[go: up one dir, main page]

JP5138454B2 - 背幅調整ファイル - Google Patents

背幅調整ファイル Download PDF

Info

Publication number
JP5138454B2
JP5138454B2 JP2008121612A JP2008121612A JP5138454B2 JP 5138454 B2 JP5138454 B2 JP 5138454B2 JP 2008121612 A JP2008121612 A JP 2008121612A JP 2008121612 A JP2008121612 A JP 2008121612A JP 5138454 B2 JP5138454 B2 JP 5138454B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spine
bag
slide groove
cover
stopper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008121612A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009269284A (ja
Inventor
達也 羽田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
King Jim Co Ltd
Original Assignee
King Jim Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by King Jim Co Ltd filed Critical King Jim Co Ltd
Priority to JP2008121612A priority Critical patent/JP5138454B2/ja
Publication of JP2009269284A publication Critical patent/JP2009269284A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5138454B2 publication Critical patent/JP5138454B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sheet Holders (AREA)

Description

本発明は、背幅調整ファイルに関する。
従来、背幅を調整可能な背幅調整ファイルが知られている(例えば、特許文献1参照。)。図10に示すように、特許文献1の背幅調整ファイル100は、表表紙111と背表紙113と裏表紙112とを備える。
裏表紙112には、背表紙113の基端部が固定されている。背表紙113は、表表紙111に設けられた袋状部111Aに先端部がスライド自在に挿入される。このように、背幅調整ファイル100は、背表紙113の袋状部111A内に挿入される長さが調整されることで背幅が調整される。
この背幅調整ファイル100は、表表紙111を閉じた状態で、背表紙113が表表紙111から抜け出る方向に相対移動するのを抑止するため抑止手段200を有している。抑止手段200は、例えば弾性体であり、一端が袋状部111A内に接合され、他端が背表紙113に接合されている。したがって、背幅調整ファイル100は、閉じられた状態において、必要量以上の背表紙111が外部に露出することが抑止されている。
また、特許文献1には、図11に示すような別の抑止手段も開示されている。この抑止手段は、表表紙201に設けられた袋状部211の入り口に突起301と、背表紙203における突起301に対応する位置に設けられたスリット状の孔部302とからなり、孔部302は、背幅方向に沿って一定ピッチで複数設けられている。突起301は表表紙201の内面材212の一部を切り起こされて設けられている凸状部であり、孔部302は背表紙203の内面側(裏材203y側)に設けられた凹部/窪み部であるため、両者はファイルが閉じられた状態、すなわち、表表紙201と背表紙203とが折り曲げられた状態において係合する。したがって、ファイルが閉じられた状態において背表紙の移動が抑止される。
このように、上記従来技術に係る背幅調整ファイルは、書類等の綴じ込み作業において、書類等の幅(複数の書類等を綴じる場合には全ての書類等をあわせた幅/総幅。以下同じ。)にあわせて背表紙の幅(ファイルの背幅:背表紙における袋状部に収納されていない部分の幅:背表紙の外部への露出幅)が調整され、書類等の綴じ込みが完了した後の保管状態において、背表紙が袋状部から引き出されることを抑止し、ファイルの背幅が綴じられている書類等の幅と比べて無駄に厚くなってしまったり、背表紙が外部のものに引っかかってしまったりすることが防止されている。
特開2004−66694号公報
しかしながら、上記した従来の背幅調整ファイルは、書類等の加除作業を行う際に、利用者が意図せず、背表紙の露出量が変わってしまったり、背表紙先端部が袋状部から抜けてしまったりするという問題については解決されていない。具体的には以下のような問題である。
(A)図10に示す構成では、書類等の加除を行うために綴じ帯を綴じ孔から引き抜く際などに背表紙が袋状部から抜けてしまう場合がある。袋状部は、表紙体の内側に設けられた紙状の裏材と表紙体とで構成され、図10や図11に示すように入り口が細い(狭い)ため、一旦抜けてしまった背表紙を袋状部に入れ込む作業は面倒である。
(B)図10に示す構成において、背表紙から袋状部がユーザが意図せずに抜けてしまう場合、抑止手段に負荷が係ってしまう。抑止手段としてバネを用いた場合には、バネが伸びてしまい、抑止手段としての弾性力が失われてしまうこともあり得る。抑止手段の袋状部側の端部が袋状部から外れてしまう場合もある。このような場合には、もはや抑止手段がその機能を果たせなくなってしまうばかりでなく、ファイルとしても使用できなくなってしまうことがある。
(C)書類等の加除作業を行う際には、一定程度背表紙を袋状部から引き出した方が、綴じ帯を掴みやすくなるなどして作業性が高くなるが、図10に示す抑止手段は背表紙を袋状部に引き込もうとするため、上記のように背表紙を袋状部から一定程度出した状態で書類等の加除作業を行うことができない。
(D)図11に示す構成では、書類等の加除作業を行う際、すなわち表表紙、背表紙及び裏表紙が略同一平面上に並べた場合(ファイルを開いた場合)には、突起と孔部は係合しないので、外れてしまったり、一定程度背表紙を袋状部から引き出した状態で両者の相対位置を固定したりすることはできず、上記したような問題が発生する。
本発明は、このような問題に鑑みなされたもので、書類等の加除を行う際の作業性が高い背幅調整ファイルの提供を課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る第一の背幅調整ファイルは、書類等を挟む表表紙及び裏表紙と、表表紙及び裏表紙の一方に設けられた袋状部と、表表紙及び裏表紙の他方に固定され、袋状部に出し入れ自在な背表紙と、表表紙、裏表紙及び背表紙を略同一平面上に配置した状態において、背表紙と袋状部との相対移動を規制する規制部と、を備えている。
本発明によれば、書類等の加除作業時において、背表紙の袋状部からの抜け落ちを防止でき、また、背表紙と袋状部との相対位置を規制することができる。
以下、本実施の形態に係る背幅調整ファイル1を、添付した図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、背幅調整ファイル1の正面図であり、表表紙を裏表紙に対して開いた状態を示している。図2は、背幅調整ファイル1の側面図であり、図1のA矢視図である。図3は、背幅調整ファイル1の要部断面を示す図である。図4は、スライド溝32とストッパ35の関係を示す正面図である。図5は、スライド溝32と係合孔部(係合部)31の関係を説明するための図4の拡大図である。図6は、ストッパ35の斜視図である。図7は、図1のB−B断面図である。図8及び図9は、係合孔部31と被係合部37とが係合する様子並びにストッパ35がスライド溝32内をスライド移動する様子を示した図である。
背幅調整ファイル1は、書類等15を挟む表表紙11及び裏表紙12と、表表紙11及び裏表紙12の一方、本実施形態では表表紙11に設けられた袋状部20と、表表紙11及び裏表紙12の他方、本実施形態では裏表紙12に固定され、袋状部20に出し入れ自在な背表紙13と、書類等15を裏表紙12側に保持する綴じ具16と、背幅を略無段階に調整した状態で背表紙13の袋状部20に対する相対移動を抑止する抑止手段(固定手段・規制部)30と、を備える。
抑止手段30はスライド溝32とストッパ35とを備える。スライド溝32は、背表紙13の袋状部20に対する相対移動方向に延びると共に、長手方向に多数の係合部31を有する。ストッパ35は、背表紙13に、スライド溝32内を移動自在な通過部36と、移動不能で係合部31に係合される被係合部37を備える略楕円柱である。ストッパ35の背表紙13と接する側とは反対側が、通過部36及び被係合部37のいずれを係合部31に対向させるか規制するための操作部としての頭部39とされている(図6参照)。
抑止手段30は、図4に示すように、ストッパ35の頭部39がスライド溝32に通され、スライド溝32の係合部31のうち何れかの係合部31が、ストッパ35の通過部36若しくは被係合部37に対向するように構成されている。次に、各構成要素についてより詳細に説明する。
袋状部20は、図3に示すように、表表紙11と、表表紙11に設けられた板部材21との間に形成されている。板部材21と表表紙11は外側の3辺が固定され、内側の一辺側が袋状部20の出入り口25とされている。
図1に示すように、綴じ具16は、裏表紙12に設けられ書類15等のパンチ孔29(図3参照)に挿入される綴じ足14,14と、綴じ足14,14を書類15等に沿って折り曲げた状態でロック(保持)する保持部材17と、を備えている。
図2に示すように、抑止手段30は、ストッパ35の通過部36をスライド溝32に対向させる向きに回転させ、ストッパ35をスライド溝方向Xに相対移動させることで背幅Wを任意に調整した後、ストッパ35の被係合部37を係合部31に係合させるべく頭部39をひねる(回転させる)ことで、背表紙13の袋状部20に対する相対移動を抑止する。これにより背幅W(背表紙13の袋状部20から露出している量)が固定される。を固定する。すなわち、抑止手段30は、袋状部20を有する側の表紙である表表紙11に設けられ、背表紙13の袋状部20に対する相対移動方向Xに延びると共に、長手方向に多数の係合部31を有するスライド溝32と、背表紙13の所定位置に、背表紙13に対して回転自在に設けられ、スライド溝32内を移動自在とするための通過部36及び係合部31と係合するための被係合部37を備えたストッパ35とを有している。
図4に示すように、係合部31は、スライド溝32の長手方向Xに比較的短い間隔で多数設けられている。
図5に示すように、係合部31は、円弧状且つ凹状に形成された(半円状で、非円弧部側がスライド溝32と連通している)孔部が、スライド溝32の両側に対向して配置されている。そして、スライド溝32を挟んで互いに対向する係合部31,31は、仮想円33の両側の円弧部を形成している。
図6に示すように、ストッパ35は、円形の底部38と、底部38に立設されスライド溝32内を移動自在な通過部36、及びスライド溝32の係合部31に係合される被係合部37とを有している、略柱状の部材である。図7に示すように、ストッパ35の底部38は、背表紙13に設けられた貫通孔13aに、図中下側から頭部39側が挿入され、貫通孔13aにおいて回転自在である。通過部36及び被係合部37は、背表紙13及び表表紙11の上側に突出し、スライド溝32と略同一平面に存するように配置されている。頭部39をファイルの使用者が掴んでストッパ35全体を回転できる。
本実施形態では、ストッパ35の通過部36及び被係合部37は、それぞれ、両端が半円弧状の細長い部材の短辺側の端部と、長辺側の端部に形成されている。すなわち、略円柱状のストッパ35における短辺方向に通過部36が設けられ、長辺方向に被係合部37が設けられている。したがって、ストッパ35は、上記したように貫通孔13aに対して
回転され、通過部36又は被係合部37の一方が選択的にスライド溝32の係合部31に対向配置される。
すなわち、図8中に実線で示すように、ストッパ35の通過部36,36が係合部31,31に対向して配置された場合は、ストッパ35はスライド溝32内をスライドできる。また、図8中に二点差線で示すように、被係合部37,37が係合部31,31に対向して配置された場合は、被係合部37,37が係合部31,31に係合され、ストッパ35はスライド溝32内をX方向にスライド移動不可能となる。
次に、この背幅調整ファイル1の作用を説明する。ファイル内の書類等15を見る場合は、図1に示すように、表表紙11を開いた状態にする。このときには、図8中の二点差線、及び図9(a)で示すように、抑止手段30のストッパ35における被係合部37が係合部31に係合されている。このため、背表紙13が袋状部20から不用意に引き出されることがない。また、背表紙13と表表紙11とのスライド方向Xにおける相対位置が利用者の任意の位置(作業しやすい位置)に規定される。
背幅を調整する場合は、図8中の実線、及び図9(b)に示すように、表表紙11を開き、ファイル使用者が、ストッパ35の頭部39を掴んで略90°回転させる。これにより、ストッパ35の被係合部37が回転して係合部31から抜け出して係合部31との係合が解除される。この状態で、ストッパ35をスライド溝32内でX方向にスライドさせる。これにより、ストッパ35と一緒に背表紙13がX方向に移動できる。
背幅を調整した後、ストッパ35を略90°回転させてX方向に移動させて図9(a)の状態に戻し、ストッパ35の被係合部37を何れかの係合部31に係合させる。これにより、背幅が調整後の寸法で固定される。
また、背幅調整ファイル1は、スライド溝32とストッパ35の関係を目視で確認することで、外部に露出する背見出し量Wを把握できるので、背幅量Wを正確に調整することも可能である。
背幅調整ファイル1は、ストッパ35の頭部39がスライド溝32からファイル内側に出ているので、背幅調整時に両表紙11,12をスライド方向Xに引っ張っても、通過部36又は被係合部37がスライド溝32のスライド方向Xにおける端部と当接する。すなわち、背表紙13の袋状部20に対する相対移動範囲が規制されるとともに、スライド操作によって背表紙13が袋状部20から抜け出てしまうのを防止されている。
以上をまとめると、背幅調整ファイル1は、書類等を挟む表表紙及び裏表紙と、表表紙及び裏表紙の一方に設けられた袋状部と、表表紙及び裏表紙の他方に固定され、袋状部に出し入れ自在な背表紙と、表表紙、裏表紙及び背表紙を略同一平面上に配置した状態において、背表紙と袋状部との相対移動を規制する規制部と、を備えているため、表表紙と裏表紙とを開いた状態(例えば表表紙、背表紙及び裏表紙が概略並行な状態)において、背表紙の袋状部に対する相対移動が規制される。したがって、書類等の加除作業時、利用者が意図せず背表紙が袋状部に対して相対移動してしまうことがない。
なお、規制部は、上記状態における背表紙の袋状部に対する相対位置を所定の一又は複数の位置に規制してもよく、任意の位置(略無数の位置)に規制できるようにしてもよい。多数の相対位置で規制できるようにすれば、利用者は、両者を加除作業に適した相対位置に配置しやすくなるため、上記した従来の問題を解決するだけでなく、作業性・作業効率を極めて高くすることができる。
また、好ましくは、背幅調整ファイルを、書類等を挟む表表紙及び裏表紙と、表表紙及
び裏表紙の一方に設けられた袋状部と、表表紙及び裏表紙の他方に固定され、袋状部に出し入れ自在な背表紙と、袋状部に対する背表紙の相対移動を抑止する(規制する)抑止手段(固定手段/規制手段)を備え、抑止手段は、袋状部を有する表紙に設けられた、背表紙の袋状部に対する相対移動方向に延びるスライド溝と、袋状部を有する表紙においてスライド溝に沿って設けられた、スライド溝に連通する複数の係合孔部と、背表紙に設けられ、スライド溝に挿通される頸部、及び、頸部における背表紙と接する側とは反対側に設けられた頭部を備えたストッパと、を有し、頸部は、スライド溝の幅と同等以下の幅の通過部と、スライド溝の幅より太くスライド溝と係合孔部との連通孔の幅と同等以下の幅の、係合孔部と係合可能な被係合部とを備えた、柱状の部材であり、背表紙における相対位置が一定の場所において、背表紙からの略垂線を基準として回転自在に背表紙に接続され、頭部は、係合孔部と被係合部とが係合している際、ストッパがスライド溝から抜けるのを防止するように構成するとよい。
以上の構成によれば、ストッパにおける通過部をスライド溝両側に対向するようにストッパの背表紙における方向(回転方向)を維持しておくことで、利用者はスライド溝内においてストッパをスライド移動させることができる。このスライド移動によって、袋状部と背表紙との相対位置が変化する。
利用者は、操作部としても機能し得る頭部を持つなどして上記回転軸を中心としてストッパを回転させると、頸部における被係合部が係合孔部に収まる。これにより、ストッパのスライド溝方向の移動が規制される(ここでは固定される。)。また、この状態においてストッパをスライド溝に対して略垂直方向に動かそうとしても、ストッパの基部側は背表紙と接続しており、他端部側は例えば頸部よりも幅広の抜け止めとしての頭部が設けられているため、スライド溝の略垂直方向におけるストッパとスライド溝との相対移動も規制される。したがって、背表紙は、袋状部に対して相対的に一定の位置に固定(規制)される。これにより、書類等の加除作業時に、背表紙の袋状部からの利用者の意図しない抜け落ちを防止できる。
また、被係合部が複数設けられているので、被係合部を係合させる係合孔部を選択することで、背表紙と袋状部との相対位置を任意の位置に規制することができる。したがって、書類等の加除作業時における例えば綴じ帯を掴んでこれを綴じ孔に抜き差しする際などに、必要十分量の綴じ帯が露出するように調整することができる。綴じられる書類等の量が多い場合でも少ない場合でも、それぞれに応じた利用者にとって最適な位置に両者を配置することもできる。
なお、抜け落ち防止手段としての頭部を備えていないストッパであっても、スライド溝方向における相対位置は一定の位置に保つことは可能である。このように構成すれば、製造工程においてスライド溝にストッパを組み込む作業が容易となる。
なお、上記ファイルは、書類等に設けられた綴じ孔に挿通される綴じ帯と、綴じ帯が挿通される貫通孔を有する、表表紙及び裏表紙の何れか一方と接続された綴じ足保持体と、を備えた背幅調整ファイルであってもよい。綴じ足保持体は、表表紙又は裏表紙と一枚構成(一体構成)であってもよく、別体構成であってもよい。綴じ足保持体と、これに接続されている表紙との間の一部分に別部材(例えば背表紙)が介在していたとしても、実体上「表表紙及び裏表紙の何れか一方と綴じ足保持体とが接続されている」と言い得る。このように綴じ帯を用いた綴り機構を採用すると、背幅調整にあわせて柔軟に書類等綴り量を変更することができる。ただし、これ以外の書類綴り機構を備えたファイルであってもよい。また、表表紙、背表紙及び裏表紙によって構成される収納空間に書類等が適時挿入される「背幅調整フォルダー」としてもよい。
上記した構成において、頸部を、スライド溝を含む平面と平行な断面において、短辺が通過部で長辺が被係合部とされた略楕円柱形状とし、係合孔部を、略半円状の孔部が、前記スライド溝の両側に、非円弧部においてスライド溝と連通するようにしてもよい。また、頸部を、背表紙の垂直方向を含む断面の幅がスライド溝の幅と同等以下とされた通過部
と、背表紙の垂直方向を含む断面の幅が前記スライド溝の幅よりも広い被係合部とを備えた構成にしてもよい。
このように構成すれば、ストッパを(ストッパの頭部を)持って、ストッパを(背表紙を)スライド溝に沿って(袋状部に対して)相対移動させ、任意の位置でストッパを回転させることで被係合部が係合孔部に収まる。したがって、背表紙がスライド溝を含む平面におけるスライド溝方向と直行する方向に移動することがない。言い換えると、背表紙と袋状部との相対位置を変更する作業は、係合孔部に係合されているストッパを回転して被係合とし、ストッパをスライド溝に対してスライド移動させ、任意の位置でストッパを回転させて被係合部を嵌合孔部に係合させるだけでよく、袋状部や背表紙などの形状等も、特にこの作業における背表紙の袋状部に対する相対移動方向(特にスライド溝に対する上記直行方向の動き)を考慮することなく設計することができる。
また、背幅調整ファイルを、書類等を挟む表表紙及び裏表紙と、表表紙及び裏表紙の一方に設けられた袋状部と、表表紙及び裏表紙の他方に固定され、袋状部に出し入れ自在な背表紙と、袋状部に対する背表紙の相対移動を抑止する(規制する)抑止手段(固定手段/規制手段)を備え、抑止手段は、袋状部を有する表紙に設けられた、背表紙の袋状部に対する相対移動方向に延びるスライド溝と、袋状部を有する表紙においてスライド溝に沿って設けられた係合部と、背表紙に設けられたストッパと、を有し、ストッパは、スライド溝の幅と同等以下の幅の柱状の部材であり、背表紙における相対位置が一定の場所に接続され、スライド溝における所定位置に配置された状態において、当該位置に対応する係合部と係合自在な被係合部を備えるようにこうせいしてもよい。例えば、係合部をスライド溝の周囲に設けられた突起部とし、被係合部を前記柱の高さ方向の軸を基準として回動可能な、柱状の表面から突出している突出部とし、当該軸を基準として突出部を回動させて突起部と係合させることでスライド溝とストッパとの相対位置(背表紙と袋状部との相対位置)を固定するようにしてもよい。このような構成であっても上記構成と同等の作用効果を奏する。
本発明は当然上記実施例に限定して解釈されるものではなく、上記実施例は本発明の趣旨・精神の範囲内において適宜変形することができる。例えば本実施の形態に係る背幅調整ファイルは、以下のように変形することもできる。
上記実施例においては、ストッパ35を背表紙13の一定位置に回転可能に設けたが、回転しない構成も採用し得る。例えば図1に示す構成において、ストッパ35が背表紙13に対して回動できなくても、ストッパ35の幅、スライド溝32の幅、係合部31の深さ、表表紙11のファイル内側の部材(特にスライド溝32近傍)の材質、ストッパ35の材質等を適当に設定してストッパ35にある程度の力を加えれば、嵌合している係合部31から隣接している係合部31へ相対的に移動させることが可能となる。
また、スライド溝32を設けず複数の係合部31を設けた構成としても、ストッパ35を、袋状部20内を潜らせるようにすれば他の係合部31に嵌合させることができる。
このように、書類等を挟む表表紙及び裏表紙と、表表紙及び裏表紙の一方に設けられた袋状部と、表表紙及び裏表紙の他方に固定され、袋状部に出し入れ自在な背表紙と、前記袋状部に対する背表紙の相対移動を規制する固定手段、を備え、固定手段は、袋状部を有する表紙に設けられた複数の係合孔部と、背表紙に設けられ、何れの係合孔部にも嵌合可能なストッパと、を有し、ストッパを嵌合させる係合孔部を選択されることで、袋状部に対する背表紙の相対位置を任意の一定の位置に制限する、ように構成された背幅調整ファイルであっても、ファイルを開いた状態において背表紙13の袋状部20に対する相対位置を任意の位置に固定することができる。
上記実施例は、好適には図12のように構成される。なお、図12においては、説明を容易にするために背表紙13や袋状部20等の記載を省略し、上記実施例と同等の構成要
素については同一の符号を付している。
図12に示す背幅調整ファイルは、表表紙11における綴じ足14が挿通される綴じ孔51を備えた側(可動部50)がヒンジ54を中心として回動可能に構成されている。可動部50は、綴じ孔保持体52に形成された綴じ孔51と、綴じ孔51に挿通された綴じ足14を保持する保持部材17とを備える。ヒンジ54は、その両端が表表紙11の外周部まで至っておらず、両端からは略L字状の切り分け部55a、55bが延在している。切り分け部55bは一端が表表紙11の外周部に設けられており、可動部50における切り分け部55b、55bが存する直線上には第二ヒンジ53が設けられている。
以上の背幅調整ファイルにおいて書類等の加除を行う場合には、まず保持部材17における保持部材ベース部材17aと保持部材蓋体17bとの係合を解除し、ヒンジ54を中心にして可動部50を裏表紙12から引き離す方向へ回動させる。すると綴じ足保持体52と書類等との間に綴じ足14をつかむスペースが生じるため、綴じ足14を綴じ孔51から引き抜くことができる。これにより、綴じ足14からの書類等の加除を行うことができる。
ここまでの作業においては、ストッパを動かして背表紙の袋状部に対する相対位置を変更する必要がないばかりでなく、ファイル本体(表表紙11)に無理な負荷をかけずにヒンジ54が存在するために綴じ足14をつかむためのスペースを確保できる。
また、図12に示すように、綴じ孔51は、綴じ足17が挿通される狭義の綴じ孔である貫通孔51aと、これから隣接する表表紙11の外周部へ至る貫通孔である綴じ足通過部51bとを特に好適に備える。
綴じ足通過部51bを備えた背幅調整ファイルは、保持部材17による綴じ足14の保持状体が解除された際、綴じ足14を、綴じ足通過部51bを通過させ、次いでヒンジ54を中心として可動部50を書類等から引き離す方向へ回動させることによっても、綴じ足14に書類等を抜き差し可能な状態とすることができる。この状態にするに当たっては、上記同様、抑止手段30を操作する必要はなく、また、ファイル本体に無理な負荷をかけることなく、極めて自然な直感的な操作によって綴じ足14への書類等の加除状態とすることができる。
さらに以下のような構成も採用し得る。
(構成A)
書類等を挟む表表紙及び裏表紙と、表表紙及び裏表紙の一方に設けられた袋状部と、表表紙及び裏表紙の他方に固定され、袋状部に出し入れ自在な背表紙と、書類等を裏表紙側に保持する綴じ具と、背幅を略無段階に調整した状態で背表紙の袋状部に対する相対移動を抑止する抑止手段と、を備え、抑止手段は、袋状部を有する表紙に設けられ、背表紙の袋状部に対する相対移動方向に延びると共に、長手方向に多数の係合部を有するスライド溝と、背表紙に、スライド溝内を移動自在な通過部と、移動不能で係合部に係合される被係合部と、通過部及び被係合部のいずれを係合部に対向させるか規制するための頭部と、を有するストッパと、を有し、頭部がスライド溝に通され、係合部のうち何れかの係合部が通過部若しくは被係合部に対向するようにされている背幅調整ファイル。
このファイルは、簡単な構成で任意に調整した背幅を確実に固定できるので、外観を常に良好に保持できる。また、背表紙にストッパを組み付けた後に、背表紙を袋状部に入れ、ストッパを溝から出すだけでよいため、従来の技術のように、背表紙を袋状部に入れてから弾性体の両端部の処理を行うといった必要がない。これは、実際上、製造ができる構成である。
(構成B)
スライド溝とストッパの関係を目視で確認できるようにした構成。
外部に露出する背見出し量を把握できる。従って、背幅調整ファイルにおいて背幅量を正確に調整することができる。このことは、背幅量とストッパ位置の関係(メモリ)を表
紙に記載した場合などは特に有効である。
(構成C)
ストッパの頭部が溝から出ている構成。
背幅調整時に両表紙を引っ張っても、頭部が規制部となり、両表紙が背幅最大長以上に離れることがない。また、背表紙が袋状部から抜け出てしまうのを防止できる。
(構成D)
通過部及び被係合部が、それぞれ長尺部材における長辺側の端縁と、短辺側の端縁とに形成されている構成。
この構成によれば、1つの長尺部材で通過部と被係合部とを構成できるので、構成を簡略化できる。
(構成E)
係合部が円弧状且つ凹状に形成されている構成。
(構成F)
係合部は、スライド溝の両側に対向して配置されている構成。
本実施形態に係る背幅調整ファイルを示す正面図であり、表表紙を開いた状態を示す図である。 本実施形態に係る背幅調整ファイルを示す下面図であり、図1のA矢視図である。 本実施形態に係る背幅調整ファイルの袋状部を示す図である。 本実施形態に係る背幅調整ファイルのスライド溝を示す図である。 本実施形態に係る背幅調整ファイルのスライド溝における係合部を示す図である。 本実施形態に係る背幅調整ファイルのストッパを示す斜視図である。 本実施形態に係る背幅調整ファイルのストッパを示す図であり、図1のB−B断面図である。 本実施形態に係る背幅調整ファイルにおけるストッパの係合状態及び係合解除状態を示す図である。 図9(a)は本実施形態に係るストッパの係合解除状態を示す図であり、図9(b)は本実施形態に係るストッパの係合状態を示す図である。 従来例に係る背幅調整ファイルを示す図である。 他の従来例に係る背幅調整ファイルを示す図である。 別例に係る背幅調整ファイルを示す斜視図である。
符号の説明
1 背幅調整ファイル
11 表表紙
12 裏表紙
13 背表紙
14 綴じ足
15 書類
16 綴じ具
17 保持部材
20 袋状部
21 板部材
25 出入り口
29 パンチ孔
30 抑止手段
31 係合部
32 スライド溝
33 仮想円
35 ストッパ
36 通過部
37 被係合部
38 底部
39 頭部

Claims (7)

  1. 書類等を挟む表表紙及び裏表紙と、表表紙及び裏表紙の一方に設けられた袋状部と、表表紙及び裏表紙の他方に固定され、袋状部に出し入れ自在な背表紙と、前記袋状部に対する背表紙の相対移動を規制する固定手段、を備えた背幅調整ファイルであって、
    前記固定手段は、
    前記袋状部を有する表紙に設けられた、前記背表紙の前記袋状部に対する相対移動方向に延びるスライド溝と、
    前記スライド溝に沿って設けられた、当該スライド溝に連通する複数の係合孔部と、
    前記背表紙に設けられ、前記スライド溝に挿通可能で且つ前記係合孔部に係合可能なストッパと、
    を有し、
    前記ストッパを前記スライド溝に挿通し、前記背表紙を前記袋状部に対して前記相対移動方向に移動させ、前記ストッパの位置を前記複数の係合孔部の何れかに対応する位置として前記ストッパと前記係合孔部とを係合させることで、袋状部に対する背表紙の相対位置を任意の位置に固定する、
    背幅調整ファイル。
  2. 書類等を挟む表表紙及び裏表紙と、表表紙及び裏表紙の一方に設けられた袋状部と、表表紙及び裏表紙の他方に固定され、袋状部に出し入れ自在な背表紙と、前記袋状部に対する背表紙の相対移動を規制する固定手段、を備えた背幅調整ファイルであって、
    前記固定手段は、
    前記袋状部を有する表紙に設けられた、前記背表紙の前記袋状部に対する相対移動方向に延びるスライド溝と、
    前記袋状部を有する表紙において前記スライド溝に沿って設けられた、当該スライド溝に連通する複数の係合孔部と、
    前記背表紙に設けられ、前記スライド溝に挿通される頸部を備えたストッパを有し、
    前記頸部は、
    前記スライド溝の幅と同等以下の幅の通過部と、スライド溝の幅より太くスライド溝と係合孔部との連通孔の幅と同等以下の幅の、前記係合孔部と係合可能な被係合部とを備えた、柱状の部材であり、
    前記背表紙における相対位置が一定の場所において、背表紙からの略垂線を基準として
    回転自在に背表紙に接続されている、
    背幅調整ファイル。
  3. 前記ストッパは、さらに、
    前記頸部における背表紙と接する側とは反対側に設けられ、係合孔部と被係合部とが係合している際、ストッパがスライド溝から抜けるのを防止する頭部を備えた、
    請求項に記載の背幅調整ファイル。
  4. 前記頸部は、略楕円柱状であり、前記スライド溝を含む平面と平行な断面において、短辺が通過部であり、長辺が被係合部であり、
    前記係合孔部は、略半円状の孔部が前記スライド溝の両側に設けられて構成されており、各略半円状の孔部は非円弧部においてスライド溝と連通している、請求項又は請求項に記載の背幅調整ファイル。
  5. 請求項1乃至請求項の何れか一項に記載の背幅調整ファイルであって、
    当該ファイルは、さらに、
    書類等に設けられた綴じ孔に挿通される綴じ帯と、
    前記綴じ帯が挿通される貫通孔を有する、表表紙及び裏表紙の何れか一方と接続された貫通孔保持体と、を備えた背幅調整ファイル。
  6. 請求項に記載の背幅調整ファイルであって、
    前記貫通孔保持体は、これと接続される表紙とがヒンジを介して接続されている、背幅調整ファイル。
  7. 請求項に記載の背幅調整ファイルであって、
    前記貫通孔保持体は、さらに、前記貫通孔から前記貫通孔保持体外周部における前記ヒンジでない部分へ至る孔部である綴じ足通過部を備えた、背幅調整ファイル。
JP2008121612A 2008-05-07 2008-05-07 背幅調整ファイル Expired - Fee Related JP5138454B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008121612A JP5138454B2 (ja) 2008-05-07 2008-05-07 背幅調整ファイル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008121612A JP5138454B2 (ja) 2008-05-07 2008-05-07 背幅調整ファイル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009269284A JP2009269284A (ja) 2009-11-19
JP5138454B2 true JP5138454B2 (ja) 2013-02-06

Family

ID=41436266

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008121612A Expired - Fee Related JP5138454B2 (ja) 2008-05-07 2008-05-07 背幅調整ファイル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5138454B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4971008U (ja) * 1972-10-02 1974-06-20
JPS6053581U (ja) * 1983-09-22 1985-04-15 新木 敏恵 書類ばさみ
JP2690454B2 (ja) * 1994-02-28 1997-12-10 コクヨ株式会社 ファイル
IT233733Y1 (it) * 1994-11-15 2000-02-03 Roberto Boccacci Raccoglitore a volume variabile per documenti
JP4201545B2 (ja) * 2002-08-07 2008-12-24 コクヨ株式会社 ファイル
JP4413906B2 (ja) * 2006-09-26 2010-02-10 プラスステーショナリー株式会社 背幅調整可能なファイル

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009269284A (ja) 2009-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5138454B2 (ja) 背幅調整ファイル
JP2015039525A (ja) ロールペーパー保持切断装置
JP5973154B2 (ja) バインダーのロック補助装置
CA2878532A1 (en) Book with writing instrument storage space
JP2008087455A (ja) 収納用具
CA2990038A1 (en) Flexible binding mechanism
WO2023286376A1 (ja) 保持体収納具およびファイル
JP5416615B2 (ja) スライド式容器
US10730335B2 (en) Dual binding system
US20040238606A1 (en) File folder
JP2015112729A (ja) 綴じ具およびファイル
JP5237771B2 (ja) ファイル
JP2017071116A (ja) 折り返せるリングノートカバー
JP2009269280A (ja) 背幅調整ファイル
JP3229778U (ja) ファイルホルダー
JP7331544B2 (ja) 綴じ具
JP2004262249A (ja) ファイル
JP2002225479A (ja) 綴じ具
KR200372871Y1 (ko) 서류 보관용 클리어 화일
JP4168994B2 (ja) 綴じ足の保持構造及びファイル
JP3142699U (ja) 同方向開口ダブルポケットおよび飛び出し防止ガード付きファイル
JP2007218950A (ja) トレイ位置決め機構及び画像形成装置
JP2005001270A (ja) 綴じ具
JP2008207448A (ja) ファイル
JP3138073U7 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120828

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120904

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121106

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151122

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151122

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees