JP5162212B2 - 新規乳酸菌、乳酸菌組成物及び植物エキス、並びに、植物エキス及び低分子ポリフェノールの製造方法 - Google Patents
新規乳酸菌、乳酸菌組成物及び植物エキス、並びに、植物エキス及び低分子ポリフェノールの製造方法Info
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Description
2005年の野菜茶葉研究所・機能解析部・茶品質化学研究室の報告によると、ガレート型カテキンは、ペクチンやタンパク質との反応性が高いことが示されている。また、茶を摂取した後のカテキン類のAUC(血中濃度−時間曲線下面積)が測定された結果、EGCに比べて、EGCgの方がAUCが低いことが報告されている(例えば、非特許文献1参照)。これらのことから、ガレート型カテキンは、ペクチンやタンパク質と複合体を形成することで、腸管からの吸収効率が低下していることが示唆される。
しかしながら、非特許文献2、3に記載の、タンナーゼ活性を有し、没食子酸脱炭酸酵素活性を有さないラクトバシルス・プランタラム株は、必ずしもタンナーゼ活性が強いものではない。
しかしながら、通常、ラクトバシルス・プランタラムは、イヌリン資化性が低いことが知られている(例えば、非特許文献2、4参照)。前記非特許文献2、3に記載の、タンナーゼ活性を有し、没食子酸脱炭酸酵素活性を有さないラクトバシルス・プランタラム株も、そのいずれもが、イヌリン資化性を有していない。
<1> タンナーゼ活性を有し、かつ、没食子酸脱炭酸酵素活性を有さない乳酸菌であって、イヌリン資化性を有することを特徴とする乳酸菌。
<2> ラクトバシルス・プランタラムである<1>に記載の乳酸菌。
<3> ラクトバシルス・プランタラム 22A−1(FERM P−21409)、ラクトバシルス・プランタラム 22A−3(FERM P−21411)、ラクトバシルス・プランタラム 22B−2(FERM P−21410)のうちいずれかである<2>に記載の乳酸菌。
<4> <1>から<3>のいずれかに記載の乳酸菌を含む乳酸菌組成物。
<5> <1>から<3>のいずれかに記載の乳酸菌と、植物からの抽出物とを含む植物エキス。
<6> <1>から<3>のいずれかに記載の乳酸菌を用いて、植物からの抽出物に含有されるガレート型カテキンを加水分解する工程を含む植物エキスの製造方法。
<7> 請求項1から3のいずれかに記載の乳酸菌を用いて、植物からの抽出物に含有される加水分解型タンニンを加水分解する工程を含む植物エキスの製造方法。
<8> <1>から<3>のいずれかに記載の乳酸菌を用いて、加水分解型タンニン、ガレート型カテキン及び没食子酸メチルのうち少なくとも1つを加水分解する工程を含む低分子ポリフェノールの製造方法。
本発明の乳酸菌は、タンナーゼ活性を有し、かつ、没食子酸脱炭酸酵素活性を有さない乳酸菌であって、イヌリン資化性を有することを特徴とし、更に必要に応じてその他の性状を有する。
前記タンナーゼ活性とは、加水分解型タンニンのエステル結合を加水分解する反応を触媒する活性である。加水分解型タンニンにおいてエステル結合が加水分解されると、通常、没食子酸、エラグ酸などの低分子ポリフェノールが遊離する。
また、前記タンナーゼ活性は、ガレート型カテキンのエステル結合を加水分解する反応も触媒する活性である。ガレート型カテキンにおいてエステル結合が加水分解されると、通常、ガレート型カテキンが非ガレート型カテキンに変換されるとともに、没食子酸が遊離する。
前記没食子酸脱炭酸酵素活性とは、没食子酸を脱炭酸し、ピロガロールを生成する活性を意味する。
前記乳酸菌が没食子酸脱炭酸酵素活性を有しているか否かを調べる方法としては、特に制限はないが、没食子酸を基質として反応させ、反応産物であるピロガロールを検出する方法が一般的である。前記ピロガロールを検出する方法としては、特に制限はなく、例えば、HPLCや質量分析計を用いて生成したピロガロールを検出したり、生成したピロガロールに由来する橙色への呈色を、分光光度計を用いて又は目視により検出したりすることができる。
前記イヌリン資化性とは、イヌリンを炭素源として増殖できることを意味する。
前記乳酸菌がイヌリン資化性を有しているか否かを調べる方法としては、特に制限はないが、イヌリンのみを炭素源として添加した寒天培地に前記乳酸菌を播種し、その生育を観察する方法が挙げられる。また、前記イヌリン資化性の有無は、例えば、市販されている細菌同定キットを利用して簡便に調べることができる。
前記乳酸菌としては、特に制限はなく、発酵により乳酸を産生することができる細菌の中から、タンナーゼ活性を有し、かつ、没食子酸脱炭酸酵素活性を有さず、イヌリン資化性を有する細菌を、目的に応じて適宜選択することができる。前記乳酸菌としては、例えば、ラクトバシルス属(Lactobacillus)、ペディオコッカス属(Pediococcus)、ビフィドバクテリウム属(Bifidobacterium)、ラクトコッカス属(Lactococcus)、リューコノストック属(Leuconostoc)、エンテロコッカス属(Enterococcus)に属する細菌などが挙げられる。
前記ラクトバシルス・プランタラム 22A−1(FERM P−21409)、ラクトバシルス・プランタラム 22A−3(FERM P−21411)、ラクトバシルス・プランタラム 22B−2(FERM P−21410)の3株は、本発明者らにより漬物から単離・同定された株であり、独立行政法人産業技術総合研究所 特許生物寄託センターに寄託されている。
前記ラクトバシルス・プランタラム 22A−3は、タンナーゼ活性を有し、没食子酸脱炭酸酵素活性を有さず、イヌリン資化性を有する。前記ラクトバシルス・プランタラム 22A−3のタンナーゼ活性は、前記Nishitaniらの論文に記載のタンナーゼ定量方法により測定した結果、7.18mU/mLであった。
前記ラクトバシルス・プランタラム 22B−2は、タンナーゼ活性を有し、没食子酸脱炭酸酵素活性を有さず、イヌリン資化性を有する。前記ラクトバシルス・プランタラム 22B−2のタンナーゼ活性は、前記Nishitaniらの論文に記載のタンナーゼ定量方法により測定した結果、6.95mU/mLであった。
本発明の植物エキスは、前記乳酸菌と、植物からの抽出物とを含み、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前記植物エキスにおける前記乳酸菌としては、特に制限はなく、前記した本発明の乳酸菌の項目で記載した乳酸菌の中から適宜選択することができる。前記乳酸菌は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。前記乳酸菌組成物における前記乳酸菌の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記植物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、ガレート型カテキン、加水分解型タンニンを含有することが好ましく、ガレート型カテキンを含有することが特に好ましい。
前記ガレート型カテキンとしては、特に制限はなく、例えば、エピガロカテキンガレート(EGCg)、エピカテキンガレート(ECg)、カテキンガレート(Cg)、ガロカテキンガレート(GCg)などが挙げられる。
前記抽出溶媒として使用し得る水としては、例えば、純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水等の他、これらに各種処理を施したものが含まれる。水に施す処理としては、例えば、精製、加熱、殺菌、ろ過、イオン交換、浸透圧の調整、緩衝化等が含まれる。なお、前記抽出溶媒として使用し得る水には、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
なお、前記水と親水性有機溶媒との混合溶媒を使用する場合には、低級アルコールの場合は水10質量部に対して1質量部〜90質量部、低級脂肪族ケトンの場合は水10質量部に対して1質量部〜40質量部添加することが好ましい。多価アルコールの場合は水10質量部に対して1質量部〜90質量部添加することが好ましい。
前記植物からの抽出物がタンニン及びカテキン類のうち少なくとも1つを含有する場合には、前記植物エキスは、タンニン及びカテキン類のうち少なくとも1つが有する生理作用を発揮することができる。前記タンニン及びカテキン類のうち少なくとも1つが有する生理作用としては、特に制限はなく、例えば、抗腫瘍作用、抗酸化作用、抗老化作用、血圧降下作用などが挙げられる。
更に、前記植物エキスは、強いタンナーゼ活性を有する前記乳酸菌を含むので、加水分解型タンニンが加水分解されてなる腸管吸収に優れたタンニン、及び、ガレート型カテキンが加水分解されてなる腸管吸収に優れたカテキン類のうち、少なくとも1つを豊富に含有する。したがって、前記植物エキスは、タンニン及びカテキン類が有する生理作用を、生体内において一層効果的に発揮することができる。
また、前記植物エキスに含有される乳酸菌は、イヌリン資化性を有しているので、植物エキスが経口摂取された後に、乳酸菌が腸内で増殖・定着して、腸内細菌叢を改善することができる。
本発明の乳酸菌組成物は、前記乳酸菌を含み、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
ここで、前記乳酸菌組成物とは、人の健康に危害を加えるおそれが少なく、通常の社会生活において、経口又は消化管投与により摂取されるものをいい、行政区分上の食品、医薬品、医薬部外品、などの区分に制限されるものではなく、例えば、経口的に摂取される機能性食品、医薬部外品、医薬品などを幅広く含むものを意味する。
前記乳酸菌組成物における前記乳酸菌としては、特に制限はなく、前記した本発明の乳酸菌の項目で記載した乳酸菌の中から適宜選択することができる。前記乳酸菌は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。前記乳酸菌組成物における前記乳酸菌の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。また、前記乳酸菌組成物は、前記乳酸菌そのものであってもよい。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、前記乳酸菌組成物の利用形態に応じて適宜選択することができるが、例えば、薬理学的に許容される担体が挙げられる。
前記担体としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、例えば、前記有効成分を各種の剤型として用いる場合において、その剤型に応じて適宜選択することができる。前記剤型としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、投与方法に応じて適宜選択することができ、例えば、経口固形剤(錠剤、被覆錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤、トローチ剤など)、経口液剤(内服液剤、シロップ剤、エリキシル剤など)、などが挙げられる。
前記賦形剤としては、例えば、乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、微結晶セルロース、珪酸などが挙げられる。
また、前記乳酸菌の腸への定着補助を目的として、前記乳酸菌組成物にイヌリンを添加してもよい。
更に、前記乳酸菌組成物に含有される前記乳酸菌は、没食子酸脱炭酸酵素活性を有さないので、タンナーゼ活性により生成した没食子酸がピロガロールに変換されることがない。そのため、腸内で生成される没食子酸により優れた抗酸化作用が発揮される。更には、ピロガロールによる大腸癌などのリスクを低減することが期待される。
また、前記乳酸菌組成物は、日常的に経口摂取することが可能であり、含有される前記乳酸菌がイヌリン資化性を有しているので、経口摂取された後に腸内で増殖・定着しやすく、上記のタンナーゼ活性による作用を、腸内でより効果的に発揮させることができる。
本発明の植物エキスは、前記乳酸菌を用いて植物からの抽出物に含有される加水分解型タンニン及びガレート型カテキンのうち少なくとも1つを加水分解する工程を含み、更に必要に応じて、乳酸菌除去工程、植物からの抽出物の製造工程などの、その他の工程を含有してなる。
前記加水分解型タンニン及びガレート型カテキンのうち少なくとも1つを加水分解する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、通常、前記乳酸菌と前記植物からの抽出物とを同一の溶液中に添加することによって行うことができる。前記加水分解の条件としても、特に制限はないが、前記乳酸菌の生育条件、前記乳酸菌が有する酵素活性の至適条件などを考慮して、適宜選択することができる。
本発明の没食子酸の製造方法は、乳酸菌を用いて加水分解型タンニン、ガレート型カテキン及び没食子酸メチルのうち少なくとも1つを加水分解する工程を含み、更に必要に応じて、低分子ポリフェノール精製工程などのその他の工程を含有してなる。
前記加水分解型タンニン、ガレート型カテキン及び没食子酸メチルのうち少なくとも1つを加水分解する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、通常、前記乳酸菌と、前記加水分解型タンニン、ガレート型カテキン及び没食子酸メチルのうち少なくとも1つとを同一の溶液中に添加することによって行うことができる。前記加水分解の条件としても、特に制限はないが、前記乳酸菌の生育条件、前記乳酸菌が有する酵素活性の至適条件などを考慮して、適宜選択することができる。
−菌株の同定−
漬物から単離された22A−1株,22A−3株及び22B−2株から、公知の手法により染色体DNAを抽出し、Dongらの論文(Dong,X.,Xin,Y.,Jian,W.,Liu,X.,Ling,D.(2000).Bifidobacterium thermacidophilum sp.nov.,isolated from an anaerobic digester. International Journal of Systematic and Evolutional Microbiology 50,199−125)に記載されている細菌全菌種に共通反応するプライマー 27f(5‘−AGAGTTTGATCC/ATGGCTCAG−3’)及び1541R(5‘−AAGGAGGTGATCCAGCC−3’)を用いてPCRを行い、16S rDNAをほぼ網羅する領域を増幅した。
−定性的タンナーゼ試験−
22A−1株,22A−3株及び22B−2株について、下記の試験法により、定性的タンナーゼ試験を行った。この試験法は、Osawaらの論文(Osawa,R.,and T.P.Walsh(1993).A visual reading method for detection of bacterial tannase.Applied and Environmental Microbiology,59:1251−1252.)に記載の方法に準拠するものである。
リン酸二水素ナトリウム(33mM;Wako)とタンニン様の構造を持つ没食子酸メチル(20mM;Aldrich Chemical Compan,Inc.,Milwaukee,U.S.A)を含むpH5.0に調整した溶液を、滅菌フィルター(孔径0.45μm;Millipore Co.,Bedford,U.S.A.)を用いて試験管に5mlずつ無菌的に分注して基質培地とした。MRS寒天平板培地で37℃、24時間培養した被験菌群を滅菌綿棒で掻き取り、上述の基質培地に懸濁させ、O.D.660nmでの吸光度が0.4となるように調整した。これを37℃、24時間で静置培養した。培養後、よく懸濁した培養液1mlを採取して小試験管に移し、予め用意しておいた飽和炭酸水素ナトリウム(Wako)溶液(pH8.6)を等量加えてアルカリ化させ、室温で静置した。30分後に溶液が緑又は茶色に発色したものをタンナーゼ陽性とした。
定性的タンナーゼ試験の結果、22A−1株,22A−3株及び22B−2株の全てに、タンナーゼ活性が認められた。
−定性的没食子酸脱炭酸酵素試験−
22A−1株,22A−3株及び22B−2株について、下記の試験法により、定性的没食子酸脱炭酸酵素試験を行った。この試験法は、Osawaらの論文(Osawa,R.,and T.P.Walsh(1995).Detection of bacterial gallate decarboxylation by visual color discrimination.Journal of General and Applied Microbiology.41:165−170.)に記載の方法に準拠するものである。
5mlのMRS液体培地に、滅菌フィルター(孔径0.45μm)を用いて予め用意した100mM没食子酸(Wako)溶液(pH5.0)を最終濃度10mMになるように無菌的に添加してよく混合した。この溶液に、MRS寒天培地に増殖した新鮮分離菌株を1コロニー釣菌し、接種して37℃、24時間嫌気培養した。培養後、培養液を1ml採取して小試験管に移し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(pH8.6)を等量加えてアルカリ化させ、室温で静置した。30分後に溶液が鮮やかな橙色に変色すれば、GDase陽性、深い緑色又は褐色に変色すればGDase陰性とした。橙色に変色すれば、没食子酸が脱炭酸され、代謝産物であるピロガロールが存在することを示すとされている。
定性的没食子酸脱炭酸酵素試験の結果、22A−1株,22A−3株及び22B−2株のいずれにも、没食子酸脱炭酸酵素活性が認められなかった。
−定量的タンナーゼ試験−
22A−1株,22A−3株及び22B−2株について、下記の試験法により、定量的没食子酸脱炭酸酵素試験を行った。この試験法は、Nishitaniらの論文(Nishitani,Y.,Osawa,R.(2003).A novel colorimetric method to quantify tannase activity of viable bacteria.Journal of Microbiological Methods 54(2):281−284.)に記載の方法に準拠するものである。
即ち、22A−1株、22A−3株及び22B−2株のタンナーゼ活性は、前記Nishitaniらの論文に記載のいずれのラクトバシルス・プランタラム株のタンナーゼ活性(最大で5.73mU/mL(ATCC 14917株))よりも高い値であることが示された。
また、22A−1株、22A−3株及び22B−2株のタンナーゼ活性を、前記Nishitaniらの論文に記載のラクトバシルス・プランタラム株の中で、タンナーゼ活性を有し、没食子酸脱炭酸酵素活性を有さないラクトバシルス・プランタラム株のタンナーゼ活性(最大で1.52mU/mL(KOG11株))と比較すると、著しく高いことが示された。
Claims (7)
- タンナーゼ活性を有し、かつ、没食子酸脱炭酸酵素活性を有さないラクトバシルス・プランタラムであって、イヌリン資化性を有することを特徴とするラクトバシルス・プランタラム。
- ラクトバシルス・プランタラム 22A−1(FERM P−21409)、ラクトバシルス・プランタラム 22A−3(FERM P−21411)及びラクトバシルス・プランタラム 22B−2(FERM P−21410)のうちいずれかである請求項1に記載のラクトバシルス・プランタラム。
- 請求項1から2のいずれかに記載のラクトバシルス・プランタラムを含むラクトバシルス・プランタラム組成物。
- 請求項1から2のいずれかに記載のラクトバシルス・プランタラムと、植物からの抽出物とを含む植物エキス。
- 請求項1から2のいずれかに記載のラクトバシルス・プランタラムを用いて、植物からの抽出物に含有されるガレート型カテキンを加水分解する工程を含む植物エキスの製造方法。
- 請求項1から2のいずれかに記載のラクトバシルス・プランタラムを用いて、植物からの抽出物に含有される加水分解型タンニンを加水分解する工程を含む植物エキスの製造方法。
- 請求項1から2のいずれかに記載のラクトバシルス・プランタラムを用いて、加水分解型タンニン、ガレート型カテキン及び没食子酸メチルのうち少なくとも1つを加水分解する工程を含む低分子ポリフェノールの製造方法。
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