JP5167155B2 - ペプチド結合に基づく多数の細胞株のプロファイリングに関連した組成物および方法 - Google Patents
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Description
本発明は、概して、分子生物学、ウイルス学、および腫瘍学に関連した方法および組成物を対象とする。ある局面において、本発明は、ペプチド結合特性に基づいて多数の細胞または細胞株をプロファイリングおよび/または分類する組成物および方法を対象とする。
本発明の態様は、細胞株をプロファイリングする方法、および/または細胞の標的集団もしくはファミリーに結合するペプチド配列もしくは構造を同定する方法を含む。本方法は、以下の段階を含む:多数の細胞株を提供する段階;各細胞株を、表面上にランダムな異種ペプチドを提示するファージのライブラリーと接触させる段階;細胞株の各々に結合するファージを取得する段階;各細胞株に結合するペプチドを同定する段階;および、同定されたペプチドに基づいて各細胞株を分類する段階。本方法は、各々の同定されたペプチドに結合する細胞株に基づいて各々の同定されたペプチドを分類する段階をさらに含み得る。一つの局面において、細胞株は癌細胞株を含む。癌細胞株は、腎臓、乳房、大腸、肺、前立腺、脳、肝臓、膵臓、子宮、神経、皮膚、頭頸部、白血病、リンパ球、または卵巣癌細胞株を含んでもよいが、それらに限定されない。別の局面において、パネルは癌細胞株である。特定の局面において、パネルは癌細胞株のNCI 60パネルである。本方法は、共通起源の癌細胞株または癌細胞の大多数に結合するペプチドを同定する段階をさらに含む。さらに、本方法はまた、公知の受容体リガンドとの類似性を同定するために、同定されたペプチドを解析する段階を含み得る。
ヒト腫瘍由来の60細胞株のコレクション(NCI-60)は、抗癌剤発見のためのツールとして広く探索されてきた。本発明の一つの局面において、NCI-60の細胞表面を、ファージ提示ランダムペプチドライブラリーのハイスループットスクリーニングによりプロファイリングし、回収されたトリペプチドモチーフ26,031個の結合選択性にしたがって細胞株を分類した。本発明者らは、選択された細胞ホーミングペプチドモチーフおよびそのNCI-60認識パターンを解析することによって、これらのモチーフのいくつかが(a)腫瘍細胞受容体に対するリガンドとして公知であるヒトタンパク質のドメインに類似していること、および(b)対応する受容体の発現プロファイルと相関するパターンにおいてNCI-60の中で分離すること、を確立した。本発明者らは、上皮増殖因子受容体に対する天然リガンドの模倣ペプチドとしてモチーフのいくつかを生化学的に検証した。その結果、腫瘍細胞株のリガンド指向型プロファイリングは、腫瘍細胞表面分子の発現に基づいてコンビナトリアルライブラリーから機能的ペプチドを選択することができたことが示され、これは次に癌の特定のタイプにおける「創薬標的となり得る」受容体として活用され得る(Kolonin et al., 2006)。
本発明の修飾された細胞標的分子は、化学合成法、二つの部分の間の化学的連結、またはいくつかの場合は、標的部分への第二のポリペプチドコード配列の融合によって生成されうる。本発明の修飾された細胞標的分子は、細胞の特定の種類を標的とするための治療剤および/または造影剤として使用されてもよいことが企図される。
本明細書において提供されるような細胞標的部分は、いくつかの局面において、細胞の特定の種類への結合を示すペプチドまたはポリペプチドを含んでもよい。例えば、いくつかの場合において、細胞標的部分は、表3において提供されるポリペプチド配列の一つから選択される。当業者は、そのような配列が追加的なアミノ酸または他の共有結合的修飾を含みうることを理解するであろう。例えば、好ましい態様において、表3由来のポリペプチド配列は環状ポリペプチドとして提供される。したがっていくつかの具体例において、表3由来のアミノ酸配列は、ジスルフィド結合を形成し得るシステイン残基に隣接し、それによって環状ポリペプチドを提供する。したがっていくつかの局面において、本発明は、本明細書において提供される(例えば、表3に示されるような)ペプチドおよびポリペプチドに結合する、白血病細胞、肺癌細胞、大腸癌細胞、CNS癌細胞、メラノーマ細胞、卵巣癌細胞、前立腺癌細胞、腎臓癌細胞、または乳癌細胞などの細胞の種類のいずれかを標的とするための組成物および方法を提供する。
上記で言及されたように、ある特定の局面において、治療的部分とは、放射性同位体、ホロ毒素、修飾された毒素、毒素の触媒サブユニット、細胞毒素(細胞障害剤)などの毒素、または、規定された条件下で細胞死を引き起こす、細胞中もしくは細胞の表面上に通常は存在しない任意の分子もしくは酵素であり得る。本発明の方法により使用され得る毒素は、当技術分野において公知である放射性同位体、例えば、固有のまたは誘導された内因性細胞障害性エフェクター系に結合する抗体(またはその補体固定を含む部分)、チミジンキナーゼ、エンドヌクレアーゼ、リボヌクレアーゼ、α毒素、リシン、アブリン、シュードモナス(Pseudomonas)外毒素A、ジフテリア毒素、サポリン、モモルジン(momordin)、ゲロニン(gelonin)、ヨウシュヤマゴボウ抗ウイルスタンパク質、α-サルシン(sarcin)、およびコレラ毒素などの化合物を含むが、それらに限定されない。「毒素」はまた、細胞増殖抑制剤または細胞破壊剤、治療剤または放射性金属イオン、例えば、例えば213Biなどのα-エミッター、または、例えば103Pd、133Xe、131I、68Ge、57Co、65Zn、85Sr、32P、35S、90Y、153Sm、153Gd、169Yb、51Cr、54Mn、75Se、113Sn、90イットリウム、117スズ、186レニウム、166ホルミウム、および188レニウムなどの他の放射性同位体;ルミノールなどの発光標識;ならびに、フルオレセインおよびローダミンなどの蛍光標識、ならびにビオチンを含む。さらに、治療的部分は、BCL2ファミリーメンバー、カスパーゼ、またはグランザイムなどのアポトーシス促進性タンパク質であってもよい。
様々な従来の癌療法が、癌の処置において現在使用されている。したがって本発明のいくつかの局面において、抗癌療法に感受性であるかまたは抵抗性である細胞などの癌細胞を分類するための方法が提供される。従来の癌療法のいくつかの例について下記で考察する。本発明による方法が、任意の特定の癌処置に感受性であるかまたは抵抗性である細胞を同定するために使用されてもよいことが企図される。さらに、本発明のいくつかの局面は、細胞標的抗癌療法のための組成物および方法に関する。したがって、当業者に公知である任意の抗癌方法(下記で例示されるような)を、本明細書において提供される組成物および方法と組み合わせてまたは関連させて使用できることが企図される。
癌療法はまた、化学物質および放射線ベースの処置の両方との様々な併用療法を含む。併用化学療法は、例えば、シスプラチン(CDDP)、カルボプラチン、プロカルバジン、メクロレタミン、シクロホスファミド、カンプトテシン、イホスファミド、メルファラン、クロラムブシル、ブスルファン、ニトロソ尿素、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、ブレオマイシン、プリコマイシン(plicomycin)、マイトマイシン、エトポシド(VP16)、タモキシフェン、ラロキシフェン、エストロゲン受容体結合剤、タキソール(taxol)、ゲムシタビン、ナベルビン、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤、トランス白金(transplatinum)、5-フルオロウラシル、ビンクリスチン、ビンブラスチン、およびメトトレキセート、または前述の任意の類似体もしくは誘導的変異体を含む。
広範に使用されてきた、DNA損傷を引き起こすその他の因子には、γ線、X線として一般に公知であるもの、および/または放射性同位体の腫瘍細胞へ指向された送達が含まれる。マイクロ波およびUV照射などの、DNAを損傷する因子の他の形態もまた企図される。これらの因子のすべては、DNA、DNAの前駆体、DNAの複製および修復、ならびに染色体の集合および維持に広範囲の損傷をもたらす可能性が最も高い。X線の線量範囲は、長期間(3〜4週間)の間の毎日50〜200レントゲンの線量から、2000〜6000レントゲンの単一線量にわたる。放射性同位体の線量範囲は幅広く変化し、同位体の半減期、放出される放射線の強度およびタイプ、ならびに腫瘍細胞による取り込みに依存する。
免疫療法とは、一般に、癌細胞を標的化して破壊するための免疫エフェクター細胞および分子の使用に依存する。免疫エフェクターとは、例えば、腫瘍細胞表面上のあるマーカーに特異的な抗体でありうる。抗体は単独で療法のエフェクターとしてはたらくことができ、または、実際に細胞の死滅をもたらす他の細胞を動員することもできる。また抗体は、薬物または毒素(化学療法剤、放射性核種、リシンA鎖、コレラ毒素、百日咳毒素など)に接合されてもよく、かつ単に標的薬剤としてはたらくこともできる。または、エフェクターは、腫瘍細胞標的と直接的または間接的に相互作用する表面分子を保持するリンパ球であってもよい。種々のエフェクター細胞は、細胞障害性T細胞およびNK細胞を含む。
実施例1
細胞上でのコンビナトリアルライブラリースクリーニング
MDA-N(入手不可能)を除いたすべてのNCI-60細胞株(1)を、5%ウシ胎児血清(FBS)および5 mmol/L L-グルタミンを添加したRPMI 1640において増殖させた。インサートCX7C(SEQ ID NO:1)を提示するベクターfUSE5に基づくファージ提示ランダムペプチドライブラリーを、記載されたように(Giordano et al., 2001)BRASILを用いることによってスクリーニングした。指数関数的に増殖した細胞を、0.5 mmol/L EDTA、0.4 g/L KCl、8 g/L NaCl、および1 g/Lデキストロースで収集し、リン酸緩衝食塩水(PBS)で一度洗浄して、1%ウシ血清アルブミン(BSA)および1 mmol/L HEPESを含むRPMIに再懸濁した。細胞(〜106)を200μLの懸濁液において109形質導入単位(T.U.)のCX7Cファージと共に氷上で2時間インキュベーションし、非混和性の有機下相(ジブチルフタレート/シクロヘキサン、9:1)の上部に移して、10,000×gで10分間遠心分離した。ファージが結合した細胞ペレットを200μLのK91細菌培養物とインキュベーションし、結合したファージを増幅して次のラウンドに使用した。ビトロネクチンに結合する細胞接着分子の発現により組織培養細胞上で選択されるRGDモチーフを含むペプチドの優先的な単離を予防するために、各ラウンドにおいて1 mg/mLの合成ペプチドRGD-4C(AnaSpec, San Diego, CA)の存在下でライブラリースクリーニングを行った。3ラウンドの選択の後、記載されたように(Pasqualini and Ruoslahti, 1996; Arap et al., 2002; Pasqualini et al., 2001)、ファージのペプチドをコードするインサートを配列決定した。
ペプチドモチーフ/細胞株の会合の階層的クラスター解析
本発明者らは、スクリーニングにおいて単離されたすべてのペプチド配列の相互作用的配列管理データベースを作成した。CX7Cペプチドにおけるトリペプチドモチーフ頻度の計算(両方向における)は、記載されたように(Arap et al., 2002)、SAS(バージョン8.1.2, SAS Institute, Cary, NC)およびPerl(バージョン5.6.1)に基づく文字パターン認識プログラムを用いることによって行った。最も密接に関連したトリペプチドおよび細胞株を同定するために、discover.nci.nih.gov/tools.jspで入手可能なオンラインソフトウェアCIMminerを用いることによってクラスター化されたイメージマップ(CIM)を生成した。データを細胞株およびトリペプチドモチーフ両方について集め(平均値減算して(mean subtracted)SDによって割り);平均連結アルゴリズムを用いた相関係数メトリックを距離測定として使用した。NCI-60細胞株にわたるトリペプチドモチーフ頻度は二次元データマトリクスを形成し、これをモチーフ濃縮を細胞株の群と相関させるのに使用した。CIMMinerアルゴリズムがペプチド頻度データのクラスタリング解析に適切であるか否かを評価するために、所定のデータセットにおけるトリペプチドモチーフの頻度が独立ポアソン分布に従うと仮定する模擬試験を考案した。本発明者らは、トリペプチドモチーフ頻度データマトリクスと同一次元のランダムな3,280×59データマトリクス(3,280トリペプチドおよび59細胞株のセットに対応する)を模擬実験した。これらの模擬実験データを、平均値0、分散1に変換することによって実験データと同じ方法で集めた。図1におけるCIMについては、共通起源の一つの細胞株(Arap et al., 2002)以外のすべての細胞株上で選択されたトリペプチドを使用した。(他の48細胞株に対して)11種類の枠で囲まれた細胞株について肺腫瘍細胞結合ペプチドにおいて選択的に過剰に提示されたまたは提示不足の5種類のトリペプチドの特異性を、記載されたように(Arap et al., 2002)、R Packageバージョン2.0.0(www.r-project.org)を用いて、二標本t検定(片側)を行うことにより、ならびにウィルコクソン(Wilcoxon)順位和検定(片側)およびフィッシャー正確確率検定(片側)を用いることにより評価した。
候補標的化受容体の同定
トリペプチドモチーフが標的とするリード受容体を同定するため、NCI-60の個々の細胞株におけるその発現レベルが対応細胞株における図1由来の個々のトリペプチドの頻度と相関するタンパク質を同定するためにMolecular Target Database(ウェブ上でdtp.nci.nih.govにて見出される)をスクリーニングした。本発明者らは、細胞株におけるトリペプチド頻度とデータベースにおけるタンパク質発現パターンとの間のペアワイズピアソン相関を計算するために、COMPAREソフトウェア(ウェブ上でdtp.nci.nih.gov/docs/compare/compare.htmlにて見出される)を使用した。NCI-60発現プロファイルおよびトリペプチド頻度分布プロファイルが相関した妥当な数の候補分子標的を提供したため、最小ピアソン相関係数0.2を、リード受容体の選択のカットオフとした。解析される候補標的を特異性の広い受容体にまず限定するために、NCI-60におけるその発現が少なくとも25%のトリペプチドの頻度プロファイルと相関することが見出された推定の細胞表面分子(表1)のみを含めた。
ペプチドモチーフ類似性についてのタンパク質データベーススクリーニング
選択されたペプチドにより模倣された候補受容体の天然原型リガンドを同定するため、本発明者らは、特異性の広いトリペプチドを含む多数のペプチドの間で共有される伸長(4個またはより長いアミノ酸)モチーフを同定するためにオンラインClustalWソフトウェア(www.ebi.ac.uk/clustalw/)を用いることによって、スクリーニングにおいて選択されたすべての7マーペプチドをスクリーニングした(図1)。モチーフの少なくともトリペプチドの部分がBLASTマッチの部分と同一であるとの条件下で細胞を標的とする4マーを含むタンパク質について、BLASTソフトウェア(www.ncbi.nlm.nih.gov/BLAST/)によって、ヒトタンパク質の非重複データベースを検索した。
ペプチド標的の一つとしての上皮増殖因子受容体の検証
上皮増殖因子受容体(EGFR)に結合するペプチドを単離するために、スクリーニングのラウンド2および3においてSKOV3上で選択されたファージクローンを個々に増幅してプールし、混合ファージの109形質導入単位を、プラスチック上に固定化した10μgの精製ヒトEGFR(Sigma, St. Louis, MO)またはBSA対照と共に一晩4℃でインキュベーションした。非結合ファージを大規模にPBSで洗い落とし、その後、プレート上の宿主K91大腸菌(Escherichia coli)に直接感染させることによって結合ファージを回収して、テトラサイクリン耐性クローンを選択し、定量化し、配列決定した。ファージに提示されたSKOV3結合ペプチドの中でEGFRリガンドマッチングモチーフを同定するため、特注設計のPerl 5.8.1ベースのソフトウェアを使用して生物学的EGFRリガンド配列にペプチド配列を突き合わせた。各7マーペプチド配列を、NH2末端からCOOH末端まで1アミノ酸シフトでEGFRリガンド配列に対して各方向に整列させた。各残基についてのペプチド/タンパク質類似性スコアを、EGFRリガンド中の対応するアミノ酸の位置と同一な任意の位置および類似の任意の位置において少なくとも3アミノ酸のペプチドマッチを同定するために改良されたBLOSUM62マトリクスに基づいて、計算した(図2A)。
NCI-60癌細胞の表面に結合するペプチドの単離
腫瘍細胞パネルの細胞表面をプロファイリングする最初の試みとして、基本構造CX7C(C、システイン;X、任意の残基)を有する大きな(2×108の固有配列)環状ランダムペプチドライブラリーをNCI-60のあらゆる細胞株上でスクリーニングした。Arg-Gly-Asp(RGD)含有ペプチドの回収を最小にするために、過剰な、競合するRGD合成インテグリン結合ペプチド(Arap et al., 1009)においてファージ選択を行った。接着細胞における高レベルのインテグリン発現のためにRGDがスクリーニングにおいて優勢になる傾向があるため(公開されていない観察)、細胞表面受容体の非インテグリンファミリーに結合するリガンドの回収を促進するために本戦略を設計した。特定の細胞標的ペプチドの優先的な細胞結合は、スクリーニングの各々のその後のラウンドにおけるこれらのペプチドモチーフの回収頻度増加によって定義される濃縮をもたらす(Kolonin et al., 2001; Pasqualini et al., 2001)。したがって本発明者らは、スクリーニングにおいて濃縮されたモチーフの差次的選択にしたがってNCI-60の細胞株の間で非インテグリン細胞表面分子の発現をプロファイリングすることに着手した。
NCI-60細胞に結合するペプチドの階層的クラスター解析
スクリーニングに由来するペプチドのスペクトルを解析し、パネルの異なる細胞株の間で比較するために、3残基モチーフ(トリペプチド)がファージ提示法の文脈においてタンパク質-ペプチド相互作用に十分な構造を提供するという前提に基づいて、コンビナトリアル統計的アプローチを採用した(Arap et al., 2002)。各NCI-60細胞株について、3ラウンドの選択の後に回収した96ファージクローン由来のCX7CペプチドをコードするDNAインサートを配列決定した。単離されたCX7Cにコードされた7マーペプチド5,270個(各NCI-60細胞株当たりの解析された7マーペプチド配列平均89個)内に含まれた26,031個のトリペプチドのデータベースを解析することによって、各細胞株上で選択されたライブラリー由来配列内のすべてのトリペプチドのコンピューターを用いた調査を行った。したがって、各細胞株に細胞表面結合剤についての選択の間に同定されたトリペプチドの独自のセットを割り当て、所定の細胞株について全てのペプチドの間での各モチーフの頻度を計算した。
ペプチドモチーフに対する候補受容体標的の同定
本発明者らは、その大部分が多数のNCI-60細胞株によって発現される受容体に結合すると考えられる、38種類の特異性の広いトリペプチドに対する標的の同定に進んだ。非アレイ法によって測定された1,218種類のヒトタンパク質の発現および活性に関する詳細な情報を含むNCI Molecular Targets Databaseを使用した(Holbeck, 2004)。本発明者らは、COMPAREアルゴリズム(Zaharevitz et al., 2002)を用いることによって、38トリペプチドモチーフの選択性プロファイルと、特徴決定された分子標的の発現プロファイルとを相関させた。その発現がある特定のモチーフの濃縮プロファイルと相関した適格なタンパク質のいくつかは、EGF、繊維芽細胞増殖因子(FGF)、神経成長因子(NGF)、およびエフリンのファミリーに属するリガンドに対する受容体などのチロシンキナーゼ受容体に相当することが観察された(表1)。系統樹における38トリペプチドモチーフセットの順序(図1)は、分子標的相関データに移されると、その細胞株会合プロファイルがEGF、FGF、NGF、またはエフリン受容体の発現プロファイルと相関した、トリペプチドのクラスターを示した(表1)。
標的受容体としてのEGFRの検証
本発明者らは、採用されたアプローチが実際に標的化可能な腫瘍細胞表面タンパク質をもたらし得ることを示すために、EGFR発現と相関するプロファイルにおいてパネル内に分布した任意のトリペプチドモチーフがEGFRに結合するか否か試験することを選択した。一貫して、調査された38トリペプチドのうち24種類が、EGFR発現のものと一致するNCI-60細胞株会合パターンを示した(表1)。これらのトリペプチドのうち、22種類は卵巣癌細胞株SKOV3およびOVCAR4上でのスクリーニングにおいて単離された(データは示されていない)。EGFRは卵巣癌と関連していることが周知であるため(Vogelstein and Kinzler, 2004)、本発明者らは、これらの細胞株がEGFRリガンド模倣モチーフの選択の原因であると考えられる標的化可能なEGFRの発現体(expresser)である可能性が高いと考えた。選択されたモチーフによるEGFR結合を検証するために、SKOV3結合ファージサブライブラリー(ラウンド2および3において回収された、プールされたクローン)を固定化したヒトEGFRに対してスクリーニングした。2ラウンドの選択の後、EGFR結合ペプチドを提示するファージを解析した:大多数は、EGFR発現と相関するプロファイルにおいてパネル内に分布した22種類のSKOV3選択トリペプチドモチーフのうち17種類(表1)を含んだ異なる7マーペプチド(図2A)によって構成されていた。これらのペプチドを提示するファージは、同じサブライブラリーを固定化したBSA対照結合に供することによって決定されたように(図2B)、EGFRに対して特異的親和性を有していた。驚くべきことに、コンピューターを用いた配列の解析(図2A)は、7マーEGFR結合ペプチドのうち12種類が生物学的EGFRリガンドのいくつかに存在するものに類似したアミノ酸モチーフを含むことを示した(Vogelstein and Kinzler, 2004)。候補トリペプチドの8種類(RVS、AGS、AGL、GVR、GGR、GGL、GSV、およびGVS)を含むこれらのペプチドは、EGF、アンフィレギュリン、ヘパリン結合EGF様増殖因子、およびエピレギュリンの断片と極めて類似していることが見出された(図2A)。同じアルゴリズムを用いた同じ12種類の7マーに対する類似性検索は、2種類の他のEGFRリガンドであるトランスフォーミング増殖因子-αおよびβ-セルリン、または、表1に列挙される3種類の他の候補ファミリー:エフリンA、NGF-β、およびFGF6からランダムに選択されるチロシンキナーゼ受容体の対照リガンドに対しいかなるマッチも示さなかった(データは示されていない)。総合すると、これらのデータは、NCI-60細胞上で選択されたペプチドの少なくともいくつかはEGFRを標的とし、一方、他のペプチドは、TRK、エフリン、またはFGF受容体ファミリー由来のものを含む可能性のある様々なチロシンキナーゼに結合する可能性があることを示唆する。
癌細胞株の分子フィンガープリンティング
プロテオミクスとは、腫瘍細胞または腫瘍関連細胞においてタンパク質の全体的な分布を記録し、関心対象の個々のタンパク質を同定して特徴決定すること、ならびにそれらの関連および機能的役割を解明することを目指す、生物学的試料におけるタンパク質の体系的解析として定義され得る。最終的に、タンパク質発現のハイスループットプロファイリングは、ヒトおよび他の種における各組織についてタンパク質ベースのフィンガープリントである「プロテオーム」をもたらすと考えられる。プロテオミクスの進歩に関連した技術として、タンパク質レベルでの癌の体系的分子解析のための新たなアプローチが浮上している。しかしながら、体系的タンパク質発現プロファイリングのための方法はまた、干渉について可能性のある標的を容易に見落とす可能性がある。これらの方法は解剖学的状況を考慮に入れないことが多い。そのため、標的療法に使用され得る接触可能な受容体の分子マップの生成のためには、従来のタンパク質プロファイリングアプローチ由来の情報が、エクスビボおよびインビボでの機能的スクリーニング由来のデータとの統合によって増強されるべきである。本発明者らおよび他の人々らによる研究は、癌プロテオミクスの概念であるタンパク質-タンパク質相互作用レベルでの腫瘍細胞および血管を形成する細胞の分子フェノタイピングを進歩させてきた。癌において発現する細胞表面受容体の分子多様性を活用することは、最終的に標的送達のためのリガンド-受容体機能的マップをもたらすと考えられる。
EGFR発現パターンと相関してNCI-60細胞を標的とするモチーフが、生物学的EGFRリガンドのドメインに類似したペプチド内に見出され、EGFRに結合する
本発明者らは、採用されたアプローチが実際に標的化可能な腫瘍細胞表面タンパク質をもたらし得ることを示すために、EGFR発現と相関するプロファイルにおいてパネル内に分布した任意のトリペプチドモチーフがEGF受容体(EGFR)に結合するか否か試験することを選択した。一貫して、調査された38トリペプチドのうち24種類は、EGFR発現のものと一致するNCI-60細胞株会合パターンを示した(Kolonin et al., 2001)。これらのトリペプチドのうち、22種類は卵巣癌細胞株SKOV3およびOVCAR4上でのスクリーニングにおいて単離された(データは示されていない)。EGFRは卵巣癌と関連していることが周知であるため(Vogelstein, 2004; Maihle and Lafky, 2002)、本発明者らは、これらの細胞株がEGFRリガンド模倣モチーフの選択の原因であると考えられる標的化可能なEGFRの発現体である可能性が高いと考えた。選択されたモチーフによるEGFR結合を検証するために、SKOV3結合ファージサブライブラリー(ラウンド2および3において回収された、プールされたクローン)を固定化したヒトEGFRに対してスクリーニングした。2ラウンドの選択の後、EGFR結合ペプチドを提示するファージを解析した:大多数は、EGFR発現と相関するプロファイルにおいてパネル内に分布した22種類のSKOV3選択トリペプチドモチーフのうち17種類を含んだ異なる7マーペプチド(図3A)によって構成されていた。
肺癌細胞表面マーカーとしてのエフリンA5受容体
EGFR、FGFR、NGFR、およびエフリン受容体ファミリーに属する、ペプチド分布相関チロシンキナーゼ受容体は、多くのタイプの癌において上方制御されていることが多い。他方では、肺腫瘍由来細胞株に対して主に選択的であるGGSトリペプチドおよびその誘導体によっておそらく標的とされるEphA5などの受容体のいくつかは、少なくとも部分的に、前駆体癌タイプ特異的であるように見える。本アプローチが種々の癌において遍在的に上方制御されている細胞表面受容体の同定を明らかに可能にしたため、本発明者らは、癌タイプ特異的な受容体の同定を試みるためにさらに一歩進んだ。
肺癌におけるエフリン模倣ペプチドの検証
本発明者らは、モチーフGGSを含むファージをEph受容体のリガンドとして検証するために、EphA5固定化受容体に対するファージ結合を試験した。本発明者らは、濃縮されたモチーフGGSを含む8種類のペプチド(CAGLSGGTC(SEQ ID NO:2133)、CSGIGSGGC(SEQ ID NO:2134)、CSSGGVLGC(SEQ ID NO:2135)、CSWGSGGSC(SEQ ID NO:2136)、CTLVLGGSC(SEQ ID NO:2137)、CRFESSGGC(SEQ ID NO:2138)、CHVSGGSGC(SEQ ID NO:2139)、CTGGSLGAC(SEQ ID NO:2140))を試験し始め、それらのすべてはEphA5受容体を発現することが公知である異なる細胞株上でのスクリーニングから得られたファージクローンによって提示された(図3A)。本第一ラウンドの選択より、対照(BSA)と比較して5クローン(CAGLSGGTC(SEQ ID NO:2133)、CSGIGSGGC(SEQ ID NO:2134)、CSSGGVLGC(SEQ ID NO:2135)、CRFESSGGC(SEQ ID NO:2138)、およびCSWGSGGSC(SEQ ID NO:2136))が受容体への良好な結合を示し、EphA5に特異的に結合するが対照EphA4受容体には結合しないそれらの能力についてさらに解析された(図3B)。ペプチド配列CSGIGSGGC(SEQ ID NO:2134)およびCRFESSGGC(SEQ ID NO:2138)を提示するファージは結合特異性を示し、特徴決定のために選択された。
エフリン模倣ペプチドの細胞内部移行
エフリン模倣ペプチドの細胞内部移行を媒介する能力を評価した。A549細胞株を細胞表面上にEphA5受容体を発現する典型的なヒト肺癌由来細胞として使用した。各ファージクローンまたは対照のインサート無しのファージを細胞と共に4時間37℃でインキュベーションした。CSGIGSGGC(SEQ ID NO:2)およびCRFESSGGC(SEQ ID NO:3)両方のファージがA549細胞中に内部移行し、一方、標的化されない対照ファージを使用した際にはバックグラウンドの蛍光のみが得られた(図8参照)。
エフリン模倣ペプチドによる細胞の活性化
ペプチドCSGIGSGGC(SEQ ID NO:2)およびCRFESSGGC(SEQ ID NO:3)によるEphA5受容体の活性化は、肺癌細胞の増殖および/または生存をもたらす。血清の非存在下において、本ペプチドは肺癌細胞の増殖を4倍増加させた(図9A〜B)。本効果は、EphA5受容体を発現する2種類の異なるヒト細胞株において確認された。
Claims (13)
- EphA5受容体発現細胞標的部分および治療的部分を含むEphA5受容体標的実体を含む組成物であって、該標的部分が、アミノ酸配列SGIGSGGまたはアミノ酸配列RFESSGGを含むペプチドである、前記組成物。
- 該ペプチドにシステイン残基が隣接している、請求項1記載の組成物。
- 該ペプチドが、アミノ酸配列CSGIGSGGCまたはアミノ酸配列CRFESSGGCを含む、請求項1又は2記載の組成物。
- ペプチドが共有結合的に修飾されている、請求項1〜3のいずれか一項記載の組成物。
- ペプチドが環状である、請求項1〜4のいずれか一項記載の組成物。
- EphA5受容体の表面発現を特徴とする癌を有する対象の処置に使用するための、請求項1〜5のいずれか一項記載の組成物。
- 対象が、放射線療法で処置されたことがある、またはさらに放射線療法で処置される、請求項6記載の組成物。
- 対象が、DNA損傷剤で処置されたことがある、またはさらにDNA損傷剤で処置される、請求項6記載の組成物。
- 対象が、化学療法剤で処置されたことがある、またはさらに化学療法剤で処置される、請求項6記載の組成物。
- 化学療法剤が、シスプラチン(CDDP)、カルボプラチン、プロカルバジン、メクロレタミン、シクロホスファミド、カンプトテシン、イホスファミド、メルファラン、クロラムブシル、ブスルファン、ニトロソ尿素、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、ブレオマイシン、プリコマイシン(plicomycin)、マイトマイシン、エトポシド(VP16)、タモキシフェン、ラロキシフェン、エストロゲン受容体結合剤、タキソール(taxol)、ゲムシタビン、ナベルビン、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤、トランス白金(transplatinum)、5-フルオロウラシル、ビンクリスチン、ビンブラスチン、メトトレキセート、それらの類似体もしくは誘導的変異体、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項9記載の組成物。
- 化学療法剤が、シスプラチン、カルボプラチン、トランス白金、またはそれらの類似体もしくは誘導的変異体である、またはシスプラチン、カルボプラチン、トランス白金、またはそれらの類似体もしくは誘導的変異体を含む、請求項10記載の組成物。
- 化学療法剤が、さらにタキソール、ゲムシタビン、ビンクリスチン、ビンブラスチン、またはそれらの類似体もしくは誘導的変異体を含む、請求項11記載の組成物。
- 対象が、免疫療法で処置されたことがある、またはさらに免疫療法で処置される、請求項6記載の組成物。
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