JP5170923B2 - リテーナ付きオイルシール - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、車両用エンジンのエンジンブロックとクランクシャフトとを密封するために使用するリテーナ付きオイルシールに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車などに搭載されたエンジンのエンジンブロックとクランクシャフトとを密封するリテーナ付きオイルシールとしては、従来から例えば、実開平2−19925号が既に公知である。
【0003】
実開平2−19925号記載のリテーナ付きオイルシールは、金属製のリテーナの内周面にオイルシールを一体成形しているものである。オイルシールをリテーナ内周面に一体成形させるために、リテーナを接着剤中に浸漬してリテーナ全体に接着剤を付けたり、リテーナの一部に接着剤を塗布したりしている。
【0004】
このようなリテーナ付きオイルシール101をエンジンブロックに取り付ける取付工程や輸送時などでは、図4に示すようにリテーナ付きオイルシールが積み重ねられた状態で置かれる場合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、リテーナ付きオイルシール101のリテーナ102は金属製であるため、図4のようにリテーナ同士が直に積み重ねられた状態の場合、輸送時や取付の際、リテーナ同士がこすれ合い、金属紛が発生したり、固着した接着剤が剥がれ落ちリップ104に付着することがある。このような金属紛などがリップ104に付着したままエンジンブロックに取り付けられると、リップ104とクランクシャフトとの間で噛み込み、オイル漏れが発生する虞があった。
【0006】
本発明の目的はこのような従来の欠点を解消し、リテーナ付きオイルシールが積み重ねられた場合にリテーナ同士のこすれ合いによる金属紛などの発生を防止して、リップに金属紛などが付着しないようにするリテーナ付きオイルシールを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために本発明のリテーナ付きオイルシールは、エンジンのエンジンブロックに取付けられる金属製のリテーナと、クランクシャフトに接触するシールリップを有するオイルシール部とを有するリテーナ付きオイルシールにおいて、前記リテーナの外側側面に前記リテーナが積み重ねられた状態において、リテーナ同士が接触しないような衝撃を吸収するゴム材料もしくは樹脂材料で形成されている突起部が形成されていることを特徴としている。
【0008】
したがって、本発明によればリテーナ付きオイルシールが積み重ねられた状態において、突起の高さに相当する隙間が形成されるため、リテーナ同士がこすれ合うことがなくなる。従って、金属紛などの発生がなくなり、オイルシールのリップ部に金属紛などが付着してクランクシャフトとの間に噛み込み、オイル漏れが発生することがなくなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明の実施形態を図1から図3に基づいて説明する。
【0010】
図1に示す第一の実施形態のリテーナ付きオイルシール1は、アルミなどの金属材を略円筒状に形成するとともにその外周の一部を延長して台座部7に形成したリテーナ2と、前記リテーナの内周にゴム材料で形成されたオイルシール部3とを一体的に形成している。前記オイルシール部3の内周には、クランクシャフトと接触するリップ4が形成されており、オイルシール部3の外周は、リテーナ2の内周に一体的に形成されている。さらに、前記リテーナ2には、エンジンブロックに取り付けるための複数のボルト孔5が穿設されている。
前記リテーナ2の外側側面には、ゴム材料で形成された4つの円柱状の突起部6が設けられている。しかも、これらの4つの突起部6は図3に示すように、リテーナ付きオイルシールが複数積み重ねられた状態で、隣接するリテーナ付きオイルシールの内側側面と当接可能な位置に一体成形されている。
【0011】
なお、前記突起部6の位置、形状、大きさ、数などは、リテーナ2の形状に応じて種々変更可能である。また、外側側面に突起部6を設けるため、突起部6の材質は密封性などを考慮する必要がない。このため、突起部6の材質はゴム材料のような衝撃を吸収する材料であればよく、ウレタン樹脂などで形成しても良い。また、本発明の第一の実施形態では、突起部6をリテーナ外側側面に一体成形によって取り付けているが、接着、嵌合などにより取り付けるようにしても良い。
【0012】
本発明の実施形態のリテーナ付きオイルシールによると、次のような作用効果を得ることができる。
【0013】
リテーナ付きオイルシールはエンジンブロックへの取付工程や輸送時等において、図2に示すように積み重ねられる。この場合、リテーナ付きオイルシール1の外側側面には円柱状の突起部6が設けられているため、隣接するリテーナ同士は突起部の先端部以外は接触しない状態となる。これによりリテーナ2の外側側面から突起の高さだけ隙間が形成される。この隙間の存在により金属で形成されたリテーナ同士がこすれ合って金属紛が発生しなくなるため、オイルシールのリップ部4に金属紛が付着してクランクシャフトとの間に噛み込み、オイル漏れが発生することがなくなる。
【0014】
図3に示す第二の実施形態のリテーナ付きオイルシール11は、第一の実施形態と同様にアルミなどの金属材を略円筒状に形成するとともにその外周の一部を延長して台座部17に形成したリテーナ12と、前記リテーナ12の内周にゴム材料で形成されたオイルシール部13とが一体的に形成されている。前記オイルシール部13の内周には、クランクシャフトと接触するリップ14が形成されている。さらに、前記リテーナ12の側面には、エンジンブロックに取り付けるための複数のボルト孔15が穿設されている。突起部16は前述と同様にリテーナ12の外側側面に位置し、台座部17より上方の突起を連続に形成したものである。
【0015】
この第二の実施形態においても、エンジンブロックへの取付工程時や輸送時など、リテーナ付きオイルシール11が積み重ねられた状態において、突起の高さに相当する隙間が形成されるため、前述の場合と同様にリテーナ同士がこすれ合うことがなくなる。従って、前記の第一の実施形態と同様に、金属紛が発生しなくなるため、オイルシールのリップ部14に金属紛が付着してクランクシャフトとの間に噛み込み、オイル漏れが発生することがなくなる。
【0016】
なお、本発明のリテーナ付きオイルシールは、リテーナの内周部にオイルシールが一体的形成されているが、別体のオイルシールをリテーナの内周部に嵌合させるようにしてもよい。
【0017】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、自動車などに搭載されたエンジンのエンジンブロックとクランクシャフトとを密封するリテーナ付きオイルシールにおいて、リテーナ付きオイルシールの外側側面に衝撃を吸収するゴム材料もしくは樹脂材料で形成されている突起部を形成することにより、積み重ねられたリテーナ付きオイルシールとの間に隙間ができ、リテーナ同士のこすれ合いよる金属紛の発生を防止する。これによりリップに金属紛などが付着することがなくなり、金属紛がリップとクランクシャフトとの間に噛み込んで、オイル漏れが発生することがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一の実施形態を示すリテーナ付きオイルシールの斜視図
【図2】本発明第一の実施形態のリテーナ付きオイルシールを積み重ねた状態を示す断面図
【図3】本発明第二の実施形態を示すリテーナ付きオイルシールの斜視図
【図4】従来のリテーナ付きオイルシールを積み重ねた状態を示す断面図
【符号の説明】
1、11、101 リテーナ付きオイルシール
2、12、102 リテーナ
3、13、103 オイルシール部
4、14、104 リップ
5、15 ボルト孔
6、16 突起部
7、17 台座部
Claims (1)
- エンジンブロックに取付けられる金属製のリテーナと、クランクシャフトに接触するシールリップを有するオイルシール部とを有するリテーナ付きオイルシールにおいて、前記リテーナの外側側面に前記リテーナが積み重ねられた状態で、リテーナ同士が接触しないような突起部が形成され、前記突起部は衝撃を吸収するゴム材料もしくは樹脂材料で形成されていることを特徴とするリテーナ付きオイルシール。
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