圧縮ケーシング2と、モータケーシング3と、キャンセラケーシング4とからなる筐体内に、インペラ5と、回転軸6と、スラストキャンセラ(荷重相殺部)7と、モータユニット8とが内蔵されている。また、回転軸6は、スラスト方向にはスラストエアベアリング9により支持されており、回転方向にはラジアルエアベアリング10により軸支されている。
圧縮ケーシング2は、この種の遠心式空気圧縮機に通常用いられる形状のもので、圧縮空気導出部21を備え、アルミニウム合金等により形成されている。また、圧縮ケーシング2内に収納されているインペラ5についても、従来より用いられている形状及び材質のものを用いている。
回転軸6は、本実施形態では、インペラ5側から、スラストシャフト61、モータシャフト62、キャンセラアウタ63の複数の部材により構成されている。スラストシャフト61は、円筒状のスラストシャフト本体64と、その外周面に設けられた円盤状のフランジ部91とを備えている。このフランジ部91は、モータケーシング3に設けられたスラストエアベアリング9の一部を構成するものである。モータシャフト62は、筒状のモータシャフト本体65と、その内部に設けられた磁石ロータ81とから構成される。この磁石ロータ81は、本実施形態の電動ターボ圧縮機1のモータユニット8の一部を構成するものである。キャンセラアウタ63は筒状であり、後端部(図1において右側)に後述するキャンセラシャフト71が取り付けられる部材である。このように、回転軸6は全体として筒状であり、内部に軸方向に連通する空洞66が形成されている。
スラストエアベアリング9は、図2に示すように、スラストシャフト61のフランジ部91と、フランジ部91の表裏に対面するようにモータケーシング3に設けられているフロントスラストベアリング92とリアスラストベアリング93とから構成される。トップフォイル95及びバンプフォイル96の素材は、従来からこの種のフォイルに用いられている素材(例えばアルミニウム合金等耐熱性摺動性に優れた材料)を用いている。
本実施形態においては、スラストエアベアリング9は、リアスラストベアリング93がモータケーシング3に図示しないボルトで固定されており、図1に示すように、フロントスラストベアリング92がフランジ部91を挟んでリアスラストベアリング93側に向けて所定の力でボルト99で押し付けられている。このように、スラストエアベアリング9にプリロードが付与されているため、図2に示すように、フロントスラストベアリング92とリアスラストベアリング93の各バンプフォイル96,98が圧縮変形され、各トップフォイル95,97に挟まれたフランジ部91が軸方向(図1において左右方向)の所定位置に保持される。
回転軸6は、図1に示すように、モータケーシング3の前後でラジアルエアベアリング10により回転自在に軸支されている。このラジアルエアベアリング10は、筒状のベアリング本体101と、ベアリング本体101の内部に設けられた複数の薄板円弧状のトップフォイル102と、ベアリング本体101とトップフォイル102との間に介在する波板状のバンプフォイル103とを備えており、ラジアルベアリングホルダ104によりモータケーシング3の内部に固定されている。なお、ラジアルエアベアリング10は、従来よりこの種の機械に用いられているものと同様の構成となっている。
スラストキャンセラ7は、図1に示すように、回転軸6のキャンセラアウタ63の後端部に取り付けられるキャンセラシャフト71と、キャンセラケーシング4及びキャンセラシャフト71により形成される圧力室72と、圧縮ケーシング2の圧縮空気導出部21と圧力室72とを連結する圧縮空気通路73とを備えている。キャンセラシャフト71は、前方(インペラ5側の方向)に向けて開口する円筒状のキャンセラ連結部74と、キャンセラ連結部74の後方に一体に形成され回転軸6と同径の円柱状であるキャンセラ円柱部75と、キャンセラ円柱部75の後端部から径方向外方に突出する略円盤状のキャンセラフランジ76とを備えている。また、キャンセラケーシング4には、後方に向けて開口するリング状の凹部77が形成されている。この凹部77と、キャンセラ円柱部75の外周面と、キャンセラフランジ76の一方の表面76aにより圧力室72が形成される。なお、本実施形態においては、キャンセラケーシング4はモータケーシング3の一部を形成している。
キャンセラシャフト71は、テンションシャフト67によってインペラ5と連結されている。このテンションシャフト67は、回転軸6内部の空洞66内に配設されており、先端部はインペラ5の内部を貫通してナット68によりインペラ5を回転軸6の先端部に押し付けている。一方、テンションシャフト67の後端部は、キャンセラシャフト71のキャンセラ連結部74に螺合されている。このように、テンションシャフト67は、インペラ5とキャンセラシャフト71とを連結し、所定の張力で両部材を回転軸6に押し付けている。
モータケーシング3内には、モータユニット8を形成するステータ82と、モータユニット8の冷却を行う冷媒通路83とが設けられている。また、本実施形態では、スラストキャンセラ7の圧縮空気通路73は、モータケーシング3を貫通している。
次に、本実施形態の電動ターボ圧縮機1の作動について説明する。電動ターボ圧縮機1のモータユニット8に図示しない電源ユニットから電源が投入されると、ステータ82に電流が流れるため、モータシャフト62の磁石ロータ81に回転力が発生し、回転軸6と、回転軸6の先端部に取り付けられているインペラ5と、回転軸6の後端部に取り付けられているキャンセラシャフト71が回転する。インペラ5が回転すると、その回転速度に応じた圧縮空気が発生するので、圧縮ケーシング2から図示しない燃料電池に圧縮空気が送られる。
このとき、スラストエアベアリング9においては、スラストシャフト61のフランジ部91が、フロントスラストベアリング92とリアスラストベアリング93とに挟持された状態で回転する。回転軸6の回転数が低い(例えば1000min−1)場合は、フランジ部91とフロントスラストベアリング92及びリアスラストベアリング93の双方のトップフォイル95,97とが摺動しながら回転している。そして、回転軸6の回転数が上昇すると、フランジ部91の表面と各スラストベアリングのトップフォイル95,97の表面との間に空気が介在し、スラストエアベアリング9がエアベアリングとして機能するようになる。
また、ラジアルエアベアリング10においても同様に、回転軸6の回転数が低い場合は、回転軸6の表面とラジアルエアベアリング10のトップフォイル102とが摺動しており、回転軸6の回転数が上昇すると、回転軸6の表面とトップフォイル102との間に空気が介在してエアベアリングとして機能するようになる。
また、スラストキャンセラ7の圧力室72には、圧縮ケーシング2の圧縮空気導出部21から圧縮空気通路73を介してインペラ5の回転に応じた空気の圧力が加えられている。この圧力室72内の圧力は、キャンセラシャフト71のキャンセラフランジ76の一方の表面76aに作用して回転軸6の後方に向かう相殺荷重Aを生じさせる。
図3は、インペラ5の回転数と、インペラ5の回転によって生じるスラスト荷重Sと、キャンセラシャフト71に作用する相殺荷重Aと、スラストエアベアリング9に作用する荷重Bとの関係を示すグラフである。縦軸は荷重の大きさ(N)を表し、横軸は回転軸6の回転数(min−1)を表している。図3において、回転軸6の回転数が上昇すると、インペラ5の回転によって生じるスラスト荷重Sは回転数の二乗に比例して上昇する。一方、キャンセラシャフト71に作用する相殺荷重Aも、スラスト荷重Sと同様に、回転軸6の回転数の二乗に比例して上昇する。
スラスト荷重Sは回転軸6の軸方向前方に向けて作用し、相殺荷重Aは回転軸6の軸方向後方に向けて作用するため、回転軸6の軸方向に生じる各荷重が相殺される。また、本実施形態では、インペラ5とキャンセラシャフト71がテンションシャフト67により連結されているため、確実にスラスト荷重を相殺することができる。従って、スラストエアベアリング9に作用する荷重Bは、回転軸6の回転数が上昇しても上昇の度合は緩やかなものとなる。
本実施形態の電動ターボ圧縮機1においては、スラストキャンセラ7によって回転軸6に作用するスラスト荷重が相殺されるので、スラスト荷重Sとスラストエアベアリング9に作用する荷重Bの差と等しくなるか、若しくは小さくなるようにスラストキャンセラ7の相殺荷重Aを設定する。即ち、当該差に応じてキャンセラフランジ76の圧力を受ける表面76aの面積を設定する。このように相殺荷重Aを設定することにより、スラストエアベアリング9の耐荷重性能を上げるために各部の構成を大型化する必要がないので、スラストエアベアリング9を小型軽量化することができ、ひいては装置全体の小型軽量化を図ることができる。また、スラストエアベアリング9を必要以上に高強度化する必要がないため、コストの削減も可能となる。
本実施形態の電動ターボ圧縮機の説明的断面図。 図1のスラストエアベアリング部分の拡大図。 回転軸に生じるスラスト荷重等と回転数との関係を示すグラフ。
符号の説明
1…電動ターボ圧縮機(電動圧縮機)、2…圧縮ケーシング、3…モータケーシング、4…キャンセラケーシング、5…インペラ、6…回転軸、7…スラストキャンセラ(荷重相殺部)、72…圧力室、8…モータユニット、9…スラストエアベアリング、91…フランジ部、92…フロントスラストベアリング、93…リアスラストベアリング、97…トップフォイル、98…バンプフォイル、10…ラジアルエアベアリング。

Claims (2)

  1. モータユニットにより回転される回転軸がモータケーシング内に軸支され、前記回転軸の一端側に圧縮ケーシング内で回転するインペラを備える電動圧縮機であって、
    前記回転軸は、前記モータケーシング内で回転方向にラジアルベアリングで軸支されると共に、軸方向にスラストエアベアリングで支持され、
    前記スラストエアベアリングは、回転軸の径方向外周に設けられた円盤状のフランジ部と、前記フランジ部の表裏に対面する薄板状のトップフォイルと、前記トップフォイルを弾性的に支持する波板状のバンプフォイルとをそれぞれ備えるフロントスラストベアリング及びリアスラストベアリングとを有し、前記フランジ部は前記フロントスラストベアリング及びリアスラストベアリングにより所定の圧力で挟持され、前記インペラよりも後方で前記回転軸の一端側に設けられており、
    前記モータケーシングは、前記回転軸の他端側に設けられ、前記圧縮ケーシングに設けられた圧縮空気導出部から前記インペラの回転により発生する気体の圧力を導入する圧力室を有し、
    前記回転軸は、前記圧力室に対面し、前記インペラの回転により発生する軸方向の荷重とは逆方向に前記圧力室内の圧力を受ける荷重相殺部を備えていることを特徴とする電動圧縮機。
  2. 請求項1に記載の電動圧縮機であって、
    前記回転軸は内部に空洞を有する中空の筒状であり
    前記インペラと前記荷重相殺部とは、前記回転軸の空洞を介して互いにテンションシャフトにより連結されていることを特徴とする電動圧縮機。
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