JP5155637B2 - 誘導加熱容器 - Google Patents
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Description
さらに、電磁調理器により包装容器を蒸し器として利用するにあたり、機器の操作によることなく、収容された調理対象に応じて、容器ごとに設定された時間で加熱処理を自動で終わらせることができれば、加熱不足や、過剰加熱を未然に防いで、常に適切な条件で調理対象を蒸して加熱できるようになることが期待される。
しかしながら、本発明者らが、さらなる鋭意検討を重ねたところ、発熱体を破断させることによって加熱処理を自動的に終了させるには、次のような問題があるという知見を得るに至った。
また、発熱体の定められた部位が、常に水面から露出するようにできたとしても、沸騰する水の水面は激しく波打っていることも考慮しなければならない。すなわち、水面から露出した部位に、沸騰による水しぶきがかかって熱が奪われると、破断するタイミングが遅れてしまったり、当該部位が破断するに至らずに、別の部位が破断してしまったりすることもある。
このように、発熱体の破断によって加熱処理が自動で終わるようにするためには、解決すべき課題が残されている。
まず、本発明に係る誘導加熱容器の第一実施形態について説明する。
なお、図1(a)は、本実施形態に係る誘導加熱容器の概略を示す平面図であり、図1(b)、図2、図3のそれぞれは、図1(a)のA−A断面図、B−B断面図、C−C断面図である。
ここで、容器1は、一般に、市販の電磁調理器の上に置いて使用されることから、容器本体2の内底面21や、内底面21を覆う誘導加熱発熱体3の大きさは、使用する電磁調理器が備える加熱コイルの大きさに応じて設定することができる。例えば、市販の家庭用電磁調理器が備える一般的な加熱コイルは、内径5cm程度、外径20cm程度であり、業務用のものであれば、これよりも大きいものもあるが、使用が想定される電磁調理器に応じて大きさを適宜定めておくものとする。
なお、誘導加熱発熱体3を容器本体2に取り付けるに際しては、ヒートシールのほか、接着テープや接着剤などを用いてもよい。
なお、台地部211に対する接着部位3aを、上記のような特定の部位とすることによる効果については後述する。
このとき、電磁調理器を設置した台が傾いているなどして、容器1の接地面が水平になっていなくても、平面部210から台地状に隆起する台地部211の高さ(側面211a,211bの高さT)を適切に調整することで、台地部211上に位置する誘導加熱発熱体3が、常に、最初に水面から露出するようにできる。
これらのことから、台地部211の上面211cを湾曲させる程度は、上記した効果を妨げない程度に任意に設定することができる。
そして、誘導加熱発熱体3が破断すると、安全機構が働いて電磁調理器が停止し、水7の沸騰も終了する。
その結果、収容された調理対象に応じて、容器ごとに設定された時間で加熱処理を自動で終わらすことができ、加熱不足や、過剰加熱を未然に防いで、常に適切な条件で調理対象を蒸して加熱処理できる。
次に、本発明に係る誘導加熱容器の第二実施形態について説明する。
なお、図5(a)は、本実施形態に係る誘導加熱容器の概略を示す平面図であり、図5(b)は、図5(a)のD−D断面図である。
すなわち、図6(a)に示すようなトラック形状にアルミニウム箔30を打ち抜き、山折り線MLと谷折り線VLとにより、図6(b)に示すように立ち上がり片310,320が形成されて円形状となるように折り曲げる。次に、図6(c)に示すように、一方の立ち上がり片310の上縁を切断して、図7(a),(b),(c)に順に示すように、切断した上縁側を図中矢印方向に折り返していき、端縁折り返し部31とする。次いで、図8(a),(b),(c)に順に示すように、他方の立ち上がり片320を不規則に折り畳んでいき、アルミニウム箔30が多重に折り重なり合うようにして押し固められた多重積層部32とする。
なお、図7は、図6(c)のE−E断面に相当する部位を示し、図8は、同F−F断面に相当する部位を示している。また、容器本体2に対するヒートシール性樹脂層を誘導加熱発熱体3にラミネートする場合には、その加工を考慮すると、端縁折り返し部31や多重積層部32を形成する部位及びその近傍からは、当該樹脂層を除去又はラミネートしないでおくのが好ましい。
なお、放電によって生じる火花や、誘導加熱発熱体3の破片の飛散による影響を考慮して、図示する例では、端面31a,31b又はその近傍を内側に折り返している。
これにより、誤って空焚きしてしまったときには、多重積層部32において誘導加熱発熱体3が破断することとなり、容器1の空焚きを防止することができる。
当該部位は、(1)誘導加熱発熱体3の中心から外周縁までの長さを部分的に短くし、この部位での渦電流密度が高くなるようにして、選択的に過剰に発熱するようにしたもの、(2)誘導加熱発熱体3の所定の部位に電気抵抗の大きい金属片を貼り付けるなどして、当該部位が選択的に過剰に発熱するようにしたもの、(3)誘導加熱発熱体3の一部を立ち上げて、被加熱物の液面が下がってきたときに、他の部位よりも先に液面上に露出して、被加熱物により熱が奪われ難くなるようにすることで、選択的に過剰に発熱するようしたものなど、種々の形態とすることができる。これらのうち、台地部211上に位置させるものとしては、上記(1)〜(3)の全てが適用でき、空焚き防止のために平面部210に位置させるものとしては、上記(1)、(2)が適用できる。
敷設部材5としては、誘導加熱発熱体3が発熱する際の熱を遮り、容器本体2が誘導加熱発熱体3からの熱によって損傷しないようにすることができるものであれば、種々の材料を用いて形成することができる。例えば、誘導加熱発熱体3と同様の金属箔を用いて形成することができる。敷設部材5の形状も、誘導加熱発熱体3が過剰に発熱する部位31,32及びその近傍と、容器本体2との間に介在させて、当該部位31,32からの熱を遮ることができれば、図示するような矩形状に限らず任意の形状とすることができる。
さらに、台地状に隆起するようにして形成される台地部211の形状も、本発明の効果が損なわれない範囲で任意の形状とすることができる。すなわち、図示する例では、台地部211の上面211cが矩形状となるようにしてあるが、例えば、扇形状、楕円形状、円形状などの任意の平面形状とすることができ、その断面形状(図1(b)に示す断面に相当する断面形状)も、水しぶき(被加熱物)の侵入を抑止する観点から、側縁において波形とするなど、種々の形状とすることができる。
また、台地部211を形成する数も一つに限らず、必要に応じて二つ以上形成してもよい。
2 容器本体
21 内底面
210 平面部
211 台地部
211c 上面
3 誘導加熱発熱体
3a 接着部位
31 端縁折り返し部
32 多重積層部
5 敷設部材
Claims (6)
- 液状の被加熱物を収容するようにされた容器本体と、
高周波磁界により渦電流が誘起されて発熱する誘導加熱発熱体と、
を備え、
前記容器本体の内底面には、中心部から外周縁部へ向かって延在し、かつ、平面部から台地状に隆起する台地部が形成され、
前記台地部を含む前記内底面の面形状に倣って、前記誘導加熱発熱体を配置するとともに、前記台地部の幅方向両端縁に沿って前記誘導加熱発熱体を接着したことを特徴とする誘導加熱容器。 - 前記台地部の上面をアーチ状に湾曲させた請求項1に記載の誘導加熱容器。
- 前記誘導加熱発熱体が、金属箔を用いて形成され、前記台地部の形状に対応する折り癖が付けられた請求項1〜2のいずれか1項に記載の誘導加熱容器。
- 前記平面部に対して、前記誘導加熱発熱体を部分的に接着した請求項1〜3のいずれか1項に記載の誘導加熱容器。
- 前記誘導加熱発熱体の前記平面部上に位置する部位と、前記誘導加熱発熱体の前記台地部上に位置する部位とに、他の部位よりも選択的に過剰に発熱するようにした部位を設けた請求項1〜4のいずれか1項に記載の誘導加熱容器。
- 前記誘導加熱発熱体に、他の部位よりも選択的に過剰に発熱するようにした部位を設けるとともに、前記過剰に発熱するようにした部位と、前記容器本体との間に、敷設部材を介在させた請求項1〜5のいずれか1項に記載の誘導加熱容器。
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