[go: up one dir, main page]

JP5155238B2 - センサ制御装置 - Google Patents

センサ制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5155238B2
JP5155238B2 JP2009096325A JP2009096325A JP5155238B2 JP 5155238 B2 JP5155238 B2 JP 5155238B2 JP 2009096325 A JP2009096325 A JP 2009096325A JP 2009096325 A JP2009096325 A JP 2009096325A JP 5155238 B2 JP5155238 B2 JP 5155238B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxygen
control device
concentration
sensor
sensor control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009096325A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010249540A (ja
Inventor
悟 阿部
靖浩 石黒
章弘 小林
隆之 鷲見
浩 稲垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2009096325A priority Critical patent/JP5155238B2/ja
Publication of JP2010249540A publication Critical patent/JP2010249540A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5155238B2 publication Critical patent/JP5155238B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

本発明は、内燃機関の排気通路内を流通する排ガス中の窒素酸化物(NOx)の検出に用いられるNOxセンサに接続されるセンサ制御装置に関する。
従来より、被測定ガス空間に連通した第1測定室内の酸素をポンピングする第1酸素ポンプセル、その第1測定室内の酸素濃度を測定するための酸素分圧検知セル、及びその第1測定室に連通した第2測定室内の酸素をポンピングする第2酸素ポンプセルを、絶縁層を介して積層した構造を有するセンサ本体部と、このセンサ本体部を加熱するヒータ部とを備えるNOxセンサが知られている。
また、このNOxセンサに接続され、酸素分圧検知セルの出力電圧が目標電圧と一致するように第1酸素ポンプセルの駆動制御を行うと共に、第2測定室から酸素を汲み出す方向に予め設定された基準電圧を第2酸素ポンプセルに印加することにより、その第2測定室内のNOx濃度に応じてその第2酸素ポンプセルに流れるポンプ電流を検出し、そのポンプ電流に基づいてNOx濃度を検出するセンサ制御装置が知られている。
なお、これらNOxセンサ及びセンサ制御装置は、車両の内燃機関(エンジン等)から排出される排ガス中のNOx濃度を検出するために用いられることが多い。この場合、車両のエンジンを制御する電子制御装置(以下、エンジンECUという)は、エンジンの排気通路に設けられたNOxセンサによる検出値を、センサ制御装置を介して入力し、排ガス中のNOx濃度といった有害ガスの低減が図れるように、エンジンに供給する燃料混合気の空燃比を可変設定する空燃比制御を行うように構成される(例えば、特許文献1参照)。また、センサ制御装置を介して出力されるNOxセンサの検出値は、排気通路内に設けられてNOxをトラップする触媒(例えば、NOx選択還元触媒)の劣化を検出するための情報源として、エンジンECUにて用いられる。
このセンサ制御装置では、NOxセンサの動作状態を診断する動作診断処理を行うように構成されることが、近年、主流となってきている。
なお、この動作診断処理の一例としては、特許文献1のように、第2酸素ポンプセルに印加する基準電圧を変化させたときに検出されるポンプ電流に基づいて、そのポンプ電流の変化量が所定の正常範囲を逸脱する場合に、NOxセンサ−センサ制御装置間の配線状態が異常(断線)であると判定する異常検出処理が提案されている。また、NOxセンサとセンサ制御装置との間の配線異常の検出を行う異常検出処理の実行タイミングとしては、特許文献2のように、排気通路内を流通する排ガスの酸素濃度が既知の濃度であるとき(例えば、内燃機関への燃料噴射が停止されているフューエルカット中のとき)を実行タイミングとすることが知られている。
特開2008−233046号公報 特開2003−270194号公報
ところで、センサ制御装置が上述したような異常検出処理を開始するにあたっては、外部装置(エンジンECU)から排気通路内を流通する排ガスの酸素濃度が既知の濃度であることを示す状態信号の入力をトリガとすればよい。しかし、センサ制御装置が上記の状態信号を入力したからといって、直ちにNOxセンサに到来している排ガスの酸素濃度が既知の濃度にならないため、排ガスのNOx濃度が安定しているといえる状況下で異常検出処理を行えないおそれがある。つまり、上記の状態信号を入力して即座に特許文献1のような異常検出処理を行うと、異常検出処理による基準電圧の変化前におけるポンプ電流の基準値にばらつきが生じ、配線異常が生じていないにも関わらずポンプ電流の変化量が小さくなることが考えられ、配線異常の検出精度が低下し兼ねないという問題があった。
このような問題に対して、エンジンECUから状態信号が入力されると、排気通路内におけるNOx濃度が一定となるように充分に確保された所定期間が経過した後に、異常検出処理を開始することが考えられるが、この場合、異常検出処理の開始に遅れが生じてしまい、限られた期間内に処理を完了できない可能性が高まるという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するために、NOxセンサとセンサ制御装置との間の配線異常を精度よく検出可能なセンサ制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた発明である請求項1に記載のセンサ制御装置は、内燃機関の排気通路に設けられたNOxセンサに接続され、このNOxセンサの駆動制御を行う装置である。なお、NOxセンサは、内燃機関の排気通路内に連通した第1測定室内の酸素をポンピングする第1酸素ポンプセル、及びその第1測定室に連通した第2測定室内の酸素をポンピングする第2酸素ポンプセルを備えている。
一方、センサ制御装置では、NOx濃度検出手段が、第1酸素ポンプセルの駆動制御を行うと共に、第2測定室から酸素を汲み出す方向に基準電圧を第2酸素ポンプセルに印加することにより、その第2測定室内のNOx濃度に応じて第2酸素ポンプセルに流れる第2ポンプ電流を検出する。
また、センサ制御装置では、制御手段が、外部装置から前記排気通路内を流通する排ガスの酸素濃度が既知の濃度であることを示す状態信号を受け取ると、第2酸素ポンプセルと当該センサ制御装置との間の配線状態の異常を検出するための異常検出処理を行う。
なお、排ガスの酸素濃度が既知の濃度であるときとは、内燃機関の運転状態が燃料噴射弁から燃料の供給が停止されているとき、内燃機関の運転状態がアイドリング状態などの低負荷回転の運転状態にあるときなどを指す。
ここで、本発明のセンサ制御装置は、この制御手段が、前述の状態信号を受け取ると、第1酸素ポンプセルに流れる第1ポンプ電流の検出結果に基づき、排ガスの酸素濃度が、前述の既知の濃度に対応して設定された酸素濃度(以下、基準濃度という)に達したと判定した場合に、異常検出処理を開始することを要旨とする。
つまり、本発明のセンサ制御装置では、エンジンECU等の外部装置から前述の状態信号を入力し、第1ポンプ電流の検出結果に基づき、排気通路内における排ガスの酸素濃度が既知の濃度にあることを確認すると、NOxセンサに到来している排ガスのNOx濃度が安定しているといえる状況下にあると判断し、NOx濃度を検出するための通常の駆動制御から異常検出処理に移行することになる。
したがって、本発明のセンサ制御装置によれば、排気通路内を流通する排ガスの酸素濃度が既知の濃度にある状況下で、不必要に長く待機することなく適切な時期に異常検出処理を開始でき、ひいてはNOxセンサ−当該センサ制御装置間の配線異常を精度よく検出することができる。
具体的に、外部装置から入力される状態信号は、請求項2に記載のように、内燃機関への燃料噴射が停止されている運転状態を示すフューエルカット信号であることが好ましい。
つまり、内燃機関への燃料噴射が停止されると排気通路内を流通する排ガスの酸素濃度が既知の濃度に確実に設定されることになるため、本発明のセンサ制御装置では、フューエルカット信号を状態信号として入力することで、第1ポンプ電流の検出結果に基づき、排気通路内における排ガスの酸素濃度が既知の濃度にあることを確認するようにしている。
したがって、NOxセンサ−当該センサ制御装置間の配線異常の精度のよい検出につなげることができる。
ところで、センサ制御装置が行う異常検出処理の一例としては、特許文献2に記載の処理などの各種の処理を適用すればよいが、請求項3に記載のように、第2酸素ポンプセルに印加する基準電圧を変化させたときの第2ポンプ電流の変化量、又は、その変化量に基づく算出値を用いて、配線状態の異常を判定する処理を採ることが好ましい。
具体的に、このように構成されたセンサ制御装置では、例えば外部装置からフューエルカット信号が入力されるまで、NOx濃度を検出するための通常の駆動制御を行い、外部装置からフューエルカット信号が入力されると、通常の駆動制御の場合と異なる判定用パターンを用いて基準電圧を変化させればよいことになる。
したがって、このように構成されたセンサ制御装置によれば、比較的簡易な処理によってNOxセンサとセンサ制御装置との間の配線異常を検出することができ、しかもNOxセンサのNOx濃度を検出するために重要な部位で第2酸素ポンプセルとセンサ制御装置との間の配線異常(断線異常)を精度よく検出することができる。
また、センサ制御装置が行う異常検出処理は、請求項4に記載のように、第2ポンプ電流の変化量、又は、その変化量に基づく算出値が、予め設定された正常範囲を複数回連続して逸脱する場合に、配線状態が異常であると判定する処理であることが好ましい。なお、ここでの正常範囲とは、上限値または下限値の少なくとも一方により規定される範囲をいう。
このように構成されたセンサ制御装置によれば、異常検出処理による判定回数を増やすことにより、NOxセンサ−当該センサ制御装置間の配線異常の検出精度を向上させることができる。
本発明が適用されたセンサ制御装置を含むエンジン制御システム1の全体構成図である。 本実施形態のNOxセンサ10及びセンサ制御装置20の構成図である。 センサ制御装置20のCPUが実行する異常検出処理の詳細を示すフローチャートである。 異常検出処理を説明するためのタイミング図である。
以下に、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
<全体構成>
図1は、本発明が適用されたセンサ制御装置を含むエンジン制御システムの全体構成図である。
図1に示すように、エンジン制御システム1は、車両の内燃機関(例えば、ガソリン直噴エンジン)2の排気管4に設けられて排ガス中の窒素酸化物(NOx)濃度,酸素濃度の検出が可能なNOxセンサ10と、このNOxセンサ10の駆動制御を行うセンサ制御装置20と、内燃機関2の吸気管3に設けられたスロットルバルブ5やインジェクタ6を駆動して、内燃機関2の運転状態を制御する電子制御装置(以下、エンジンECUという)30とを備えている。
このうち、エンジンECU30は、CPU,ROM,RAMを中心に構成されたマイクロコンピュータからなり、スロットルバルブ5の開度量を検出するセンサや、NOxセンサ10を含む各種センサ(共に、図示せず)の出力に基づき、内燃機関2に供給する燃料混合気の空燃比を可変設定する空燃比制御を行う。なお、本実施形態の空燃比制御では、センサ制御装置20を介して入力されるNOxセンサ10の検出結果に基づき、排ガス中のNOx濃度が規定濃度よりも低くなるように、インジェクタ6の燃料噴射量を調整することが行われている。
また、エンジンECU30は、例えばエンジン回転数が所定のフューエルカット回転数以上であり、且つスロットルバルブ5が閉じている(即ち、アクセルがオフされた)場合のように、エンジン制御システム1における所定の運転条件を満たすと、インジェクタ6による燃料噴射を停止して、その旨を表すフューエルカット信号をセンサ制御装置20に出力するように構成されている。
<NOxセンサ及びセンサ制御装置の構成>
次に、図2は、本実施形態のNOxセンサ10及びセンサ制御装置20の構成図である。なお、NOxセンサ10については、その内部構造を示す断面図として記載している。
図2に示すように、NOxセンサ10は、ジルコニア等の酸素イオン伝導性のある固体電解質層に、その固体電解質層を挟み込むように多孔質電極(例えば、白金,白金合金,白金とセラミックスを含むサーメット等)が配置されてなる第1酸素ポンプセル11,酸素分圧検知セル12,第2酸素ポンプセル13を、絶縁層14,15を介して積層した構造を有するセンサ本体部7を備えている。
また、NOxセンサ10は、センサ本体部7を加熱するヒータ部8を備えている。なお、ヒータ部8は、例えばアルミナ等の絶縁性セラミックスからなるシート状の絶縁層を積層することにより構成され、これら各絶縁層の間にPtを主体とするヒータが設けられている。
センサ本体部7は、絶縁層14の一部に設けられた多孔質状の第1拡散経路16を介して被測定ガス空間(排気通路内)に連通する第1測定室21、及び多孔質状の第2拡散経路17を介して第1測定室21に連通する第2測定室22を有し、第1酸素ポンプセル11及び第2酸素ポンプセル13により、第1測定室21及び第2測定室22内の酸素のポンピング(汲み出し,汲み入れ)をそれぞれ可能にする。そして、酸素分圧検知セル12により、酸素濃度が一定に制御された酸素基準室18と第1測定室21との酸素濃度差、つまり第1測定室21内の酸素濃度の測定を可能とするように構成されている。
一方、センサ制御装置20は、ヒータ部8にてセンサ本体部7を活性温度(例えば、750℃)まで加熱し、この状態で、酸素分圧検知セル12の両端電圧Vsが予め設定された一定電圧(例えば、425mV)となるように第1ポンプ電流Ip1を制御する。すると、第1酸素ポンプセル11により、第1測定室21内の酸素濃度が所定の酸素濃度(酸素分圧)に保持される。そして、このときに流れる第1ポンプ電流Ip1が、被測定ガス(排ガス)中の酸素濃度に応じた大きさとなるため、この第1ポンプ電流Ip1に基づき、センサ制御装置20にて排ガス中の酸素濃度値を算出することができる。
これと共に、センサ制御装置20は、第2酸素ポンプセル13に、第2測定室22から酸素を汲み出す方向に一定の第2ポンプ電圧Vp2(例えば、450mV)を印加する。つまり、第1酸素ポンプセル11にて所定の酸素濃度に調整されたガスを第2測定室22に導き、且つ第2ポンプ電圧Vp2を所定の電圧に保持すると、第2測定室22では、第2酸素ポンプセル13を構成する多孔質電極の触媒作用によって、ガス中のNOxが窒素と酸素とに分解され、その分解により得られた酸素が第2測定室22から抜き取られる。このときに流れる第2ポンプ電流Ip2が、被測定ガス中のNOx濃度に対応した大きさとなる。
なお、センサ制御装置20は、CPU,ROM,RAMを中心に構成されたマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)23、及びNOxセンサ10を駆動するための駆動回路24からなる。このうち、駆動回路24が、NOxセンサ10の出力として、第1ポンプ電流Ip1(酸素濃度)、及び第2ポンプ電流Ip2(NOx濃度)の各検出値を検出してマイコン23に出力し、マイコン23のCPUが、以下の異常検出処理に加えて、酸素濃度およびNOx濃度の算出処理を実行する。そして、マイコン23は、自身で算出した酸素濃度値やNOx濃度値をエンジンECU30に対して出力する。また、マイコン23は、後述する異常検出処理に基づき、配線異常の有無を通知するためのレポート情報についても出力する。なお、駆動回路24の構成やマイコン23にて実行される酸素濃度およびNOx濃度の算出処理については、特開平10−142194号公報や特開2008−267940号公報等の公知の構成を適用すればよいため、ここでの詳述は省略する。
<異常検出処理>
ここで、図3は、センサ制御装置20のCPUが実行する異常検出処理の詳細を示すフローチャートである。なお、本処理は、第2酸素ポンプセル13−センサ制御装置20間の配線状態に異常があるか否かを判定する処理であり、センサ制御装置20に電源が供給されると起動し、所定の判定周期で繰り返し実行される。また、本処理では、判定回数を計数するための判定カウンタが用いられる。
まず、本処理が開始されると、S110では、センサ本体部7が所定の活性温度(例えば、750℃)まで加熱されているか否かを判断し、ここで肯定判断した場合にはS120に移行し、否定判断した場合には本処理を終了することにより、前述の判定周期後に本ステップを再実行する。なお、センサ本体部7が活性温度まで加熱されているか否かの判断は、センサ本体部7のインピーダンスに基づいて判断する公知の手法を採用している。
ついで、S120では、エンジンECU30から排ガス中の酸素濃度が既知の濃度(例えば20%)であることを示す状態信号であるフューエルカット信号が入力されたか否かを判断し、ここで肯定判断した場合には、S130に移行し、否定判断した場合には、NOx濃度を検出するための通常の駆動制御を維持するために本処理を終了する。
S130では、第1酸素ポンプセル11に流れる第1ポンプ電流Ip1の検出結果に基づいて別途に算出された酸素濃度値が、大気中の酸素濃度(既知の酸素濃度20%)に対応した基準濃度(例えば、19%)以上であるか否かを判断する。そして、ここで肯定判断した場合には、NOxセンサ10に到来している被測定ガス(排ガス)が既知の酸素濃度(例えば20%)であって、NOx濃度が安定しているといえる状況下にあると判断してS140に移行し、否定判断した場合には、マイコン23にて第1ポンプ電流Ip1に基づいて算出される酸素濃度値が基準濃度以上となるまで待機するために本処理を終了する。
S140では、第2酸素ポンプセル13に流れる第2ポンプ電流Ip2を計測し、その計測した第2ポンプ電流Ip2を基準電流値I0としてRAMに記憶する。
続くS150では、第2酸素ポンプセル13に印加する基準電圧(第2ポンプ電圧Vp2)を変化させる処理として、第2ポンプ電圧Vp2を、NOx濃度を検出するための通常の駆動制御時に印加する基準電圧値V0(例えば450mV)から、予め設定された第1の交番電圧値V1(例えば、基準電圧値V0から5mV高い電圧値)に設定する。そして、S160に進み、第1の交番電圧値V1の電圧を印加するために予め設定された判定時間T1が経過するまで待機する。そして、この判定時間T1が経過すると(S160;YES)、S170に進み、第2ポンプ電流Ip2を計測し、ここでの計測値(以下、判定電流値I1という)と、基準電圧値V0を変化させる直前の第2ポンプ電流Ip2である基準電流値I0(S140でRAMに記憶された第2ポンプ電流Ip2)との差分値を変動値ΔIp2として算出する。
ついで、S180では、第2ポンプ電圧Vp2を、第1の交番電圧値V1から予め設定された第2の交番電圧値V2(例えば、基準電圧値V0から5mV低い電圧値)に設定し、S190に進む。そして、第2の交番電圧値V2の電圧を印加するために予め設定された交番時間T2が経過するまで待機して、この交番時間T2が経過すると(S190;YES)、S200にて、第2ポンプ電圧Vp2を、第2の交番電圧値V2から基準電圧値V0に戻すように設定される。
続くS210では、変動値ΔIp2と、基準電圧値V0に対する第1の交番電圧V1への電圧変化量とからインピーダンス値Rdを算出する。なお、基準電圧値V0に対する第1の交番電圧V1への電圧変化量は、固定値(例えば5mV)である。また、インピーダンス値Rdは、この固定値(電圧変化量)を変動値ΔIp2で除算した値、即ち、変動値ΔIp2に基づく算出値である。
続くS220では、S210で算出したインピーダンス値Rdが、断線判定のために予め設定された基準閾値を上回るか否かを判断し、ここで肯定判断した場合、即ちインピーダンス値Rdが基準閾値を上回る場合には、S230に移行し、否定判断した場合、即ちインピーダンス値Rdが基準閾値以下である場合には、S240に移行する。
S230では、判定カウンタのカウント値をインクリメントし、S250に移行する。一方、S240では、判定カウンタのカウント値をリセットし、本処理を終了する。なお、ここで本処理を終了する前に、第2酸素ポンプセル13−センサ制御装置20間の配線状態が正常であることを示すレポート情報を、エンジンECU30に出力してもよい。
S250では、判定カウンタのカウント値が予め設定された規定値(例えば、規定値=5)以上であるか否かを判断し、ここで肯定判断した場合にはS260に移行し、否定判断した場合には本処理を終了する。
S260では、判定カウンタのカウント値をリセットし、第2酸素ポンプセル13−センサ制御装置20間の配線状態が異常であることを示すレポート情報を、エンジンECU30に出力して、本処理を終了する。
つまり、本処理では、図4に示すように、センサ本体部7が活性化された状態で、被測定ガス(排ガス)中の酸素濃度が既知の濃度であることを示す状態信号としてのフューエルカット信号が入力され、且つ第1ポンプ電流Ip1の検出結果に基づいて算出される酸素濃度値が基準濃度に達すると、第2酸素ポンプセル13に交番電圧を印加し、そのときに第2ポンプ電流Ip2の変動値ΔIp2に基づき算出されるインピーダンス値Rdが基準閾値を所定回数連続して上回る場合に、NOxセンサ10の第2酸素ポンプセル13とセンサ制御装置20との間の配線状態の異常を検出している。
なお、上記実施形態において、センサ制御装置20の駆動回路24及びマイコン23がNOx濃度検出手段、センサ制御装置20のマイコン23が制御手段に相当する。
<効果>
以上説明したように、本実施形態のセンサ制御装置20では、エンジンECU30により内燃機関2への燃料噴射が停止され、第1酸素ポンプセル11に流れる第1ポンプ電流Ip1の検出結果に基づき、排気通路内における酸素濃度が基準濃度に達していることを確認すると、NOx濃度を検出するための通常の駆動制御から異常検出処理に移行することになる。
したがって、本実施形態のセンサ制御装置20によれば、排気通路内を流通する排ガスの酸素濃度が既知の濃度にある状況下で、遅滞なく異常検出処理を行うことが可能となり、NOxセンサ10−当該センサ制御装置20間の配線異常を精度よく検出することができる。
また、異常検出処理では、第2ポンプ電圧Vp2を変化させて基準電圧値V0に復帰させる際に、第1の交番電圧値V1から第2の交番電圧値V2に一旦低下させるため、第1の交番電圧値V1から基準電圧値V0に直接戻す場合と比較して、早期に第2ポンプ電流Ip2を基準電流値I0に復帰させることが可能となり、NOx濃度を検出するための通常の駆動制御に遅滞なく移行することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記実施形態の異常検出処理では、第2ポンプ電流Ip2の変動値ΔIp2に基づくインピーダンス値Rdが基準閾値を複数回連続して上回る場合に、NOxセンサ10とセンサ制御装置との間の配線状態が異常であると判定しているが、このように判定回数が複数回である必要はなく、そのインピーダンス値Rdが基準閾値を上回ると直ちに配線異常を検出するようにしてもよい。なお、基準閾値を上限値とする所定の範囲を正常範囲として、インピーダンス値Rdがこの正常範囲を逸脱する場合に、NOxセンサ10とセンサ制御装置20との間の配線状態が異常であると判定してもよい。
また、ここでのインピーダンス値Rdの代わりに、第2ポンプ電流Ip2の変動値ΔIp2を用いてもよい。具体的に言えば、その変動値ΔIp2が所定の閾値(第2基準閾値)を複数回連続して下回る場合に、NOxセンサ10とセンサ制御装置との間の配線状態が異常であると判定してもよいし、変動値ΔIp2が第2基準閾値を下回ると直ちに配線異常を検出するようにしてもよい。さらに、第2基準閾値を下限値とする所定の範囲を正常範囲として、変動値ΔIp2がこの正常範囲を逸脱する場合に、NOxセンサ10とセンサ制御装置20との間の配線状態が異常であると判定してもよい。
なお、上記実施形態の異常検出処理では、エンジンECU30による内燃機関2へのフューエルカット状態時を利用して、NOxセンサ10の配線状態が異常であるか否かを判定しているが、この判定期間はこれに限らず、少なくとも排気通路内を流通する排ガスの酸素濃度が既知の濃度となる運転状態時(例えば、アイドリング状態などの低回転低負荷の運転状態時)を示す入力信号をセンサ制御装置20が入力可能な構成にして、この入力信号が入力されている期間を判定期間に適用すればよい。
1…エンジン制御システム、2…内燃機関、3…吸気管、4…排気管、5…スロットルバルブ、6…インジェクタ、7…センサ本体部、8…ヒータ部、10…NOxセンサ、11…第1酸素ポンプセル、12…酸素分圧検知セル、13…第2酸素ポンプセル、14,15…絶縁層、16…第1拡散経路、17…第2拡散経路、18…酸素基準室、20…センサ制御装置、21…第1測定室、22…第2測定室、23…マイコン、24…駆動回路、30…エンジンECU。

Claims (4)

  1. 内燃機関の排気通路内に連通した第1測定室内の酸素をポンピングする第1酸素ポンプセル、及び該第1測定室に連通した第2測定室内の酸素をポンピングする第2酸素ポンプセルを有するNOxセンサに接続されるセンサ制御装置であって、
    前記第1酸素ポンプセルの駆動制御を行うと共に、前記第2測定室から酸素を汲み出す方向に基準電圧を前記第2酸素ポンプセルに印加することにより、該第2測定室内のNOx濃度に応じて該第2酸素ポンプセルに流れる第2ポンプ電流を検出するNOx濃度検出手段と、
    外部装置から前記排気通路内を流通する排ガスの酸素濃度が既知の濃度であることを示す状態信号が入力されると、前記第2酸素ポンプセルと当該センサ制御装置との間の配線状態の異常を検出するための異常検出処理を行う制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記第1酸素ポンプセルに流れる第1ポンプ電流の検出結果に基づき、前記排ガスの酸素濃度が前記既知の濃度に対応して設定された基準濃度に達したと判定した場合に、前記異常検出処理を開始することを特徴とするセンサ制御装置。
  2. 前記状態信号は、前記内燃機関への燃料噴射が停止されている運転状態を示すフューエルカット信号であることを特徴とする請求項1に記載のセンサ制御装置。
  3. 前記異常検出処理は、前記第2酸素ポンプセルに印加する基準電圧を変化させたときの前記第2ポンプ電流の変化量、又は、該変化量に基づく算出値を用いて、前記配線状態の異常を判定する処理であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のセンサ制御装置。
  4. 前記異常検出処理は、前記第2ポンプ電流の変化量、又は、前記算出値が、予め設定された正常範囲を複数回連続して逸脱する場合に、前記配線状態が異常であると判定する処理であることを特徴とする請求項3に記載のセンサ制御装置。
JP2009096325A 2009-04-10 2009-04-10 センサ制御装置 Active JP5155238B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009096325A JP5155238B2 (ja) 2009-04-10 2009-04-10 センサ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009096325A JP5155238B2 (ja) 2009-04-10 2009-04-10 センサ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010249540A JP2010249540A (ja) 2010-11-04
JP5155238B2 true JP5155238B2 (ja) 2013-03-06

Family

ID=43312056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009096325A Active JP5155238B2 (ja) 2009-04-10 2009-04-10 センサ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5155238B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013121534A1 (ja) * 2012-02-15 2013-08-22 トヨタ自動車株式会社 NOxセンサの制御装置
JP2016121880A (ja) * 2014-12-24 2016-07-07 株式会社デンソー センサ制御装置
JP6805321B1 (ja) * 2019-11-21 2020-12-23 新コスモス電機株式会社 検知器

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3641084B2 (ja) * 1996-10-18 2005-04-20 本田技研工業株式会社 酸素濃度検出装置
JP3487161B2 (ja) * 1997-04-23 2004-01-13 株式会社デンソー ガス濃度センサ用制御装置
JP3873788B2 (ja) * 2002-03-18 2007-01-24 トヨタ自動車株式会社 NOxセンサの故障診断装置
JP4252359B2 (ja) * 2003-05-09 2009-04-08 株式会社日本自動車部品総合研究所 ガス濃度センサの異常検出装置
JP2008233046A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Ngk Spark Plug Co Ltd センサ制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010249540A (ja) 2010-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9052280B2 (en) Deterioration diagnosis device for catalyst
JP4424182B2 (ja) 内燃機関の排気温度推定装置
JP5348336B2 (ja) 電気加熱式触媒の故障検出装置
JP4592570B2 (ja) センサ素子劣化判定装置およびセンサ素子劣化判定方法
JP6237057B2 (ja) ガスセンサ制御装置
US20130062200A1 (en) Abnormality diagnostic apparatus for gas sensor
JP2018178760A (ja) アンモニア検出装置の異常診断装置
JP2009133238A (ja) NOxセンサの診断装置
KR20090025157A (ko) 내연 기관의 배기 가스 프로브、 특히 람다 프로브를 위한 테스트 방법
CN109424454B (zh) 内燃机的排气装置
CN108661768A (zh) NOx传感器的异常检测装置
KR20200052829A (ko) 가스 센서의 고장 검출 장치, 가스 센서의 고장 검출 방법
CN108956867B (zh) 气体传感器控制设备
JP5155238B2 (ja) センサ制御装置
JP5696789B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP6119434B2 (ja) ガスセンサ制御装置
JP4789011B2 (ja) 排ガスセンサの故障診断装置
JP2014206404A (ja) センサ制御装置及びセンサ制御方法
JP2002250710A (ja) ガス濃度センサの異常診断方法
JP2019138237A (ja) 内燃機関の制御装置
CN103732875B (zh) 内燃机控制设备和内燃机控制方法
JP2010159720A (ja) 空燃比センサの診断装置
JPH08110320A (ja) 酸素センサ用ヒータの診断装置
CN115977775A (zh) 用于诊断内燃机的废气探测器的加热元件的方法和装置
JPH10159640A (ja) 空燃比センサの異常診断装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110812

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120816

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120821

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121017

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121206

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151214

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5155238

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250